JP7281344B2 - ビールテイスト飲料、およびビールテイスト飲料の製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、原料に麦芽を多く用いると、飲料の安定性が低くなり、時間経過に伴い、濁りが生じることがある。また、麦芽由来のタンパクや、麦芽およびホップ由来のポリフェノールが重合し、飲料の品質に悪影響を与えることがある。
そこで、これらの問題を解決するために、原料に発芽豆類を使用し、麦芽を使用しない発泡性アルコール飲料が開発された(特開2009-136186号公報(特許文献1))。
そこで、麦芽に起因する濁りを抑制し、風味の優れたビールテイスト飲料が求められている。
[1]
イソα酸の含有量が0.1質量ppm以下、全窒素量が8~45mg/100ml、および、総ポリフェノール量が10~60質量ppmである、ビールテイスト飲料。
[2]
全窒素量が10~40mg/100mlであり、
総ポリフェノール量が12~50質量ppmである、[1]に記載のビールテイスト飲料。
[3]
全窒素量(mg/100ml)/総ポリフェノール量(質量ppm)が0.3~4.5である、[1]または[2]に記載のビールテイスト飲料。
[4]
窒素またはポリフェノールの少なくとも一部が麦芽由来である、[1]~[3]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[5]
[1]~[4]のいずれかに記載のビールテイスト飲料を製造する方法であって、
水および麦芽を含む原料に、酵母を添加して、アルコール発酵を行う工程を有する、ビールテイスト飲料の製造方法。
[6]
ホップを配合する工程を有しない、[5]に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[7]
麦芽比率が5~20質量%である、[5]または[6]に記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[8]
さらに、酵母が資化可能な原料からなる群から選ばれる1種以上を配合する工程を有する、[5]~[7]のいずれかに記載のビールテイスト飲料の製造方法。
[9]
さらに、穀物に由来するスピリッツを添加する工程を有する、[5]~[8]のいずれかに記載のビールテイスト飲料の製造方法。
本発明のビールテイスト飲料は、 イソα酸の含有量が0.1質量ppm以下であり、全窒素量が8~45mg/100mlであり、総ポリフェノール量が10~60質量ppmである、ビールテイスト飲料である。
本発明の一態様のビールテイスト飲料の種類としては、例えば、アルコール含有のビールテイスト飲料、アルコール度数が1(v/v)%未満のビールテイスト飲料等も含まれる。
なお、本明細書において、「ホップに由来する成分を実質的に含まない」とは、ビールテイスト飲料を製造する際に、原材料として、ホップおよびホップに由来する成分をいずれも積極的に添加しないこと意味し、ビールテイスト飲料の製造の際にホップ由来の成分が不可避的に混入する態様は包含する。
また、ビールテイスト飲料の原材料として、ホップおよびホップに由来する成分が積極的に添加されているか否かは、酒税法、食品表示法、食品衛生法、JAS法、景品表示法、健康増進法あるいは業界団体が定めた規約や自主基準等によって定められた原材料表示から確認することもできる。例えば、ホップおよびホップに由来する成分が含まれている場合、原材料表示の原材料名に「ホップ」のように表記される。一方、「ホップに由来する成分を実質的に含まない」ビールテイスト飲料では、原材料表示の原材料名に「ホップ」との表記がされない。
上記観点から、本発明の一態様のビールテイスト飲料において、イソα酸の含有量は、当該ビールテイスト飲料の全量(100質量%)基準で、0.1質量ppm以下であるが、好ましくは0.05質量ppm以下、より好ましくは0.01質量ppm以下である。
なお、本明細書において、イソα酸の含有量は、改訂BCOJビール分析法(2013年増補改訂)に記載の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析法により測定された値を意味する。
全窒素量は飲み応え、味の厚み、味わい等に影響する。全窒素量を8mg/100mL以上とすることによって飲み応え、味の厚み、味わいを向上させることができる。これらをさらに向上させる観点から全窒素量は11mg/100mL以上が好ましく、14mg/100mL以上がより好ましく、17mg/100mL以上がより好ましく、20mg/100mL以上がさらに好ましい。
他方、全窒素量が多過ぎると、飲料の混濁安定性が低下し、また飲み口も重くなってしまう。そこで、本発明の飲料の全窒素量は45mg/100ml以下であり、40mg/100ml以下が好ましく、35mg/100ml以下がより好ましく、30mg/100ml以下がさらに好ましい。
本発明のビールテイスト飲料の全窒素量は、比較的窒素含有量が多く、酵母が資化可能な原材料の使用量を調整することによって制御できる。具体的には、窒素含有量の多い麦芽等の使用量を増やすことにより全窒素量を増加させることができる。窒素含有量の多い原料としては、例えば、麦芽、大豆、酵母エキス、エンドウ、未発芽の穀物などが挙げられる。また未発芽の穀物としては、例えば、未発芽の大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦、大豆、エンドウ等が挙げられる。
本発明に係るビールテイスト飲料の全窒素量は、例えば、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)に記載されている方法によって測定することができる。
ポリフェノールとは、芳香族炭化水素の2個以上の水素がヒドロキシル基で置換された化合物をいう。ポリフェノールとしては、例えば、フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなどが挙げられる。
本発明における「総ポリフェノール量」とは、ビールテイスト飲料に含まれるこれらポリフェノールの総量である。
他方、総ポリフェノール量が多過ぎると、飲料の混濁安定性が低下し、また飲み口も重くなってしまう。そこで、本発明の飲料の総ポリフェノール量は60質量ppm以下であり、55質量ppm以下が好ましく、50質量ppm以下がより好ましく、45質量ppm以下がより好ましく、40質量ppm以下がさらに好ましい。
本発明のビールテイスト飲料の総ポリフェノール量は、例えば、大麦麦芽、麦芽のハスク(穀皮)などのポリフェノール含有量の多い原材料の使用量を調整することによって制
御できる。具体的には、ポリフェノール含有量の多い麦芽等の原材料の使用量を増やすことにより総ポリフェノール量を増加させることができる。
(1)ハスクがある麦芽等の使用量を増やすことによって、ビールテイスト飲料の全窒素量および総ポリフェノール量を増やす。
(2)大豆、酵母エキス等の使用量を増減させることによって、総ポリフェノール量を維持しながら、ビールテイスト飲料の全窒素量を増減させる。
(3)ハスクがある麦芽等の使用量を増やし大豆、酵母エキス等の使用量を減らすことによって、全窒素量を維持しながら、総ポリフェノール量を増やす。
(4)ハスクがある麦芽等の使用量を減らし大豆、酵母エキス等の使用量を増やすことによって、全窒素量を維持しながら、総ポリフェノール量を減らす。
分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)に記載されている方法によって測定することができる。
なお、本明細書において、アルコール度数は、体積/体積基準の百分率(v/v%)で示されるものとする。また、飲料のアルコール含有量は、公知のいずれの方法によっても測定することができるが、例えば、振動式密度計によって測定することができる。
本明細書において、スピリッツとは、麦、米、そば、とうもろこし等の穀物を原料として、麦芽または必要により酵素剤を用いて糖化し、酵母を用いて発酵させた後、更に蒸留して得られる酒類を意味する。スピリッツの原材料である穀物としては、麦が好ましい。
また、アルコールを含有するビールテイスト飲料のpHは、好ましくは3.0~4.5であり、ノンアルコールビールテイスト飲料のpHは、好ましくは4.0未満である。
なお、本明細書における「総エキス量」は、アルコール度数が1(v/v)%以上の飲料においては、日本の酒税法におけるエキス分、すなわち、温度15℃の時において原容量100cm3中に含有する不揮発性成分のグラム数をいい、アルコール度数が1(v/v)%未満の飲料においては、脱ガスしたサンプルをビール酒造組合国際技術委員会(BCOJ)が定める「ビール分析法 7.2 エキス」に従い測定したエキス値(質量%)をいう。
なお、無色透明のビンやペットボトルを使用する場合、通常の缶や有色のビンでの場合と異なり、太陽光や蛍光灯の光にさらされることになる。しかしながら、本発明の一態様のビールテイスト飲料は、ホップに由来する成分を実質的に含有していないため、日光の照射に起因した日光臭の発生が抑制される。そのため、本発明の一態様のビールテイスト飲料は、このような無色透明のビンやペットボトルに充填することもできる。
本発明の一態様のビールテイスト飲料の主な原材料は、窒素、ポリフェノール等を含有する麦芽および水であり、ホップを実質的に使用しないが、その他に、甘味料、水溶性食物繊維、苦味料または苦味付与剤、酸化防止剤、香料、酸味料等を用いてもよい。
キス、大豆タンパク、麦芽、大豆、酵母エキス、エンドウ、小麦麦芽、未発芽の穀物、これらの分解物等が挙げられる。また未発芽の穀物としては、例えば、未発芽の大麦、小麦、ライ麦、カラス麦、オート麦、ハト麦、エン麦、大豆、エンドウ等が挙げられる。
麦芽比率を上記の範囲内とすることにより、麦芽等に起因する濁りを抑制し、風味がより優れたビールテイスト飲料を製造できる。
本明細書において、麦芽比率は、平成30年4月1日が施工日の酒税法および酒類行政関係法令等解釈通達に従って計算された値を意味する。
これらの糖類の形態は、溶液等の液体であってもよく、粉末等の固体であってもよい。
また、デンプンの原料穀物の種類、デンプンの精製方法、および酵素や酸による加水分解等の処理条件についても特に制限はない。例えば、酵素や酸による加水分解の条件を適宜設定することにより、マルトースの比率を高めた糖類を用いてもよい。その他、スクロース、フルクトース、グルコース、マルトース、トレハロース、マルトトリオースおよびこれらの溶液(糖液)等を用いることもできる。
また、人工甘味料としては、例えば、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、スクラロース、ネオテーム等が挙げられる。
デルタラクトンまたはそれらの塩が挙げられる。
これらの酸味料の中でも、リン酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、フィチン酸、酢酸、コハク酸またはそれらの塩が好ましく、リン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、酢酸またはそれらの塩がより好ましい。
これらの酸味料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の一態様のビールテイスト飲料に含まれる炭酸ガスは、原材料に含まれる炭酸ガスを利用してもよく、また、炭酸水との混和または炭酸ガスの添加等で溶解させてもよい。
本発明の一態様のビールテイスト飲料は、アルコール発酵を行うため、この発酵工程で生じた炭酸ガスをそのまま用いることができるが、適宜炭酸水を加えて、炭酸ガスの量を調製してもよい。
本明細書において、ガス圧とは、特別な場合を除き、容器内におけるガス圧をいう。
圧力の測定は、当業者によく知られた方法、例えば20℃にした試料をガス内圧計に固定した後、一度ガス内圧計の活栓を開いてガスを抜き、再び活栓を閉じ、ガス内圧計を振り動かして指針が一定の位置に達したときの値を読み取る方法を用いて、または市販のガス圧測定装置を用いて測定することができる。
本発明の一態様のビールテイスト飲料は、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて、様々な添加物を添加してもよい。
そのような添加物としては、例えば、着色料、泡形成剤、発酵促進剤、酵母エキス、ペプチド含有物等のタンパク質系物質、アミノ酸等の調味料が挙げられる。
着色料は、飲料にビール様の色を与えるために使用するものであり、カラメル色素などを用いることができる。泡形成剤は、飲料にビール様の泡を形成させるため、あるいは飲料の泡を保持させるために使用するものであり、大豆サポニン、キラヤサポニン等の植物抽出サポニン系物質、コーン、大豆などの植物タンパク、およびペプチド含有物、ウシ血清アルブミン等のタンパク質系物質、酵母エキスなどを適宜使用することができる。
発酵促進剤は、酵母による発酵を促進させるために使用するものであり、例えば、酵母エキス、米や麦などの糠成分、ビタミン、ミネラル剤などを単独または組み合わせて使用することができる。
本発明の一態様のビールテイスト飲料は、容器に詰められた容器詰飲料であってもよい。容器詰飲料にはいずれの形態・材質の容器を用いてもよく、容器の例としては、ビン、缶、樽またはペットボトルが挙げられるが、特に持ち運びが容易であるとの観点から、缶、ビンやペットボトルが好ましい。
本発明の一態様のビールテイスト飲料の製造方法としては、水および麦芽を含む原料に
、酵母を添加して、アルコール発酵を行う工程(1)を有することが好ましく、さらに下記工程(2)および(3)を有してもよい。
・工程(3):穀物に由来するスピリッツを添加する工程。
例えば、工程(1)でアルコール発酵を行った原料液に、工程(2)として、酵母が資化可能な原料を配合してもよく、また、工程(2)として、水および麦芽と共に、酵母が資化可能な原料を配合して、発酵前の原料を調製した後、工程(1)として、酵母が資化可能な原料を含む原料に対してアルコール発酵を行ってもよい。
同様に、工程(3)についても、同様に、それぞれの工程を行う順序は特に限定されず、例えば、工程(3)で行う各成分の配合は、工程(1)の前の発酵前の原料に対して行ってもよく、工程(1)の後の発酵後の原料に対して行ってもよい。
工程(1)は、水および麦芽を含む原料に、酵母を添加して、アルコール発酵を行う工程である。
原料の調製方法としては、原料を仕込釜または仕込槽に投入し、必要に応じてアミラーゼ等の酵素を添加し、糊化、糖化を行わせ、ろ過して煮沸し、清澄タンクにて凝固タンパク等の固形分を取り除く。その後、さらに酵母を添加して発酵させ、ろ過機等で酵母を取り除き、必要に応じて水や香料、酸味料、色素等の添加剤を加えて、原料を調製することができる。
なお、酸化防止剤、苦味付与剤、香料、酸味料、色素等は、発酵工程後において所定量添加してもよいが、糊化・糖化工程を含む製造工程中の任意のタイミングで添加してもよく、添加タイミングは限定されない。
酵母は、酵母懸濁液のまま原料に添加しても良いし、遠心分離あるいは沈降により酵母を濃縮したスラリーを原料に添加してもよい。また、遠心分離の後、完全に上澄みを取り除いたものを添加しても良い。酵母の原液への添加量は適宜設定できるが、例えば、5×106cells/ml~1×108cells/ml程度である。
工程(2)は酵母が資化可能な原料1種以上を配合する工程である。工程(2)における酵母が資化可能な原料としては、窒素源および炭素源となる麦芽以外の原料であり、例
えば、エンドウ豆、トウモロコシ、コメ、大豆、酵母エキスなどを用いることができるが、これら以外の原料を用いることも可能である。なお、これらの原料もビールテイスト飲料の呈味と香りに影響を与えるので飲用者の嗜好に合わせて適宜選択するのが好ましい。
また、工程(3)は、穀物に由来するスピリッツを添加する工程である。
また、酵母が資化可能な原料およびスピリッツを同時に配合し、工程(2)および(3)を同時に行ってもよい。
さらに、工程(2)および(3)を行う際に、他の添加剤も同時に配合してもよい。
ビールテイスト飲料の容器詰め方法としては、特に限定されず、当業者に周知の容器詰め方法を用いることができる。容器詰め工程によって、本発明のビールテイスト飲料は容器に充填・密閉される。容器詰め工程には、いずれの形態・材質の容器を用いてもよく、容器の例としては、「1.4 容器詰飲料」に記載の容器が挙げられる。
なお、以下の実施例および比較例で調製したビールテイスト飲料の評価は、同一の6人のパネラーが、各ビールテイスト飲料の臭いの確認および試飲をし、以下のように行った。
実施例および比較例で調製し、4℃程度まで冷却したビールテイスト飲料を、各パネラーが試飲し、「味わいと飲みやすさ」をそれぞれ下記基準によって3段階で評価した。なお、「味わいと飲みやすさ」の評価前に、予め、それぞれの評価が「2」となるサンプルを用意し、各パネラー間での基準の統一を図った。
(味わいと飲みやすさの評価)
・「3」:味わいと飲みやすさがある。
・「2」:味わいと飲みやすさがある程度ある。
・「1」:味わいと飲みやすさがない。
そして、6人のパネラーの平均値を基に、以下の基準で評価をし、2以上を合格とした。
実施例および比較例で調製し、20℃で15週間保存した飲料を、以下の手順で混濁安定性を測定した。
(1)試料を0℃の恒温水槽に入れ48時間保持する。
(2)試料を均一にする為、軽く振盪する。
(3)気泡の消えるまで再び0℃恒温水槽に数分間保持する。
(4)濁度計(シグリスト社製 LabScat)により混濁度を測定する。
(混濁安定性の評価)
・「3」:混濁度が50Helm未満。
・「2」:混濁度が50Helm以上100Helm未満。
・「1」:混濁度が100Helm以上。
また、各パネラーが試飲した際の、「味わいと飲みやすさ」および「混濁安定性」に基づき総合評価を、下記基準によって3段階で評価した。
・「〇」:「味わいとのみやすさ」および「混濁度」の評価の両者が2.5以上。
・「△」:「○」および「×」に該当しない。
・「×」:「味わいとのみやすさ」および「混濁度」の評価のどちらか一方が2未満。
粉砕した大麦麦芽を、52℃で保持された温水40Lが入った仕込槽に投入した後、52℃で30分間保持し、続いて70℃で40分間、さらに76℃で5分間と段階的に温度を上げて保持した後、濾過して麦芽粕を除去し麦汁を得た。前記麦汁を煮沸釜に投入し、糖液(糖化スターチ、加藤化学株式会社製)、酵母エキス(HY-YEST504、KERRY社製)、大豆たんぱく分解物(ハイニュートDC、不二製油株式会社製)の原料混合物を添加し、温水で100Lに調整した。飲料中の麦芽比率、酵母エキスおよび大豆タンパク分解物の投入量は表1に示す。比較例5では、さらにイソホップ(ISO HOP)を麦汁に投入した。
続いて麦汁を煮沸してから冷却した後、得られた醗酵前液にビール酵母を添加して約1週間発酵させた後、さらに約1週間の熟成期間を経て、酵母をろ過で除去して、エキス調整水、および小麦に由来するスピリッツを添加しビールテイスト飲料を調製した。
また、総エキス量、全窒素量、総ポリフェノール量、イソα酸の含有量は、改訂BCOJビール分析法(公益財団法人日本醸造協会発行、ビール酒造組合国際技術委員会〔分析委員会〕編集2013年増補改訂)に記載されている方法に基づいて測定した。
Claims (16)
- イソα酸の含有量が0.1質量ppm以下、全窒素量が8~45mg/100ml、および、総ポリフェノール量が10~60質量ppmであり、アルコール度数が0~20(v/v)%である、ビールテイスト飲料(ただし、緑茶抽出物またはヘスペリジンを含む飲料を除く)。
- イソα酸の含有量が0.1質量ppm以下、全窒素量が8~45mg/100ml、および、総ポリフェノール量が10~60質量ppmであり、アルコール度数が0~20(v/v)%であり、原材料として麦を含む、ビールテイスト飲料。
- 原材料として、麦を含む、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
- 原材料の麦の少なくとも一部として、麦芽を含む、請求項2または3に記載のビールテイスト飲料。
- 原材料の麦の少なくとも一部として、麦芽には該当しない麦を含む、請求項2~4のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 全窒素量(mg/100ml)/総ポリフェノール量(質量ppm)が0.3~4.5である、請求項1~5のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 原材料として、酵母エキスを含む、請求項1~6のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 原材料として、大豆、大豆タンパク、およびこれらの分解物を含む、請求項1~7のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 麦芽比率が20質量%以下である、請求項1~8のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- アルコール度数が1~20(v/v)%である、請求項1~9のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- アルコール度数が3~15(v/v)%である、請求項1~10のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- スピリッツを含む、請求項1~11のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- pHが3.0~4.5である、請求項1~12のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 総エキス量が5~18質量%である、請求項1~13のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 発酵飲料である、請求項1~14のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
- 混濁度が100Helm未満である、請求項1~15のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
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