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JP7263769B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP7263769B2
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Description

本発明は、シート給送装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来からレーザプリンタ等の画像形成装置において、装置本体の側面に開閉可能に設けられたカバーにシートトレイを備えたものがある。このシートトレイには、シートの積載量を増やす観点や積載量の変化によって給送ローラに掛かる給送圧のばらつきを軽減するために、シートを圧板で支持して昇降させる圧板機構が用いられているものがある。
このような画像形成装置においてカバーを閉位置にした場合、装置の小型化を優先すると圧板と給送ローラとが干渉するおそれがある。そのため、例えば特許文献1では、バネとカムの回転により昇降可能な圧板を用い、カバーを閉じるときに圧板が引き上げられて給送ローラよりも上方の収容位置に収容される構成としている。
特開2016-84233号公報
特許文献1では、カバーを閉じるときに圧板が収容位置に変位して圧板の当接部とカムとが離間する。このとき、圧板がバネにより付勢されているため、圧板の当接部がカムから勢いよく外れ、音が発生しやすい。また、逆にカバーを開くときには圧板の当接部がカムに押し付けられ、この際にも音が発生しやすい。このような状況は、画像形成装置だけではなく原稿搬送装置などシート給送装置を有する構成においても同様である。
本発明は、カバーを閉じるときに圧板が引き上げられて収容位置に収容されることにより装置の小型化を図るとともに、圧板が変位する際の音の発生を抑制するシート給送装置を提供することを目的とする。また、そのシート給送装置を備えた画像形成装置を提供することも目的とする。
本発明のシート給送装置は、装置本体と、前記装置本体に設けられ、シートを給送する給送部と、前記装置本体に設けられ、閉位置と、前記閉位置よりも上端部が前記装置本体の側面から遠い開位置とに揺動するカバーと、前記カバーに設けられており、前記カバーが前記開位置にあるときにシートを支持可能なシート支持面と、被支持部とを有し、前記被支持部が第1位置に位置することで前記給送部に対してシートを圧接させる供給位置と、前記被支持部が前記第1位置より下方の第2位置に位置することで前記給送部からシートを離間させる非供給位置との間でシート給送方向における下流端側が揺動する圧板と、前記装置本体に設けられ、前記被支持部を下方から支持可能な支持部を有し、前記被支持部を前記第1位置に保持する上位置と、前記被支持部を前記第2位置に保持する下位置との間で前記支持部が揺動するリンク部材と、一端部が前記装置本体に連結され、他端部が前記圧板に連結され、前記カバーが前記閉位置にあるとき前記被支持部を前記支持部から離間させて前記圧板を前記給送部の上方の収容位置に保持する第1保持位置と、前記カバーが前記開位置にあるとき前記圧板を前記供給位置及び前記非供給位置に変位可能に保持する第2保持位置との間で変位するアームと、を備える。
上記の構成によれば、圧板の被支持部を下方から支持した状態で圧板を昇降させることにより、カバーを閉じるときには被支持部が支持部から離間し、カバーを開くときには被支持部が支持部に当接する。
本発明によれば、カバーを閉じるときには圧板の被支持部がリンク部材の支持部から離間し、カバーを開くときには圧板の被支持部がリンク部材の支持部に当接するだけであるため、被支持部と支持部との間で音が発生しにくい。また、カバーを閉じた状態において圧板の被支持部をリンク部材の支持部から離間させることで圧板を給送部の上方に収容する構成としているため、装置の小型化を実現できる。
第1実施形態の画像形成装置の中央断面図である。 第1実施形態のMP給送機構の要部を示す斜視図である。 図2の側断面図である。 図3において圧板が供給位置にある状態を示す図である。 図3においてMPトレイが閉位置へ向かって揺動した状態を示す図である。 図5においてMPトレイが閉位置へ向かって揺動した状態を示す図である。 図6においてMPトレイが閉位置にある状態を示す図である。 図4においてMPトレイが閉位置へ向かって揺動した状態を示す図である。 図8においてMPトレイが閉位置へ向かって揺動した状態を示す図である。 図9においてMPトレイが閉位置にある状態を示す図である。 第2実施形態のMP給送機構の要部を示す側断面図である。 図11において圧板が供給位置にある状態を示す図である。 図11において圧板の後方向への変位が規制されている状態を示す図である。
[第1実施形態]
以下の説明では、図1に示すように画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準とし、マルチパーパストレイ(以下、MPトレイと記す)27を設けた側を前、その反対側を後とし、画像形成装置1を前側から見て左右方向を規定し、さらに画像形成装置1の排出トレイ82側を上、その反対を下とし、各方向を定める。
<画像形成装置の全体構成>
図1は第1実施形態の画像形成装置1の中央断面図である。画像形成装置1は、装置本体2と、供給ユニット3と、モータ4と、画像形成部の一例としての画像形成ユニット5と、排出ユニット8とを備えている。
供給ユニット3は、画像形成装置1の下部及び前部に配置され、供給ユニット3に保持されるシートSを画像形成ユニット5に搬送するものである。画像形成ユニット5は、供給ユニット3よりもシートSの搬送方向下流側に配置され、供給ユニット3から搬送されてきたシートSに画像を形成するものである。排出ユニット8は、画像形成ユニット5よりもシートSの搬送方向下流側に配置され、画像形成ユニット5により画像が形成されたシートSを画像形成装置1の外部へ排出するものである。
供給ユニット3は、画像形成装置1の下部にシートカセット10と、給送機構20と、搬送ローラ24と、レジストローラ25とを備え、画像形成装置1の前部に前面カバー90と、シート給送装置を構成する部材の一例としてのMP給送機構26とを備えている。
シートカセット10は装置本体2の下部に形成されるシートカセット装着部2Bに着脱可能に装着されている。シートカセット10は、シートカセット装着部2Bに対して、前方から後方へ向けて挿入することによりシートカセット装着部2Bに装着され、装着位置に位置することとなる。また、シートカセット10は、シートカセット装着部2Bに対して、後方から前方へ向けて引き出すことにより、装着位置から引出位置に位置することとなる。
シートカセット10は、複数枚のシートSを支持可能なカセット本体11と、カセット本体11に配置されシートSが積載されるとともにシートSを上下方向に変位可能な圧板12と、圧板12を上昇させるための圧板上昇部材13とを有する。
圧板12は回動支点12Aで回動可能に支持されており、上下方向に変位することが可能となっている。圧板上昇部材13はモータ4により駆動されることで先端部が上昇する。圧板上昇部材13の上昇によって圧板12が持ち上げられ、圧板12上に積載されているシートSが図1に示すような給送可能位置まで上昇させられる。
給送機構20はシートカセット10に積載されるシートSを一枚ずつ分離して取り出し、搬送ローラ24へ向けて搬送する機構である。給送機構20は、ピックアップローラ21と、分離ローラ22と、分離パッド23とを備えている。
ピックアップローラ21は圧板12により給送可能位置まで上昇されたシートSを取り出すためのローラであり、圧板12の上方に配置されている。分離ローラ22はピックアップローラ21よりもシートSの搬送方向下流側に配置されており、分離パッド23は分離ローラ22に対向配置されるとともに分離ローラ22に向けて付勢されている。
ピックアップローラ21により取り出されたシートSは分離ローラ22側へ送り出され、分離ローラ22と分離パッド23との間で1枚ずつに分離され、搬送ローラ24に向けて搬送される。
搬送ローラ24はシートSに搬送力を付与するローラであり、給送機構20よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。給送機構20から搬送ローラ24に搬送されてきたシートSは、レジストローラ25へ向けて搬送される。
レジストローラ25は搬送ローラ24よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。レジストローラ25は搬送されるシートSの先端の移動を規制して一旦停止させた後、所定のタイミングにて転写位置に向けて搬送する。
装置本体2の前面にはシートSのジャム処理のため、あるいは画像形成ユニット5を交換するために第1開口部2Aが形成されている。第1開口部2Aには下端部を支点として開閉可能な前面カバー90が取り付けられている。前面カバー90の前面にはシートSを供給するための第2開口部90Aが形成されている。第2開口部90Aには下端部を支点として開閉可能なカバーの一例としてのMPトレイ27が取り付けられている。MPトレイ27は、第2開口部90Aを覆う閉位置と、閉位置よりも上端部が装置本体2の前面から遠く、第2開口部90Aを開放する開位置(図1に示す位置)との間で揺動可能である。
MP給送機構26は、MPトレイ27上のシートSを一枚ずつ分離して取り出し、レジストローラ25へ向けて搬送する機構である。MP給送機構26は、MPトレイ27と、給送ローラの一例としてのピックアップローラ28と、分離ローラ29と、リタードローラ30とを備えている。ピックアップローラ28と分離ローラ29とリタードローラ30とは給送部280を構成する。
ピックアップローラ28はMPトレイ27上のシートSを取り出すためのローラである。分離ローラ29はピックアップローラ28よりもシート搬送方向下流側に配置されており、リタードローラ30は分離ローラ29に対向配置されるとともに分離ローラ29に向けて付勢されている。
ピックアップローラ28により取り出されたシートSは分離ローラ29側へ送り出され、分離ローラ29とリタードローラ30との間で1枚ずつに分離され、レジストローラ25に向けて搬送される。なお、リタードローラ30に代えて、分離パッドを分離ローラ29に対向配置させる構成としてもよい。この場合、ピックアップローラ28により取り出されたシートSは分離ローラ29と分離パッドとの間で1枚ずつに分離され、レジストローラ25に向けて搬送される。
画像形成ユニット5は、供給ユニット3から搬送されてきたシートSの表面に画像を転写するプロセスカートリッジ50と、プロセスカートリッジ50の感光体ドラム54の表面を露光する露光ユニット60と、プロセスカートリッジ50によりシートSに転写された画像を定着させる定着ユニット70とを備えている。
プロセスカートリッジ50は装置本体2におけるシートカセット装着部2Bよりも上方に配置されている。プロセスカートリッジ50は、現像剤収容室51と、供給ローラ52と、現像ローラ53と、感光体ドラム54と、転写ローラ55とを備えている。
現像剤収容室51には現像剤となるトナーが収容されている。現像剤収容室51に収容されたトナーは、図示しない撹拌部材により撹拌されながら供給ローラ52に送られる。供給ローラ52は現像剤収容室51から送られてくるトナーをさらに現像ローラ53へ供給する。
現像ローラ53は供給ローラ52に密着して配置されており、供給ローラ52から供給されたトナーを担持する。また、現像ローラ53には、図示しないバイアス印加手段により現像バイアスが印加される。
感光体ドラム54は現像ローラ53に隣接して配置されている。感光体ドラム54の表面は図示しない帯電器により一様に帯電された後、露光ユニット60により露光される。感光体ドラム54の露光された部分は他の部分よりも電位が低くなり、感光体ドラム54に画像データに基づく静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム54の表面に、帯電されたトナーが現像ローラ53から供給されることにより、静電潜像が顕像化されて現像剤像となる。
転写ローラ55は感光体ドラム54に対向配置され、図示しないバイアス印加手段により転写バイアスが印加される。転写ローラ55の表面に転写バイアスがされている状態で、現像剤像が形成された感光体ドラム54と転写ローラ55との間(転写位置)でシートSを挟持しなから搬送することにより、感光体ドラム54の表面に形成された現像剤像がシートSの表面に転写される。
露光ユニット60は、レーザダイオードと、ポリゴンミラーと、レンズと、反射鏡とを備えており、画像形成装置1に入力された画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラム54へ向けて照射することにより、感光体ドラム54の表面を露光する。
定着ユニット70は、加熱ローラ71と、押圧ローラ72とを備えている。加熱ローラ71はモータ4からの駆動力により回転駆動され、加熱ローラ71は図示しない電源から電力を供給することで加熱される。押圧ローラ72は加熱ローラ71に対向配置されており、加熱ローラ71に密着して従動回転する。現像剤像が転写されたシートSが定着ユニット70に搬送されてくると、加熱ローラ71と押圧ローラ72との間でシートSを挟持しながら搬送し、シートSに現像剤像を定着させる。
排出ユニット8は、排出ローラ81と、排出トレイ82と、排出口83とを備えている。排出ローラ81は一対のローラであり、定着ユニット70から搬送されてくるシートSを装置本体2の外部へ向けて排出する。排出トレイ82は装置本体2の上面に形成されており、排出トレイ82には排出ローラ81により排出口83から装置本体2の外部に排出されたシートSが堆積される。
<MP給送機構の構成>
図2は第1実施形態のMP給送機構26の要部を示す斜視図、図3は図2の側断面図、図4は図3において圧板31が供給位置にある状態を示す図である。
MP給送機構26は、上述したMPトレイ27と、ピックアップローラ28と、分離ローラ29と、リタードローラ30とに加え、図2に示すように、圧板31と、左右一対のリンク部材32と、左右一対のアーム33とを備えている。
MPトレイ27は、平板部27Aと、平板部27Aの左端に沿って延びる左壁部27Bと、平板部27Aの右端に沿って延びる右壁部27Cとを有している。左壁部27B及び右壁部27Cには、それぞれ圧板31のレール31Fに案内されるリブ27D(図3参照)と、圧板31の回動軸部31Eを移動可能に支持する長孔部27Eとが形成されている。
圧板31は、MPトレイ27に設けられた板状部材である。圧板31は、MPトレイ27が開位置にあるときに複数枚のシートSを支持可能なシート支持面31Aと、シート支持面31Aの左端に沿って延びる左壁部31Bと、シート支持面31Aの右端に沿って延びる右壁部31Cとを有している。
左壁部31B及び右壁部31Cの後端部には、リンク部材32の支持部32Aに支持される円柱状の被支持部31Dが形成されている。左壁部31B及び右壁部31Cの前端部には、アーム33の孔部33B及びMPトレイ27の長孔部27Eに支持される回動軸部31Eが形成されている。左壁部31B及び右壁部31Cの中途部には、MPトレイ27のリブ27Dを案内する2本のレール31Fが形成されている。なお、本実施形態とは逆に、レール31FをMPトレイ27に設け、リブ27Dを圧板31に設けてもよい。
これにより、圧板31は、リンク部材32の上下動により、図4に示す供給位置と、図3に示す非供給位置との間で回動軸部31Eを中心にシート給送方向における下流端側である後端側が揺動可能である。具体的に、供給位置は、被支持部31Dがリンク部材32によって持ち上げられて第1位置(図4に示す位置)に位置することでピックアップローラ28に対してシートSを圧接させる位置である。一方、非供給位置は、リンク部材32が下降することによって被支持部31Dが第1位置より下方の第2位置(図3に示す位置)に位置することでピックアップローラ28からシートSを離間させる位置である。
このような圧板31において、被支持部31Dは、図2に示すようにシート給送方向と直交する幅方向である左右方向において、シート支持面31Aに対して外側に設けられている。これにより、シートSが通過する領域に設けられた給送部280に対して外側で圧板31を昇降させるので、被支持部31Dを給送部280と干渉しない配置とすることができる。
また、図7に示すように、MPトレイ27が閉位置にあるとき、圧板31は収容位置に保持される。本実施形態において、収容位置にある圧板31はピックアップローラ28及び分離ローラ29の上方に位置する。このように、収容位置において圧板31が装置本体2の奥に位置するため、圧板31とMPトレイ27の間に空間を設けることができ、その空間に例えば延長トレイ等を配置することもできる。なお、収容位置にある圧板31は、ピックアップローラ28の上方のみに位置してもよい。つまり、収容位置にある圧板31は、少なくとも給送部280の上方に位置すればよい。
リンク部材32は、装置本体2に設けられた棒状部材である。リンク部材32の前端部には、圧板31の被支持部31Dを下方から支持可能な支持部32Aが形成されている。支持部32Aは平板状の突起であり、その上面が被支持部31Dに下方から当接することで被支持部31Dを支持する。また、リンク部材32の後端部には、モータ4からの駆動力によって回動される回動軸部32Bが形成されている。
リンク部材32は、モータ4の駆動により、図4に示す上位置と、図3に示す下位置との間で回動軸部32Bを中心に支持部32Aが揺動する。具体的に、上位置は、支持部32Aが被支持部31Dを持ち上げて第1位置に保持することで圧板31を供給位置に保持する位置である。一方、下位置は、支持部32Aが上位置より下方に位置し、被支持部31Dを第2位置に保持することで圧板31を非供給位置に保持する位置である。
このようなリンク部材32は、リタードローラ30の回転軸方向において、リタードローラ30に対して異なる位置に設けられており、その回転軸方向から見たときに、リタードローラ30とリンク部材32の揺動範囲の少なくとも一部とが重複している。本実施形態では、リンク部材32は、左右方向においてリタードローラ30の外側に設けられており、図4に示すように左右方向に沿った方向から見たときに、上位置にあるリンク部材32とリタードローラ30とが重なっている。このように、リタードローラ30と干渉せず、かつ装置本体2が大型化しない位置にリンク部材32を配置することができる。
なお、配置スペースを確保できれば、リンク部材32の支持部32Aは、圧板31におけるシート支持面31Aに対して反対側の面を支持する構成であってもよい。この場合、圧板31におけるシート支持面31Aに対して反対側の面が被支持部の一例となる。
図2に示すように、アーム33は、後端部が装置本体2に連結され、前端部が圧板31の回動軸部31Eに連結される棒状部材である。アーム33の後端部には、装置本体2の長孔部2Cに移動可能に支持される円柱状の軸部33Aが形成されている。アーム33の前端部には、圧板31の回動軸部31Eを回動可能に支持する孔部33Bが形成されている。
アーム33は、MPトレイ27の開閉により、図7に示す第1保持位置と、図3及び図4に示す第2保持位置との間で変位する。具体的に、第1保持位置は、MPトレイ27が閉位置にあり、軸部33Aが長孔部2Cの下端に位置し、被支持部31Dを支持部32Aから離間させて圧板31を給送部280の上方の収容位置に保持する位置である。一方、第2保持位置は、MPトレイ27が開位置にあり、軸部33Aが長孔部2Cの上端に位置し、圧板31を供給位置及び非供給位置に変位可能に保持する位置である。
<MP給送機構の動作>
図3から図10を参照してMPトレイ27の開閉時におけるMP給送機構26の動作について、2つの形態に分けて説明する。1つ目は、MPトレイ27が開位置にあり、支持部32Aが下位置にある状態からMPトレイ27を閉位置へ揺動させ、その状態からMPトレイ27を開位置へ揺動させる形態である。2つ目は、MPトレイ27が開位置にあり、支持部32Aが上位置にある状態からMPトレイ27を閉位置へ揺動させ、その状態からMPトレイ27を開位置へ揺動させる形態である。
まず、1つ目の形態について説明する。印刷の終了後など、画像形成装置1が駆動していないときは、図3に示すように、MPトレイ27が開位置にあり、支持部32Aが下位置にあり、圧板31が非供給位置にある状態となっている。この状態からユーザによりMPトレイ27が閉位置へ向かって揺動させられると、アーム33の軸部33Aが装置本体2の長孔部2Cにおいて上端から下端へ移動し、図5に示す状態となる。
図5の状態からさらにMPトレイ27が閉位置へ向かって揺動させられると、図6に示すように、圧板31の回動軸部31Eが、軸部33Aを中心に回動するアーム33に押し上げられ、MPトレイ27の長孔部27Eに沿って移動する。このとき、圧板31のレール31FがMPトレイ27のリブ27Dを案内しながら移動する。
これにより、圧板31の被支持部31Dが第2位置から上方へ移動して支持部32Aから離間し、二点鎖線で示す第1位置を通過する。被支持部31Dは当接している支持部32Aから上方向に離間するため、被支持部31Dと支持部32Aとの間で音が発生しにくい。また、被支持部31Dが第1位置を通過するようにレール31Fの形状が設計されている。
図6の状態からさらにMPトレイ27が閉位置へ向かって揺動させられると、圧板31の回動軸部31Eがアーム33によってさらに押し上げられ、図7に示すように、MPトレイ27が閉位置に到達するとともに、アーム33が第1保持位置に到達し、圧板31が収容位置に到達する。
次に、図7の状態からMPトレイ27を開く場合、上記の動作と逆の動作となる。すなわち、図7の状態からユーザによりMPトレイ27が開位置へ向かって揺動させられると、図6に示すように、圧板31の回動軸部31Eが、軸部33Aを中心に前方へ傾倒するアーム33によって押し下げられ、MPトレイ27の長孔部27Eに沿って移動する。このとき、圧板31のレール31FがMPトレイ27のリブ27Dを案内しながら移動する。
図6の状態からさらにMPトレイ27が開位置へ向かって揺動させられると、圧板31の被支持部31Dが二点鎖線で示す第1位置を通過し、図5に示すように第2位置へ到達し、支持部32Aに当接する。被支持部31DはMPトレイ27が揺動する速さで支持部32Aに当接するだけであるため、被支持部31Dと支持部32Aとの間で音が発生しにくい。
図5の状態からさらにMPトレイ27が開位置へ向かって揺動させられると、アーム33の軸部33Aが装置本体2の長孔部2Cにおいて下端から上端へ移動し、図3に示すように、MPトレイ27が開位置に到達する。
次に、2つ目の形態について説明する。印刷中に停電等で画像形成装置1の駆動が止まってしまったときは、図4に示すように、MPトレイ27が開位置にあり、支持部32Aが上位置にあり、圧板31が供給位置にある状態となっている。この状態からユーザによりMPトレイ27が閉位置へ向かって揺動させられると、アーム33の軸部33Aが装置本体2の長孔部2Cにおいて上端から下端へ移動し、図8に示す状態となる。
図8の状態からさらにMPトレイ27が閉位置へ向かって揺動させられると、図9に示すように、圧板31の回動軸部31Eが、軸部33Aを中心に回動するアーム33に押し上げられ、MPトレイ27の長孔部27Eに沿って移動する。このとき、圧板31のレール31FがMPトレイ27のリブ27Dを案内しながら移動する。これにより、圧板31の被支持部31Dが第1位置から前上方へ移動して支持部32Aから離間する。被支持部31Dは当接している支持部32Aから斜め上方向に離間するため、被支持部31Dと支持部32Aとの間で音が発生しにくい。
図9の状態からさらにMPトレイ27が閉位置へ向かって揺動させられると、圧板31の回動軸部31Eがアーム33によってさらに押し上げられ、図10に示すように、MPトレイ27が閉位置に到達するとともに、アーム33が第1保持位置に到達し、圧板31が収容位置に到達する。
次に、図10の状態からMPトレイ27を開く場合、上記の動作と逆の動作となる。すなわち、図10の状態からユーザによりMPトレイ27が開位置へ向かって揺動させられると、図9に示すように、圧板31の回動軸部31Eが、軸部33Aを中心に前方へ傾倒するアーム33によって押し下げられ、MPトレイ27の長孔部27Eに沿って移動する。このとき、圧板31のレール31FがMPトレイ27のリブ27Dを案内しながら移動する。
図9の状態からさらにMPトレイ27が開位置へ向かって揺動させられると、図8に示すように圧板31の被支持部31Dが第1位置へ到達し、支持部32Aに当接する。そして、被支持部31Dが第1位置に到達した後、リブ27Dはレール31Fから離間する。被支持部31DはMPトレイ27が揺動する速さで支持部32Aに当接するだけであるため、被支持部31Dと支持部32Aとの間で音が発生しにくい。
図8の状態からさらにMPトレイ27が開位置へ向かって揺動させられると、アーム33の軸部33Aが装置本体2の長孔部2Cにおいて下端から上端へ移動し、図4に示すように、MPトレイ27が開位置に到達する。この後、画像形成装置1への電源供給が復帰すると、リンク部材32はモータ4の駆動により下位置へ揺動し、図3に示すように、圧板31が非供給位置へ変位することで、正常に使用可能な状態となる。
このように、第1実施形態の画像形成装置1によれば、MPトレイ27を開くときに被支持部31Dは必ず第1位置を通るため、リンク部材32がどの位置にあっても、被支持部31Dは支持部32Aに受け渡される。よって、停電等でリンク部材32が上位置で止まってしまった状態でMPトレイ27が閉じられた場合でも、復帰時に正常に使用することができる。
また、第1実施形態の画像形成装置1によれば、圧板31の被支持部31Dを下方から支持した状態で圧板31を昇降させることにより、MPトレイ27を閉じるときには被支持部31Dが支持部32Aから離間し、MPトレイ27を開くときには被支持部31Dが支持部32Aに当接するだけであるため、被支持部31Dと支持部32Aとの間で音が発生しにくい。また、MPトレイ27を閉じた状態において被支持部31Dを支持部32Aから離間させることで圧板31を給送部280の上方に収容する構成としているため、装置本体2の小型化を実現できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の画像形成装置について説明する。第2実施形態の画像形成装置が第1実施形態の画像形成装置1と異なる点はMP給送機構260における部材の形状であり、その他は第1実施形態の画像形成装置1と同様である。以下の説明ではMP給送機構260について説明し、第1実施形態の画像形成装置1と同様の部材には同符号を付してその詳細な説明を省略する。
<MP給送機構の構成>
図11は第2実施形態のMP給送機構260の要部を示す側断面図である。図12は図11において圧板310が供給位置にある状態を示す図である。図13は図11において圧板310の後方向への変位が規制されている状態を示す図である。第2実施形態のMP給送機構260は、第1実施形態のMP給送機構26において、MPトレイ27をMPトレイ270に、圧板31を圧板310に、リンク部材32をリンク部材320に置き換えた構成である。
MPトレイ270は、第2開口部90Aを覆う閉位置と、閉位置よりも上端部が装置本体2の前面から遠く、第2開口部90Aを開放する開位置(図11に示す位置)との間で揺動可能である。MPトレイ270は、平板部270Aと、平板部270Aの左端に沿って延びる左壁部(図示せず)と、平板部27Aの右端に沿って延びる右壁部270Cとを有している。左壁部及び右壁部270Cには、それぞれ圧板310の回動軸部310Eを移動可能に支持する長孔部270Eが形成されている。
圧板310は、MPトレイ270に設けられた板状部材である。圧板310は、MPトレイ270が開位置にあるときに複数枚のシートSを支持可能なシート支持面(図示せず)と、シート支持面の左端に沿って延びる左壁部310Bと、シート支持面の右端に沿って延びる右壁部(図示せず)とを有している。
左壁部310B及び右壁部の後端部には、リンク部材320の支持部320Aに支持される円柱状の被支持部310Dが形成されている。左壁部310B及び右壁部の前端部には、アーム33の孔部33B及びMPトレイ270の長孔部270Eに支持される回動軸部310Eが形成されている。
これにより、圧板310は、リンク部材320の上下動により、図12に示す供給位置と、図11に示す非供給位置との間で回動軸部310Eを中心にシート給送方向における下流端側である後端側が揺動可能である。
このような圧板310において、被支持部310Dは、第1実施形態と同様に、左右方向において、シート支持面に対して外側に設けられている。これにより、シートSが通過する領域に設けられた給送部280に対して外側で圧板310を昇降させるので、被支持部310Dを給送部280と干渉しない配置とすることができる。
リンク部材320は、装置本体2に設けられた側面視略L字型の部材である。リンク部材320の前端部には、圧板310の被支持部310Dを下方から支持可能な支持部320Aが形成されている。支持部320Aは平板状であり、その上面が被支持部310Dに下方から当接することで被支持部310Dを支持する。
リンク部材320の後端部には、モータ4からの駆動力によって回動される回動軸部320Bが形成されている。リンク部材320は、モータ4の駆動により、図12に示す上位置と、図11に示す下位置との間で回動軸部320Bを中心に揺動する。
リンク部材320には、支持部320Aの前端部から下方へ突出する側面視円弧状の突出部320Cが形成されている。図13に示すように、突出部320Cは、リンク部材320が上位置にある状態において、MPトレイ270の閉位置から開位置への揺動に伴って変位する圧板310の被支持部310Dに当接し、圧板310が後方向へ変位することを規制する。
この状態では、圧板310の被支持部310Dの近傍の接触部310GがMPトレイ270に接触することで、圧板310の後端側がMPトレイ270に支持されている。そして、突出部320Cが被支持部310Dを規制している状態から、リンク部材320が下位置へ向かって変位するとき、突出部320Cは被支持部310Dを支持部320Aへ案内する。
なお、突出部320Cは、被支持部310Dを規制可能な長さを有し、被支持部310Dを支持部320Aへ案内可能な形状を有していれば、その長さ及び形状には特に限定はなく、例えば側面視直線状に延びる形状等であってもよい。
このようなリンク部材320は、第1実施形態と同様に、リタードローラ30の回転軸方向において、リタードローラ30に対して異なる位置に設けられており、その回転軸方向から見たときに、リタードローラ30とリンク部材320の揺動範囲の少なくとも一部とが重複している。
本実施形態では、リンク部材320は、左右方向においてリタードローラ30の外側に設けられており、図12に示すように左右方向に沿った方向から見たときに、上位置にあるリンク部材320とリタードローラ30とが重なっている。このように、リタードローラ30と干渉せず、かつ装置本体2が大型化しない位置にリンク部材320を配置することができる。
なお、配置スペースを確保できれば、リンク部材320の支持部320Aは、圧板310におけるシート支持面に対して反対側の面を支持し、突出部320Cは、圧板310の後端に当接する構成であってもよい。この場合、圧板310におけるシート支持面に対して反対側の面及び後端を含む圧板310の後端部が被支持部の一例となる。
なお、リンク部材320には、支持部320Aが被支持部310Dを支持している状態で被支持部310Dの上端に対向する補助突起を設けてもよい。この構成によれば、リンク部材320が上位置から下位置に変位するときに、補助突起が被支持部310Dを押し下げることにより、圧板310を確実に非供給位置まで下降させることができる。
<MP給送機構の動作>
図11から図13を参照してMPトレイ270の開閉時におけるMP給送機構260の動作について説明する。
まず、MPトレイ270を閉じる場合について説明する。図11又は図12の状態からユーザによりMPトレイ270が閉位置へ向かって揺動させられると、第1実施形態と同様に、圧板310の回動軸部310Eが、軸部33Aを中心に回動するアーム33に押し上げられ、MPトレイ270の長孔部270Eに沿って移動する。これにより、圧板310の被支持部310Dが支持部320Aから離間し、圧板310の接触部310GがMPトレイ270に接触しながら移動する。
このように、被支持部310Dは当接している支持部320Aから離間するだけであるため、被支持部310Dと支持部320Aとの間で音が発生しにくい。この後、第1実施形態と同様に、圧板310の回動軸部310Eがアーム33によってさらに押し上げられ、MPトレイ270が閉位置に到達するとともに、アーム33が第1保持位置に到達し、圧板310が収容位置に到達する。
次に、MPトレイ270を開く場合について説明する。ユーザにより閉位置にあるMPトレイ270が開位置へ向かって揺動させられると、上記と逆の動作により、圧板310の回動軸部310Eが、軸部33Aを中心に前方へ傾倒するアーム33によって押し下げられ、MPトレイ270の長孔部270Eに沿って移動する。このとき、圧板310の接触部310GがMPトレイ270に接触しながら移動する。
ここで、リンク部材320が下位置にあると、図11に示すように、被支持部310Dは第2位置へ移動して支持部320Aに当接する。被支持部310DはMPトレイ270が揺動する速さで支持部320Aに当接するだけであるため、被支持部310Dと支持部320Aとの間で音が発生しにくい。
一方、停電等によりリンク部材320が上位置にあると、図13に示すように、被支持部310Dが突出部320Cに当接し、圧板310は後方向へ移動することを規制される。この後、電源供給が復帰すると、リンク部材320はモータ4の駆動により下位置へ向かって揺動し、突出部320Cが被支持部310Dを支持部320Aへ案内する。そして、図11に示すように、圧板310が非供給位置に位置し、正常に使用可能な状態となる。
このように、第2実施形態の画像形成装置によれば、MPトレイ270を開いたときにリンク部材320が上位置で止まっていても、被支持部310Dは突出部320Cに当接し、被支持部310Dが支持部320Aの下に入り込むことがない。そして、電源の復帰時にリンク部材320が下位置へ変位することによって、被支持部310Dは突出部320Cに沿って支持部320A上へ案内され、正常に使用することができる。
また、第2実施形態の画像形成装置によれば、圧板310の被支持部310Dを下方から支持した状態で圧板310を昇降させている。これにより、MPトレイ270を閉じるときには被支持部310Dが支持部320Aから離間し、MPトレイ270を開くときには被支持部310Dが支持部320Aに当接するだけであるため、被支持部310Dと支持部320Aとの間で音が発生しにくい。また、MPトレイ270を閉じた状態において被支持部310Dを支持部320Aから離間させることで圧板310を給送部280の上方に収容する構成としているため、装置本体2の小型化を実現できる。
[実施形態の効果]
上記の第1実施形態の画像形成装置1に搭載されるシート給送装置は、装置本体2と、装置本体2に設けられ、シートSを給送する給送部280と、装置本体2に設けられ、閉位置と、閉位置よりも上端部が装置本体2の側面から遠い開位置とに揺動するMPトレイ27とを備える。またシート給送装置は、MPトレイ27に設けられており、MPトレイ27が開位置にあるときにシートSを支持可能なシート支持面31Aと、被支持部31Dとを有し、被支持部31Dが第1位置に位置することで給送部280に対してシートSを圧接させる供給位置と、被支持部31Dが第1位置より下方の第2位置に位置することで給送部280からシートSを離間させる非供給位置との間でシート給送方向における下流端側が揺動する圧板31を備える。またシート給送装置は、装置本体2に設けられ、被支持部31Dを下方から支持可能な支持部32Aを有し、被支持部31Dを第1位置に保持する上位置と、被支持部31Dを第2位置に保持する下位置との間で支持部32Aが揺動するリンク部材32を備える。またシート給送装置は、一端部が装置本体2に連結され、他端部が圧板31に連結され、MPトレイ27が閉位置にあるとき被支持部31Dを支持部32Aから離間させて圧板31を給送部280の上方の収容位置に保持する第1保持位置と、MPトレイ27が開位置にあるとき圧板31を供給位置及び非供給位置に変位可能に保持する第2保持位置との間で変位するアーム33を備える。
この構成によれば、圧板31の被支持部31Dを下方から支持した状態で圧板31を昇降させる構成とすることにより、MPトレイ27を閉じるときには被支持部31Dが支持部32Aから離間し、MPトレイ27を開くときには被支持部31Dが支持部32Aに当接するだけであるため、被支持部31Dと支持部32Aとの間で音が発生しにくい。また、MPトレイ27を閉じた状態において被支持部31Dを支持部32Aから離間させることで圧板31を給送部280の上方に収容する構成としているため、装置の小型化を実現できる。
また上記のシート給送装置は、圧板31に設けられたレール31Fと、MPトレイ27に設けられたリブ27Dとを備える。レール31Fは、MPトレイ27の閉位置から開位置への揺動に伴って変位する圧板31の被支持部31Dが、MPトレイ27が開位置において第1位置に到達するようにリブ27Dを案内する。
この構成によれば、MPトレイ27を開くときに被支持部31Dは必ず第1位置を通るため、リンク部材32がどの位置にあっても、被支持部31Dは支持部32Aに受け渡される。よって、停電等でリンク部材32が上位置で止まってしまった状態でMPトレイ27が閉じられた場合でも、復帰時に正常に使用することができる。
上記の第2実施形態の画像形成装置に搭載されるシート給送装置によれば、リンク部材320は、支持部320Aのシート給送方向における上流端から下方へ突出する突出部320Cを有する。突出部320Cは、リンク部材320が上位置にある状態において、MPトレイ270の閉位置から開位置への揺動に伴って変位する圧板310の被支持部310Dに当接し、圧板310のシート給送方向の下流側への変位を規制する。
この構成によれば、MPトレイ270を開いたときにリンク部材320が上位置で止まっていても、被支持部310Dが支持部320Aの下に入り込むことがない。そして、電源の復帰時にリンク部材320が下位置へ変位することによって、被支持部310Dは突出部320Cに沿って支持部32A上へ案内され、正常に使用することができる。
また上記の第1実施形態又は第2実施形態のシート給送装置によれば、給送部280は、ピックアップローラ28と、シート給送方向においてピックアップローラ28の下流に配置される分離ローラ29とを有する。そして、収容位置にある圧板31又は310は、ピックアップローラ28及び分離ローラ29の上方に位置する。
この構成によれば、収容位置において圧板31又は310が装置本体2の奥に位置するため、圧板31又は310とMPトレイ27の間に空間を設けることができ、その空間に延長トレイ等を配置することができる。
また上記の第1実施形態又は第2実施形態のシート給送装置によれば、分離ローラ29に対向するリタードローラ30を備える。リンク部材32又は320は、リタードローラ30の回転軸方向において、リタードローラ30に対して異なる位置に設けられている。そして、回転軸方向から見たときに、リタードローラ30とリンク部材32又は320の揺動範囲の少なくとも一部とが重複する。
この構成によれば、リタードローラ30を設けた構成においても、リタードローラ30と干渉せず、かつ装置が大型化しない位置にリンク部材32又は320を配置することができる。
また上記の第1実施形態又は第2実施形態のシート給送装置によれば、圧板31又は310において、被支持部31D又は310Dは、シート給送方向と直交する幅方向において、シート支持面31Aに対して外側に設けられている。
この構成によれば、シートSが通過する領域に設けられた給送部280に対して外側で圧板31を昇降させるので、被支持部31Dを給送部280と干渉しない配置とすることができる。
1 画像形成装置
2 装置本体
5 画像形成ユニット(画像形成部)
27、270 MPトレイ(カバー)
27D リブ
28 ピックアップローラ(給送ローラ)
29 分離ローラ
30 リタードローラ
31、310 圧板
31A シート支持面
31D、310D 被支持部
31F レール
32、320 リンク部材
32A、320A 支持部
33 アーム
280 給送部
320C 突出部
S シート

Claims (6)

  1. 装置本体と、
    前記装置本体に設けられ、シートを給送する給送部と、
    前記装置本体に設けられ、閉位置と、前記閉位置よりも上端部が前記装置本体の側面から遠い開位置とに揺動するカバーと、
    前記カバーに設けられており、前記カバーが前記開位置にあるときにシートを支持可能なシート支持面と、被支持部とを有し、前記被支持部が第1位置に位置することで前記給送部に対してシートを圧接させる供給位置と、前記被支持部が前記第1位置より下方の第2位置に位置することで前記給送部からシートを離間させる非供給位置との間でシート給送方向における下流端側が揺動する圧板と、
    前記装置本体に設けられ、前記被支持部を下方から支持可能な支持部を有し、前記被支持部を前記第1位置に保持する上位置と、前記被支持部を前記第2位置に保持する下位置との間で前記支持部が揺動するリンク部材と、
    一端部が前記装置本体に連結され、他端部が前記圧板に連結され、前記カバーが前記閉位置にあるとき前記被支持部を前記支持部から離間させて前記圧板を前記給送部の上方の収容位置に保持する第1保持位置と、前記カバーが前記開位置にあるとき前記圧板を前記供給位置及び前記非供給位置に変位可能に保持する第2保持位置との間で変位するアームと、
    前記カバー又は前記圧板の一方に設けられたレールと、
    前記カバー又は前記圧板の他方に設けられたリブと、を備え、
    前記レールは、前記カバーの前記閉位置から前記開位置への揺動に伴って変位する前記圧板の前記被支持部が、前記カバーが前記閉位置から揺動して前記開位置に到達するまでの間において前記第1位置を通るように、前記リブを案内することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記リンク部材は、前記支持部の前記シート給送方向における上流端から下方へ突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記リンク部材が前記上位置にある状態において、前記カバーの前記閉位置から前記開位置への揺動に伴って変位する前記圧板の前記被支持部に当接し、前記圧板の前記シート給送方向の下流側への変位を規制することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記給送部は、給送ローラと、前記シート給送方向において前記給送ローラの下流に配置される分離ローラとを有し、
    前記収容位置にある前記圧板は、前記給送ローラ及び前記分離ローラの上方に位置することを特徴とする請求項1または請求項に記載のシート給送装置。
  4. 前記分離ローラに対向するリタードローラを備え、
    前記リンク部材は、前記リタードローラの回転軸方向において、前記リタードローラに対して異なる位置に設けられており、
    前記回転軸方向から見たときに、前記リタードローラと前記リンク部材の揺動範囲の少なくとも一部とが重複することを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  5. 前記圧板において、前記被支持部は、前記シート給送方向と直交する幅方向において、前記シート支持面に対して外側に設けられている請求項1から請求項の何れか一項に記載のシート給送装置。
  6. 請求項1から請求項の何れか一項に記載のシート給送装置と、
    搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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