JP7368190B2 - Method for manufacturing flexible medical tube - Google Patents
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Description
本発明は、可撓性チューブ及びその製造方法に関する。 FIELD OF THE INVENTION The present invention relates to a flexible tube and a method for manufacturing the same.
医療用チューブとして、血管拡張用バルーンカテーテル、胃瘻用バルーンカテーテル、ドレーンチューブ、血流チューブ等が知られている。そして、このようなチューブにおいては、チューブの高機能化が進んでおり、チューブ内腔における媒体の流動性、チューブの操作性及び耐久性を向上させるために、種々の検討がなされている。 As medical tubes, there are known balloon catheters for vasodilation, balloon catheters for gastrostomy, drain tubes, blood flow tubes, and the like. In such tubes, the functionality of the tubes is progressing, and various studies are being conducted to improve the fluidity of the medium in the tube lumen, the operability, and the durability of the tube.
例えば、特許文献1には、チューブの内壁に複数条の螺旋状隆起が形成されている血管チューブが開示されている。この血管チューブは、螺旋状隆起によって、螺旋流を誘起させて流量を保つことができる。また、特許文献2には、チューブ先端部の外面に螺旋溝が設けられた医療用チューブが開示されている。特許文献2に記載の医療用チューブは、螺旋溝を有することによって、カテーテルが押し込みやすく、組織を傷つけることなく円滑に挿入できることが記載されている。そして、このような螺旋溝は、レーザ照射装置で加工可能であることが記載されている。 For example, Patent Document 1 discloses a blood vessel tube in which a plurality of spiral protuberances are formed on the inner wall of the tube. This vascular tube can maintain a flow rate by inducing a spiral flow due to the spiral protuberance. Further, Patent Document 2 discloses a medical tube in which a spiral groove is provided on the outer surface of the tube tip. It is stated that the medical tube described in Patent Document 2 has a spiral groove so that the catheter can be easily pushed in and can be inserted smoothly without damaging tissue. It is also described that such a spiral groove can be processed using a laser irradiation device.
しかしながら、内壁に螺旋溝を設けた可撓性チューブについては開示されていない。一般的に、特許文献1に記載のような内壁に複数条の螺旋状隆起を有する可撓性チューブは、熱硬化性樹脂等を用いて特殊な金型を用いて射出成形法で製造することができる。しかしながら、特許文献2のように螺旋の角度が変化する場合には、射出成形法では、使用用途に従って金型を変更しなければならず、製造コストの増大が懸念され、汎用性にも欠ける。また、特許文献2に記載のレーザ加工では、内壁に形成することは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、少なくとも内壁に螺旋溝を有する可撓性チューブ、及びその可撓性チューブを簡便に得られる製造方法を提供することを目的とする。
However, there is no disclosure of a flexible tube with a spiral groove on the inner wall. Generally, a flexible tube having multiple spiral protuberances on the inner wall as described in Patent Document 1 is manufactured by injection molding using a special mold using a thermosetting resin or the like. I can do it. However, when the angle of the helix changes as in Patent Document 2, the injection molding method requires changing the mold depending on the intended use, leading to concerns about increased manufacturing costs and lack of versatility. Furthermore, with the laser processing described in Patent Document 2, it is difficult to form on the inner wall.
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a flexible tube having a spiral groove at least on the inner wall, and a manufacturing method for easily obtaining the flexible tube.
本発明の可撓性チューブは、樹脂からなり、少なくとも内壁に、螺旋溝を1条有するものである。 The flexible tube of the present invention is made of resin and has at least one spiral groove on its inner wall.
樹脂のJIS A硬度は、15度以上60度以下であることが好ましい。 The JIS A hardness of the resin is preferably 15 degrees or more and 60 degrees or less.
本発明の可撓性チューブは、さらに、外壁に螺旋溝を有していてもよい。 The flexible tube of the present invention may further have a spiral groove on the outer wall.
また、本発明の可撓性チューブの製造方法は、円柱状のインダイと円筒状のアウトダイとからなるダイを有する押出成形機を用い、インダイを回転させながら原料樹脂を円筒状に押し出す第1工程と、円筒状に押し出された原料樹脂を固化させる第2工程と、を有し、少なくとも内壁に、螺旋溝を1条形成するものである。 Further, the method for manufacturing a flexible tube of the present invention includes a first step of extruding raw resin into a cylindrical shape while rotating the in-die using an extrusion molding machine having a die consisting of a cylindrical in-die and a cylindrical out-die. and a second step of solidifying the raw material resin extruded into a cylindrical shape, and one spiral groove is formed on at least the inner wall.
本発明の製造方法において、インダイは、アウトダイより、押出方向に0mm以上3mm以下突出していることが好ましい。 In the manufacturing method of the present invention, it is preferable that the in-die protrudes from the out-die by 0 mm or more and 3 mm or less in the extrusion direction.
また、インダイの回転速度は、1rpm以上60rpm以下であることが好ましい。 Moreover, it is preferable that the rotation speed of the in-die is 1 rpm or more and 60 rpm or less.
第1工程において、原料樹脂の温度が23℃において、押出速度は、0.2m/min以上5m/min以下であることが好ましい。 In the first step, when the temperature of the raw resin is 23° C., the extrusion speed is preferably 0.2 m/min or more and 5 m/min or less.
原料樹脂のムーニー粘度は、5以上60以下であることが好ましい。 The Mooney viscosity of the raw material resin is preferably 5 or more and 60 or less.
本発明によれば、少なくとも内壁に螺旋溝を有する可撓性チューブを簡便に得ることができる。 According to the present invention, a flexible tube having a spiral groove at least on the inner wall can be easily obtained.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態は例示の目的で提示するものであり、本発明は、以下に示す実施形態に何ら限定されるものではない。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. The following embodiments are presented for the purpose of illustration, and the present invention is not limited to the embodiments shown below.
[可撓性チューブ]
本実施形態の可撓性チューブ10は、図1に示すように、外壁10bに螺旋溝12を1条有する。また、図2に示すように、可撓性チューブ10は、内壁10aにも螺旋溝11が1条形成されている。
可撓性チューブ10は樹脂からなるものである。樹脂としては熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を用いることができる、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、メタクリル樹脂が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、シリコーンゴムが挙げられる。
また、可撓性チューブ10の硬度は、JIS A硬度で、15度以上60度以下であることが好ましい。
[Flexible tube]
As shown in FIG. 1, the
The
Further, the hardness of the
可撓性チューブ10の壁厚T10は、使用用途によって、0.2mm以上1mm以下で適宜選択可能である。
内壁10aの螺旋溝11のピッチP11及び外壁10bの螺旋溝12のピッチP12は、それぞれ0.5mm以上50mm以下の範囲で作製可能である。ピッチP11及びP12は、可撓性チューブ10の一端から他端まで等間隔であってもよく、徐々に変化していてもよい。
The wall thickness T 10 of the
The pitch P 11 of the
内壁10aの螺旋溝11の中心軸方向の幅W11及び外壁10bの螺旋溝12の幅W12は、可撓性チューブ10の壁厚と強度を維持する観点から、それぞれ0.5mm以上であることが好ましい。
可撓性チューブ10の内壁10aの螺旋溝11の深さd11及び外壁10bの螺旋溝12の深さd12(図3参照)は、可撓性チューブ10の壁厚と強度を維持する観点から、それぞれ50μm以上1000μm以下であることが好ましい。
The width W 11 of the
The depth d11 of the
本発明の可撓性チューブ10は、内壁10aに螺旋溝11を有していることにより、螺旋流を誘起することができるので、内部を流通させる媒体の流動性を向上させることができる。
Since the
[可撓性チューブの製造方法]
本発明の可撓性チューブの製造方法は、円柱状のインダイと円筒状のアウトダイとからなるダイを有する押出成形機を用い、インダイを回転させながら原料樹脂を押し出す第1工程と、押し出された原料樹脂を固化させる第2工程と、を有するものである。
[Method for manufacturing flexible tube]
The method for manufacturing a flexible tube of the present invention uses an extrusion molding machine having a die consisting of a cylindrical in-die and a cylindrical out-die, and includes a first step of extruding raw resin while rotating the in-die, and This method includes a second step of solidifying the raw material resin.
(押出成形機)
まず、本発明の製造方法で用いる押出成形機の一例について図4および図5を参照して説明する。
図4に示すように、押出成形機20は、押出機35及びダイ30を備える。ダイ30は、図5に示すように、円柱状のインダイ31と円筒状のアウトダイ32とからなる。インダイ31は、回転機構(不図示)によって、軸中心に回転可能に設置されている。アウトダイ32は、原料樹脂を加熱する加熱手段(不図示)を備えていてもよい。
(Extrusion molding machine)
First, an example of an extrusion molding machine used in the manufacturing method of the present invention will be described with reference to FIGS. 4 and 5.
As shown in FIG. 4, the
-第1工程-
第1工程では、押出機35から押し出された原料樹脂10Aを、インダイ31とアウトダイ32との間の通路34に供給し、インダイ31を回転させながら、押出口33から円筒状に押し出す工程である。回転方向は押出方向Xに向かって、右回転及び左回転のいずれでもよい。以下、押し出された円筒状の原料樹脂10Aのチューブを固化前の可撓性チューブ10という。
固化前の可撓性チューブ10は、図5に示すように、押出口33から押し出されるとき、その柔軟性により内壁10aがインダイ31の角部31bと接触し、インダイ31を回転させることにより、内壁10aに螺旋溝11が形成される。また、同時に、固化前の可撓性チューブ10の外壁10bは、アウトダイ32の角部32bと接触することによって、螺旋溝12が形成される。
-First step-
In the first step, the
As shown in FIG. 5, when the
インダイ31の角部31bは、角度90度程度、Rは0.3mm程度が好ましい。
The
-第2工程-
次に、円筒状に押し出された原料樹脂10Aを固化させて、可撓性チューブ10を得る。押し出された原料樹脂10Aは、搬送ベルトによって支持されている。押出口から搬送ベルトまでの距離は、押出速度、インダイの素材の剛性にもよるが、1m以内が好ましい。1mを超えると、原料樹脂10Aがだれる、又は伸びてしまい、良好に溝を形成することが難しい。
固化手段40は、原料樹脂10Aが熱可塑性樹脂の場合は冷却手段であり、原料樹脂10Aが熱硬化性樹脂の場合は加熱手段である。冷却手段としては、公知の技術を用いることができ、送風又は冷却装置を用いることができる。加熱手段としては、公知の技術を用いることができ、加熱器で加熱する方法、高温度下に静置する方法等が挙げられる。
-Second process-
Next, the
The solidifying means 40 is a cooling means when the
その後、固化手段40により固化されてできた可撓性チューブ10は、ローラ51及び52で搬送されて巻取装置60によって巻き取られる。
Thereafter, the
螺旋溝11及び12のピッチP11及びP12は、原料樹脂10Aの押出速度、インダイ31の回転速度、及び原料樹脂10Aの粘度を調整することにより、適宜調整可能である。
The pitches P 11 and P 12 of the
インダイ31の回転速度は、1rpm以上60rpm以下であることが好ましく、5rpm以上30rpm以下であることがより好ましい。インダイ31の回転速度が、上記範囲であることにより、押し出された固化前の可撓性チューブ10の壁厚を一定に維持しながら、螺旋溝11及び12を良好に形成することができる。
The rotational speed of the in-die 31 is preferably 1 rpm or more and 60 rpm or less, and more preferably 5 rpm or more and 30 rpm or less. When the rotational speed of the in-die 31 is within the above range, the
原料樹脂10Aの押出速度は、原料樹脂の温度が23℃において、0.2m/min以上5m/min以下であることが好ましく、0.2m/min以上3m/min以下であることが好ましい。原料樹脂10Aの押出速度が、上記範囲であることにより、押し出された固化前の可撓性チューブ10の壁厚を一定に維持しながら、螺旋溝11及び12を良好に形成することができる。
The extrusion speed of the
原料樹脂10Aのムーニー粘度は、5以上60以下であることが好ましい。原料樹脂10Aの粘度が上記範囲であることにより、押出量の制御がし易く、螺旋溝11及び12が良好に形成される。ムーニー粘度は、DIN 53523(23℃ large rotor)で測定される値である。
The Mooney viscosity of the
上記実施形態では、インダイ31とアウトダイ32の配置については、インダイ31の端面31aとアウトダイ32の端面32aとが、垂直方向において、同位置のダイについて説明したが、図6に示すように、インダイ31の端面31aが、アウトダイ32の端面32aより、押出方向Xに距離Lだけ突出していてもよい。距離Lは、0mm以上3mm以下であることが好ましい。インダイ31の突出距離Lを調整することにより、螺旋溝11および12の深さd11およびd12を調節することが可能である。
In the above embodiment, regarding the arrangement of the in-die 31 and the out-die 32, the
本発明の可撓性チューブの製造方法によれば、特別な金型を用いることがなく、原料樹脂の粘度及び押出速度、並びにインダイの回転速度で螺旋溝の構成を制御可能であり、螺旋溝を有する可撓性チューブを簡便に精度良く製造することができる。 According to the flexible tube manufacturing method of the present invention, the configuration of the helical groove can be controlled by the viscosity and extrusion speed of the raw material resin, and the rotation speed of the in-die without using a special mold. It is possible to easily and accurately manufacture a flexible tube having the following properties.
10 可撓性チューブ
10A 原料樹脂
11、12 螺旋溝
20 押出成形機
30 ダイ
31 インダイ
32 アウトダイ
31a インダイの端面
31b インダイの角部
32b アウトダイの角部
32a アウトダイの端面
33 押出口
34 通路
35 押出機
40 固化手段
51、52 ローラ
60 巻取装置
10
Claims (5)
円筒状に押し出された前記固化前の可撓性チューブを固化させる第2工程と、を有し、 少なくとも内壁に、螺旋溝を1条形成する可撓性を有する医療用チューブの製造方法。 Using an extrusion molding machine having a die consisting of a cylindrical in-die and a cylindrical out-die , raw resin is extruded into a cylindrical shape to form a flexible tube before solidification, and the flexible tube before solidification is a first step of forming a spiral groove in the inner wall by bringing the inner wall of the sex tube into contact with the corner of the in-die and rotating the in-die;
A method for manufacturing a flexible medical tube, comprising: a second step of solidifying the unsolidified flexible tube extruded into a cylindrical shape, and forming at least one spiral groove on the inner wall.
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