図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの一例が示されている。
本実施形態に係る情報処理システムは、一例として、1又は複数の端末装置10と、1又は複数の機器12と、1又は複数の中継装置14とを含む。図1に示す例では、情報処理システムは、1つの端末装置10と、2つの機器12と、1つの中継装置14とを含む。これらの数は一例に過ぎず、これらの数以外の数の端末装置や機器や中継装置が、情報処理システムに含まれていてもよい。端末装置10、機器12及び中継装置14は、一例として、ネットワーク等の通信経路Nを介して互いに通信する機能を有する。その通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。通信経路Nとしてインターネットが利用されてもよい。もちろん、端末装置10、機器12及び中継装置14は、通信経路Nを介さずに、それぞれ異なる通信経路を介して他の装置と通信してもよいし、直接的に他の装置と通信してもよい。また、中継装置14が、複数の装置を互いに接続するハブとして機能してもよい。この場合、端末装置10と機器12は、中継装置14に接続されることで、中継装置14を介して互いに通信してもよい。サーバ等の装置が情報処理システムに含まれていてもよい。
なお、中継装置14が用いられない場合には、中継装置14は情報処理システムに含まれていなくてもよい。同様に、機器12が用いられない場合には、機器12は情報処理システムに含まれていなくてもよい。後述するように、機器12やソフトウェア等を用いて実行可能な連携機能が設定される。その連携機能に機器12が用いられない場合には、機器12は情報処理システムに含まれていなくてもよい。連携機能については後で詳しく説明する。
情報処理装置としての端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、等の装置であり、他の装置と通信する機能を有する。端末装置10は、ウェアラブル端末(腕時計型端末、リストバンド型端末、眼鏡型端末、指輪型端末、コンタクトレンズ型端末、体内埋め込み型端末、ヒアラブル端末等)であってもよい。また、端末装置10は、表示装置としてフレキシブルディスプレイを有していてもよい。フレキシブルディスプレイとして、例えば、有機エレクトロルミネッセンス型のディスプレイ(フレキシブル有機ELディスプレイ)、電子ペーパー型のディスプレイ、フレキシブル液晶ディスプレイ、等が用いられる。これら以外の表示方式が採用されたフレキシブルディスプレイが用いられてもよい。フレキシブルディスプレイは、表示部分が柔軟に変形可能なディスプレイであり、例えば、曲げたり、折り畳んだり、巻いたり、捩ったり、伸ばしたりすることが可能なディスプレイである。端末装置10全体がフレキシブルディスプレイによって構成されていてもよいし、フレキシブルディスプレイとそれ以外の構成とが機能的又は物理的に分かれていてもよい。
機器12は機能を有する装置であり、例えば、画像形成機能(スキャン機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能等)を備えた画像形成装置、PC、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、ロボット(人型ロボット、人以外の動物型ロボット、それら以外のロボット等)、プロジェクタ、液晶ディスプレイ等の表示装置、記録装置、再生装置、カメラ等の撮像装置、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカー、掃除機、洗濯機、空調機、照明装置、時計、監視カメラ、自動車、二輪車、航空機(例えば無人航空機(いわゆるドローン))、ゲーム機、各種のセンシング機器(例えば温度センサ、湿度センサ、電圧センサ、電流センサ等)等の装置である。機器12は、ユーザに対して情報を提供する機器(例えば画像形成装置やPC等)であってもよいし、ユーザに対して情報を提供しない機器(例えばセンシング機器)であってもよい。また、後述する連携機能を実行する複数の機器の中のすべての機器が、ユーザに対して情報を提供する機器であってもよいし、一部の機器がユーザに対して情報を提供する機器であり、他の機器がユーザに対して情報を提供しない機器であってもよいし、すべての機器がユーザに対して情報を提供しない機器であってもよい。機器12の概念の範疇には機器全般が含まれてもよい。例えば、情報機器、映像機器、音響機器、その他の機器も、本実施形態に係る機器の範疇に含まれてもよい。また、機器12は、他の装置と通信する機能を有する。
中継装置14は、各機器12の動作を制御する装置である。また、中継装置14は、他の装置と通信する機能を有する。中継装置14は、例えば、インターネット等を利用することで、各種の情報を取得してもよい。中継装置14は、サーバとして機能してもよいし、データやユーザ情報の管理等を行ってもよい。中継装置14は、いわゆるスマートスピーカ(無線通信機能とスピーカ機能を有する機器)であってもよいし、通信機能を有するがスピーカ機能を有していない機器であってもよい。中継装置14は、屋内(例えば、部屋の床、天井、テーブル等)に設置されてもよいし、屋外に設置されてもよい。また、中継装置14は、移動可能な機器(例えば自走式の機器)であってもよい。なお、機器12自体が中継装置14として機能してもよい。
端末装置10は、中継装置14を介さずに、直接的に又は他の機器や通信経路を介して機器12と通信することで、機器12の動作を制御してもよい。
本実施形態では、一例として、端末装置10によって連携機能が設定される。連携機能は、1又は複数の構成を用いることで実行可能な機能である。例えば、連携機能は、複数の構成を連携させることで実行可能な機能である。構成は、例えば、ハードウェアとしての機器12又はソフトウェアである。連携機能は、1つの機器や1つのソフトウェアが有する複数の機能を用いることで実行可能な機能であってもよい。
端末装置10や中継装置14も、連携機能を実行する機器として用いられてもよいし、端末装置10や中継装置14が有する機能も、連携機能に用いられてもよい。連携機能に用いられるソフトウェアは、端末装置10に記憶されていてもよいし、機器12や中継装置14や他の装置(サーバ等)に記憶されていてもよい。
機器12の全体、機器12の特定の部分、ソフトウェアの特定の機能、複数の機能を含む集合機能等が、構成として用いられてもよい。例えば、機器12の部分毎に機能が割り当てられている場合、連携機能は、その部分を用いる機能であってもよい。また、ソフトウェアが複数の機能を有している場合、連携機能は、その複数の機能の中の一部の機能を用いる機能であってもよい。集合機能は、複数の機能によって構成されており、当該複数の機能が同時又は順次に実行されることで、当該集合機能による処理が実行される。また、連携機能は、ハードウェアのみを用いる機能であってもよいし、ソフトウェアのみを用いる機能であってもよいし、ハードウェアとソフトウェアの両方を用いる機能であってもよい。
連携機能は、互いに異なる複数の構成を連携させることで実行可能な機能であってもよいし、同一の構成を連携させることで実行可能な機能であってもよい。連携機能は、連携前には利用できなかった機能であってもよい。例えば、プリント機能を有する機器(プリンタ)とスキャン機能を有する機器(スキャナ)とを連携させることで、連携機能としてのコピー機能が実行可能となる。すなわち、プリント機能とスキャン機能とを連携させることで、コピー機能が実行可能となる。
連携機能の概念の範疇には、複数の機器12や複数のソフトウェアを連携させることで新たな機能の実行が可能となる合体機能が含まれてもよい。例えば、複数のディスプレイを組み合わせることで、合体機能としての拡張表示機能が実現されてもよい。別の例として、テレビとレコーダーとを組み合わせることで、合体機能としての録画機能が実現されてもよい。その録画機能は、テレビに表示されている画像を録画する機能であってもよい。また、複数のカメラを組み合わせることで、合体機能としての撮影領域拡張機能が実現されてもよい。この拡張機能は、例えば各カメラの撮影領域を繋ぎ合わせて撮影する機能である。また、電話と翻訳機や翻訳ソフトとを組み合わせることで、合体機能としての翻訳通話機能(電話を介した会話が翻訳される機能)が実現されてもよい。このように、連携機能の概念の範疇には、互いに同一の種類の複数の機器12や複数のソフトウェアを連携させることで実現可能となる機能や、互いに異なる種類の複数の機器12や複数のソフトウェアを連携させることで実現可能となる機能が含まれてもよい。
連携機能についてより詳しく説明すると、連携機能は、役割が紐付けられた構成によって実行可能な機能である。役割の一例は、インプット処理又はアウトプット処理である。以下、役割としてのインプット処理が紐付けられた構成を「インプット構成」と称し、役割としてのアウトプット処理が紐付けられた構成を「アウトプット構成」と称することとする。連携機能の一例は、インプット構成とアウトプット構成が連携することで実行される。
インプット構成は、他の構成(機器12又はソフトウェア)に、データをインプット(伝達)するための構成である。なお、下記の説明において、伝達は、インプットと同じ意義を有するものとする。他の構成は、インプット構成であってもよいし、アウトプット構成であってもよい。インプット処理の概念の範疇には、データのインプットのみの処理、データの前処理とインプットとを含む処理、等が含まれる。つまり、インプット構成は、前処理を実行し、その前処理の結果を他の構成にインプットしてもよいし、前処理を実行せずにデータを他の構成にインプットしてもよい。前処理の概念の範疇は、例えば、データの生成処理、データの収集処理、データの照合処理、等が含まれる。データの生成処理の概念の範疇には、あるデータからデータを抽出する処理(抽出処理)、データを加工する処理(加工処理)、複数のデータを結合することで新たなデータを生成する処理(結合処理)、複数のデータを合成することで新たなデータを生成する処理(合成処理)、等が含まれる。1又は複数の構成からインプットされた1又は複数のデータに対して、上記の生成処理が適用されてもよいし、1又は複数の構成によって生成された1又は複数のデータに対して、上記の生成処理が適用されてもよい。例えば、結合処理を含むインプット処理が、複数の構成に紐付けられた場合、当該複数の構成からの複数のデータが結合されてもよい。データの収集処理の概念の範疇には、データの測定や検知等が含まれる。データの照合処理は、例えば、1又は複数の構成からインプットされた複数のデータや、1又は複数の構成によって生成された複数のデータを照合する処理である。例えば、照合処理を含むインプット処理が、複数の構成に紐付けられた場合、当該複数の構成からの複数のデータが照合されてもよい。インプット構成は、他のインプット構成から自身にインプットされたデータに対してインプット処理を適用してもよいし、当該他のインプット構成から自身へのデータのインプットを条件として、そのデータを用いないインプット処理を実行してもよい。インプット構成は、インプット処理として、他のインプット構成から自身にインプットされたデータを、更に別の構成にインプットしてもよい。別の例として、インプット構成は、インプット処理として、当該インプット構成に紐付けられた処理を実行し、その処理によって生成されたデータを、他の構成にインプットしてもよい。更に別の例として、インプット構成は、インプット処理として、データを収集し、その収集されたデータを他の構成にインプットしてもよい。
アウトプット構成は、アウトプット処理を実行するための構成である。アウトプット処理は、上記の前処理(例えば、データの生成処理、収集処理、照合処理等)を含む処理であってもよい。アウトプット構成は、インプット構成から当該アウトプット構成にインプット(伝達)されたデータを用いてアウトプット処理を実行してもよい。別の例として、アウトプット構成は、インプット構成から当該アウトプット構成へのデータのインプットを条件として、そのデータを用いないアウトプット処理を実行してもよい。アウトプット構成は、当該アウトプット構成に入力されたデータ以外のデータを用いてアウトプット処理を実行してもよい。アウトプット処理は、連携機能に含まれる最終処理に相当する。
なお、本実施形態では、端末装置10によって連携機能が設定されるが、機器12や中継装置14によって連携機能が設定されてもよい。
以下、図2を参照して、端末装置10の構成について詳しく説明する。
通信部16は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部16は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部16は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、赤外線通信、可視光通信、Wi-Fi(登録商標)通信、近接無線通信(例えばNFC(Near Field Communication)等)、等である。近接無線通信としては、Felica(登録商標)、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identifier)等が用いられる。もちろん、別の方式の無線通信が近接無線通信として用いられてもよい。通信部16は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
UI部18はユーザインターフェースであり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネルやキーボード等の入力装置である。表示部と操作部を兼ねたユーザインターフェース(例えば、タッチ式のディスプレイや、ディスプレイ上に電子的にキーボード等を表示する装置等を含む)が用いられてもよい。また、UI部18は、マイク等の集音部やスピーカ等の音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が端末装置10に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。
記憶部20はハードディスクやメモリ(例えばSSD等)等の記憶装置である。記憶部20には、例えば、構成管理情報、候補管理情報、機能管理情報、各種のデータ、各種のプログラム(例えば、OS(Operating System)、各種のアプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)等)、各機器12のアドレスを示す情報(機器アドレス情報)、中継装置14のアドレスを示す情報(中継装置アドレス情報)、等が記憶されている。各データや各情報や各プログラム等は、別々の記憶装置に記憶されてもよいし、1つの記憶装置に記憶されてもよい。
構成管理情報は、役割が紐付けられた構成を管理するための情報である。例えば、構成管理情報においては、構成毎に、構成を識別するための構成識別情報と、当該構成に紐付けられた役割を示す役割情報と、当該役割に応じて当該構成によって実行される処理を示す情報と、当該処理が実行される条件を示す情報と、構成同士の接続関係を示す接続情報とが互いに紐付けられている。処理を示す情報には、他の構成にインプット(伝達)されるデータの内容を示す情報が含まれる。接続情報は、構成に接続されている他の構成を示す情報である。後述するように、設定部26によって、構成にインプット処理又はアウトプット処理が紐付けられ、その紐付けを示す情報が構成管理情報に登録される。
候補管理情報は、役割に応じて構成によって実行される処理の候補を管理するための情報である。例えば、構成管理情報においては、構成毎に、役割に応じて構成によって実行される処理の候補を示す情報と、当該処理が実行される条件の候補を示す情報と、が互いに紐付けられている。処理の候補を示す情報には、他の構成にインプット(伝達)されるデータの候補の内容を示す情報が含まれる。構成管理情報は、例えば、予め作成されて記憶部20に記憶されている。
機能管理情報は、設定された連携機能を管理するための情報である。例えば、機能管理情報においては、連携機能毎に、連携機能に用いられる各構成を識別するための構成識別情報の組み合わせと、当該連携機能に関する機能情報とが互いに紐付けられている。連携機能に用いられる構成は、上記の役割が紐付けられた構成である。
構成識別情報として、例えば、構成の名称、記号、又は、構成に紐付けられた画像等が用いられる。機能情報は、例えば、連携機能の名称やID等の識別情報と、当該連携機能の内容を示す内容情報とを含む。以下では、構成に紐付けられた画像を「構成画像」と称することとする。
構成が機器12である場合、構成識別情報は、当該機器12を識別するための情報(機器識別情報)である。構成がソフトウェアである場合、構成識別情報は、当該ソフトウェアを識別するための情報(ソフトウェア識別情報)である。機器12を識別するための構成識別情報は、当該機器12が有する機能を示す情報を含んでもよい。同様に、ソフトウェアを識別するための構成識別情報は、当該ソフトウェアが有する機能を示す情報を含んでもよい。
機器識別情報は、例えば、機器12の名称、機器ID、機器12の種類を示す情報、機器12の型番号、機器12を管理するための情報(例えば資産管理情報等)、機器12が設置されている位置を示す情報(機器の位置情報)、機器12に紐付けられた画像(機器画像)、機器アドレス情報、等である。機器画像は、例えば、機器12を表す外観画像である。外観画像は、機器12の外側(例えば機器の筐体)を表す画像であってもよいし、筐体を開けて内部が外から見える状態(例えば内部構造)を表す画像であってもよいし、梱包用のシート等によって機器12が覆われている状態を表す画像であってもよい。機器画像は、機器12をカメラ等の撮影装置によって撮影することで生成された画像(機器12の外観を表す画像や内部を表す画像等)であってもよいし、機器12を模式的に表す画像(例えばアイコン等)であってもよい。機器画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。機器画像のデータは、記憶部20に記憶されていてもよいし、他の装置(機器12や中継装置14やサーバ等)に記憶されていてもよい。
ソフトウェア識別情報は、例えば、ソフトウェアの名称、ソフトウェアID、ソフトウェアの種類を示す情報、ソフトウェアの型番号、ソフトウェアを管理するための情報、ソフトウェアに紐付けられた画像(ソフトウェア画像)、等である。ソフトウェア画像は、例えば、ソフトウェアを表す画像(例えばアイコン等)である。ソフトウェア画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。ソフトウェア画像のデータは、記憶部20に記憶されていてもよいし、他の装置(機器12や中継装置14やサーバ等)に記憶されていてもよい。
なお、構成管理情報、候補管理情報及び機能管理情報は、端末装置10以外の装置(機器12や中継装置14やサーバ等)に記憶されていてもよい。この場合、構成管理情報、候補管理情報及び機能管理情報は、端末装置10に記憶されていなくてもよい。
制御部22は、端末装置10の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部22は、各種のプログラムの実行、通信部16による通信の制御、UI部18を用いた情報の通知(例えば情報の表示や音声出力等)の制御、UI部18を用いて端末装置10に入力された情報の受け付け、等を行う。また、制御部22は、表示制御部24と設定部26を含む。
表示制御部24は、連携機能を設定するための各種の情報を表示部に表示させるように構成されている。例えば、表示制御部24は、表示部における画面上に、役割としてのインプット処理又はアウトプット処理が紐付けられた表示領域を設定(形成)し、構成画像を表示領域内に表示させる。また、表示制御部24は、連携機能以外に関する各種の情報を表示部に表示させてもよい。
設定部26は、構成画像に、役割としてのインプット処理又はアウトプット処理を紐付けることで、複数の構成によって実行可能な連携機能を設定するように構成されている。例えば、役割が紐付けられた表示領域内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成に当該役割を紐付ける。インプット処理が紐付けられた表示領域内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成にインプット処理を紐付けて、当該構成をインプット構成として構成管理情報に登録する。これにより、当該構成はインプット構成として用いられる。アウトプット処理が紐付けられた表示領域内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成にアウトプット処理を紐付けて、当該構成をアウトプット構成として構成管理情報に登録する。これにより、当該構成はアウトプット構成として用いられる。また、設定部26は、構成間の接続情報を構成管理情報に登録する。設定部26は、インプット構成とアウトプット構成を用いて実行可能な連携機能を設定し、当該インプット構成、当該アウトプット構成及び当該連携機能の組み合わせを機能管理情報に登録する。構成画像に紐付けられた役割が変更された場合、設定部26は、連携機能を変更する。つまり、設定部26は、構成画像に紐付けられた役割に応じて、当該構成画像を利用して設定される連携機能を変更する。
なお、設定部26は、端末装置10以外の装置(機器12や中継装置14やサーバ等)に設けられ、端末装置10以外の装置によって、設定部26による処理が実行されてもよい。この場合、設定部26は、端末装置10に設けられていなくてもよい。
(連携機能の設定処理の概略)
以下、図3を参照して、連携機能の設定処理について説明する。
図3には、連携機能を設定するための画面の一例が示されている。例えば、連携機能を設定するためのソフトウェアが起動した場合や、端末装置10が、連携機能を設定するためのWebサイトにアクセスした場合に、表示制御部24は、連携機能を設定するための画面28をUI部18の表示部に表示させる。なお、当該ソフトウェアは、端末装置10にインストールされていてもよいし、端末装置10以外の装置にインストールされていてもよい。
表示制御部24は、役割が紐付けられた表示領域を画面28内に設定(形成)する。具体的には、表示制御部24は、1又は複数のインプット表示領域と、1又は複数のアウトプット表示領域を、画面28内に設定する。インプット表示領域は、役割としてのインプット処理が紐付けられた表示領域である。アウトプット表示領域は、役割としてのアウトプット処理が紐付けられた表示領域である。
図3に示す例では、インプット表示領域として、第1インプット表示領域30、第2インプット表示領域32、及び、第3インプット表示領域34が、その順番に並んで配置されている。また、第3インプット表示領域34の隣に(第2インプット表示領域32の反対側に)、アウトプット表示領域36が配置されている。なお、1つのインプット表示領域のみが設定されてもよいし、4つ以上のインプット表示領域が設定されてもよいし、複数のアウトプット表示領域が設定されてもよい。また、ユーザが、インプット表示領域及びアウトプット表示領域の数を指定してもよい。表示制御部24は、ユーザによって指定された数のインプット表示領域とアウトプット表示領域を画面28内に設定する。
第1インプット表示領域30、第2インプット表示領域32、又は、第3インプット表示領域34内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成に、役割としてのインプット処理と当該インプット処理が実行されるためのインプット条件とを紐付けて、当該構成をインプット構成として構成管理情報に登録する。具体的には、第1インプット表示領域30内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成に、第1インプット処理と第1インプット条件を紐付けて、当該構成を第1インプット構成として構成管理情報に登録する。同様に、第2インプット表示領域32内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成に、第2インプット処理と第2インプット条件を紐付けて、当該構成を第2インプット構成として構成管理情報に登録する。同様に、第3インプット表示領域34内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成に、第3インプット処理と第3インプット条件を紐付けて、当該構成を第3インプット構成として構成管理情報に登録する。各インプット処理の具体的な内容は、ユーザによって指定される。
また、アウトプット表示領域36内に構成画像が表示された場合、設定部26は、当該構成画像に紐付けられた構成に、役割としてのアウトプット処理と当該アウトプット処理が実行されるためのアウトプット条件とを紐付け、当該構成をアウトプット構成として構成管理情報に登録する。アウトプット処理の具体的な内容は、ユーザによって指定される。
各構成は、ユーザの操作によって接続される。つまり、データのインプット先(伝達先)が、ユーザによって指定される。例えば、ユーザによって構成画像同士を繋げる操作が行われた場合、データのインプット先が指定される。具体的には、第1インプット構成に紐付けられた構成画像と第2インプット構成に紐付けられた構成画像とを繋げる操作がユーザによって行われた場合、設定部26は、第1インプット構成と第2インプット構成とを接続し、その接続関係を示す接続情報を、第1インプット構成と第2インプット構成のそれぞれに紐付けて構成管理情報に登録する。第1インプット構成に紐付けられた接続情報には、接続相手としての第2インプット構成を示す構成識別情報が含まれる。第2インプット構成に紐付けられた接続情報には、接続相手としての第1インプット構成を示す構成識別情報が含まれる。他の構成についても同様である。接続情報を参照することで、構成同士の接続関係が特定される。
連携機能の実行時においては、第1インプット構成は、第1インプット構成に紐付けられた第1インプット条件が発生した場合に、第1インプット処理を実行することで、第2インプット構成以降の構成にデータをインプット(伝達)する。例えば、第1インプット構成に第2インプット構成が接続されている場合、第1インプット構成は、第2インプット構成にデータをインプットする。第2インプット構成は、第2インプット構成に紐付けられた第2インプット条件が発生した場合に、第2インプット処理を実行することで、第3インプット構成以降の構成にデータをインプットする。例えば、第2インプット構成に第3インプット構成が接続されている場合、第2インプット構成は、第3インプット構成にデータをインプットする。第3インプット構成は、第3インプット構成に紐付けられた第3インプット条件が発生した場合に、第3インプット処理を実行することで、第3インプット構成に接続されているアウトプット構成にデータをインプットする。アウトプット構成は、アウトプット構成に紐付けられたアウトプット条件が発生した場合に、アウトプット処理を実行する。インプット(伝達)されるデータは、処理によって生成されたデータや、処理に用いられたデータや、収集されたデータ等である。
このように、連携機能の実行時においては、データは、第1インプット構成からアウトプット構成にかけて伝達される。また、第1インプット構成に、第2インプット構成以降の複数のインプット構成が接続された場合、当該第1インプット構成から当該複数のインプット構成にデータがインプット(伝達)される。第1インプット構成以外のインプット構成についても同様である。
また、ユーザによって各構成が接続されることで、当該各構成が、共に連携機能を実行する構成として指定され、設定部26は、当該各構成を、連携機能に用いられる構成として機能管理情報に登録する。
以下、具体例を挙げて説明する。第1インプット表示領域30内には、ユーザの操作によって、構成画像の一例としてのソフトウェア画像38が表示されている。ソフトウェア画像38は、ソフトウェアとしてアプリケーション1に紐付けられた画像である。設定部26は、アプリケーション1に第1インプット処理と第1インプット条件とを紐付けて、アプリケーション1を第1インプット構成として構成管理情報に登録する。これにより、アプリケーション1は第1インプット構成として用いられる。
第2インプット表示領域32内には、ユーザの操作によって、構成画像の一例としてのソフトウェア画像40,42が表示されている。ソフトウェア画像40は、ソフトウェアとしてのアプリケーション2に紐付けられた画像である。ソフトウェア画像42は、ソフトウェアとしてのアプリケーション3に紐付けられた画像である。設定部26は、アプリケーション2に第2インプット処理と第2インプット条件とを紐付けて、アプリケーション2を第2インプット構成として構成管理情報に登録する。同様に、設定部26は、アプリケーション3に第2インプット処理と第2インプット条件とを紐付けて、アプリケーション3を第2インプット構成として構成管理情報に登録する。これにより、アプリケーション2,3は第2インプット構成として用いられる。
第3インプット表示領域34内には、ユーザの操作によって、構成画像の一例としてのソフトウェア画像44と機器画像46が表示されている。ソフトウェア画像44は、ソフトウェアとしてのアプリケーション4に紐付けられた画像である。機器画像46は、機器12としてのロボットBに紐付けられた画像である。設定部26は、アプリケーション4に、第3インプット処理と第3インプット条件とを紐付けて、アプリケーション4を第3インプット構成として構成管理情報に登録する。同様に、設定部26は、ロボットBに、第3インプット処理と第3インプット条件とを紐付けて、ロボットBを第3インプット構成として構成管理情報に登録する。これにより、アプリケーション4とロボットBは第3インプット構成として用いられる。
アウトプット表示領域36内には、ユーザの操作によって、構成画像の一例としてのソフトウェア画像48,50と機器画像52が表示されている。ソフトウェア画像48は、ソフトウェアとしてのアプリケーション5に紐付けられた画像である。ソフトウェア画像50は、ソフトウェアとしてのアプリケーション6に紐付けられた画像である。機器画像52は、機器12としての複合機Aに紐付けられた画像である。設定部26は、アプリケーション5,6と複合機Aのそれぞれにアウトプット処理を紐付けて、アプリケーション5,6と複合機Aをアウトプット機器として構成管理情報に登録する。これにより、アプリケーション5,6と複合機Aはアウトプット構成として用いられる。
上記の各ソフトウェア画像と各機器画像は、ユーザの操作によって、各表示領域内に配置される。なお、後述するように、各構成が実行すべきインプット処理やアウトプット処理は、ユーザによって指定される。
また、各構成画像を繋げる操作によって、各構成が接続され、データのインプット先(伝達先)が指定される。図3に示す例では、矢印によって、各構成画像が繋げられている。
例えば、ユーザが、UI部18を用いて、ソフトウェア画像38とソフトウェア画像40とを互いに繋げる操作を行った場合、表示制御部24は、ソフトウェア画像38とソフトウェア画像40とを互いに繋げる矢印の画像を画面28に表示させる。これにより、設定部26は、アプリケーション1,2を互いに接続し、その接続関係を示す接続情報をアプリケーション1,2のそれぞれに紐付けて構成管理情報に登録する。設定部26は、アプリケーション1に、データのインプット先(伝達先)の構成として、アプリケーション2を接続する。また、設定部26は、アプリケーション2に、アプリケーション2にデータをインプット(伝達)する構成として、アプリケーション1を接続する。アプリケーション1に紐付けられた接続情報には、接続相手の構成であり、データのインプット先(伝達先)の構成であるアプリケーション2を示すソフトウェア識別情報が含まれる。アプリケーション2に紐付けられた接続情報には、接続相手の構成であり、アプリケーション2にデータをインプット(伝達)する構成であるアプリケーション1を示すソフトウェア識別情報が含まれる。アプリケーション1に紐付けられた接続情報を参照することで、データのインプット先がアプリケーション2であることが特定される。アプリケーション2に紐付けられた接続情報を参照することで、アプリケーション2にデータをインプットする構成がアプリケーション1であることが特定される。連携機能の実行時には、アプリケーション1からアプリケーション2へデータがインプット(伝達)される。
また、アプリケーション1には、アプリケーション2の他に、データのインプット先の構成としてのアプリケーション3が接続されている。従って、アプリケーション1に紐付けられた接続情報には、データのインプット先の構成であるアプリケーション3を示すソフトウェア識別情報が含まれる。
また、アプリケーション2には、アプリケーション1の他に、データのインプット先の構成としてのアプリケーション4が接続されている。従って、アプリケーション2に紐付けられた接続情報には、アプリケーション2にデータをインプットする構成であるアプリケーション1を示すソフトウェア識別情報と、データのインプット先の構成であるアプリケーション4を示すソフトウェア識別情報とが含まれる。
また、アプリケーション3には、アプリケーション3にデータをインプットする構成としてのアプリケーション1と、データのインプット先の構成としてのアプリケーション4と、データのインプット先の構成としてのロボットBとが接続されている。従って、アプリケーション3に紐付けられた接続情報には、アプリケーション3にデータをインプットする構成であるアプリケーション1を示すソフトウェア識別情報と、データのインプット先の構成であるアプリケーション4を示すソフトウェア識別情報と、データのインプット先の構成であるロボットBを示す機器識別情報とが含まれる。
他の構成についても同様である。アウトプット構成に紐付けられた接続情報には、当該アウトプット構成にデータをインプットするインプット構成を示す構成識別情報が含まれる。例えば、複合機Aに紐付けられた接続情報には、アプリケーション4を示すソフトウェア識別情報と、ロボットBを示す機器識別情報とが含まれる。
図3に示す例では、ソフトウェア画像38とソフトウェア画像40とが互いに繋げられており、ソフトウェア画像40とソフトウェア画像44とが互いに繋げられている。また、ソフトウェア画像42は、ソフトウェア画像44と機器画像46に繋げられており、ソフトウェア画像44は、ソフトウェア画像48,50及び機器画像52に繋げられている。また、機器画像46と機器画像52とが互いに繋げられている。つまり、アプリケーション1とアプリケーション2,3とが互いに接続されており、アプリケーション2とアプリケーション4とが互いに接続されており、アプリケーション3とアプリケーション4とが互いに接続されており、アプリケーション3とロボットBとが互いに接続されている。また、アプリケーション4は、アプリケーション5,6と複合機Aに接続されている。ロボットBと複合機Aとが互いに接続されている。
ユーザの操作によって、少なくとも1つのインプット表示領域内とアウトプット表示領域36内とに構成画像が配置され、更に、各構成画像が繋げられて、連携機能の設定指示がユーザによって与えられた場合、設定部26は、各構成に役割を紐付けて構成管理情報に登録する。また、設定部26は、互いに繋げられた各構成画像に紐付く各構成と、当該複数の構成によって実行されるべき機能として指定された連携機能との組み合わせを、機能管理情報に登録する。
図3に示す例では、設定部26は、アプリケーション1,2,4,5と、アプリケーション1,2,4,5によって実行されるべき機能として指定された連携機能との組み合わせを機能管理情報に登録する。その登録内容には、アプリケーション1,2,4,5のそれぞれによって実行される処理(インプット処理とアウトプット処理)を示す情報も含まれる。なお、アプリケーション3からアプリケーション4にデータがインプット(伝達)される場合、アプリケーション1,2,3,4,5が、連携機能に用いられる1つのグループとして登録されてもよい。他の構成についても同様である。つまり、アプリケーション1,2,4,6の組み合わせ、アプリケーション1,2,4と複合機Aの組み合わせ、アプリケーション1,3,4,5の組み合わせ、アプリケーション1,3,4,6の組み合わせ、アプリケーション1,3,4と複合機Aの組み合わせ、アプリケーション1,3とロボットBと複合機Aの組み合わせが、それぞれの組み合わせによって実行されるべき連携機能と共に、機能管理情報に登録される。なお、データのインプット先(伝達先)の設定によっては、アプリケーション1,2,3,4,6のグループや、アプリケーション1,2,3,4、ロボットB及び複合機Aのグループ等が、連携機能に用いられる1つのグループとして登録されてもよい。
以下、連携機能の実行時における処理の流れについて説明する。
例えば、登録されている連携機能の実行がアクティブ(オン)に設定されている場合において、条件が発生した場合、当該連携機能が実行される。連携機能の実行がオフに設定されている場合、条件が発生しても当該連携機能は実行されない。実行のオン又はオフは、例えば、ユーザによって設定される。もちろん、オン及びオフが設定されずに、条件が発生した場合に、連携機能が実行されてもよい。
例えば、連携機能の実行がアクティブ(オン)に設定されている場合において、アプリケーション1に紐付けられた第1インプット条件が発生した場合、第1インプット構成としてのアプリケーション1は、アプリケーション1に紐付けられた第1インプット処理を実行する。アプリケーション1には、第2インプット構成としてのアプリケーション2,3が接続されている。従って、アプリケーション1は、データ(例えば、アプリケーション1による処理によって生成されたデータや、当該処理に用いられたデータや、アプリケーション1が収集したデータ等)を、アプリケーション2,3にインプット(伝達)する。このように、インプット構成に紐付く構成画像に複数の構成画像が繋げられた場合、それは、複数の構成にデータをインプット(伝達)することを意味する。以下の説明においても同様である。
アプリケーション2に紐付けられた第2インプット条件が発生した場合、第2インプット構成としてのアプリケーション2は、アプリケーション2に紐付けられた第2インプット処理を実行する。例えば、当該第2インプット条件は、アプリケーション1からアプリケーション2へのデータのインプットである。アプリケーション2には、第3インプット構成としてのアプリケーション4が接続されている。従って、アプリケーション2は、データ(例えば、アプリケーション2による処理によって生成されたデータや、当該処理に用いられたデータや、アプリケーション2が収集したデータ等)を、アプリケーション4にインプット(伝達)する。
アプリケーション3に紐付けられた第2インプット条件が発生した場合、第2インプット構成としてのアプリケーション3は、アプリケーション3に紐付けられた第2インプット処理を実行する。例えば、当該第2インプット条件は、アプリケーション1からアプリケーション3へのデータのインプットである。アプリケーション3には、第3インプット構成としてのアプリケーション4とロボットBが接続されている。従って、アプリケーション3は、データ(例えば、アプリケーション3による処理によって生成されたデータや、当該処理に用いられたデータや、アプリケーション3が収集したデータ等)を、アプリケーション4とロボットBにインプット(伝達)する。
アプリケーション4に紐付けられた第3インプット条件が発生した場合、第3インプット構成としてのアプリケーション4は、アプリケーション4に紐付けられた第3インプット処理を実行する。例えば、当該第3インプット条件は、アプリケーション2,3の中の少なくとも一方からアプリケーション4へのデータのインプットである。アプリケーション4には、アウトプット構成としてのアプリケーション5,6と複合機Aが接続されている。従って、アプリケーション4は、データ(例えば、アプリケーション4による処理によって生成されたデータや、当該処理に用いられたデータや、アプリケーション4が収集したデータ等)を、アプリケーション5,6と複合機Aにインプット(伝達)する。
ロボットBに紐付けられた第3インプット条件が発生した場合、第3インプット構成としてのロボットBは、ロボットBに紐付けられた第3インプット処理を実行する。例えば、当該第3インプット条件は、アプリケーション3からロボットBへのデータのインプットである。ロボットBには、アウトプット構成としての複合機Aが接続されている。従って、ロボットBは、データ(例えば、ロボットBによる処理によって生成されたデータや、当該処理に用いられたデータや、ロボットBが収集したデータ等)を、複合機Aにインプット(伝達)する。
アプリケーション5に紐付けられたアウトプット条件が発生した場合、アウトプット構成としてのアプリケーション5は、アプリケーション5に紐付けられたアウトプット処理を実行する。例えば、当該アウトプット条件は、アプリケーション4からアプリケーション5へのデータのインプットである。アプリケーション5によって、最終的なアウトプット処理が実行される。これにより、アプリケーション1,2,4,5を用いた連携機能、アプリケーション1,3,4,5を用いた連携機能、又は、アプリケーション1,2,3,4,5を用いた連携機能が完了する。これら連携処理は、データのインプット(伝達)先によって変わる。
アプリケーション6に紐付けられたアウトプット条件が発生した場合、アウトプット構成としてのアプリケーション6は、アプリケーション6に紐付けられたアウトプット処理を実行する。例えば、当該アウトプット条件は、アプリケーション4からアプリケーション6へのデータのインプットである。アプリケーション6によって、最終的なアウトプット処理が実行される。これにより、アプリケーション1,2,4,6を用いた連携機能、アプリケーション1,3,4,6を用いた連携機能、又は、アプリケーション1,2,3,4,6を用いた連携機能が完了する。これらの連携処理は、データのインプット(伝達)先によって変わる。
複合機Aに紐付けられたアウトプット条件が発生した場合、アウトプット構成としての複合機Aは、複合機Aに紐付けられたアウトプット処理を実行する。例えば、当該アウトプット条件は、アプリケーション4及びロボットBの中の少なくとも一方から複合機Aへのデータのインプットである。複合機Aによって、最終的なアウトプット処理が実行される。これにより、アプリケーション1,2,4と複合機Aを用いた連携機能、アプリケーション1,3,4と複合機Aを用いた連携機能、アプリケーション1,2,3,4と複合機Aを用いた連携機能、アプリケーション1,3とロボットBと複合機Aを用いた連携機能、アプリケーション1,2,3,4とロボットBと複合機Aを用いた連携機能が完了する。
なお、図3に示す例では、全インプット表示領域に構成画像が表示されているが、一部のインプット表示領域のみに構成画像が表示されてもよい。例えば、第1インプット表示領域30内とアウトプット表示領域36内にそれぞれ構成画像が表示され、両構成画像が繋げられた場合、設定部26は、第1インプット構成とアウトプット構成とを互いに接続する。この場合、第1インプット構成とアウトプット構成とによって連携機能が実行される。また、一部のインプット表示領域内に構成画像が表示されなくてもよい。例えば、第1インプット表示領域30内、第3インプット表示領域34内、及び、アウトプット表示領域36内のそれぞれに構成画像が表示され、第2インプット表示領域32内に構成画像が表示されなくてもよい。第1インプット構成が第3インプット構成に接続された場合、第1インプット構成から第3インプット構成にデータがインプットされる。
以下、図4を参照して、構成管理情報の一例としての構成管理テーブルについて説明する。この構成管理テーブルの内容には、図3に示されている各構成の接続関係が反映されている。
構成管理テーブルにおいては、一例として、IDと、構成の名称を示す情報と、当該構成に紐付けられた役割を示す情報と、当該構成に紐付けられた処理の内容を示す情報と、当該処理が実行されるための条件を示す情報と、当該構成に接続された他の構成を示す接続情報(接続関係を示す情報)とが互いに紐付けられている。
例えば、アプリケーション1には、役割としての第1インプット処理が紐付けられている。その第1インプット処理の具体的な内容は、文書データを表示して他の構成にインプット(伝達)することである。インプット条件は、アプリケーション1に対する文書の表示指示である。アプリケーション1には、データのインプット先の構成としてアプリケーション2,3が接続されている。例えば、アプリケーション1に対して、ユーザによって文書の表示指示が与えられた場合、アプリケーション1は、文書データを表示し、当該文書データをアプリケーション2,3にインプットする。
また、アプリケーション2には、役割としての第2インプット処理が紐付けられている。その第2インプット処理の具体的な内容は、文書データを帳票データに追加し、帳票データを他の構成にインプット(伝達)することである。インプット条件は、アプリケーション2への文書データのインプットである。アプリケーション2には、アプリケーション2にデータをインプットする構成としてアプリケーション1が接続されており、また、データのインプット先の構成としてアプリケーション4が接続されている。例えば、アプリケーション1からアプリケーション2に文書データがインプットされた場合、アプリケーション2は、文書データを帳票データに追加し、その帳票データをアプリケーション4にインプットする。
他の構成についても、上記と同様の内容が機器管理テーブルに登録されている。なお、機器12やアプリケーションを管理や制御する中継装置14や中継ソフトウェアを示す情報が、接続情報に含まれてもよい。
また、画面28上でユーザによって構成画像が指定された場合、表示制御部24は、当該構成画像に紐付けられている構成に対する設定内容等の情報を画面28に表示させてもよい。以下、この処理について、図5を参照して詳しく説明する。
図5には、画面28が示されている。例えば、ユーザによってソフトウェア画像38が指定された場合(例えばソフトウェア画像38がクリックされた場合)、表示制御部24は、ソフトウェア画像38に紐付けられたウィンドウ等の表示領域54を画面28に表示させる。その表示領域54内には、アプリケーション1に設定されているインプット条件を示す情報、伝達内容を示す情報、接続情報、稼動状況を示す情報、等が表示される。これらの情報は、上記の構成管理テーブルに登録されている情報である。
伝達内容を示す情報には、例えば、アプリケーション1に紐付けられた第1インプット処理の内容を示す情報と、アプリケーション1から次の構成(例えば第2インプット構成)にインプットされるデータを示す情報が含まれる。そのデータは、第1インプット処理によって生成されたデータであってもよいし、第1インプット処理に用いられたデータであってもよいし、アプリケーション1によって収集されたデータであってもよい。
アプリケーション1にはアプリケーション2,3が接続されているため、接続情報として、アプリケーション2,3のそれぞれを示すソフトウェア識別情報が表示される。
稼動状況を示す情報は、アプリケーション1の現在や過去における稼動の状況を示す情報である。稼動状況は、例えば、処理中、停止中、起動中、故障中、メンテナンス中、スリープモード実行中、等である。例えば、制御部22は、アプリケーション1から稼動状況を示す情報を取得する。アプリケーション1が端末装置10にインストールされている場合、制御部22は、自装置から稼動状況を示す情報を取得する。アプリケーション1が他の装置にインストールされている場合、制御部22は、当該他の装置から稼動状況を示す情報を取得する。
また、ユーザによって機器画像46が指定された場合、表示制御部24は、機器画像46に紐付けられたウィンドウ等の表示領域56を画面28に表示させる。その表示領域56内には、ロボットBに設定されている第3インプット条件を示す情報、伝達内容を示す情報、接続情報、稼動状況を示す情報、等が表示される。各情報の意義は、上述した通りである。なお、制御部22は、ロボットB、又は、ロボットBを制御する中継装置等の装置から、ロボットBの稼動状況を示す情報を取得する。
その他、図5に示す例では、ソフトウェア画像48がユーザによって指定されて、アプリケーション5の設定内容を表示するための表示領域58が表示されている。また、機器画像52がユーザによって指定されて、複合機Aの設定内容を表示するための表示領域60が表示されている。アプリケーション5と複合機Aは、アウトプット構成であるため、設定内容として、アウトプット条件とアウトプット内容を示す情報が表示される。アウトプット内容を示す情報には、アウトプット処理の内容を示す情報と、その処理の結果を示す情報が含まれる。
ユーザによって、インプット条件、アウトプット条件、インプット処理の内容、及び、アウトプット処理の内容が変更されてもよい。例えば、アプリケーション1に紐付けられた表示領域54内に表示されているインプット条件が、ユーザによって別の条件に変更された場合、設定部26は、変更後のインプット条件を、アプリケーション1に紐付けられた条件として構成管理テーブルに登録する。
以下、連携機能の設定処理について更に詳しく説明する。
(連携機能の設定処理の詳細)
図6を参照して、候補管理情報の一例としての候補管理テーブルについて説明する。図6には、その構成管理テーブルの一例が示されている。
候補管理テーブルにおいては、一例として、IDと、構成の名称を示す情報と、役割を示す情報と、役割に応じた処理の内容の候補を示す情報と、処理が実行されるための条件の候補を示す情報とが互いに紐付けられている。
例えば、機器12としての複合機Aには、インプット処理の候補として、「スキャンデータのインプット(伝達)」や「Fax宛先のインプット(伝達)」や「コピー枚数のインプット(伝達)」等が紐付けられている。また、複合機Aには、インプット条件の候補として、「スキャン指示」や「Fax送信指示」や「コピー指示」等が紐付けられている。
「スキャンデータのインプット」処理について説明する。複合機Aに対してスキャン指示が与えられた場合、つまり、スキャンの実行指示を示す情報が複合機Aにインプットされた場合、複合機Aは、スキャンを実行し、そのスキャンによって生成されたスキャンデータを、他の構成にインプット(伝達)する。
「Fax宛先のインプット」処理について説明する。複合機Aに対してFax送信指示が与えられた場合、つまり、Fax送信の実行指示を示す情報が複合機Aにインプットされた場合、複合機Aは、Fax送信を実行し、そのFax送信の宛先のデータを、次の構成にインプット(伝達)する。
「コピー枚数のインプット」処理について説明する。複合機Aに対してコピー指示が与えられた場合、つまり、コピーの実行指示を示す情報が複合機Aにインプットされた場合、複合機Aは、コピーを実行し、そのコピーの枚数のデータを、次の構成にインプット(伝達)する。
例えば、複合機Aに紐付けられた機器画像がインプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、複合機Aに紐付けられたインプット候補(インプット処理の候補とインプット条件の候補)を表示部に表示させる。
また、複合機Aには、アウトプット処理の候補として、「プリント」や「Fax送信」等が紐付けられている。また、複合機Aには、アウトプット条件の候補として、「文書データがインプットされること」や「Fax宛先がインプットされること」等が紐付けられている。
「プリント」処理について説明する。複合機Aに対して文書データがインプットされた場合、複合機Aは、その文書データをプリントする。
「Fax送信」処理について説明する。複合機Aに対してFax送信の宛先のデータがインプットされた場合、複合機Aは、その宛先を用いて、Fax送信を実行する。
例えば、複合機Aに紐付けられた機器画像がアウトプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、複合機Aに紐付けられたアウトプット候補(アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補)を表示部に表示させる。
機器12としてのロボットBには、インプット処理の候補として、「データβのインプット」が紐付けられている。また、ロボットBには、インプット条件の候補として、「データαがインプットされること」が紐付けられている。例えば、ロボットBに対してデータαがインプットされた場合、ロボットBは、インプット処理に含まれる特定の処理を実行し、データβを、次の構成にインプット(伝達)する。
例えば、ロボットBに紐付けられた機器画像がインプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、ロボットBに紐付けられたインプット候補(インプット処理の候補とインプット条件の候補)を表示部に表示させる。
また、ロボットBには、アウトプット処理の候補として、「作業δの実行」が紐付けられている。また、ロボットBには、アウトプット条件の候補として、「データγがインプットされること」が紐付けられている。例えば、ロボットBに対してデータγがインプットされた場合、ロボットBは、作業δを実行する。
例えば、ロボットBに紐付けられた機器画像がアウトプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、ロボットBに紐付けられたアウトプット候補(アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補)を表示部に表示させる。
ソフトウェアとしてのプレゼンテーションアプリケーションCには、インプット処理の候補として、「プレゼンテーションデータのインプット」が紐付けられている。また、プレゼンテーションアプリケーションCには、インプット条件の候補として、「データのインプット指示」が紐付けられている。例えば、プレゼンテーションアプリケーションCに対してデータのインプット指示が与えられた場合、プレゼンテーションアプリケーションCは、プレゼンテーションデータを、次の構成にインプット(伝達)する。
例えば、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられたソフトウェア画像がインプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられたインプット候補(インプット処理の候補とインプット条件の候補)を表示部に表示させる。
また、プレゼンテーションアプリケーションCには、アウトプット処理の候補として、「スキャンデータの追加」が紐付けられている。また、プレゼンテーションアプリケーションCには、アウトプット条件の候補として、「スキャンデータがインプットされること」が紐付けられている。例えば、プレゼンテーションアプリケーションCに対してスキャンデータがインプットされた場合、プレゼンテーションアプリケーションCは、スキャンデータをプレゼンテーションデータに追加する。
例えば、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられたソフトウェア画像がアウトプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられたアウトプット候補(アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補)を表示部に表示させる。
ソフトウェアとしての宛先管理アプリケーションDには、インプット処理の候補として、「宛先データのインプット」が紐付けられている。また、宛先管理アプリケーションDには、インプット条件の候補として、「宛先のインプット指示」が紐付けられている。例えば、宛先管理アプリケーションDに対して宛先のインプット指示が与えられた場合、宛先管理アプリケーションDは、宛先データを、次の構成にインプット(伝達)する。
例えば、宛先管理アプリケーションDに紐付けられたソフトウェア画像がインプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、宛先管理アプリケーションDに紐付けられたインプット候補(インプット処理の候補とインプット条件の候補)を表示部に表示させる。
また、宛先管理アプリケーションDには、アウトプット処理の候補として、「宛先帳への宛先の追加」が紐付けられている。また、宛先管理アプリケーションDには、アウトプット条件の候補として、「宛先データがインプットされること」が紐付けられている。例えば、宛先管理アプリケーションDに対して宛先データがインプットされた場合、宛先管理アプリケーションDは、宛先を宛先帳データに追加する。
例えば、宛先管理アプリケーションDに紐付けられたソフトウェア画像がアウトプット表示領域内に表示された場合、表示制御部24は、宛先管理アプリケーションDに紐付けられたアウトプット候補(アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補)を表示部に表示させる。
各候補に優先順位が定められてもよい。複合機Aのインプット処理とインプット条件を例に挙げて説明する。例えば、「スキャンデータのインプット」と「スキャン指示」の優先順位が1位に定められ、「Fax宛先のインプット」と「Fax送信指示」の優先順位が2位に定められ、「コピー枚数のインプット」と「コピー指示」の優先順位が3位に定められてもよい。この場合、表示制御部24は、優先順位が上位の候補を、下位の候補よりも優先的に表示部に表示させる。例えば、表示制御部24は、優先順位が1位の候補のみを表示部に表示させてもよいし、優先順位の順番に上方から下方にかけて各候補を並べて表示部に表示させてもよいし、予め定められた順位以上の候補のみを表示部に表示させてもよい。他の構成についても複合機Aと同様である。
図6に示されている内容は一例に過ぎず、他の構成についても、条件の候補や処理の候補が紐付けられている。
以下、連携機能の設定手順について詳しく説明する。
図7には、画面28が示されている。例えば、ユーザの指示に従って、複合機Aに紐付けられた機器画像52が、第1インプット表示領域30内に表示されている。従って、複合機Aは第1インプット構成として用いられる。また、画面28上で機器画像52がユーザによって指定されているため、表示制御部24は、ウィンドウ等の表示領域62を機器画像52に紐付けて画面28に表示させる。
機器画像52は第1インプット表示領域30内に表示されているため、表示制御部24は、インプット処理の候補とインプット条件の候補を、アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補よりも優先的に表示領域62内に表示させる。表示制御部24は、上記の候補管理テーブルを参照することで、複合機Aに紐付けられている候補(インプット処理の候補とインプット条件の候補)を特定し、その候補を示す情報を表示領域62内に表示させる。
例えば、表示制御部24は、アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補を表示領域62に表示させずに、インプット処理の候補とインプット条件の候補を表示領域62内に表示させる。
また、表示制御部24は、優先順位に従って候補を表示領域62内に表示させてもよい。例えば、表示制御部24は、優先順位が1位の候補のみを表示領域62内に表示させる。インプット処理の候補としての「スキャンデータのインプット(伝達)」の優先順位が1位であり、インプット条件の候補としての「スキャン指示」の優先順位が1位であるものとする。この場合、表示制御部24は、「スキャンデータのインプット(伝達)」を示す情報をインプット処理の候補として表示領域62内に表示させ、「スキャン指示」を示す情報をインプット条件の候補として表示領域62内に表示させる。図7に示す例では、伝達内容を示す情報として、インプット処理の候補である「スキャンデータのインプット(伝達)」を示す情報が表示されている。
また、ユーザは、表示領域62内に表示されている変更ボタンを押した場合、表示制御部24は、複合機Aに関するインプット条件の候補の一覧や、複合機Aに関するインプット処理の候補の一覧(伝達内容の候補の一覧)を、画面28に表示させる。各候補は、例えば、上記の候補管理テーブルに登録されている候補である。
なお、図7に示されている場面では、複合機Aに他の構成が接続されていないため、接続情報は表示されていない。その他、複合機Aの稼動状況を示す情報が表示される。
以下、図8を参照して、機器画像52が第1インプット表示領域30内に表示された後の操作について説明する。図8には、画面28が示されている。例えば、ユーザの指示に従って、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられたソフトウェア画像64が、アウトプット表示領域36内に表示されている。従って、プレゼンテーションアプリケーションCはアウトプット構成として用いられる。
図8に示す例では、第2インプット構成と第3インプット構成が設定されていないが、これらも設定されてもよい。
画面28上でソフトウェア画像64がユーザによって指定されているため、表示制御部24は、ウィンドウ等の表示領域66をソフトウェア画像64に紐付けて画面28に表示させる。
ソフトウェア画像64はアウトプット表示領域36内に表示されているため、表示制御部24は、アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補を、インプット処理の候補とインプット条件の候補よりも優先的に表示領域66内に表示させる。表示制御部24は、上記の候補管理テーブルを参照することで、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられている候補(アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補)を特定し、その候補を示す情報を表示領域62内に表示させる。
例えば、表示制御部24は、インプット処理の候補とインプット条件の候補を表示領域66に表示させずに、アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補を表示領域66内に表示させる。
また、表示制御部24は、優先順位に従って候補を表示領域66内に表示させてもよい。例えば、表示制御部24は、優先順位が1位の候補のみを表示領域66内に表示させる。アウトプット処理の候補としての「スキャンデータの追加」の優先順位が1位であり、アウトプット条件の候補としての「スキャンデータがインプットされること」の優先順位が1位であるものとする。この場合、表示制御部24は、「スキャンデータの追加」を示す情報をアウトプット処理の候補として表示領域66内に表示させ、「スキャンデータが入力されること」を示す情報をアウトプット条件の候補として表示領域66内に表示させる。
また、ユーザは、表示領域66内に表示されている変更ボタンを押した場合、表示制御部24は、プレゼンテーションアプリケーションCに関するアウトプット条件の候補の一覧や、プレゼンテーションアプリケーションCに関するアウトプット処理の候補の一覧を、画面28に表示させる。各候補は、例えば、上記の候補管理テーブルに登録されている候補である。
また、機器画像52とソフトウェア画像64とが互いに繋げられている。従って、複合機AとプレゼンテーションアプリケーションCとが互いに接続されている。これにより、複合機Aに紐付けられた表示領域62には、複合機Aに接続されたプレゼンテーションアプリケーションCを示す情報が、接続情報として表示される。同様に、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられた表示領域66には、プレゼンテーションアプリケーションCに接続された複合機Aを示す情報が、接続情報として表示される。
設定部26は、インプット処理としての「スキャンデータのインプット(伝達)」を示す情報と、インプット条件としての「スキャン指示」を示す情報と、インプット先の構成としての「プレゼンテーションアプリケーションC」を示すソフトウェア識別情報を含む接続情報とを、複合機Aに紐付けて、複合機Aをインプット構成として構成管理テーブルに登録する。
同様に、設定部26は、アウトプット処理としての「スキャンデータの追加」を示す情報と、アウトプット条件としての「スキャンデータが入力されること」を示す情報と、プレゼンテーションアプリケーションCにデータをインプットする構成としての「複合機A」を示す機器識別情報を含む接続情報とを、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けて、プレゼンテーションアプリケーションCを構成管理テーブルに登録する。
また、設定部26は、複合機AとプレゼンテーションアプリケーションCとを用いて実行される連携機能を機能管理情報に登録する。ここでは、「複合機Aによってスキャンが実行され、スキャンデータが複合機AからプレゼンテーションアプリケーションCにインプットされ、プレゼンテーションアプリケーションCによって、スキャンデータがプレゼンテーションデータに追加される」機能が、連携機能として機能管理情報に登録される。
なお、表示制御部24は、連携機能を想定したアウトプット条件の候補とアウトプット処理の候補を、他の条件や処理よりも優先して、表示領域66内に表示させてもよい。例えば、表示制御部24は、上記の構成管理テーブルを参照することで、複合機AによってプレゼンテーションアプリケーションCにインプットされるデータを用いる処理や、当該データがインプットされることが条件として定められている処理を、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられるアウトプット処理として優先的に表示し、そのアウトプット処理を実行するためのアウトプット条件を優先的に表示する。例えば、複合機AからプレゼンテーションアプリケーションCには、スキャンデータがインプットされる。この場合、表示制御部24は、プレゼンテーションアプリケーションCによって実行される処理群の中で、そのスキャンデータを用いる処理や、そのスキャンデータがインプットされることが条件として定められている処理を、アウトプット処理として優先的に表示する。その処理は、「スキャンデータの追加」であるため、表示制御部24は、「スキャンデータの追加」処理をアウトプット処理として優先的に表示領域66内に表示させる。同様に、表示制御部24は、「スキャンデータが入力されること」をアウトプット条件として優先的に表示領域66内に表示させる。こうすることで、ユーザは、複合機Aによるインプット処理と共に連携機能を実行することが可能なアウトプット処理を、容易に選択することができる。また、アウトプット構成としての機器12やソフトウェアが複数の機能を有している場合であっても、上記のように連携機能を想定したアウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補を優先的に表示することで、アウトプット処理とアウトプット条件の選択肢が狭まる。それ故、候補をランダムに表示する場合と比べて、ユーザにとって、アウトプット処理とアウトプット条件の選択が容易になる。
第2インプット構成や第3インプット構成を設定するときも、連携機能を想定した条件や処理が優先的に表示されてもよい。例えば、第1インプット構成が設定され、次に、第2インプット表示領域に構成画像が表示された場合、表示制御部24は、第1インプット構成から第2インプット構成にインプットされるデータを用いる処理や、当該データがインプットされることが条件として定められた処理を、第2インプット処理として優先的に表示してもよい。
図7及び図8に示す例では、先にインプット構成が設定され、次にアウトプット構成が設定されている。その設定の順番は、逆であってもよい。つまり、先にアウトプット構成が設定され、次にインプット構成が設定されてもよい。図9及び図10を参照して、この処理について説明する。図9及び図10には、画面28が示されている。
例えば図9に示すように、ユーザの指示に従って、宛先管理アプリケーションDに紐付けられたソフトウェア画像68が、アウトプット表示領域36内に表示されている。従って、宛先管理アプリケーションDはアウトプット構成として用いられる。
画面28上でソフトウェア画像68がユーザによって指定されているため、表示制御部24は、ウィンドウ等の表示領域70をソフトウェア画像68に紐付けて画面28に表示させる。
ソフトウェア画像68はアウトプット表示領域36内に表示されているため、表示制御部24は、アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補を、インプット処理の候補とインプット条件の候補よりも優先的に表示領域70内に表示させる。表示制御部24は、上記の候補管理テーブルを参照することで、宛先管理アプリケーションDに紐付けられている候補(アウトプット処理の候補とアウトプット条件の候補)を特定し、その候補を示す情報を表示領域70内に表示させる。
図9に示す例では、ユーザによって、「宛先データがインプットされること」がアウトプット条件として選択されており、「宛先帳への宛先の追加」がアウトプット処理として選択されている。
次に、図10に示すように、ユーザの指示によって、複合機Aに紐付く機器画像52が、第1インプット表示領域30内に表示されている。ユーザによって機器画像52が指定されると、機器画像52に紐付けられた表示領域72が画面28に表示される。表示領域72内には、複合機Aの設定内容を示す情報が表示される。例えば、ユーザによって、「Fax送信」がインプット条件として選択されており、「宛先データのインプット(伝達)」がインプット処理(伝達内容)として選択されている。
また、複合機Aと宛先管理アプリケーションDとが互いに接続されている。これにより、複合機Aに紐付けられた表示領域62には、複合機Aに接続された宛先管理アプリケーションDを示す情報が、接続情報として表示される。同様に、宛先管理アプリケーションDに紐付けられた表示領域70には、宛先管理アプリケーションDに接続された複合機Aを示す情報が、接続情報として表示される。
設定部26は、インプット処理としての「宛先データのインプット(伝達)」を示す情報と、インプット条件としての「Fax送信」を示す情報と、インプット先の構成としての「宛先管理アプリケーションD」を示すソフトウェア識別情報を含む接続情報とを、複合機Aに紐付けて、複合機Aをインプット構成として構成管理テーブルに登録する。
同様に、設定部26は、アウトプット処理としての「宛先帳への宛先の追加」を示す情報と、アウトプット条件としての「宛先データがインプットされること」を示す情報と、宛先管理アプリケーションDにデータをインプットする構成としての「複合機A」を示す機器識別情報を含む接続情報とを、宛先管理アプリケーションDに紐付けて、宛先管理アプリケーションDを構成管理テーブルに登録する。
また、設定部26は、複合機Aと宛先管理アプリケーションDとを用いて実行される連携機能を機能管理情報に登録する。ここでは、「複合機AによってFax送信が実行され、そのFax送信の宛先のデータが、複合機Aから宛先管理アプリケーションDにインプットされ、宛先管理アプリケーションDによって、その宛先が宛先帳データに追加される」機能が、連携機能として機能管理情報に登録される。
なお、表示制御部24は、連携機能を想定したインプット条件の候補とインプット処理の候補を、他の条件や処理よりも優先して、表示領域72内に表示させてもよい。例えば、表示制御部24は、上記の構成管理テーブルを参照することで、宛先管理アプリケーションDによって用いられるデータを宛先管理アプリケーションDにインプットする処理や、アウトプット条件に該当するデータをインプットする処理を、複合機Aに紐付けられるインプット処理として優先的に表示し、そのインプット処理を実行するためのインプット条件を優先的に表示する。例えば、宛先管理アプリケーションDに設定されているアウトプット条件は、「宛先データがインプットされること」であり、アウトプット処理は、「宛先帳への宛先の追加」である。この場合、表示制御部24は、複合機Aによって実行される処理群の中で、宛先データを他の構成にインプットする処理を、インプット処理として優先的に選択する。その処理は「宛先データのインプット(伝達)」であるため、表示制御部24は、「宛先データのインプット(伝達)」処理をインプット処理として優先的に表示領域72内に表示させる。同様に、表示制御部24は、「Fax送信」をインプット条件として優先的に表示領域72内に表示させる。こうすることで、ユーザは、宛先管理アプリケーションDによるアウトプット処理と共に連携機能を実行することが可能なインプット処理を、容易に選択することができる。また、インプット構成としての機器12やソフトウェアが複数の機能を有している場合であっても、上記のように連携機能を想定したインプット処理の候補とインプット条件の候補を優先的に表示することで、インプット処理とインプット条件の選択肢が狭まる。それ故、候補をランダムに表示する場合と比べて、ユーザにとって、インプット処理とインプット条件の選択が容易になる。
なお、任意の順番で各構成に役割が紐付けられてもよい。例えば、ユーザが、1番目に、第1構成画像を第2インプット表示領域32内に配置し、2番目に、第2構成画像をアウトプット表示領域36内に配置し、3番目に、第3構成画像を第1インプット表示領域30内に配置してもよい。第3構成画像と第1構成画像とが互いに繋げられ、第1構成画像と第2構成画像とが互いに繋げられることで、各構成が接続される。
以上のように、本実施形態によれば、インプット表示領域とアウトプット表示領域に構成画像を配置し、各構成画像を繋げるという簡易な操作によって、連携機能を設定することができる。
また、連携機能を設定するための画面上で、処理内容や条件の編集や確認、接続関係の確認、及び、稼働状況の確認等を行うことができる。
また、インプット処理からアウトプット処理にかけて各構成に役割が紐付けられる場合と、アウトプット処理からインプット処理にかけて各構成に役割が紐付けられる場合とで、表示制御部24は、各構成に紐付けられる処理の候補を変える。例えば、図7及び図8に示すように、第1インプット処理の次にアウトプット処理が設定される場合、表示制御部24は、第1インプット処理と第1インプット条件とに応じたアウトプット処理とアウトプット条件の候補を表示部に表示させる。一方、図9及び図10に示すように、アウトプット処理の次に第1インプット処理が設定される場合、表示制御部24は、アウトプット処理とアウトプット条件とに応じたインプット処理とインプット条件の候補を表示部に表示させる。第1インプット処理が先に設定される場合には、アウトプット処理が設定されていないため、表示制御部24は、例えば、候補管理テーブル(図6参照)に登録されている順番やランダムの順番に、第1インプット処理と第1インプット条件の候補を表示部に表示させる。一方、アウトプット処理が先に設定された場合には、表示制御部24は、アウトプット処理とアウトプット条件とに応じた第1インプット処理と第1インプット条件の候補を表示部に表示させる。このように、第1インプット処理が先に設定された場合と、後に設定された場合とで、第1インプット処理と第1インプット条件の候補が変更される。アウトプット処理が先に設定される場合も同様であり、第1インプット処理が設定されていないため、表示制御部24は、例えば、候補管理テーブルに登録されている順番やランダムの順番に、アウトプット処理とアウトプット条件の候補を表示部に表示させる。一方、第1インプット処理が先に設定された場合には、表示制御部24は、第1インプット処理と第1インプット条件とに応じたアウトプット処理とアウトプット条件の候補を表示部に表示させる。このように、アウトプット処理が先に設定された場合と、後に設定された場合とで、アウトプット処理とアウトプット条件の候補が変更される。上記の処理によれば、処理や条件の候補が変更されることで、ユーザは、既に設定されたインプット処理やアウトプット処理と共に連携機能を実行することが可能なインプット処理やアウトプット処理を簡易に選択することができる。
また、上記のように、インプット処理からアウトプット処理にかけて各構成に役割が紐付けられる場合と、アウトプット処理からインプット処理にかけて各構成に役割が紐付けられる場合とで、処理と条件の候補が変更されるので、表示や設定される連携機能が変更される。つまり、連携機能の設定シナリオが変更される。第1インプット処理からアウトプット処理にかけて各構成に役割が順番に紐付けられる場合、第1インプット構成からインプットされるデータを用いる次のインプット処理やアウトプット処理が設定される。一方、アウトプット処理から第1インプット処理にかけて各構成に役割が順番に紐付けられる場合、アウトプット処理に用いられるデータをインプットするインプット処理が設定される。このように、役割の紐付けの順番によって、処理や条件の設定の仕方が変わり、その結果、表示や設定される連携機能も変わってくる。
なお、設定部26は、少なくとも1つのインプット処理の紐付けとアウトプット処理の紐付けの両方が完了した場合に、連携機能の設定を完了し、その連携機能を機能管理情報に登録してもよい。つまり、少なくとも1つの構成にインプット処理が紐付けられているが、アウトプット処理が構成に紐付けられていない場合、設定部26は、その段階で設定されているインプット処理を連携機能として登録しない。こうすることで、アウトプット処理を含まない連携機能の登録が防止される。同様に、アウトプット処理が構成に紐付けられているが、インプット処理が構成に紐付けられていない場合、設定部26は、その段階で設定されているアウトプット処理を連携機能として登録しない。こうすることで、インプット処理を含まない連携機能の登録が防止される。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
変形例1について説明する。変形例1では、インプット表示領域とアウトプット表示領域は用いられずに、役割が構成に紐付けられる。例えば、構成画像がユーザによって指定された場合に、役割を設定するための表示領域が表示され、その表示領域内にて、役割の紐付けが行われる。
以下、図11及び図12を参照して、変形例1について詳しく説明する。図11及び図12には、構成画像の一例としての機器画像52が示されている。機器画像52は、複合機Aに紐付けられた画像である。例えば、機器画像52が表示部に表示されている状態で、ユーザが機器画像52を指定した場合(例えば機器画像52をクリックした場合)、表示制御部24は、図11に示すように、役割を選択するための表示領域74を表示部に表示させる。表示領域74内には、インプット構成を示す情報とアウトプット構成を示す情報が表示されている。
表示領域74内において、ユーザによってインプット構成が選択された場合(例えば、インプットの文字列がクリックされた場合)、表示制御部24は、図11に示すように、インプット構成を設定するための表示領域76を表示部に表示させる。表示領域74内において、ユーザによってアウトプット構成が選択された場合(例えば、アウトプットの文字列がクリックされた場合)、表示制御部24は、図12に示すように、アウトプット構成を設定するための表示領域78を表示部に表示させる。
図11に示されている表示領域76内には、インプット条件を示す情報、インプット処理(伝達内容)を示す情報、接続情報、及び、稼動状況を示す情報が表示されている。上述した実施形態と同様に、ユーザによって、インプット条件とインプット処理が選択される。また、ユーザによって、複合機Aの接続先の構成が指定され、その構成を示す情報が接続情報として表示される。
図12に示されている表示領域78内には、アウトプット条件を示す情報、アウトプット処理の内容を示す情報、接続情報、及び、稼動状況を示す情報が表示されている。上述した実施形態と同様に、ユーザによって、アウトプット条件とアウトプット処理が選択される。また、ユーザによって、複合機Aの接続先の構成が指定され、その構成を示す情報が接続情報として表示される。
ソフトウェアに紐付けられたソフトウェア画像に対しても、上記と同様の操作によって、ソフトウェアに役割が紐付けられる。
変形例1によれば、インプット表示領域とアウトプット表示領域が用いられない場合であっても、簡易な操作によって、各構成に役割を紐付けて、連携機能を設定することができる。
(変形例2)
変形例2について説明する。変形例2では、機器12の部分に役割が紐付けられ、その部分を用いて実行可能な連携機能が設定される。
以下、図13を参照して、機器12の部分について説明する。図13には、機器12の一例としての複合機80が示されている。例えば、複合機80は、本体部80aと後処理部80bとを含む。本体部80aは、例えば、プリント機能、スキャン機能及びコピー機能を有する。後処理部80bは、例えば、ステープル機能等の後処理機能を有する。このように、機器12の部分毎に異なる機能が割り当てられている場合がある。別の例として、PCの本体部には、通信機能やデータ保存機能等が割り当てられており、PCの表示部には、表示機能が割り当てられている。
以下、図14を参照して、変形例2に係る処理について説明する。図14には、画面28が示されている。例えば、ユーザの指示によって、複合機Aの本体部A1に紐付けられた機器画像82(部分画像)が、第1インプット表示領域30内に表示されている。また、ユーザによって機器画像82が指定されると、表示制御部24は、ウィンドウ等の表示領域84を機器画像82に紐付けて画面28に表示させる。表示領域84内には、本体部A1の設定内容が表示されている。上述した実施形態と同様に、インプット条件を示す情報、インプット処理の内容(伝達内容)を示す情報、接続情報、及び、稼動状況を示す情報が示されている。一例として、ユーザによって、「スキャン指示」がインプット条件として選択され、「スキャンデータのインプット(伝達)」がインプット処理(伝達内容)として選択されている。
また、ユーザの指示に従って、PC(E)に紐付けられた機器画像86が、アウトプット表示領域36内に表示されている。上述した実施形態と同様に、PC(E)に対して、アウトプット条件とアウトプット処理が設定される。例えば、「スキャンデータがインプットされること」がアウトプット条件として設定され、「スキャンデータの保存」がアウトプット処理として設定されている。
また、機器画像82,86は互いに繋げられており、これにより、本体部A1とPC(E)は互いに接続されている。表示領域84内には、PC(E)を示す情報が接続情報として表示されている。
設定部26は、インプット処理としての「スキャンデータのインプット(伝達)」を示す情報と、インプット条件としての「スキャン指示」を示す情報と、インプット先の構成としてのPC(E)を示す機器識別情報を含む接続情報とを、複合機Aの本体部A1に紐付けて、本体部A1をインプット構成として構成管理テーブルに登録する。
同様に、設定部26は、アウトプット処理としての「スキャンデータの保存」を示す情報と、アウトプット条件としての「スキャンデータがインプットされること」を示す情報と、PC(E)にデータをインプットする構成としての「複合機Aの本体部A1」を示す機器識別情報を含む接続情報とを、PC(E)に紐付けて、PC(E)を構成管理テーブルに登録する。
また、設定部26は、複合機Aの本体部A1とPC(E)とを用いて実行される連携機能を機能管理情報に登録する。ここでは、「複合機Aの本体部A1によってスキャンが実行され、スキャンデータが本体部A1からPC(E)にインプットされ、PC(E)にスキャンデータが保存される」機能が、連携機能として機能管理情報に登録される。
変形例2によれば、機器12の部分を用いて実行可能な連携機能を設定することができる。
なお、機器12の部分が用いられる場合も、アウトプット構成から先に設定されてもよい。また、ソフトウェアが複数の機能を有する場合、当該複数の機能の中の少なくとも1つの機能が、ソフトウェアの部分として用いられてもよい。この場合、ソフトウェアの部分(少なくとも1つの機能)に役割が紐付けられてもよい。
(変形例3)
変形例3について説明する。変形例3では、構成に役割が紐付けられた場合、表示制御部24は、当該構成と共に連携機能を実行すると想定される別の構成の候補を案内する。以下、変形例3について詳しく説明する。
図15には、相性構成テーブルの一例が示されている。この相性構成テーブルは、構成同士の相性を管理するためのテーブルである。相性管理テーブルにおいては、一例として、IDと、構成の名称を示す情報と、役割を示す情報と、相手構成の候補を示す情報とが互いに対応付けられている。相手構成は、役割が紐付けられた構成に接続されて、当該構成と共に連携機能を実行すると想定される構成である。構成毎に、1又は複数の相手構成が相性管理テーブルに登録されている。また、各相手構成には、優先順位が紐付けられている。例えば、役割が紐付けられた構成に接続されて、当該構成と共に連携機能に用いられる可能性の高い相手構成ほど、上位の優先順位が紐付けられている。例えば、構成同士の接続の履歴、連携機能の利用履歴、各構成の利用履歴、機能の相性等に基づいて、その可能性の程度が予め定められて、優先順位が定められる。
例えば、インプット構成としての複合機Aには、複合機Aに接続される次の構成の候補として、PC(E)、ロボットB、プレゼンテーションアプリケーションC等が紐付けられている。例えば、PC(E)の優先順位は1位であり、ロボットBの優先順位は2位であり、プレゼンテーションアプリケーションCの優先順位は3位である。なお、複合機Aに接続される次の構成は、インプット構成であってもよいし、アウトプット構成であってもよい。
また、アウトプット構成としての複合機Aには、複合機Aに接続される前の構成(インプット構成)の候補として、プレゼンテーションアプリケーションC、PC(E)、宛先管理アプリケーションD等が紐付けられている。例えば、プレゼンテーションアプリケーションCの優先順位は1位であり、PC(E)の優先順位は2位であり、宛先管理アプリケーションDの優先順位は3位である。
他の構成についても、複合機Aと同様に、相手構成の候補が紐付けられている。
以下、図16及び図17を参照して、変形例3に係る処理について詳しく説明する。図16及び図17には、画面28が示されている。
図16に示すように、例えば、複合機Aに紐付く機器画像52が第1インプット表示領域30内に表示されている。この場合、複合機Aはインプット構成に該当する。表示制御部24は、相性管理テーブルにおいて、インプット構成としての複合機Aに紐付けられている相手構成を特定し、相手構成を示す情報を画面28に表示させる。例えば、表示制御部24は、ウィンドウ等の表示領域88を画面28に表示させる。表示領域88内には、インプット構成としての複合機Aに紐付く相手構成を示す情報が表示される。例えば、PC(E)が1位の相手構成として表示され、ロボットBが2位の相手構成として表示され、プレゼンテーションアプリケーションCが3位の相手構成として表示される。
表示制御部24は、画面28上において、ユーザによって指定された位置に表示領域88を表示させる。ユーザが、表示領域88内に表示されている構成群の中から構成を選択した場合、表示制御部24は、その構成に紐付けられた構成画像を、表示領域88が表示されているインプット表示領域内又はアウトプット表示領域内に表示させる。例えば、表示領域88がアウトプット表示領域36内に表示されている状態で、ユーザによって構成が選択された場合、表示制御部24は、当該構成に紐付けられた構成画像を、アウトプット表示領域36内に表示させる。これにより、設定部26は、当該構成をアウトプット構成として登録する。表示領域88が、第2インプット表示領域32内に表示されている状態で、構成が選択された場合、その構成は第2インプット構成として登録される。第3インプット表示領域34内に表示領域88が表示されている場合も同様である。もちろん、表示領域88内に表示されていない構成がユーザによって選択されて、当該構成に役割が紐付けられてもよい。
また、上述した実施形態と同様に、機器画像52がユーザによって指定された場合、表示制御部24は、複合機Aの設定内容を示す表示領域90を画面28に表示させる。表示制御部24は、複合機Aによってインプットされるデータを利用する構成や、当該データがインプットされることが条件として定められている構成を、次の構成の候補として画面28に表示させてもよい。例えば、複合機Aから他の構成にスキャンデータがインプットされるので、表示制御部24は、そのスキャンデータを利用する構成を、次の構成の候補として画面28に表示させる。
図17には、別の例が示されている。例えば、プレゼンテーションアプリケーションCに紐付くソフトウェア画像64がアウトプット表示領域36内に表示されている。この場合、プレゼンテーションアプリケーションCはアウトプット構成に該当する。表示制御部24は、相性管理テーブルにおいて、アウトプット構成としてのプレゼンテーションアプリケーションCに紐付けられている相手構成を特定し、相手構成を示す情報を画面28に表示させる。例えば、表示制御部24は、ウィンドウ等の表示領域92を画面28に表示させる。表示領域92内には、アウトプット構成としてのプレゼンテーションアプリケーションCに紐付く相手構成を示す情報が表示される。例えば、複合機Aが1位の相手構成として表示され、他の構成が2位以下の相手構成として表示される。図16を参照して説明したように、表示領域92内に表示されている構成群の中からユーザによって構成が選択された場合、表示制御部24は、その構成に紐付けられた構成画像を、表示領域92が表示されているインプット表示領域内又はアウトプット表示領域内に表示させる。例えば、表示領域92が第1インプット表示領域30内に表示されている状態で、ユーザによって構成が選択された場合、表示制御部24は、当該構成に紐付けられた構成画像を、第1インプット表示領域30内に表示させる。これにより、設定部26は、当該構成を第1インプット構成として登録する。表示領域92が別のインプット表示領域に表示されている場合も同様である。もちろん、表示領域92内に表示されていない構成がユーザによって選択されて、当該構成に役割が紐付けられてもよい。
また、上述した実施形態と同様に、ソフトウェア画像64がユーザによって指定された場合、表示制御部24は、プレゼンテーションアプリケーションCの設定内容を示す表示領域94を画面28に表示させる。表示制御部24は、プレゼンテーションアプリケーションCに利用されるデータをインプットする構成や、アウトプット条件に該当するデータをインプットする構成を、前の構成の候補として画面28に表示させてもよい。例えば、プレゼンテーションアプリケーションCのアウトプット条件は、スキャンデータが入力されることであるため、表示制御部24は、スキャンデータを他の構成にインプットする構成(例えば複合機A)を、前の構成の候補として画面28に表示させる。
(変形例4)
変形例4について説明する。変形例4では、構成が変更されたり処理が変更されたりした場合、表示制御部24は、当該構成に接続された別の構成についての処理や条件の候補を変更する。以下、図18及び図19を参照して、変形例4について詳しく説明する。図18及び図19には、画面28が示されている。
例えば、図18に示すように、ソフトウェアとしての文書作成アプリケーションFに紐付けられたソフトウェア画像96が、第1インプット表示領域30内に表示されている。また、ソフトウェアとしての帳票アプリケーションGに紐付けられたソフトウェア画像98が、アウトプット表示領域36内に表示されている。文書作成アプリケーションFと帳票アプリケーションGは互いに接続されている。
文書作成アプリケーションFには、役割としての第1インプット処理が紐付けられている。その第1インプット処理の内容は、文書ファイルを他の構成にインプットすることである。第1インプット条件は、ファイルのインプット指示である。
帳票アプリケーションGには、役割としてのアウトプット処理が紐付けられている。そのアウトプット処理の内容は、文書ファイルを帳票ファイルに追加することである。アウトプット条件は、帳票アプリケーションGに文書ファイルがインプットされたことである。
文書作成アプリケーションFと帳票アプリケーションGとを用いて実行される連携機能は、「文書作成アプリケーションFによって、文書ファイルが帳票アプリケーションGにインプットされ、帳票アプリケーションGによって、文書ファイルが帳票ファイルに追加される」機能である。
連携機能の設定指示がユーザによって与えられた場合、設定部26は、上述した実施形態と同様に、文書作成アプリケーションFに、第1インプット処理を示す情報、第1インプット条件を示す情報、及び、接続情報を紐付けて、文書作成アプリケーションFを構成管理テーブルに登録する。同様に、設定部26は、帳票アプリケーションGに、アウトプット処理を示す情報、アウトプット条件を示す情報、及び、接続情報を紐付けて、帳票アプリケーションGを構成管理テーブルに登録する。また、設定部26は、文書作成アプリケーションFと帳票アプリケーションGとを用いて実行される連携機能を機能管理情報に登録する。
また、図19に示すように、第1インプット構成が、ユーザによって、文書作成アプリケーションFから別の構成である複合機Aに変更されたものとする。複合機Aは帳票アプリケーションGに接続されている。また、ユーザによって、「スキャン指示」が第1インプット条件として指定されており、「スキャンデータのインプット(伝達)」が第1インプット処理(伝達内容)として指定されている。
この場合、表示制御部24は、第1インプット構成に接続されているアウトプット構成の設定内容の構成を変更して表示する。例えば、表示制御部24は、第1インプット処理の内容に応じて、アウトプット構成の設定内容の候補を変更して表示する。具体的には、表示制御部24は、第1インプット構成からアウトプット構成にインプットされるデータを利用する処理や、第1インプット構成からデータがインプットされることがアウトプット条件として定められた処理が、アウトプット処理の候補として、ソフトウェア画像98に紐付けられた表示領域100内に表示させる。図19に示す例では、複合機Aから帳票アプリケーションGにインプットされるデータが、スキャンデータに変更されている。それ故、表示制御部24は、スキャンデータを利用する処理である「スキャンデータの追加」を、アウトプット処理の候補として、表示領域100内に表示させる。つまり、アウトプット処理の内容が、「文書ファイルの追加」から「スキャンデータの追加」に変更される。また、表示制御部24は、「スキャンデータがインプットされること」を、アウトプット条件の候補として、表示領域100内に表示させる。
複合機Aと帳票アプリケーションGとを用いて実行可能な連携機能は、「複合機Aによってスキャンが実行され、スキャンデータが複合機Aから帳票アプリケーションGにインプットされ、帳票アプリケーションGによって、スキャンデータが帳票ファイルに追加される」機能である。
連携機能の設定指示がユーザによって与えられた場合、設定部26は、複合機Aに、第1インプット処理を示す情報、第1インプット条件を示す情報、及び、接続情報を紐付けて、複合機Aを構成管理テーブルに登録する。同様に、設定部26は、帳票アプリケーションGに、アウトプット処理を示す情報、アウトプット条件を示す情報、及び、接続情報を紐付けて、帳票アプリケーションGを構成管理テーブルに登録する。また、設定部26は、複合機Aと帳票アプリケーションGとを用いて実行される連携機能を機能管理情報に登録する。
なお、変更前の設定内容が登録されている場合、設定部26は、変更前の設定内容を削除してもよい。例えば、設定部26は、文書作成アプリケーションFに紐付けられた第1インプット処理を示す情報、第1インプット条件を示す情報、及び、接続情報を、構成管理テーブルから削除してもよい。また、設定部26は、文書作成アプリケーションFの登録自体を構成管理テーブルから削除してもよい。また、設定部26は、文書作成アプリケーションFと帳票アプリケーションGとを用いて実行される連携機能を機能管理情報から削除してもよい。
上記の例では、構成自体が変更されているが、構成に設定された処理の内容が変更された場合、その変更に応じて、他の構成に紐付けられた処理や条件が変更されてもよい。例えば、第1インプット構成として文書作成アプリケーションFが選択されているが、第1インプット処理の内容が別の内容に変更された場合、表示制御部24は、その変更に応じて、帳票アプリケーションGに紐付けられたアウトプット処理とアウトプット条件を変更して表示する。
変形例4によれば、構成や処理が変更された場合に、その変更に応じて、当該構成に接続された別の構成についての処理や条件の候補が変更されて表示される。こうすることで、ユーザは、変更後の構成に適合した処理を選択し易くなる。
(その他の実施例)
以下、図20及び図21を参照して、上述した実施例以外の様々な実施例について説明する。図20には、結合処理を含む連携機能の一例が示されている。図21には、照合処理を含む連携機能の一例が示されている。以下では、まず、図20を参照して、結合処理を含む連携機能について説明し、次に、図21を参照して、照合処理を含む連携機能について説明する。
図20には、画面28が示されている。例えば、第2インプット表示領域32に、役割としての結合処理が紐付けられている。従って、第2インプット表示領域32内に構成画像が表示された場合、その構成画像に紐付けられた構成からのデータに対して結合処理が実行される。
第1インプット表示領域30には、機器12としてのセンサXに紐付けられた機器画像102が表示されている。従って、センサXは、第1インプット構成として用いられる。
第2インプット表示領域32には、ソフトウェアとしてのアプリケーションY1に紐付けられたソフトウェア画像104と、ソフトウェアとしてのアプリケーションY2に紐付けられた106が表示されている。従って、アプリケーションY1、Y2は、第2インプット構成として用いられる。また、第2インプット表示領域32には、結合処理が紐付けられているため、アプリケーションY1,Y2からのデータが結合される。
第3インプット表示領域34には、機器12としてのロボットBに紐付けられた機器画像46が表示されている。従って、ロボットBは、第3インプット構成として用いられる。
アウトプット表示領域36には、ソフトウェアとしてのアプリケーションY3に紐付けられたソフトウェア画像108と、機器12としての複合機Aに紐付けられた機器画像52が表示されている。従って、アプリケーションY3と複合機Aは、アウトプット構成として用いられる。
また、センサXとアプリケーションY1、Y2とが互いに接続されている。アプリケーションY1,Y2とロボットBとが互いに接続されている。ロボットBとアプリケーションY3及び複合機Aとが互いに接続されている。
センサXは、例えば、温度センサや赤外線センサ等のセンサであり、検知結果や測定結果を表すデータを、アプリケーションY1,Y2にインプットする。
アプリケーションY1,Y2は、センサXからデータがインプットされたことに応じて、それぞれに紐付けられた処理を実行する。また、アプリケーションY1,Y2には、結合処理が紐付けられている。従って、アプリケーションY1からのデータとアプリケーションY2からのデータとが結合されて、その結合の結果を表すデータ(以下、「結合データ」と称する)が、ロボットBにインプットされる。例えば、データの加算や乗算等が、結合処理として実行される。アプリケーションY1からのデータは、アプリケーションY1が実行されることで生成されたデータや、アプリケーションY1によって収集されたデータ等である。アプリケーションY2からのデータは、アプリケーションY2が実行されることで生成されたデータや、アプリケーションY1によって収集されたデータ等である。
データの結合は、例えば、制御部22によって行われてもよいし、アプリケーションY1,Y2の中の少なくとも1つのアプリケーションを用いることで行われてもよいし、別の機器12やアプリケーション(例えば、データを結合する機能を有する機器12やアプリケーション)によって行われてもよい。
ロボットBは、第2インプット構成から結合データを受けて、ロボットBに紐付けられた処理を実行し、データをアプリケーションY3と複合機Aにインプットする。アプリケーションY3と複合機Aは、それぞれに紐付けられたアウトプット処理を実行する。
また、図20には、アプリケーションY1,Y2の設定内容を示す表示領域110が、画面28に表示されている。例えば、ユーザによって、第2インプット表示領域32が指定されたり、ソフトウェア画像104,106の少なくとも一方が指定されたり、ソフトウェア画像104,106と機器画像46とを繋ぐ矢印が指定されたりした場合に、表示制御部24は、表示領域110を画面28に表示させる。表示領域110内には、アプリケーションY1,Y2に紐付けられたインプット条件、伝達内容、接続情報、及び、稼動状況が表示される。インプット条件は、結合処理が実行される条件を含む。
3つ以上のデータが結合されてもよい。例えば、アプリケーションY4に紐付けられたソフトウェア画像が第2インプット表示領域32内に表示された場合、アプリケーションY1,Y2,Y4のそれぞれからのデータが結合され、その結合データがロボットBにインプットされる。
図20に示す例では、複数のソフトウェアからのデータが結合されているが、複数の機器12からのデータが結合されてもよいし、1又は複数のソフトウェアからのデータと1又は複数の機器12からのデータとが結合されてもよい。
また、図20に示す例では、結合処理が紐付けられた第2インプット表示領域32にソフトウェア画像104,106が表示された場合に、アプリケーションY1,Y2に結合処理が紐付けられているが、別の方法によって、構成に結合処理が紐付けられてもよい。例えば、図20に示すように、ソフトウェア画像104と機器画像46とを繋ぐ線分と、ソフトウェア画像106と機器画像46とを繋ぐ線分とが、途中で結合(合流)させられた場合、アプリケーションY1,Y2に結合処理が紐付けられてもよい。例えば、ユーザが、画面28上で操作することで、2つの線分を結合させる。この場合、線分が結合させられていない構成画像に紐付けられた構成には、結合処理が紐付けられなくてもよい。具体例を挙げて説明すると、仮に、アプリケーションY4に紐付けられたソフトウェア画像が第2インプット表示領域32内に表示された場合であっても、そのソフトウェア画像と他の構成画像とを繋ぐ線分が、他の線分と結合していない場合、アプリケーションY4からのデータは、他の構成からのデータと結合されず、次の構成にインプットされる。
また、第2インプット表示領域32以外のインプット表示領域や、アプトプット表示領域に結合処理が紐付けられてもよい。複数のインプット表示領域や、インプット表示領域とアウトプット表示領域の両方に、結合処理が紐付けられてもよい。例えば、ユーザによって指定されたインプット表示領域やアウトプット表示領域に結合処理が紐付けられる。図20に示す例において、アウトプット表示領域36に結合処理が紐付けられた場合、アプリケーションY3からのデータと複合機Aからのデータが結合される。
以上のように、簡易な操作によって、役割としての結合処理を含む連携機能を設定することができる。
以下、図21を参照して、照合処理を含む連携機能について説明する。図21には、画面28が示されている。例えば、第2インプット表示領域32には、役割としての照合処理が紐付けられている。従って、第2インプット表示領域32内に構成画像が表示された場合、その構成に紐付けられた構成からのデータに対して照合処理が実行される。各構成画像の配置は、図20に示されている配置と同じである。
第2インプット表示領域32には、照合処理が紐付けられているため、アプリケーションY1からのデータとアプリケーションY2からのデータとが照合される。例えば、データの差分処理等が、照合処理として実行される。例えば、アプリケーションY1からのデータとアプリケーションY2からのデータとの差分が演算され、その差分が、予め定められた許容範囲内に含まれる場合(例えば5以内の場合)、照合データがロボットBにインプットされる。その照合データは、例えば、差分を表すデータや、差分が許容範囲内であることを表すデータ等である。許容範囲を表す数値の単位は、照合処理の対象となるデータの種類によって定められる。例えば、照合処理の対象となるデータが温度データである場合、温度の単位が、許容範囲を表す数値の単位として用いられる。その他の物理量の値や、演算結果の数値等が、許容範囲を表す数値として用いられてもよい。
データの照合は、例えば、制御部22によって行われてもよいし、アプリケーションY1,Y2の中の少なくとも1つのアプリケーションを用いることで行われてもよいし、別の機器12やアプリケーション(例えば、データを照合する機能を有する機器12やアプリケーション)によって行われてもよい。
ロボットBは、第2インプット構成から照合データを受けて、ロボットBに紐付けられた処理を実行し、データをアプリケーションY3と複合機Aにインプットする。アプリケーションY3と複合機Aは、それぞれに紐付けられたアウトプット処理を実行する。
また、図21には、アプリケーションY1,Y2の設定内容を示す表示領域112が、画面28に表示されている。例えば、ユーザによって、第2インプット表示領域32が指定されたり、ソフトウェア画像104,106の少なくとも一方が指定されたり、ソフトウェア画像104,106と機器画像46とを繋ぐ矢印が指定されたりした場合に、表示制御部24は、表示領域112を画面28に表示させる。表示領域112内には、アプリケーションY1,Y2に紐付けられたインプット条件、伝達内容、接続情報、及び、稼動状況が表示される。インプット条件は、照合処理が実行される条件を含む。
3つ以上のデータが照合されてもよい。例えば、アプリケーションY4に紐付けられたソフトウェア画像が第2インプット表示領域32内に表示された場合、アプリケーションY1,Y2,Y4のそれぞれからのデータが照合される。例えば、3つのデータの中の2つのデータの差分が演算され、その差分が、全データの組み合わせについて演算される。例えば、全差分が許容範囲内に含まれる場合、照合データがロボットBにインプットされる。
図21に示す例では、複数のソフトウェアからのデータが照合されているが、複数の機器12からのデータが照合されてもよいし、1又は複数のソフトウェアからのデータと1又は複数の機器12からのデータとが照合されてもよい。
また、結合処理と同様に、線分を結合(合流)させることで、構成に照合処理が紐付けられてもよい。この場合、線分が結合させられていない構成画像に紐付けられた構成には、照合処理が紐付けられなくてもよい。
また、第2インプット表示領域32以外のインプット表示領域や、アウトプット表示領域に照合処理が紐付けられてもよい。複数のインプット表示領域や、インプット表示領域とアウトプット表示領域の両方に、照合処理が紐付けられてもよい。例えば、ユーザによって指定されたインプット表示領域やアウトプット表示領域に照合処理が紐付けられる。図21に示す例において、アウトプット表示領域36に照合処理が紐付けられた場合、アプリケーションY3からのデータと複合機Aからのデータが照合される。
以上のように、簡易な操作によって、役割としての照合処理を含む連携機能を設定することができる。
上記の例以外にも、様々な処理の組み合わせを含む連携機能が設定されてもよい。例えば、抽出処理、結合処理及び照合処理を組み合わせてもよい。このように、様々な処理を組み合わせることで、多様な連携機能の設定及び実行が可能となる。
(機能管理テーブル)
以下、図22を参照して、機能管理情報の一例としての機能管理テーブルについて説明する。図22には、機能管理テーブルの一例が示されている。機能管理テーブルにおいては、一例として、IDと、連携機能に用いられる構成の名称を示す情報と、連携機能の内容を示す情報とが互いに対応付けられている。
ID「1」の連携機能は、インプット構成としての複合機Aとアウトプット構成としてのプレゼンテーションアプリケーションCとを用いることで実行可能な連携機能である。
ID「2」の連携機能は、インプット構成としての複合機Aとアウトプット構成としての宛先管理アプリケーションDとを用いることで実行可能な連携機能である。
ID「3」の連携機能は、インプット構成としての複合機Aの本体部A1とアウトプット構成としてのPC(E)とを用いることで実行可能な連携機能である。
ID「4」の連携機能は、インプット構成としての文書作成アプリケーションFとアウトプット構成としての帳票アプリケーションGとを用いることで実行可能な連携機能である。
ID「5」の連携機能は、インプット構成としての複合機Aとアウトプット構成としての帳票アプリケーションGとを用いることで実行可能な連携機能である。
ID「1」~「5」の各連携機能は、上記の実施形態及び変形例にて説明された機能である。
ID「6」の連携機能は、インプット構成としての扉開閉センサとアウトプット構成としての照明装置とを用いることで実行可能な連携機能である。この連携機能は、扉開閉センサが扉の開きを検知した場合、照明装置を点灯させる機能である。
図22に示されている各連携機能は一例に過ぎず、これら以外の連携機能が設定されてもよい。
上記の端末装置10は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、端末装置10は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、端末装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、端末装置10の各部は、例えばプロセッサや電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、端末装置10の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。