JP7314733B2 - 色変換テーブル補正装置、色変換テーブル補正プログラム、および色変換テーブル補正方法 - Google Patents

Description

本発明は、色変換テーブル補正装置、色変換テーブル補正プログラム、および色変換テーブル補正方法に関する。

画像形成装置は、機種ごとに、形成される画像の色特性が異なり得る。このため、印刷対象である印刷データのデバイス値（ＣＭＹＫ値等）を機種ごとの色変換テーブルで、機種に対応したデバイス値に変換することで、形成された画像における、印刷データの画像の色再現性を担保している。

一方、顧客から色見本を用いた色合せを依頼されることがある。この場合、顧客からは、印刷データとともに、当該印刷データの色合せのための色見本が提供される。しかし、コーポレートカラー等の、色再現性が特に求められる色については、色見本が顧客の所望の色になっていない場合がある。この場合、色見本の色再現性を担保するために色変換テーブルを補正しても、形成された画像におけるコーポレートカラー等が顧客の所望の色とはならず、当該補正により色再現性がさらに低下する可能性がある。

下記特許文献１には次の技術が開示されている。ロゴマーク等の特定の図形のイメージ画像をあらかじめ保存する。画像形成時に、保存したイメージ画像と一致する特定の画像を、画像形成の対象のデータからパターンマッチングにより検出する。そして、特定の画像以外の画像に対しては色変換テーブルによる色変換を行い、特定の画像に対しては、特定の画像用に編集された色変換テーブルによる色変換をして、変換後のデータに基づいて画像形成を行う。

特開２０１４－９３５７４号公報

しかし、上記先行技術は、画像形成をする度に、パターンマッチングにより特定の画像を検出しなければならないため生産性が低下するという問題がある。

本発明はこのような問題を解決するためになされたものである。すなわち、生産性を低下させることなく、色再現性の低下を抑制できる、色変換テーブル補正装置、色変換テーブル補正プログラム、および色変換テーブル補正方法を提供することを目的とする。

本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。

（１）画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置であって、印刷画像に関するデータを取得する第１取得部と、前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する第２取得部と、前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する決定部と、前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する補正部と、を有し、第２色合せ目標の色に関する第２目標データは、前記第２色合せ目標を撮影した第２撮影画像に基づいて取得される、色変換テーブル補正装置。

（２）第２色合せ目標の色に関する第２目標データを取得する第３取得部をさらに有し、前記補正部は、前記特定領域に対応する色については、前記印刷画像に関するデータと、前記第２目標データとに基づいて、前記色変換テーブルを補正する、上記（１）に記載の色変換テーブル補正装置。

（３）画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置であって、印刷画像に関するデータを取得する第１取得部と、前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する第２取得部と、第２色合せ目標の色に関する第２目標データを取得する第３取得部と、前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する決定部と、前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する補正部と、を有し、前記補正部は、前記特定領域に対応する色については、前記印刷画像に関するデータと、前記第２目標データとに基づいて、前記色変換テーブルを補正し、前記第３取得部は、前記第１色合せ目標を撮影して前記第１撮影画像を得た撮影装置により、前記第２色合せ目標を撮影することで得られた第２撮影画像に基づいて、前記第２目標データを取得する、色変換テーブル補正装置。

（４）前記第１撮影画像および前記第２撮影画像は、前記撮影装置により、前記第１の色合せ目標および前記第２の色合せ目標が同時に撮影されることで得られたものである、上記（３）に記載の色変換テーブル補正装置。

（５）前記撮影装置により撮影されることで得られた２つの画像のうち、前記印刷画像との類似度が高い方を前記第１撮影画像と判断し、前記印刷画像との類似度が低い方を前記第２撮影画像と判断する判断部をさらに有する、上記（３）または（４）に記載の色変換テーブル補正装置。

（６）前記決定部は、前記第１撮影画像を表示部に表示させ、ユーザーから受け付けた前記特定領域の指定に基づいて、前記特定領域を決定する、上記（１）～（５）のいずれかに記載の色変換テーブル補正装置。

（７）前記決定部は、前記第２撮影画像と前記第１撮影画像とで類似する領域を判定し、判定した、前記第１撮影画像における前記領域を前記特定領域として決定する、上記（１）～（５）に記載の色変換テーブル補正装置。

（８）画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置用の制御プログラムであって、印刷画像に関するデータを取得する手順（ａ）と、前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する手順（ｂ）と、前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する手順（ｃ）と、前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する手順（ｄ）と、第２色合せ目標の色に関する第２目標データを、前記第２色合せ目標を撮影した第２撮影画像に基づいて取得する手順（ｅ）と、を有する処理をコンピューターに実行させるための色変換テーブル補正プログラム。

（９）画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置により実行する色変換テーブル補正方法であって、印刷画像に関するデータを取得する段階（ａ）と、前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する段階（ｂ）と、前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する段階（ｃ）と、前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する段階（ｄ）と、第２色合せ目標の色に関する第２目標データは、前記第２色合せ目標を撮影した第２撮影画像に基づいて取得する段階（ｅ）と、
を有する色変換テーブル補正方法。

印刷画像に対応した色合せ目標の撮影画像に基づいて目標データを取得し、当該撮影画像における、色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定し、印刷画像に関するデータと、特定領域以外の目標データとに基づいて色変換テーブルを補正する。これにより、生産性を低下させることなく、色再現性の低下を抑制できる。

画像形成装置の構成を示す概略図である。 画像形成装置の構成を示すブロック図である。 色変換テーブルの例を示す図である。 色変換テーブルの補正時の制御部の機能の例を示すブロック図である。 色変換テーブル補正部の機能の例を示すブロック図である。 ソースプロファイルの補正前後のデータ構造を示す説明図である。 色変換テーブルの補正時の制御部の機能の他の例を示すブロック図である。 色変換テーブル補正部の機能の他の例を示すブロック図である。 ２つの色合せ目標が同時にスキャンされた場合の、特定領域の色についての色変換テーブルの補正方法の指示を入力するためのユーザーインターフェースを示す図である。 画像形成装置の動作を示すフローチャートである。

以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。

図１は、画像形成装置１００の構成を示す概略図である。図２は、画像形成装置１００の構成を示すブロック図である。

画像形成装置１００は、通信部１３０によりネットワークを介して、画像形成装置１００に対して印刷指示等の各種指示をするための１つまたは複数の端末（図示せず）と接続され得る。画像形成装置１００は、当該端末から受信した印刷ジョブに基づいて、用紙９００に画像を形成する。

印刷ジョブとは、画像形成装置１００に対する印刷命令の総称であり、印刷データおよび印刷設定が含まれる。印刷データとは、印刷の対象である文書のデータであり、印刷データには、例えば、イメージデータ、ベクタデータ、テキストデータといった各種データが含まれ得る。具体的には、印刷データは、ＰＤＦ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｆｏｒｍａｔ）データ、ＰＤＬ（Ｐａｇｅ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ Ｌａｎｇｕａｇｅ）データ、またはＴＩＦＦ（Ｔａｇｇｅｄ Ｉｍａｇｅ Ｆｉｌｅ Ｆｏｒｍａｔ）データであり得る。印刷設定とは、用紙９００への画像形成に関する設定であり、例えば、ページ数、印刷部数、紙種、カラーまたはモノクロの選択、およびページ割付等の各種設定が含まれる。

画像形成装置１００は、制御部１１０、記憶部１２０、通信部１３０、操作表示部１４０、画像読取部１５０、画像制御部１６０、および画像形成部１７０を備える。これらの構成要素は、バス１８０により互いに通信可能に連結されている。画像形成装置１００は、例えばＭＦＰ（ＭｕｌｔｉＦｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）により構成され得る。

制御部１１０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および各種メモリを備えており、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。制御部１１０は、色変換テーブル補正装置を構成する。また、制御部１１０は、第１取得部、第２取得部、第３取得部、決定部、補正部、および判断部を構成する。なお、色変換テーブル補正装置は、通信部１３０を介して画像形成装置１００と相互に通信可能に接続された端末（図示せず）により構成されてもよい。制御部１１０の作用の詳細については後述する。

記憶部１２０は、ＳＤＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）、またはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）等により構成され、各種プログラムおよび各種データを記憶する。

通信部１３０は、画像形成装置１００と外部機器との間で通信を行うためのインターフェースである。通信部１３０として、イーサネット（登録商標）、ＳＡＴＡ、ＩＥＥＥ１３９４等の規格によるネットワークインターフェースが用いられる。また、通信部１３０として、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩＥＥＥ８０２．１１等の無線通信インターフェース等の各種ローカル接続インターフェース等が用いられる。

操作表示部１４０は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、およびストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。

画像読取部１５０は、蛍光ランプ等の光源およびＣＣＤ（Ｃｈａｒｇｅ Ｃｏｕｐｌｅｄ Ｄｅｖｉｃｅ）イメージセンサー等の撮像素子を有する。画像読取部１５０は、所定の読み取り位置にセットされた原稿に光源から光を当て、その反射光を撮像素子で光電変換して、その電気信号から画像データ（撮影画像）を生成する。

画像制御部１６０は、通信部１３０により受信された印刷ジョブ等に含まれる印刷データのレイアウト処理、スクリーニング、ラスタライズ処理等を行い、ビットマップ形式の画像データを生成する。画像データは、画素ごとのＣＭＹＫ値またはＲＧＢ値である。画像制御部１６０は、画像データ生成装置を構成する。

画像制御部１６０は、画像データを色変換テーブルにより色変換することで、印刷ジョブに含まれる印刷データの画像の、画像形成部１７０による形成される画像における色再現性を担保する。

図３は、色変換テーブルの例を示す図である。色変換テーブルは、プロファイルとも称される。色変換テーブルは、例えば、ＩＣＣプロファイルである。ＩＣＣプロファイルには、デバイスプロファイルとデバイスリンクプロファイルが含まれる。以下、説明を簡単にするために、色変換テーブルは、デバイスプロファイルであるものとして説明する。

画像データは、ソースプロファイルにより、機種（デバイス）依存値であるＣＭＹＫ値（またはＲＧＢ値）から、機種独立なＬ＊ａ＊ｂ＊値（またはＸＹＺ値）に変換される。以下、説明を簡単にするために，ソースプロファイルは、ＣＭＹＫ値をＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換するものとして説明する。ソースプロファイルは、ＣＭＹＫ値からＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換するためのＬＵＴ（Ｌｏｏｋ Ｕｐ Ｔａｂｌｅ）により構成される。ソースプロファイルとして、例えば、Ｊａｐａｎ Ｃｏｌｏｒ等の標準的なプロファイルが用いられ得る。画像データは、機種独立なＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換された後、ディスティネーションプロファイルにより、ＣＭＹＫ値（変換後の（ＣＭＹＫ）’）に変換される。ディスティネーションプロファイルは、Ｌ＊ａ＊ｂ＊値からＣＭＹＫ値に変換するためのＬＵＴにより構成される。ディスティネーションプロファイルは、プリンターである画像形成部１７０の機種ごとに設けられ、機種ごとに選択される。ディスティネーションプロファイルにより、機種独立なＬ＊ａ＊ｂ＊値から、機種依存値であるＣＭＹＫ値に変換されることで、プリンターに依存しない色再現性が担保される。

デバイスプロファイルを構成する、ソースプロファイルおよびディスティネーションプロファイルの各ＬＵＴは、代表色についてのＬＵＴであり得る。代表色の定義および各代表色間の色に対する補間方法については、ＩＣＣプロファイルの仕様として規定されている。

画像制御部１６０は、画像形成装置１００とは別体のコントローラーにより構成されてもよい。その場合、画像形成装置１００とコントローラーは、ＰＣＩ（ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ）接続等を用いて、専用線により接続され得る。

画像形成部１７０は、作像部４０、定着部５０、給紙部６０、および用紙搬送部７０を含む。

作像部４０は、Ｙ（イエロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）、およびＫ（ブラック）の各色のトナーに対応した作像ユニット４１Ｙ、４１Ｍ、４１Ｃ、４１Ｋを有する。各作像ユニット４１Ｙ、４１Ｍ、４１Ｃ、４１Ｋにより、画像データ（色変換後の画像データ）に基づいて、帯電、露光、および現像のプロセスを経て感光体ドラム４７上にトナー画像が形成される。露光は、レーザー光により感光体ドラム４７上を走査することで行われる。像担持体である感光体ドラム４７上に形成されたトナー画像は、感光体ドラム４７と１次転写ローラー４８が中間転写ベルト４２を介して圧着され、駆動ローラー４５の駆動力により中間転写ベルト４２が回転走行することで中間転写ベルト４２上に順次重ねられてカラーのトナー画像が形成される。中間転写ベルト４２は、副走査方向（直線矢印の方向）へ走行する。中間転写ベルト４２上に形成されたカラーのトナー画像は、２次転写ローラー４３１と対向ローラー４４が中間転写ベルト４２を介して圧着されることにより、搬送される用紙９００上に転写される。

定着部５０は、定着ローラー５１ａおよび加圧ローラー５２を含み、定着ローラー５１ａと加圧ローラー５２とが定着ベルト５１ｂを介して互いに圧接されることで、定着ベルト５１ｂと加圧ローラー５２との間で定着ニップＮを形成する。定着ローラー５１ａおよび加圧ローラー５２は、それぞれ内蔵するヒーターにより所定温度に加熱される。定着部５０に搬送された用紙９００は、定着ニップで加熱および加圧されることでトナー画像が定着（溶融定着）されるとともに、定着ローラー５１ａおよび加圧ローラー５２の回転により搬送される。

定着部５０によりトナー画像が定着された用紙９００は、印刷物として排紙トレイ９０に排紙される。

給紙部６０は、複数の給紙トレイ６１、６２を有し、給紙トレイ６１、６２に収容された用紙９００を１枚ずつ下流側の搬送経路に送り出す。

用紙搬送部７０は、用紙９００を搬送するための複数の搬送ローラーを有し、作像部４０、定着部５０、および給紙部６０の各部間で用紙９００を搬送する。複数の搬送ローラーには、用紙９００の傾きを矯正するためのレジストローラー７１や、用紙９００に所定量のループを形成するためのループローラー７２が含まれる。

用紙搬送部７０は、画像形成された用紙９００を排紙トレイ９０に排紙する。

次に、制御部１１０の作用について詳細に説明する。

制御部１１０は、色合せ用の印刷データ（ＰＤＦデータ等）、および印刷見本等の色合せ目標（以下、「第１色合せ目標１０」（図４等参照）と称する）を用いて、色変換テーブルを補正（より詳細には、色変換テーブルのソースプロファイルを補正（以下同様））する。制御部１１０は、第１色合せ目標を画像読取部１５０によりスキャン（撮影）することで得られた、撮影画像（以下、「第１撮影画像」と称する）を、スキャナープロファイル等でＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、目標データ（以下、「第１目標データ」と称する）を取得する。第１撮影画像は、デジタルカメラ等で撮影された第１色合せ目標の撮影画像であってもよい。制御部１１０は、第１撮影画像における、色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する。特定領域は、例えば、操作表示部１４０においてユーザーから受け付けた特定領域の指定に基づいて決定される。特定領域は、特に色合せ精度が要求される色の領域であり、例えば、第１撮影画像における、ロゴマーク等のコーポレートカラーの領域であり得る。制御部１１０は、色合せ用の印刷データを画像制御部１６０によりラスタライズ処理をして画像データ（画素ごとのＣＭＹＫ値）に変換した後、ソースプロファイルによりＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、印刷画像関連データ（印刷画像に関するデータ）を取得する。印刷画像関連データは、印刷データに基づいて画像形成される画像（印刷画像）に対応する測色値のデータである。制御部１１０は、印刷画像関連データと、特定領域を除く第１撮影画像が変換された第１目標データと、に基づいて、色変換テーブルのソースプロファイルを補正する。制御部１１０は、第１撮影画像における特定領域の色に基づく色変換テーブルの補正は行わない。特定領域に対応する色については、色変換テーブルの補正はなされないため、色変換テーブルはデフォルト（Ｊａｐａｎ Ｃｏｌｏｒ等の標準的なプロファイル）のままとなる。これにより、第１色合せ目標が、特定領域以外の領域においては顧客の所望の色になっているが、特定領域において顧客の所望の色になっていない場合に、第１色合せ目標に基づいて色変換テーブルを補正することによる色再現性の低下を防止できる。

後述するように、特定領域に対応する色については、他の色合せ目標（以下、「第２色合せ目標」と称する）の色に関する他の目標データ（以下、「第２目標データ」と称する）に基づいて、色変換テーブルの補正が行われ得る。第２色合せ目標の色に関する第２目標データは、第２色合せ目標の測色値（例えば、Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）である。第２目標データは、第２色合せ目標を画像読取部１５０でスキャンすること等により得られた撮影画像（以下、「第２撮影画像」と称する）をスキャナープロファイルでＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで取得され得る。第２目標データは、第２色合せ目標を測色器により測色することで取得されてもよい。特定領域に対応する色について、第２色合せ目標の色に関する第２目標データに基づいて、色変換テーブルの補正をすることで、第１色合せ目標が、特定領域以外の領域においては顧客の所望の色になっているが、特定領域において顧客の所望の色になっていない場合に、第２色合せ目標に基づいて、特定領域に関する色再現性を向上できる。

補正後の色変換テーブルは、記憶部１２０に記憶され得る。

図４は、色変換テーブルの補正時の制御部１１０の機能の例を示すブロック図である。図４においては、説明を簡単にするために、画像読取部１５０、画像制御部１６０、および画像形成部１７０も併せて示されている。図４の例においては、第１色合せ目標１０である、人物の画像を含む印刷見本に、星印と「ＫＭ」の文字とが、特定領域に対応する、コーポレートカラーのロゴマーク１１として含まれている。

色変換テーブルの補正時は、制御部１１０は色変換テーブル補正部１１１として機能する。色変換テーブル補正部１１１は、画像読取部１５０により第１色合せ目標１０がスキャンされることで得られた第１撮影画像において、特定領域の指定の指示に基づいて、特定領域を決定する。色変換テーブル補正部１１１は、記憶部１２０から色変換テーブルを読み出す。色変換テーブル補正部１１１は、第１撮影画像を、スキャナープロファイル等でＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換して第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。色変換テーブル補正部１１１は、色合せ用の印刷データ（例えば、ＰＤＦデータ）を画像制御部１６０によりラスタライズ処理して画像データに変換した後、例えば、色変換テーブルのソースプロファイルによりＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。色変換テーブル補正部１１１は、印刷画像関連データと、特定領域を除く第１撮影画像が変換された第１目標データと、に基づいて、色変換テーブルを補正する。

色変換テーブルの補正について、図５および図６を参照してさらに詳細に説明する。図５は、色変換テーブル補正部の機能の例を示すブロック図である。図６は、ソースプロファイルの補正前後のデータ構造を示す説明図である。

図５に示すように、色変換テーブル補正部１１１には、補正量算出部１１１ａとソースプロファイル補正部１１１ｂが含まれる。

補正量算出部１１１ａは、色合せ用の印刷データがラスタライズ処理されることで得られた画像データ（ＣＭＹＫ値）を、ソースプロファイルによりＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。補正量算出部１１１ａは、第１撮影画像（ＲＧＢ値）をスキャナープロファイル等でＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換して第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。補正量算出部１１１ａは、特定領域を除く第１撮影画像に基づく第１目標データの色のうち、代表色について、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）と第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）との差異を、補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）として算出する。代表色は、１つまたは複数の色である。

ソースプロファイル補正部１１１ｂは、補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）に基づいて、色変換テーブルを補正する。具体的には、補正前のＬ＊ａ＊ｂ＊値に補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）を加算することにより、色変換テーブルのソースプロファイルを補正し得る。なお、ソースプロファイルの補正においては、目標データの色に対応する代表色の点（グリッド）だけでなく、隣接点についても一定の範囲で補正することでトーンジャンプの発生を軽減できる。複数の点から影響を受ける点については平均化等を行うことで、極端な補正がされないようにしてもよい。また、全点の移動平均等を算出すること等によりスムージングを行ってもよい。

図６の例においては、補正前のソースプロファイルが、代表色ごとに、ＣＭＹＫ値（Ｃ_ｎ、Ｍ_ｎ、Ｙ_ｎ、Ｋ_ｎ）と補正前のＬ＊ａ＊ｂ＊値（Ｌ＊_ｎ、ａ＊_ｎ、ｂ＊_ｎ）の対応関係を示すＬＵＴとして示されている。補正前のＬ＊ａ＊ｂ＊値（Ｌ＊_ｎ、ａ＊_ｎ、ｂ＊_ｎ）は、例えば、Ｊａｐａｎ Ｃｏｌｏｒ等の標準的なプロファイルにおける、ＣＭＹＫ値に対応する値である。また、補正前のソースプロファイルが、代表色ごとに、ＣＭＹＫ値（Ｃ_ｎ、Ｍ_ｎ、Ｙ_ｎ、Ｋ_ｎ）と補正後のＬ＊ａ＊ｂ＊値（Ｌ＊’_ｎ、ａ＊’_ｎ、ｂ＊’_ｎ）の対応関係を示すＬＵＴとして示されている。また、補正前のＬ＊ａ＊ｂ＊値（Ｌ＊_ｎ、ａ＊_ｎ、ｂ＊_ｎ）と補正後のＬ＊ａ＊ｂ＊値（Ｌ＊’_ｎ、ａ＊’_ｎ、ｂ＊’_ｎ）の差異である補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）が併せて示されている。

画像形成時は、図４において破線の矢印で示すように、画像制御部１６０により、補正後の色変換テーブルが記憶部１２０から読み出される。印刷ジョブに含まれる印刷データは、画像制御部１６０により、ラスタライズ処理がされることで画像データに変換された後、補正後の色変換テーブルにより色変換される。色変換後の画像データに基づいて、画像形成部１７０により用紙９００に画像が形成される。

図７は、色変換テーブルの補正時の制御部１１０の機能の他の例を示すブロック図である。図７においても、図４と同様に、画像読取部１５０、画像制御部１６０、および画像形成部１７０が併せて示されている。色変換テーブルの補正時は、制御部１１０は色変換テーブル補正部１１１として機能する。第１色合せ目標１０である、人物の画像を含む印刷見本に、星印と「ＫＭ」の文字とが、特定領域に対応する、コーポレートカラーのロゴマーク１１として含まれている。また、第２色合せ目標２０である、名刺の印刷見本にも、星印と「ＫＭ」の文字とが、特定領域に対応する、コーポレートカラーのロゴマーク２１として含まれている。

色変換テーブルの補正時は、色変換テーブル補正部１１１は、画像読取部１５０により、第１色合せ目標１０をスキャンすることで第１撮影画像を取得する。色変換テーブル補正部１１１は、画像読取部１５０により、第２色合せ目標２０をスキャンすることで第２撮影画像を取得する。色変換テーブル補正部１１１は、パターンマッチング等により、第１撮影画像と第２撮影画像とで一致する領域を検出し、当該一致する領域を特定領域として決定する。色変換テーブル補正部１１１は、操作表示部１４０に第１撮影画像を表示し、表示された第１撮影画像上でのユーザーのタッチによる特定領域の指定により、特定領域を決定してもよい。また、後述するように、第１色合せ目標１０および第２色合せ目標２０が画像読取部１５０により同時にスキャンされる場合は、第１撮影画像および第２撮影画像を操作表示部１４０に表示するとともに、第１撮影画像と第２撮影画像とで一致する領域を特定領域として示す。そして、ユーザーの指示に基づいて、当該一致する領域については、第２撮影画像に基づいて色変換テーブルを補正するようにしてもよい。この場合、第１色合せ目標１０および第２色合せ目標２０が同時にスキャン（同時に撮影）されることで得られた画像のうち、色合せ用の印刷データに基づく画像データ（印刷画像）と類似度が高い方が第１撮影画像と判断し得る。類似度は、例えば、画素ごとの明度のヒストグラム等を利用した公知の方法を利用して算出し得る。

色変換テーブル補正部１１１は、記憶部１２０から色変換テーブルを読み出す。色変換テーブル補正部１１１は、第１撮影画像をスキャナープロファイル等で変換して第１目標データを取得する。色変換テーブル補正部１１１は、第２撮影画像をスキャナープロファイル等で変換して第２目標データを取得する。色変換テーブル補正部１１１は、色合せ用の印刷データを画像制御部１６０によりラスタライズ処理をして画像データに変換した後、色変換テーブルのソースプロファイル等によりＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。色変換テーブル補正部１１１は、特定領域の色については第２目標データに基づいて色変換テーブルのソースプロファイルを補正する。色変換テーブル補正部１１１は、特定領域以外の領域の色については、印刷画像関連データと第１目標データとに基づいて色変換テーブルのソースプロファイルを補正する。

色変換テーブルの補正について、図８を参照してさらに詳細に説明する。図８は、色変換テーブル補正部の機能の他の例を示すブロック図である。

図８に示すように、色変換テーブル補正部１１１には、補正量算出部１１１ａとソースプロファイル補正部１１１ｂが含まれる。

補正量算出部１１１ａは、色合せ用の印刷データがラスタライズ処理されることで得られた画像データ（ＣＭＹＫ値）を、ソースプロファイルによりＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。補正量算出部１１１ａは、第１撮影画像（ＲＧＢ値）をスキャナープロファイル等でＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換して第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。補正量算出部１１１ａは、第２撮影画像（ＲＧＢ値）をスキャナープロファイル等でＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換して第２目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する。補正量算出部１１１ａは、特定領域を除く第１撮影画像に基づく第１目標データの色のうち、代表色について、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）と第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）との差異を、補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）として算出する。補正量算出部１１１ａは、第２撮影画像の特定領域に対応する色のうち、代表色について、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）と第２目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）との差異を、補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）として算出する。

ソースプロファイル補正部１１１ｂは、補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）に基づいて、色変換テーブルのソースプロファイルを補正する。具体的には、補正前のＬ＊ａ＊ｂ＊値に補正量（ΔＬ＊、Δａ＊、Δｂ＊）を加算することによりソースプロファイルを補正し得る。なお、ソースプロファイルの補正においては、目標データの色に対応する代表色の点（グリッド）だけでなく、隣接点についても一定の範囲で補正することでトーンジャンプの発生を軽減できる。複数の点から影響を受ける点については平均化等を行うことで、極端な補正がされないようにしてもよい。また、全点の移動平均等を算出すること等によりスムージングを行ってもよい。

画像形成時は、図７において破線の矢印で示すように、画像制御部１６０により、補正後の色変換テーブルが記憶部１２０から読み出される。印刷ジョブに含まれる印刷データは、画像制御部１６０により、ラスタライズ処理がされることで画像データに変換された後、補正後の色変換テーブルにより色変換される。色変換後の画像データに基づいて、画像形成部１７０により用紙９００に画像が形成される。

２つの色合せ目標１０、２０が画像読取部１５０により同時にスキャンされる場合の、特定領域の決定方法についてさらに詳細に説明する。

図９は、２つの色合せ目標１０、２０が同時にスキャンされた場合の、特定領域の色についての色変換テーブルの補正方法の指示を入力するためのユーザーインターフェースを示す図である。

ユーザーインターフェースにおいては、第１撮影画像と第２撮影画像とが表示されるとともに、第１撮影画像と第２撮影画像とでパターン（画像）が一致する領域が、特定領域として、同じ数字を含む記号（「＃３」と「＃３’」）で示されている。また、ユーザーによる特定領域の色についての色変換テーブルの補正方法の指示を促すために、「＃３の領域に別の目標印刷物を検出しました。＃３’の目標に切り替えますか？」というテキストが表示されるとともに、ユーザーが指示を入力するためのボタン（「はい」と「いいえ」）が表示されている。なお、色合せ用の印刷データに基づく画像データの画像も併せて表示されている。

ユーザーにより「はい」のボタンが選択されることにより、第１撮影画像と第２撮影画像とで一致する領域の色については、第２撮影画像に基づいて色変換テーブルが補正される。

画像形成装置１００の動作について説明する。

図１０は、画像形成装置１００の動作を示すフローチャートである。本フローチャートは、制御部１１０により、記憶部１２０に記憶されたプログラムに従い実行され得る。

制御部１１０は、補正前の色変換テーブルを記憶部１２０から読み出すことで取得する（Ｓ１０１）。

制御部１１０は、色合せ用の印刷データを取得し、画像制御部１６０によりラスタライズ処理をして画像データ（ＣＭＹＫ値）に変換した後、色変換テーブルのソースプロファイルによりＬ＊ａ＊ｂ＊値に変換することで、印刷画像関連データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する（Ｓ１０２）。色合せ用の印刷データは、記憶部１２０から読み出されることで取得され得る。色合せ用の印刷データは、通信部１３０によりネットワークを介して端末（図示せず）から受信されることで取得されてもよい。

制御部１１０は、第１色合せ目標１０を画像読取部１５０でスキャンすることで、第１撮影画像を取得する（Ｓ１０３）。制御部１１０は、色合せ目標が２つ（第１色合せ目標１０、第２色合せ目標２０）ある場合は、第１色合せ目標１０および第２色合せ目標２０をそれぞれスキャンし、または同時にスキャンすることで、第１撮影画像および第２撮影画像を取得する。

制御部１１０は、第１撮影画像における特定領域を決定する（Ｓ１０４）。

制御部１１０は、色合せ用の印刷データから、印刷データの画像に使用されている代表色を抽出する（Ｓ１０５）
以下のステップＳ１０６～ステップＳ１１１は、抽出された各代表色についての処理である。
制御部１１０は、代表色が特定領域の色かどうか判断する（Ｓ１０６）。

制御部１１０は、代表色が特定領域の色でないと判断した場合は（Ｓ１０６：ＮＯ）、第１撮影画像（ＲＧＢ）をスキャナープロファイル等で変換することで、測色値である第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する（Ｓ１０９）。

制御部１１０は、代表色が特定領域の色であると判断した場合は（Ｓ１０６：ＹＥＳ）、他の色合せ目標である第２色合せ目標２０があるかどうか判断する（Ｓ１０７）。制御部１１０は、ステップＳ１０３で取得された撮影画像において２つの撮影画像（第１撮影画像、第２撮影画像）が認識されたことにより、第２色合せ目標２０があると判断し得る。

制御部１１０は、他の色合せ目標がないと判断した場合は（Ｓ１０７：ＮＯ）、ステップＳ１１１の処理を実行する。この場合は、特定領域の色についての、色変換テーブルのソースプロファイルの補正は行われない。

制御部１１０は、他の色合せ目標があると判断した場合は（Ｓ１０７：ＹＥＳ）、他の色合せ目標である第２色合せ目標をスキャナープロファイル等で変換することで、測色値である第２目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）を取得する（Ｓ１０８）。

制御部１１０は、補正前の色変換テーブルのソースプロファイルにおける、特定領域以外の色に対応するＬ＊ａ＊ｂ＊値と、第１目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）との差を補正量として算出する（Ｓ１１０）。制御部１１０は、補正前の色変換テーブルのソースプロファイルにおける、特定領域の色に対応するＬ＊ａ＊ｂ＊値と、第２目標データ（Ｌ＊ａ＊ｂ＊値）との差を補正量として算出する（Ｓ１１０）。

制御部１１０は、代表色の全点について補正量を算出したか判断する（Ｓ１１１）。制御部１１０は、代表色の全点について補正量を算出していないと判断した場合は（Ｓ１１１：ＮＯ）、ステップＳ１０６に戻って処理を継続する。

制御部１１０は、代表色の全点について補正量を算出したと判断した場合は（Ｓ１１１：ＹＥＳ）、補正量に基づいて、色変換テーブルを補正する（Ｓ１１２）。

実施形態は、以下の効果を奏する。

印刷画像に対応した色合せ目標の撮影画像に基づいて目標データを取得し、当該撮影画像における、色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定し、印刷画像に関するデータと、特定領域以外の目標データとに基づいて色変換テーブルを補正する。これにより、生産性を低下させることなく、色再現性の低下を抑制できる。

さらに、他の色合せ目標の色に関する他の目標データを取得し、特定領域に対応する色については、印刷画像に関するデータと、当該他の目標データとに基づいて、色変換テーブルを補正する。これにより、コーポレートカラー等の特に色合せ精度が必要な色について、色合せ精度を向上させることができる。

さらに、他の目標データを、他の色合せ目標を撮影した撮影画像に基づいて取得する。これにより、より簡単に色合せ精度を向上させることができる。

さらに、色合せ目標を撮影する撮影装置と、他の色合せ目標を撮影する撮影装置とを同じ撮影装置にする。これにより、色再現性の低下をより効果的に抑制できる。

さらに、色合せ目標および他の色合せ目標を同時に撮影する。これにより、色再現性をより簡単に向上できる
さらに、同じ撮影装置により撮影されることで得られた２つの画像のうち、印刷画像との類似度が高い方を、色合せ目標を撮影した撮影画像と判断し、印刷画像との類似度が低い方を、他の色合せ目標を撮影した撮影画像と判断する。これにより、２つの画像を区別するための指示をしなくても、色合せ精度を向上させることができる。

さらに、色合せ目標を撮影した撮影画像を表示させ、ユーザーから受け付けた特定領域の指定に基づいて、特定領域を決定する。これにより、簡単かつ正確に特定領域を指定できる。

さらに、色合せ目標を撮影した撮影画像において、他の色合せ目標を撮影した撮影画像と類似する領域を特定領域として決定する、これにより、特定領域の指定をしなくても、特定領域以外の領域は色合せ目標に基づいて色合せができ、特定領域は他の色合せ目標に基づいて色合せができる。

なお、色変換テーブルがデバイスプロファイルである場合は、色変換テーブルの補正において、ソースプロファイルの補正のみを行う。これにより、補正後のソースプロファイルを、画像形成装置の各機種で共用することにより、機種ごとに色変換テーブルの補正をする必要をなくすことができる。

本発明は、上述した実施形態に限定されない。

例えば、実施形態においては、記憶媒体として用紙を例に説明したが、記録媒体は用紙に限定されず、樹脂フィルム等であってもよい。

また、特定領域を構成する色は単色に限らず、複数の色であってもよい。

また、上述したフローチャートは、一部のステップを省略してもよく、他のステップが追加されてもよい。また各ステップの一部は同時に実行されてもよく、一つのステップが複数のステップに分割されて実行されてもよい。

また、上述した色変換テーブル補正装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、ＵＳＢメモリやＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）－ＲＯＭ等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能としてその検知部等の装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。

１０ 第１色合せ目標、
１１、２１ ロゴマーク、
２０ 第２色合せ目標、
４０ 作像部、
５０ 定着部、
６０ 給紙部、
７０ 用紙搬送部、
１００ 画像形成装置、
１１１ 色変換テーブル補正部、
１１１ａ 補正量算出部、
１１１ｂ ソースプロファイル補正部、
１１０ 制御部、
１２０ 記憶部、
１３０ 通信部、
１４０ 操作表示部、
１５０ 画像読取部、
１６０ 画像制御部、
１７０ 画像形成部、
９００ 用紙。

Claims (9)

1. 画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置であって、
   印刷画像に関するデータを取得する第１取得部と、
   前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する第２取得部と、
   前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する決定部と、
   前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する補正部と、
   を有し、
   第２色合せ目標の色に関する第２目標データは、前記第２色合せ目標を撮影した第２撮影画像に基づいて取得される、
   色変換テーブル補正装置。
2. 第２色合せ目標の色に関する第２目標データを取得する第３取得部をさらに有し、
   前記補正部は、前記特定領域に対応する色については、前記印刷画像に関するデータと、前記第２目標データとに基づいて、前記色変換テーブルを補正する、請求項１に記載の色変換テーブル補正装置。
3. 画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置であって、
   印刷画像に関するデータを取得する第１取得部と、
   前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する第２取得部と、
   第２色合せ目標の色に関する第２目標データを取得する第３取得部と、
   前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する決定部と、
   前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する補正部と、
   を有し、
   前記補正部は、前記特定領域に対応する色については、前記印刷画像に関するデータと、前記第２目標データとに基づいて、前記色変換テーブルを補正し、
   前記第３取得部は、前記第１色合せ目標を撮影して前記第１撮影画像を得た撮影装置により、前記第２色合せ目標を撮影することで得られた第２撮影画像に基づいて、前記第２目標データを取得する、色変換テーブル補正装置。
4. 前記第１撮影画像および前記第２撮影画像は、前記撮影装置により、前記第１色合せ目標および前記第２色合せ目標が同時に撮影されることで得られたものである、請求項３に記載の色変換テーブル補正装置。
5. 前記撮影装置により撮影されることで得られた２つの画像のうち、前記印刷画像との類似度が高い方を前記第１撮影画像と判断し、前記印刷画像との類似度が低い方を前記第２撮影画像と判断する判断部をさらに有する、請求項３または４に記載の色変換テーブル補正装置。
6. 前記決定部は、前記第１撮影画像を表示部に表示させ、ユーザーから受け付けた前記特定領域の指定に基づいて、前記特定領域を決定する、請求項１～５のいずれか一項に記載の色変換テーブル補正装置。
7. 前記決定部は、前記第２撮影画像と前記第１撮影画像とで類似する領域を判定し、判定した、前記第１撮影画像における前記領域を前記特定領域として決定する、請求項１～５のいずれか一項に記載の色変換テーブル補正装置。
8. 画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置用の制御プログラムであって、
   印刷画像に関するデータを取得する手順（ａ）と、
   前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する手順（ｂ）と、
   前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する手順（ｃ）と、
   前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する手順（ｄ）と、
   第２色合せ目標の色に関する第２目標データを、前記第２色合せ目標を撮影した第２撮影画像に基づいて取得する手順（ｅ）と、
   を有する処理をコンピューターに実行させるための色変換テーブル補正プログラム。
9. 画像データ生成装置で用いられる色変換テーブルを補正する色変換テーブル補正装置により実行する色変換テーブル補正方法であって、
   印刷画像に関するデータを取得する段階（ａ）と、
   前記印刷画像に対応した第１色合せ目標を撮影した第１撮影画像に基づく第１目標データを取得する段階（ｂ）と、
   前記第１撮影画像における、前記色変換テーブルの補正に用いない特定領域を決定する段階（ｃ）と、
   前記印刷画像に関するデータと、前記特定領域を除く前記第１撮影画像に基づく前記第１目標データと、に基づいて、前記色変換テーブルを補正する段階（ｄ）と、
   第２色合せ目標の色に関する第２目標データを、前記第２色合せ目標を撮影した第２撮影画像に基づいて取得する段階（ｅ）と、
   を有する色変換テーブル補正方法。