JP7186922B1 - 要因特定装置、要因特定方法及び機器制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
制御内容の決定要因は、制御内容の直接的な決定要因と、制御内容の間接的な決定要因とに大別される。制御内容の直接的な決定要因は、制御部による制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、制御内容が決定される最終の工程において、制御内容の決定に用いられる物理量に対応している要因である。制御内容の間接的な決定要因は、最終の工程よりも早い段階の工程において、当該物理量の算出に用いられる、当該環境の観測値に対応している要因である。したがって、制御内容の直接的な決定要因は、制御内容の間接的な決定要因と比べて、制御内容との関係性が深い。このため、ユーザは、制御内容の間接的な決定要因を見ても、制御内容が決定された理由を容易に把握できなくても、制御内容の直接的な決定要因を見れば、制御内容が決定された理由を把握できることがある。
しかしながら、制御対象機器を制御する従来の制御装置は、ある制御内容の決定要因を表示可能であって、制御内容の決定要因として直接的な決定要因と間接的な決定要因とが存在する場合に、両決定要因のうち直接的な決定要因を判定して表示するものではないという課題があった。
例えば、特許文献1に開示されている空調システムでは、複数の決定要因があるときには、報知部によって、複数の決定要因の全てが表示部に表示される。しかしながら、表示部に表示されるこれらの決定要因が、制御内容の直接的な決定要因であるのか、制御内容の間接的な決定要因であるのかが、表示部において識別されていない。このように、従来の制御装置では、ユーザが表示部の表示を見ても、どの決定要因が制御内容の直接的な決定要因であるのか間接的な決定要因であるのかが分からないため、その表示からは、制御内容が決定された理由を容易に把握できないことがある。
図1は、実施の形態1に係る要因特定装置5を含む機器制御装置を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係る機器制御装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1に示す機器制御装置は、観測値取得部1、観測値記憶部2、制御内容記憶部3、機器制御部4、要因特定装置5及び表示装置6を備えている。
図1に示す機器制御装置による制御対象機器は、例えば、空調機器、ボイラー、又は、ロボットである。
図1に示す機器制御装置では、説明の便宜上、制御対象機器が空調機器7であるとして説明する。
観測値取得部1は、制御対象機器である空調機器7が設置されている環境の観測値として、センサ情報を取得する。
観測値取得部1は、センサ情報を観測値記憶部2及び機器制御部4のそれぞれに出力する。
センサとしては、例えば、温度センサ、湿度センサ、又は、二酸化炭素センサがある。
温度センサは、空調機器7が設置されている環境の温度を観測し、観測値として、温度を示すセンサ情報を観測値取得部1に出力する。
湿度センサは、空調機器7が設置されている環境の湿度を観測し、観測値として、湿度を示すセンサ情報を観測値取得部1に出力する。
二酸化炭素センサは、空調機器7が設置されている環境の二酸化炭素濃度を観測し、観測値として、二酸化炭素濃度を示すセンサ情報を観測値取得部1に出力する。
観測値記憶部2は、空調機器7が設置されている環境の過去の観測値として、観測値取得部1から出力されたセンサ情報を記憶する。
制御内容記憶部3は、例えば、図2に示す制御内容記憶回路23によって実現される。
制御内容記憶部3は、空調機器7に対する過去の制御内容として、機器制御部4により決定された制御内容を記憶する。
機器制御部4は、例えば、図2に示す機器制御回路24によって実現される。
機器制御部4は、空調機器7に対する将来の制御内容を決定し、制御内容に従って空調機器7を制御する。
予測部4aは、観測値取得部1から、空調機器7が設置されている環境の現在の観測値を取得し、観測値記憶部2から、空調機器7が設置されている環境の過去の観測値を取得し、制御内容記憶部3から、空調機器7に対する過去の制御内容を取得する。
予測部4aは、現在の観測値と、過去の観測値と、過去の制御内容とから、空調機器7に対する将来の制御内容を決定する。
予測部4aは、決定した制御内容を示す制御情報を機器制御処理部4bに出力する。
また、予測部4aは、制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、制御内容を決定する最終の工程で用いた、空調機器7が設置されている環境の物理量を示す物理量情報を要因特定装置5に出力する。空調機器7が設置されている環境の物理量は、例えば、空調機器7が設置されている環境の熱負荷、又は、空調機器7が設置されている環境の換気量である。
機器制御処理部4bは、予測部4aから出力された制御情報が示す制御内容に従って空調機器7を制御する。
要因特定装置5は、機器制御部4により決定された制御内容の直接的な決定要因を特定し、直接的な決定要因を表示装置6に表示させる。制御内容の直接的な決定要因は、予測部4aによる制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、制御内容が決定された最終の工程で用いられた物理量に対応している要因である。
表示装置6は、図示せぬディスプレイを備えている。
表示装置6は、要因特定装置5により特定された直接的な決定要因をディスプレイに表示させる。
情報取得部11は、機器制御部4の予測部4aから、制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、制御内容が決定される最終の工程で用いられた物理量を示す物理量情報を取得する。
情報取得部11は、物理量情報を決定要因特定部12に出力する。
決定要因特定部12は、情報取得部11から、物理量情報を取得する。
決定要因特定部12は、物理量情報が示す物理量に基づいて、機器制御部4による制御内容の直接的な決定要因を特定する。
決定要因特定部12は、特定した直接的な決定要因を示す決定要因情報を表示データ生成部13に出力する。
表示データ生成部13は、決定要因特定部12から、直接的な決定要因を示す決定要因情報を取得する。
表示データ生成部13は、決定要因情報が示す決定要因を表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部13は、表示データを表示装置6に出力する。
また、観測値取得回路21、機器制御回路24、情報取得回路25、決定要因特定回路26及び表示データ生成回路27のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
機器制御装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、観測値記憶部2及び制御内容記憶部3がコンピュータのメモリ41上に構成される。観測値取得部1、機器制御部4、情報取得部11、決定要因特定部12及び表示データ生成部13におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ41に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
図4は、要因特定装置5の処理手順である要因特定方法を示すフローチャートである。
観測値取得部1は、制御対象機器である空調機器7が設置されている環境の観測値として、センサ情報を取得する。
具体的には、観測値取得部1は、温度センサ、湿度センサ及び二酸化炭素センサ等のうち、1つ以上のセンサのそれぞれから、センサ情報を取得する。
観測値取得部1は、それぞれのセンサ情報を観測値記憶部2及び機器制御部4のそれぞれに出力する。
予測部4aは、観測値取得部1から、空調機器7が設置されている環境の現在の観測値として、センサ情報を取得する。
また、予測部4aは、空調機器7が設置されている環境の過去の観測値として、観測値記憶部2に記憶されている過去のセンサ情報を取得する。
また、予測部4aは、空調機器7に対する過去の制御内容として、制御内容記憶部3に記憶されている、機器制御部4による過去の制御内容を取得する。
人工知能による制御内容の決定処理自体は、公知の技術であるため、詳細な説明を省略する。ここでは、制御内容の決定プロセス例を簡単に説明する。
図5の例では、予測部4aにより決定される制御内容が、空調機器7の仕事量である。空調機器7の仕事量は、空調機器7の稼働率に相当する。
図5の例では、観測値が、室温、外気温、日射量及び在室人数である。熱負荷及び換気量のそれぞれは、空調機器7が設置されている環境の物理量である。
図5の例では、現在の時刻が12時00分であり、現在時刻以降の時刻が将来の時刻である。
過去の観測値の1つが、空調機器が設置されている部屋への日射量の観測値であり、また、過去の観測値の1つが、空調機器が設置されている部屋の外気温の観測値である場合を想定する。この場合、日射量の観測値を得るセンサとしては、日射量センサが用いられる。外気温の観測値を得るセンサとしては、温度センサが用いられる。
予測部4aは、例えば、過去の観測値である日射量の前日の観測値の中から、現在時刻t0と同一時刻tbef0の日射量の観測値(以下「第1の日射量観測値」という)と、予測時刻t1である将来の時刻(例えば、12時30分)と同一時刻tbef1の日射量の観測値(以下「第2の日射量観測値」という)とを取得する。
また、予測部4aは、過去の観測値である外気温の前日の観測値の中から、現在時刻t0と同一時刻tbef0の外気温の観測値(以下「外気温前日観測値」という)を取得する。
さらに、予測部4aは、空調機器7に対する過去の制御内容の中から、同一時刻tbef0から同一時刻tbef1に至る空調機器7の仕事量の増減量αbef1[W]を取得する。ここでは、説明の便宜上、増減量αbef1がプラスの値であって、増減量αbef1が増加量であるものとする。
次に、予測部4aは、決定プロセスの第2工程において、人工知能を利用して、増減率γと温度差ΔTとから、空調機器7が設置されている環境の熱負荷の増減量β1[W]を予測する。この場合、β1>0であり、増減量β1は増加量を示している。人工知能を利用した増減量β1[W]の予測処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
次に、予測部4aは、決定プロセスの第3工程において、人工知能を利用して、熱負荷の増加量β1と、空調機器7に対する過去の制御内容である仕事量の増加量αbef1とから、空調機器7に対する将来の制御内容として、空調機器7の仕事量の増加量α1[W]を予測する。人工知能を利用した増加量α1[W]の予測処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。ここでの第3工程は、制御内容を決定する最終の工程である。
第1の決定プロセス例では、「熱負荷の増加」が、制御内容の直接的な決定要因であり、「日射量の増加」及び「外気温の上昇」のそれぞれが、制御内容の間接的な決定要因である。
次に、過去の観測値の1つが、空調機器が設置されている部屋の在室人数の観測値であり、また、過去の観測値の1つが、空調機器が設置されている部屋の外気温の観測値である場合を想定する。この場合、在室人数の観測値を得るセンサとしては、画像センサ又は人感センサが用いられる。
予測部4aは、例えば、過去の観測値である在室人数の前日の観測値の中から、現在時刻t0と同一時刻tbef0の在室人数の観測値(以下「第1の人数観測値」という)と、予測時刻t1である将来の時刻(例えば、12時30分)と同一時刻tbef1の在室人数の観測値(以下「第2の人数観測値」という)とを取得する。
また、予測部4aは、過去の観測値である外気温の前日の観測値の中から、現在時刻t0と同一時刻tbef0の外気温の観測値(以下「外気温前日観測値」という)を取得する。
さらに、予測部4aは、空調機器7に対する過去の制御内容の中から、同一時刻tbef0から同一時刻tbef1に至る空調機器7の仕事量の増減量αbef2[W]を取得する。ここでは、説明の便宜上、増減量αbef2がマイナスの値であって、増減量αbef2が減少量であるものとする。
次に、予測部4aは、決定プロセスの第2工程において、人工知能を利用して、増減数δと温度差ΔTとから、空調機器7が設置されている環境の熱負荷の増減量β2[W]を予測する。この場合、β2<0であり、増減量β2は減少量を示している。
次に、予測部4aは、決定プロセスの第3工程において、人工知能を利用して、熱負荷の減少量β2と、空調機器7に対する過去の制御内容である仕事量の減少量αbef2とから、空調機器7に対する将来の制御内容として、空調機器7の仕事量の減少量α2[W]を予測する。人工知能を利用した減少量α2[W]の予測処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。ここでの第3工程は、制御内容を決定する最終の工程である。
第2の決定プロセス例では、「熱負荷の減少」が、制御内容の直接的な決定要因であり、「在室人数の減少」及び「外気温の低下」のそれぞれが、制御内容の間接的な決定要因である。
次に、過去の観測値の1つが、空調機器が設置されている部屋の在室人数の観測値である場合を想定する。
予測部4aは、例えば、過去の観測値である在室人数の前日の観測値の中から、現在時刻t0と同一時刻tbef0の在室人数の観測値である第1の人数観測値と、予測時刻t1である将来の時刻と同一時刻tbef1の在室人数の観測値である第2の人数観測値とを取得する。
また、予測部4aは、空調機器7に対する過去の制御内容の中から、同一時刻tbef0から同一時刻tbef1に至る空調機器7の仕事量の増減量αbef3[W]を取得する。ここでは、説明の便宜上、増減量αbef3がプラスの値であって、増減量αbef3が増加量であるものとする。
次に、予測部4aは、決定プロセスの第2工程において、人工知能を利用して、増減数δから、空調機器7が設置されている環境の熱負荷の増減量β3[W]を予測する。この場合、β3>0であり、増減量β3は増加量を示している。人工知能を利用した増減量β3[W]の予測処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
次に、予測部4aは、決定プロセスの第3工程において、人工知能を利用して、熱負荷の増加量β3と、空調機器7に対する過去の制御内容である仕事量の増減量αbef3とから、空調機器7に対する将来の制御内容として、空調機器7の動作状態を送風機モードから冷房モードに切り換える制御内容を予測する。人工知能を利用した動作状態の予測処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。ここでの第3工程は、制御内容を決定する最終の工程である。
第3の決定プロセス例では、「熱負荷の増加」が、制御内容の直接的な決定要因であり、「在室人数の増加」が、制御内容の間接的な決定要因である。
予測部4aは、次に制御内容の決定プロセスを実行するときに、今回決定した制御内容を、空調機器7に対する過去の制御内容として用いることができるようにするために、今回決定した制御内容を示す制御情報を制御内容記憶部3に格納する。
また、予測部4aは、制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、制御内容を決定する最終の工程で用いた物理量を示す物理量情報を要因特定装置5に出力する。
上記の第1の決定プロセス例では、「熱負荷の増加量β1」が、最終の工程で用いた物理量であり、第2の決定プロセス例では、「熱負荷の減少量β2」が、最終の工程で用いた物理量である。
また、第3の決定プロセス例では、「熱負荷の増加量β3」が、最終の工程で用いた物理量である。
機器制御処理部4bは、予測部4aから制御情報を受けると、制御情報が示す制御内容に従って空調機器7を制御する。
情報取得部11は、制御情報及び物理量情報のそれぞれを決定要因特定部12に出力する。
決定要因特定部12の内部メモリには、制御内容に対する複数の決定要因が階層的に表されている複数の決定木が格納されている。
図6は、決定木の一例を示す説明図である。
図6に示す決定木では、最上位のノードである第1のノードが、空調機器7に対する将来の制御内容を示している。最上位のノードよりも1つ下の層のノードである第2のノードが、制御内容の直接的な決定要因を示している。
最上位のノードよりも2つ以下の層のノードが、制御内容の間接的な決定要因を示している。
図7、図8及び図9のそれぞれは、将来の制御内容の具体例、直接的な決定要因の具体例及び間接的な決定要因の具体例を含んでいる決定木の一例を示す説明図である。
図8に示す決定木においては、将来の制御内容が「空調機器7の仕事量をα2だけ減少させる」であり、制御内容の直接的な決定要因が「熱負荷がβ2だけ減少する」である。また、制御内容の間接的な決定要因が、「在室人数がδだけ減少する」及び「外気温がΔTだけ低下する」のそれぞれである。
図9に示す決定木においては、将来の制御内容が「空調機器7の動作状態を送風機モードから冷房モードに切り換える」であり、制御内容の直接的な決定要因が「熱負荷がβ3だけ増加する」である。また、制御内容の間接的な決定要因が「在室人数がδだけ増加する」である。
ここでは、複数の決定木が、決定要因特定部12の内部メモリに格納されている例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、複数の決定木が、要因特定装置5の外部から与えられるものであってもよい。
例えば、制御情報が示す制御内容が「空調機器7の仕事量をα1だけ増加させる」であり、情報取得部11により取得された物理量情報が示す物理量が「熱負荷の増加量β1」であれば、決定要因特定部12は、図7に示す決定木を選択する。
例えば、制御情報が示す制御内容が「空調機器7の仕事量をα2だけ減少させる」であり、情報取得部11により取得された物理量情報が示す物理量が「熱負荷の減少量β2」であれば、決定要因特定部12は、図8に示す決定木を選択する。
例えば、制御情報が示す制御内容が「空調機器7の動作状態を送風機モードから冷房モードに切り換える」であり、情報取得部11により取得された物理量情報が示す物理量が「熱負荷の増加量β3」であれば、決定要因特定部12は、図9に示す決定木を選択する。
決定要因特定部12は、取得した決定要因を示す決定要因情報を表示データ生成部13に出力する。
表示データ生成部13は、決定要因情報が示す決定要因を表示させるための表示データを生成する(図4のステップST3)。表示データを生成する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
表示データ生成部13は、表示データを表示装置6に出力する。
表示装置6は、図10に示すように、表示データに従って、制御内容の直接的な決定要因をディスプレイに表示させる。
図1に示す機器制御装置では、制御内容の直接的な決定要因がディスプレイに表示されることを知っているユーザは、ディスプレイに表示されている内容を見れば、直ちに、制御内容の直接的な決定要因を把握することができる。
図10は、制御内容の直接的な決定要因の一例を示す説明図である。
図10は、将来の制御内容が「空調機器7の仕事量をα1だけ増加させる」であって、制御内容の直接的な決定要因が「熱負荷がβ1だけ増加する」であるときの例を示している。図10の例では、仕事量の増加量α1の増加率が75[%]であり、熱負荷の増加量β1が500[W]である。
このため、図10には、制御内容の直接的な決定要因である「熱負荷が500Wだけ増加する」を含むメッセージとして、「熱負荷が500Wだけ増加するため、仕事量を75%に増やしました」というメッセージが、空調機器7の制御内容を指す位置に、ポップアップ表示されている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、直接的な決定要因のみがディスプレイに表示されるものであってもよい。
しかし、これは一例に過ぎず、決定要因特定部12が、情報取得部11により取得された制御情報を用いずに、複数の決定木の中から、情報取得部11により取得された物理量情報が示す物理量に対応している決定要因を表している第2のノードを有する決定木を選択する。そして、決定要因特定部12が、機器制御部4による制御内容の直接的な決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードに表されている決定要因を特定するようにしてもよい。
実施の形態2では、機器制御部4による制御内容の間接的な決定要因の特定要求を受け付ける要求受付部14を備えている要因特定装置5について説明する。
図12は、実施の形態2に係る機器制御装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図12において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
マンマシンIF部8は、ユーザの操作を受け付けて、ユーザの操作内容を示す操作情報を要因特定装置5に出力する。
図11に示す機器制御装置では、マンマシンIF部8が機器制御装置の外部に設けられている。しかし、これは一例に過ぎず、マンマシンIF部8が機器制御装置の内部に設けられていてもよい。
要求受付部14は、例えば、図12に示す要求受付回路28によって実現される。
要求受付部14は、マンマシンIF部8から、ユーザの操作内容を示す操作情報を取得する。
要求受付部14は、操作情報が示す操作内容が、制御内容の間接的な決定要因の特定要求であれば、間接的な決定要因の特定要求を受け付ける。
決定要因特定部15は、図1に示す決定要因特定部12と同様に、制御内容の直接的な決定要因を特定する。
決定要因特定部15は、要求受付部14によって、間接的な決定要因の特定要求を受け付けられたとき、制御内容の間接的な決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードよりも下層のノードに表されている決定要因を取得する。
決定要因特定部15は、取得した決定要因を示す情報を表示データ生成部13に出力する。
機器制御装置の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、機器制御装置が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
図13Aの例では、制御内容の間接的な決定要因の特定を要求する操作は、ポップアップメッセージ中の「熱負荷を見る」をクリックする操作である。
図13Aは、制御内容の直接的な決定要因の一例を示す説明図である。
要因特定装置5の要求受付部14は、マンマシンIF部8から、操作情報を取得する。
要求受付部14は、操作情報が示す操作内容が、制御内容の間接的な決定要因の特定要求であれば、間接的な決定要因の特定要求を受け付ける。
要求受付部14は、間接的な決定要因の特定要求を受け付けたことを決定要因特定部15に通知する。
決定要因特定部15は、要求受付部14によって、間接的な決定要因の特定要求を受け付けられたとき、制御内容の間接的な決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードよりも下層のノードに表されている決定要因を取得する。
例えば、将来の制御内容が「空調機器7の仕事量をα2だけ減少させる」であれば、決定要因特定部15は、図8に示す決定木から、制御内容の間接的な決定要因として、「在室人数がδだけ減少する」と「外気温がΔTだけ低下する」とを取得する。
例えば、将来の制御内容が「空調機器7の動作状態を送風機モードから冷房モードに切り換える」であれば、決定要因特定部15は、図9に示す決定木から、制御内容の間接的な決定要因として、「在室人数がδだけ増加する」を取得する。
決定要因特定部15は、制御内容の間接的な決定要因を示す決定要因情報を表示データ生成部13に出力する。
表示データ生成部13は、制御内容の間接的な決定要因を表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部13は、表示データを表示装置6に出力する。
表示装置6は、図13Bに示すように、表示データに従って、制御内容の間接的な決定要因をディスプレイに表示させる。
図13Bは、制御内容の間接的な決定要因の一例を示す説明図である。
図13Bは、将来の制御内容が「空調機器7の仕事量をα1だけ増加させる」であって、制御内容の間接的な決定要因が、「日射量の増加」と「外気温の上昇」とであるときの例を示している。
このため、図13Bには、制御内容の間接的な決定要因である「日射量が増加」と「外気温が上昇」とを含むメッセージとして、「日射量が増加し、かつ、外気温が上昇するため、熱負荷が500W増加しました」というメッセージが、制御内容の直接的な決定要因を指す位置に、ポップアップ表示されている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、間接的な決定要因のみがディスプレイに表示されるものであってもよい。
図13Bの例では、間接的な決定要因の詳細の開示を要求する操作は、ポップアップメッセージ中の「日射量を見る」をクリックする操作と、ポップアップメッセージ中の「外気温を見る」をクリックする操作とである。
マンマシンIF部8は、間接的な決定要因の詳細の開示を要求する操作を受け付けて、操作内容が、間接的な決定要因の詳細の開示要求であることを示す操作情報を要因特定装置5に出力する。
要求受付部14は、操作情報が示す操作内容が、間接的な決定要因の詳細の開示要求であれば、間接的な決定要因の詳細の開示要求を受け付ける。
要求受付部14は、間接的な決定要因の詳細の開示要求を受け付けたことを決定要因特定部15に通知する。
即ち、決定要因特定部15は、ユーザによって、ポップアップメッセージ中の「日射量を見る」をクリックする操作が行われていれば、日射量の時間的変化を示すデータを取得し、ポップアップメッセージ中の「外気温を見る」をクリックする操作が行われていれば、外気温の時間的変化を示すデータを取得する。
決定要因特定部15は、制御内容の間接的な決定要因を示す決定要因情報と、日射量の時間的変化を示すデータ又は外気温の時間的変化を示すデータとを表示データ生成部13に出力する。
表示データ生成部13は、制御内容の間接的な決定要因と、日射量の時間的変化を示すデータ又は外気温の時間的変化を示すデータとを表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部13は、表示データを表示装置6に出力する。
表示装置6は、ユーザによって、ポップアップメッセージ中の「日射量を見る」をクリックする操作が行われていれば、図13Cに示すように、表示データに従って、制御内容の間接的な決定要因と日射量の時間的変化とをディスプレイに表示させる。
図13Cは、制御内容の間接的な決定要因の一例を示す説明図である。
図13Cは、制御内容の間接的な決定要因が、「日射量の増加」であるときの例を示している。
このため、図13Cには、制御内容の間接的な決定要因である「日射量が増加する」を含むメッセージとして、「過去のデータより、日射量が20%だけ増加する予定です。」というメッセージが、制御内容の間接的な決定要因である日射量を指す位置に、ポップアップ表示されている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、間接的な決定要因のみがディスプレイに表示されるものであってもよい。
図13Dは、制御内容の間接的な決定要因の一例を示す説明図である。
図13Dは、制御内容の間接的な決定要因が、「外気温の上昇」であるときの例を示している。
このため、図13Dには、制御内容の間接的な決定要因である「外気温の上昇」を含むメッセージとして、「過去のデータより、外気温が1℃上昇する予定です。」というメッセージが、制御内容の間接的な決定要因である外気温を指す位置に、ポップアップ表示されている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、間接的な決定要因のみがディスプレイに表示されるものであってもよい。
ユーザは、マンマシンIF部8を用いて、上記の操作を行うことで、ディスプレイの表示内容を切り換えることができる。即ち、ユーザは、ディスプレイに表示される制御内容の決定要因を切り換えながら、決定要因の階層関係を確認することができる。
実施の形態3では、表示データ生成部16が、決定要因を含む文章のテンプレートに対して、決定要因特定部15により特定された決定要因を当て嵌めることで、表示データを生成する要因特定装置5について説明する。
図15は、実施の形態3に係る機器制御装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図15において、図2及び図12と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図14に示す要因特定装置5は、情報取得部11、要求受付部14、決定要因特定部15及び表示データ生成部16を備えている。
表示データ生成部16の内部メモリには、決定要因を含む文章のテンプレートが格納されている。ここでは、決定要因を含む文章のテンプレートが表示データ生成部16の内部メモリに格納されている。しかし、これは一例に過ぎず、当該テンプレートが要因特定装置5の外部から与えられるものであってもよい。
表示データ生成部16は、決定要因を含む文章のテンプレートに対して、決定要因特定部15により特定された決定要因を当て嵌めることで、決定要因を表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部16は、表示データを表示装置6に出力する。
機器制御装置が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、観測値記憶部2及び制御内容記憶部3が図3に示すメモリ41上に構成される。観測値取得部1、機器制御部4、情報取得部11、要求受付部14、決定要因特定部15及び表示データ生成部16におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ41に格納される。そして、図3に示すプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行する。
図16は、テンプレートの一例を示す説明図である。
例えば、直接的な決定要因を含む文章のテンプレートとして、「熱負荷が○○Wだけ増加するため、仕事量を□□%に増やしました」というテンプレート(以下「テンプレートTP1」という)が、表示データ生成部16の内部メモリに格納されている。
例えば、間接的な決定要因を含む文章のテンプレートとして、「日射量が△△%だけ増加し、かつ、外気温が◇◇度上昇するため、仕事量を□□%に増やしました」というテンプレート(以下「テンプレートTP2」という)が、表示データ生成部16の内部メモリに格納されている。
表示データ生成部16は、内部メモリに格納されている複数のテンプレートの中から、決定要因情報が示す決定要因を含む文章のテンプレートを取得する。
表示データ生成部16は、取得したテンプレートに対して、決定要因特定部15により特定された決定要因を当て嵌めることで、決定要因を表示させるための表示データを生成する。
そして、表示データ生成部16は、当て嵌め完了後のテンプレートTP1が示すメッセージを表示させるための表示データを生成する。
例えば、将来の制御内容が「空調機器7の仕事量をα1だけ増加させる」であり、制御内容の間接的な決定要因が、「日射量がγ%だけ増加する」と「外気温がΔTだけ上昇する」とであれば、表示データ生成部16は、テンプレートTP2の「△△」に「γ」を当て嵌め、テンプレートTP2の「◇◇」に「ΔT」を当て嵌め、テンプレートTP2の「□□」に「α1」を当て嵌める。
そして、表示データ生成部16は、当て嵌め完了後のテンプレートTP2が示すメッセージを表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部16は、表示データを表示装置6に出力する。
実施の形態4では、情報取得部17により取得された物理量情報が示す物理量の時間的な変化を示すグラフを生成するグラフ生成部18を備える要因特定装置5について説明する。
図18は、実施の形態4に係る機器制御装置のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図18において、図2、図12及び図15と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図17に示す要因特定装置5は、情報取得部17、要求受付部14、決定要因特定部15、グラフ生成部18及び表示データ生成部19を備えている。
情報取得部17は、図1に示す情報取得部11と同様に、機器制御部4の予測部4aから、制御情報及び物理量情報のそれぞれを取得する。
情報取得部17は、決定要因特定部15により制御内容の間接的な決定要因が特定されていれば、観測値取得部1から、間接的な決定要因に係る観測値を取得する。
情報取得部17は、制御情報及び物理量情報のそれぞれを決定要因特定部15に出力し、物理量情報及び観測値のそれぞれをグラフ生成部18に出力する。
グラフ生成部18は、情報取得部17により取得された物理量情報が示す物理量の時間的な変化を示すグラフを生成する。
また、グラフ生成部18は、情報取得部17から出力された観測値の時間的な変化を示すグラフを生成する。
グラフ生成部18は、生成したグラフを表示データ生成部19に出力する。
表示データ生成部19は、決定要因特定部15により特定された決定要因とグラフ生成部18により生成されたグラフとを表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部19は、表示データを表示装置6に出力する。
機器制御装置の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、機器制御装置が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
図17に示す機器制御装置は、物理量及び観測値におけるそれぞれの時間的な変化を示すグラフを生成するグラフ生成部18を備えている。
例えば、制御情報が示す制御内容が「空調機器7の仕事量をα1だけ増加させる」であれば、情報取得部17は、物理量として、「空調機器7が設置されている環境の熱負荷」を取得する。
また、情報取得部17は、決定要因特定部15によって、制御内容の間接的な決定要因が特定されていれば、観測値取得部1から、間接的な決定要因に係る観測値を取得する。
例えば、制御内容の間接的な決定要因が、「日射量がγ%だけ増加する」と「外気温がΔTだけ上昇する」とであれば、情報取得部17は、間接的な決定要因に係る観測値として、日射量観測値及び外気観測値のそれぞれを取得する。
情報取得部17は、制御情報及び物理量情報のそれぞれを決定要因特定部15に出力し、物理量情報及び観測値のそれぞれをグラフ生成部18に出力する。
グラフ生成部18は、繰り返し取得した物理量情報が示す物理量の時間的な変化を示すグラフを生成する。
グラフ生成部18は、生成したグラフを表示データ生成部19に出力する。
グラフ生成部18は、例えば、物理量が、空調機器7が設置されている環境の熱負荷であれば、図19及び図20に示すような、熱負荷の時間的な変化を示すグラフを生成する。
図19及び図20のそれぞれは、熱負荷の時間的な変化を示すグラフを示す説明図である。
グラフ生成部18は、繰り返し取得した観測値の時間的な変化を示すグラフを生成する。
グラフ生成部18は、生成したグラフを表示データ生成部19に出力する。
グラフ生成部18は、間接的な決定要因に係る観測値が日射量観測値であれば、図21に示すような、日射量観測値の時間的な変化を示すグラフを生成する。グラフ生成部18は、間接的な決定要因に係る観測値が外気観測値であれば、図22に示すような、外気観測値の時間的な変化を示すグラフを生成する。
図21は、日射量観測値の時間的な変化を示すグラフを示す説明図である。
図22は、外気観測値の時間的な変化を示すグラフを示す説明図である。
表示データ生成部19は、図19、図20、図21又は図22に示すように、決定要因情報が示す決定要因とグラフとを表示させるための表示データを生成する。
表示データ生成部19は、表示データを表示装置6に出力する。
図20に示すグラフについても、熱負荷の時間的な変化を示している。図20に示すグラフには、制御内容の直接的な決定要因として、「人数が増加するため、熱負荷が1500Wに上昇する予定です」というメッセージが表示されている。
Claims (8)
- 制御対象機器に対する将来の制御内容を決定する機器制御部から、前記制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、前記制御内容が決定される最終の工程で用いられた、前記制御対象機器が設置されている環境の物理量を示す物理量情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量に基づいて、前記機器制御部による制御内容の決定要因を特定する決定要因特定部と、
前記決定要因特定部により特定された決定要因を表示させるための表示データを生成し、前記表示データを出力する表示データ生成部と
を備え、
前記情報取得部は、
前記機器制御部から、前記物理量情報を取得するほかに、前記制御内容を示す制御情報を取得し、
前記決定要因特定部は、
制御内容に対する複数の決定要因が階層的に表されている複数の決定木の中から、前記情報取得部により取得された制御情報が示す制御内容を表している第1のノードと、前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量に対応している決定要因であって、人工知能を利用して予測された、前記制御対象機器が設置されている環境の熱負荷の将来の増減量を表している第2のノードとを有している決定木を選択し、前記機器制御部による制御内容の決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードに表されている決定要因を取得することを特徴とする要因特定装置。 - 前記機器制御部による制御内容の間接的な決定要因の特定要求を受け付ける要求受付部を備え、
前記決定要因特定部は、前記要求受付部によって、間接的な決定要因の特定要求を受け付けられたとき、前記制御内容の間接的な決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードよりも下層のノードに表されている決定要因を取得することを特徴とする請求項1記載の要因特定装置。 - 前記表示データ生成部は、
決定要因を含む文章のテンプレートに対して、前記決定要因特定部により特定された決定要因を当て嵌めることで、前記表示データを生成することを特徴とする請求項1記載の要因特定装置。 - 前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量の時間的な変化を示すグラフを生成するグラフ生成部を備え、
前記表示データ生成部は、
前記決定要因特定部により特定された決定要因と前記グラフ生成部により生成されたグラフとを表示させるための表示データを生成し、前記表示データを出力することを特徴とする請求項1記載の要因特定装置。 - 前記情報取得部は、
前記機器制御部から、前記物理量情報を取得するほかに、前記制御対象機器が設置されている環境の観測値のうち、前記決定要因特定部により特定された決定要因に係る観測値を取得し、
前記グラフ生成部は、
前記情報取得部により取得された観測値の時間的な変化を示すグラフを生成することを特徴とする請求項4記載の要因特定装置。 - 情報取得部が、制御対象機器に対する将来の制御内容を決定する機器制御部から、前記制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、前記制御内容が決定される最終の工程で用いられた、前記制御対象機器が設置されている環境の物理量を示す物理量情報を取得し、
決定要因特定部が、前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量に基づいて、前記機器制御部による制御内容の決定要因を特定し、
表示データ生成部が、前記決定要因特定部により特定された決定要因を表示させるための表示データを生成し、前記表示データを出力し、
前記情報取得部は、
前記機器制御部から、前記物理量情報を取得するほかに、前記制御内容を示す制御情報を取得し、
前記決定要因特定部は、
制御内容に対する複数の決定要因が階層的に表されている複数の決定木の中から、前記情報取得部により取得された制御情報が示す制御内容を表している第1のノードと、前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量に対応している決定要因であって、人工知能を利用して予測された、前記制御対象機器が設置されている環境の熱負荷の将来の増減量を表している第2のノードとを有している決定木を選択し、前記機器制御部による制御内容の決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードに表されている決定要因を取得する要因特定方法。 - 制御対象機器に対する将来の制御内容を決定し、前記制御内容に従って前記制御対象機器を制御する機器制御部と、
前記機器制御部から、前記制御内容の決定プロセスに含まれている複数の工程のうち、前記制御内容が決定される最終の工程で用いられた、前記制御対象機器が設置されている環境の物理量を示す物理量情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量に基づいて、前記機器制御部による制御内容の決定要因を特定する決定要因特定部と、
前記決定要因特定部により特定された決定要因を表示させるための表示データを生成する表示データ生成部と、
前記表示データ生成部により生成された表示データに従って制御内容の決定要因を表示させる表示装置と
を備え、
前記情報取得部は、
前記機器制御部から、前記物理量情報を取得するほかに、前記制御内容を示す制御情報を取得し、
前記決定要因特定部は、
制御内容に対する複数の決定要因が階層的に表されている複数の決定木の中から、前記情報取得部により取得された制御情報が示す制御内容を表している第1のノードと、前記情報取得部により取得された物理量情報が示す物理量に対応している決定要因であって、人工知能を利用して予測された、前記制御対象機器が設置されている環境の熱負荷の将来の増減量を表している第2のノードとを有している決定木を選択し、前記機器制御部による制御内容の決定要因として、選択した決定木が有している第2のノードに表されている決定要因を取得する機器制御装置。 - 前記機器制御部は、
前記制御対象機器が設置されている環境の現在の観測値と、前記制御対象機器が設置されている環境の過去の観測値と、前記制御対象機器に対する過去の制御内容とから、前記制御対象機器に対する将来の制御内容を決定することを特徴とする請求項7記載の機器制御装置。
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