JP7274144B2 - 横断歩道用照明装置及び横断歩道用照明装置の設置方法 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態1に係る横断歩道用照明装置を図1~図6に示す。これらの図において、図1は本発明の一実施形態に係る横断歩道用照明装置の使用状態を示す斜視図を、図2は本発明の一実施形態に係る横断歩道用照明装置の設置構造を示す概略斜視図を、図3は横断歩道用照明装置の正面図を、図4は図3の横断歩道用照明装置のIV-IV線断面図を、図5は図3の横断歩道用照明装置のV-V線断面図を、図6は図3の横断歩道用照明装置を固定具に連結する状態を示す側面図をそれぞれ示している。
半導体発光素子2は、筐体部1の内部に配置されて、筐体部1の内部から外部に向かって光を出射して、横断歩道51を所定の投光パターンで照らす。半導体発光素子2は、たとえば、発光ダイオード2A等の発光素子が使用できる。半導体発光素子2は、1個以上の発光ダイオードで構成され、好ましくは複数の発光ダイオード2Aで構成される。半導体発光素子2は、横断歩道51に対して上方から光を照射して照らすことができる出力を有するものを使用する。すなわち、半導体発光素子2には、横断歩道51を夜間等においても明るく照らすことができる照度のものを使用する。ここで、半導体発光素子2に求められる照度は、被照射体である横断歩道のサイズや照明装置の設置高さ等にも関係するので、発光ダイオード2Aの出力や個数は、これらのことを考慮して最適な形態が選択される。
筐体部1は、中空状のケーシング10を備えており、ケーシング10の内部に半導体発光素子2を収納している。さらに、筐体部1は、前面側の表面に開口窓4を設けて、半導体発光素子2から出射される光を開口窓4に通過させて外部に照射する構造としている。
図2~図6に示すケーシング10は金属製であって、全体の形状を略直方体状としている。図のケーシング10は、筒状の本体ケース11と、この本体ケース11の両端開口部を閉塞する閉塞部12とを備えている。このケーシング10は、本体ケース11を、両端を開口してなる筒体とし、この筒状の本体ケース11の両端開口部を閉塞部12で閉塞して、内部に半導体発光素子2を収納している。ただ、ケーシングは、本体ケースを、一方の端面のみを開口させた有底の筒状として、ひとつの閉塞部で端面開口を閉塞する構成とすることもできる。
本体ケース11は、強度と熱伝導性に優れた金属、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の金属製としている。図の本体ケース11は、横断面形状において、厚さよりも横幅を広くした長方形の筒形であって、両端を開口した角筒状に成形している。図5に示す本体ケース11は、外周面に軸方向に伸びる複数列のリブを設けて放熱フィン13としている。図に示す本体ケース10は、前面側となる第一面10Aの両側に連結された第二面10Bと第四面10Dの外側面に複数列(図においては5列)の放熱フィン13を互いに平行な姿勢で設けている。
閉塞部12は、本体ケース11の端部を被覆するキャップ形状としている。閉塞部12は、金属製とし、あるいは硬質のプラスチック製とすることができる。図に示す閉塞部12は、本体ケース11の開口端を閉塞可能な端面プレート12Aの周囲に周壁12Bを連結してなる形状としている。閉塞部12は、本体ケース11の開口端部を閉塞する状態で、周壁12Bが本体ケース11の端部に沿って配置されて、本体ケース11の定位置に配置されるようにしている。この閉塞部12は、端面プレート12Aの四隅のコーナー部を貫通する止ネジ16が本体ケース11のネジ穴15Bにねじ込まれて、本体ケース11に固定されている。
さらに、筐体部1は、内部に収納される半導体発光素子2の発光を外部に取り出すための開口窓4を有している。図2~図5に示す筐体部1は、前面となる第一面10Aに開口窓4を開口して設けている。図に示す開口窓4は、半導体発光素子2から照射される光を通過させて、その照射光が横断歩道51を外形に沿って照らすことができる形状としている。横断歩道用照明装置100は、図1に示すように、横断歩道51を俯瞰する位置に配置されて上方から横断歩道51を照らすので、開口窓4は、鳥瞰視において横断歩道51の外形に沿って照らすことができる形状に形成される。とくに、横断歩道51を明確に照らし出すために、横断歩道51の左右の両側縁に沿って照射できる投光パターン6となるように、その形状を特定している。
さらに、図4と図5に示す筐体部1は、ケーシング10の第一面10Aに開口された開口窓4を透光性部材7で閉塞している。これにより、開口窓4から筐体部1の内部に異物や雨水等が侵入するのを防止している。透光性部材7は、半導体発光素子2から照射される照射光を効率よく外部に照射できるように、好ましくは無色透明の板材を使用する。ただ、透光性部材には、有色透明の板材や半透明の板材も使用できる。例えば、透光性部材に乳白色等に着色された半透明の板材を使用することで、縞状の発光斑が生じるのを有効に防止できる。さらに、透光性部材は、表面に光拡散シートを貼付し、あるいは表面に微細な凹凸を設けることで光を散乱させて発光斑を防止することもできる。透光性部材7は、たとえば、アクリルやポリカーボネート等の樹脂板やガラス板が使用できる。図に示す筐体部1は、透光性部材7を止ネジ25でネジ止めしてケーシング10の内面に固定している。この構造は、透光性部材7が劣化して透過度が低下した際に交換できる特徴がある。ただ、透光性部材は、ケーシングの内面に接着等により固定することもできる。
実装基板5は、半導体発光素子2を構成する発光ダイオード2Aを実装している。半導体発光素子2を実装する実装基板5には、通称「ガラエポ」と呼ばれる複合基材エポキシ樹脂製基板やガラス布基材エポキシ樹脂製基板を使用し、あるいは、セラミックス基板やアルミニウム基板等を使用することができる。実装基板5は、好ましくは、筐体部1に対して熱伝導状態に収納することで、実装基板5の放熱性を高めて、半導体発光素子2を有効に保護できる。図3~図5に示す実装基板5は、8個の発光ダイオード2Aを上下左右に隙間なく並べて2列4段に実装している。また、図8に示す実装基板5は、4個の発光ダイオード2Aを上下に隙間なく並べて1列に実装している。
さらに、本発明の実施形態2に係る横断歩道用照明装置を図16に示す。この図に示す横断歩道用照明装置200は、筐体部1が、中空状のケーシング10と、このケーシング10の前面となる第一面10Aに脱着自在に固定されるカバープレート8とを備えている。ケーシング10は、第一面10Aに第一開口部4Aを開口すると共に、第一開口部4Aを透光性部材7で閉塞している。
カバープレート8は、金属製の板材で、第一開口部4Aよりも大きな外形として、第一開口部4A全体をカバーしている。さらに、カバープレート8は、第一開口部4Aと対向する位置に、第一開口部4Aの開口領域を制限する大きさ又は形状の第二開口部4Bを開口して設けている。図16に示す筐体部1は、ケーシング10に開口された第一開口部4Aを第二開口部4Bよりも大きく開口しており、正面視において、第一開口部4Aの前面に第二開口部4Bが重ねられる状態で、第二開口部4Bが第一開口部4Aの開口領域を制限して所定の形状の開口窓4が形成されるようにしている。図16に示す筐体部1は、ケーシング10に開口された第一開口部4Aを第二開口部4Bよりも大きな方形状としており、第一開口部4Aの領域内に配置される第二開口部4Bにより、開口窓4の形状が特定されるようにしている。
以上の構造の横断歩道用照明装置は、固定具を介して横断歩道を俯瞰する所定の位置に傾斜姿勢で配置される。図2及び図6に示す固定具54は、横断歩道の近傍に立設される支柱(図示せず)に固定される固定パイプ55と、横断歩道用照明装置100の背面に配置されて筐体部1の固定部3が連結される連結金具56と、この連結金具56を固定パイプ55に固定する結束バンド57とを備えている。固定パイプ55は、例えば金属製の単管パイプで、支柱の上部であって、横断歩道を俯瞰する所定の位置に水平姿勢で配置される。連結金具56は、細長い金属板を曲げ加工したもので、中央部に固定パイプ55の外周面に沿う湾曲部を設けると共に、両端部を折曲して、筐体部1の上下の固定部3を連結する連結部を設けている。筐体部1は、連結壁20に設けたスリット22に挿通される固定ネジ21を介して連結金具56に固定される。結束バンド57は金属製で、図2に示すように、連結金具56と固定パイプ55に巻き付けられて、連結金具56を固定パイプ55に締結する。結束バンド57は、連結金具56の中央部において、固定パイプ55と当接する湾曲部の上下を貫通すると共に、固定パイプ55の外周面に沿って巻き付けられて、留め具58により締結される。
1…筐体部
2…半導体発光素子
2A…発光ダイオード
3…固定部
4、4’…開口窓
4a…開口側縁
4A…第一開口部
4B…第二開口部
5…実装基板
6…投光パターン
6a…側縁
6b…側縁
7…透光性部材
8…カバープレート
10…ケーシング
10A…第一面
10B…第二面
10C…第三面
10D…第四面
11…本体ケース
12…閉塞部
12X…第1の閉塞部
12Y…第2の閉塞部
12A…端面プレート
12B…周壁
13…放熱フィン
15…ボス部
15A…縦溝
15B…ネジ穴
16…止ネジ
17…パッキン
18…リング溝
19…貫通穴
20…連結壁
21…固定ネジ
22…スリット
23…給電線
24…ボス部
25…止ネジ
26…抵抗器
27…点灯回路
28…電源
29…連結穴
29A…貫通穴
29B…スリット穴
30…収納ケース
31…ボルト
32…ナット
33…回路
50…道路
51…横断歩道
51A…塗装パターン
52…歩道
53…支柱
54…固定具
55…固定パイプ
56…連結金具
57…結束バンド
58…留め具
80…照明灯ケース
81…内部フレーム
82…LEDランプ
83…レンズ
83A、83B、83C…レンズ部
86…投光パターン
91…横断歩道
93…支柱
S1、S2…側縁
m…中心線
Claims (10)
- 横断歩道用照明装置であって、
半導体発光素子と、
前記半導体発光素子を収納すると共に、該半導体発光素子の発光を外部に取り出すための開口窓を有する筐体部と
を備え、
前記開口窓は、正面視において、両側の開口側縁が上方に向かって互いに接近する形状に形成されており、
前記筐体部が、横断歩道を俯瞰する位置に傾斜姿勢で配置されて、横断歩道を両側縁に沿って照らす投光パターンの照射光が前記開口窓を通して照射されるように構成されてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記筐体部が、中空状のケーシングを備え、前記ケーシングの前面となる第一面に前記開口窓を開口すると共に、前記開口窓を透光性部材で閉塞しており、
前記半導体発光素子の発光を前記開口窓に通過させて横断歩道を所定の投光パターンで照らすようにしてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記筐体部が、中空状のケーシングと、前記ケーシングの前面となる第一面に脱着自在に固定されるカバープレートとを備えており、
前記ケーシングは、第一面に第一開口部を開口すると共に、前記第一開口部を透光性部材で閉塞しており、
前記カバープレートは、前記第一開口部全体をカバーすると共に、前記第一開口部と対向する位置に該第一開口部の開口領域を制限する第二開口部を設けており、
正面視において、前記第一開口部の前面に前記第二開口部が重ねられて前記開口窓が形成されており、
前記半導体発光素子の発光を前記開口窓に通過させて横断歩道を所定の投光パターンで照らすようにしてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記半導体発光素子が、隣接して配置された複数の発光ダイオードで構成されており、
前記複数の発光ダイオードが、前記開口窓の上下方向に沿うように並べて配置されてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記開口窓が、上底と下底が平行な台形状に形成されてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項5に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記開口窓が、等脚台形状に形成されてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の横断歩道用照明装置であって、さらに、
前記半導体発光素子を実装する実装基板を備えており、
前記筐体部が、中空の直方体形状であって、前面側の第一面に前記開口窓を配置すると共に、前記実装基板を、前記筐体部の内部において前記第一面と対向する面に設置してなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記開口窓の正面視において、前記半導体発光素子が、該開口窓との対向位置よりも上方にオフセットして配置されてなる横断歩道用照明装置。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の横断歩道用照明装置であって、
前記筐体部が、該筐体部を外部の固定具と固定するための固定部を備えており、
前記固定部を介して前記筐体部を固定具に連結して、横断歩道の定位置に配置するようにしてなる横断歩道用照明装置。 - 横断歩道用照明装置を外部の固定具に固定する設置方法であって、
半導体発光素子と、
前記半導体発光素子を収納すると共に、該半導体発光素子の発光を外部に取り出すための開口窓を有する筐体部とを備え、
前記開口窓が、正面視において、両側の開口側縁が上方に向かって互いに接近する形状に形成されてなる横断歩道用照明装置を準備する準備工程と、
前記横断歩道用照明装置を、前記固定具を介して、横断歩道を俯瞰する位置に傾斜姿勢で配置する設置工程と、
を含み、
前記設置工程において、前記開口窓を通過して照射される投光パターンの照射光が、横断歩道の左右の側縁に沿って横断歩道を照らすように前記横断歩道用照明装置の傾斜姿勢を調整することを特徴とする横断歩道用照明装置の設置方法。
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