JP7398887B2 - 野菜摂取啓発方法及び野菜摂取啓発システム - Google Patents
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図1で示すのは、野菜摂取啓発方法の流れである。野菜摂取啓発方法を構成するのは、少なくとも、測定(S10)、提示(S20)、及び教授(S30)である。この野菜摂取啓発方法を更に構成するのは、第2の測定(S40)、及び第2の提示(S50)である。教授(S30)の後、第2の測定(S40)、及び第2の提示(S50)は、繰り返し実行される。具体的には、以下のとおりである。
測定の目的は、被啓発者の野菜摂取状況を指標化することである。被啓発者が非侵襲測定されるのは、被啓発者の野菜摂取値である。野菜摂取値を非侵襲測定する手段は、後述する測定装置である。また、野菜摂取値の詳細は、後述する。
提示の目的は、被啓発者の野菜摂取状況を特定することである。具体的には、野菜が十分に摂取されているか否かである。被啓発者が提示されるのは、非侵襲測定された野菜摂取値である。非侵襲測定された野菜摂取値を提示する方式は、問わないが、具体的には、電磁的(電子的又は磁気的)である。また、この野菜摂取値を提示する態様は、問わないが、具体的には、聴覚的又は視覚的である。野菜摂取値を提示する手段は、問わないが、具体的には、後述する出力装置である。
教授の目的は、2点である。1つ目は、野菜摂取による利益を強調し、他方、不利益を消去することである。2つ目は、自己効力感を高めることである。被啓発者が教授される内容は、野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策である。この教授が行われる時期は、提示(S20)の時又はその後である。野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策を教授する方式は、問わないが、具体的には、電磁的(電子的又は磁気的)である。また、そのような教授の態様は、問わないが、具体的には、聴覚的又は視覚的である。そのように教授する手段は、問わないが、具体的には、後述する出力装置である。野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策の詳細は、後述する。また、教授の後、被啓発者に案内されるのは、次回測定要領である。この要領で示されるのは、主に、次の測定(後述ずる第2の測定)の日や場所等である。この要領を記す媒体は、問わないが、例示すると、紙、樹脂カード、記憶装置等である。
第2の測定の目的は、前述の向上施策の実行を支援することである。被啓発者が非侵襲測定されるのは、野菜摂取値であり、その時期は、前述の教授(S30)の日の翌日以後である。野菜摂取値を非侵襲測定する手段は、後述する測定装置である。また、野菜摂取値の詳細は、後述する。
第2の提示の目的は、前述の向上施策の実行を支援することである。被啓発者が提示されるのは、非侵襲測定された野菜摂取値である。非侵襲測定された野菜摂取値を提示する方式及び態様は、前述の提示(S20)と同じである。
前述の測定(S10)から教授(S30)までに対応するのは、行動変容ステージモデル(厚生労働省のホームページ等を参照。)の「無関心期」、「関心期」又は「準備期」である。前述の第2の測定(S40)から第2の提示(S50)までに対応するのは、「実行期」、又は「維持期」である。行動変容ステージモデル(厚生労働省のホームページ等を参照。)で示されるとおり、行動変容にあたり人が通過するステージは、5つである。具体的には、「無関心期」、「関心期」、「準備期」、「実行期」、及び「維持期」である。「無関心期」とは、6カ月以内に行動を変えようと思っていない時期をいう。「関心期」とは、6カ月以内に行動を変えようと思っている時期をいう。「準備期」とは、1カ月以内に行動を変えようと思っている時期をいう。「実行期」とは、行動を変えて6カ月未満である時期をいう。「維持期」とは、行動を変えて6カ月以上である時期をいう。行動変容が達成されるのは、実行期以降である。
野菜摂取値とは、野菜摂取量又は野菜摂取等級をいう。野菜摂取量で示されるのは、推定される野菜摂取量の絶対値である。その表記は、数値(単位)であり、例示すると、100g、350g、450g等である。他方、野菜摂取等級で示されるのは、推定される野菜摂取量の相対値であり、具体的には、推奨される野菜摂取量に対する推定される野菜摂取量である。その表記は、数値(無次元量)、等級、又は、単語である。数値(無次元量)を例示すると、0.8、1.0、1.5等である。等級を例示すると、A、B、C等である。単語を例示すると、不足、十分、過剰等である。非侵襲測定された野菜摂取値の推定根拠は、限定されないが、例示すると、被啓発者の皮膚カロテノイド値である。
野菜摂取の意義を教授する目的は、主に、被啓発者の食生活を振り返り危険を認知させること、野菜を十分に摂取することによる利益を認知させること、野菜摂取を妨げる要因を認知させたうえでそれを解消する方法を認知させること、自己効力感を惹起することである。野菜摂取の意義を例示すると、野菜摂取で奏される健康上の利点、野菜不摂取に起因する健康上の不具合、野菜摂取を妨げる要因等である。
野菜摂取値の向上施策を教授する目的は、主に、行動目標を設定すること、行動強化のための自己モニタリングすること等である。野菜摂取値の向上施策を例示すると、簡便な野菜摂取方法、適切な食事の選び方、適切な食事量、適切な食事の摂り方などである。
図2で示されるのは、野菜摂取値、野菜摂取の意義、及び野菜摂取値の向上施策の関係性である。野菜摂取値、野菜摂取の意義、及び野菜摂取値の向上施策は、有機的に関連している。すなわち、被啓発者の野菜摂取値が示されることで、被啓発者の野菜摂取状況が客観的に認知される。被啓発者の野菜摂取状況が客観的に認知されることで、野菜摂取不足の危険が認知される。野菜摂取不足の危険が認知された上で、野菜摂取値の向上施策が教授されると、野菜摂取が促され易くなる。野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策を教授する際に参照されるのは、非侵襲測定された野菜摂取値である。そのために、野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策に関連付けられているのは、野菜摂取値である。例えば、測定された野菜摂取値が「非常に低い」である場合、被啓発者が強調的に或いは選択的に教授される内容は、野菜摂取の意義「XXが悪化する。」、及び、野菜摂取値の向上施策「野菜飲料を飲もう。」である。これらの教授内容に付されているのは、項目キー「野菜摂取値が非常に低い場合」である。このようにすることで、教授がより効率化される。
図3で示されるのは、野菜摂取啓発システムの構成である。野菜摂取啓発システム1を構成するのは、測定装置10、出力装置20、記憶装置30、及び、制御装置40である。これらの装置を接続する方式は、有線又は無線である。これらの装置は、互いに独立し、或いは、その一部又は全部が一体化している。これらの装置の一部又は全部が一体化している場合、そのような一体化を具現化するのは、スマートホンやタブレット端末等である。具体的には、以下のとおりである。
測定装置10で非侵襲測定されるのは、被啓発者の野菜摂取値である。測定装置10を構成するのは、検出部及び演算部である。検出部で検出されるのは、被啓発者の生体情報であり、具体的には、皮膚カロテノイド値である。演算部で演算されるのは、被啓発者の野菜摂取値であり、その際に参照されるのは、換算テーブルである。換算テーブルで示されるのは、野菜摂取値及び皮膚カロテノイド値の対応関係である。測定装置10を具現化するものは、様々であるが、好ましくは、Quick Test(biozoom services社製)である。
出力装置20で出力されるのは、測定された野菜摂取値である。この野菜摂取値を出力する態様は、問わないが、具体的には、音声出力、及び画像出力である。野菜摂取値を音声出力する手段は、音声出力装置であり、例示すると、スピーカーである。野菜摂取値を画像出力する手段は、画像出力装置(表示装置)であり、例示すると、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイ等である。
記憶装置30に記憶されているのは、各種データである。これらのデータの一部又は全部で示されるのは、野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策である。記憶装置30の種類は、問わないが、例示すると、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)等である。
制御装置40に接続されるのは、測定装置10及び出力装置20である。制御装置40を構成するのは、記憶部(例えば、ROM)、一時記憶部(例えば、RAM等)及び演算部(例えば、CPU等)であり、それによって実行されるのは、各種処理である。制御装置40で制御されるのは、出力装置20であり、それによって出力されるのは、非侵襲測定された野菜摂取値、並びに、野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策である。非侵襲測定された野菜摂取値の源泉は、測定装置10である。野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策の源泉は、記憶装置30である。
Claims (2)
- 野菜摂取啓発システムであって、それを構成するのは、少なくとも、以下である:
出力装置、
測定装置:これで非侵襲測定されるのは、野菜摂取値であり、及び、
制御装置:これに接続されるのは、前記出力装置及び前記測定装置であり、かつ、
当該制御装置で制御されるのは、前記出力装置であり、
当該出力装置によって出力されるのは、非侵襲測定された野菜摂取値、並びに、野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策であり、かつ、
前記野菜摂取の意義又は前記野菜摂取値の向上施策に関連付けられているのは、非侵襲測定された野菜摂取値であり、
前記野菜摂値の向上施策は、野菜摂取方法、適切な食事の選び方、適切な食事量、又は適切な食事の摂り方のうち、少なくとも何れか一つ以上であり、かつ、
前記野菜摂取の意義及び前記野菜摂取値の向上施策が出力されるのは、前記野菜摂取値の出力時又は前記野菜摂取値の出力の後である。 - プログラムであって、それによって処理装置が実行するのは、次の処理である:
制御:ここで制御されるのは、出力装置であり、当該出力装置が出力するのは、測定装置によって非侵襲測定された野菜摂取値、並びに、野菜摂取の意義及び野菜摂取値の向上施策であり、かつ、
前記野菜摂取の意義又は前記野菜摂取値の向上施策に関連付けられているのは、前記非侵襲測定された野菜摂取値であり、
前記野菜摂値の向上施策は、野菜摂取方法、適切な食事の選び方、適切な食事量、又は適切な食事の摂り方のうち、少なくとも何れか一つ以上であり、かつ、
前記野菜摂取の意義及び前記野菜摂取値の向上施策が出力されるのは、前記野菜摂取値の出力時又は前記野菜摂取値の出力の後である。
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