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JP7213673B2 - ミスト回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミストの高い回収効率を実現しつつ、用紙接触のリスクを低減するミスト回収装置に関する。
インクジェット方式の画像形成装置は、インクジェットヘッドによりインクの液滴を吐出して印刷媒体に印刷を行うものであり、一般的に良く知られている。このようなインクジェット印刷装置には、インクジェットヘッドの下方に印刷媒体を搬送する搬送ベルトを備え、搬送ベルト内に設置された吸引ファンにより印刷媒体を搬送ベルト上に吸引しながら所定の搬送速度で搬送し、インクジェットヘッドから吐出されたインクにより印刷するフルラインタイプのものがある。
印刷媒体を搬送ベルト上に吸引しながら所定の搬送速度で搬送する際、印刷媒体の搬送方向に沿って気流が発生する。このとき、インク吐出によって発生した画像形成に使用しない微小液滴(ミスト)がこの気流によって流されてしまう。流されたミストが、例えば搬送経路内などの吐出位置とずれた場所に着弾することにより、機内のインク汚れが蓄積し、蓄積したインクが用紙に転写して印刷用紙の画質の劣化の原因となることがあった。
特許文献1には、キャリッジ100の移動方向の逆側にミスト回収部材115が配設された液滴を吐出する装置に関する技術が開示されている。
特開2017-109490号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、キャリッジ100の移動方向の逆側にミスト回収部材115が配設されているので、ミスト回収部材115と用紙との位置が常に一定となる。搬送される用紙により発生する気流に同伴したミストを回収するためには、ミスト回収部材が用紙に近いほど回収効率は高くなる。その一方、用紙に近いほどミスト回収部材が用紙に接触する確率が高くなるので、ミストがあまり発生していないときには、ミスト回収部材を用紙から離しておくことが望ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ミストの高い回収効率を実現しつつ、用紙接触のリスクを低減するミスト回収装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るミスト回収装置の特徴は、
搬送経路上を搬送される印刷媒体に対しインクジェットヘッドからインクを吐出する際に発生するミストを回収するミスト回収装置であって、
前記搬送経路に沿って前記印刷媒体を搬送する搬送手段と、
前記インクジェットヘッドの下流であり、かつ前記搬送手段の上方に設けられ、帯電した帯電部材と、
前記帯電部材を、前記搬送手段に対して昇降させる昇降機構と、
を備えたことにある。
本発明に係るミスト回収装置の特徴によれば、ミストの高い回収効率を実現しつつ、用紙接触のリスクを低減することができる。
本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置の構成を示す構成図である。 本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置が備える印刷部の拡大側面図である。 本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置の機能構成を示した図である。 本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置が備えたROMに記憶されたギャップ調整テーブルの一例を示した図である。 本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置の作用を説明した説明図である。 本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置の処理内容を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一若しくは同等の部位や構成要素には、同一若しくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るミスト回収装置が適用されたインクジェット印刷装置の実施形態を詳細に説明する。
(インクジェット印刷装置の全体構成)
本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1の構成について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1の構成を示す構成図である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、搬送経路上を搬送される印刷媒体である用紙Pに対し画像データに応じたインクを吐出して、用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
サイド給紙部10は、用紙Pが積層される給紙台11と、この給紙台11から最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させるピックアップ給紙部12と、このピックアップ給紙部12によって搬送された用紙Pを斜行補正して、所定の搬送タイミングで循環搬送路CR上へ搬送するレジスト部14とを備えている。
内部給紙部20は、用紙Pが積層される給紙台21a,21b,21c,21dと、この給紙台21a,21b,21c,21dから最上位置の用紙Pのみを給紙搬送路FR上へ搬送させるピックアップ給紙部22a,22b,22c,22dとを備えている。
レジスト部14には、サイド給紙部10及び内部給紙部20から用紙Pが搬送され、さらに、後述する反転部50からも用紙Pが搬送される。そのため、搬送方向におけるレジスト部14の手前には、給紙された用紙Pの搬送経路と、一方の面が印刷された用紙が循環して搬送されてくる搬送経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙搬送路FRと称し、それ以外の搬送経路を循環搬送路CRと称している。レジスト部14のさらに搬送方向側には、印刷部30が設けられている。
印刷部30は、複数の印字ヘッドが組み込まれたインク吐出手段であるインクジェットユニット31と、インクジェットユニット31の対向面に設けられ、循環搬送路CRに沿って摺動する環状の搬送ベルト133とを備えており、レジスト部14により給紙された用紙Pは、環状の搬送ベルト133内に、用紙の搬送路面BPの裏面に対応して設置され、搬送ベルト133上面に用紙Pを吸着させて搬送する吸引ファン131によって搬送ベルト133上に吸引され、所定の搬送速度で搬送されながら、インクジェットユニット31から吐出されたインクにより用紙Pに印刷される。
インクジェットユニット31の搬送方向の下流側であり、かつ搬送ベルト133の上方には、帯電した帯電ローラ(帯電部材)32が設けられている。帯電ローラ32は、搬送ベルト133上を搬送される用紙Pに対しインクジェットユニット31からインクを吐出する際に発生するミストを静電作用により表面に吸着する。詳細は後述する。
印刷部30により印刷された用紙Pは、循環搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって筐体内において循環搬送路CR上を搬送される。循環搬送路CR上には、循環搬送路CR上を搬送された用紙Pを排紙部40へ誘導するか、又は循環搬送路CR上を再循環させるかを切り替える切り替え機構43が備えられている。
搬送手段の1つである切り替え機構43は、用紙Pを、後述する排紙部40又は反転部50のいずれか1方へ誘導するために、切り替える。排紙部40は、インクジェット印刷装置1の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41と、排紙台41に用紙Pを誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、切り替え機構43により排紙部40に誘導された用紙Pは、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に印刷面を下にして積載される。
搬送手段の1つである反転部50は、用紙Pを反転させる反転台51と、循環搬送路CRから反転台51へ用紙Pを搬送し、又は反転台51から循環搬送路CR上へ用紙Pを搬送する反転ローラ52とを備えている。
切り替え機構43により反転部50に誘導された用紙Pは、反転ローラ52により循環搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環搬送路CRへ搬送されることにより、循環搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された用紙Pは、循環搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環搬送路CR上を印刷部30へ向かって搬送される。
また、インクジェット印刷装置1の全体を制御する制御部80を有している。この制御部80は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールである。制御部80は、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザ操作に対する種々の処理を行う。具体的に、制御部80は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを制御することにより、印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する。
図2は、本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1が備える印刷部30の拡大側面図である。
図2に示すように、用紙Pの搬送方向におけるインクジェットユニット31の下流側であり、かつ搬送ベルト133の上方には、正または負に帯電した帯電ローラ32が設けられている。
用紙Pを搬送ベルト133上に吸引しながら所定の搬送速度で搬送する際、用紙Pの搬送方向に沿って気流Rが発生する。このとき、インク(主滴)の吐出に伴って発生した画像形成に使用しない微小液滴(ミスト)がこの気流Rによって下流側に流される。
帯電ローラ32は、回転軸を中心にA方向に回転しながら、気流Rに同伴してきたミストを静電作用により表面に吸着する。
帯電ローラ32の上方には、弾性体で形成された遮蔽部材33が設けられている。遮蔽部材33の上部は、壁面36に固定されている。帯電ローラ32と遮蔽部材33とは固定部材34により所定の間隔を設けてられている。この所定の間隔は遮蔽部材33が弾性変形した場合でも互いに接触しない程度に短い距離に設定されている。
これにより、気流Rは帯電ローラ32の上方を通過し難く、帯電ローラ32の下方を通過するような流れとなる。
また、固定部材34を昇降させる昇降機構35が壁面36に固定されている。昇降機構35は、固定部材34を上下方向に昇降させることにより、帯電ローラ32と遮蔽部材33とを搬送ベルト133に対して昇降させる。具体的には、帯電ローラ32を、搬送ベルト133上面で搬送される用紙Pに対して上方に所定の間隔を有するミスト吸着位置(破線で示す)と、搬送ベルト133上面で搬送される用紙Pに帯電ローラ32を押圧する、即ちギャップがゼロとなるクリーニング位置(実線で示す)との間で、昇降させる。
これにより、帯電ローラ32のクリーニングの際には、昇降機構35は、帯電ローラ32をクリーニング位置まで降下させ、印刷する際には、ミストを回収するため、帯電ローラ32をミスト回収位置まで上昇させる。ミスト回収位置については後述する。
(インクジェット印刷装置1の機能構成)
図3は、本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1の機能構成を示した図である。
図3に示すように、インクジェット印刷装置1は、制御部80を有しており、制御部80は、ROM85と電気的に接続されている。
ROM85は、制御部80で実行される動作プログラムやギャップ調整テーブルなど各種テーブル等が記憶されている。
図4は、ROM85に記憶されたギャップ調整テーブルの一例を示した図である。
インクジェット印刷装置1では、インク色によって複数の種類のインクが用いられている。インクは種類によってインクの特性(粘度や表面張力など)が異なる。インクジェットユニット31から吐出されたインク(主滴)は、先端部分が大きく、この先端部分から尾端部へ棒状に細い液柱が形成される。この細い液柱の長さがインク柱長さと呼ばれており、このインク長さが長いほどミストは多く発生しやすくなる。このインク柱長さは、インクの特性によって決まる。
図4に示した図では、最大印字率に基づいて算出された印字率係数と、この印字率係数に対応するギャップが、インクの色ごと(インク柱長さごと)に記憶されている。最大印字率とは、ジョブに含まれる各ページの印字率の中で最も高い印字率のことである。ギャップとは、帯電ローラ32と搬送ベルト133上面との間隔である。
最大印字率が高いほど、インク柱長さが長いほど、単位時間当たりのミストの最大発生量が多くなるので、ミストを効率よく回収するためにギャップが狭くなるように設定されている。
これにより、単位時間当たりのミストの最大発生量が多い場合、効率よくミストを回収することができ、単位時間当たりのミストの最大発生量が少ない場合、用紙への衝突リスクを低減させることができる。
図3に戻り、制御部80は、その機能上、決定手段81と、制御手段82とを有している。
決定手段81は、外部からジョブを受信し、受信したジョブに含まれる画像データから用紙Pに対する最大印字率を算出する。そして、算出した最大印字率と、インクの特性(インク柱長さ)と、ROM85に記憶されたギャップ調整テーブルとに基づいて、帯電ローラ32と搬送ベルト133上面とのギャップを決定する。
制御手段82は、決定手段81により決定されたギャップとなるように昇降機構35を制御する。
このように、単位時間当たりのミストの最大発生量が多い場合、ギャップを狭くすることで効率よくミストを回収することができ、単位時間当たりのミストの最大発生量が少ない場合、ギャップを広くして用紙への衝突リスクを低減させることができる。そのため、ミストの高い回収効率を実現しつつ、用紙接触のリスクを低減することができる。
また、制御手段82は、帯電ローラ32をA方向に回転させるように、モータ37を制御する。
図5は、本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1の作用を説明した説明図である。図5(a),(b)は、印刷中のミストの発生および吸着を示した説明図であり、図5(c)は、吸着したミストの回収を示した図である。
図5(a)に示すように、用紙Pを搬送ベルト133で搬送しながら印刷する際、用紙Pの搬送方向に沿って発生した気流Rが発生する。このとき、インク(主滴)の吐出に伴って発生したミストがこの気流Rによって下流側に流される。
ここでは、帯電ローラ32が正の電荷を帯び、インクジェットユニット31が負の電荷を帯びるように、電源38が帯電ローラ32とインクジェットユニット31とに接続されている。そのため、ミストは負に帯電している。
帯電ローラ32は、制御手段82により、決定手段81により決定されたギャップGとなるように昇降機構35を制御されており、ここでは、帯電ローラ32は、正に帯電している。
そのため、気流Rによって下流側に流されたミストは、図5(b)に示すように、回転している帯電ローラ32の表面に吸着される。
そして、帯電ローラ32のクリーニング時には、制御手段82は、搬送ベルト133上面で搬送されるクリーニング用紙Pに帯電ローラ32を押圧するように、ギャップがゼロとなるクリーニング位置まで帯電ローラ32を下降させるよう昇降機構35を制御する。
このように、制御手段82は、印刷時には帯電ローラ32をミスト吸着位置となるように昇降機構35を制御し、クリーニング時には、帯電ローラ32をクリーニング位置となるように昇降機構35を制御する。
これにより、帯電ローラ32を取り外して清掃するなどの作業を行うことなく、帯電ローラ32のクリーニングを実行することができる。
なお、ここでは、クリーニングの際、クリーニング用紙を用いたが、普通紙を用いるようにしてもよい。また、印刷中に帯電ローラ32をクリーニング位置となるように昇降機構35を制御することにより、印刷された用紙Pにミストを転写させるようにしてもよい。この場合には、印刷品質が多少劣化することになるが、印刷と同時並行してクリーニング動作を行うので、効率よくクリーニングを行うことができる。
図6は、本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1の処理内容を示したフローチャートである。
図6に示すように、ユーザ設定によりモードが設定されたか否かを判定する(ステップS101)。ユーザ設定可能なモードは、「ミスト転写」モード、または「高画質」モードである。「ミスト転写」モードとは、印刷中に帯電ローラ32をクリーニング位置となるように昇降機構35を制御することにより、印刷された用紙Pにミストを転写させるモードであり、「高画質」モードとは、クリーニング用の用紙Pにミストを転写させるモードである。
ユーザ設定により「ミスト転写」モードが設定されている場合(ステップS101;ミスト転写)、ユーザは、それほど高画質の印刷を望んでいないが、クリーニングをできるだけ効率よく行いたいと考えていると推測できる。
そこで、制御部80は、ジョブに基づいて印字量が第1印字量閾値を超えているか否かを判定する(ステップS103)。ここで、第1印字量閾値は、印刷されても目立たない量のミストに対応する印字量として予め設定されている。
印字量が第1印字量閾値を超えている場合(ステップS103;YES)、帯電ローラ32には、用紙Pに転写すると目立つ程度にミストが付着していることになる。
そこで、制御手段82は、クリーニング動作を実行する(ステップS105)。具体的には、制御手段82は、給紙台21a,21b,21c,21dのいずれかから用紙Pを給紙させ、帯電ローラ32の帯電をオフにすると共に昇降機構35に帯電ローラ32をクリーニング位置まで降下させる。
これにより、クリーニング用の用紙Pを用いて目立つ程度に付着したミストを除去することができる。
そして、制御手段82は、帯電ローラ32の帯電をオンにすると共に昇降機構35に帯電ローラ32をクリーニング位置まで降下させた状態で(ステップS107)、印刷処理を実行する(ステップS109)。これにより、印刷と同時並行してクリーニング動作を行うので、効率よくクリーニングを行うことができる。
一方、ステップS101において、ユーザ設定により「高画質」モードが設定されている場合(ステップS101;高画質)、ユーザは効率の良いクリーニングが望んでいないが、できるだけ高画質で印刷したいと考えていると推測できる。
そこで、制御手段82は、帯電ローラ32の帯電をオンとし(ステップS111)、帯電ローラ32のギャップを調整する(ステップS113)。具体的には、決定手段81が、最大印字率と、インクの特性(インク柱長さ)と、ROM85に記憶されたギャップ調整テーブルとに基づいて、帯電ローラ32と搬送ベルト133上面とのギャップを決定し、制御手段82が、決定手段81により決定されたギャップとなるように昇降機構35を制御する。
制御手段82は、印刷処理を実行する(ステップS109)。これにより、帯電ローラ32は搬送ベルト133上面に対して適切なギャップを保ちながら、発生するミストを表面に吸着させることができる。
次に、制御部80は、ジョブに基づいて印字量が第2印字量閾値を超えているか否かを判定する(ステップS117)。ここで、第2印字量閾値は、帯電ローラ32の表面に吸着されたミストが堆積して落下しない量に対応する印字量として予め設定されている。
印字量が第2印字量閾値を超えている場合(ステップS117;YES)、帯電ローラ32の表面には、これ以上吸着されると落下する程度にミストが堆積していることになる。
そこで、制御手段82は、クリーニング動作を実行する(ステップS119)。具体的には、制御手段82は、給紙台21a,21b,21c,21dのいずれかから用紙Pを給紙させ、帯電ローラ32の帯電をオフにすると共に昇降機構35に帯電ローラ32をクリーニング位置まで降下させる。
これにより、クリーニング用の用紙Pを用いて付着したミストを除去することができる。
そして、再度、処理をステップS111に移行させ、S111~S119の処理を繰り返し実行する。
以上のように、本発明の一実施例であるインクジェット印刷装置1によれば、帯電ローラ32は、搬送ベルト133上を搬送される用紙Pに対しインクジェットユニット31からインクを吐出する際に発生するミストを静電作用により表面に吸着し、昇降機構35は、帯電ローラ32を搬送ベルト133に対して昇降させる。
これにより、ミストの発生量に応じて帯電ローラ32と搬送ベルト133との間隔を調整できるので、ミストの高い回収効率を実現しつつ、用紙接触のリスクを低減することができる。
なお、本発明の一実施例では、帯電ローラ32を設ける構成としたが、必ずしもロール形状に限らず、多角柱でもよい。すなわち、用紙Pの搬送を妨げないような形状を有していればよい。
また、本発明の一実施例では、ミストは負の電荷を帯びており、帯電ローラ32は、正の電荷を帯びるように制御されたがこれに限らない。ミストが正の電荷を帯びている場合には、帯電ローラ32は負の電荷を帯びるように制御される。また、ミストは正負いずれの電荷も帯びていない場合には、帯電ローラ32は正または負のいずれの電荷を帯びるように制御されてもよい。
また、本発明の一実施例では、循環搬送路CRに沿って摺動する環状の搬送ベルト133を備えたインクジェット印刷装置1を例にあげて説明したが、用紙Pを搬送する搬送手段として、搬送ベルトに限らずどのようなものでも適用することができる。
(付記)
本出願は、以下の発明を開示する。
(付記1)
搬送経路上を搬送される印刷媒体に対しインクジェットヘッドからインクを吐出する際に発生するミストを回収するミスト回収装置であって、
前記搬送経路に沿って前記印刷媒体を搬送する搬送手段と、
前記インクジェットヘッドの下流であり、かつ前記搬送手段の上方に設けられ、帯電した帯電部材と、
前記帯電部材を、前記搬送手段に対して昇降させる昇降機構と、
を備えたことを特徴とするミスト回収装置。
これにより、帯電部材と搬送手段との間隔を調整できるので、ミスト量が多い場合には間隔を狭くしたり、ミスト量が少ない場合には間隔を広くしたりできる。これにより、ミストの高い回収効率を実現しつつ、印刷媒体の接触のリスクを低減することができる。
(付記2)
前記ミストの発生状況に基づいて前記昇降機構を制御する制御手段を、
さらに備えたことを特徴とする(付記1)記載のミスト回収装置。
これにより、ミストの発生量に応じて帯電部材と搬送手段との間隔を調整できるので、より効率よくミストを回収することができる。
(付記3)
前記搬送手段は、前記搬送経路に沿った搬送ベルト上面に前記印刷媒体を吸着させて搬送し、
ジョブごとの最大印字率と、前記インクの特性とに基づいて、前記帯電部材と前記搬送ベルト上面とのギャップを決定する決定手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、前記決定手段により決定されたギャップとなるように前記昇降機構を制御する
ことを特徴とする(付記2)記載のミスト回収装置。
これにより、例えば、単位時間当たりのミストの最大発生量が多い場合、ギャップを狭くすることで効率よくミストを回収することができ、単位時間当たりのミストの最大発生量が少ない場合、ギャップを広くして用紙への衝突リスクを低減させることができる。そのため、ミストの高い回収効率を実現しつつ、印刷媒体接触のリスクを低減することができる。
(付記4)
前記制御手段は、前記帯電部材のクリーニング時に、前記搬送ベルト上面で搬送される用紙に前記帯電部材を押圧するように前記昇降機構を制御する
ことを特徴とする(付記3)記載のミスト回収装置。
これにより、帯電部材を取り外して清掃するなどの作業を行うことなく、帯電部材のクリーニングを実行することができる。
(付記5)
前記印刷媒体の搬送により発生する気流が前記帯電部材の上方を通過するのを遮蔽するように、前記帯電部材の上方に設けられた遮蔽部材を、
さらに備えたことを特徴とする(付記1)~(付記4)いずれか記載のミスト回収装置。
これにより、印刷媒体の搬送により発生する気流は、帯電部材の上方を通過し難く、帯電部材の下方を通過するような流れとなるので、適切にミストを帯電部材に吸着させることができる。
1 インクジェット印刷装置
10 サイド給紙部
11 給紙台
20 内部給紙部
30 印刷部
31 インクジェットユニット
32 帯電ローラ(帯電部材)
33 遮蔽部材
34 固定部材
35 昇降機構
36 壁面
37 モータ
38 電源
40 排紙部
50 反転部
80 制御部
81 決定手段
82 制御手段
131 吸引ファン
133 搬送ベルト

Claims (4)

  1. 搬送経路上を搬送される印刷媒体に対しインクジェットヘッドからインクを吐出する際に発生するミストを回収するミスト回収装置であって、
    前記搬送経路に沿った搬送ベルト上面に前記印刷媒体を吸着させて搬送する搬送手段と、
    前記インクジェットヘッドの下流であり、かつ前記搬送手段の上方に設けられ、帯電した帯電部材と、
    前記帯電部材を、前記搬送手段に対して昇降させる昇降機構と、
    前記ミストの発生状況に基づいて前記昇降機構を制御する制御手段と、
    ジョブごとの最大印字率と、前記インクの特性とに基づいて、前記帯電部材と前記搬送ベルト上面とのギャップを決定する決定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記決定手段により決定されたギャップとなるように前記昇降機構を制御する
    ことを特徴とするミスト回収装置。
  2. 前記制御手段は、前記帯電部材のクリーニング時に、前記搬送ベルト上面で搬送される用紙に前記帯電部材を押圧するように前記昇降機構を制御する
    ことを特徴とする請求項記載のミスト回収装置。
  3. 前記印刷媒体の搬送により発生する気流が前記帯電部材の上方を通過するのを遮蔽するように、前記帯電部材の上方に設けられた遮蔽部材を、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1~のいずれか1項記載のミスト回収装置。
  4. 前記帯電部材は、前記インクジェットヘッドの下流であり、かつ前記搬送手段の上方に、前記印刷媒体を搬送する搬送方向と直交する方向をローラ形状の回転軸として回転可能に設けられ、帯電する
    ことを特徴とする請求項1記載のミスト回収装置。
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