JP7384641B2 - tire vulcanization mold - Google Patents
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Description
本発明は、タイヤ加硫金型に関する。 The present invention relates to a tire vulcanization mold.
空気入りタイヤのサイド部の外面には、タイヤの製造者や品種、サイズ、製造年や週などの識別を容易にするために、文字、記号又は図形などの標識が設けられている。かかる標識を形成するために、アルミや鉄などの金属板からなるステンシルプレートを、タイヤ加硫金型のサイド形成面にネジによって交換可能に取り付けることが知られている(下記特許文献1参照)。 Markers such as letters, symbols, or figures are provided on the outer surface of the side portion of a pneumatic tire to facilitate identification of the tire manufacturer, type, size, year and week of manufacture, etc. In order to form such a sign, it is known that a stencil plate made of a metal plate such as aluminum or iron is replaceably attached to the side forming surface of a tire vulcanization mold with screws (see Patent Document 1 below). .
空気入りタイヤのサイド部の標識を変更するには、ステンシルプレートを取り外し別のステンシルプレートに交換する必要がある。ステンシルプレート及びこれを固定するネジは小さい部材であることに加え、ネジ孔がステンシルプレートによって隠れてしまうため、タイヤ加硫金型に設けられたネジ孔にネジを螺合させにくく、ステンシルプレートの固定作業性が悪い。 To change the side markings on a pneumatic tire, the stencil plate must be removed and replaced with another stencil plate. The stencil plate and the screws that fix it are small parts, and the screw holes are hidden by the stencil plate, making it difficult to screw the screws into the screw holes provided in the tire vulcanization mold. Fixation workability is poor.
また、ステンシルプレートを接着剤によってタイヤ加硫金型に設けることが知られているが、この接着剤を用いる場合、ステンシルプレートを所定位置に設けることが困難となったり、ステンシルプレートの取り外しが困難となったりする。 It is also known to attach a stencil plate to a tire vulcanization mold using an adhesive, but when using this adhesive, it is difficult to set the stencil plate in a specified position, and it is difficult to remove the stencil plate. It becomes.
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、ステンシルプレートをタイヤ加硫金型の所望位置に容易に着脱することができるタイヤ加硫金型を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a tire vulcanization mold in which a stencil plate can be easily attached to and removed from a desired position of the tire vulcanization mold.
本発明の実施形態に係るタイヤ加硫金型は、タイヤを成型するタイヤ成型面と、前記タイヤ成型面に対して凹状に形成された取付凹部と、前記取付凹部に配置されタイヤ外面に標識を形成するステンシルプレートとを備えるタイヤ加硫金型において、前記取付凹部の底面から突出し、前記ステンシルプレートに設けられた挿通孔に挿通され、先端部が前記ステンシルプレートよりも金型内側へ突出するボルトと、前記ボルトの前記先端部に締結され前記ステンシルプレートを前記取付凹部に固定する固定部と、を備えるものである。 A tire vulcanization mold according to an embodiment of the present invention includes a tire molding surface for molding a tire, a mounting recess formed in a concave shape with respect to the tire molding surface, and a mark disposed in the mounting recess on the outer surface of the tire. In a tire vulcanization mold comprising a stencil plate to be formed, the tire vulcanization mold protrudes from the bottom surface of the mounting recess, is inserted into an insertion hole provided in the stencil plate, and has a tip portion that protrudes further inside the mold than the stencil plate. The present invention includes a bolt, and a fixing part that is fastened to the tip of the bolt and fixes the stencil plate to the mounting recess.
上記空気入りタイヤ加硫金型では、ステンシルプレートをタイヤ加硫金型の所望位置に容易に着脱することができる。 In the pneumatic tire vulcanization mold described above, the stencil plate can be easily attached to and removed from a desired position of the tire vulcanization mold.
図1は、一実施形態に係るタイヤ加硫金型(以下、単に加硫金型という)10を示した図である。この加硫金型10は、空気入りタイヤTを加硫成型するために用いられるものである。
FIG. 1 is a diagram showing a tire vulcanization mold (hereinafter simply referred to as a vulcanization mold) 10 according to an embodiment. This
ここで、空気入りタイヤTは、接地面をなすトレッド部T1と、トレッド部T1の幅方向両端からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部T2,T2及びビード部T3,T3とを備えて構成されており、サイドウォール部T2に設けられた標識を除いて一般的なタイヤ構造を採用することができる。 Here, the pneumatic tire T includes a tread portion T1 forming a ground contact surface, and a pair of sidewall portions T2, T2 and bead portions T3, T3 extending inward in the tire radial direction from both widthwise ends of the tread portion T1. A general tire structure can be adopted except for the mark provided on the sidewall portion T2.
加硫金型10は、未加硫のグリーンタイヤをセットして加硫成型する金型であり、内部にタイヤTの成型空間であるキャビティを形成する。この加硫金型10は、トレッドモールド12と、上下一対のサイドウォールモールド14,14と、上下一対のビードモールド16,16を備える。トレッドモールド12は、トレッド部T1の外面を成型するタイヤ成型面(トレッド成型面)12Aを有する。上下一対のサイドウォールモールド14,14は、サイドウォール部T2の外面を成型するタイヤ成型面(サイドウォール成型面)14A,14Aを有する。上下一対のビードモールド16,16は、ビード部T3の外面を成型するタイヤ成型面(ビード成型面)16Aを有する。
The
図1~図5に示すように、サイドウォールモールド14には、サイドウォール成型面14Aに対して凹状に陥没する取付凹部20が設けられている。取付凹部20には、標識形成用のステンシルプレート30とスペーサ40がボルト22に挿通された状態で設けられている。
As shown in FIGS. 1 to 5, the
取付凹部20は、タイヤ周方向の長さがタイヤ径方向の幅よりも大きいタイヤ周方向に沿って湾曲しながら延びる細幅の凹部からなり、ステンシルプレート30を受け入れ可能なようにステンシルプレート30よりごく僅かに大きく設けられている。
取付凹部20の長手方向(タイヤ周方向)の両端部には、取付凹部20の底面21からキャビティへ向けて突出するボルト22が設けられている。
The
ステンシルプレート30は、図2に示すようにタイヤ周方向の長さがタイヤ径方向の幅よりも大きいタイヤ周方向に沿って湾曲しながら延びる細幅の板状体である。ステンシルプレート30の材質は、限定されないが、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金である。ステンシルプレート30の厚みt1(図5参照)は、特に限定されず、例えば0.4~0.6mmである。
As shown in FIG. 2, the
ステンシルプレート30は、平板状の平坦部33と、長手方向の両端部に設けられた挿通孔35とを備える。
The
平坦部33は、タイヤの表面を成型する表面33aと、取付凹部20の底面に21に対向する裏面33bとを備える。平坦部33の表面33aには、標識形成部31が並べて形成されている。標識形成部31は、表面33a側から見て凹状に設けられており、図6に示すようにタイヤTのサイド部に凸状の標識Mを形成する。標識Mは、文字、記号、図形等が並べられて形成されたもので、全体でメーカー名、製造工場、サイズ、製造週、製造年等の一部又は全部を表すものである。標識形成部31は、ステンシルプレート30を表面側から見ると全体として標識Mが反転した形となっている。
The
標識形成部31はプレス加工によって平坦部33を表面33aから裏面33bへ陥没させて形成されている。そのため、平坦部33の裏面33b側には、標識形成部31に対応する膨出部32が現れている。標識形成部31の深さt2(図5参照)は例えば0.2~0.8mmであり、膨出部32の膨出の高さは標識形成部31の深さと同等である。
The
平坦部33の長手方向の両端部には、ステンシルプレート30を貫通する挿通孔35が形成されている。挿通孔35は、平坦部33の長手方向外側端に開口する切欠状の孔からなる。
スペーサ40は、ステンシルプレート30側から見て、ステンシルプレート30の外形より若干小さい略同一形状の枠状の部材である。スペーサ40は、図4に示すように、ステンシルプレート30の裏面側に重ねて取付凹部20に収納され、標識形成部31に対応する膨出部32を避け、ステンシルプレート30の周縁部の裏面側に当接する。これにより、スペーサ40は、平坦部33の表面33aとサイドウォール成型面14Aとが段差なく繋がるようにステンシルプレート30を支持する。
The
また、取付凹部20に収納されたステンシルプレート30及びスペーサ40を重ねて取付凹部20に収納すると、挿通孔35及び挿通孔42が連通し、取付凹部20の底面21から突出するボルト22が挿通孔35及び挿通孔42に挿通される。
Moreover, when the
固定部23は、ナットやブラボルト等、ボルト22の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を備えている。固定部23は、挿通孔35及び挿通孔42に挿通されたボルト22の雄ねじ部に螺合することで、固定部23と取付凹部20の底面21との間でステンシルプレート30及びスペーサ40を挟持する。その際、図2及び図4に示すように、固定部23が、ステンシルプレート30とタイヤ成型面であるサイドウォール成型面14Aとに跨がるように配置され、ステンシルプレート30及びサイドウォール成型面14Aに当接するようにボルト22に締結されることが望ましい。
The
また、図4に示すように、固定部23のエッジ23aにC面やR面等による面取り加工を施すことが好ましい。固定部23のエッジ23aに面取り加工を施すことにより、固定部23に対応してタイヤTに形成される凹部内に鋭角なエッジが形成されず、当該凹部のエッジを起点とする亀裂を抑えることができる。
Further, as shown in FIG. 4, it is preferable that the
以上の実施形態によれば、ステンシルプレート30の挿通孔35に取付凹部20の底面から突出するボルト22を挿通してから、固定部23をボルト22に螺合してステンシルプレート30を取り付ける。そのため、ボルト22によってステンシルプレート30を所定位置に保持させた状態で固定部23の着脱を行うことができ、容易にステンシルプレート30を交換することができる。また、ボルト22と固定部23との螺合位置を目視することができるため、ステンシルプレート30を取付凹部20に容易に取り付けることができる。
According to the above embodiment, the
また、本実施形態において、ステンシルプレート30と取付凹部20の底面21との間にスペーサ40が配置されていると、平坦部33の裏面33b側に膨出部32が形成されている場合であっても、平坦部33の表面33aとサイドウォール成型面14Aとが段差なく繋がるようにステンシルプレート30を取付凹部20に取り付けることができ。
Furthermore, in the present embodiment, if the
また、本実施形態のようにスペーサ40が、ステンシルプレート30の周縁部の裏面側に当接する場合、ステンシルプレート30の変形によってテンシルプレート30と取付凹部20との間に隙間が生じるのを抑えることができ、製品タイヤの外観不良を抑えることができる。
Furthermore, when the
また、本実施形態において、固定部23が、ステンシルプレート30とサイドウォール成型面14Aに当接するようにボルト22に締結されている場合、固定部23がステンシルプレート30に当接する領域を削減することができるため、ステンシルプレート30に占める標識形成部31の領域を拡張することができ、限られたスペースにより多くの標識Mを形成することができる。
Further, in this embodiment, when the
また、本実施形態において、ステンシルプレートに設けられた挿通孔35が、ステンシルプレート30の周縁に開口する場合、ステンシルプレート30に占める標識形成部31の領域を拡張することができ、限られたスペースにより多くの標識Mを形成することができる。しかも、挿通孔35内におけるボルト22の位置を微調整することができるため、固定部23の締結時に不必要な力がステンシルプレート30に作用しにくく、ステンシルプレート30の変形を抑えることができる。
In addition, in this embodiment, when the
(変更例)
上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
(Example of change)
The embodiments described above are presented as examples and are not intended to limit the scope of the invention. This novel embodiment can be implemented in various other forms, and various omissions, substitutions, and changes can be made without departing from the gist of the invention.
例えば、上記した実施形態では、ボルト22を挿通する挿通孔35として、ステンシルプレート30の長手方向外側端に開口する切欠状の孔を設ける場合について説明したが、周方向に閉じた孔としてもよい。
For example, in the embodiment described above, a notch-shaped hole that opens at the outer end in the longitudinal direction of the
また、上記した実施形態では、固定部23が、ステンシルプレート30及びサイドウォール成型面14Aに当接するようにボルト22に締結される場合について説明したが、固定部23がステンシルプレート30のみと当接するようにボルト22に締結されてもよい。
Further, in the above-described embodiment, a case has been described in which the fixing
また、上記した実施形態では、ステンシルプレート30及び取付凹部20は、サイドウォール成型面14Aに設けられているが、ビード成型面16Aに設けられてもよく、サイドウォール成型面14Aとビード成型面16Aの双方にそれぞれ設けられてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the
10…タイヤ加硫金型、12…トレッドモールド、14…サイドウォールモールド、16…ビードモールド、18…サイドモールド、20…取付凹部、21…底面、22…ボルト、23…固定部、30…ステンシルプレート、31…標識形成部、32…膨出部、33…平坦部、33a…表面、33b…裏面、35…挿通孔、40…スペーサ、42…挿通孔
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記取付凹部の底面から突出し、前記ステンシルプレートに設けられた挿通孔に挿通され、先端部が前記ステンシルプレートよりも金型内側へ突出するボルトと、
前記ボルトの前記先端部に締結され前記ステンシルプレートを前記取付凹部に固定する固定部と、
を備えるタイヤ加硫金型。 A tire vulcanization mold comprising a tire molding surface for molding a tire, a mounting recess formed in a concave shape with respect to the tire molding surface, and a stencil plate disposed in the mounting recess and forming a mark on the outer surface of the tire,
a bolt that protrudes from the bottom surface of the mounting recess, is inserted into an insertion hole provided in the stencil plate, and has a tip portion that protrudes further inside the mold than the stencil plate;
a fixing part fastened to the tip of the bolt to fix the stencil plate to the mounting recess;
Tire vulcanization mold equipped with.
前記挿通孔は、前記ステンシルプレートの周縁に開口する請求項1~3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。 The stencil plate includes an insertion hole through which the bolt is inserted,
The tire vulcanization mold according to any one of claims 1 to 3, wherein the insertion hole is opened at a peripheral edge of the stencil plate.
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