JP7215652B2 - 曲面外壁固定構造 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、曲面外壁固定構造10を有する建物12は、一例として鉄骨軸組構造で建物躯体が構築されており、図示しない基礎上に設けられた一階部14と、一階部14の建物上下方向上側に設けられる二階部16とを有している。以後の説明では、建物の桁方向をX方向、妻方向をY方向、上下方向(高さ方向)をZ方向と称する。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する。X方向及びY方向は、上下方向と交差する横方向の一例である。
曲面外壁部28における二階部16に対応した部位の一部には、バルコニ34が設けられている。このバルコニ34は、建物12の屋内にて曲面外壁部28の頂点部TからY方向に沿って屋内側へ延設された図示しない区画壁よりX方向の一方側の範囲に設けられている。なお、曲面外壁部28における区画壁を挟んでバルコニ34と反対側の屋内部は、二階部16の居室の一部とされており、当該部位のZ方向下方側には玄関部30が配置されている。このバルコニ34と、X方向に隣接する居室との間、すなわち建物平面視にて曲面外壁部28の頂点部Tには、図3に示されるように、Z方向に延設された柱20と、当該柱20の下端部が結合された二階部16の床梁22と、当該柱20の上端部が結合された図示しない二階部16の天井梁とが設けられている。床梁22は、柱20からY方向に沿って屋内側へ延設された部位と、柱20からX方向に沿って屋外側へ向かうに連れて屋内側へと湾曲された部位とを含んで構成されている。そして、天井梁も床梁22と同様の構成とされている。また、図1に示されるように、曲面外壁部28におけるバルコニ34のZ方向下方側の屋内部は、一階部14の居室の一部とされている。
バルコニ34は、バルコニ腰壁36と、コーナ外壁37と、バルコニ34の内部に設けられた外壁としてのバルコニ内外壁41(図3参照)とを含んで構成されている。バルコニ腰壁36は、バルコニ34の屋外側に設けられかつ曲面外壁部28に沿って円弧状に形成されている。すなわち、バルコニ腰壁36は、建物平面視にて屋外側へ向かって凸状の湾曲とされている。また、バルコニ腰壁36は、二階部16の床部からバルコニ34の高さの半分程度の高さに延設されている。このバルコニ腰壁36は、図3に示されるように、腰壁フレーム38と、複数のALCパネル40と、サイディング材42とを含んで構成されている。腰壁フレーム38は、建物平面視にて屋外側へ向かって凸状の湾曲に形成されかつ図示しない締結構造により建物12の躯体に固定されている。
図2に示されるように、バルコニ腰壁36のZ方向上方側には、Z方向を長手方向とするコーナ外壁37が設けられている。具体的には、コーナ外壁37は、バルコニ腰壁36とバルコニ34のZ方向上方側の外壁18におけるALCパネル24の下端部との間に設けられている。コーナ外壁37は、図3に示されるように、屋外壁部44と、バルコニ上部壁部46とでZ方向に直交する断面形状がL字状とされた軽量気泡コンクリートにより構成されている。屋外壁部44は、バルコニ腰壁36のALCパネル40と同様に、隣接する外壁18のALCパネル24と連続して屋外側に面している。なお、コーナ外壁37は、屋外壁部44と、バルコニ上部壁部46とがそれぞれ柱20の側面と平行になるように配置されており、屋外壁部44の板厚は、外壁18のALCパネル24の板厚と略同一とされている。
図4に示されるように、コーナ外壁37は、外壁補強部材48を介して建物12の躯体に固定されている。この外壁補強部材48は、上側外壁補強部材50と、下側外壁補強部材52と、上部梁固定部材54と、下部梁固定部材56とを含んで構成されている。上側外壁補強部材50は、外壁補強部材48の上部を構成しかつZ方向に延設されていると共に、第1補強壁部58と第2補強壁部60とで断面L字状に形成されている。第1補強壁部58は、略Y方向を板厚方向とする板状に形成されており、コーナ外壁37の屋外壁部44における屋内側面に接合されている(図3参照)。換言すると、第1補強壁部58は、コーナ外壁37の屋外壁部44に対応した位置に設けられている。
下側外壁補強部材52は、外壁補強部材48の下部を構成しており、上側外壁補強部材50と同様にZ方向に延設されている。また、下側外壁補強部材52は、第3補強壁部62と第4補強壁部64とで断面L字状に形成されている。第3補強壁部62は、略Y方向を板厚方向とする板状に形成されており、上端部66の屋外側面がスペーサ68を介して上側外壁補強部材50の第1補強壁部58の下端部70の屋内側面に接合されている(図3参照)。つまり、第3補強壁部62は、第1補強壁部58に対して屋内側に位置している。
図6に示されるように、上部梁固定部材54は、建物平面視にて略V字状かつZ方向を板厚方向とする板状に形成されている。具体的には、上部梁固定部材54は、第1延設辺部76と、第2延設辺部78と、第1固定辺部80と、第2固定辺部82とを有しており、略X方向に延設された第1延設辺部76のバルコニ34側の端部から略Y方向に沿って屋内側へ第2延設辺部78が延設されている。また、第1固定辺部80は、第1延設辺部76のバルコニ34と反対側の端部から略Y方向に沿って屋内側へ延設されている。さらに、第2固定辺部82は、第2延設辺部78の屋内側の端部から略X方向に沿ってバルコニ34と反対側へ延設されている。第1固定辺部80と第2固定辺部82とには、それぞれ板厚方向に貫通された貫通孔84が構成とされている。
図7に示されるように、下部梁固定部材56は、上部梁固定部材54と同様に、建物平面視にて略V字状かつZ方向を板厚方向とする板状に形成されている。具体的には、下部梁固定部材56は、第1延設辺部94と、第2延設辺部96と、第1固定辺部98と、第2固定辺部100とを有しており、略X方向に延設された第1延設辺部94のバルコニ34側の端部から略Y方向に沿って屋内側へ第2延設辺部96が延設されている。また、第1固定辺部98は、第1延設辺部94のバルコニ34と反対側の端部から略Y方向に沿って屋内側へ延設されている。さらに、第2固定辺部100は、第2延設辺部96の屋内側の端部から略X方向に沿ってバルコニ34と反対側へ延設されている。第1固定辺部98と第2固定辺部100とには、それぞれ板厚方向に貫通された貫通孔102が構成とされている。
図4に示されるように、コーナ外壁37におけるバルコニ上部壁部46のZ方向下方側には、バルコニ下部壁部92が設けられている。このバルコニ下部壁部92は、バルコニ腰壁36におけるALCパネル40と、バルコニ内外壁41のALCパネル24(図3参照)との間に設けられており、軽量気泡コンクリートにより構成されたZ方向を長手方向とする矩形板状に形成されている。バルコニ下部壁部92とALCパネル40との間、バルコニ下部壁部92とバルコニ内外壁41のALCパネル24との間、バルコニ下部壁部92とバルコニ上部壁部46との間及びバルコニ下部壁部92とバルコニ34の図示しない床部との間には、それぞれ図示しない防水シール材が設けられている。また、バルコニ下部壁部92は、下側外壁補強部材52の第4補強壁部64によって屋内側から支持されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
12 建物
18 外壁
20 柱
22 床梁(梁)
34 バルコニ
36 バルコニ腰壁
37 コーナ外壁
44 屋外壁部
46 バルコニ上部壁部
50 上側外壁補強部材
52 下側外壁補強部材
54 上部梁固定部材
56 下部梁固定部材
58 第1補強壁部
60 第2補強壁部
62 第3補強壁部
64 第4補強壁部
68 スペーサ
74 上端部
76 第1延設辺部
78 第2延設辺部
86 上端部
92 バルコニ下部壁部
94 第1延設辺部
96 第2延設辺部
104 下端部
Claims (7)
- バルコニの屋外側に設けられかつ建物平面視にて円弧状に形成されたバルコニ腰壁と、
前記バルコニ腰壁の上方側に設けられていると共に、建物の屋外側面に設けられた外壁と連続する屋外壁部を有するコーナ外壁と、
建物上下方向に延設されかつ前記コーナ外壁の屋外壁部の屋内側に設けられていると共に、上端部が前記建物の躯体に固定され、下端部が前記バルコニ腰壁の上方側に位置し、前記屋外壁部を屋内側から支持する第1補強壁部を有する上側外壁補強部材と、
前記上側外壁補強部材の屋内側に配置され、建物上下方向に延設されかつ前記バルコニ腰壁に対応する位置に設けられていると共に、下端部が前記建物の躯体に固定され、上端部が当該上側外壁補強部材に接合されている下側外壁補強部材と、
を有する曲面外壁固定構造。 - 前記上側外壁補強部材は、前記第1補強壁部の前記バルコニ側の端部から屋内側へ延設された第2補強壁部によって長手方向に直交する断面形状がL字状に形成されており、
前記下側外壁補強部材は、前記第1補強壁部の屋内側に接合された第3補強壁部と、前記第2補強壁部の屋内側に接合された第4補強壁部とで長手方向に直交する断面形状がL字状に形成されている、
請求項1記載の曲面外壁固定構造。 - 前記上側外壁補強部材の第2補強壁部は、前記コーナ外壁における前記屋外壁部と一体に設けられかつ前記バルコニの内側に設けられた外壁と連続的に設けられたバルコニ上部壁部を屋内側から支持すると共に、
前記下側外壁補強部材の第4補強壁部は、前記バルコニ腰壁と前記バルコニの内側に設けられた前記外壁との間に設けられたバルコニ下部壁部を屋内側から支持している、
請求項2記載の曲面外壁固定構造。 - 前記上側外壁補強部材の上端部は、建物上下方向を厚さ方向とする板状に形成されかつ前記第1補強壁部の内側面と前記第2補強壁部の内側面とに端面が接合された上部梁固定部材を介して梁に固定されており、
前記下側外壁補強部材の下端部は、建物上下方向を厚さ方向とする板状に形成されかつ前記第3補強壁部の下端面と前記第4補強壁部の下端面とに上側面が接合された下部梁固定部材を介して梁に固定されている、
請求項2又は請求項3に記載の曲面外壁固定構造。 - 前記上部梁固定部材及び前記下部梁固定部材は、前記梁における柱が取り付けられた部位の周囲に固定されていると共に、面直方向視にて当該柱と前記上側外壁補強部材又は前記下側外壁補強部材とに挟まれるそれぞれの部位の幅寸法が他の部位の幅寸法より狭くされている、
請求項4記載の曲面外壁固定構造。 - 前記上部梁固定部材及び前記下部梁固定部材の板厚は 前記上側外壁補強部材及び前記下側外壁補強部材の板厚より厚くされている、
請求項4又は請求項5に記載の曲面外壁固定構造。 - 前記上側外壁補強部材と、前記下側外壁補強部材とは、スペーサを介して接合されている、
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の曲面外壁固定構造。
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