JP7118547B2 - チョコレート複合食品用チョコレート - Google Patents
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Description
乳化剤A:HLBが5以下のソルビタンステアリン酸エステル
乳化剤B:HLBが5以下のショ糖脂肪酸エステル
本発明の第2の発明は、前記ショ糖脂肪酸エステルが、ショ糖エルカ酸エステル及び/又はショ糖ステアリン酸エステルである第1の発明に記載のチョコレートと食パンとからなる複合食品の経時的な食感の劣化を抑制する方法である。
本発明の第3の発明は、前記チョコレート複合食品が、チョコレートを挟んだサンドイッチである第1の発明又は第2の発明に記載のチョコレートと食パンとからなるチョコレート複合食品の経時的な食感の劣化を抑制する方法である。
乳化剤A:HLBが5以下のソルビタンステアリン酸エステル
乳化剤B:HLBが5以下のショ糖脂肪酸エステル
本発明の実施の形態のチョコレート複合食品用チョコレートの製造に使用される前記ソルビタンステアリン酸エステルは、好ましくはソルビタントリステアリン酸エステルである。
本発明の実施の形態のチョコレート複合食品用チョコレートの製造に使用される前記ショ糖脂肪酸エステルは、好ましくはショ糖エルカ酸エステル及び/又はショ糖ステアリン酸エステルであり、より好ましくはショ糖エルカ酸エステルである。
なお、本発明で糖類とは、単糖類、二糖類のことである。糖類の具体例は、砂糖(ショ糖)、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖、果糖等である。
また、本発明の実施の形態のチョコレート複合食品用チョコレートは、経時的にチョコレート複合食品のベーカリー製品又は菓子部分に染み込み難い。
本発明の実施の形態のチョコレート複合食品の製造に使用されるベーカリー製品又は菓子は、好ましくはベーカリー製品であり、より好ましくは食パンである。
水分含有量の高いベーカリー製品又は菓子が使用されたチョコレート複合食品としては、チョコレートを挟んだサンドイッチ、チョコレートを包餡したパン、チョコレートを被覆したパン、チョコレートを挟んだケーキ、チョコレートを包餡したケーキ、チョコレートを被覆したケーキ等が挙げられる。本発明の実施の形態のチョコレート複合食品は、好ましくはチョコレートを挟んだサンドイッチである。
乳化剤A1:ソルビタントリステアリン酸エステル、HLB3
乳化剤B1:ショ糖エルカ酸エステル、HLB2
乳化剤B2:ショ糖ステアリン酸エステル、HLB1以下
乳化剤C1:ショ糖ステアリン酸エステル、HLB7
乳化剤C2:ショ糖ステアリン酸エステル、HLB16
表1~3に示された配合のチョコレートを、通常のチョコレートの製造方法(混合、微粒化、精練、冷却)で製造した。25~30℃で一晩保存した各チョコレートを、ビーターで全体が均一になるまで撹拌した。各チョコレート30gを、電子レンジで500W15秒間加熱した8枚切りの食パンで挟むことで、チョコレートを挟んだサンドイッチを製造した。なお、全てのチョコレートは、水分の含有量が3質量%以下だった。
20℃で粗熱を取った後、ビニール袋に入れて密閉した各チョコレートを挟んだサンドイッチを、20℃で3日間保存した。1日保存後、2日保存後、3日保存後のサンドイッチの食パン部分の硬さ、水分含有量を以下の方法で評価した。
チョコレートを挟んだサンドイッチの食パン部分の硬さを、レオメーターで硬度を測定することで評価した。サンドイッチからチョコレートをはがした食パンを測定試料とした。測定箇所は食パン部分のチョコレートが接触していた面とした。測定は9か所を測定し、結果は9か所を測定した値の平均値を示した。なお、レオメーターは、山電社製のRHEONERIIを使用した。また、レオメーターでの測定は、20mm円柱のプランジャーを使用し、深度3.0mm、速度1.0mm/sの条件で行った。結果を表1~3に示した。測定結果は数値が低いほど、食パン部分が軟らかいことを示しており、2.5N未満である場合を良好な食感であると判断した。
チョコレートを挟んだサンドイッチを10名の専門パネルが食し、サンドイッチの食パン部分の硬さを下記評価基準に従って点数を付けた。10名の専門パネルの平均点を算出し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1~3に示した。評価結果は、平均点の評価が◎又は○の場合、良好な食感であると判断した。なお、サンドイッチの食パン部分の硬さを評価した専門パネルは、食品の食感等の官能評価の訓練を定期的に受けており、食品の食感等の官能評価結果に個人差が少ない。
2点:パンがふっくらとしており軟らかい
1点:パンが少し萎んで、少し硬くなっている
0点:パンが萎んでかなり硬い
<平均点>
◎:1.5点以上
○:1.0点以上1.5点未満
×:1.0点未満
赤外線水分計でチョコレートを挟んだサンドイッチの食パン部分の水分含有量を測定した。サンドイッチからチョコレートをはがし、食パン部分のチョコレートが接触していた面を細かく裁断したものを測定試料とした。なお、赤外線水分計は、株式会社ケツト科学研究所のFD-610を使用した。また、赤外線水分計での測定は、測定試料10gを125℃で20分間乾燥させることで行った。結果を表1~3に示した。食パンは通常水分含有量が高いほど軟らかいので、測定結果は水分含有量が高いほど、食パン部分が軟らかいことを示している。食パン部分の水分含有量が32質量%以上である場合を良好な食感であると判断した。
サンドイッチからチョコレートをはがし、食パン部分のチョコレートが接触していた面を目視で観察することで、サンドイッチのチョコレートの染み込みの評価を行った。評価は、下記評価基準に従って評価した。結果を表1~3に示した。評価結果は、◎又は○の場合、チョコレートの染み込みが少ないと判断した。
◎:パンにチョコレートの染みがほとんどついていない
○:パンに少しチョコレートが染みている
×:パンにチョコレートが染みて真っ黒になっている
一方、表3から分かるように、比較例1のチョコレートを挟んだサンドイッチは、食パン部分の食感が経時的に劣化し、食パン部分へのチョコレートの染み込みも多かった。また、比較例1のチョコレートを挟んだサンドイッチは、食パン部分へのチョコレートの染み込みが多かった。また、比較例3、4のチョコレートを挟んだサンドイッチは、食パン部分の食感が経時的に劣化した。
Claims (3)
- 下記乳化剤A及び下記乳化剤Bを合計含有量で0.3~5質量%含有するチョコレートと、食パンとを組み合わせることによる、チョコレートと食パンとからなるチョコレート複合食品の経時的な食感の劣化を抑制する方法。
乳化剤A:HLBが5以下のソルビタンステアリン酸エステル
乳化剤B:HLBが5以下のショ糖脂肪酸エステル - 前記ショ糖脂肪酸エステルが、ショ糖エルカ酸エステル及び/又はショ糖ステアリン酸エステルである請求項1に記載のチョコレートと食パンとからなる複合食品の経時的な食感の劣化を抑制する方法。
- 前記チョコレート複合食品が、チョコレートを挟んだサンドイッチである請求項1又は請求項2に記載のチョコレートと食パンとからなるチョコレート複合食品の経時的な食感の劣化を抑制する方法。
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