JP7193356B2 - 外気処理装置 - Google Patents
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Description
[外気処理装置の空気流路の説明]
図1は本発明の実施形態に係る外気処理装置100の空気の流れを概略的に示すフロー図である。図1に示すように、この外気処理装置100は、空調制御の対象となる室内に対して、室外から室内に向かう第1空気流路12と、室内から室外に向かう第2空気流路13を備えている。
なお、以下では、第1空気流路12に流入する空気(即ち、室外空気)を「OA」、第1空気流路12から放出されて室内に供給される空気(即ち、供給空気)を「SA」、第2空気流路13に流入する室内の空気(即ち、室内空気)を「RA」、第2空気流路13から放出されて外部に排出される空気(即ち、排出空気)を「EA」として示す。
次に、図1に示したデシカントロータ8について説明する。デシカントロータ8は、回転式(ロータリ式)デシカントであり、モータ20(図3参照)により回転駆動が可能である。デシカントロータ8を回転させることにより、第1空気流路12及び第2空気流路13を流れる空気中の顕熱と潜熱を交換することができる。モータ20を通常の速度で回転させると、通常のロータリ式デシカントとして機能する。他方、モータ20を高速(例えば、通常時の10倍の回転数)で回転させると、全熱交換器と同等の機能で作動する。
即ち、デシカントロータ8は、通常の回転数で駆動させることにより、空気中の水分(湿度)を主に交換し、高速で回転させることにより、潜熱と顕熱の両方の全熱交換が可能となる。
図2は、本実施形態に係る外気処理装置100に搭載される冷媒回路の構成を示す説明図である。以下、図2を参照して、本実施形態に係る外気処理装置100内に設けられた冷媒回路90の構成について説明する。なお、説明の便宜上、図2では図1に示した第1空気流路12を図中下段に記載し、更に、第2空気流路13の流路方向を右から左の方向として図中上段に記載している。
第2膨張弁19は、第2熱交換器7と第4熱交換器6を接続する配管の経路に設けられ、各熱交換器7、6の間を流れる冷媒の圧力を下げながら冷媒流量を調整する。なお、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の冷媒の流れ方向は、どちらの方向でも調整可能とされている。
図3は、本実施形態に係る外気処理装置100に設けられる主制御部31、及びその周辺機器の構成を示すブロック図である。主制御部31は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードデスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
主制御部31は更に、記憶部31cを備えている。記憶部31cは、主制御部31において実行される制御に用いられる各種のデータを記憶する。例えば、各センサ23、24、25、26で検出される温度データ、湿度データを一時的に記憶する。また、記憶部31cには、後述する図7~図14に示す如くの空気線図と各運転モード(仮運転モード、実運転モード)との関係が記憶されている。
本実施形態に係る外気処理装置100は、パージモード(符号q1で示す)、除湿モード(符号q2で示す)、加湿モード(符号q3で示す)、冷却モード(符号q4で示す)、加温モード(符号q5で示す)、全熱交換モード(符号q6で示す)、の6通りの運転モードのうちの、いずれか1つに設定して運転することができる。以下、各運転モードについて詳細に説明する。
パージモードq1は、対象となる室内の空気を排気して、室外空気(OA)を室内に取り入れるモードである。従って、パージモードq1では、モータ20を停止させデシカントロータ8を回転させない。更に、冷媒回路90を停止させる。EAファン9、及びSAファン10のみを作動させて、排気と給気を行う。パージモードq1は、換気装置として除湿、加湿、冷却、加温のいずれの必要もなく、室内の換気のみが必要とされる場合の運転モード、即ち、主に運転を開始して暫く時間が経過した期間である中間期における運転モードである。また、デシカントロータ8、及び冷媒回路90を停止させるので、消費電力を著しく低減できる。
除湿モードq2は、室外空気(OA)を除湿して室内に供給するモードである。即ち、除湿モードq2は、室外空気(OA)を第1空気流路12内にて、第1熱交換器5、デシカントロータ8、第2熱交換器7の順に通過させ、室外空気(OA)の湿度を低下させ、SAファン10にて湿度が低下した供給空気(SA)を室内に供給する。更に、第2空気流路13により、室内空気(RA)を、第3熱交換器4、デシカントロータ8、第4熱交換器6の順に通過させ、冷媒回路90の動作により発生する排熱を排出空気(EA)に含ませて排出する。更に、除湿モードq2ではデシカントロータ8を通常の速度で回転させ、第1空気流路12を流れる空気中の水分を、第2空気流路13を流れる空気へ移動させて排出する。
加湿モードq3は、室外空気(OA)を加湿して室内に供給するモードである。即ち、加湿モードq3は、室外空気(OA)を第1空気流路12にて、第1熱交換器5、デシカントロータ8、第2熱交換器7の順に通過させ、室外空気(OA)の湿度を上昇させる。その後、湿度が上昇した空気を供給空気(SA)としてSAファン10により室内に供給する。
更に、加湿モードq3では、デシカントロータ8を通常の回転速度で回転させ、第2空気流路13を流れる空気の水分を、第1空気流路12を流れる空気へ移動させて、室内に供給する。
冷却モードq4は、冷媒回路90を作動させ、空気温度を低下させて室内に供給するモードである。即ち、室外空気が高温でそのまま室内に供給すると、室内の空調機の負荷が増大するので、冷却モードq4では冷媒回路90を作動させ、空気温度を低下させて室内に供給する。
加温モードq5は、冷媒回路90を作動させて空気温度を上昇させ、室内に供給する運転モードである。即ち、室外空気が低温であり、そのまま室内に供給すると、室内の空調機の負荷が増大するので、冷媒回路90を作動させて空気温度を上昇させて室内に供給する。
但し、加温モードではデシカントロータ8を回転させず、水分の交換は行わない。即ち、加温モードでは、第1空気流路12を流れる空気の温度を上昇させる処理のみが行われる。
室外空気の湿度が極めて高い場合、或いは極めて低い場合には、本実施形態に係る外気処理装置100のように、冷媒回路90とデシカントロータ8を組み合わせた構成を有する場合に、運転モードを除湿モードq2や加湿モードq3とすると、冷媒回路90の効率が低下してしまう場合がある。これとは反対に、全熱交換器は、相互の湿度差が大きいほど湿度交換量が多くなる特性を持つ。そこで、そのような高湿度、或いは低湿度の場合には、運転モードを全熱交換モードq6に設定する。
上述した各運転モード(q1~q6)におけるモータ20の作動、圧縮機1の作動、四方弁の切り替え状態、EAファン9の作動、SAファン10の作動を纏めると、図6に示すようになる。
上述した各運転モードq1~q6は、第1空気流路12に設置された室外温度センサ23、及び室外湿度センサ24で検出される検出信号(即ち、室外温度To、室外湿度Ho)と、第2空気流路13に設置された室内温度センサ25、及び室内湿度センサ26で検出される検出信号(即ち、室内温度Ti、室内湿度Hi)により決定される。
図7は、横軸を室外温度[℃]、縦軸を室外湿度(絶対湿度[kg/kg])とした空気線図であり、仮運転モードを設定する領域を示している。
本実施形態では、先に仮運転モードを設定し、その後、設定した仮運転モードに基づいて後述する処理により、実運転モードを設定する。「仮運転モード」とは、室外温度(To)、及び室外湿度(Ho)に基づいて設定する暫定的な運転モードであり、後述する実運転モード(実際に適用する運転モード)を決めるための前段階として設定する。
図3に示す主制御部31のセンサ入力部31aは、第1空気流路12に配置され室外温度センサ23より室外温度Toを取得し、更に、室外湿度センサ24より室外湿度Hoを取得し、これらを主制御部31の記憶部31cに記憶する。
そして、主制御部31は、上記の各基準温度(t1~t3)、及び各基準湿度(h1~h4)に基づいて、仮運転モードを設定する。
次に、上述した各仮運転モード(p1~p7)に基づいて、実際に適用する運転モードである実運転モードを設定する処理について説明する。
上述したように、外気処理装置100では、室外温度センサ23及び室外湿度センサ24より、室外空気(OA)の温度(室外温度To)及び湿度(室外湿度Ho)を取得し、これらに基づいて仮運転モードを設定した。しかし、仮運転モードをそのまま実運転モードとして外気処理装置100を運転すると、室内の環境や負荷状態によっては、必ずしも最適な運転モードにならず、快適性や省エネ性に欠ける場合もある。そこで、本実施形態では、室内温度センサ25、及び室内湿度センサ26より、室内空気(RA)の温度(室内温度Ti)、及び湿度(室内湿度Hi)を取得し、これらに基づいて、最適な実運転モードを最終的に決定し、決定した実運転モードで外気処理装置100を運転する。
以下、上述したそれぞれの仮運転モードp1~p7において、実運転モードを設定する手順について詳細に説明する。
図8は、仮運転モードとして仮低湿全熱交換モードp1が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。室外湿度Hoが低い場合には(図7のp1)、基本的には全熱交換モードq6で運転して、室内と室外の顕熱と潜熱を交換する。しかし、室内温度Tiが低い場合には加温モードq5で運転し、室内の空調機の加温負荷を軽減する。室内湿度Hiが低い場合は、加湿モードq3で運転し、室内の湿度を上昇させる。室内温度Tiが高い場合は、パージモードq1で運転し、外気を室内に導入して室温を低下させる。
図9は、仮運転モードとして仮加湿モードp2が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。仮加湿モードp2が設定された場合には、室外湿度Hoが低いので、基本的には加湿モードq3で運転し、室内を加温、加湿する。しかし、室内温度が低い場合は、加温モードq5で運転し、室内の空調機の加温負荷を軽減する。室内湿度が高い場合は、全熱交換モードq6で運転する。室内温度が高い場合は、パージモードq1で運転して、外気を室内に導入し室温を低下させる。
図10は、仮運転モードとして仮冷却モードp3が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。仮冷却モードp3が設定された場合には、室外温度Toが高いので、基本的には冷却モードq4で運転し、室内空調機の負荷を低減する。しかし、室内温度Tiが低い場合は、全熱交換モードq6で運転して顕熱を交換する。
図11は、仮運転モードとして仮加温モードp4が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。仮加温モードp4が設定された場合には、室外温度Toが低いので、基本的には加温モードq5で運転し、室内空調機の負荷を低減する。室内温度が適切な場合は全熱交換モードq6で運転し、室内温度が高い場合は、パージモードq1で運転して室温を低下させる。
図12は、仮運転モードとして仮パージモードp5が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。仮パージモードp5が設定された場合には、基本的にはパージモードq1で運転し、室内温度Tiが高い場合は冷却モードq4で運転して室内温度Tiを低減する。
仮パージモードp5では、室内の温度に基づいてパージモードq1または冷却モードq4を選択して実施する。室内温度Tiが、27[℃](t3)未満の場合(Ti<t3)には、パージモードq1を選択し、27[℃](t3)以上の場合(t3≦Ti)には、冷却モードq4を選択する。
図13は、仮運転モードとして仮除湿モードp6が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。仮除湿モードp6が設定された場合には、室外湿度Hoが高いので、基本的には除湿モードq2で運転し、室内温度Tiが低い場合は全熱交換モードq6で運転する。
図14は、仮運転モードとして仮高湿全熱交換モードp7が設定された場合における実運転モードを設定する領域を示す説明図である。仮高湿全熱交換モードp7が設定された場合には、室内温度Tiが高い場合、または室内湿度Hiが高い場合に除湿モードq2を選択する。
次に、本実施形態に係る外気処理装置の作用を、図15~図22に示すフローチャートを参照して説明する。
図15は、前述した仮運転モード(図7参照)を設定する処理手順を示すフローチャートであり、図16~図22は、それぞれ上述した、仮低湿全熱交換モードp1、仮加湿モードp2、仮冷却モードp3、仮加温モードp4、仮パージモードp5、仮除湿モードp6、仮高湿全熱交換モードp7が選択された際に、実運転モードを設定する処理の手順を示すフローチャートである。
図15に示すフローチャート、及び図7を参照して仮運転モードを設定する処理手順について説明する。この処理は、図3に示した主制御部31により実行される。
こうして、室外湿度Ho、及び室外温度Toに基づいた、仮運転モードが設定されることになる。
図16は、仮低湿全熱交換モードp1が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS31において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Ti、及び室内湿度センサ26で検出される室内湿度Hiを取得し、記憶部31cに記憶する。
図17は、仮加湿モードp2が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS51において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Ti、及び室内湿度センサ26で検出される室内湿度Hiを取得し、記憶部31cに記憶する。
図18は、仮冷却モードp3が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS71において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Ti、及び室内湿度センサ26で検出される室内湿度Hiを取得し、記憶部31cに記憶する。
図19は、仮加温モードp4が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS81において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Tiを取得し、記憶部31cに記憶する。
図20は、仮パージモードp5が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS91において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Tiを取得し、記憶部31cに記憶する。
図21は、仮除湿モードp6が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS101において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Ti、及び室内湿度センサ26で検出される室内湿度Hiを取得し、記憶部31cに記憶する。
図22は、仮高湿全熱交換モードp7が設定されたときに、実運転モードを決定する処理を示すフローチャートである。
初めに、ステップS111において、主制御部31は、室内温度センサ25で検出される室内温度Ti、及び室内湿度センサ26で検出される室内湿度Hiを取得し、記憶部31cに記憶する。
このようにして、本実施形態に係る外気処理装置100では、以下に示す効果が得られる。
(1)
本実施形態では、仮運転モードとして仮低湿全熱交換モードp1(第1の仮全熱交換モード)、仮加湿モードp2、仮冷却モードp3、仮加温モードp4、仮パージモードp5、仮除湿モードp6、仮高湿全熱交換モードp7(第2の仮全熱交換モード)、の7つの仮運転モードを設定している。そして、室外温度To、及び室外湿度Hoに基づいて、上記の各仮運転モード(p1~p7)のうちのいずれかを選択する。そして、仮運転モードでそのまま外気処理装置100を運転するのではなく、更に、室内温度Ti、室内湿度Hi、室内の相対湿度Hrに基づいて、実運転モードを設定する。従って、室内の環境に応じた適切な実運転モードで外気処理装置100を運転することが可能となり、快適性が損なわれることがなく、且つ、エネルギーの消費を低減することが可能となる。
図8に示したように、仮低湿全熱交換モードp1が選択された場合には、パージモードq1で運転すると、外気がそのまま導入されるため、室内温度Tiは低下する。即ち、室内温度Tiは、図8のq1の領域から左側へ移行する。また、加湿モードq3で運転すると、室内湿度Hiは上昇する。即ち、室内湿度Hiは、図8のq3の領域から上側へ移行する。加温モードq5で運転すると、室内温度Tiは上昇する。即ち、室内温度Tiは、図8のq5の領域から右側へ移行する。
図10に示したように、仮冷却モードp3が選択された場合には、冷却モードq4で運転すると、室外空気が冷却されてから室内に導入されるので、室内温度Tiは低下する。即ち、室内温度Tiは、図10のq4の領域から左側へ移行する。このため、時間の経過と共に、室内温度Ti及び室内湿度Hiは、全熱交換モードq6に移行することになる。従って、快適性を損なうことなくエネルギー消費を低減することが可能となる。
図11に示したように、仮加温モードp4が選択された場合には、パージモードq1で運転すると、低温の室外空気が室内に導入されるので、室内温度Tiは低下する。即ち、室内温度Tiは、図11のq1の領域から左側へ移行する。また、加温モードq5で運転すると、室外空気が加温されて室内に導入されるので、室内温度Tiは上昇する。即ち、室内温度Tiは、図11のq5の領域から右側へ移行する。このため、時間の経過と共に、室内温度Tiは、全熱交換モードq6の領域に移行することになる。従って、快適性を損なうことなくエネルギー消費を低減することが可能となる。
図12に示したように、仮パージモードp5が選択された場合には、冷却モードq4で運転すると、室外空気が冷却されてから室内に導入されるので、室内温度Tiは低下する。即ち、室内温度Tiは、図12のq4の領域から左側へ移行する。このため、時間の経過と共に、室内温度Tiは、パージモードq1の領域に移行することになる。図6に示したように、パージモードq1は、冷媒回路90及びデシカントロータ8を駆動するモータ20を停止し、EAファン9、及びSAファン10のみが運転されるので、快適性を損なうことなくエネルギー消費を低減することが可能となる。
図13に示したように、仮除湿モードp6が選択された場合には、除湿モードq2で運転すると、室外空気が除湿されて室内に導入されるので、室内温度Tiは低下する。即ち、室内温度Tiは、図13のq2の領域から左側へ移行する。このため、時間の経過と共に、室内温度Ti、室内湿度Hiは、全熱交換モードq6の領域に移行することになる。従って、快適性を損なうことなくエネルギー消費を低減することが可能となる。
上述した(2)~(6)の内容を纏めると、室外温度To、室外湿度Ho、室内温度Ti、室内湿度Hiにより、適切な運転モードを選択して外気処理装置100を運転することができる。その結果、室内の負荷に対して外気処理装置100、及び室内の空調機の能力が適切である場合には、室内の環境は目標の温度、湿度に近づいて行く。すると、外気処理装置100は全熱交換モードq6、或いはパージモードq1に移行するので、快適性を損なうことなくエネルギー消費を低減することが可能となる。
2 アキュムレータ
3 四方弁
4 第3熱交換器
5 第1熱交換器
6 第4熱交換器
7 第2熱交換器
8 デシカントロータ
9 EAファン
10 SAファン
12 第1空気流路
13 第2空気流路
18 第1膨張弁
19 第2膨張弁
20 モータ
23 室外温度センサ
24 室外湿度センサ
25 室内温度センサ
26 室内湿度センサ
31 主制御部
31a センサ入力部
31b 操作部
31c 記憶部
90 冷媒回路
100 外気処理装置
EA 排出空気
OA 室外空気
RA 室内空気
SA 供給空気
h1i 第1の基準室内湿度
h1o 第1の基準室外湿度
h2i 第2の基準室内湿度
h2o 第2の基準室外湿度
h3i 第3の基準室内湿度
h3o 第3の基準室外湿度
h4i 第4の基準室内湿度
h4o 第4の基準室外湿度
t1i 第1の基準室内温度
t1o 第1の基準室外温度
t2i 第2の基準室内温度
t2o 第2の基準室外温度
t3i 第3の基準室内温度
t3o 第3の基準室外温度
Hr 相対湿度
hr1 第1の湿度閾値
hr2 第2の湿度閾値
p1 仮低湿全熱交換モード(第1の仮全熱交換モード)
p2 仮加湿モード
p3 仮冷却モード
p4 仮加温モード
p5 仮パージモード
p6 仮除湿モード
p7 仮高湿全熱交換モード(第2の仮全熱交換モード)
q1 パージモード
q2 除湿モード
q3 加湿モード
q4 冷却モード
q5 加温モード
q6 全熱交換モード
Claims (8)
- 室外の空気を室内に供給する第1空気流路と、
室内の空気を室外に排気する第2空気流路と、
前記第1空気流路に導入される空気の温度である室外温度(To)を検出する室外温度検出手段と、
前記第1空気流路に導入される空気の絶対湿度である室外湿度(Ho)を検出する室外湿度検出手段と、
前記第2空気流路に導入される空気の温度である室内温度(Ti)を検出する室内温度検出手段と、
前記第2空気流路に導入される空気の絶対湿度である室内湿度(Hi)を検出する室内湿度検出手段と、
前記第1空気流路と前記第2空気流路とに跨って配置され、前記第1空気流路と前記第2空気流路のうちの、一方の流路を流れる空気の水分を吸着し、他方の流路を流れる空気に水分を放出する回転式の水分吸着手段と、
前記第1空気流路と前記第2空気流路のうちの一方を流れる空気を加温し、他方を流れる空気を冷却する冷媒回路と、
前記室外温度(To)と前記室外湿度(Ho)との関係に基づいて、暫定的に設定する運転モードである仮運転モードを予め複数記憶する記憶部と、を備え、
前記仮運転モードは、
前記室外湿度(Ho)が、所定の第1の基準室外湿度(h1o)よりも低い場合に設定される第1の仮全熱交換モード(p1)と、
前記第1の基準室外湿度(h1o)よりも高い第4の基準室外湿度(h4o)を設定し、前記第4の基準室外湿度(h4o)よりも高い場合に設定される第2の仮全熱交換モード(p7)と、
前記第1の基準室外湿度(h1o)よりも高く、且つ、前記第4の基準室外湿度(h4o)よりも低い第3の基準室外湿度(h3o)を設定し、前記室外湿度(Ho)が、前記第3の基準室外湿度(h3o)よりも高く、前記第4の基準室外湿度(h4o)よりも低い場合に設定される仮除湿モード(p6)と、を有し、
更に、
前記室外温度(To)、及び前記室外湿度(Ho)が取得された際に、これらの関係に基づいて複数の前記仮運転モードから一の仮運転モードを設定し、前記一の仮運転モードと、前記室内温度(Ti)、及び前記室内湿度(Hi)に基づいて、下記(A)~(F)に示す各運転モードのうちのいずれか一つを選択して、前記水分吸着手段、及び前記冷媒回路の少なくとも一方を制御する制御手段、
を備えたことを特徴とする外気処理装置。
(A)前記水分吸着手段を回転させ、前記冷媒回路を運転して、前記第1空気流路を冷却する除湿モード
(B)前記水分吸着手段を回転させ、前記冷媒回路を運転して、前記第1空気流路を加温する加湿モード
(C)前記水分吸着手段を停止し、前記冷媒回路を運転して、前記第1空気流路を冷却する冷却モード
(D)前記水分吸着手段を停止し、前記冷媒回路を運転して、前記第1空気流路を加温する加温モード
(E)前記水分吸着手段を高速で回転し、前記冷媒回路を停止して、前記第1空気流路と前記第2空気流路の間で全熱交換を行う全熱交換モード
(F)前記水分吸着手段と前記冷媒回路を停止して換気のみを行うパージモード - 前記仮運転モードは、
前記室外湿度(Ho)が前記第1の基準室外湿度(h1o)と、前記第3の基準室外湿度(h3o)との間である場合で、前記室外温度(To)が所定の第3の基準室外温度(t3o)よりも高い場合に設定される仮冷却モード(p3)、を有すること
を特徴とする請求項1に記載の外気処理装置。 - 前記第1の基準室外湿度(h1o)よりも高く、且つ前記第3の基準室外湿度(h3o)よりも低い第2の基準室外湿度(h2o)を設定し、前記室外湿度(Ho)が、前記第1の基準室外湿度(h1o)よりも高く、前記第2の基準室外湿度(h2o)よりも低い場合で、且つ前記室外温度(To)が前記第3の基準室外温度(t3o)よりも低い場合に設定される仮加湿モード(p2)、を有すること
を特徴とする請求項2に記載の外気処理装置。 - 前記第3の基準室外温度(t3o)よりも低い第2の基準室外温度(t2o)を設定し、
前記室外湿度(Ho)が、前記第2の基準室外湿度(h2o)よりも高く、前記第3の基準室外湿度(h3o)よりも低く、且つ、前記室外温度(To)が前記第2の基準室外温度(t2o)よりも高く、前記第3の基準室外温度(t3o)よりも低い場合に設定される仮パージモード(p5)、を有すること
を特徴とする請求項3に記載の外気処理装置。 - 前記第3の基準室外温度(t3o)よりも低い第2の基準室外温度(t2o)を設定し、
前記室外湿度(Ho)が、前記第2の基準室外湿度(h2o)よりも高く、前記第3の基準室外湿度(h3o)よりも低く、且つ、前記室外温度(To)が前記第2の基準室外温度(t2o)よりも低い場合に設定される仮加温モード(p4)、を有すること
を特徴とする請求項3または4に記載の外気処理装置。 - 前記第1の仮全熱交換モードが設定された場合において、
前記制御手段は、
前記室内温度(Ti)が、
所定の第3の基準室内温度(t3i)よりも高い場合に、前記運転モードを前記パージモードに設定し、
前記第3の基準室内温度(t3i)よりも低い第2の基準室内温度(t2i)を設定し、前記室内温度(Ti)が、前記第2の基準室内温度(t2i)よりも高く、前記第3の基準室内温度(t3i)よりも低く、且つ、前記室内湿度(Hi)が、所定の第1の湿度閾値(hr1)よりも高い場合に、前記運転モードを前記全熱交換モードに設定し、
前記第1の湿度閾値(hr1)を、前記室外湿度(Ho)に応じて変化させること
を特徴とする請求項1に記載の外気処理装置。 - 前記第2の仮全熱交換モードが設定された場合において、
前記制御手段は、
前記室内温度(Ti)が、所定の第3の基準室内温度(t3i)よりも高い場合、或いは、室内湿度(Hi)が所定の第2の湿度閾値(hr2)よりも高い場合に、前記運転モードを前記除湿モードに設定し、
前記室内温度(Ti)が、前記第3の基準室内温度(t3i)よりも低く、且つ、前記室内湿度(Hi)が前記第2の湿度閾値(hr2)よりも低い場合に、前記運転モードを前記全熱交換モードに設定し、
前記第2の湿度閾値(hr2)を、前記室外湿度(Ho)に応じて変化させること
を特徴とする請求項1に記載の外気処理装置。 - 前記仮パージモードが設定された場合において、
前記制御手段は、
前記室内温度(Ti)が、所定の第3の基準室内温度(t3i)よりも高い場合に、前記運転モードを前記冷却モードに設定し、
前記室内温度(Ti)が、前記第3の基準室内温度(t3i)よりも低い場合に、前記運転モードを前記パージモードに設定すること
を特徴とする請求項4に記載の外気処理装置。
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