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JP7244691B2 - 表示装置 - Google Patents

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JP7244691B2
JP7244691B2 JP2022026956A JP2022026956A JP7244691B2 JP 7244691 B2 JP7244691 B2 JP 7244691B2 JP 2022026956 A JP2022026956 A JP 2022026956A JP 2022026956 A JP2022026956 A JP 2022026956A JP 7244691 B2 JP7244691 B2 JP 7244691B2
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Description

本発明は、表示装置に関する。
湾曲可能な表示パネルが開発されている(特許文献1)。このような表示パネルでは、樹脂基板が使用され、不純物をバリアするために樹脂基板には無機膜が積層されている。また、有機エレクトロルミネッセンス表示装置は、水分の影響を受けやすいため、表示素子が封止膜で覆われるようになっている(特許文献2)。水分のバリア性を向上させるために、有機膜の上下が一対の無機膜で挟まれた構造の封止膜が知られている。封止膜の周縁では、一対の無機膜が接触している。封止膜には、外光反射を防止するために偏光板が貼り付けられる(特許文献3)。
特開2017-211420号公報 特開2013-105144号公報 特開2017-152252号公報
表示パネルの周縁では、無機膜にクラックが入ると水分が侵入するおそれがある。そのため、表示パネルの周縁では無機膜を除去することが望ましい。無機膜の除去で、周縁には段差が形成される。例えば、表示パネルのサイズより大きい偏光板を貼り付けて、これを最終的にレーザーカットすると、偏光板の下に気泡が発生し、偏光板が剥離しやすくなる。
本発明は、偏光板の剥離を防止することを目的とする。
表示装置は、樹脂基板と、前記樹脂基板上のバリア無機膜と、前記バリア無機膜上の回路層と、前記回路層上の有機層と、前記有機層上の表示素子層と、前記表示素子層を覆う封止層と、前記封止層上に粘着層を介して配置した偏光板と、を備えた表示装置であって、前記表示装置は、平面視で、表示領域と前記表示領域の外側の端部領域とを有し、前記封止層は、前記表示領域において、封止有機膜と前記封止有機膜を上下で挟む一対の封止無機膜を有し、前記バリア無機膜の端部及び前記一対の封止無機膜の端部は前記端部領域を避けて配置され、前記有機層は前記端部領域で樹脂基板と前記粘着層の間に位置することを特徴とする。
表示装置は、樹脂基板と、画像表示のための表示素子層及び前記表示素子層を覆う封止層を含むように前記樹脂基板に積層された複数層と、前記複数層の第1層及び第2層に、粘着層を介して、貼り付けられた偏光板と、を含み、前記複数層は、複数の無機膜及び複数の有機膜を含み、前記複数の無機膜は、全て、前記樹脂基板の周縁部の少なくとも一部である端部領域を避けて設けられ、前記偏光板は、前記樹脂基板の前記端部領域の上方に位置する端部を有し、前記第1層は、前記樹脂基板の前記端部領域を避けて設けられ、前記端部領域に向けて低くなるように傾斜した上面を端部に有し、前記第2層は、前記樹脂基板の前記端部領域で、前記樹脂基板と前記粘着層の間に介在する部分を有していてもよい。
複数の無機膜は、全て、樹脂基板の端部領域を避けて設けられていれば、端部領域で、樹脂基板と粘着層の間に第2層が介在するので、段差を小さくして、偏光板の剥離を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る表示装置の平面図である。 図1に示す表示装置のII-II線断面図である。 図1に示す表示装置の回路図である。 図1に示す表示装置のIV-IV線断面図である。 図1に示す表示装置のV-V線断面図である。 図1に示す表示装置のVI-VI線断面図である。 第1の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示装置の平面図である。 図8に示す表示装置のIX-IX線断面図である。 図8に示す表示装置のX-X線断面図である。 図8に示す表示装置のXI-XI線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る表示装置の平面図である。 図13に示す表示装置のXIV-XIV線断面図である。 図13に示す表示装置のXV-XV線断面図である。 図13に示す表示装置のXVI-XVI線断面図である。 図13に示す表示装置のXVII-XVII線断面図である。 表示装置の使用状態を示す概略図である。 図18に示す表示装置のXIX-XIX線断面の概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
さらに、本発明の詳細な説明において、ある構成物と他の構成物の位置関係を規定する際、「上に」「下に」とは、ある構成物の直上あるいは直下に位置する場合のみでなく、特に断りの無い限りは、間にさらに他の構成物を介在する場合を含むものとする。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の平面図である。なお、表示装置は、実際には、折り曲げて使用する。したがって、図1は、表示装置を折り曲げる前の展開図である。図18は、表示装置の使用状態を示す概略図である。図19は、図18に示す表示装置のXIX-XIX線断面の概略図である。表示装置は、ディスプレイ100を含む。屈曲の内側にはスペーサ102が配置されて、ディスプレイ100の曲がりすぎを防いでいる。ディスプレイ100は、可撓性を有し、表示領域DAの外側で折り曲げられている。ディスプレイ100には、表示領域DAの外側で、第1フレキシブルプリント基板FP1が接続されている。第1フレキシブルプリント基板FP1には、画像を表示するための素子を駆動するための集積回路チップCPが搭載されている。さらに、第1フレキシブルプリント基板FP1には第2フレキシブルプリント基板FP2が接続されている。
表示装置は、例えば、有機エレクトロルミネセンス表示装置である。表示装置は、画像が表示される表示領域を有する。表示領域では、例えば、赤、緑及び青からなる複数色の単位画素(サブピクセル)を組み合わせて、フルカラーの画素を形成し、フルカラーの画像が表示される。
図2は、図1に示す表示装置のII-II線断面図である。樹脂基板10は、ポリイミドからなる。ただし、シートディスプレイ又はフレキシブルディスプレイを構成するために十分な可撓性を有する基材であれば他の樹脂材料を用いてもよい。樹脂基板10の裏面には、感圧接着剤12を介して、補強フィルム14が貼り付けられている。
樹脂基板10上に、バリア無機膜16(アンダーコート層)が積層されている。バリア無機膜16は、シリコン酸化膜16a、シリコン窒化膜16b及びシリコン酸化膜16cの三層積層構造である。最下層のシリコン酸化膜16aは、樹脂基板10との密着性向上のため、中層のシリコン窒化膜16bは、外部からの水分及び不純物のブロック膜として、最上層のシリコン酸化膜16cは、シリコン窒化膜16b中に含有する水素原子が薄膜トランジスタTRの半導体層18側に拡散しないようにするブロック膜として、それぞれ設けられるが、特にこの構造に限定するものではなく、さらに積層があってもよいし、単層あるいは二層積層であってもよい。
薄膜トランジスタTRを形成する箇所に合わせて付加膜20を形成してもよい。付加膜20は、チャネル裏面からの光の侵入等による薄膜トランジスタTRの特性の変化を抑制したり、導電材料で形成して所定の電位を与えることで、薄膜トランジスタTRにバックゲート効果を与えたりすることができる。ここでは、シリコン酸化膜16aを形成した後、薄膜トランジスタTRが形成される箇所に合わせて付加膜20を島状に形成し、その後シリコン窒化膜16b及びシリコン酸化膜16cを積層することで、バリア無機膜16に付加膜20を封入するように形成しているが、この限りではなく、樹脂基板10上にまず付加膜20を形成し、その後にバリア無機膜16を形成してもよい。
バリア無機膜16上に薄膜トランジスタTRが形成されている。ポリシリコン薄膜トランジスタを例に挙げて、ここではNchトランジスタのみを示しているが、Pchトランジスタを同時に形成してもよい。薄膜トランジスタTRの半導体層18は、チャネル領域とソース・ドレイン領域との間に、低濃度不純物領域を設けた構造を採る。ゲート絶縁膜22としてはここではシリコン酸化膜を用いる。ゲート電極24は、MoWから形成された第1配線層W1の一部である。第1配線層W1は、ゲート電極24に加え、第1保持容量線CL1を有する。第1保持容量線CL1と半導体層18(ソース・ドレイン領域)との間で、ゲート絶縁膜22を介して、保持容量Csの一部が形成される。
ゲート電極24の上に、層間絶縁膜26(シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜)が積層されている。層間絶縁膜26の上に、ソース・ドレイン電極28となる部分を含む第2配線層W2が形成されている。ここでは、Ti、Al及びTiの三層積層構造を採用する。層間絶縁膜26を介して、第1保持容量線CL1(第1配線層W1の一部)と第2保持容量線CL2(第2配線層W2の一部)とで、保持容量Csの他の一部が形成される。
ソース・ドレイン電極28を覆うように平坦化有機膜32が設けられている。平坦化有機膜32は、CVD(Chemical Vapor Deposition)等により形成される無機絶縁材料に比べ、表面の平坦性に優れることから、感光性アクリル等の樹脂が用いられる。樹脂基板10と平坦化有機膜32との間にある積層された無機膜は、回路層34を構成する。回路層34は、画像を表示するための表示素子層30に接続される。
平坦化有機膜32は、画素コンタクト部36では除去されて、その上に酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide:ITO)膜38が形成されている。酸化インジウムスズ膜38は、相互に分離された第1透明導電膜38a及び第2透明導電膜38bを含む。
平坦化有機膜32の除去により表面が露出した第2配線層W2は、第1透明導電膜38aにて被覆される。第1透明導電膜38aを被覆するように、平坦化有機膜32の上にシリコン窒化膜40が設けられている。シリコン窒化膜40は、画素コンタクト部36に開口を有し、この開口を介してソース・ドレイン電極28に導通するように画素電極42が積層されている。画素電極42は、反射電極として形成され、酸化インジウム亜鉛膜、Ag膜、酸化インジウム亜鉛膜の三層積層構造になっている。ここで、酸化インジウム亜鉛膜に代わって酸化インジウムスズ膜を用いてもよい。画素電極42は、画素コンタクト部36から側方に拡がり、薄膜トランジスタTRの上方に至る。
第2透明導電膜38bは、画素コンタクト部36に隣接して、画素電極42の下方(さらにシリコン窒化膜40の下方)に設けられている。第2透明導電膜38b、シリコン窒化膜40及び画素電極42は重なっており、これらによって付加容量Cadが形成される。
平坦化有機膜32の上であって例えば画素コンタクト部36の上方に、バンク(リブ)と呼ばれて隣同士の画素領域の隔壁となる絶縁有機膜44が形成されている。絶縁有機膜44としては平坦化有機膜32と同じく感光性アクリル等が用いられる。絶縁有機膜44は、画素電極42の表面を発光領域として露出するように開口され、その開口端はなだらかなテーパー形状となるのが好ましい。開口端が急峻な形状になっていると、その上に形成される有機エレクトロルミネセンス層46のカバレッジ不良を生ずる。
平坦化有機膜32と絶縁有機膜44は、両者間にあるシリコン窒化膜40に設けた開口を通じて接触している。これにより、絶縁有機膜44の形成後の熱処理等を通じて、平坦化有機膜32から脱離する水分や脱ガスを、絶縁有機膜44を通じて引き抜くことができる。
画素電極42の上に、有機材料からなる有機エレクトロルミネセンス層46が積層されている。有機エレクトロルミネセンス層46は、単層であってもよいが、画素電極42側から順に、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層が積層された構造であってもよい。これらの層は、蒸着によって形成してもよいし、溶媒分散の上での塗布によって形成してもよく、画素電極42(各サブ画素)に対して選択的に形成してもよいし、表示領域DAを覆う全面にベタ形成されてもよい。ベタ形成の場合は、全サブ画素において白色光を得て、カラーフィルタ(図示せず)によって所望の色波長部分を取り出す構成になる。
有機エレクトロルミネセンス層46の上に、対向電極48が設けられている。ここでは、トップエミッション構造としているため、対向電極48は透明である。例えば、Mg層及びAg層を、有機エレクトロルミネセンス層46からの出射光が透過する程度の薄膜として形成する。前述の有機エレクトロルミネセンス層46の形成順序に従うと、画素電極42が陽極となり、対向電極48が陰極となる。複数の画素電極42と、対向電極48と、複数の画素電極42のそれぞれの中央部と対向電極48の間に介在する有機エレクトロルミネセンス層46と、で表示素子層30が構成される。
対向電極48の上に、封止層50が形成されている。封止層50は、先に形成した有機エレクトロルミネセンス層46を、外部からの水分侵入を防止することを機能の一としており、高いガスバリア性が要求される。封止層50は、封止有機膜50b及びこれを上下で挟む一対の封止無機膜50a,50c(例えばシリコン窒化膜)の積層構造になっている。一対の封止無機膜50a,50cは、封止有機膜50bの周囲で、接触して重なる(図4参照)。封止無機膜50a,50cと封止有機膜50bとの間には、密着性向上を目的の一として、シリコン酸化膜やアモルファスシリコン層を設けてもよい。封止層50には、補強有機膜52が積層されている。補強有機膜52には、粘着層54を介して、偏光板56が貼り付けられている。偏光板56は、例えば円偏光板である。
図3は、図1に示す表示装置の回路図である。回路は、走査回路GDに接続される複数の走査線GLと、信号駆動回路SDに接続される複数の信号線DLを有する。図1に示す集積回路チップCP内に信号駆動回路SDが配置されている。隣接する2つの走査線GLと隣接する2つの信号線DLとで囲まれる領域が1つの画素PXである。画素PXは、駆動トランジスタとしての薄膜トランジスタTR及びスイッチとしての薄膜トランジスタTR2と保持容量CSと付加容量Cadを含む。走査線GLにゲート電圧が印加されることにより、薄膜トランジスタTR2がON状態となり、信号線DLから映像信号が供給され、保持容量CSおよび付加容量Cadに電荷が蓄積される。保持容量CSに電荷が蓄積されることにより、薄膜トランジスタTRがON状態となり、電源線PWLから発光素子ODに電流が流れる。この電流により発光素子ODが発光する。
図4は、図1に示す表示装置のIV-IV線断面図である。樹脂基板10には複数層が積層されている。複数層のそれぞれは、有機膜又は無機膜である。上述した画像表示のための表示素子層30(図2)は複数層に含まれ、封止層50も複数層に含まれ、封止有機膜50b及び封止無機膜50a,50cもそれぞれ複数層の1つである。
複数層に含まれる全ての無機膜は、樹脂基板10の周縁部の少なくとも一部(図1に示す表示領域DAの外側)である端部領域EAを避けて設けられており、周縁部の全体を避けていてもよい。図4において、バリア無機膜16は回路層34に含まれて一体となっている。回路層34は、図4に示すように、端部領域EAに隣接する端部34Eを有する。
複数層は、第1層L1を含む。上述した補強有機膜52が第1層L1である。第1層L1(補強有機膜52)は、樹脂基板10の端部領域EAを避けて設けられているが、図1に示す表示領域DAの全体を覆う。第1層L1は、表示領域DAの外側で、図4に示すように、端部領域EAに向けて低くなるように傾斜した上面を端部に有する。第1層L1は、一対の封止無機膜50a,50cと先端が一致している。これは、第1層L1(補強有機膜52)が一対の封止無機膜50a,50cのエッチングマスクとして使用され、その後、除去されずに残されたことによる。絶縁有機膜44も端部領域EAを避けて設けられている。
複数層は、第2層L2を含む。上述した平坦化有機膜32が第2層L2である。第2層L2(平坦化有機膜32)は、図2に示すように回路層34に積層して、断続的に端部領域EAに至る。第2層L2は、樹脂基板10の周縁部の全体を覆っていてもよい。第2層L2は、樹脂基板10の端部領域EAと外縁が一致している。第2層L2は、回路層34の端部に重なる。第2層L2は、一対の封止無機膜50a,50cの端部に重なる。形成順序に起因して、一対の封止無機膜50a,50cの端部が第2層L2の端部の上にある。一対の封止無機膜50a,50cの端部の上には、第1層L1の端部がある。つまり、第2層L2は、第1層L1の端部にも重なる。第2層L2の一部は、樹脂基板10の端部領域EAで、樹脂基板10と粘着層54の間に介在する。
偏光板56は、粘着層54を介して、第1層L1及び第2層L2に貼り付けられている。偏光板56は、樹脂基板10の端部領域EAの上方に位置する端部を有する。偏光板56は、樹脂基板10の端部領域EAと外縁が一致している。
本実施形態によれば、複数の無機膜は、全て、樹脂基板10の端部領域EAを避けて設けられている。端部領域EAで、樹脂基板10と粘着層54の間に第2層L2が介在するので、段差を小さくして、偏光板56の剥離を防止することができる。
図5は、図1に示す表示装置のV-V線断面図である。図6は、図1に示す表示装置のVI-VI線断面図である。樹脂基板10は、屈曲して使用するための屈曲用領域BAを有する。屈曲のために、屈曲用領域BAには無機膜を設けない。回路層34も屈曲用領域BAを避けている。感圧接着剤12及び補強フィルム14も、屈曲用領域BAを避けている。屈曲用領域BAには、絶縁有機膜44も設けられないが平坦化有機膜32(第2層L2)は設けられている。平坦化有機膜32は、屈曲用領域BAでは樹脂基板10に接触して積層している。図5に示すように、第1層L1の先端に隣接して絶縁有機膜44が設けられているのは、第1層L1を形成するプロセスでその材料の流動を絶縁有機膜44で止めるためである。
屈曲用領域BAには、粘着層54も偏光板56も設けられず、その代わりに、軟性樹脂58が設けられている。軟性樹脂58は、他の有機膜よりも高い柔軟性を有し、曲げられた樹脂基板10の曲率が大きく(曲率半径が小さく)なり過ぎないようになっている。軟性樹脂58は平坦化有機膜32に接触して積層されている。軟性樹脂58は、屈曲用領域BAを超えて設けられており、第1フレキシブルプリント基板FP1の一部(図1に破線で示す部分)の上に載るようになっている。また、軟性樹脂58は、図6に示すように、樹脂基板10の周縁部に至る。
図7は、第1の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための図である。製造プロセスでは、樹脂基板10及び偏光板56を、これらよりも大きい樹脂基板材料10A及び偏光板材料56Aから切り出す。このように大きい材料から切り出すので、樹脂基板10及び偏光板56の端面が揃うようになり、偏光板56と表示領域DAの位置精度も向上する。
詳しくは、樹脂基板材料10Aに、図2に示す第1層L1までの層(第1層L1を含む)を積層する。例えば、樹脂基板材料10Aに無機材料をパターニング形成して、バリア無機膜16を含む回路層34を形成する。その上には、平坦化有機膜32を形成する。その上には、画素電極42、絶縁有機膜44、有機エレクトロルミネセンス層46及び対向電極48を積層する。
さらに、封止層50を形成する。図4に示すように、封止有機膜50bを形成するための有機材料の流動を堰き止めるためのダムを、絶縁有機膜44の一部で形成する。一対の封止無機膜50a,50cの形成は、その上に形成される第1層L1をエッチングマスクとするエッチングを含む。図5に示すように、第1層L1を形成するための有機材料の流動を堰き止めるためのダムを、絶縁有機膜44の一部で形成してもよい。
そして、第1層L1及び第2層L2に、粘着層54を介して、図7に示す偏光板材料56Aを貼り付ける。図4に示すように、回路層34の外側に第2層L2があるので両者間の段差が小さい。言い換えると、回路層34の端部34Eに隣接して樹脂基板10と回路層34の間に段差が形成されるが、その段差は第2層L2によって緩和される。そのため、粘着層54の下に気泡ができにくい。そして、図7に示すカットラインLで、樹脂基板材料10A及び偏光板材料56Aを含む積層体を切断する。切断にはレーザを使用してもよい。
[第2の実施形態]
図8は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置の平面図である。図9は、図8に示す表示装置のIX-IX線断面図である。なお、図8は、表示装置を折り曲げる前の展開図である。
本実施形態では、絶縁有機膜244が第2層L2である。絶縁有機膜244は、端部領域EAで、樹脂基板210と粘着層254の間に介在する部分を有し、粘着層254を介して偏光板256が貼り付けられている。端部領域EAでは、絶縁有機膜244の下に平坦化有機膜232がある。平坦化有機膜232も、回路層34(図2)に積層して断続的に端部領域EAに至る。
第2層L2(絶縁有機膜244)は一対の封止無機膜250a,250cの端部に重ならないが、平坦化有機膜232は一対の封止無機膜250a,250cの端部に重なっている。一対の封止無機膜250a,250cと第2層L2との間には隙間がある。その隙間で、平坦化有機膜232が粘着層254に接触している。
図10は、図8に示す表示装置のX-X線断面図である。図11は、図8に示す表示装置のXI-XI線断面図である。屈曲用領域BAには、平坦化有機膜232に加えて、絶縁有機膜244(第2層L2)も設けられている。軟性樹脂258は絶縁有機膜244に接触して積層されている。本実施形態のその他の内容は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。回路層34の端部34Eに隣接して樹脂基板210と回路層34の間に段差が形成されるが、その段差は第2層L2によって緩和される。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係る表示装置の断面図である。本実施形態は、第2層L2(絶縁有機膜344)が一対の封止無機膜350a,350cの端部に重なる点で、第2の実施形態と異なる。また、粘着層354は、絶縁有機膜344に接触するが、平坦化有機膜332には接触しない。本実施形態のその他の内容は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る表示装置の平面図である。図14は、図13に示す表示装置のXIV-XIV線断面図である。なお、図13は、表示装置を折り曲げる前の展開図である。
本実施形態では、第2層L2は、表示領域DAを避けて、樹脂基板410の端部領域EAに設けられている。つまり、第2層L2は、表示領域DAでの積層構造とは別に設けられた有機膜である。第2層L2は、例えばインクジェットで設けることができる。第2層L2は、端部領域EAに隣接して回路層434の上に載る。第2層L2は、回路層434の上で平坦化有機膜432の上に載り、平坦化有機膜432の上で一対の封止無機膜450a,450cの上に載る。さらに、第2層L2は、第1層L1(補強有機膜452)の端部に載る。樹脂基板410の周縁部(図17の左端部)には、平坦化有機膜432及び絶縁有機膜444のいずれも設けられていない。
図15は、図13に示す表示装置のXV-XV線断面図である。図16は、図13に示す表示装置のXVI-XVI線断面図である。図15に示すように、第2層L2は、樹脂基板410の屈曲用領域BAには至らない。一方、軟性樹脂458は、屈曲用領域BAから表示領域DAへの方向に拡がり、表示領域DAには至らないが、第2層L2の上にわずかに重なる。第2層L2は、軟性樹脂458に重なる先端に向けて下降する上面を有する。第2層L2は、樹脂基板410の周縁部に隣接する領域(図14)及び屈曲用領域BAに隣接する領域(図15)では、回路層434の端部に載っている。一方、図16に示すように、樹脂基板410の周縁部から離れた領域には、第2層L2が存在しない。第2層L2は、表示領域DAを囲む四方向のうち、隣同士の角度が直角である三方向側(図13の上側及び左右側)で表示領域DAを連続的に囲み、残りの一方向側(図13の下側)で途切れている。
図17は、図13に示す表示装置のXVII-XVII線断面図である。樹脂基板410の周縁部(図17の左端部)には、第2層L2が設けられない領域がある。第2層L2は、樹脂基板410の屈曲用領域BAも避けて設けられている。屈曲用領域BAでは、樹脂基板410の周縁部を避けて、平坦化有機膜432が設けられている。本実施形態のその他の内容は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。回路層434の端部434Eに隣接して樹脂基板410と回路層434の間に段差が形成されるが、第2層L2によって十分な厚さを確保することができるので、より段差が緩和される。
なお、表示装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置には限定されず、量子ドット発光素子OD(QLED:Quantum‐Dot Light Emitting Diode)のような発光素子ODを各画素に備えた表示装置であってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
10 樹脂基板、10A 樹脂基板材料、12 感圧接着剤、14 補強フィルム、16 バリア無機膜、16a シリコン酸化膜、16b シリコン窒化膜、16c シリコン酸化膜、18 半導体層、20 付加膜、22 ゲート絶縁膜、24 ゲート電極、26 層間絶縁膜、28 ドレイン電極、30 表示素子層、32 平坦化有機膜、34 回路層、36 画素コンタクト部、38 酸化インジウムスズ膜、38a 第1透明導電膜、38b 第2透明導電膜、40 シリコン窒化膜、42 画素電極、44 絶縁有機膜、46 有機エレクトロルミネセンス層、48 対向電極、50 封止層、50a 封止無機膜、50b 封止有機膜、50c 封止無機膜、52 補強有機膜、54 粘着層、56 偏光板、56A 偏光板材料、58 軟性樹脂、210 樹脂基板、232 平坦化有機膜、244 絶縁有機膜、250a 封止無機膜、250c 封止無機膜、254 粘着層、256 偏光板、258 軟性樹脂、332 平坦化有機膜、344 絶縁有機膜、350a 封止無機膜、350c 封止無機膜、354 粘着層、410 樹脂基板、432 平坦化有機膜、434 回路層、3444 絶縁有機膜、450a 封止無機膜、450c 封止無機膜、452 補強有機膜、458 軟性樹脂、BA 屈曲用領域、Cad 付加容量、CL1 第1保持容量線、CL2 第2保持容量線、CP 集積回路チップ、Cs 保持容量、DA 表示領域、DL 信号線、EA 端部領域、FP1 第1フレキシブルプリント基板、FP2 第2フレキシブルプリント基板、GD 走査回路、GL 走査線、L カットライン、L1 第1層、L2 第2層、OD 発光素子、PWL 電源線、SD 信号駆動回路、TR 薄膜トランジスタ、TR2 薄膜トランジスタ、W1 第1配線層、W2 第2配線層。

Claims (6)

  1. 樹脂基板と、
    前記樹脂基板上のバリア無機膜と、
    前記バリア無機膜上の回路層と、
    前記回路層上の有機層と、前記有機層上の表示素子層と、前記表示素子層を覆う封止層と、前記封止層上の補強有機膜と、前記補強有機膜上に粘着層を介して配置した偏光板と、を備えた表示装置であって、
    前記表示装置は、平面視で、表示領域と前記表示領域の外側の端部領域とを有し、
    前記封止層は、前記表示領域において、封止有機膜と前記封止有機膜を上下で挟む一対の封止無機膜を有し、
    前記バリア無機膜の端部及び前記一対の封止無機膜の端部は前記端部領域を避けて配置され、
    前記有機層は前記端部領域で樹脂基板と前記粘着層の間に位置し、
    前記一対の封止無機膜は、前記封止有機膜の周囲で、接触して重なり、
    前記補強有機膜は前記端部領域に向けて低くなるように傾斜した上面を有し、
    前記補強有機膜は、前記一対の封止無機膜と先端が一致していることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載された表示装置において、
    前記有機層は、前記バリア無機膜の前記端部に重なることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載された表示装置において、
    前記有機層は、前記回路層に積層して断続的に形成されていることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載された表示装置において、
    前記表示素子層は、画素電極と、対向電極と、前記画素電極と前記対向電極の間に配置された有機エレクトロルミネセンス層と、を含むことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1に記載された表示装置において、
    前記有機層は、前記一対の封止無機膜の前記端部に重なることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1に記載された表示装置において、
    前記有機層は、前記樹脂基板の前記端部領域と外縁が一致していることを特徴とする表示装置。
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