以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。実施形態においては、取引対象を取引するための所定の電子商取引のウェブサイトにおいて、その取引対象について利用可能なクーポンが配布される。取引対象は、商取引の対象となる何かであってもよい。取引対象の例として、商品及びサービスが挙げられる。商品の例として、物品、デジタルコンテンツ等のデータが挙げられる。サービスの例として、宿泊施設の提供、スポーツ施設の提供、チケットの手配、美容等が挙げられる。電子商取引サイトの例として、ショッピングサイト、オンラインショッピングモール、サービス予約サイト等が挙げられる。
クーポンは、取引対象を購入若しくは利用する側のユーザが何らかの特典を受けるための引換券であってもよい。特典の例として、購入代金若しくは利用代金の割引、キャッシュバック、ポイント若しくは電子マネーの付与、景品の付与、付加的なサービスの無料提供等が挙げられる。ユーザは、電子商取引サイトにおいて、取引対象に関して特定の行動を行うことで、提示されたクーポンにより示される特典がユーザに提供されてもよい。特定の行動は、例えば商品の購入又はサービスの予約であってもよい。或いは、特定の行動は、取引対象に関するパンフレットの申込み、取引対象に関する説明を受けるためにアポイントメントを取ること等であってもよい。電子商取引サイトで提示されたクーポンを獲得する操作を行った場合に、ユーザはそのクーポンの利用が可能となってもよい。クーポンの配布とは、オンラインショッピングモール内にそのクーポンの情報を表示すること、及び、ユーザによるそのクーポンの獲得を可能とすることであってもよい。
電子商取引サイトのユーザは、その電子商取引サイトと異なる所定の取引対象紹介サイトを利用可能である。ユーザは、この取引対象紹介サイトに、電子商取引サイトで取引可能な商品の何れかを紹介する紹介情報の投稿が可能である。ユーザは、取引対象紹介サイトに対して情報の投稿及び投稿された情報の閲覧が可能である。この取引対象紹介サイトは、電子商取引サイトの商品を紹介する情報を投稿するための機能をユーザに提供してもよい。また、取引対象紹介サイトにおいては、情報の投稿として、商品を紹介する情報のみの投稿が可能であってもよいし、商品を紹介する情報に加えて、他の目的の情報の投稿も可能であってもよい。取引対象紹介サイトは、ソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブサイトであるSNSサイトであってもよい。或いは、取引対象紹介サイトは、アフィリエイトサイトであってもよい。投稿者がアフィリエイトサイトに投稿した紹介情報を見た他のユーザが、紹介された取引対象を電子商取引サイトで取引すると、その投稿者に対して報酬が付与されてもよい。例えば、取引金額の所定割合の相当する報酬が付与されてもよい。付与される報酬の例として、現金、ポイントプログラムにおけるポイント、電子マネー等が挙げられる。取引対象紹介サイトは、SNSサイトとアフィリエイトサイトとを兼ね備えてもよい。
以下に説明する実施形態においては、電子商取引サイトで販売される商品を紹介するための投稿に焦点を当てたSNSサイトを例として説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.情報通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報通信システムSの構成及び機能概要について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報通信システムSは、SNSサーバ1と、電子商店街サーバ2と、クーポンサーバ3と、複数のユーザ端末4と、を含んで構成される。SNSサーバ1、電子商店街サーバ2、クーポンサーバ3、及び各ユーザ端末4は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
SNSサーバ1は、所定のオンラインショッピングモールで販売される商品を紹介するための投稿が可能なショッピングSNSサイトを管理するサーバ装置である。SNSサーバ1は、商品の紹介の投稿を簡単に行うための機能を提供する。例えば、紹介者又は投稿者となるユーザが、オンラインショッピングモールで商品を検索し、検索された商品の中から何れかの商品を選択して、その商品の商品画面を表示させる。商品画面は、オンラインショッピングモールにおいて、商品の詳細な情報が掲載されるウェブページである。ユーザは、商品画面において、ショッピングSNSサイトへの投稿を選択する。或いは、ユーザは、そのユーザの購入履歴やお気に入りから、商品を選択する。投稿の選択又は投稿する商品の選択に応じて、SNSサーバ1は、投稿を行うための投稿画面を、そのユーザのユーザ端末4に表示させる。投稿画面は、例えばコメントの入力欄と、商品画像の選択欄を含む。ユーザは、入力欄に、選択した商品を紹介する文章等のコメントを入力する。商品画像の選択欄には、選択された商品の商品画面に掲載されている画像の一覧が投稿対象の候補として表示される。ユーザは、投稿する画像を必要に応じて選択する。なお、紹介する商品に関連してユーザが自ら撮影した写真画像の投稿も可能であってもよい。そして、ユーザは投稿を選択する。すると、SNSサーバ1は、入力されたコメントと、選択された画像を識別する情報と、選択された商品に関する情報とを関連付けて登録する。
投稿された情報を閲覧しようとするユーザは、ショッピングSNSサイトにおいて、何れかの投稿を選択する。この選択に応じて、ユーザ端末4は、選択された投稿に対応する投稿詳細画面を、ユーザ端末4へ送信する。投稿詳細画面は、紹介された商品に関する情報が掲載される画面である。投稿詳細画面は、商品画像、コメント、商品説明抜粋、価格等を含む。紹介された商品について、オンラインショッピングモールでクーポンが配布されている場合、投稿詳細画面は、クーポンを示すクーポン情報を含む。例えば、クーポン情報は、オンラインショッピングモールでクーポンが配布されていることを示してもよい。ユーザは、投稿詳細画面において、紹介された商品をオンラインショッピングモールで見ることを選択すると、ユーザ端末4は、その商品の商品画面を表示する。ユーザがその商品を気に入れば、その商品をオンラインショッピングモールで購入することができる。
電子商店街サーバ2とクーポンサーバ3とは、オンラインショッピングシステムを構成する。オンラインショッピングシステムは、上述したオンラインショッピングモールに関連した各種のサービスを提供するためのシステムである。なお、電子商店街サーバ2がクーポンサーバ3を兼ねてもよい。
電子商店街サーバ2は、オンラインショッピングモールを管理するサーバ装置である。オンラインショッピングモールでは、複数の店舗により商品が販売される。各店舗は、一又は複数の商品を取り扱っている。電子商店街サーバ2は、ユーザ端末4からの要求に応じて、商品を検索したり、商品に関する情報を掲載したウェブページを送信したり、商品の売買を成立させるための処理を行う。また、電子商店街サーバ2は、クーポンの提示を行う。例えば、ユーザ端末4が、ユーザにより選択された商品の商品画面を表示する。選択された商品についてクーポンが配布されている場合、電子商店街サーバ2は、その商品画面上に、クーポンが獲得可能であることを示す情報をユーザ端末4に表示させてもよい。その商品画面においてクーポンを獲得する操作を行うと、ユーザはそのクーポンを利用可能となる。その後、ユーザが、獲得したクーポンを利用可能な商品の購入手続を行うと、電子商店街サーバ2は、そのクーポンに応じて商品の購入代金を割引する。
クーポンサーバ3は、オンラインショッピングモールで配布されるクーポンを管理する。例えば、クーポンサーバ3は、各クーポンの情報や、各ユーザによるクーポンの獲得状況等を記憶する。また、クーポンサーバ3は、クーポンに関する情報にアクセスするためのAPI(アプリケーションインタフェース)を、SNSサーバ1及び電子商店街サーバ2へ提供する。
各ユーザ端末4は、ショッピングSNSサイトやオンラインショッピングモールを利用するユーザにより利用される端末装置である。ユーザ端末4の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等が挙げられる。各ユーザ端末4には、ウェブブラウザが記憶されてもよい。ウェブブラウザを介して、ユーザは、ショッピングSNSサイトやオンラインショッピングモールを利用することができる。ユーザ端末4が携帯用の端末装置である場合、そのユーザ端末4には、ショッピングSNSサイト専用のアプリケーションやオンラインショッピングモール専用のアプリケーションのインストールが可能であってもよい。専用のアプリケーションを介して、ユーザは、ショッピングSNSサイト又はオンラインショッピングモールを利用することができる。
[1-2.装置構成]
[1-2-1.SNSサーバの構成]
次に、SNSサーバ1の構成について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るSNSサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、SNSサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、SNS会員DB14a、投稿DB14b、商品ミラーDB14c等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
図3は、SNSサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。SNS会員DB14aには、ショッピングSNSサイトのユーザに関するSNS会員情報が、ユーザごとに記憶されている。例えば、SNS会員DB14aには、SNS会員情報として、SNSユーザID、ユーザ名等の情報が互いに関連付けて記憶されてもよい。SNSユーザIDは、ショッピングSNSサイトにおいてユーザを識別するための識別情報である。
投稿DB14bには、商品を紹介するためにユーザにより投稿された投稿情報が記憶される。例えば、投稿DB14bには、投稿情報として、投稿ID、投稿ユーザID、店舗ID、商品ID、商品画像ID、コメント等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。投稿IDは、投稿を識別するための識別情報である。投稿ユーザIDは、紹介者として投稿を行ったユーザを識別するSNSユーザIDである。店舗IDは、紹介された商品の販売元である店舗をオンラインショッピングモールで識別するための識別情報である。商品IDは、紹介された商品を、販売元の店舗内で識別するための識別情報である。店舗IDと商品IDとの組み合わせにより、特定の店舗の特定の商品が識別可能である。商品画像IDは、紹介された商品の商品画面に掲載されている商品画像のうち、投稿詳細画面に掲載される商品画像を識別する識別情報である。コメントは、紹介者により入力された文字情報である。このコメントは、商品を紹介する情報であってもよい。なお、ユーザが自ら撮影した写真画像の投稿が可能である場合、投稿DB14bには、その写真画像が更に記憶される。コメント、商品画像、写真画像のそれぞれは、商品を紹介する紹介情報の例である。
商品ミラーDB14cには、ショッピングSNSサイトにおいてユーザにより紹介が投稿された商品に関する商品情報が記憶される。この商品情報は、電子商店街サーバ2の後述する商品DB23に記憶される商品情報のコピーであってもよい。商品ミラーDB14cには、商品情報として、例えば店舗ID、商品ID、商品コード、カテゴリID、商品名、商品画像、商品説明、価格、在庫数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。店舗IDは、商品の販売元である店舗を識別するための識別情報である。商品IDは、その商品が、販売元の店舗においてその商品を識別するための識別情報である。商品コードは、その商品を一意に識別するための識別情報である。商品コードが商品IDと異なる点は、同一の商品であっても販売元の店舗が異なれば商品IDも異なる一方で、同一の商品について如何なる店舗が販売元であっても、同一の商品コードが割り当てられる点である。商品コードの例として、JAN(Japanese Article Number)コードが挙げられる。カテゴリは、その商品が属するカテゴリを識別する識別情報である。商品画像は、その商品を表す画像やその商品に関連する画像である。
ショッピングSNSサイトにおいて投稿が行われると、SNSサーバ1は、その投稿で紹介される商品の商品情報を、電子商店街サーバ2から取得して、商品ミラーDB14cに記憶させてもよい。その後、電子商店街サーバ2は、商品ミラーDB14cに記憶された商品情報を、電子商店街サーバ2に記憶された商品情報で随時更新してもよい。
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、ショッピングSNSサイトに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、電子商店街サーバ2、クーポンサーバ3、ユーザ端末4等と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
[1-2-2.電子商店街サーバのデータベースの構成]
次に、電子商店街サーバ2のデータベースの構成について、図4を参照して説明する。図4は、電子商店街サーバ2のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。図4に示すように、電子商店街サーバ2は、会員DB21、識別情報DB22、商品DB23、購入履歴DB24等のデータベースを記憶する。
会員DB21には、オンラインショッピングモールのユーザに関する会員情報が、ユーザごとに記憶されている。例えば、会員DB21には、会員情報として、ユーザID、氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、会員ランク、電子メールアドレス等が、互いに関連付けて記憶される。ユーザIDは、オンラインショッピングモールにおいてユーザを識別するための識別情報である。同一のユーザについて付与されるユーザIDとSNSユーザIDとは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。会員ランクは、オンラインショッピングモールにおけるユーザのランクを示す。ユーザによるオンラインショッピングモールの利用状況又は行動の履歴に応じた会員ランクが、ユーザに与えられる。会員ランクが高いほど、その会員ランクが付与されたユーザは、より価値が高い特典を受けることができる。
識別情報24bには、ユーザとユーザ端末4とを紐付けるための情報が、ユーザ端末4ごとに記憶される。例えば、識別情報24bには、端末ID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。端末IDは、ユーザ端末4を識別する識別情報である。識別情報24bに記憶されるユーザIDは、そのユーザ端末4を利用するユーザを示す。端末IDはユーザIDと関連付けられることから、端末IDは、実質的にユーザを識別する識別情報でもある。或るユーザ端末4が初めてオンラインショッピングモールにアクセスするとき、電子商店街サーバ2は、そのユーザ端末4に対して新しい端末IDを発行する。電子商店街サーバ2は、この端末IDを含むHTTP(HyperText Transfer Protocol)クッキーをそのユーザ端末4に送信し、ユーザ端末4はこのクッキーを記憶する。これにより、今後そのユーザ端末4から電子商店街サーバ2へ送信されるリクエストには、端末IDが付加される。その後、ユーザは、オンラインショッピングモールにログインし、或いはオンラインショッピングモールの会員登録を行う。これにより、電子商店街サーバ2は、そのユーザのユーザIDを特定し又はそのユーザIDを発行する。電子商店街サーバ2は、ユーザ端末4から送信されてきた端末IDとそのユーザのユーザIDとを関連付けて、識別情報24bに記憶させる。SNSサーバ1、電子商店街サーバ2、及びクーポンサーバ3は、同一のドメインに属してもよい。これにより、ユーザ端末4からSNSサーバ1やクーポンサーバ3へ送信されるリクエストにも、端末IDが付加されてもよい。
商品DB23には、オンラインショッピングモールで販売される商品に関する商品情報が、各店舗により販売される商品ごとに記憶される。各店舗により商品情報が登録される。例えば、商品DB23には、商品情報として、店舗ID、商品ID、商品コード、カテゴリID、商品名、商品画像、商品説明、価格、在庫数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。
購入履歴DB24には、オンラインショッピングモールにおける商品の購入ログが、商品の注文が行われるごとに記憶される。例えば、購入履歴DB24には、注文番号、注文日時、ユーザID、店舗ID、商品ID、購入個数、送料、クーポンID、割引額、支払額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。注文番号は、注文を識別するための識別情報である。ユーザIDは、商品を購入したユーザを示す。店舗IDは、購入された商品の販売元の店舗を示す。商品IDは、購入された商品を示す。購入個数は、その商品が何個購入されたかを示す。クーポンID及び割引額は、購入者がクーポンを利用した場合にのみ記憶されてもよい。クーポンIDは、利用されたクーポンを識別するための識別情報である。割引額は、クーポンの利用により購入額から割り引かれた金額を示す。支払額は、購入者が最終的に支払う金額を示す。電子商店街サーバ2は、購入された商品の価格に購入個数を乗算して、購入額を算出する。電子商店街サーバ2は、購入額に送料を加算して、支払額を計算する。クーポンが利用された場合、電子商店街サーバ2は、購入額から割引額を減算した上で、支払額を計算する。
[1-2-3.クーポンサーバのデータベースの構成]
次に、クーポンサーバ3のデータベースの構成について、図5を参照して説明する。図5は、クーポンサーバ3のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。図5に示すように、クーポンサーバ3は、クーポンDB31、獲得状況DB32等のデータベースを記憶する。
クーポンDB31には、オンラインショッピングモールで配布されるクーポンに関するクーポン管理情報が、クーポンごとに記憶される。例えば、クーポンDB31には、クーポン管理情報として、クーポンID、適用商品情報、適用店舗情報、利用条件、割引情報、有効期限等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。クーポンIDは、クーポンを識別するための識別情報である。適用商品情報は、ユーザによりそのクーポンの利用が可能な商品を示してもよい。例えば、全商品でクーポンが利用可能である場合、適用商品情報は制限無しを示してもよい。クーポンを利用可能な商品が限定される場合、適用商品情報は、クーポンを利用可能な一又は複数の商品の商品コード又は商品IDを含んでもよい。クーポンを利用可能な商品のカテゴリが限定される場合、適用商品情報は、クーポンを利用可能な一又は複数のカテゴリのカテゴリIDを含んでもよい。或いは、適用商品情報は、クーポンを利用することができない商品又はカテゴリを示してもよい。適用店舗情報は、ユーザによりそのクーポンの利用が可能な店舗を示してもよい。例えば、全店舗でクーポンが利用可能である場合、適用店舗情報は制限無しを示してもよい。クーポンを利用可能な店舗が限定される場合、適用店舗情報は、クーポンを利用可能な一又は複数の店舗の店舗IDを含んでもよい。或いは、適用店舗情報は、クーポンを利用することができない店舗を示してもよい。ユーザにより選択された商品の商品情報、及び、適用商品情報と適用店舗情報との組み合わせに基づいて、電子商店街サーバ2は、ユーザに対してそのクーポンを提示するか否かを決定する。利用条件は、そのクーポンを獲得した後で、そのクーポンを利用するためにユーザが満たす必要がある条件を示す。例えば、利用条件は、クーポンを利用するための最低の購入金額や、購入する商品の最低数量等を示してもよい。特に条件がない場合、利用条件は制限無しを示してもよい。割引情報は、そのクーポンによる購入金額の割引度を示す。割引度は、割引率であってもよし、割引額であってもよい。有効期限は、そのクーポンを利用可能な期間が満了する日付を示す。
獲得状況DB32には、クーポンの獲得状況を示す獲得情報が、クーポンが獲得されるごとに記憶される。例えば、獲得状況DB32には、獲得情報として、ユーザID、クーポンID、利用フラグ等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、クーポンを獲得したユーザを示す。クーポンIDは、獲得されたクーポンを示す。利用フラグは、獲得されたクーポンがそのユーザによって利用されたか否かを示す。
[1-2-4.ユーザ端末の構成]
次に、ユーザ端末4の構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るユーザ端末4の概要構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、ユーザ端末4は、システム制御部41と、システムバス42と、入出力インタフェース43と、記憶部44と、通信部45と、表示部46と、入力部47と、を備えている。システム制御部41と入出力インタフェース43とは、システムバス42を介して接続されている。
システム制御部41は、CPU41a、ROM41b、RAM41c等により構成されている。
入出力インタフェース43は、記憶部44及び通信部45とシステム制御部41との間のインタフェース処理を行う。
記憶部44は、例えば、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、オペレーティングシステム、ウェブブラウザ等の各種プログラムが記憶される。また、この記憶部14には、ショッピングSNSサイト専用のアプリケーションやオンラインショッピングモール専用のアプリケーションが記憶されてもよい。ウェブブラウザやアプリケーションは、例えば所定のアプリケーション配信プラットフォームからネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部45は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部45は、ネットワークNWを介してSNSサーバ1、電子商店街サーバ2、クーポンサーバ3等の装置と接続し、これらの装置との通信状態を制御する。
表示部46は、システム制御部41による制御に基づいて、画像、文字等の情報を表示する。表示部46の例として、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が挙げられる。
入力部47は、ユーザによる操作を受け付け、操作内容に対応する信号をシステム制御部41に出力する。入力部47の例として、ボタン、スイッチ、タッチパネル、キーボード、マウス等が挙げられる。なお、表示部46及び入力部47の少なくとも何れか一方は、ユーザ端末4が直接備えていなくてもよい。例えば、表示部46及び入力部47は、有線又は無線によりユーザ端末4と接続されてもよい。
[1-3.機能概要]
[1-3-1.SNSサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、図7を参照して、SNSサーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。図7は、SNSサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図7に示すように、投稿情報送信部1101、識別情報送信部1102、クーポン状況情報受信部1103、クーポン有無情報送信部1104等として機能する。
投稿情報送信部1101は、ショッピングSNSサイトを利用するユーザのユーザ端末4へ、オンラインショッピングモールで取引可能な商品のうち何れかの商品について投稿された投稿情報を送信する。
例えば、ショッピングSNSサイトにおいて、ユーザは、検索条件を入力して、投稿の検索を要求する。検索条件は、例えばキーワードであってもよい。投稿情報送信部1101は、検索条件に合致する投稿情報を投稿DB14bから検索したり、紹介される商品の商品情報が検索条件に合致する商品情報を商品ミラーDB14cから検索したりしてもよい。投稿情報送信部1101は、検索された投稿に対応する投稿情報及び商品情報を、ユーザ端末4へ送信してもよい。ユーザ端末4は、投稿情報及び商品情報に基づいて、検索結果画面を表示してもよい。検索結果画面は、検索された投稿の一覧が掲載される画面である。検索結果画面からユーザが何れかの投稿を選択すると、ユーザ端末4は、選択された投稿の投稿情報及び商品情報に基づいて、投稿詳細画面を表示してもよい。なお、投稿情報送信部1101が、投稿情報及び商品情報に基づいて、検索結果画面を示すウェブページ及び投稿詳細画面を示すウェブページをそれぞれ生成してもよい。そして、投稿情報送信部1101が、生成されたウェブページをユーザ端末4へ送信してもよい。
識別情報送信部1102は、ユーザ端末4に表示される投稿詳細画面に含まれるコメントにより紹介される商品を識別する識別情報を、クーポンサーバ3へ送信する。識別情報送信部1102は、ユーザ端末4からの要求に応じてコメント等をそのユーザ端末4へ送信する場合に、この識別情報を送信してもよい。例えば、検索結果画面からユーザが何れかの投稿を選択すると、ユーザ端末4からSNSサーバ1へ、選択された投稿の投稿IDが送信されてもよい。識別情報送信部1102は、ユーザ端末4から受信した投稿IDに関連付けられた店舗IDと商品IDとの組み合わせを、投稿DB14bから取得してもよい。そして、識別情報送信部1102は、店舗IDと商品IDとの組み合わせを、識別情報としてクーポンサーバ3へ送信してもよい。或いは、ユーザ端末4からSNSサーバ1へは、検索結果画面で紹介される商品の店舗ID及び商品IDが送信されてもよい。識別情報送信部1102は、ユーザ端末4から受信した店舗ID及び商品IDを、クーポンサーバ3へ送信してもよい。
クーポン状況情報受信部1103は、識別情報送信部1102によりクーポンサーバ3へ送信された識別情報により識別される商品について利用可能なクーポンの有無を示すクーポン状況情報を、クーポンサーバ3から受信する。この場合の利用可能なクーポンとは、そのクーポンを獲得することを条件として利用可能となるクーポンであってもよい。クーポンサーバ3は、識別情報を受信することに応じてクーポン状況情報を送信する。例えば、SNSサーバ1から店舗IDと商品IDとの組み合わせを受信したクーポンサーバ3が、この組み合わせに関連付けられた商品情報を取得する。クーポンサーバ3は、例えば商品情報に含まれる店舗ID、商品ID、商品コード、カテゴリIDと、クーポンDB31に記憶される各クーポン管理情報に含まれる適用商品情報及び適用店舗情報と、に基づいて、投稿詳細画面で紹介される商品に利用可能なクーポンを検索する。該当するクーポンが少なくとも一つ存在する場合、クーポンサーバ3は、該当する各クーポンについて利用可能クーポン情報を生成してもよい。例えば、利用可能クーポン情報は、クーポンID、割引情報、有効期限、利用条件等を含んでもよい。クーポンサーバ3は、利用可能クーポン情報を含むクーポン状況情報を、SNSサーバ1へ送信する。利用可能クーポン情報を含むクーポン状況情報により、クーポンが有ることが示されてもよい。該当するクーポンが存在しない場合、クーポンサーバ3は、利用可能クーポン情報を全く含まないクーポン状況情報を、SNSサーバ1へ送信する。利用可能クーポン情報を含まないクーポン状況情報により、クーポンが無いことが示されてもよい。
クーポン有無情報送信部1104は、ユーザ端末4に表示される投稿詳細画面に含まれるコメントにより紹介される商品について利用可能なクーポンの有無を示すクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する。ここで、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン状況情報によりクーポンが有ることが示される場合、クーポン情報がコメントとともにユーザ端末4に表示されるように、クーポン有無情報を送信してもよい。例えば、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン状況情報受信部1103によりクーポンサーバ3から受信されたクーポン状況情報に基づいて、クーポンの有無を判定してもよい。そして、クーポン有無情報送信部1104は、この判定結果を示すクーポン有無情報を送信してもよい。クーポン有無情報は、利用可能なクーポンの割引情報や有効期限を更に含んでもよい。或いは、クーポン有無情報は、クーポン状況情報それ自体であってもよい。クーポン状況情報が、クーポンが有ることを示す場合、クーポン有無情報はクーポン情報それ自体であってもよい。
[1-3-2.ユーザ端末のシステム制御部の機能概要]
次に、図8を参照して、ユーザ端末4におけるシステム制御部41の機能概要について説明する。図8は、ユーザ端末4におけるシステム制御部41の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部41は、CPU41aが、ショッピングSNSサイト専用のアプリケーションに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、或いはウェブブラウザに含まれる各種プログラムコード及びSNSサーバから送信されてくるウェブページに含まれるスクリプトを読み出し実行することにより、図8に示すように、投稿情報表示制御部4101、クーポン有無情報受信部4102、クーポン情報表示制御部4103等として機能する。
投稿情報表示制御部4101は、ショッピングSNSサイトに投稿された情報を、表示部46に表示させる。例えば、投稿情報表示制御部4101は、SNSサーバ1から送信されてきた投稿情報及び商品情報に基づいて、投稿詳細画面を表示する。投稿詳細画面は、紹介者によるコメントと、紹介される商品に関する情報を含む。商品について投稿詳細画面に表示される情報は、例えば商品名、商品画像、商品説明及び価格のうち少なくとも一つを含んでもよい。
クーポン有無情報受信部4102は、ユーザにより選択された投稿により紹介される商品について利用可能なクーポンの有無を示すクーポン有無情報を、SNSサーバ1から受信する。例えば、クーポン有無情報受信部4102は、ユーザにより選択された投稿の投稿IDを、SNSサーバ1へ送信してもよい。クーポン有無情報受信部4102は、前述したように、投稿IDの送信に応じてSNSサーバ1から送信されてくるクーポン有無情報を受信してもよい。
クーポン情報表示制御部4103は、クーポン有無情報受信部4102により受信されたクーポン有無情報によりクーポンが有ることが示される場合、そのクーポンを示す情報を、投稿情報とともに表示部46に表示させる。例えば、クーポン情報表示制御部4103は、投稿詳細画面上にクーポン情報を表示してもよい。表示されるクーポン情報は、オンラインショッピングモールでクーポンが配布されていることを示す情報であってもよい。また、クーポン情報は、割引率又は割引額を更に示してもよいし、割引後の商品価格を示してもよいし、クーポンの有効期限を更に示してもよい。
本実施形態においては、投稿詳細画面にクーポン情報が表示される。しかしながら、クーポン情報表示制御部4103は、検索結果画面にクーポン情報を表示してもよい。例えば、SNSサーバ1は、検索された各投稿で紹介される商品についてクーポン状況情報をクーポンサーバ3から取得してクーポン有無情報をユーザ端末4へ送信し、ユーザ端末4は、検索された投稿のうち、クーポンが利用可能な商品を紹介する投稿に関連付けてクーポン情報を表示してもよい。
[1-4.画面遷移]
次に、図9乃至図11を参照して、画面の遷移例を説明する。図9は、検索結果画面の一例を示す図である。図9に示すように、検索結果画面100は、複数の検索投稿情報110を含む。各検索投稿情報110は、検索された投稿及びその投稿で紹介される商品を示す情報である。ユーザがスクロール操作を行うことにより、表示部46には他の検索投稿情報110が表示される。各検索投稿情報110は、例えば商品画像111、投稿者名112、コメント抜粋113、価格114等を含んでもよい。コメント抜粋113は、投稿者により入力されたコメントの一部分である。ユーザが、検索結果画面100から何れかの検索投稿情報110を選択すると、投稿情報表示制御部4101は、選択された投稿について投稿詳細画面を表示する。
図10は、投稿詳細画面の一例を示す図である。図10に示すように、投稿詳細画面200は、商品名210、店舗名220、商品画像230、コメント240、価格250、閲覧ボタン260を含む。閲覧ボタン260は、紹介されている商品について、オンラインショッピングモールの商品画面を表示させるためのボタンである。ユーザがスクロール操作を行うことにより、表示部46には、商品に関するその他の情報、例えば商品説明の抜粋等が表示される。紹介されている商品について利用可能なクーポンが有る場合、投稿詳細画面200には、クーポン情報270が更に表示される。クーポン情報270内には、例えばメッセージ「R市場でクーポンを配布中」が表示されてもよい。「R市場」は、オンラインショッピングモールの名称である。ユーザが閲覧ボタン260を選択すると、電子商店街サーバ2が商品画面のページをユーザ端末4に送信し、ユーザ端末4は、商品画面を表示部46に表示する。SNSサイトがアフィリエイトサイトとしても機能する場合、閲覧ボタン260には、例えばアフィリエイトリンクが埋め込まれていてもよい。ユーザが閲覧ボタン260を選択すると、例えば電子商店街サーバ2が、アフィリエイトリンクに基づいて、投稿者及び閲覧者それぞれの識別情報(例えばユーザID)、紹介された商品の識別情報(例えば店舗ID及び商品ID)を記憶してもよい。紹介された商品が閲覧者により購入された場合、電子商店街サーバ2は、記憶された情報に基づいて、投稿者に対して報酬を付与する処理を実行してもよい。
図11は、商品画面の一例を示す図である。図11に示すように、商品画面300は、商品名310、店舗名320、商品画像330、かご追加ボタン340、購入手続きボタン350等を含む。ユーザがスクロール操作を行うことにより、表示部46には、商品に関するその他の情報、例えば価格、商品説明等が表示される。かご追加ボタン340は、商品画面に情報が掲載されている商品を買い物かごに入れるためのボタンである。買い物かごに商品が入れられた後、ユーザによる操作に応じて、ユーザ端末4は、買い物かごに入れられている商品の一覧の画面を表示させることができる。ユーザは、この画面から商品の購入手続きに進むことができる。購入手続きボタン350は、商品画面に情報が掲載されている商品について直接購入手続きに進むためのボタンである。掲載されている商品について利用可能なクーポンが有る場合、商品画面300には、クーポン情報360が更に表示される。クーポン情報360は、情報が掲載されている商品について利用可能なクーポンを獲得可能であることを示す。ユーザが、クーポン情報360を選択する操作を行うことにより、ユーザはクーポンを獲得することができる。例えば、ユーザがクーポン情報360を選択すると、商品画面300上に、クーポンによる割引率若しくは割引額や、有効期限が表示されてもよい。そして、ユーザが獲得を選択することにより、クーポンが獲得されてもよい。利用可能なクーポンが複数存在する場合、獲得するクーポンをユーザが選択可能であってもよい。また、同一の商品について複数のクーポンの獲得が可能であってもよい。
[1-5.情報通信システムの動作]
次に、情報通信システムSの動作について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
例えば、ユーザ端末4は、ユーザによる操作に基づいて、ショッピングSNSサイト専用アプリケーションをアクティブにして、SNSサーバ1へ投稿の検索を要求する。SNSサーバ1の投稿情報送信部1101は、ユーザ端末4からの要求に応じて投稿を検索する。そして、投稿情報送信部1101は、図12に示すように、検索された各投稿に対応する投稿情報及び商品情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS101)。
投稿情報及び商品情報を受信したユーザ端末4の投稿情報表示制御部4101は、これらの情報に基づいて、各投稿に対応する検索投稿情報を生成する。そして、投稿情報表示制御部4101は、検索投稿情報を含む検索結果画面を表示する(ステップS102)。ユーザは、検索結果画面から、何れかの投稿の検索投稿情報を選択する(ステップS103)。この選択に応じて、投稿情報表示制御部4101は、選択された投稿に対応する投稿情報及び商品情報に基づいて、投稿詳細画面を表示する(ステップS104)。また、ユーザによる投稿の選択に応じて、クーポン有無情報受信部4102は、選択された投稿の投稿IDを含むクーポン問い合わせを、SNSサーバ1へ送信する(ステップS105)。
クーポン問い合わせを受信したSNSサーバ1の識別情報送信部1102は、投稿DB14bから、クーポン問い合わせに含まれる投稿IDに関連付けられた店舗ID及び商品IDを取得する。そして、識別情報送信部1102は、取得された店舗ID及び商品IDを含むクーポン問い合わせを、クーポンサーバ3へ送信する(ステップS106)。
クーポン問い合わせを受信したクーポンサーバ3は、商品DB23から、この問い合わせに含まれる店舗IDと商品IDとの組み合わせを含む商品情報を取得する。クーポンサーバ3は、商品情報に基づいて、クーポンDB31から、利用可能なクーポンを検索する(ステップS107)。例えば、クーポンサーバ3は、商品情報から店舗ID、商品ID、商品コード、及びカテゴリIDを取得する。クーポンサーバ3は、商品ID若しくは商品コードにより示される商品、或いはカテゴリIDにより示される商品のカテゴリが、適用商品情報に示される条件に合致し、且つ、店舗IDにより示される店舗が、適用店舗情報に示される条件に合致するクーポン管理情報を検索する。次いで、クーポンサーバ3は、検索された各クーポンのクーポン管理情報から、クーポンID、割引情報、有効期限、利用条件を取得する。クーポンサーバ3は、取得された情報で利用可能クーポン情報を生成する。クーポンサーバ3は、生成された利用可能クーポン情報を含むクーポン状況情報を、SNSサーバ1へ送信する(ステップS108)。
クーポン状況情報を受信したSNSサーバ1のクーポン有無情報送信部1104は、クーポンの有無を判定する(ステップS109)。例えば、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン状況情報が利用可能クーポン情報を含む場合、クーポンが有ると判定し、クーポン状況情報が利用可能クーポン情報を含まない場合、クーポンが無いと判定する。クーポン有無情報送信部1104は、クーポン有無の判定結果を示すクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS110)。
クーポン有無情報を受信したユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、クーポン有無情報に基づいて、クーポンの有無を判定する(ステップS111)。クーポンが無い場合(ステップS111:NO)、クーポン情報表示制御部4103はクーポン情報を表示しない。一方、クーポンが有る場合(ステップS111:YES)、クーポン情報表示制御部4103は、投稿詳細画面にクーポン情報を表示させる(ステップS112)。なお、図12に示す例においては、ユーザ端末4は、投稿詳細画面の表示を開始した後でクーポン情報を表示している。しかしながら、ユーザ端末4は、投稿詳細画面の表示を開始すると同時にクーポン情報を表示してもよい。
その後、ユーザが投稿詳細画面の閲覧ボタンを選択したとする。この選択に応じて、ユーザ端末4は、例えばショッピングSNSサイト専用アプリケーション内のブラウザ機能で、投稿詳細画面で紹介された商品の商品画面のページを電子商店街サーバ2から受信して表示する。或いは、ユーザ端末4は、ウェブブラウザ又はオンラインショッピングモール専用アプリケーションで、商品画面を表示してもよい。商品画面において、ユーザは、例えばクーポンを獲得する操作を行う。この操作に応じて、ユーザ端末4は、獲得対象となったクーポンのクーポンID、及びそのユーザ端末4の端末IDを含む獲得要求を、クーポンサーバ3へ送信する。獲得要求は、電子商店街サーバ2を介してクーポンサーバ3へ送信されてもよい。獲得要求を受信したクーポンサーバ3は、獲得要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを、電子商店街サーバ2の識別情報DB22から取得する。そして、クーポンサーバ3は、クーポンID及びユーザIDを含む獲得情報を、獲得状況DB32に記憶させる。
その後、ユーザは、例えば商品画面の購入手続きボタンを選択して、購入手続きに進んだとする。そして、ユーザは、購入手続きを完了させる操作を行う。この操作に応じて、電子商店街サーバ2は、購入ログを生成する処理を行う。例えば、電子商店街サーバ2は、商品の価格に購入個数を乗算して購入額を計算する。電子商店街サーバ2は、購入対象の商品の店舗ID及び商品IDを含む商品情報を、商品DB23から取得する。電子商店街サーバ2は、図12に示す方法と同様の方法で、SNSサーバ1からクーポン状況情報を取得する。また、電子商店街サーバ2は、購入者のユーザIDを含む獲得クーポン要求を、SNSサーバ1へ送信する。SNSサーバ1は、獲得状況DB32から、購入者のユーザIDと未利用を示す利用フラグとの組み合わせを含む獲得情報を検索する。SNSサーバ1は、検索された獲得情報に含まれるクーポンIDを電子商店街サーバ2へ送信する。電子商店街サーバ2は、クーポン状況情報に含まれる各利用可能クーポン情報のクーポンIDと、SNSサーバ1から受信したクーポンIDとを比較することにより、購入対象の商品について購入者が獲得したクーポンを特定する。また、電子商店街サーバ2は、獲得されたクーポンの利用条件に基づいて、購入者が獲得したクーポンのうち、現在の購入内容で利用可能なクーポンを特定する。そして、電子商店街サーバ2は、購入額から、利用可能なクーポンによる割引率又は割引額に応じた金額を差し引く。そして、購入額に送料を加算して支払額を計算する。電子商店街サーバ2は、購入者のユーザID、購入された商品の店舗ID及び商品ID、購入個数、利用されるクーポンのクーポンID、割引額、支払額等を含む購入ログを生成する。そして、電子商店街サーバ2は、購入ログを購入履歴DB24に記憶させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザ端末4が、ショッピングSNSサイトに投稿された投稿情報を表示させる。また、SNSサーバ1が、表示される投稿情報により紹介される商品の店舗IDと商品IDとの組み合わせをクーポンサーバ3へ送信する。また、SNSサーバ1が、送信された店舗IDと商品IDとの組み合わせにより識別される商品について利用可能なクーポンの有無を示すクーポン状況情報をクーポンサーバ3から受信する。また、ユーザ端末4が、受信されたクーポン状況情報によりクーポンが有ることが示される場合、クーポン情報を投稿情報とともに表示させる。これらの処理によれば、ショッピングSNSサイトに投稿された投稿情報が表示される際、その投稿情報で紹介される商品について利用可能なクーポンの有無を示す情報がクーポンサーバ3ら取得される。そして、利用可能なクーポンの有る場合、クーポン情報が投稿情報とともに表示される。従って、ソーシャルネットワーキングサービスで紹介される商品についてのクーポンの有無に応じて、その商品を紹介する情報とともにクーポンに関する情報を自動的に表示させることができる。
本実施形態においては、投稿詳細画面の表示制御、クーポンサーバ3へのクーポン問い合わせの送信、クーポンサーバ3からのクーポン状況情報の受信、及びクーポン情報の表示制御が、SNSサーバ1とユーザ端末4との協働で行われる。しかしながら、これらの処理は、SNSサーバ1単体又はユーザ端末4単体で実行されてもよい。SNSサーバ1単体で処理が実行される場合、例えばSNSサーバ1は、投稿詳細画面を示すウェブページ又は投稿詳細画面をユーザ端末4が表示するためのその他の情報をユーザ端末4へ送信することにより、投稿詳細画面をユーザ端末4に表示させてもよい。また、SNSサーバ1は、利用可能なクーポンが有る場合、例えば投稿詳細画面を示すウェブページとして、クーポン情報を含むウェブページを生成して、このウェブページをユーザ端末4へ送信することにより、クーポン情報をユーザ端末4に表示させてもよい。この場合、SNSサーバ1において投稿詳細画面を示すウェブページ等をユーザ端末4へ送信する手段は、本発明の情報表示制御手段に相当する。また、SNSサーバ1においてクーポン情報を含む投稿詳細画面を示すウェブページをユーザ端末4へ送信する手段が、本発明のクーポン情報送信手段に相当するとともに、本発明のクーポン情報表示制御手段に相当する。なお、SNSサーバ1が、クーポンが有ることを示すクーポン有無情報をユーザ端末4へ送信する結果、ユーザ端末4にクーポン情報が表示される。従って、SNSサーバ1においてクーポン有無情報又はクーポンを示すその他の情報を送信する手段は、本発明のクーポン情報表示制御手段に相当してもよい。ユーザ端末4単体で処理が実行される場合、例えばユーザ端末4は、クーポン問い合わせを直接クーポンサーバ3へ送信することにより、クーポン状況情報を受信してもよい。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図13乃至図15を参照して説明する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、同一のクーポン(または同一の商品について利用可能なクーポン)であっても、ユーザによって利用可能であるか否かが異なるクーポンが、オンラインショッピングモール内で配布される。すなわち、ユーザによって、オンラインショッピングモール内でそのクーポンが提示されたり提示されなかったりする。これに対応して、SNSサーバ1及びユーザ端末4は、投稿詳細画面を閲覧するユーザが利用可能であるクーポンが有る場合にのみクーポン情報を表示させる。
図13は、クーポンDB31に記憶される情報の例を示す図である。図13に示すように、本実施形態のクーポンDB31には、クーポン管理情報として、クーポンID、クーポンタイプ、適用商品情報、適用店舗情報、適用ユーザ情報、利用条件、割引情報、有効期限等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。クーポンタイプは、クーポンの種類を示す。例えば、クーポンタイプは、そのクーポンを利用可能なユーザの条件の種類に対応してもよい。クーポンタイプの例として、特定期間内に誕生日があるユーザ向けのクーポン、会員ランクが特定のランク以上であるユーザ向けのクーポン、年齢が所定範囲内であるユーザ向けのクーポン、購入履歴が所定条件を満たすユーザ向けのクーポン等が挙げられる。購入履歴が所定条件を満たすことの例として、特定の商品、特定のカテゴリの商品、若しくは特定の店舗の商品を購入したことがあること又は購入したことがないことが挙げられる。購入履歴が所定条件を満たすことの別の例として、特定の商品、特定のカテゴリの商品、若しくは特定の店舗の商品の購入回数若しくは購入頻度が所定の閾値以上であることが挙げられる。全ユーザが利用可能なクーポンのクーポンタイプは、タイプ無しを示してもよい。適用ユーザ情報は、そのクーポンを利用可能なユーザの具体的な条件を示す。クーポンタイプが、タイプ無し以外に設定されている場合に、適用ユーザ情報が有効である。適用ユーザ情報は、クーポンタイプに応じた条件を示す。例えば、特定期間内に誕生日があるユーザ向けのクーポンに対応する適用ユーザ情報は、その期間を示してもよい。会員ランクが特定のランク以上であるユーザ向けのクーポンに対応する適用ユーザ情報は、その特定のランクを示してもよい。年齢が所定範囲内であるユーザ向けのクーポンに対応する適用ユーザ情報は、その範囲を示してもよい。購入履歴が所定条件を満たすユーザ向けのクーポンに対応する適用ユーザ情報は、その条件を示してもよい。
本実施形態において、SNSサーバ1の識別情報送信部1102は、投稿詳細画面で紹介される商品を識別する識別情報に加えて、投稿詳細画面を表示する端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報を、クーポンサーバ3へ送信する。このユーザ識別情報は、例えばユーザIDであってもよいし、端末IDであってもよい。
クーポン状況情報受信部1103は、識別情報送信部1102により送信された識別情報により識別される商品について、識別情報送信部1102により送信されたユーザ識別情報により識別されるユーザが利用可能なクーポンの有無を示すクーポン状況情報を、クーポンサーバ3から受信する。例えば、クーポンサーバ3は、紹介される商品について利用可能なクーポンのうち、識別情報送信部1102により送信されたユーザ識別情報により識別されるユーザが利用可能なクーポンを特定してもよい。そして、クーポンサーバ3は、特定したクーポンについて利用可能クーポン情報を生成して、利用可能クーポン情報を含むクーポン状況情報をSNSサーバ1へ送信してもよい。このとき、クーポンサーバ3は、各利用可能クーポン情報にクーポンタイプを含めてもよい。
SNSサーバ1のクーポン有無情報送信部1104は、クーポン有無情報をユーザ端末4へ送信するとき、クーポンタイプをクーポン有無情報に含めてもよい。
ユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、そのユーザが利用可能なクーポンが有る場合、クーポン情報を表示部46に表示させる。このとき、クーポン情報表示制御部4103は、そのクーポンのクーポンタイプを示すクーポン情報を表示させてもよい。クーポン情報は、ユーザが如何なる種類の条件を満たすかを、おおよそ認識可能にクーポンタイプを示せばよい。互いに異なるクーポンタイプを有する複数のクーポンの利用が可能である場合、クーポン情報表示制御部4103は、例えば何れかのクーポンタイプを示すようにクーポン情報を表示してもよいし、全てのクーポンタイプを示すようにクーポン情報を表示してもよい。
図14は、クーポン情報の表示例を示す図である。例えば、或るカテゴリ商品について、11月に誕生日があるユーザに対してクーポンが配布されるとする。11月に誕生日があるユーザAは、図14(a)に示すように、そのカテゴリに商品についての投稿詳細画面200をユーザ端末4に表示させる。この投稿詳細画面200は、クーポン情報271を含む。クーポン情報271内には、例えばメッセージ「R市場でバースデークーポン配布中」が表示されてもよい。クーポン情報271により、ユーザAは、そのユーザの誕生日が条件を満たすことを認識することができる。一方、11月以外の月に誕生日があるユーザBは、図14(b)に示すように、その商品についての投稿詳細画面200をユーザ端末4に表示させる。この投稿詳細画面200は、クーポン情報271を含まない。なお、他のクーポンタイプによるクーポン情報内のメッセージの例として、「高会員ランクのユーザが利用可能なクーポンを配布中です」、「初めて買い物する方向けのクーポンをR市場で配布中です」、「対象店舗の顧客の皆様へのクーポンを配布しています」等が挙げられる。
図15は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図15において、図12と同一の処理については同一の符号が付されている。
図15に示すように、先ずステップS101~S104が実行される。また、クーポン有無情報受信部4102は、選択された投稿の投稿ID及びそのユーザ端末4の端末IDを含むクーポン問い合わせを、SNSサーバ1へ送信する(ステップS201)。
クーポン問い合わせを受信したSNSサーバ1の識別情報送信部1102は、投稿DB14bから、その問い合わせに含まれる投稿IDに関連付けられた店舗ID及び商品IDを取得する。また、識別情報送信部1102は、問い合わせに含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを、識別情報DB22から取得する。そして、識別情報送信部1102は、店舗ID、商品ID及びユーザIDを含むクーポン問い合わせを、クーポンサーバ3へ送信する(ステップS202)。
クーポン問い合わせを受信したクーポンサーバ3は、紹介された商品について利用可能なクーポンを検索する(ステップS107)。次いで、クーポンサーバ3は、検索されたクーポンのうち、投稿詳細画面を閲覧するユーザが利用可能なクーポンを抽出する(ステップS203)。例えば、クーポンサーバ3は、クーポン問い合わせに含まれるユーザIDを用いて、電子商店街サーバ2から、そのユーザに関する情報、例えば会員情報及び購入ログを取得する。クーポンサーバ3は、検索されたクーポンのクーポン管理情報に含まれる適用ユーザ情報と、ユーザに関する情報を用いて、そのユーザが利用可能なクーポンを抽出する。次いで、クーポンサーバ3は、ユーザが利用可能なクーポンについて利用可能クーポンを生成して、クーポン状況情報をSNSサーバ1へ送信する(ステップS204)。このとき、クーポンサーバ3は、抽出されたクーポンのクーポンタイプを、その利用可能クーポンに含める。
クーポン状況情報を受信したSNSサーバ1のクーポン有無情報送信部1104は、利用可能なクーポンの有無を判定して(ステップS109)、判定結果を示すクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS205)。利用可能なクーポンが有る場合、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン有無情報にそのクーポンのクーポンタイプを含める。
クーポン有無情報を受信したユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、クーポンの有無を判定する(ステップS111)。クーポンが無い場合(ステップS111:NO)、クーポン情報表示制御部4103はクーポン情報を表示しない。一方、クーポンが有る場合(ステップS111:YES)、クーポン情報表示制御部4103は、クーポン有無情報に含まれるクーポンタイプを示すクーポン情報を、投稿詳細画面に表示させる(ステップS206)。
以上説明したように、本実施形態によれば、投稿情報を閲覧するユーザ向けのクーポンが有る場合に、クーポン情報を表示させることができる。そのため、ショッピングSNSサイトでクーポン情報が表示されたにもかかわらず、オンラインショッピングモールにアクセスした結果、ユーザはそのクーポンを利用することができなかったという事態を防止することができる。
また、クーポンタイプを示すクーポン情報を表示させる場合、投稿情報を閲覧するユーザが如何なる理由でクーポンを利用することができるかを、そのユーザに知らせることができる。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図16乃至図18を参照して説明する。以下に説明する点を除き、第3実施形態は第1実施形態又は第2実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、利用可能なクーポンの割引情報及び有効期限の少なくとも何れか一方を示すクーポン情報が表示される。また、利用可能なクーポンが複数存在する場合、所定の条件に基づいて、それら複数のクーポンのうち何れかのクーポンを優先して、クーポン情報が表示される。
図16は、本実施形態に係るユーザ端末4におけるシステム制御部41の機能ブロックの一例を示す図である。図16において、図7と同一の要素については同一の符号が付されている。図16に示すように、システム制御部11は、投稿情報送信部1101、識別情報送信部1102、クーポン状況情報受信部1103、クーポン有無情報送信部1104、優先表示決定部1105等として機能する。
本実施形態において、クーポン状況情報受信部1103は、利用可能なクーポンがユーザにとって有利な度合いを示す有利度情報を含むクーポン状況情報を、クーポンサーバ3から受信する。有利度情報は、例えば割引情報及び有効期限の少なくとも何れか一方であってもよい。クーポンによる割引率又は割引額が高いほど、ユーザにとって有利である。クーポンの有効期間の満了までの日数が長いほど、ユーザにとって有利である。
優先表示決定部1105は、クーポン状況情報受信部1103により、複数のクーポンが有ることを示すクーポン状況情報が受信された場合、そのクーポン状況情報に含まれる有利度情報により示される複数のクーポンそれぞれの有利な度合いに基づいて、複数のクーポンのうち何れを優先してクーポン情報を表示するかを決定する。
例えば、有利度情報が割引情報である場合、優先表示決定部1105は、優先するクーポンを、割引度が最も高いクーポンに決定してもよい。割引度は、例えば割引率であってもよいし割引額であってもよい。購入代金の割引を割引率で示すクーポンと割引額で示すクーポンとが混在する場合、優先表示決定部1105は、例えば、紹介される商品の価格に割引率を乗算して割引額を計算してもよい。そして、優先表示決定部1105は、割引額を用いて、優先するクーポンを決定してもよい。また、優先表示決定部1105は、割引度が高いクーポンであるほどクーポン情報の表示の優先度を高くしてもよい。
有利度情報が有効期限である場合、優先表示決定部1105は、優先するクーポンを、今日から有効期限が満了する日まで残りの日数が最も短いクーポンに決定してもよい。また、優先表示決定部1105は、有効期限が満了する日まで残りの日数が短いクーポンであるほどクーポン情報の表示の優先度を高くしてもよい。
優先表示決定部1105は、優先するクーポンを、割引度が最も高いクーポンに決定する場合において、割引度が同一であるクーポンが複数存在する場合、それらのクーポンの中で、有効期限が満了する日までの残りの日数が最も短いクーポンを優先してもよい。また、優先表示決定部1105は、優先するクーポンを、有効期限が満了する日までの残りの日数が最も短いクーポンに決定する場合において、その残りの日数が同一であるクーポンが複数存在する場合、それらのクーポンの中で、割引度が最も高いクーポンを優先してもよい。
なお、本実施形態においては、SNSサーバ1が優先表示決定部1105として機能しているが、ユーザ端末4の方が優先表示決定部1105として機能してもよい。
クーポン有無情報送信部1104は、利用可能なクーポンの有利度情報を含むクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する。例えば、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン情報を表示する優先度が最も高いクーポンについての有利度情報のみをクーポン有無情報に含めてもよい。或いは、クーポン有無情報送信部1104は、全てのクーポンについて有利度情報をクーポン有無情報に含めてもよい。この場合、クーポン有無情報送信部1104は、例えばクーポン情報の表示の優先度に従って、それらのクーポンの有利度情報を並べてもよい。
ユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、優先表示決定部1105による決定に従って、利用可能なクーポンの有利な度合いを示すクーポン情報を、表示部46に表示させる。例えば、クーポン情報表示制御部4103は、優先度が最も高いクーポンについてのみクーポン情報を表示させてもよい。或いは、クーポン情報表示制御部4103は、例えば優先度に従って、複数のクーポンを示すクーポン情報を同時に表示させてもよい。例えば、クーポン情報表示制御部4103は、優先度が高いクーポンから順に上から下に向かって並べてクーポン情報を表示させてもよい。
図17は、クーポン情報の表示例を示す図である。例えば、図17(a)に示すように、紹介される商品に利用可能なクーポンとして、クーポン410、420及び430が有るとする。クーポン410は、500円引きのクーポンである。クーポン420は、2,000円引きのクーポンである。クーポン430は、1,000円引きのクーポンである。従って、これらのクーポンの中で、クーポン420の割引額が最も高い。そのため、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン420を示すクーポン情報272を表示する。クーポン情報272内には、例えばメッセージ「R市場でクーポン配布中。2,000円引き」が表示されてもよい。ユーザに対して提示されるクーポンによる割引度が高いほど、投稿詳細画面で紹介された商品に対するユーザの購入意欲が増大する。そのため、クーポンの表示による売り上げの促進させることができる。
また例えば、図17(b)に示すように、紹介される商品に利用可能なクーポンとして、クーポン440、450及び460が有るとする。クーポン440は、有効期限が11月30日であるクーポンである。クーポン450は、有効期限が11月20日であるクーポンである。クーポン460は、有効期限が12月15日であるクーポンである。従って、これらのクーポンの中で、クーポン450の有効期限が最も短い。そのめ、クーポン有無情報送信部1104は、クーポン450を示すクーポン情報273を表示する。クーポン情報273内には、例えばメッセージ「R市場でクーポン配布中。11月20日まで」が表示されてもよい。ユーザに対して提示されるクーポンによる有効期限が短いほど、ユーザにより早い時期の購入を促すことができる。また、ユーザにとって一見不利なクーポンの情報を表示することで、実際にはユーザにとって有利となる場合がある。図17(b)の例において、例えばクーポン440又は460を示すクーポン情報が表示されたものと仮定する。その場合、ユーザは、11月20日よりも後に購入行動をとるかもしれない。その場合、ユーザは、クーポン440及び460を利用することはできるかもしれないが、クーポン450をもはや利用することはできない。一方、クーポン450を示すクーポン情報が表示された場合、ユーザは、11月20日までに購入行動をとる蓋然性がある。その場合、クーポン450を利用することができるとともに、それと同時に又はその後で、クーポン440及び460も利用することができる可能性がある。
図18は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図18において、図12と同一の処理については同一の符号が付されている。
図18に示すように、先ずステップS101~S109が実行される。利用可能なクーポンが複数存在する場合、SNSサーバ1の優先表示決定部1105は、例えば各利用可能クーポン情報に含まれる割引情報に基づいて、割引額が最も高いクーポンを決定する(ステップS301)。割引額が最も高いクーポンが複数存在する場合、優先表示決定部1105は、各利用可能クーポン情報に含まれる有効期限に基づいて、それらのクーポンの中から、有効期間が満了するまでに日数が最も短いクーポンを決定する(ステップS301)。次いで、クーポン有無情報送信部1104は、クーポンの有無の判定結果、並びに割引額が最も高いクーポンの割引情報及び有効期限を含むクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS302)。
クーポン有無情報を受信したユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、クーポンの有無を判定する(ステップS111)。クーポンが無い場合(ステップS111:NO)、クーポン情報表示制御部4103はクーポン情報を表示しない。一方、クーポンが有る場合(ステップS111:YES)、クーポン情報表示制御部4103は、クーポン有無情報に含まれる割引情報及び有効期限を示すクーポン情報を、投稿詳細画面に表示させる(ステップS303)。ここで、第2実施形態の場合と同様に、割引率が最も高いクーポンのクーポンタイプを示すようにクーポン情報が表示されてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、投稿情報で紹介される商品について複数のクーポンが利用可能である場合、それらのクーポンそれぞれがユーザにとって有利な度合いに基づいて、何れかのクーポンについて有利な度合いを示すクーポン情報が優先的に表示される。従って、クーポンの利用をユーザに促すように、クーポン情報を表示させることができる。
また、紹介される商品の購入額の割引度を用いる場合、利用可能な複数のクーポンのうち、割引度が最も高いクーポンを示すクーポン情報が優先的に表示される。従って、より低額で商品を購入することができることを、ユーザに知らせることができる。
また、クーポンの有効期限を用いる場合、利用可能な複数のクーポンのうち、有効期限が満了するまでの残りの日数が最も短いクーポンを示すクーポン情報が優先的に表示される。従って、有効期限が満了することで利用可能なクーポンが減ることを避けるために、有効期限が短いクーポンを利用するよう、ユーザに動機付けさせることができる。
[4.第4実施形態]
次に、第4実施形態について、図19乃至図23を参照して説明する。以下に説明する点を除き、第4実施形態は、第1実施形態乃至第3実施形態の何れかと同一であってもよい。本実施形態においては、クーポンの獲得状況を示すクーポン情報が表示される。また、クーポン情報により示されるクーポンを獲得する操作がショッピングSNSサイト内で可能であってもよい。
本実施形態において、SNSサーバ1の識別情報送信部1102は、投稿詳細画面で紹介される商品を識別する識別情報に加えて、投稿詳細画面を表示する端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報を、クーポンサーバ3へ送信する。この点については、第2実施形態の場合と同様であってもよい。
クーポン状況情報受信部1103は、識別情報送信部1102によりクーポンサーバ3へ送信された識別情報により識別される商品について利用可能なクーポンを、識別情報送信部1102により送信されたユーザ識別情報により示されるユーザが獲得済みであるか否かを示すクーポン状況情報を、クーポンサーバ3から受信する。例えば、クーポンサーバ3は、クーポンの獲得状況を含む利用可能クーポン情報を生成して、クーポン状況情報をSNSサーバ1へ送信する。クーポンサーバ3は、利用可能なクーポンを検索すると、そのクーポンのクーポンIDとそのユーザのユーザIDとの組み合わせを含む獲得情報を、獲得状況DB32から検索する。該当する獲得情報が有る場合、クーポンサーバ3は、獲得状況を、獲得済みに設定する。該当する獲得情報が無い場合、クーポンサーバ3は、獲得状況を、未獲得に設定する。
クーポン有無情報送信部1104は、利用可能なクーポンが有る場合、そのクーポンが獲得済みであるか否かを示すクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する。
図19は、ユーザ端末4におけるシステム制御部41の機能ブロックの一例を示す図である。図19において、図8と同一の要素については同一の符号が付されている。図19に示すように、システム制御部41は、投稿情報表示制御部4101、クーポン有無情報受信部4102、クーポン情報表示制御部4103、獲得操作受付部4104、獲得要求送信部4105等として機能する。
クーポン情報表示制御部4103は、クーポン状況情報受信部1103により受信されたクーポン状況情報に基づいて、クーポンを獲得済みであるか否かを示すクーポン情報を表示させる。例えば、クーポン有無情報受信部4102は、クーポン状況情報から取得された獲得状況を含むクーポン有無情報を、SNSサーバ1から受信する。クーポン情報表示制御部4103は、クーポン有無情報に含まれる獲得状況を参照して、クーポンを獲得済みであるか否かを判定し、その判定結果に応じたクーポン情報を表示する。利用可能なクーポンの中に、ユーザが獲得済みのクーポンと未獲得のクーポンとが混在する場合、クーポン情報表示制御部4103は、未獲得を示すクーポン情報を表示してもよい。
図20は、クーポン情報の表示例を示す図である。投稿詳細画面200を閲覧するユーザが、その投稿詳細画面で紹介される商品について利用可能なクーポンを獲得していない場合、図20(a)に示すように、投稿詳細画面200には、クーポン情報270が表示される。クーポン情報270内には、例えばメッセージ「R市場でクーポン配布中」が表示されてもよい。ユーザが、その商品について利用可能なクーポンを獲得している場合、図20(b)に示すように、投稿詳細画面200には、クーポン情報274が表示される。クーポン情報274内には、例えばメッセージ「クーポン取得済みです」が表示されてもよい。
獲得操作受付部4104は、投稿詳細画面に表示されたクーポン情報により示されるクーポンを、その投稿詳細画面で獲得する操作を、入力部47を介して受け付ける。例えば、獲得操作受付部4104は、表示されているクーポン情報を選択する操作を検出することで、クーポンを獲得する操作を受け付けてもよい。或いは、ユーザがクーポン情報を選択することに応じて、クーポン情報表示制御部4103が、そのクーポンの割引情報、有効期限及びクーポンタイプの少なくとも何れか一つと、獲得ボタンとを含むポップアップウインドウを表示してもよい。獲得操作受付部4104は、ユーザによる獲得ボタンの選択を検出することで、クーポンを獲得する操作を受け付けてもよい。複数のクーポンが未獲得である場合、獲得操作受付部4104は、獲得するクーポンを選択する操作を受け付けてもよい。例えば、ユーザがクーポン情報を選択することに応じて、クーポン情報表示制御部4103が、獲得可能なクーポンの一覧を表示してもよい。この一覧には、例えば各クーポンについて、割引情報、有効期限及びクーポンタイプの少なくとも何れか一つが表示されてもよい。獲得操作受付部4104は、この一覧の中からユーザによるクーポンの選択を受け付けてもよい。
獲得要求送信部4105は、獲得操作受付部4104により獲得操作が受け付けられたことに応じて、その操作を行ったユーザを識別するユーザ識別情報を、クーポンサーバ3へ送信する。これにより、獲得要求送信部4105は、そのユーザ識別情報により識別されるユーザを示す獲得情報を獲得状況DB32に記憶させる。ユーザ識別情報は、ユーザIDであってもよいし、クッキーIDであってもよい。このとき、獲得要求送信部4105は、獲得されるクーポンを識別するクーポンIDを更にクーポンサーバ3へ送信してもよい。クーポンサーバ3は、ユーザ識別情報により識別されるユーザのユーザIDを含む獲得情報を生成して、この獲得情報を獲得状況DB32に記憶させる。
本実施形態においては、ユーザ端末4が獲得要求送信部4105として機能しているが、SNSサーバ1の方が、獲得要求送信部4105として機能してもよい。例えば、獲得操作受付部4104により獲得操作が受け付けられると、ユーザ端末4は、SNSサーバ1へ端末ID及びクーポンIDを送信してもよい。SNSサーバ1は、ユーザ端末4から受信した端末ID及びクーポンIDを、クーポンサーバ3へ送信してもよい。SNSサーバ1は、クーポンIDに替えてユーザIDを送信してもよい。
図21は、ショッピングSNSサイトでクーポンが獲得される様子の一例を示す図である。図21(a)に示すように、投稿詳細画面200には、クーポン情報270が表示されている。例えば、ユーザ端末4のディスプレイがタッチパネルである場合、ユーザは、指400でクーポン情報270をタップする。すると、図21(b)に示すように、クーポン情報270はクーポン情報274に変化する。
図22及び図23は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。図22において、図12と同一の処理については同一の符号が付されている。
図22に示すように、先ずステップS101~S104が実行される。また、ユーザ端末4のクーポン有無情報受信部4102は、選択された投稿の投稿ID及びそのユーザ端末4の端末IDを含むクーポン問い合わせを、SNSサーバ1へ送信する(ステップS401)。
クーポン問い合わせを受信したSNSサーバ1の識別情報送信部1102は、投稿DB14bから、その問い合わせに含まれる投稿IDに関連付けられた店舗ID及び商品IDを取得する。また、識別情報送信部1102は、その問い合わせに含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを、識別情報DB22から取得する。そして、識別情報送信部1102は、店舗ID、商品ID及びユーザIDを含むクーポン問い合わせを、クーポンサーバ3へ送信する(ステップS402)。
クーポン問い合わせを受信したクーポンサーバ3は、紹介された商品について利用可能なクーポンを検索する(ステップS107)。次いで、クーポンサーバ3は、検索された各クーポンの獲得状況を決定する。例えば、クーポンサーバ3は、獲得状況DB32から、検索されたクーポンのクーポンIDと、クーポン問い合わせに含まれるユーザIDとの組み合わせを含む獲得情報を検索する。クーポンサーバ3は、該当する獲得情報の有無に応じて、獲得状況を決定する。クーポンサーバ3は、各クーポンについて、獲得状況を含む利用可能クーポン情報を生成して、利用可能クーポン情報を含むクーポン状況情報を、SNSサーバ1へ送信する(ステップS403)。
クーポン状況情報を受信したSNSサーバ1のクーポン有無情報送信部1104は、利用可能なクーポンの有無を判定する(ステップS109)。次いで、クーポン有無情報送信部1104は、この判定結果、未獲得のクーポンのクーポンID、及び獲得状況を含むクーポン有無情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS404)。
クーポン有無情報を受信したユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、クーポンの有無を判定する(ステップS111)。クーポンが無い場合(ステップS111:NO)、クーポン情報表示制御部4103はクーポン情報を表示しないで、処理は終了する。一方、クーポンが有る場合(ステップS111:YES)、クーポン情報表示制御部4103は、獲得状況に基づいて、クーポンが獲得済みであるか否かを判定する(ステップS405)。クーポンが獲得済みである場合、クーポン情報表示制御部4103は、獲得済みを示すクーポン情報を投稿詳細画面に表示して(ステップS406)、処理は終了する。一方、クーポンが未獲得である場合、クーポン情報表示制御部4103は、未獲得を示すクーポン情報を投稿詳細画面に表示する(ステップS407)。
その後、図23に示すように、獲得操作受付部4104が、投稿詳細画面においてユーザによるクーポンを獲得する操作を検出すると(ステップS501)、獲得要求送信部4105は、そのユーザ端末4の端末ID、及びクーポン有無情報に含まれていたクーポンIDを含む獲得要求を、クーポンサーバ3へ送信する(ステップS502)。獲得要求を受信したクーポンサーバ3は、獲得要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを、電子商店街サーバ2の識別情報DB22から取得する。クーポンサーバ3は、取得したユーザID、獲得要求に含まれる端末ID、及び未利用を示す利用フラグを含む獲得情報を生成する。そして、クーポンサーバ3は、獲得情報を獲得状況DB32に記憶させる(ステップS503)。なお、クーポンサーバ3、紹介される商品についてそのクーポンが利用可能であることを確認した上で、或いは獲得操作を行ったユーザがそのクーポンを利用可能であることを確認した上で、獲得情報を記憶させてもよい。次いで、クーポンサーバ3は、ユーザ端末4へ獲得応答を送信する(ステップS504)。獲得応答を受信したユーザ端末4のクーポン情報表示制御部4103は、未獲得を示すクーポン情報に替えて、獲得済みを示すクーポン情報を投稿詳細画面に表示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、利用可能なクーポンが有る場合、投稿詳細画面を閲覧するユーザがそのクーポンを獲得済みであるか否かを示すクーポン情報が表示される。従って、クーポンを獲得済みであることを示すクーポン情報が表示された場合、ユーザは、そのクーポンを獲得するための行動を取らないで済ませることができる。
また、利用可能なクーポンが有る場合に投稿詳細画面でそのクーポンを獲得する操作を可能とした場合、クーポンサーバ3は、そのユーザがクーポンを獲得した旨を示す獲得情報を記憶する。この情報が記憶されることによりユーザはクーポンを利用することができる。従って、ユーザは、オンラインショッピングモールにアクセスしなくてもクーポンを獲得することができる。例えば、ユーザは、クーポンを獲得したい一方で、直ちにはオンラインショッピングモールを見に行きたくない場合に便利である。