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JP7221993B2 - 高負荷グリホセート除草剤組成物、その組成物から得られたすぐに使用できる製剤、および農作物における様々な雑草種を防除する方法 - Google Patents

高負荷グリホセート除草剤組成物、その組成物から得られたすぐに使用できる製剤、および農作物における様々な雑草種を防除する方法 Download PDF

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Description

本発明は、異なる高負荷グリホセート塩に関連した界面活性剤系の使用を含む、高濃度グリホセート除草剤組成物に関する。特に、本発明は、葉への除草剤浸透のより高い容易性、防除されるべき標的雑草におけるグリホセートのより大きな吸収および転流を示す高負荷グリホセート組成物に関する。
本発明の主な目的は、適用後の雨水による洗浄に起因するグリホセートの損失の可能性を低減することで、市場の他の市販のグリホセート製剤と比較して、輸送、保管、特にパッケージの廃棄コストを最小限に抑えることに加えて、環境への影響の可能性を低減するという目的の下に、植物に適用されるグリホセート除草剤の濃度の増加を促進し、その効果的な除草効果に加えて、より高い率の防除作用も示す組成物を提供することである。
より具体的には、酸化アミン、脂肪族アルコール、および錯化剤を含む界面活性剤系の組み合わせが、高負荷グリホセート塩を含む除草製剤での使用に関して、および除草剤グリホセートの濃度を上げるために、すなわちbrachiaria草のように様々な雑草の防除に関して植物の有効性およびダイナミクスを改善するために探求された。しかしながら、本発明は、植物中のグリホセートの濃度の増加にもかかわらず、農家、消費者および環境に対するより高い安全性を促進することに加えて、他の作物の中でも大豆、トウモロコシおよび綿作物の効能、選択性を損なうことはない。
より具体的には、本発明の組成物の成分は、適切にバランスのとれた比率で提示され、異なる生産環境での雑草管理におけるより高い農学的効力、ならびにトランスジェニック大豆、トウモロコシおよび綿への選択性をもたらし、したがってこれらの作物の潜在生産力の維持に貢献する。
さらに、本発明の組成物はまた、低い製造コストを提供することに加えて、人および環境に対する低い毒性を示す。
本発明はまた、タンクにすぐに分配され得る状態で提供される除草剤組成物に関し、除草剤組成物は、農地での噴霧に適した液体溶液に変換される。
より具体的には、本発明はまた、様々な物理的形態、例えば粉末または顆粒組成物等の固体粒子状生成物、より具体的には分散性顆粒(WG)等の形態の除草製剤を提供できることを特徴とする。
同様に、そしてより好ましくは、組成物は、界面活性剤系の使用を含む、その成分が適切にバランスの取れた、高負荷グリホセートを含有する濃縮溶液製剤の形態であってもよい。濃縮水溶液として、brachiaria草等の様々な雑草種の防除に関して、植物におけるグリホセート動態の変動があることが予想される。
しかしながら、植物中のグリホセート濃度の増加にもかかわらず、製剤が使用されている処理および培養物に応じて変動する様々な特定の種類の使用に依存して、本発明は、有効性、他の作物の中でも大豆、トウモロコシおよび綿の選択性を損なうことがなく、さらに農家、消費者および環境に対するより高い安全性を促進する。前記製剤は、葉における除草剤の浸透および除草剤の吸収、ならびに防除される雑草を通したグリホセートの転流を促進することを意図とする。
さらなる実施形態において、本発明は、グリホセート耐性植物を含む、異なる作物における異なる雑草および/または望ましくない植生を防除する方法を提供し、これは、処理されているプランテーションにおける本革新の除草剤組成物からの異なる製剤の適切な適用を促進することを含む。
グリホセートは世界で最も広く使用されている除草剤である。これは、不耕起栽培または最低栽培の使用に基づいた穀物の農業生産に欠かせない役割を果たしている。いくつかの雑草種で耐性が発生した後でも、グリホセートは一年生および多年生作物の植栽前の乾燥用途において;多年生作物への直接の適用において;除草剤を許容するために遺伝子組み換えされた作物(例えば、大豆、トウモロコシ、綿)での総面積での適用において不可欠であることが示されている。
グリホセートは非常に弱い酸であり、3つまでのイオン化を受ける可能性がある。これは土壌に強く吸収され、すぐに分解される。その活性は、それが植物の葉に適用されたときにのみ生じる。これは非選択的除草剤であり、異なる植物群の雑草を防除することができる。わずかに毒性があり、動物からは急速に排出される。これは、その主要な特徴の1つとして、師部、すなわち光同化産物を植物の生成領域から消費領域に輸送する植物の伝達システムによる転流能力を有する。その作用部位は、芳香族アミノ酸の生成に関与する酵素5-エノールピルベート-キキマート-3-ホスフェートシンターゼ(EPSP)である。
この意味で、グリホセートおよびその塩のより高いレベルの沈着、浸透および吸収を可能にする組成物を得ることが、例えば雨水による洗浄による損失の少ない処理、およびより低い汚染の可能性のある環境性能、およびより優れた雑草防除を提供するために非常に興味深い。
最先端の技術では、グリホセートの様々な種類の塩(モノイソプロピルアミン塩(MIPA)、アンモニウム塩およびカリウム塩)を用いて、また2種以上の塩の間の関連性により、ならびにそれぞれの濃度およびその間の割合で実行されたいくつかの研究が提示されている。
本発明の研究者は、相互に関連して、かつ効率的で互換性のある界面活性剤系と共に使用されるグリホセート塩の適切な選択、およびそれらの間のより正確な比例関係が、グリホセート除草剤に抵抗するように遺伝子組み換えされた作物であっても、グリホセートの適用によってそのような作物が損傷を受けるという永続的な問題を解決することができる最も適切な解決策であることを発見した。
本発明の組み合わせから、先行技術で既に知られている結果、例えば単一のグリホセート塩タイプの使用に関連する結果よりも優れた、最も多様な農作物と競合する異なる雑草の防除結果が達成された。
一例として、特許文献1は、グリホセート、界面活性剤成分およびシュウ酸またはその塩もしくはエステルを含む除草剤の水性濃縮組成物を開示しており、a)組成物が適切な量の水で希釈され、影響を受けやすい植物の葉に適用される場合、グリホセートまたはその塩もしくはエステルは、生物学的に有効な濃度で溶液中にあり、b)界面活性剤成分は、媒体中の溶液または懸濁液、エマルジョンもしくは分散液であり、1種または複数種の界面活性剤(タロウアミンエトキシル化、リン酸エステル、リン酸ジエステル、エーテルアミンおよび四級アンモニウム塩)、ならびにc)シュウ酸または塩もしくはエステルを含む。しかしながら、この文献は、高用量のグリホセートの塩の混合物を含み、それらの間で、および界面活性剤系との間でグリホセートの塩の完全なバランスを有し、葉へのより高い浸透および吸収を促進し、後に雑草へのグリホセートのより高い転流を促進し、これらの雑草のより高速の、およびより高い防除効果をもたらす本発明のような組成物を得ることを予想しておらず、またそれを目的としてもいない。
グリホセート塩の多種多様な典型的な製剤は、最新技術において説明されている。特に、イソプロピルアンモニウム塩およびカリウム塩の混合物については、例えば、カリウムカチオンおよびイソプロピルアンモニウムカチオンもしくはモノエタノールアンモニウムカチオン、またはその両方を含むグリホセート組成物に関する特許文献2がある。好ましくは、イソプロピルアンモニウムカチオン対カリウムカチオンのモル比は、30:1未満および1:10超であり、より好ましくは、15:1未満および1:2超である。
この文献によれば、カリウムおよびイソプロピルアンモニウム塩もしくはモノエタノールアミンの塩、またはその両方に加えて、グリホセート組成物は、a)エーテルアミン、b)エトキシル化脂肪族アルコールまたは酸、c)シリコーンまたはエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのランダムコポリマー、ならびにd)脂肪族アルコールに基づくランダムブロックコポリマーまたはエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドのコポリマーから選択される少なくとも1種の界面活性剤も含み得、またこの組成物を使用した雑草防除方法が記載されている。
この文献によれば、組成物は、好ましくは固体粒子の形態である。この文献は、すぐに使用できる濃縮溶液を想定しておらず、界面活性剤系の使用を示唆または明示していないことに加えて、少なくとも3種のグリホセート塩の使用を特に特徴とする。
特許文献3は、480g/L a.i.を超える量のグリホセート塩(イソプロピルアミン塩、ナトリウム塩およびモノアルカノールアミン塩);b)タロウアミンアルコキシレート;ならびにc)アルコキシレートEDA(エチレンジアミンアルコキシ)およびプロピレンオキシドを含む水溶液の形態の組成物を記載している。より具体的には、組成物は、a)580g/L a.i.を超える量のグリホセート塩;b)タロウアミンアルコキシレート;およびc)アルコキシレートEDAを含み、組成物は、90℃を超える曇り点を有する。同様に、この優先権書類は、本発明で提案されるようなカリウムグリホセート塩の使用も、界面活性剤系の使用も予期していない。
特許文献4は、水溶液中に、グリホセート酸当量の総濃度が360g/L以上のグリホセート塩の混合物を含むことを特徴とする除草剤組成物を記載しており、a)グリホセートは、アニオン形態であり、グリホセートのモル量の100%~120%の総モル量の低分子量の非両親媒性カチオンを伴い;b)カチオンは、70:30~90:10のモル比でカリウムおよびプロピルアンモニウムカチオンを含み、c)カリウムおよびプロピルアンモニウムカチオンは共に、組成物中の全ての低分子量非両親媒性カチオンの90~100モル%を構成する。
特許文献5は、少なくとも約500g/L以上のグリホセートと、グリホセートの効力を高め、カリウムグリホセートと適合性であり、その配合含有量が100g/L未満である界面活性剤と、ほとんどはカリウムカチオンである非両親媒性カチオンと、グリホセート以外の低分子量の酸と、水とを含む液体製剤を開示している。
いくつかの界面活性剤系は、グリホセートベースの組成物およびその塩、例えば特許文献6に記載のものにおいて使用されており、この文献は、ジアミンまたは他のポリアミンの添加がグリホセートまたはその塩もしくはエステルを含有する農薬製剤とのエーテルアミン界面活性剤の適合性を高めることを開示している。
特に、この文献は、第1のカチオン性界面活性剤および第2の界面活性剤のジアミンまたはトリアミンを含む水性農薬製剤で使用するためのカチオン性界面活性剤の組成物に関する。カチオン性界面活性剤は、ジアルコキシ化アミンまたは四級アンモニウム塩、四級エトキシル化アルキルアミン、アルコキシル化アミノアルコールまたはそれらの四級塩、エーテルまたは四級アンモニウム塩、アルコキシル化ポリ(ヒドロキシアルキル)アミンからなる群から選択される。
上記文献におけるジアミン界面活性剤は、アルコキシ、直鎖もしくは分岐アルキル、エーテル、置換ヒドロカルビルもしくはヒドロカルビル置換基、または置換ヒドロカルビレンもしくはヒドロカルビレンで独立して置換されたジアミンからなる群から選択される。
特許文献7は、グリホセート除草剤の除草活性を増強するための方法を開示しており、この除草剤に、約1:30~約2:1の総界面活性剤対グリホセートの重量比で第1の界面活性剤および第2の界面活性剤の混合物を加えることを含み、第1の界面活性剤は、次の式を有する:
R-CO-NR1-(CR’2)nCOOM
第2の界面活性剤は、三級アルキルアミンおよびアルキルエーテルアミン、ポリオキシエチレン三級アルキルアミンおよびアルキルエーテルアミン、四級アンモニウム、ピリジンおよびイミダゾリン界面活性剤、アルキルオキシド、ならびにポリオキシエチレンアルキルジアミンから選択される。
上記組成物は、除草有効量で植物に適用することができ、制限なしに以下の属の1つまたは複数の1つまたは複数の植物種を効果的に防除することができる:Abutilon、Amaranthus、Artemisia、Asclepias、Avena、Axonopus、Borreria、Brachiaria、Brassica、Bromus、Chenopodium、Cirsium、Commelina、Convol20 vulus、Cynodon、Cyperus、Digitaria、Echinochloa、Eleusine、Elymus、Equisetum、Erodium、Helianthus、lmperata、lpomoea、Kochia、Lolium、Malva、Oryza、Ottochloa、Panicum、Paspalum、Phalaris、Phragmites、Polygonum、Portulaca、Pteridium、Pueraria、Rubus、Salsola、Setaria、Sida、Sinapis、Sorghum、Triticum、Typha、Ulex、XanthiumおよびZea。
特許文献8は、水で希釈して、少なくとも500gの酸/リットルのグリホセート酸当量の濃度のグリホセートまたはその塩もしくはエステル、および界面活性剤成分を含む、植物の葉に適用するための除草剤混合物を提供し得る、貯蔵中の安定した除草剤濃縮物を開示している。上記文献によれば、界面活性剤成分は、モノアルコキシル化アミン、b)ジアルコキシル化アミン、c)二級または三級アミン、d)ジアルコキシル化四級アンモニウム塩、e)アンモニウム塩四級モノアルコキシレート、f)四級アンモニウム塩、g)ジアミン、h)アルコキシル化アルコール、i)アルコキシル化ジアルキルフェノールおよびアルコキシル化ホスフェート、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの界面活性剤を含み得る。
特許文献9は、グリホセート除草剤の貯蔵および運送システムを開示しており、これは、主にそのカリウムおよびモノエタノールアンモニウム塩の混合物の1つまたは複数の形態のグリホセートの水溶液で実質的に満たされた、約0.1~約100,000リットル以上の容量を有する容器を備え、溶液は、少なくとも約30重量パーセントのグリホセート酸当量濃度を有する。上記システムは、グリホセート酸に基づき、30%(または360g/L)から存在するグリホセート塩の溶解度によって決まる最大パーセンテージまでの間の濃度の、グリホセート、特にカリウム塩、モノエタノールアンモニウムまたはそれらの混合物の濃縮組成物を説明している。上記組成物において使用される好ましい界面活性剤は、ポリオキシエチレン(5)ココアミド、N-ココアルキル-N-メチル-N,N-ジエタノアンモニウムクロリド(N-diethanoammonium chloride)およびN-ココアルキル-N,N-ジエタノールアミンオキシドからなる。
分かるように、先行技術文献は、世界中の非常に多種多様な植物を防除するのに有用である、この塩と適合性のある異なる界面活性剤系を使用するカリウム塩およびグリホセートイソプロピルアンモニウムの組成物をすでに開示している。
しかしながら、これまで、様々な科および族の1つまたは複数の雑草種、例えば、他の種、例えばEleusine indicaおよびComelinea benghalensisに加えて、Poaceae科、Brachiaria属、より具体的にはBrachiaria decumbens種に対して効果的である、本出願で提案されているようなアミンオキシド、脂肪族ジオールおよび錯化剤により形成される界面活性剤系と完全にバランスの取れたカリウム塩およびグリホセートイソプロピルアンモニウムで形成された除草剤組成物を開示している先行技術文献はない。
本発明の界面活性剤系はさらに、消泡剤、促進剤、活性剤、改質剤および/または添加剤、溶媒等のような他のアジュバント伴ってもよい。
B.decumbens種は長年にわたって侵入植物となっており、大きな注目に値する。brachiaria草が飼料として導入されたが、その後これらの土地が作物用に転換された地域では、植物は重要な雑草種となり、非常に攻撃的で防除が困難である。
Biancoら(2005)によれば、サトウキビのプランテーションにおけるbrachiaria草の侵入は、水、光および栄養素等の環境資源を求めて競合し、害虫および一般的な病気の宿主として働き、収穫作業を妨害する場合、深刻な問題を引き起こす。
他の作物との競合の問題に加えて、この種は、ユーカリ、綿、トウモロコシ、米、大豆および小麦の作物において観察されるように、アレロパシー効果を示し得る。
また、特にブラジルでは、農業が行われているほぼ全ての熱帯地域で、一年生作物および多年生作物における雑草としてのBrachiaria decumbensの関連性も強調される。
しかしながら、作物管理、特にサトウキビ、大豆および米作において、その適切な根絶および防除が必要であり、これは、本発明の組成物から得られる製剤で達成され、雑草の蔓延の減少に関するその有効性は、雑草における作用時間の短縮×適用された生成物の損失の減少×要素への曝露時間の減少の必要性によって構成される系に直接関連する。
同様に、本発明の組成物は、以下の属の1つ以上のうちの1つ以上の植物種を防除するのに有効であることが示されている:Aeschynomene rudis;Alternanthera tenella;Amaranthus hybridus;Amaranthus viridis;Bidens pilosa;Brachiaria decumbens;Brachiaria plantaginea;Brachiaria brizantha;Cenchrus echinatus;Conyza bonariensis;Cynodon dactylon;Cyperus ferax;Cyperus rotundus;Commelina benghalensis;Digitaria horizontalis;Digitaria sanguinalis;Eleusine indica;Emilia sonchifolia;Euphorbia heterophylla;Echinochloa crusgalli;Galinsoga parviflora;Lolium multiflorum;Nicandra physaloides;Panicum maximum;Raphanus raphanistrum;Richardia brasiliensis;Sida rhombifolia;Solanum americanum;Tridax procumbens;Amaranthus hybridus;Ipomoea nil;Portulaca olerace;Chamaesyce hirta。
したがって、様々な雑草種の防除においてより良好な有効性の結果を得るために、高濃度のグリホセートのカリウムおよびイソプロピルアンモニウム塩と適合する界面活性剤系の効果的なバランスの探求は、最先端技術によってまだ証明されていない課題であった。
国際公開WO02/069718号公報 米国特許第6,871,707号公報 米国特許公開第2009/215626号公報 国際公開WO2006/023431号公報 国際公開WO2011/057361号公報 国際公開WO02/096199号公報 国際公開WO01/17358号公報 国際公開WO01/89302号公報 国際公開WO00/30451号公報
本発明は、酸化アミン、脂肪族アルコールおよび錯化剤で構成される界面活性剤系と完全に相互作用したグリホセート塩(イソプロピルアンモニウム塩およびカリウム塩)、ならびに他のアジュバント、増強剤(拡散剤、湿潤剤、接着剤、浸透剤、保護剤、湿潤薬剤)、およびユーティリティアジュバント(酸性化剤、消泡剤、相溶化剤、乳化剤、キレート剤、分散剤および緩衝剤)の組合せを含む除草剤組成物に関し、これらは、そのような完璧なバランスに直面すると、従来技術において既に知られているものよりも驚くほど良好な農学的効力をもたらす。
したがって、本発明の主題は、製剤中の各成分の比率および濃度の範囲に加えて、本発明の組成物で使用されるグリホセート塩の異なる源(MIPA塩、およびカリウム塩)と、革新的な界面活性剤系との間の完全なバランスを有する除草剤組成物である。
この研究の目的は、先行技術の製剤と比較した場合、サトウキビの再成長の防御と同様に、異なる雑草種の防御においてより優れた効力結果を得ることであった。
結果として、より良好な結果を伴う農業活動における積極性(assertiveness)が、除草剤の適用数を低減し得るため、本発明の好ましい組み合わせにより、環境への影響が少なく、優れた費用対効果比を有する組成物を達成することが可能になった。
本発明の除草剤組成物は、はるかに高い効力を達成し、それにより農家が農地で適用する酸性グリホセートの必要量を減らし、それにより適用の数、および作業上の誤りの発生の可能性を低減するために特定の範囲の製剤の各成分を含む。
驚くべきことに、本発明で開示された目的によれば、雑草防除の最高速度および一貫性の達成は、様々な作物(特に大豆)、ならびにサトウキビの再植林地域におけるその作物の根絶に向けたサトウキビの再成長の制御をもたらし、これにより、安全性および速度が向上した新しいプランテーションが可能になる。
そのような結果は、市場に存在するグリホセートの従来の製剤と比較すると、本明細書に提示されている試験および実施例で実証されているように、本発明の研究者によって行われた全ての研究開発結果において予想外に有利に際立っており、本発明の有効性を実証している。
グリホセート除草剤の濃度を高めるために、グリホセート塩、特にMIPA塩およびカリウム塩の組み合わせを含む様々な組成物を調査し、それらの間の比率を決定し、この組成物の農学的有効性を強化することを目指した。
より具体的には、この組成物を開発するために、MIPA塩およびカリウム塩の利点を維持し、グリホセートの浸透、吸収、および転流を最大化するのにより適切かつ効果的に有効な割合を見出すまで、これらの塩の異なる比率を評価した。
このグリホセート塩の理想的な比率は、植物への迅速な浸透に必要な量のカリウムグリホセート塩、および葉面での液滴をより長く維持し、それにより除草剤の浸透の可能性を高めるために必要な量のMIPA塩からなる。
異なるグリホセート塩の最適な比率に到達するために、農学的効力から、吸収率、適用後に雨水を受けやすい葉の除草剤のより高い洗浄耐性、異なる雑草における防除および大豆栽培への出芽後の選択性、ならびに、より高いロジスティクス、除草剤効力、環境に対するより小さい影響、および安全性をもたらす様々なグリホセート塩の可能な最高濃度を考慮して、いくつかの側面が評価された。
本発明の組成物は、カリウムグリホセートおよびMIPAグリホセート(モノイソプロピルアミン)の混合物を含む。好ましくは、カリウム塩およびMIPA塩形態のグリホセート(酸当量)の比率は、製剤の総重量に対して15~40%、より好ましくは20~35%の範囲内である。
イソプロピルアンモニウム塩とグリホセートカリウム塩との間の理想的な比率は、製剤中に存在する界面活性剤系および他のアジュバントによって大きく影響されることに留意すべきである。
したがって、目的は、前記塩の間の理想的な割合の範囲、ならびに界面活性剤系およびアジュバントの最適な配置を同時に選択して、グリホセートの効力を最適化し、結果としてその使用に関連する影響およびリスクを最小限に抑えることであった。
上記界面活性剤系ならびに他のアジュバントは、生成物の表面張力を低下させる、すなわち、液体の界面特性および表面特性を改変させる一連のアジュバントを開発するために調査されてきた。この群は、極性(親水性)部分および非極性(疎水性)部分で構成されるその構造によりこの特性を有する。このシステム自体が単一のアジュバントを構成し、両性の側面(低pHはカチオン性界面活性剤として機能する)、洗浄力、優れた湿潤性、水溶性、4~9のpH範囲内での水安定性、非毒性、生分解性等の特性を有する。
好ましくは、前記界面活性剤系は、界面活性剤系の安定化のためのハイドロトープ(hydrotope)として作用する機能を有する、酸化物アミンおよびアルコール、例えば好ましくは1,2-エタンジオールまたはエチレングリコールの混合物からなる。
この一連の開発された界面活性剤は、本発明の組成物におけるその主要な役割として、葉へのグリホセート浸透のための促進剤としての重要な役割を果たす。
したがって、本発明により、理想的な量の特定の選択されたアジュバントの群と組み合わされて、グリホセート塩の間の理想的な関係が確立された製剤を開発することが可能であったが、これは、より高濃度の活性成分、より良好な除草剤効力および植物ダイナミクスを有する最終生成物をもたらした。
グリホセート塩(カリウム塩およびMIPA)の理想的な割合と、本発明の界面活性剤系およびアジュバントの比率との間の関係は、浸透および植物中の様々なグリホセート塩に関与する3つのプロセス、すなわち浸透、吸収および転流の組に適切に適合するように確立されている。
簡潔に述べると、これらの手順は以下からなる:
-浸透:アポプラスト(代謝活動のない一連の成分)による最初の動きである。このステップでは、グリホセートは極性化合物であり、相互作用してクチクラの無極性化合物のいくつかの層を通過する必要があるため、アジュバントが基本である。不適切なアジュバントを使用すると、アポプラスト、特にクチクラ内の極性が低い化合物でのグリホセートの移動が制限され得る。
-吸収:アポプラストからシンプラストへの通過である。これは浸透後に生じる。浸透がない場合には発生し得ない。
-師部転流:除草剤が根系を含む植物の全ての部分に到達するために不可欠である。
一方、活性成分(i.a)の濃度を上げるために、物理的および化学的に安定した状態を維持しながら、除草剤の有効性の可能な最大濃度を特定することが求められた。したがって、上記の仮定を満たすグリホセート塩のこの「理想的な比率」は、以下に列挙する反応によって、カリウムグリホセート塩およびMIPAグリホセート塩の会合によって達成されると特定された。
Figure 0007221993000001
反応が起こると(2)、平衡が酸形態に傾き、Kイオンの放出が生じる。したがって、本発明による除草剤組成物中のカリウム塩およびグリホセートMIPAの理想的な割合は、以下の表1に記載される:
Figure 0007221993000002
さらに、本発明の界面活性剤系は、例えば消泡剤等の他のアジュバントに加えて、アミンオキシドベースの化合物およびモノエチレングリコールベースおよび錯化剤で構成される。
本発明の成分間の完全なバランスを構成するグリホセート塩混合物対界面活性剤系の理想的な比率は、約94,56:5,44~83,73:16,27、好ましくは93,09:6,91~86,75:13,25のモル比である。
そのような比率は、活性成分(グリホセート酸当量)の最高濃度が500g/L以上の最終生成物をもたらし、カチオンは、約56:44~約58:42のモル比のカリウムおよびプロピルアンモニウムカチオンを含み、これは、以下の表2に示され得るように、除草剤効力および植物のダイナミクスの改善につながる。
Figure 0007221993000003
アジュバント間の相関に関して、界面活性剤系の組成を以下の表3に記載する:
Figure 0007221993000004
したがって、本発明の高負荷グリホセート塩の濃縮水性製剤の場合、本発明により定義されるそれぞれの割合での他のアジュバントに加えて、グリホセートの異なる種類の塩と界面活性剤系との完全なバランスおよび相互作用を含むことは、後で見られるように、共にMonsanto Co.によって製造および販売されているOriginal Roundup(登録商標)およびRoundup WG(登録商標)等の従来のグリホセートの製剤と比較した場合、優れた除草結果を提供する。
本発明は、実施された試験の結果を表す以下の図から適切に実証され、本発明の組成物の有効性を証明する。
実験の実施期間中の温室の空気の温度(℃)および相対湿度(%)のデータに対応するグラフである。 評価された作物の種類に関連する処理における因子1のスコア(Commelina benghalensis/防除スコア)に対応するグラフである。 評価された作物の種類に関連する処理における因子2のスコア(Eleusine indica/防除スコア)に対応するグラフである。
発明の詳細な説明
本発明の除草剤組成物は、カリウムおよびグリホセートMIPA塩に対するその濃度の完全なバランスで界面活性剤系を含む。
特に、本発明の除草剤組成物は、b)消泡剤、c)溶媒等の他のアジュバントに加えて、製剤中の純粋な酸グリホセート含有量(100%)に対して0.2~1.0の間の比率のカリウム塩およびMIPA塩と完全にバランスの取れた、a)モノエチレングリコールベースのアミンベースの化合物および錯化剤で形成される界面活性剤系を含む。
特に、本発明の組成物で使用される界面活性剤系は、式(I)の1種以上の化合物を含むことを特徴とし、
-一般式(I)で表されるアミンオキシドクラス、好ましくはアルキルジメチルアミンオキシド(両性界面活性剤)、好ましくはN,N-ジメチルドデシルアミンオキシド等に属する。
Figure 0007221993000005
式(I)の界面活性剤の下位群は、RがC~C18脂肪族鎖であり、mがゼロであるものである。より具体的には、Rは、界面活性剤の疎水性部分と考えることができ、アミノ官能基に直接結合している場合、アルキルアミンがある。
さらにより具体的には、式(I)において、Rが脂肪族鎖C~C18であり、mがゼロであり、Rがアニオン性酸化物基であり、tがゼロである場合、界面活性剤は一般に知られており、またはアルキルジメチルアミンオキシドと呼ばれる(n、xおよびyがゼロであり、RおよびRは、メチルである)。
本発明によれば、界面活性剤系を含む好ましい界面活性剤の群は、式(II)で表されるN,N-ジメチルドデシルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド(両性界面活性剤)である。
Figure 0007221993000006
両性界面活性剤は、他の界面活性剤との優れた適合性を有し、混合ミセルを形成し、酸およびアルカリの両方で化学的に安定である。
特に本発明の濃縮水性組成物にとって興味深い別のクラスの界面活性剤は、式(III)の化合物のモノエチレングリコール、好ましくは1,2-エタンジオール等の脂肪族ジオールである。
Figure 0007221993000007
本組成物にとって興味深い錯化剤の中には、式(IV)で表されるジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA)に基づくものがある。
Figure 0007221993000008
この錯化剤は、製剤の物理的安定性および使用されるシロップにおける物理的安定性を補助する。
本発明の除草剤組成物に関連する消泡剤の中には、ケイ素化合物、好ましくはシリコーンおよび/またはシロキサン、例えばElkem Co.製のsilcolapse(登録商標)C585等がある。
ここでより詳細な説明に移ると、本発明は、消泡剤と組み合わせてアルキルジメチルアミンオキシダーゼ、モノエチレングリコールおよび錯化剤によって形成され、高負荷のカリウムおよびイソプロピルアンモニウムグリホセートと組み合わせて安定かつバランスの取れた溶液を形成する界面活性剤系の形成を特定する。
例示的な製剤は、15~40%(w/w)の割合のカリウムグリホセートおよびMIPA塩の濃度と、0.01~1%のシロキサンに加えて、2~5%のN,N-ジメチルドデシルアミンオキシド、0.1~2%のモノエチレングリコールおよび0.01~1%のジエチレントリアミンペンタアセテートで構成される単一の界面活性剤として機能する界面活性剤系の混合物とで作製された。
本発明の製剤は、以下の予想外の特性を観察することを可能にした:a)変動があっても適切な割合のグリホセート塩の化学的にバランスが取れた安定した製剤;b)植物クチクラを介したグリホセート除草剤のより大きな転流;ならびにc)市販製品Glyphosate WG(登録商標)およびOriginal Roundup(登録商標)と比較してより高い効率。処理される植物における沈着に関して、本発明の組成物に関連する製剤は、brachiaria草(Brachiaria decumbens)の植物におけるシキミ酸の平均内部含有量を考慮して、21.82~48.24%の比率で、Original RoundupおよびRoundup WGで達成される浸透および吸収よりも効率的な、雑草の葉におけるある範囲の浸透および吸収を示す。
したがって、これらの望ましくない植物の葉への沈着、吸収、浸透の速度がより速く、適用後の雨水損失への曝露がより少なく、生物学的標的における生成物濃度がより高く、防除効率がより高く、防除の失敗率および再成長率がより低く、またその結果リスクがより低く、新たに適用する必要性が低減されるため、雑草防除の一貫性が向上する。
換言すれば、本発明の組成物から得られる製剤の成功は、雑草に適用されたときの製剤の作用時間の短縮に直接関係し、したがって、天候への曝露時間がより短くなり、プランテーションが処理されている雑草の再発生が減少するため、生成物の損失を少なくして達成される利点をもたらすと言える。
したがって、適用の成功により、雑草防除の積極性(assertiveness)が優れているため、新たな適用のリスクもしくは必要性がより高い他のエリアと比較して、および/または同じ生成物もしくは同じ害虫と戦うための他の製剤の使用と比較して、処理された1ヘクタールあたりのこの防除のコストが35%~40%削減される。
要約すると、本発明は、市場に存在する他のグリホセート製剤よりもはるかに高い効力を有する、グリホセートの異なる種類の塩および界面活性剤系および他のアジュバントを含む、農地での噴霧に適した水溶液を提供するためにタンク内ですぐに可溶化され得る除草剤組成物を開示することが理解されるべきである。
さらなる態様において、本発明は、グリホセートベースの除草剤組成物を調製する方法であって、反応器/ホモジナイザタンクに90%の溶媒を加え;続いて、最高温度を40℃に制御しながら、水酸化カリウム溶液を加え、活性成分をゆっくりと加えるステップを含む方法を提供する。次いで、最高温度を40℃に制御しながらイソプロピルアミンをゆっくりと加え、反応が完了するまで(pH4.8~5.5)攪拌する。次いで、消泡剤を加え、界面活性剤系および残りの溶媒を加え、完全に均質化するまで攪拌する。物理化学的制御のために試料を収集し、物理化学分析後に生成物を梱包する。
本発明による高負荷グリホセート製剤の使用による雑草の根絶における本発明の組成物の有効性を検証するために、実験を行った。
実験は、3か月間にわたり実施および実行された。目的は、本発明の組成物対象に由来するグリホセート製剤の、brachiaria草(Brachiaria decumbens cv.Basilisk)における沈着、浸透、吸収および効力を調査することであった。
実験は、高い実験精度を達成するために、合計10回の繰り返しでランダム化されたブロックで設計された。
10回の繰り返しは、2つのブロック、1つの水ストレス試験および2番目のブロックのストレスフリー試験に分けられた。
ストレス状態/ストレスフリー状態での試験は、農地で生じる状態を再現するための基本である。発芽後除草剤は、様々な環境条件下で一貫した性能を示す必要がある。
結果を分散分析に供した。処理の平均を比較するために、「t」検定を5%の確率レベルで使用した(p<0.05)。
実験ユニットおよび生育条件
実験ユニットは、容量が1.7Lのプラスチック製容器で構成され、0.5kgの市販の基質で満たされ、約3gの種子が播種され、毎日灌漑された。出芽後、間引きを行い、それぞれの鉢に20本のbrachiaria草を維持した。
間引いた後、brachiaria草植物を有する実験ユニットを、2つのブロックに分けた。そのうちの一方は水が入ったトレーに維持し、試験の終わりまで毛管作用により灌漑し、一方他の灌漑は一時停止され、少量の水で時々灌漑を行うだけにし、実験の実行まで植物を維持した。この2番目のブロックでは、植物を実験の終わりまで厳しい水ストレス下に維持した。ブロックは、それぞれストレスフリーの水試験、および継続的な水ストレス下試験として特定された。
実験は、平均気温20℃、相対湿度70~80%および自然光下の温室内で行った。播種、出芽、間引き、処理の適用および評価の日付を表1に示し、その期間の温度および相対湿度を図2に示す。
表4に示される重量調製物(重量%)の成分を混合することにより、製剤1~4と呼ばれる除草剤組成物を調製して、各T1~T4処理を行った。
Figure 0007221993000009
実験で採用された処理は、より具体的には以下の製剤に対応する。
-製剤1(T1)-0.2~1.0の比率のグリホセートカリウム塩およびMIPA、ならびに錯化剤(ジエチレントリアミノ五酢酸ナトリウム)と組み合わせた界面活性剤系(ドデシルジメチルアミノオキシド+1,2-エタンジオール)を含む濃縮水性組成物からなる;
-製剤2(T2)-0.2~1.0の比率のグリホセートカリウム塩およびMIPA、ならびに錯化剤を加えない界面活性剤系(ドデシルジメチルアミノオキシドおよび1,2-エタンジオールおよびカルボキシメチル)を含む濃縮水性組成物からなる;
-製剤3(T3)-0.2~1.0の比率のグリホセートカリウム塩およびMIPA、ならびにグリホセートの薬剤吸収を促進する水を含むドデシルジメチルアミノオキシドおよび1,2-エタンジオール+エタノールアミンからなる界面活性剤系を含む濃縮水性組成物からなる;
-製剤4(T4)-1.1~2.0の比率のグリホセートカリウム塩およびMIPA、ならびに錯化剤(五ナトリウムジエチレントリアミン五酢酸)と組み合わせたドデシルジメチルアミノオキシドおよび1,2-エタンジオールの界面活性剤系を含む濃縮水性組成物からなる;
-製剤5(T5)-1.1~2.0の比率のグリホセートカリウム塩およびMIPA、ならびにドデシルジメチルアミノオキシドおよび1,2-エタンジオール+カルボキシメチルの界面活性剤系を含む濃縮水性組成物からなる;
-製剤6(T6)-1.1~2.0の比率のグリホセートカリウム塩およびMIPA、ならびにグリホセート吸収促進剤と組み合わせた界面活性剤の混合物を含む濃縮水性組成物からなる;
-Original Roundup(T7)-Original Roundup市場の市販の参照製品からなる;
-Roundup WG(T8)-Roundup WG市場の市販の参照製品からなる;
-グリホセート除草剤の適用なしの対照(T14)-グリホセートを含まない対照からなる。
Figure 0007221993000010
処理は、6つの製剤、最新の2つの市販の標準、および1つの対照で構成され、合計で表6に示される9つの処理であり、2つの条件で評価された(ストレス/ストレスフリー水試験)。使用した用量は、270g e.a.ha-1であった。
Figure 0007221993000011
表7は、処理適用時の地域の条件を示している。
Figure 0007221993000012
本発明の組成物の全ての製剤は、3~4葉のbrachiaria草植物(分げつの始まり)に適用された。適用のために、4つのスプレーチップXR110.02VSを備える固定ノズルが、標的の表面に対して0.5mの高さに0.5mの間隔で、閉鎖環境に設置された。
このシステムは、排気速度3.6km・h-1、適用量200L・ha-1、圧縮空気で加圧された1.5barの一定圧力で運転された。適用中の環境条件を監視し、表7に示した。製剤の適用後、実験区画を温室に戻し、試験の終了まで維持した。
評価は、沈着、吸収およびグリホセート活性の分析によって行われた。活性は、シキミ酸含有量、グリホセートによって阻害され、この除草剤の適用後に植物に蓄積する代謝経路の中間化合物によって評価された。中毒および最終的な乾燥バイオマスの視覚的評価も行われた。
Brachiaria decumbensの葉状組織の内部のグリホセート含有量が優先情報と見なされたことに留意されたい。上記で議論したように、この情報は、指標植物による沈着能力、浸透および吸収の観点から製剤を分類するのに最も有用である。
得られた結果から、評価された各実験製品または市販製品について、酸のグラム/ha当量で表される用量を、1ngグリホセート/gのBrachiaria decumbens葉バイオマスの濃度に達するように決定した。単位ng/g(ナノグラム/グラム)は、μg/kgまたはmg/tに相当する。
視覚的スケールに基づく、またはバイオマスの蓄積の決定による効力評価では、常に様々な製剤を区別できるわけではない。実験用量が高い場合、全ての処理は高レベルの防除を促進する。低い場合は、効果がない可能性がある。したがって、選択された用量が除草剤に対する試験植物の高い反応性の範囲内にある場合にのみ、識別が可能である。この場合の目的は、これがどの範囲の応答性であるかを定義することである。
適用から24時間後にグリホセートの吸収分析を行った。このために、実験ユニットごとに8つのbrachiaria草植物を収集し、重量を測定して、100mLの脱イオン水で2回連続して洗浄した。これらの洗浄で得られた溶液200mLを均質化し、植物組織の外部に現れた化合物の含有量(外部含有量)をさらに定量化するために、15mLアリコートを保存した。
次いで、洗浄した植物材料を-80℃の冷凍庫内に保存し、内部のグリホセート含有量、その代謝産物および除草剤指標をさらに決定した。
化合物の含有量を決定するために、試料を次のプロトコルに供した:
a)外部含有量の決定:約3mLの洗浄溶液を、0.45μmの細孔を有するPVDF(Millex(登録商標)HV)メンブレンフィルタで濾過し、1.5mLの体積容量のクロマトグラフィーバイアルで調整した。
b)内部含有量の決定:洗浄および保存された植物性材料を、液体窒素中で手作業の浸軟によって粉砕し、72時間凍結乾燥に供した。化合物(グリホセートおよびシキミ酸)を抽出した後、10mLの酸性化水(pH2.5)を、それぞれ約0.2および0.1gの粉砕および乾燥した植物材料であるbrachiariaおよびfireplant草(Euphorbia heterophylla)に加えた。
次いで、試料を50~55℃で30分間超音波処理し、植物断片をデカンテーションするために10,000rpmで5分間遠心分離した。0.45μmの細孔を有するPVDFメンブレンフィルタ(Millex(登録商標)HV)で上澄みを濾過し、分析用バイアルに詰めた。洗浄後に葉に存在する内容物が内部移行した。結果を表8に示す。全ての内容物はng g-1の乾燥バイオマスに変換された。化合物の外部および内部含有量は、四重極型質量分析(HPLC LC/MS/MS ABSciex Triple Quad 4500)と組み合わせた特定の高性能クロマトグラフィー手順によって識別および定量された。植物における沈着は、外部および内部含有量を追加することによって得られた合計含有量に対応している。
内部含有量は、除草剤グリホセートの沈着、浸透および吸収の全ての可能な変化を反映しているため、様々な処理を比較するための最も重要な特徴であることに留意されたい。
植物毒性または視覚的植物毒性化(phytotoxification)は、グリホセートを適用しない対照を参照として使用して、またBrazilian Society of Weed Plant Science(SBCPD)によって標準化された手順を使用して、適用(DAA)から7、14、21および28日後に行われた。
たとえば、「0」のスコアは症状がないことによるものであり、「100」は植物の死によるものであった。表4は、植物毒性の結果を示す。
最終的な乾燥した芽のバイオマスを、除草剤の適用から28日後に測定した。全ての腋芽を切断し、収集し、強制空気循環炉内で一定重量になるまで55℃で乾燥させた。バイオマスの測定は、(0.001g)の精度の秤で行われた。表9は、バイオマス測定結果を示し、表10は、処理された植物中に存在するシキミ酸の存在の平均レベルを示す。
したがって、表11、12および13は、処理の平均、ならびに、Brachiaria decumbensの防除における処理の有効性の指標である3つの特性-化合物含有量、植物毒性およびバイオマスの測定の分散分析の結果を示す。
除草剤の適用から28日後に、視覚的評価および乾燥バイオマス蓄積の測定を行った。シキミ酸含有量は、適用から24時間後に評価した。
Figure 0007221993000013
Figure 0007221993000014
Figure 0007221993000015
対照の視覚的評価に関して、製剤4および5、ならびにOriginal Roundupの間の有意差について、最も高い平均が観察された。最も低い平均は、グリホセートの適用を受けなかった植物、すなわち対照の植物で観察された。一方、本発明の製剤と参照標準製品との間のシキミ酸含有量に関して有意な統計的差異は観察されなかったが、製剤1~5が、市場の参照製品と比較してシキミ酸の最高値を示し(表10)、対照植物よりはるかに高かったことに留意されたい。
発芽後除草剤の効力を評価および比較するのに最も正確で生物学的に適切なのは、指標植物の乾燥バイオマスの蓄積であり(表9)、すなわち、乾燥バイオマスの蓄積が少ないほど、雑草の防除がより良好である。試験した雑草に関して、製剤4で最も低い平均が観察され、すなわち、商業的に知られている製品に比べBrachiaria decumbensに対してより優れた防除を示し、5%確率で対照の処理と統計的に異なっていた。
表11および12は、適用から24時間後の、本発明による総グリホセート含有量および内部グリホセート含有量の統計分析の処理および結果の平均を示す。
製剤1で、総含有量の最高平均が観察された。一方、製剤2および5では、最低平均総含有量が観察された。製剤4では中間値が観察された。
Figure 0007221993000016
Figure 0007221993000017
以前に報告されたように、処理を比較し、堆積、浸透および吸収プロセスの総合的な性能に関してそれらを順序付けるための最も重要な特徴は、適用から24時間後に評価された内部グリホセート含有量である(表12)。
結果の分析は、製剤4がBrachiaria decumbensの葉の内部に最高濃度のグリホセートを提供したことを示している。製剤4で観察された平均内部グリホセート含有量は、除草剤の適用による他の全ての処理の平均よりも有意に高く、これがBrachiaria decumbensの葉による沈着、浸透および吸収の点で最高の総合的性能を備えた製品であることを示している。Brachiaria decumbensに対する実験は、合計10回の繰り返しで行われたことに留意されたい(5回の水ストレスあり、および5回の水ストレスなし)。
各実験ユニットに10のBrachiaria decumbens植物があったことを考慮すると、平均レベルは、処理ごとに合計150の植物を考慮して得られた。
Brachiaria decumbensの葉状組織におけるグリホセートの平均内部含有量を、表13に示す。ただし、平均レベルは、Original Roundup、Roundup WG、および2つの製品の組合せで観察された平均のパーセンテージとして表された。
結果は、本発明の製剤4により、内部葉グリホセート濃度がOriginal RoundupおよびRoundup WGの業界基準よりもそれぞれ21.82%、48.34%高くなり得たことを示している。2つの基準を一緒に考慮すると、配合4の利点は35.08%であった。
Figure 0007221993000018
製剤1および2は、グリホセート塩(カリウム塩/MIPA0.74)の組み合わせおよび比率が類似している。同じことが製剤4および5(カリウム塩/MIPA1.34)にも当てはまる。
製剤中に存在する界面活性剤に関して、それらは、製剤1および4ならびに製剤2および5において、表4に見られるように類似している。
提示された結果の分析、特にBrachiaria decumbensの葉の内部グリホセート含有量に関する情報(表9および10)は、葉の表面の沈着、浸透および吸収、ならびに雑草内のグリホセートの転流に関して高性能のグリホセート製剤の開発が、前記表Aに示され、製剤1~4と呼ばれる製剤で提案されているように、存在する塩および使用される界面活性剤の組み合わせおよび比率の両方に依存することを示している。
これら2つの変数の最適化により、表4に示される様々な製剤の開発が可能になり、より具体的には、製剤4に関して、この製剤および言及された市販の製剤を用いて行われたBrachiaria decumbensに対する処理と比較して、本発明の上記製剤の使用により、参照の市販製品であるOriginal RoundupおよびRoundup WGに対してそれぞれ21.82%および48.34%の平均的増加が達成されることが観察された。
同様に、表10に示される結果から、本発明の製剤は全て、Brachiaria decumbensの処理のために行われた試験に供された場合、市販の製剤Roundup WGよりも有意な値を示したことが分かる。
そのような増加は極めて有意であり、同じ用量が適用された場合、製剤4はより高い防除の一貫性を有し得るか、または、同じレベルの防除を達成するのにより低い用量を必要とし得ることを示し、これは、試験された他の製剤と同様に、大きな農業的および環境的利点を有し、また除草有効性の価値を示す。これは、比較対象の市販の製剤と比較した場合、そのような製剤がBrachiaria decumbensより攻撃性の低い栽培植物に対して適用される場合に特に明白である。
要約すると、研究結果の分析により、本発明がこれらの2つの変数の最適化の結果であることを確認することができ、異なる種類のグリホセート塩の組み合わせと、適切な濃度および割合のバランスの取れた界面活性剤系および/またはアジュバントとからなる組成物、換言すれば本発明の組成物の開発は、特に製剤4の性能に関して、Brachiaria decumbensの葉における平均内部含有量の観点から、比較として使用された市販の標準、Original RoundupおよびRoundup WGに対してそれぞれ性能の21.82%および48.34%の平均的増加をもたらした。
一方、農場条件下で実行された実験において、異なる作物の播種前または植栽の適用において防除が困難な雑草の管理を考慮した場合、完全にバランスの取れた濃度の異なるグリホセート塩ならびに界面活性剤および/またはアジュバントを含む本発明の除草剤グリホセートの組成物は、雑草管理が様々な作物の植栽前または植栽前に考慮される用途において基本的であることが留意される。
これに関して、異なる作用機序を有する他の除草剤に関連するかどうかにかかわらず、本発明の目的である高負荷グリホセートに基づく除草剤組成物を用いた実験の形でいくつかの追加の試験が行われ、したがって主要農作物における耐性雑草への対応の良好な実践が可能であった。
本発明の組成物により、とりわけ、適用において、グースグラス(Eleusine indica)およびベンガルデイフラワー(Commelina benghalensis)等の防除が困難な雑草の管理を研究することが可能であった。
すなわち、高負荷グリホセート製剤中に完全なバランスおよび濃度で異なるグリホセート塩および界面活性剤、ならびにアジュバントを含むグリホセート除草剤の様々な製剤を用いて、大豆、トウモロコシ、綿等の農作物の播種前および/または植栽の適用において評価を行った。
実験は、合計04回の繰り返しでランダム化されたブロックで実験的に設計された。各実験区画のサイズは、05×03メートルで、区画あたり合計15m-2であった。
処理は、2つの用量の2つの製剤(1および4)ならびに2つの市販の標準+2つの対照(未除草/除草対照)で構成され、合計で表14に示す10の処理であった。使用した用量は、1080および2160g e.a ha-1であった。
Figure 0007221993000019
適用は理想条件、すなわち良好な湿度および雑草が生育力の高い状態で行われた。ベンガルデイフラワー(Commelina benghalensis)の防除は、処理(DAT)の適用から7、14、および21日後に、0~100%のパーセンテージスケールを使用して視覚的な形式で評価したが、0%は防除なし、および100%は完全防除(優良)に対応する。以下に詳述するように、結果を多変量分析に供した。
多変量分析では、測定された変数間の相互作用は、因子分析を通して特定された。分析によって最も代表的な変数のみが選択され、対象となる挙動を最も良く説明するプロセスが特定され得ることが強調されるべきである。本研究の場合、変数は分析から削除されなかった。
単変量分散分析(ANOVA)は、因子分析からのプロセスが定義されたときに、処理間に有意差があるかどうかを確認するために抽出された因子のスコアで実行された。したがって、0.95の信頼区間が試験に使用された。解釈のために、信頼区間を示す縦棒(図2および3)が重複している場合、処理間に有意差(p>0.05)はない。
本実験で得られた結果を分析し、それらを議論すると、取り扱い操作で適用された際、すなわち、大豆、トウモロコシ、綿等の作物の播種前または植栽前の異なる製剤(グリホセートの塩ならびに界面活性剤および/またはアジュバントの製剤、バランスおよび濃度)が、防除が困難な雑草の管理に有意さを示した場合、これらの雑草の良好なレベルの防除をもたらすことが観察され得る。
グースグラス(Eleusine indica)およびデベンガルデイフラワー(Commelina benghalensis)の管理で得られた結果を分析すると、製剤1(2.0~4.0L pf/ha)および製剤4(2.0~4.0L pf)/ha)での処理は、比較要素として使用された市販製品Original Roundup(6.0L pf/ha)、Roundup WG(1.5kg pf/ha)、Roundup WG(3.0kg pf/ha)、Original Roundup(3.0L pf/ha)、Original Roundupと比較すると、そのような製剤により好ましくは防除の速度および最終結果に関して雑草管理における有意な差を示したことに留意されたい。
雑草防除スコア(Eleusine indicaおよびCommelina benghalensis)は、07、14、および21 DAAで評価した場合に異なる挙動を示した。元のデータの分散は、2つの因子で再分配された。第1の因子(因子1)は変動の51.5%を説明し、第2の因子(因子2)は47.2%を説明した(表15)。
第1の因子では、07、14、21 DAAでCommelina benghalensisに対して記録された防除スコアが保持された。第2の因子では、グースグラス(Eleusine indica)に対する防除スコアも、07、14、21 DAAで評価された。
因子が直交している(無関係である)ことを考えると、因子1および2において保持されているプロセスは互いに独立して作用する。このように、ANOVAは第1の因子(図1)および第2の因子(図2)で実行された。
Figure 0007221993000020
因子1スコアを用いてANOVAを行った場合、Commelina benghalensisの防除スコアを07、14、および21DAAで評価すると、例えば除草防除が全ての処理と異なることを観察することにより、処理間に有意差(F=224.82;p=0.0001)が観察された。
製剤1(2.0L/ha)およびOriginal Roundup除草剤(3.0L/ha)およびRoundup WG(1.5kg/ha)は、未除草対照と差はなかった。一方、製剤4(4.0L/ha)も他の処理とは異なっていた(図2)。
因子2スコアを使用してANOVAを行った場合、07、14、21 DAAでEleusine indica防除スコアと一緒に評価すると、処理間に有意差(F=164.95;p=0.0001)が観察され、例えば全ての処理は除草対照と異なっていた。製剤4(4.0L/ha)も全ての処理と異なっていた(図2)。
Brachiaria decumbens、Eleusine indicaおよびCommelina benghalensis種に関連する結果の比較評価
上で示された結果によれば、Eleusine indicaおよびCommelina benghalensisの防除におけるグリホセートは、Original Roundup、Roundup WGおよび製剤1の両方の防除手段が非常に類似しており、未除草対照と差がないことが観察され得、これは、本発明の組成物から得られた製剤が、処理の観点から市場の市販製品との相関を示すことを示している。
しかしながら、商業的適用率がより低い場合(表14を参照されたい)、達成される効果は競合し、ある特定の条件下でさえ、商業的製品よりも高いため、本発明の組成物の成分の適切なバランスの有効性が証明されることに留意されたい。
同様に、および追加的に、結果は、製剤4がBrachiaria decumbensおよびEleusine indica e Commelina benghalensisの両方に対して使用された場合、Original RoundupおよびRoundup WGの市販の標準に対して、より高い防除および統計的な差異を可能にしたことを示している。
要約すると、播種前の乾燥の満足のいく結果の多変量分析により、本発明が2つの変数(異なる種類のグリホセート塩の組成、ならびに濃度および比率における界面活性剤および/またはアジュバントのバランス)の最適化の結果であることが確認された。
すなわち、本発明の組成物は、行われた試験において比較目的で使用された市販の標準での防除と比較して、雑草防除性能における統計的増加および差異をもたらし、これらは、(Eleusine indica)および(Commelina benghalensis)のようにグリホセートに対して一般的に耐性であった。
そのような増加は極めて有意であり、本発明の組成物は、同じ用量が適用された場合、より高い防除の一貫性を示し得るか、または、同じレベルの防除が達成されるようにより低い用量を必要とし得ることを示し、特に本発明の組成物の製剤4が使用された場合、農業および環境上の大きな利点を有する。
一方、市販製品であるRoundup WGと比較すると、他の製剤も使用された両方の用量で満足できるものであり、Brachiaria decumbensに対する処置で試験した場合に同様の結果が確認された。

Claims (14)

  1. 雑草の防除において高い効率を示し、環境および人間に対する毒性が低い高負荷除草剤組成物であって、該組成物は、
    -グリホセート(酸当量として)の濃度が400~600g/Lである、製剤の総重量に対して20~35%(w/w)の濃度のグリホセートカリウム塩および20~35%(w/w)の濃度のモノイソプロピルアミン(MIPA)塩の混合物;
    -製剤の総重量に対して2.0~5.0%(w/w)のN,N-ジメチルドデシルアミンオキシドおよび製剤の総重量に対して0.1~2.0%(w/w)のエチレングリコールを含む界面活性剤系;
    -製剤の総重量に対して0.01~1.0%(w/w)のジエチレントリアミンペンタアセテートである錯化剤;
    -溶媒;
    -消泡剤;並びに
    -任意に、追加の界面活性剤;
    を含む、高負荷除草剤組成物。
  2. 前記消泡剤が、シリコーンおよびシロキサンからなる、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記消泡剤が、ポリジメチルシロキサンからなり、前記組成物の総重量に対して0.2~0.4%の割合である、請求項2に記載の組成物。
  4. 水溶液の形態で調製される、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 雑草植物、特に草深い植物の葉における浸透および吸収が、植物中のシキミ酸の平均内部含有量を考慮して、21.82%~48.24%の値で与えられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記組成物の適用から24時間後に雑草中に存在するシキミ酸の平均値が、107,213.50ng/g~126,631.60ng/gの範囲である、請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記組成物の適用から24時間後に雑草中に存在するグリホセート内部含有量の平均値が、235.59ng/g~300.55ng/gの範囲である、請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 粉末または顆粒組成物提供される、請求項1~7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の組成物を調製するための方法であって、
    (a)反応器/ホモジナイザタンクに溶媒の90%を加えるステップと;
    (b)水酸化カリウム溶液を加え、グリホセート(酸として)をゆっくりと加え、温度を最高40℃に制御するステップと;
    (c)イソプロピルアミンをゆっくりと加え、温度を最高40℃に制御し、反応が完了するまでpH4.8~5.5で攪拌するステップと;
    (d)前記消泡剤、前記界面活性剤系および残りの溶媒を加え、完全に均質化するまで撹拌するステップと;
    (e)生成物を梱包するステップと
    を含む、方法。
  10. 20~25%w/wのグリホセートカリウム塩、25~35%w/wのグリホセートイソプロピルアミン塩、3.0~5.0%w/wのN,N-ジメチルドデシルアミンオキシド、0.5~2.0%w/wのエチレングリコール、0.01~1.0%w/wのジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩、0.2~0.40%w/wのジメチルシロキサン、ならびに31.6~51.6%w/wの水を含む、請求項1に記載の組成物による除草製剤。
  11. 25~35%w/wのグリホセートカリウム塩、20~25%w/wのグリホセートイソプロピルアミン塩、3.0~5.0%m/mのN,N-ジメチルドデシルアミンオキシド、0.5~2.0%w/wのエチレングリコール、0.01~1.0%w/wのジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩、0.2~0.40%w/wのジメチルシロキサン、ならびに31.6~51.6%w/wの水を含む、請求項1に記載の組成物による除草製剤。
  12. 請求項1~8のいずれか1項に記載の除草剤組成物の作物への適用を含む、作物において雑草を防除するための方法。
  13. a)請求項1~8のいずれか1項に記載の高負荷グリホセート組成物の除草有効量を、適切な容量の水で希釈するステップと、b)希釈された前記組成物を雑草の葉に適用するステップと、を含む、プランテーションにおける雑草の防除のための除草方法。
  14. 雑草種Poaceae科及びBrachiaria属に対して有効である、請求項13に記載の方法。
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