JP7210651B2 - 作業機の油圧システム - Google Patents
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Description
また、特許文献2に開示されている作業機は、揺動自在な第1スイッチの操作量に基づいて制御信号を出力する制御装置と、前記制御信号に基づいてパイロット圧を制御する電磁弁と、前記パイロット圧に基づいてアクチュエータに作動油を供給する制御弁とを備えている。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油によって駆動する油圧機器と、作動油によって操作可能であって、前記油圧機器を制御する第1油圧機器と、オペレータが操作する操作部材と、前記操作部材と異なる部材であり、且つ前記オペレータが操作する入力装置と、前記操作部材の操作に応じて移動するロッドを有し、且つ、前記ロッドの移動に応じて作動油の圧力が変更可能である操作弁と、前記入力装置の操作に応じて作動油の圧力を変更可能な電磁弁と、前記オペレータが前記操作部材及び前記入力装置の一方を操作して、前記操作弁と前記電磁弁とのいずれか一方を作動した場合、前記一方から前記第1油圧機器に作動油を供給し、当該第1油圧機器を作動させる第1状態と、前記オペレータが前記操作部材及び前記入力装置の両方を操作して、前記操作弁と前記電磁弁との両方を作動した場合、前記操作部材及び前記入力装置が供給する作動油のうち、圧力が高い方の作動油を前記第1油圧機器に供給し、当該第1油圧機器を作動させる第2状態とに変更可能な変更部と、を備え、前記第1油圧機器は、前記変更部から供給される作動油によって作動して、前記油圧機器に供給する作動油の流量を変更し、当該油圧機器を制御する制御弁であり、前記油圧機器は、ブームシリンダ、又はアームシリンダである。
また、前記変更部は、前記供給油路と前記分岐油路の合流部に設けられ、且つ、前記操作弁と前記第1油圧機器とを連通し、前記電磁弁と前記第1油圧機器との作動油を規制する第1位置と、前記操作弁と前記第1油圧機器との作動油を規制し、前記電磁弁と前記第1油圧機器とを連通する第2位置とに切換可能なシャトル弁を備えている。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図6は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図6では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸(第1枢支軸)16を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸(第2枢支軸)17を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
左側及び右側の各走行装置5は、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を有する車輪型の走行装置を採用してもよい。
図1に示すように、油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、左走行モータ装置(第1走行モータ装置)31Lと、右走行モータ装置(第2走行モータ装置)31Rと、原動機32と、走行駆動装置34とを有している。
第1油圧ポンプP1は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。第1油圧ポンプP1は、原動機32の動力によって駆動ポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、作動油を貯留するタンク22のことを作動油タンクということがある。また、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。第1油圧ポンプP1の吐出側には、作動油(パイロット油)を流す油路(吐出油路)40が設けられている。吐出油路(第1油路)40には、第1走行モータ装置31L及び第2走行モータ装置31Rが設けられている。
走行駆動装置34は、第1走行モータ装置31L及び第2走行モータ装置31Rを駆動する装置であって、第1走行モータ装置31Lの駆動用の駆動回路(左駆動回路)34Lと、第2走行モータ装置31Rの駆動用の駆動回路(右駆動回路)34Rとを有している。
第1走行モータ装置31Lは、走行モータ36と、前後切換弁35と、走行制御弁(油圧切換弁)38とを有している。走行モータ36、前後切換弁35及び走行制御弁38には、作動油が供給可能である。
次に、作業系の油圧システムについて説明する。
図2に示すように、油圧システムは、複数の制御弁56と、作業系油圧ポンプ(第2油圧ポンプ)P2を備えている。
第2油圧ポンプP2の吐出側には、油路(メイン油路)39が設けられている。このメイン油路39には、複数の制御弁56が接続されている。制御弁56は、パイロット油のパイロット圧によって作動油の流す方向を切換可能な弁である。また、制御弁56は、例えば、ブーム、バケット、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等の油圧装置を制御(駆動)する。
第1操作装置47は、走行操作と作業操作との両方を行うことが可能な装置であり、第1操作部材54を有している。第1操作部材54は、前後に動かす第1操作と、前後とは異なる左右(機体幅方向)に動かす第2操作とを行うことが可能なレバーである。言い換えれば、第1操作部材54は、一方向(例えば、前、左)と、一方向とは異なる他方向(例えば、後、右)とに動かすことが可能なレバーである。
走行パイロット弁と、走行系の油圧機器(走行油圧機器)の1つである走行ポンプ53L,53Rとは、走行油路45によって接続されている。走行油路45は、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dを有している。第1走行油路45aは、第1パイロット弁55Aと走行ポンプ53Lの前進用受圧部53aとを接続する油路である。第2走行油路45bは、第2パイロット弁55Bと走行ポンプ53Lの後進用受圧部53bとを接続する油路である。第3走行油路45cは、第3パイロット弁59Aと走行ポンプ53Rの前進用受圧部53aとを接続する油路である。第4走行油路45dは、第4パイロット弁59Bと走行ポンプ53Rの後進用受圧部53bとを接続する油路である。
以上、第1操作部材54を前後に動かしたり、第2操作部材58を前後に動かすことによって、作業機1を前進、後進、右旋回、左旋回させる走行操作を行うことができる。
さて、油圧システムは、油圧ポンプと、第1油圧機器と、第2油圧機器と、操作部材と、操作弁と、を備えている。本実施形態において、油圧ポンプは、第1油圧ポンプP1である。第1油圧機器は、第2制御弁56Bである。第2油圧機器は、第1制御弁56Aである。操作部材は、第2操作部材58である。操作弁は、パイロット弁59C,59Dである。また、油圧システムは、供給油路を備えている。本実施形態において、供給油路は、パイロット弁59Cと第2制御弁56Bを接続する第3作業油路46cと、パイロット弁59Dと第2制御弁56Bを接続する第4作業油路46dである。第2制御弁56Bは、第1受圧部76aと、第2受圧部76bとを有し、且つ第1受圧部76a及び第2受圧部76bにそれぞれ作用した作動油の圧力差によって操作可能である。具体的には、第1受圧部76aは、第3作業油路46cが接続されている。第1受圧部76bは、第4作業油路46dが接続されている。つまり、第2制御弁56Bは、第1受圧部76a及び第2受圧部76bに作用した作動油のパイロット圧の圧力差によって、中立位置、中立位置とは異なる第1位置、中立位置及び第1位置とは異なる第2位置に切り換わる。
電磁弁65は、ソレノイドを励磁することによって開度が変更可能な電磁比例弁(比例弁)である。つまり、電磁弁65は、通過する作動油の流量を変更可能である。電磁弁65は、第1分岐油路64aに接続された第1電磁弁65aと、第2分岐油路64bに接続された第2電磁弁65bを含む。電磁弁65は、入側を第1油圧ポンプP1と接続され、且つ出側を分岐油路64と接続されている。詳しく説明すると、第1電磁弁65aは、出側を第1分岐油路64aと接続されている。第2電磁弁65bは、出側を第2分岐油路64bと接続されている。電磁弁65によれば、全閉の状態から開度を変更すると、作業油路46c,46dが、第1油圧ポンプP1と繋がる。つまり、油圧ポンプP1から第2制御弁56Bに、電磁弁65を介して作動油を作用することができる。具体的には、第1油圧ポンプP1が吐出した作動油は、電磁弁65及び分岐油路64を介して作業油路46c,46dにそれぞれ合流させることができる。これによって、油圧ポンプP1が吐出した作動油を第2制御弁56Bに作用することができる。
パイロット弁59D又は電磁弁65のいずれかが作動した場合(第1状態である場合)は、シャトル弁86は、作動したパイロット弁59D又は電磁弁65で設定された作動油の圧力を、第2受圧部76bに伝達する。
パイロット弁59Dと電磁弁65との両方が作動した場合(第2状態である場合)は、シャトル弁85は、作動したパイロット弁59D又は電磁弁65のうち、高い作動油の圧力を、第2受圧部76bに伝達する。
第1シャトル弁85は、第3作業油路46cと、第1分岐油路64aとが合流する第1合流部66aに設けられている。第1シャトル弁85は、パイロット弁59Cと第2制御弁56Bとを連通し、第1電磁弁65aと第2制御弁56Bとの作動油を規制する第1位置と、パイロット弁59Cと第2制御弁56Bとの作動油を規制し、第1電磁弁65aと第2制御弁56Bとを連通する第2位置とを有している。即ち、パイロット弁59Cから第1シャトル弁85に作用する作動油の圧力が、第1電磁弁65aから当該第1シャトル弁85に作用する作動油の圧力よりも大きい場合、パイロット弁59Cで設定された作動油の圧力が第1受圧部76aに作動油が作用する。係る場合において、第1電磁弁65aから第1シャトル弁85に作用する作動油は、第1受圧部76aに圧力がかからない。一方、第1電磁弁65aから第1シャトル弁85に作用する作動油の圧力が、パイロット弁59Cから当該第1シャトル弁85に作用する作動油の圧力よりも大きい場合、第1電磁弁65aで設定された作動油の圧力が第1受圧部76aに作動油が作用する。係る場合において、パイロット弁59Cから第1シャトル弁85に作用する作動油は、第1受圧部76aに圧力がかからない。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る油圧システムを示している。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、その説明は省略する。
電磁弁65は、第3分岐油路64cに接続された第3電磁弁65cと、第4分岐油路64dに接続された第4電磁弁65dを含む。第3電磁弁65cは、出側を第3分岐油路64cと接続されている。第4電磁弁65dは、出側を第4分岐油路64dと接続されている。電磁弁65によれば、全閉の状態から開度を変更すると、作業油路46a,46bが、第1油圧ポンプP1と繋がる。つまり、油圧ポンプP1から第1制御弁56Aに、電磁弁65を介して作用させることができる。具体的には、油圧ポンプP1が吐出した作動油は、電磁弁65及び分岐油路64を介して作業油路46a,46bに作用させることができる。これによって、油圧ポンプP1が吐出した作動油を第1制御弁56Aに作用させることができる。
14 ブームシリンダ
15 バケットシリンダ
45 走行油路
46 作業油路
51 変更部
54 第1操作部材
55 パイロット弁
56A 第1制御弁(ブーム制御弁)
56B 第2制御弁(バケット制御弁)
58 第2操作部材
59 パイロット弁
64 分岐油路
65 電磁弁
66 合流部
71 第1逆止弁
72 第2逆止弁
85 第1シャトル弁
86 第2シャトル弁
87 第3シャトル弁
88 第4シャトル弁
93 入力装置
P1 第1油圧ポンプ
Claims (5)
- 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油によって駆動する油圧機器と、
作動油によって操作可能であって、前記油圧機器を制御する第1油圧機器と、
オペレータが操作する操作部材と、
前記操作部材と異なる部材であり、且つ前記オペレータが操作する入力装置と、
前記操作部材の操作に応じて移動するロッドを有し、且つ、前記ロッドの移動に応じて作動油の圧力が変更可能である操作弁と、
前記入力装置の操作に応じて作動油の圧力を変更可能な電磁弁と、
前記オペレータが前記操作部材及び前記入力装置の一方を操作して、前記操作弁と前記電磁弁とのいずれか一方を作動した場合、前記一方から前記第1油圧機器に作動油を供給し、当該第1油圧機器を作動させる第1状態と、前記オペレータが前記操作部材及び前記入力装置の両方を操作して、前記操作弁と前記電磁弁との両方を作動した場合、前記操作部材及び前記入力装置が供給する作動油のうち、圧力が高い方の作動油を前記第1油圧機器に供給し、当該第1油圧機器を作動させる第2状態とに変更可能な変更部と、
を備え、
前記第1油圧機器は、前記変更部から供給される作動油によって作動して、前記油圧機器に供給する作動油の流量を変更し、当該油圧機器を制御する制御弁であり、
前記油圧機器は、ブームシリンダ、又はアームシリンダである作業機の油圧システム。 - 前記操作弁と前記第1油圧機器を接続する供給油路と、
前記電磁弁に接続され、且つ前記供給油路に合流する分岐油路と、を備えている請求項1に記載の作業機の油圧システム。 - 前記変更部は、前記供給油路と前記分岐油路の合流部に設けられ、且つ、前記操作弁と前記第1油圧機器とを連通し、前記電磁弁と前記第1油圧機器との作動油を規制する第1位置と、前記操作弁と前記第1油圧機器との作動油を規制し、前記電磁弁と前記第1油圧機器とを連通する第2位置とに切換可能なシャトル弁を備えている請求項2に記載の作業機の油圧システム。
- 前記変更部は、前記供給油路に設けられ、且つ、前記操作弁から前記第1油圧機器に向かう作動油の流れを許容し、前記第1油圧機器及び前記電磁弁から前記操作弁に向かう作動油の流れを規制する第1逆止弁と、
前記分岐油路に設けられ、且つ、前記電磁弁から前記第1油圧機器に向かう作動油の流れを許容し、前記第1油圧機器及び前記操作弁から前記電磁弁に向かう作動油の流れを規制する第2逆止弁と、
を備えている請求項2に記載の作業機の油圧システム。 - 前記供給油路と前記分岐油路の合流部と、前記第1油圧機器と、の間に配置され、且つ、前記供給油路の合流部から前記第1油圧機器への作動油の流れを許容し、前記第1油圧機器から前記供給油路の合流部への作動油の流れを阻止するバイパス逆止弁と、
前記供給油路において前記バイパス逆止弁の入側及び出側に接続され、絞りが設けられたバイパス油路と、
を備えている請求項2~4のいずれか1項に記載の作業機の油圧システム。
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