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JP7183688B2 - 情報処理装置、印刷方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、印刷方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、印刷方法、およびプログラムに関する。
プリンタ等の画像形成装置において、部門による印刷の管理等のため、ユーザID及びパスワードを設定可能な技術が既に知られている。
このような画像形成装置での印刷時、プリンタ記述ファイルに記憶させたユーザID及びパスワードをプリンタドライバに読み出させ、ユーザID及びパスワードの再入力の手間を省く装置が知られている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、プリンタドライバを利用しないアプリケーションから印刷を行う場合には、ユーザID及びパスワードを読み出してユーザ認証することができない。このように、従来技術では、例えばユーザID及びパスワードのような、プリンタドライバを用いる場合であれば設定可能な印刷設定等を、プリンタドライバを用いないアプリケーションから印刷を行う場合には利用することができなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、プリンタドライバを用いないアプリケーションからの印刷であってもプリンタドライバを用いる場合と同様の印刷設定を利用可能な情報処理装置、印刷方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して接続する機器と通信する情報処理装置であって、印刷設定に対して第1の設定値をユーザに指定させる設定指定部と、生成された印刷データに係る印刷設定に対して、前記第1の設定値が前記設定指定部により指定されたかを判定する判定部と、前記判定部で前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されたと判定された印刷データを第1の印刷データとした場合に、前記第1の印刷データに係る印刷設定と、該印刷設定に対して記設定指定部により指定された前記第1の設定値とを紐付けて印刷設定情報記憶部に書き込む書き込み部と、前記第1の印刷データの前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第1の印刷コマンドを、前記第1の印刷データに追加するコマンド追加部と、前記第1の印刷コマンドが追加された前記第1の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信する送信部と、前記判定部で前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されていないと判定された印刷データを第2の印刷データとした場合に、前記印刷設定情報記憶部に書き込まれた前記第1の設定値を前記印刷設定情報記憶部から読み出す読み出し部と、を有し、前記コマンド追加部は、前記読み出し部により読み出した前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第2の印刷コマンドを、前記第2の印刷データに追加し、前記送信部は、前記第2の印刷コマンドが追加された前記第2の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信する
本発明によれば、プリンタドライバを用いないアプリケーションからの印刷であってもプリンタドライバを用いる場合と同様の印刷設定を利用できる。
図1は、実施形態にかかるシステムの構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態にかかるプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態にかかるクライアントPCのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態にかかるクライアントPCの機能構成および動作の一例を示す図である。 図5は、「Library Validation」の基本説明図である。 図6は、「Library Validation」が有効な場合に印刷ダイアログが表示する印刷設定の一例を示す図である。 図7は、「Library Validation」が無効な場合に印刷ダイアログが表示する印刷設定の一例を示す図である。 図8は、実施形態にかかるDriverの機能構成の一例を示す図である。 図9は、実施形態にかかるクライアントPCのプリンタドライバを用いた印刷動作例を示すシーケンス図である。 図10は、UI設定判定部による判定処理のフローの一例を示す図である。 図11は、実施形態にかかる印刷設定の具体例を示す図である。 図12は、実施形態にかかるPPDの印刷設定の具体例を示す図である。 図13は、実施形態にかかるクライアントPCの機能構成および動作の他の例を示す図である。 図14は、実施形態にかかるクライアントPCのプリンタドライバを用いない印刷動作例を示すシーケンス図である。 図15は、実施形態にかかるクライアントPCによる印刷処理の手順の一例を示すフロー図である。 図16は、実施形態の変形例にかかるDriverの機能構成の一例を示す図である。 図17は、実施形態の変形例にかかるクライアントPCによる印刷処理の手順の一例を示すフロー図である。
以下に、図1~図17を参照しながら、本発明にかかる情報処理装置、印刷方法、およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(システムの全体構成)
図1は、実施形態にかかるシステム1の構成の一例を示す図である。実施形態にかかるシステム1が有する情報処理装置としてのクライアントPC200は、ネットワークを介して接続する機器としてのプリンタ100と通信するクライアントPC200であって、印刷設定に対する設定値を指定させる設定指定部としての印刷ダイアログ240と、印刷設定と設定値とが紐付けて記憶される印刷設定情報記憶部としてのプリントキュー記憶部212と、印刷データを生成するデータ生成部としてのアプリケーション250a,250bと、印刷設定に対して設定値が指定されているか否かを判定する判定部としてのUI設定判定部D2と、印刷設定と設定値とを紐付けてプリントキュー記憶部212に書き込む書き込み部としてのPPD書き込み部D1と、印刷設定に対応する設定値をプリントキュー記憶部212から読み出す読み出し部としてのPPD読み出し部D3と、設定値を含む印刷設定に対応する印刷コマンドが追加された印刷データを機器へと送信する送信部としての通信実行部216と、を備える。以下に、実施形態のシステム1の詳細について説明する。
図1に示すように、実施形態のシステム1は、クライアントPC(Personal Computer)200と、プリンタ100とを備える。クライアントPC200とプリンタ100とはネットワーク90を介して互いに接続されている。ネットワーク90は、例えば、企業のオフィスなどで用いられる社内LAN(Local Area Network)等の社内コンピュータネットワークである。
機器(より具体的には、画像形成装置)としてのプリンタ100は、例えば印刷機能を有する。情報処理装置としてのクライアントPC200は、ネットワーク90を介してプリンタ100に画像データ等の印刷データ及び印刷設定を送信して印刷を実行させる。図1の例では、クライアントPC200及びプリンタ100の台数が各1台である場合を例示しているが、これに限らず、クライアントPC200及びプリンタ100の台数は任意である。
(プリンタのハードウェア構成)
図2は、実施形態にかかるプリンタ100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、プリンタ100は、コントローラ110とエンジン部(Engine)160とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成を有する。
エンジン部160は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンであり、例えば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタを有する。なお、このエンジン部160には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ110は、プリンタ100全体の制御と描画、通信、プリンタ100が備える操作表示装置120からの入力を制御する。具体的には、コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、ノースブリッジ(NB)113と、システムメモリ(MEM-P)112と、サウスブリッジ(SB)114と、ローカルメモリ(MEM-C)117と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)116と、ハードディスクドライブ(HDD)103とを有する。
CPU111は、プリンタ100の全体制御を行う。CPU111は、NB113と、MEM-P112と、SB114とからなるチップセットを介して他の機器と接続される。NB113とASIC116との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス115で接続されている。ASIC116は、例えば、セントロニクスケーブルを介して、直接的にクライアントPC200に接続されてもよい。
NB113は、CPU111とMEM-P112、SB114、AGPバス115とを接続するブリッジであり、MEM-P112に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
SB114は、NB113とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するブリッジである。SB114には、PCIバスを介してNB113が接続されている。PCIバスには、クライアントPC200と相互通信するネットワークインターフェース(I/F)170なども接続される。
MEM-P112は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタ100の描画用メモリなどとして用いるシステムメモリである。MEM-P112は、ROM(Read Only Memory)112aと、RAM(Random Access Memory)112bとを有する。
ROM112aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM112bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタ100の描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
ASIC116は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス115、PCIバス、HDD103およびMEM-C117をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC116は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC116の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM-C117を制御するメモリコントローラと、複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、PCIユニットとからなる。DMACは、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う。PCIユニットは、エンジン部160との間でPCIバスを介したデータ転送を行う。
ASIC116には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)130、USB(Universal Serial Bus)140、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース150が接続される。操作表示装置120はASIC116に直接接続されている。
MEM-C117は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いられる。
HDD103は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うストレージである。HDD103は、プリンタ100で実行されるアプリケーションのライセンスファイルを保存する。
AGPバス115は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースである。AGPバス115は、MEM-P112に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にする。
(クライアントPCのハードウェア構成)
図3は、実施形態にかかるクライアントPC200のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、クライアントPC200は、CPU201、RAM202、ROM203、HDD204、機器I/F205、ネットワークI/F208を有し、これらはシステムバスで互いに接続されている。機器I/F205には、表示部206及び操作部207が接続されている。
CPU201は演算手段であり、クライアントPC200全体の動作を統括的に制御する。RAM202は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU201が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM203は、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。
HDD204は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーションプログラム等が格納される。HDD204は、クライアントPC200の各種機能を実現するために必要なファイルやデータ等を格納する。
機器I/F205は、表示部206及び操作部207の各々をシステムバスに接続するインターフェースである。表示部206は、各種の情報を表示する視覚的ユーザインターフェースであり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などで構成される。操作部207は、キーボードやマウス等、ユーザがクライアントPC200に対して各種の情報を入力することを可能にするユーザインタ-フェースである。
ネットワークI/F208は、クライアントPC200をネットワーク90に接続するインターフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM203に格納されたプログラムや、HDD204又は図示しない光学ディスク等の記憶媒体からRAM202にロードされたプログラムに従ってCPU201が演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、クライアントPC200の機能を実現する機能ブロックが構成される。
なお、クライアントPC200用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、記録メディア等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
(クライアントPCの機能構成)
図4は、実施形態にかかるクライアントPC200の機能構成および動作の一例を示す図である。図4に示すように、クライアントPC200は、OS220上に、PDE(Print Dialog Extension)230と、印刷ダイアログ240と、アプリケーション250a及び後述するアプリケーション250bと、印刷システム(CUPS:Common Unix(登録商標) Printing System)210とを有する。
印刷システム210は、生成部211と、プリントキュー記憶部(Config Files)212と、スプーラ(cupsd)213と、変換情報記憶部(mime.convs,mime.types)214と、変換部215と、通信実行部216とを有している。
生成部211は、Autosetup Toolの一態様であり、プリントキューを作成するために、プリントキュー記憶部212を書き換えるプログラムである。生成部211は、例えば、プリントキューを生成する際に、接続先のプリンタ100のIPアドレスを調べて、プリントキューにIPアドレスを対応付けた対応情報をプリントキュー記憶部212に保存する。なお、生成部211は、USB、Bluetooth(登録商標)などのように、インターネットプロトコルではない印刷プロトコルの場合には、プリントキューにIPアドレスがないことを記述した対応情報をプリントキュー記憶部212に保存する。Autosetup Toolは、一般的にプリンタベンダが開発して提供される。
印刷設定情報記憶部としてのプリントキュー記憶部212には、例えば、印刷システム210や、使用する印刷プロトコルとプロトコル上の接続先のアドレスとを含むプリンタの設定が保存されている。また、プリントキュー記憶部212は、PostScript(登録商標)プリンタの機種ごとの情報が記録されているプリンタ記述ファイル(PPD:PostScript Printer Description)を保持している。PPDは、印刷時にPostScriptプリンタのドライバが参照する。
スプーラ213は、cupsdの一態様であり、印刷を実行した時に、アプリケーション250aから受け取った印刷データの形式から、プリントキュー記憶部212に記載されたプリンタ100に出力する印刷データの形式に変換するため、変換情報記憶部214を参照して、処理コストの低いフィルタパイプラインを形成し、印刷データをフィルタパイプラインに流す。「フィルタパイプラインを形成する」とは、印刷データを流すフィルタ(例えば変換部215のFilter、Driver、通信実行部216のBackends)を順番に並べることを意味する。フィルタ(Filter)には、ドライバ(Driver)とバックエンド(Backends)も含まれる。なお、処理コストの情報として、例えば、処理負荷、画質が劣化しない、処理効率が良いなどの項目が総合的に評価されて個々のフィルタに重み付け値が付与されており、この重み付け値が最小となるような順にフィルタを並べると処理コストの低いフィルタパイプラインを形成することができる。
変換情報記憶部214は、mime.convs、mime.typesの一態様であり、フィルタパイプラインを形成するための情報として、印刷システム210により初めから保持されている。印刷システム210が有しているFilterごとに、入力データ形式、出力データ形式、処理コストの情報などが保存されている。例えば、Mac OS X(登録商標)の場合では、/usr/share/cups/mime/apple.convsと、/usr/share/cups/mime/mime.convsとが、これに相当する。mime.typesには、印刷データのファイルタイプを判別するための規則が定義されている。例えば、Mac OS X(登録商標)の場合では、/usr/share/cups/mime/apple.typesと、/usr/share/cups/mime/mime.typesとが、これに相当する。
変換部215は、Filter A~Hと、Driver a~dとを有している。Filterは、印刷データの形式を変換する。印刷システム210は、様々な入力形式と出力形式に対応するため、初めから様々なFilterを有している。例えば、PDFデータからPostScriptデータへ変換するFilter、PDFデータからRasterデータへ変換するFilter、Rasterデータからtiffデータに変換するFilterなどである。例えば、Mac OS X(登録商標)の場合、印刷システム210が、最初から有しているFilterは、/usr/libexec/cups/filter/に格納されている。
Driverは、一般的にプリンタベンダにより提供され、Filterによるデータ変換が終わった後に、プリンタベンダ独自の印刷データ形式に変換したり、プリンタベンダ独自の印刷コマンドを印刷データに付加したりするFilterである。印刷する際に、どのDriverを使うかはプリントキューの中に定義されている。
送信部としての通信実行部216は、複数のBackendsから構成されている。図4の例では、通信実行部216は、Backends USB~Backends SMBを含んでいる。通信実行部216に含まれる各Backendsは、プリンタ100との通信を行う通信モジュールの機能を有している。通信実行部216に含まれる各Backendsは、それぞれが独立した実行ファイルである。また、通信実行部216に含まれる各Backendsは、それぞれが各通信プロトコルに対応付いている。すなわち、1つの通信プロトコルには対応する1つのBackendsがある。
データ生成部としてのアプリケーション250aは、OS220にインストールされて用いられる一般的なアプリケーションである。アプリケーション250aは、後述するアプリケーション250bと異なり、プリンタドライバを用いて印刷を実行する。
第一の設定指定部としての印刷ダイアログ240は、OS220により提供される。印刷ダイアログ240は、印刷設定である各種印刷設定項目(例えば両面印刷など)の設定値の入力等、ユーザが利用したいプリンタ機能を選択するためのユーザインターフェースを提供する。ユーザインターフェースとしては、基本的には、PPDに記載されている内容がOS220により表示される。
PDE230は、プリンタベンダが提供するプラグインモジュールであり、プリンタベンダが独自のユーザインターフェースを提供するためのモジュールである。PDE230は、よりリッチなユーザインターフェースを提供する場合に、プラグインによって印刷ダイアログ240を拡張することで、印刷ダイアログ240の一部(第二の設定指定部)として表示される。PDE230によりPPDの設定を拡張することができる。例えば、一例としてユーザIDおよびパスワードなどによるユーザ認証がある。ユーザ認証の拡張は、情報の流出を抑制するためや、部門による印刷の管理等のために行われる。
ここで、図5~図7を用いて、制御部によるアプリケーション250aと印刷ダイアログ240とPDE230との制御の例を「Library Validation」を例に説明する。「Library Validation」は、セキュリティ強化を目的としたmacOSが提供する仕組みであり、アプリ製作者がアプリに電子署名をする場合において有効に設定されるものである。
図5は、「Library Validation」の基本説明図である。図5に示すようにアプリケーション250aに対し「Library Validation」が有効に設定されていると、そのアプリケーション250aからは同じ署名のモジュールか、もしくはApple社製のモジュールしか起動することができなくなる。図5に示す例では、「Library Validation」が有効なA社製のアプリケーション250aから印刷ダイアログ240のようなApple社製のモジュールは呼び出せるが、A社の署名がないB社製のモジュールは呼び出せない。また、「Library Validation」が有効なA社製のアプリケーションから呼び出されたApple社製のモジュールから、A社の署名がないC社製のモジュール(例えばPDE230など)は呼び出せない。つまり、「Library Validation」が有効なアプリケーション250aからは、PDE230で拡張したユーザインタフェース(UI)を表示することができない。「Library Validation」が有効な場合と無効な場合のそれぞれの印刷ダイアログ240における印刷設定の表示制御について次に示す。
図6は、「Library Validation」が有効な場合に印刷ダイアログ240が表示する印刷設定の一例を示す図である。印刷ダイアログ240は、「Library Validation」の設定に関係なくPPDを参照し、PPDの印刷設定である、一例としてUserID(PPD)、両面、カラーなどの印刷設定項目を表示する。また、「Library Validation」が有効に設定されていることにより、印刷ダイアログ240はPDE230をロードすることができないため、PPDが提供する印刷設定項目のみを表示する。例えば、UserIDには、PPDが提供するUserID(PPD)を表示する。
図7は、「Library Validation」が無効な場合に印刷ダイアログ240が表示する印刷設定の一例を示す図である。印刷ダイアログ240は、「Library Validation」の設定に関係なくPPDを参照し、「Library Validation」が有効な場合と同様に印刷ダイアログ240に印刷設定を表示する。また、ここでは「Library Validation」が無効に設定されているため、印刷ダイアログ240は、PDE230をロードする。このため、印刷ダイアログ240は、PDE230の印刷設定も表示することができる。なお、そのままではPPDとPDE230とから提供された同じ印刷設定項目について二つ表示されてしまうことになるので、PDE230は印刷ダイアログ240のPPDから提供された同じ印刷設定項目の値を非表示にする制御を行う。例えば、図7に示すように、UserIDはPDE230から提供されるUserID(PDE)とPPDから提供されるUserID(PPD)とで二つ表示されることになるため、PDE230は印刷ダイアログ240のUserID(PPD)を非表示にする制御を行う。その結果、UserIDとして、PDE230が提供するものだけが表示される。
ここで、図8を用い、変換部215が有するDriverの構成例について説明する。
図8は、実施形態にかかるDriverの機能構成の一例を示す図である。図8に示すように、各々のDriver a~dは、PPD書き込み部D1、UI設定判定部D2、PPD読み出し部D3、及びコマンド追加部D4を有する。
判定部としてのUI設定判定部D2は、ユーザID、パスワード、両面印刷、用紙サイズなどの印刷設定(印刷設定項目)ごとに、OS220が提供する印刷ダイアログ240とPDE230とによって印刷設定(印刷設定項目)に設定値が指定されているかを判定する。
設定値が指定されていれば、UI設定判定部D2は、印刷設定をPPDに書き込むよう、PPD書き込み部D1に指示する。書き込み部としてのPPD書き込み部D1は、PPDに印刷設定を保存する。
設定値が指定されていなければ、UI設定判定部D2は、印刷設定をPPDから読み出すよう、PPD読み出し部D3に指示する。読み出し部としてのPPD読み出し部D3は、PPDから印刷設定を読み出し、読み出した印刷設定を現在の印刷設定、つまり、今回の印刷に使用する印刷設定に反映させる。
すべての印刷設定(印刷設定項目)に対して処理が終わると、UI設定判定部D2は、印刷設定(印刷設定項目)に対応する印刷コマンドの追加をコマンド追加部D4に指示する。追加部としてのコマンド追加部D4は、印刷設定(印刷設定項目)に対応する印刷コマンドを印刷データに追加し、通信実行部216のBackendsへと送る。
(クライアントPCのプリンタドライバを用いた動作)
次に、図4および図9を用い、実施形態のクライアントPC200のプリンタドライバを用いた動作について説明する。図9は、実施形態にかかるクライアントPC200のプリンタドライバを用いた印刷動作例を示すシーケンス図である。
図4に示す一般的なアプリケーション250aにおいて印刷が実行されると、印刷ダイアログ240及びPDE230が、順次、呼び出される(図9 1~1.1)。なお、一例を挙げて説明した「Library Validation」が有効な場合には、PDE230の呼出しは行われないものとする。PDE230は、ユーザインターフェースで設定されたユーザIDおよびパスワード等を含む設定値を印刷ダイアログ240へと返す。アプリケーション250aでは、印刷データが生成される(図9 2)。印刷設定と印刷データとは、スプーラ213へと送られる(図9 3)。
スプーラ213は、フィルタパイプラインを形成する(図9 3.1~3.2)。印刷データは、変換部215のFilterによりファイル形式を変換される(図9 3.2.1~3.2.2)。また、Driverでは、独自の印刷データ形式に印刷データを変換する。
DriverのUI設定判定部D2は、ユーザインターフェースでユーザIDおよびパスワード等の印刷設定が指定されたか否かを判定する(図9 3.2.2.1)。より具体的には、UI設定判定部D2は、印刷ダイアログ240またはPDE230の印刷設定項目で印刷設定が指定されたか否かを判定する。この判定処理について、後に図10を用いて説明する。プリンタドライバを用いて印刷を実行するアプリケーション250aにおいては、ユーザインターフェースで設定されたユーザIDおよびパスワード等の設定値を含む印刷設定(図11、図12参照)が存在するため、PPD書き込み部D1はかかる印刷設定(印刷設定項目の設定値)をPPDに保存する(図9 3.2.2.2)。コマンド追加部D4は、印刷データにコマンドを追加する(図9 3.2.2.3)。Driverは、全ての印刷設定(印刷設定項目)に対し、このシーケンスを繰り返す。
その後、印刷データは、通信実行部216に含まれるBackendsによりプリンタ100へと送信され印刷される(図9 3.2.2.3.1)。
図10は、UI設定判定部D2による判定処理のフローの一例を示す図である。UI設定判定部D2は、PDE230から提供されたUI(PDE230)で印刷設定が指定されたかどうかを次のように判定する。
先ず、ステップS11において、UI設定判定部D2は、受け取った引数を調べ、com.ricoh.printsettings.11AUserID(図11参照)に値が設定されているかを判定する。com.ricoh.printsettings.11AUserIDに値が設定されている場合(Yes)、UI(PDE230)で値が設定されたものとしてUI設定判定部D2が判断し、この判定処理を終了する。
com.ricoh.printsettings.11AUserIDに値が設定されていない場合は(No)、PDE230で値が設定されていない。従って、ステップS12において、UI設定判定部D2は、RIUserIDStrings(図12参照)の値を調べ、PPDから提供されたUI(PPD)で値が設定されているかどうかを判定する。なお、RIUserIDStringsにはPPDで指定された値が設定されるが、User IDのような文字列を入力するコントロールに対するPPDの振る舞いとして、デフォルト値を空にすることができない。このため、「None」などをデフォルト値として設定している。つまり、ユーザがUIでUser IDを指定していない場合にも、RIUserIDStringsの値は空にならずにデフォルト値を示す。そのため、UI設定判定部D2は、RIUserIDStringsの値がデフォルト値と等しくない場合に(No)、UI(PPD)で値が設定されたものと判断し、この判定処理を終了する。また、UI設定判定部D2は、RIUserIDの値がデフォルト値と等しい場合には(Yes)、UI(PPD)で値が設定されていないものとして判断し、この判定処理を終了する。
ここで、図11に、スプーラ213が、Filter、Driver、Backendsへ渡す印刷設定の具体例を示す。図11は、実施形態にかかる印刷設定の具体例を示す図である。Filter、Driver、Backendsは、コマンドラインの引数として図11に示す値をスプーラ213より受け取る。
「argv[N]」のNは、何番目の引数であるかに対応している。5番目の引数である「argv[5]」には、ユーザインターフェースで指定された全ての印刷設定が列挙されている。最終行の「com.ricoh.printsettings.11AUserID=userid」は、プリンタベンダであるリコー社が定義した「11AUserID」というキーワードに対して「userid」という値が設定されていることを示す。「com.ricoh.printsettings.11AUserID」は、プラグインで指定する「ユーザID」という印刷設定(印刷設定項目)である。一方、「RIUserID」はPPD側で指定する「ユーザID」である。
また、図12に、印刷設定が保存されたPPDを示す。図12は、実施形態にかかるPPDの印刷設定の具体例を示す図である。PPDは、プリンタ固有の情報が記載されたテキストファイルである。Mac OS X(登録商標)の場合では、/etc/cups/ppdのディレクトリにプリントキューに対応したPPDが作成される。印刷設定の保存は、このプリントキューごとに紐付いたPPDに対して行われる。
PPDの文法では、アスタリスク(*)で始まる文字列はキーワードと呼ばれる。キーワードは、PPD仕様として予め定義されたものと、プリンタベンダやユーザが一定のルールの下で自由に定義したものとがある。例えば、「*PPD-Adobe」は、PPDが準拠するPPD仕様のバージョンを示す。キーワードの後ろにコロン(:)を挟んで値を指定することで、キーワードに値を紐付けることができる。これを利用して、PPDに印刷設定が保存される。なお、「*%」で始まる行はコメントとして無視される。
図12の2行目「*RIUserIDString: userid」は、印刷設定がPPDに保存された例である。「*RIUserIDString」はユーザIDを意味するキーワードであり、「userid」はユーザIDとして指定された値である。
Driverは、キーワードを介してPPDから各々の印刷設定の値を読み書きすることができる。
(クライアントPCのプリンタドライバを用いない動作)
次に、図13および図14を用いて、実施形態にかかるクライアントPC200のプリンタドライバを用いない動作について説明する。図13は、実施形態にかかるクライアントPC200の機能構成および動作の他の例を示す図である。図14は、実施形態にかかるクライアントPC200のプリンタドライバを用いない印刷動作例を示すシーケンス図である。
図12に示すデータ生成部としてのアプリケーション250bは、プリンタドライバを使用しないアプリケーションである。アプリケーション250bにおいて印刷が実行されると、印刷ダイアログ240を呼び出さずに、アプリケーション250b自身が印刷設定および印刷データを、直接、スプーラ213へと送信する(図14 1~4)。この場合、印刷ダイアログ240を呼び出さないので、印刷ダイアログ240のプラグインで表示するプリンタドライバの機能は利用できない。つまり、アプリケーション250bからスプーラ213へと送信される印刷設定の中に、ユーザIDおよびパスワードなどの設定値は含まれない。なお、印刷ダイアログ240が呼び出されない代わりに、アプリケーション250b自身が印刷設定を行う画面を表示する場合がある。
スプーラ213は、フィルタパイプラインを形成する(図14 4.1~4.2)。印刷データは、変換部215のFilterによりファイル形式を変換される(図14 4.2.1~4.2.2)。また、Driverでは、独自の印刷データ形式に印刷データを変換する。
DriverのUI設定判定部D2は、ユーザインターフェースでユーザIDおよびパスワード等の印刷設定が指定されたか否かを判定する(図14 4.2.2.1)。プリンタドライバを用いず印刷を実行するアプリケーション250bにおいては、印刷設定が設定値を含まない場合、PPD読み出し部D3はPPDからユーザIDおよびパスワード等を含む印刷設定を読み出す(図14 4.2.2.2)。印刷設定が設定値を含む場合、PPD書き込み部D1は、かかる印刷設定をPPDに保存する。コマンド追加部D4は、印刷データにコマンドを追加する(図14 4.2.2.3)。Driverは、全印刷設定に対し、このシーケンスを繰り返す。
その後、印刷データは、通信実行部216に含まれるBackendsによりプリンタ100へと送信され印刷される(図14 4.2.2.3.1)。
(クライアントPCによる印刷処理)
次に、図15を用いて、実施形態のクライアントPC200による印刷処理の例について説明する。図15は、実施形態にかかるクライアントPC200による印刷処理の手順の一例を示すフロー図である。
まず、アプリケーション250aからの印刷処理について説明する。
図15に示すように、ステップS101aにおいて、アプリケーション250aから印刷が実行されると、ステップS102aにおいて、印刷ダイアログ240からユーザIDおよびパスワード設定を含めた印刷設定が行われる。ステップS103aにおいて、アプリケーション250aは印刷データを生成し、生成した印刷データをスプーラ213へと送る。
ステップS104において、スプーラ213は、アプリケーション250aからの印刷データをFilterへと渡す。ステップS105において、Filterは、印刷データの形式を変換する。
ステップS106において、DriverのUI設定判定部D2は、ユーザインターフェースで印刷設定が指定されたか否かを判定する。今回はアプリケーション250aからの印刷であるので(Yes)、ステップS107において、PPD書き込み部D1は、印刷設定をPPDに保存する。ステップS109において、コマンド追加部D4は、印刷データにコマンドを追加する。Driverは、全印刷設定に対し、ステップS106~S109のステップを繰り返す。
ステップS110において、Driverは、印刷データをBackendsへと渡す。
ステップS111において、Backendsは、印刷データをプリンタ100へと送信する。以上により、アプリケーション250aからの印刷処理が終了する。
次に、アプリケーション250bからの印刷処理について説明する。
引き続き図15に示すように、ステップS101bにおいて、アプリケーション250bから印刷が実行されると、ステップS102bにおいて、例えば、アプリケーション250bにより提供される印刷ダイアログが表示され、印刷設定がなされる。かかる印刷設定には、ユーザIDおよびパスワード設定は含まれない。ステップS103bにおいて、アプリケーション250bは印刷データを生成し、生成した印刷データをスプーラ213へと送る。
ステップS104において、スプーラ213は、アプリケーション250bからの印刷データをFilterへと渡す。ステップS105において、Filterは、印刷データの形式を変換する。
ステップS106において、DriverのUI設定判定部D2は、ユーザインターフェースで印刷設定が指定されたか否かを判定する。今回はアプリケーション250bからの印刷であり、印刷設定がされない場合があるので、この場合(No)、ステップS108において、PPD読み出し部D3は、印刷設定をPPDから読み出す。ステップS109において、コマンド追加部D4は、印刷データにコマンドを追加する。Driverは、全印刷設定に対し、ステップS106~S109のステップを繰り返す。
ステップS110において、Driverは、印刷データをBackendsへと渡す。
ステップS111において、Backendsは、印刷データをプリンタ100へと送信する。以上により、アプリケーション250bからの印刷処理が終了する。
例えば、特許文献1の情報処理装置においては、プリンタドライバでユーザIDとパスワードとが設定されると、これらをログインユーザの情報と関連付けてPPDに保存する。次回の印刷からは、当該ログインユーザが印刷を行うときは、保存されたユーザIDとパスワードとをプリンタドライバが読み出して設定することで、これらを印刷のたびに毎回ユーザに設定させる手間を省く。しかしながら、プリンタドライバを使わないアプリケーションからの印刷の場合、プリンタドライバが呼び出されず、保存されたユーザIDとパスワードとを読み出すことはできない。
実施形態のクライアントPC200においては、Driverがユーザインターフェースから印刷設定がされているか否かを判定し、されていない場合であっても、PPDから印刷設定を読み出し、これを現在の印刷設定に反映させる。これにより、プリンタドライバを利用しないアプリケーションからの印刷であってもユーザ認証を行うことができる。よって、ユーザが、より広く、かつ、容易に、ユーザ認証機能を利用することができる。
(変形例)
上述の実施形態では、DriverのUI設定判定部D2が印刷設定の有無を判定していた。実施形態の変形例のクライアントPCにおいては、PPDにフラグが立っているか否かにより、PPDから印刷設定を読み出すか否かを判定する点が、上述の実施形態とは異なる。
実施形態の変形例のクライアントPCにおいては、プリンタドライバを使用しないアプリケーション250bから印刷が実行された場合、PPDにフラグが立つよう構成される。また、図16に示すように、実施形態の変形例のDriverは、例えば、UI設定判定部D2の代わりに、または、UI設定判定部D2に加えて、フラグ判定部としてのPPDフラグ判定部D5を有する。
図17のステップS206において、PPDフラグ判定部D5は、PPDにフラグが立っているか否かを判定する。PPDにフラグが立っていなければ(No)、プリンタドライバを用いるアプリケーション250aからの印刷であり、ユーザインターフェースで印刷設定がされているものと判定する。そして、PPD書き込み部D1が、かかる設定をPPDに保存する。
PPDにフラグが立っていれば(Yes)、プリンタドライバを用いないアプリケーション250bからの印刷であり、ユーザインターフェースで印刷設定がされていないものと判定する。そして、PPD読み出し部D3が、PPDから印刷設定を読み出す。
実施形態の変形例のクライアントPCにおいては、Driverを用いたユーザ認証の機能を、例えば、隠し機能として利用することができる。
(その他の変形例)
上述の実施形態では、画像形成装置をプリンタ100であるとしたが、これに限られない。画像形成装置は、例えば、複写機、スキャナ、ファクシミリ等であってもよく、あるいは、印刷機能、複写機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であってもよい。
上述の実施形態では、プリンタドライバを用いない場合にも利用可能な印刷設定として、主にユーザ認証に関する設定値を例に挙げたが、これに限られない。プリンタドライバ等のドライバを用いない場合にも利用可能な画像形成時(画像出力時)の設定としては、プリンタ100等の画像形成装置において用いられうる設定が種々含まれる。
実施形態のコンピュータで実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供されてもよい。
さらに、実施形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
1 システム
90 ネットワーク
100 プリンタ
110 コントローラ
160 エンジン部
200 クライアントPC
210 印刷システム
211 生成部
212 プリントキュー記憶部
213 スプーラ
214 変換情報記憶部
215 変換部
216 通信実行部
220 OS
230 PDE
240 印刷ダイアログ
250a,250b アプリケーション
D1 PPD書き込み部
D2 UI設定判定部
D3 PPD読み出し部
D4 コマンド追加部
D5 PPDフラグ判定部
特開2015-111376号公報

Claims (5)

  1. ネットワークを介して接続する機器と通信する情報処理装置であって、
    印刷設定に対して第1の設定値をユーザに指定させる設定指定部と、
    生成された印刷データに係る印刷設定に対して、前記第1の設定値が前記設定指定部により指定されたかを判定する判定部と、
    前記判定部で前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されたと判定された印刷データを第1の印刷データとした場合に、前記第1の印刷データに係る印刷設定と、該印刷設定に対して記設定指定部により指定された前記第1の設定値とを紐付けて印刷設定情報記憶部に書き込む書き込み部と、
    前記第1の印刷データの前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第1の印刷コマンドを、前記第1の印刷データに追加するコマンド追加部と、
    前記第1の印刷コマンドが追加された前記第1の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信する送信部と、
    前記判定部で前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されていないと判定された印刷データを第2の印刷データとした場合に、前記印刷設定情報記憶部に書き込まれた前記第1の設定値を前記印刷設定情報記憶部から読み出す読み出し部と、
    を有し、
    前記コマンド追加部は、前記読み出し部により読み出した前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第2の印刷コマンドを、前記第2の印刷データに追加し、
    前記送信部は、前記第2の印刷コマンドが追加された前記第2の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信する
    情報処理装置。
  2. プリンタドライバを使用しないアプリケーションから印刷が実行されたことを示すフラグが立っているか否かを判定するフラグ判定部と、
    記フラグが立っていない場合には、プリンタドライバを使用するアプリケーションからの前記第1の印刷データであり、前記書き込み部が前記第1の印刷データに係る印刷設定と該印刷設定に対して前記設定指定部により指定された第1の設定値とを紐付けて前記印刷設定情報記憶部に書き込み、

    前記フラグが立っている場合には、プリンタドライバを使用しないアプリケーションからの前記第2の印刷データであり、前記読み出し部が前記印刷設定に対応する前記第1の設定値を前記印刷設定情報記憶部から読み出す、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の設定値はユーザ認証のための値である、
    請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. ネットワークを介して接続する機器と通信する情報処理装置で実行される印刷方法であって、
    定指定部が、印刷設定に対して第1の設定値をユーザに指定させる設定指定ステップと、
    データ生成部によって印刷データが生成されると、判定部が、生成された印刷データに係る印刷設定に対して、前記第1の設定値が前記設定指定部により指定されたかを判定する判定ステップと、
    書き込み部が、前記判定部で前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されたと判定された印刷データを第1の印刷データとした場合に前記第1の印刷データに係る印刷設定と、該印刷設定に対して前記設定指定部により指定された前記第1の設定値とを紐付けて印刷設定情報記憶部に書き込む書き込みステップ
    コマンド追加部が、前記第1の印刷データの前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第1の印刷コマンドを、前記第1の印刷データに追加するコマンド追加ステップと、
    送信部が、前記第1の印刷コマンドが追加された前記第1の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信する送信ステップと、
    読み出し部が、前記判定部で前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されていないと判定された印刷データを第2の印刷データとした場合に、前記印刷設定情報記憶部に書き込まれた前記第1の設定値を前記印刷設定情報記憶部から読み出す読み出しステップ
    とを含み
    前記コマンド追加ステップにおいて前記コマンド追加部は、前記読み出し部により読み出した前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第2の印刷コマンドを、前記第2の印刷データに追加し、
    前記送信ステップにおいて前記送信部は、前記第2の印刷コマンドが追加された前記第2の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信する
    印刷方法。
  5. コンピュータに、
    定指定部により刷設定に対して第1の設定値をユーザに指定させる設定指定ステップと、
    印刷データが生成されると、生成された印刷データに係る印刷設定に対して、前記第1の設定値が前記設定指定部により指定されたかを判定する判定ステップと、
    前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されたと判定された印刷データを第1の印刷データとした場合に前記第1の印刷データに係る印刷設定と、該印刷設定に対して指定された前記第1の設定値とを紐付けて印刷設定情報記憶部に書き込む書き込みステップ
    前記第1の印刷データの前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第1の印刷コマンドを、前記第1の印刷データに追加するコマンド追加ステップと、
    前記第1の印刷コマンドが追加された前記第1の印刷データを、ネットワークを介して接続する機器へと送信する送信ステップと、
    前記設定指定部により前記印刷設定に対して前記第1の設定値が指定されていないと判定された印刷データを第2の印刷データとした場合に、前記印刷設定情報記憶部に書き込まれた前記第1の設定値を前記印刷設定情報記憶部から読み出す読み出しステップ
    とを実行させ
    さらに、
    前記コマンド追加ステップにおいて、読み出した前記第1の設定値を含む前記印刷設定に対応する第2の印刷コマンドを、前記第2の印刷データに追加するステップと、
    前記送信ステップにおいて、前記第2の印刷コマンドが追加された前記第2の印刷データを、前記ネットワークを介して前記機器へと送信するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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