以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役及びその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。なお、本願明細書においては、本体101に対して前面扉102を開放した(開いた)状態を、「扉開放」、「開放状態」という場合があり、本体101に対して前面扉102を閉鎖した(閉めた)状態を、「扉閉鎖」、「閉鎖状態」という場合がある。
本例では、ドアキー孔140に、遊技店の管理者が保有するキーを挿入することで、閉鎖状態でロックされた前面扉102を、開放状態にすることができる。このため、管理者は、前面扉102を解錠する(閉鎖状態から開放状態にする)ことができるが、管理者以外の者(例えば遊技者)は、前面扉102を解錠することはできない。
本体101の右側には、投光部と受光部から成る光学式センサ(検出手段。以下、「開閉センサ」ともいう。図示省略)が設けられており、この開閉センサの投光部と受光部の間を、前面扉102に設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。
主制御部300は、後述する主制御タイマ割込み処理において、この開閉センサを含む各種センサ318の状態を監視している。前面扉102が閉鎖状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光する位置に移動すると、開閉センサは、閉鎖検出状態であることを示す信号(例えばローレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
一方、前面扉102が開放状態となり、前面扉102の遮光片が、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光しない位置に移動すると、開閉センサは、開放検出状態であることを示す信号(例えばハイレベルの信号)を主制御部300に向けて出力する。
すなわち、開閉センサは、前面扉(扉体)102の開閉状態を検出可能な検出手段であり、前面扉102が閉鎖状態の場合に、検出状態が閉鎖検出状態になり、前面扉102が開放状態の場合に、検出状態が開放検出状態になる。
なお、本発明に係る「検出手段」は、光学式センサに限定されず、例えば、磁気センサ、近接スイッチ、マイクロ・スイッチ、ホール素子等であってもよい。また、扉体の開閉に伴って開放検出状態と閉鎖検出状態が必ず切り替わるものに限定されず、扉体が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になることが可能なものであってもよいし、反対に、扉体が閉鎖状態であっても、検出状態が開放検出状態になることが可能なものであってもよい。
ここで、本例に係る開閉センサは、或る操作が行われることで、前面扉(扉体)102が開放状態であっても、検出状態が閉鎖検出状態になるように構成されている。具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
なお、本発明に係る「或る操作」は、本例に限定されず、例えば、開閉センサを閉鎖検出状態にするDIPスイッチを設け、所定の操作として、このDIPスイッチの操作を行ってもよい。また、検出手段を磁気センサで構成した場合には、磁石を近接させることで、開閉センサの検出状態を閉鎖検出状態にしてもよい。
本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、リール窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、リール窓113に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト148(図28等参照)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインある。例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効となるようにしてもよい。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス役)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。以下、本実施形態では、3枚のメダルが投入された遊技を「3枚賭け遊技」、2枚のメダルが投入された遊技を「2枚賭け遊技」と表記する場合がある。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、及び払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序など)を報知する演出装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを中リール111とする停止操作とする操作順序を「中押し操作順序」または単に「中押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示等を行う装飾用のタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の上部に設けられた上部ランプ142や、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。
前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、後述する演出を実行する演出装置としても機能する。
演出ボタン192は、所定の演出を実行する場合に操作可能なボタンである。本実施形態では、演出ボタン192の操作に基づいて特典付与を示唆する演出を実行する場合がある。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<制御部の回路構成>
次に、図2を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、演出ボタン192センサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、及び、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、及びベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130~132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、及びリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプ及びスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、告知ランプ123等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、液晶表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図3(a)を用いて、上述の各リール110~112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110~112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~20は、各リール110~112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に図3(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行するボーナス役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞によりビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「BB1図柄(白7ともいう)-BB1図柄-BB1図柄」、BB2が「BB2図柄(青7ともいう)-BB2図柄-BB2図柄」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7-白7-白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7-青7-青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」(以下、単に、「RB」と称する場合がある)は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「RB図柄(ボーナスともいう)-RB図柄-RB図柄」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー図柄-ANY図柄-ANY図柄」、スイカが「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」、ベルが「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りであり、チェリーが4枚、スイカが12枚、ベルが8枚である。なお、「チェリー図柄-ANY図柄-ANY図柄」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」図柄であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」である。
ここで、入賞役の内部当選確率について概説する。
各々の役の内部当選確率は、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、後述する内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(本実施形態では65536)で除した値で求められる。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。後述する入賞役内部抽選処理では、内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、いずれかの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部当選役を決定する。実際には、この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1~設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
本実施形態では、スイカ及びチェリーは、それぞれ、入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ停止操作の操作タイミングが好適な場合に入賞する。以下、スイカ及びチェリーをチャンス役ともいう。また、ベルは、入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ正解の停止操作順序で停止操作を行なった場合に入賞する。以下、ベルを押順役ともいう。
AT状態は、チャンス役又は押し順役に内部当選した場合に、遊技者に有利となる情報(停止操作内容)を報知する遊技状態である。AT状態においては、演出画像表示装置157や払出枚数表示器127を用いて、入賞を手助けする停止操作内容を報知する操作ナビを実行する。具体的には、AT状態において押順役に内部当選した場合には、停止操作順序、AT状態においてチャンス役に内部当選した場合には、停止操作タイミング(内部当選した役の示唆)を報知する操作ナビを実行するので、遊技者は操作ナビの停止操作内容に従うことにより、所定の小役に入賞することが容易となる。つまり、AT状態は、操作ナビにより、遊技者に大きな利益を付与する状態である。
一方、通常状態は、チャンス役又は押し順役に内部当選しても、操作ナビが実行されない状態である。
本実施形態では、通常状態においてAT抽選に当選した場合、AT状態に移行する。AT抽選は、例えば、入賞役内部抽選の結果に基づいて当選の当否を決定するようにしてもよい。また、本実施形態では、AT状態終了後の通常状態の消化ゲーム数が所定の閾値(以下、天井ゲーム数という)に到達したときにはAT状態に移行する。つまり、通常状態においてAT抽選に当選した場合又は通常状態の消化ゲーム数が天井ゲーム数に到達した場合には、AT状態に移行し、所定のATゲーム数が付与される。なお、AT状態においては、ATゲーム数を上乗せするAT上乗せ抽選が行われ、AT上乗せ抽選に当選した場合には、所定のATゲーム数が上乗せされる。一方、AT状態において、付与されたATゲーム数をすべて消化した場合、AT状態は終了し、通常状態に移行する。
<スロットマシンの動作>
次に、主制御部300、第1副制御部400、及び第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図4を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、ステップS101では、各種の初期設定処理を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではベットボタン130~132による電子的なメダル投入操作、または、メダル投入口141からの直接的なメダル投入操作があったか否かをセンサ回路320による検出によって判定し、投入操作があった場合には、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。
また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックをセンサ回路320の検出に基づいて行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、入賞役の内部抽選処理を行う。入賞役の内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、スイカに内部当選した場合には、スイカに内部当選したことを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(入賞役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
ステップS106では、ステップS105の入賞役内部抽選の結果等に基づき、リール停止データを選択する。停止操作順序が問われる入賞役のリール停止データについては、その操作条件も設定されており、これらに対応するリール停止データが選択されると、その操作条件も設定されたことになる。
ステップS107では、スタート操作に基づいて、全リール110~112の回転を開始させるリール回転開始処理を実行する。
ステップS108では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止データを参照し、停止データに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止した場合は、ステップS109へ進む。なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定処理を行う。入賞判定処理では、ストップボタン137~139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行い、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」が揃っていたならばスイカ入賞と判定する。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。また、ステップS110では、第1副制御部400に対してメダルの払出枚数を示すメダル払出コマンドを送信する準備を行う。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合には次回からBB遊技を開始できるように準備する。また、このステップS111では、遊技状態を示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図5のステップS206)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。
ステップS205では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS207では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。
ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図4に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図4に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図6を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図6(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図6(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図6(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図6(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS303の処理に移行する。ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。ステップS304では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS305では、演出制御処理(詳しくは後述)を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS305の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。
ステップS309では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図6(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図6(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図6(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS502では、ステップS309で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図7を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図7(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図7(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図7(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図7(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図7(a)のステップS3001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理や、VRAM518内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS602では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS603の処理に移行する。
ステップS603では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS604では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404から受信した各コマンドを判別する。
ステップS605では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS604で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS606では、ステップS605の処理結果に基づいて画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS605で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理が終了すると、ステップS602へ戻る。
次に、図7(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図7(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図7(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS602において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS602において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS802では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図7(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS4006の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS902では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS903に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS903では、演出シナリオ構成テーブル及びアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS904では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS905では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS906に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS906では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<動作チェック>
次に、スロットマシン100が実行可能な動作チェックについて説明する。
ここで、動作チェックとは、スロットマシン100が備える複数の演出手段のうちの或る演出手段(一つまたは複数の演出手段)を、予め定めた或る動作パターンに基づいて動作させることで、或る演出手段が、或る動作パターンに基づいて動作しているかどうか(異常が無いかどうか)をチェック(検査)する作業のことである。
<動作チェック/演出手段(表示手段)>
最初に、動作チェックの説明に先立って、図8(a)を用いて、スロットマシン100が備える演出手段について説明する。図8(a)は、スロットマシン100の主要部位を示した概略図(正面図)である。
スロットマシン100は、演出手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126等が挙げられ、本例では、液晶表示装置やLEDで構成される。
演出手段として表示手段を採用した場合、或る動作パターンとしては、例えば、表示手段の全ての表示領域を一または複数の色で塗り潰す動作パターン、表示手段の表示と非表示を或る時間間隔で繰り返す動作パターン、LEDのセグメントを或る順番で点灯させる動作パターン、LEDを点滅させる動作パターン、表示手段の色を変化させる動作パターン、表示手段が複数ある場合に或る順番で表示させる動作パターン、表示手段が複数ある場合に一部の表示手段のみ表示させる動作パターン等が挙げられる。
<動作チェック/演出手段(音出力手段)>
スロットマシン100は、演出手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図2を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
演出手段として音出力手段を採用した場合、或る動作パターンとしては、例えば、音出力手段から或る音を出力させる動作パターン、音出力手段から出力する音声の音量や周波数を変化させる動作パターン、音出力手段からの音声の出力を停止させる(消音させる)動作パターン、音出力手段が複数ある場合に或る順番で音を出力させる動作パターン、音出力手段が複数ある場合に一部の音出力手段のみ音を出力させる動作パターン等が挙げられる。
なお、本願明細書においては、スピーカ272,277等の音出力手段を、総称して「スピーカ」という場合があり、これらの音出力手段の動作チェックを「スピーカチェック」という場合がある。
<動作チェック/演出手段(発光手段)>
スロットマシン100は、演出手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、上述の操作ナビを行うためのナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
演出手段として発光手段を採用した場合、或る動作パターンとしては、例えば、発光手段を構成するLEDを或る順番で点灯させる動作パターン、発光手段を構成するLEDを点滅させる動作パターン、発光手段の色を変化させる動作パターン、発光手段が複数ある場合に或る順番で発光させる動作パターン、発光手段が複数ある場合に一部の発光手段のみ表示させる動作パターン等が挙げられる。
なお、本発明は、パチンコ機にも適用可能であり、パチンコ機が備える発光手段としては、枠ランプ、演出ボタン、役物等が挙げられる。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/上部ランプ、サイドランプ>
上部ランプ142やサイドランプ144は、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
一方、上部ランプ142やサイドランプ144は、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が開放されている場合)に、白色で点灯し、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯する。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/ナビランプ>
ナビランプ149a~149cは、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点灯と消灯を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
一方、ナビランプ149a~149cは、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が開放されている場合)に、白色で点灯し、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯する。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/リールバックライト、タイトルパネル>
リールバックライト148やタイトルパネル162は、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点灯と消灯を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である一方で、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯し、前面扉102の開放や閉鎖は、動作チェック条件となっていない。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/演出ボタン、ストップボタン>
演出ボタン192とストップボタン137~139は、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、赤色の点灯→青色の点灯→緑色の点灯→赤色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である一方で、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯し、前面扉102の開放や閉鎖は、動作チェック開始条件となっていない。
なお、本願明細書においては、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、ストップボタン137~139、タイトルパネル162等のLEDで構成される発光手段を、総称して「LED」という場合があり、これらの発光手段の動作チェックを「LEDチェック」という場合があるが、本発明に係る「発光手段」はLEDに限定されるものではない。
また、上部ランプ142およびサイドランプ144は、スロットマシン100の上部の領域に配置された発光手段であることから、これらの発光手段または当該発光手段を構成する一または複数のLEDを総称して、「上部領域のLED」、または、単に「上部領域」という場合がある。
また、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139は、スロットマシン100の中央部の領域に配置された発光手段であることから、これらの発光手段または当該発光手段を構成する一または複数のLEDを総称して、「中央部領域のLED」、または、単に「中央部領域」という場合がある。
また、タイトルパネル162は、スロットマシン100の下部の領域に配置された発光手段であることから、これらの発光手段または当該発光手段を構成する一または複数のLEDを総称して、「下部領域のLED」、または、単に「下部領域」という場合がある。
<動作チェック/設定変更・設定確認モード>
次に、動作チェックの説明に先立って、設定変更・設定確認モードについて説明する。
本実施形態に係る遊技台は、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオンにした場合)に、設定変更が可能な設定変更モードに移行可能である。
ここで、設定変更とは、遊技台の設定値を変更することをいい、本例では、設定値(設定1~設定6のいずれか)を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値が6を超えると1に戻ることを繰り返して実行することで、設定値を変更することが可能である。
また、設定変更モードにおいて、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーがオフの状態で前面扉102が閉鎖されると、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行する。
なお、操作手段(設定スイッチ)の押下操作を行わずに操作手段(スタートレバー135)の操作を実行した場合や、操作手段(設定スイッチ)の押下操作を繰り返すことにより設定値が1周(例えば、設定5→設定6→設定1→…→設定5)して操作手段(スタートレバー135)の操作を実行した場合には、前回の設定と同じ設定となる。
本実施形態に係る遊技台は、電源を投入した後に、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした場合に、設定確認が可能な設定確認モードに移行可能である。
ここで、設定確認とは、遊技台の設定値を確認することをいい、本例では、操作手段(設定スイッチ)による押下操作によって、初期設定された設定値(例えば、設定1)、または、設定変更によって設定された設定値(設定1~設定6のいずれか)を払出枚数表示器127に表示することで、設定値を確認することが可能である。
なお、本願明細書においては、設定変更が可能な設定変更モードと、設定確認が可能な設定確認モードを総称して、設定変更・設定確認モードという場合があり、設定変更・設定確認モードには、設定変更のみが可能な設定変更モードと、設定確認のみが可能な設定確認モードと、設定変更および設定確認が可能なモードが含まれる。
<動作チェック/電源投入→メニューの選択>
図8(b)は、設定変更・設定確認モードにおける液晶表示装置157のメニュー画面の表示例と、本体101内部に配設されたLED基板101aの表示例を示した図である。
設定変更・設定確認モード中に設定変更の操作が行われた場合には、払出枚数表示器127において、設定値(設定1~設定6のいずれか)が表示されるとともに、図8(b)の下方に示すように、LED基板101aにおいて、設定値が変更中(未定)であることを示す数値(本例では0)が表示される。一方、設定変更・設定確認モード中に設定確認の操作が行われた場合には、払出枚数表示器127およびLED基板101aにおいて、現在の設定値を示す数値(本例では、設定3を示す3)が表示される。
また、本例の設定変更・設定確認モードでは、液晶表示装置157において、メニュー画面(設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193a(操作手段)を操作することで、メニュー画面(設定画面)において、設定変更履歴、エラー履歴、システム音量設定、省電力モード設定、動作チェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。なお、設定変更・設定確認モードにおいて選択可能な項目は、本例に限定されないことは言うまでもない。
例えば、メニュー画面(設定画面)において、設定変更履歴の項目が選択されると、過去の設定変更や設定確認の履歴を表示することが可能であり、エラー履歴の項目が選択されると、当該遊技台において過去に発生したエラーの履歴や、前面扉102の開放閉鎖、電源投入、電断復電等の履歴を表示することが可能である。
また、メニュー画面(設定画面)において、システム音量設定の項目が選択されると、遊技店の店員等の管理者のみが設定可能な最大音量や、エラー(例えば、前面扉102の開放)の発生時に出力するエラー音(扉開放報知音)の音量の設定等が可能であり、省電力モード設定の項目が選択されると、省電力モードの設定(例えば、スピーカ272,277の音量設定やLEDの輝度等の簡易設定)等が可能である。なお、システム音量設定と省電力モード設定の詳細については、図22~図27を用いて後述する。
また、メニュー画面(設定画面)において、動作チェックの項目が選択されると、スロットマシン100が備えるLEDやスピーカ272,277の動作チェックが可能である。以下、この動作チェックについて詳細に説明する。
本例によれば、動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
<動作チェック/動作チェックの選択>
図8(c)は、メニュー画面において動作チェックMCの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(d)は、動作チェックMCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面において動作チェックMCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図8(d)に示すように、液晶表示装置157において、動作チェックメニュー画面MCMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、動作チェックメニュー画面MCMにおいて、LEDチェックLC、スピーカチェックSCのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
本例によれば、第一の或る演出手段(LED)の動作チェック中は、第二の或る演出手段の動作チェックが不可能であり、第二の或る演出手段(スピーカ)の動作チェック中は、第一の或る演出手段の動作チェックが不可能であるため、個々の演出手段の動作チェックをより確実に行うことができる。
<動作チェック/LEDチェック>
図9(a)は、図8(d)を用いて説明した動作チェックメニュー画面MCMにおいて、LEDチェックLCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
動作メニュー画面MCMにおいてLEDチェックLCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図9(a)に示すように、液晶表示装置157において、LEDチェック領域メニュー画面LEMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、LEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、LEDの動作チェックの対象領域(本例では、上部領域AE、中部領域CE、下部領域UE)のいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
LEDチェック領域メニュー画面LEMにおける上部領域とは、スロットマシン100の上部の領域に配置されたLED(本例では、上部ランプ142およびサイドランプ144)の動作チェックを示しており、これらのLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)の動作チェックを行いたい場合には、図9(b)に示すように、上部領域UEの項目を仮選択した後に、OKボタン193aを押下する。
図9(b)は、図9(a)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、上部領域AEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、上部領域AEの項目が選択されたことから、上部領域に配置されたLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、上部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「上部・サイドランプ確認中」という文字列の表示)を行うとともに、上部領域のLEDチェックが開始される。
LEDチェック領域メニュー画面LEMにおける中央部領域とは、スロットマシン100の中央部の領域に配置されたLED(本例では、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)の動作チェックを示しており、これらのLED(リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)の動作チェックを行いたい場合には、中央部領域CEの項目を仮選択した後に、OKボタン193aを押下する。
図9(c)は、図9(a)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、中央部領域CEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、中央部領域CEの項目が選択されたことから、中央部領域に配置されたLED(リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、中央部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「バックライト・リール下ランプ ボタン確認中」という文字列の表示)を行うとともに、中央部領域のLEDチェックが開始される。
LEDチェック領域メニュー画面LEMにおける下部領域とは、スロットマシン100の下部の領域に配置されたLED(本例では、タイトルパネル162)の動作チェックを示しており、これらのLED(タイトルパネル162)の動作チェックを行いたい場合には、下部領域UEの項目を仮選択した後に、OKボタン193aを押下する。
図9(d)は、図9(a)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、下部領域UEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、下部領域UEの項目が選択されたことから、下部領域に配置されたLED(タイトルパネル162)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、下部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「タイトルパネル確認中」という文字列の表示)を行うとともに、下部領域のLEDチェックが開始される。
本例によれば、動作チェックは、動作チェックを実行していない領域に配置された或る演出手段は或る動作パターンに基づいた動作を実行しないため、動作チェックの対象となっている演出手段が分かりやすくなり、動作チェックをより確実に行うことができる。
<動作チェック/スピーカチェック>
図10(a)は、図8(d)に示す動作チェックメニュー画面MCMにおいて、スピーカチェック項目SCが仮選択された状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
動作メニュー画面MCMにおいてスピーカチェックSCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図10(a)に示すように、液晶表示装置157において、スピーカチェック中であることを報知する表示(本例では、「スピーカ確認中」という文字列の表示)を行うとともに、スピーカチェックが開始される。なお、スピーカチェックの詳細については、図15等を用いて後述する。
<動作チェック/上部領域のLEDチェック(扉開放)>
図10(b),(c)および図11(a)~(c)は、設定変更・設定確認モードにおいて、扉開放の状態で、上部領域のLEDチェックが選択されるまでの流れを時系列で示した図である。
図10(b)に示す状態は、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源が投入された状態である。
当該状態では、前面扉102が開放されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯している。
続く図10(c)に示す状態は、メニュー画面において動作チェックMCの項目が仮選択された状態であり、図11(a)に示す状態は、動作チェックMCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の状態であり、図11(b)に示す状態は、LEDチェックLCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の状態である。
本例では、いずれの状態も扉開放中であることから、扉開放報知を継続し、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯する。
図11(c)に示す状態は、図11(b)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、上部領域AEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された状態である。
本例では、上部領域AEの項目が選択されたことから、上部領域に配置されたLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、上部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「上部・サイドランプ確認中」という文字列の表示)を行うが、LEDチェックよりも扉開放報知が優先されることから、上部領域のLEDチェックを開始することなく、扉開放報知を継続し、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯する。
本例によれば、或る演出手段のうちの一部(上部ランプ142およびサイドランプ144)は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。
また、LEDチェック中であっても扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、扉開放報知とLEDチェックの態様が異なるため、扉開放報知と動作チェックの違いを分かりやすく区別することができ、利便性を高めることができる。
<動作チェック/上部領域のLEDチェック(扉閉鎖)>
図11(d)および図12(a)~(c)は、扉閉鎖の状態で、上部領域のLEDチェックが選択された後に、扉が閉鎖され、上部領域のLEDチェックが実行されるまでの流れを時系列で示した図である。
図11(d)に示す状態は、図11(c)を用いて説明した、扉閉鎖の状態で、上部領域のLEDチェックが選択された状態において、扉が閉鎖された状態である。
当該状態では、上部領域のLEDチェックが選択された状態において前面扉102が閉鎖されたことから、扉開放報知を終了する。
また、上部領域(上部ランプ142およびサイドランプ144)のLEDは、動作チェック開始条件を満たした(前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった)ことから、上部領域のLEDチェックを開始するが、中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)は、動作チェック開始条件を満たしていない(前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となっていない)ことから、消灯する。
上述の通り、上部領域のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、青色の点灯→緑色の点灯→赤色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
具体的には、上部領域のLEDチェックでは、図11(d)に示すように、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)を青色で点灯し、所定時間(例えば、3秒)の経過後に、図12(a)に示すように、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)を赤色で点灯し、所定時間(例えば、3秒)の経過後に、図12(b)に示すように、上部領域(上部ランプ142およびサイドランプ144)のLEDを緑色で点灯し、以降、この順番で点灯を繰り返し実行する。
<動作チェック/中央部領域のLEDチェック(扉閉鎖)>
図12(c),(d)および図13(a),(b)は、扉閉鎖の状態で、上部領域のLEDチェック中に中央部領域のLEDチェックが選択され、中央部領域のLEDチェックが実行されるまでの流れを時系列で示した図である。
図12(c)に示す状態は、図11(d),図12(a),(b)を用いて説明した、上部領域のLEDチェック中に、中央部領域のLEDチェックが仮選択された状態であり、図12(d)は、中央部領域CEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
図12(d)に示す状態では、中央部領域のLED(リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)は、動作チェック開始条件を満たした(前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった)ことから、中央部領域のLEDチェックを開始する。
上述の通り、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点滅を行う動作パターンに基づいた発光)を実行可能であり、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、赤色の点灯→青色の点灯→緑色の点灯→赤色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
具体的には、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)のLEDチェックでは、図12(d)に示すように、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)を白色で点灯した後、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図13(a)に示すように、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)を消灯し、以降、白色の点灯と消灯を繰り返し実行する。
また、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)のLEDチェックでは、図12(d)に示すように、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)を赤色で点灯した後、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図13(a)に示すように、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)を青色で点灯し、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図13(b)に示すように、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)を緑色で点灯し、以降、この順番で点灯を繰り返し実行する。
本例によれば、扉が閉鎖されている状態でも動作チェックが可能であるため、利便性を高めることができる。また、動作チェックの対象となっているLED以外は消灯されるため、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
<動作チェック/中央部領域のLEDチェック(扉閉鎖→扉開放)>
図13(c)は、扉閉鎖の状態で、中央部領域のLEDチェックを実行しているときに、扉が開放された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が開放されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯している。
扉閉鎖中は、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)において、白色の点灯と消灯を繰り返し実行するが、LEDチェックよりも扉開放報知が優先されることから、扉開放中は、ナビランプ149a~149cのLEDチェック(白色の点灯と消灯)を中断し、扉開放報知(白色で点灯)を優先して実行する。
本例によれば、或る演出手段のうちの一部(ナビランプ149a~149c)は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。
また、LEDチェック中であっても扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、扉開放報知とLEDチェックの態様が異なるため、扉開放報知と動作チェックの違いを分かりやすく区別することができ、利便性を高めることができる。
<動作チェック/中央部領域のLEDチェック(扉開放→扉閉鎖)>
図13(d)は、扉開放の状態で、中央部領域のLEDチェックを実行しているときに、扉が閉鎖された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が閉鎖されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を終了しており、ナビランプ149a~149cの扉開放報知(白色で点灯)を終了し、LEDチェック(白色の点灯と消灯)を再開している。
なお、ナビランプ149a~149cのLEDチェックは、白色の点灯を始めから再開してもよいし、白色の消灯を始めから再開してもよいし、扉開放中は、LEDチェック(白色の点灯と消灯)をバックグランドで実行し、扉が閉鎖された場合に、バックグランドで実行中の状態(例えば、白色の点灯の途中)から再開してもよい。すなわち、扉の開放前は、ナビランプ149a~149cとリールバックライト148のLEDチェック(点灯態様)が同期するが、扉の開放後は、ナビランプ149a~149cのLEDチェックのみが中断されるため、再び扉が閉鎖された後は、ナビランプ149a~149cとリールバックライト148のLEDチェック(点灯態様)が非同期になってもよい。
<動作チェック/下部領域のLEDチェック(扉閉鎖)>
図14(a)~(c)は、中央部領域のLEDチェック(扉閉鎖)の実行中に、下部領域のLEDチェックが選択され、下部領域のLEDチェックが実行されるまでの流れを示した図である。
図14(a)に示す状態は、中央部領域のLEDチェック中に、下部領域のLEDチェックが仮選択された状態であり、図14(b)は、下部領域UEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
図14(b)に示す状態では、下部領域のLED(タイトルパネル162)は、動作チェック開始条件を満たした(動作チェックの対象となった)ことから、下部領域のLEDチェックを開始する。
上述の通り、下部領域のLED(タイトルパネル162)のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点灯と消灯を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
具体的には、下部領域のLED(タイトルパネル162)のLEDチェックでは、図12(b)に示すように、下部領域のLED(タイトルパネル162)を白色で点灯した後、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図14(c)に示すように、下部領域のLED(タイトルパネル162)を消灯し、以降、白色の点灯と消灯を繰り返し実行する。
本例によれば、扉が閉鎖されている状態でも動作チェックが可能であるため、利便性を高めることができる。また、動作チェックの対象となっているLED以外は消灯されるため、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
<動作チェック/下部領域のLEDチェック(扉閉鎖→扉開放)>
図14(d)は、扉閉鎖の状態で、下部領域のLEDチェックを実行しているときに、扉が開放された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が開放されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯している。
一方、下部領域のLED(タイトルパネル162)は扉の開閉の影響を受けないことから、扉開放中もLEDチェック(白色の点灯と消灯)を継続する。
<動作チェック/スピーカチェック(扉開放)>
図15(a)は、図8(d)を用いて説明した動作チェックメニュー画面MCMにおいて、スピーカチェックSCの項目が仮選択された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が開放されていることから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯するとともに、図示しないスピーカから、扉開放音(本例では、「扉が開いています」という音声)を出力している。
図15(b)は、動作チェックメニュー画面MCMにおいて、スピーカチェック項目SCが仮選択された状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
動作メニュー画面MCMにおいてスピーカチェックSCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、液晶表示装置157において、スピーカチェック中であることを報知する表示(本例では、「スピーカ確認中」という文字列の表示)を行うとともに、スピーカチェックが開始される。
本例のスピーカチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、右下スピーカの音声出力→左下スピーカの音声出力→上部スピーカの音声出力→右下スピーカの音声出力→…を繰り返す動作パターンに基づいた音声出力)を実行可能である。
具体的には、スピーカチェックでは、図15(b)に示すように、スロットマシン100の正面右下に配置された右下スピーカから、チェック音(本例では、「右下スピーカテスト中」という音声)を出力し、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図15(c)に示すように、スロットマシン100の正面左下に配置された左下スピーカから、チェック音(本例では、「左下スピーカテスト中」という音声)を出力し、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図15(d)に示すように、スロットマシン100の上部に配置された上部スピーカから、チェック音(本例では、「上部スピーカテスト中」という音声)を出力し、以降、この順番で音声を繰り返し出力する。
なお、本例では、扉開放中であることから、スピーカチェックによるチェック音が各スピーカから順番に出力されるとともに、すべてのスピーカから、扉開放音が出力される。
本例によれば、第一の或る演出手段(LED)は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる部位を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段(スピーカ)は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる部位が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。
また、第一の或る演出手段(LED)の動作チェック中は、第二の或る演出手段の動作チェックが不可能であり、第二の或る演出手段(スピーカ)の動作チェック中は、第一の或る演出手段の動作チェックが不可能であるため、個々の演出手段の動作チェックをより確実に行うことができる。
また、発光手段(LED)の動作チェックは目で確認する必要があり、動作チェックの対象を手動で切り替えて確実に動作チェックを行うことができ、音出力手段(スピーカ)の動作チェックは耳で確認すればよく、動作チェックの対象を自動で切り替えて簡易に動作チェックを行うことができる。
また、動作チェックにおいて、扉開放報知音を出力しながら動作チェック音を出力可能なため、扉の開放を外部に知らせつつ動作チェックを同時に行うことができ、利便性を高めることができる。
<動作チェック/スピーカチェック(扉開放→扉閉鎖)>
図16(a)は、扉開放の状態で、スピーカチェックを実行しているときに、扉が閉鎖された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が閉鎖されたことから、扉開放音の出力を終了する一方で、スピーカチェックは扉の開閉の影響を受けないことから、扉開放中に実行していたスピーカチェックを継続している。
<動作チェック/設定キーの操作>
図16(b)~(d)は、中央部領域のLEDチェック(扉開放)の実行中に、設定確定のレバー操作が実行され、設定キーを戻す前に前面扉102が閉鎖されるまでの流れを示した図である。
上述の通り、スロットマシン100では、設定変更・設定確認モードにおいて、操作手段(スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーがオフの状態(設定キーを初期位置に戻した状態)で前面扉102が閉鎖されると、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行する。
しかしながら、本例では、図16(d)に示すように、中央部領域のLEDチェックの実行中に、設定キーがオンの状態(設定キーを初期位置に戻していない状態)で前面扉102が閉鎖されたことから、通常遊技状態に移行せず、デモ画面も表示されない。
動作チェックは設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定変更を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定変更のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
図17(a)~(c)は、中央部領域のLEDチェック(扉開放)の実行中に、設定キーを戻した後に前面扉102が閉鎖されるまでの流れを示した図である。
本例では、図17(b),(c)に示すように、中央部領域のLEDチェックの実行中に、設定キーがオフの状態(設定キーを初期位置に戻した状態)で前面扉102が閉鎖されたことから、通常遊技状態に移行し、デモ画面を表示している。
また、設定変更・設定確認モードが終了し、通常遊技状態に移行したことから、動作チェック(LEDチェックやスピーカチェック)を強制的に終了し、LEDは、LEDチェックに基づく発光から、演出用発光態様に基づく発光に変化し、スピーカは、スピーカチェックに基づく音声出力から、演出用音声態様に基づく音声出力に変化している。
本例によれば、動作チェックは、設定キーの操作に伴う設定変更中または設定確認中に実行可能であり、動作チェック中に設定キーをオンからオフにしたことに関連して該動作チェックが終了するため、動作チェックの完了を待つことなく終了させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記動作チェックは、設定変更中および設定確認中の少なくとも一方で実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記或る動作パターンに基づいた動作を実行しない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、動作チェックを実行していない領域に配置された或る演出手段は或る動作パターンに基づいた動作を実行しないため、動作チェックの対象となっている演出手段が分かりやすくなり、動作チェックをより確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記或る動作パターンに基づいた動作を実行せず、前記第二の或る演出手段は、前記扉が開放されている状態で、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知を実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、動作チェックを実行していない領域に配置された或る演出手段は或る動作パターンに基づいた動作を実行しないため、動作チェックの対象となっている演出手段が分かりやすくなり、動作チェックをより確実に行うことができる。また、扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第二の或る演出手段は、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知を実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、前記或る演出手段は、光を発光可能な複数の発光手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)であり、前記複数の発光手段は、第一の発光手段と第二の発光手段を含み、前記第一の発光手段(例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記第二の発光手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作を実行せず、前記動作チェックが不可能であり、前記第二の発光手段は、前記扉が開放されている状態で、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知(例えば、図10(b)に示す扉開放報知)を実行可能であり、前記扉開放報知は、前記或る動作パターンとは異なる動作パターンに基づく動作(例えば、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯)であってもよい。
このような構成とすれば、扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、第一の発光手段の動作チェックを行うことができる。
また、前記複数の発光手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記第二の発光手段は、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックが可能であってもよい。
このような構成とすれば、扉が閉鎖されている状態でも動作チェックが可能であるため、利便性を高めることができる。
また、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記発光手段は消灯するものであってもよい。
このような構成とすれば、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
また、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第一の発光手段は、消灯し、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第二の発光手段は、前記扉開放報知を実行するものであってもよい。
このような構成とすれば、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
また、前記或る動作パターンは、一または複数の色で前記発光手段を点滅させる点滅パターン(例えば、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターン)であり、前記扉開放報知は、或る色で前記第二の発光手段を点灯(例えば、白色で点灯)させる動作であってもよい。
このような構成とすれば、扉開放報知と動作チェックの違いを分かりやすく区別することができ、利便性を高めることができる。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記動作チェックの設定を実行可能な動作チェック設定画面(例えば、図8(d)等に示す動作チェックメニュー画面MCM)を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記動作チェック設定画面が消え、演出表示が開始され、前記設定変更が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記動作チェック設定画面が継続して表示されるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業を忘れないようにさせることができ、遊技の公平性を担保することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、操作手段(例えば、十字キー193b、OKボタン193a)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段は、複数の領域で構成され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、上部領域、中央部領域、下部領域)を前記操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、スピーカ272,277等の音出力手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、右下、左下、上部)が前記操作手段による操作によらずに自動で切り替わる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、操作手段(例えば、十字キー193b、OKボタン193a)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段は、複数の領域で構成され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、上部領域、中央部領域、下部領域)を前記操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、スピーカ272,277等の音出力手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、右下、左下、上部)が前記操作手段による操作によらずに自動で切り替わり、前記第一の或る演出手段の前記動作チェック中は、前記第二の或る演出手段の前記動作チェックが不可能であり、前記第二の或る演出手段の前記動作チェック中は、前記第一の或る演出手段の前記動作チェックが不可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。また、第一の或る演出手段の動作チェック中は、第二の或る演出手段の動作チェックが不可能であり、第二の或る演出手段の動作チェック中は、第一の或る演出手段の動作チェックが不可能であるため、個々の演出手段の動作チェックをより確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、操作手段(例えば、十字キー193b、OKボタン193a)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段は、複数の領域で構成され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、上部領域、中央部領域、下部領域)を前記操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、スピーカ272,277等の音出力手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、右下、左下、上部)が前記操作手段による操作によらずに自動で切り替わり、前記動作チェックは、設定キーの操作に伴う設定変更中および設定確認中のうちの少なくとも一方で実行可能であり、前記動作チェックの実行中に前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して該動作チェックが終了する、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。また、動作チェックは、設定キーの操作に伴う設定変更中または設定確認中に実行可能であり、動作チェック中に設定キーをオンからオフにしたことに関連して該動作チェックが終了するため、動作チェックの完了を待つことなく終了させることができる。
また、前記第一の或る演出手段は、音を出力可能な複数の音出力手段であり、前記第二の或る演出手段は、光を発光可能な複数の発光手段であってもよい。
このような構成とすれば、発光手段の動作チェックは目で確認する必要があり、動作チェックの対象を手動で切り替えて確実に動作チェックを行うことができ、音出力手段の動作チェックは耳で確認すればよく、動作チェックの対象を自動で切り替えて簡易に動作チェックを行うことができる。
また、開閉可能な扉(例えば、前面扉102)を備え、前記音出力手段は、前記扉が開放されている状態で、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知音(例えば、「扉が開いています」といった音声や、ピーピーといった警告音)を実行可能であり、前記或る動作パターンは、前記動作チェックの対象となる前記領域を特定することが可能な音声(例えば、図15に示す、「右下スピーカテスト中」→「左下のスピーカテスト中」→「上部スピーカテスト中」といった音声)を含む動作チェック音を、前記音出力手段から出力させる動作パターンであり、前記扉開放報知音は、前記動作チェック音とは異なる音であり、前記音出力手段は、前記扉が開放されている状態で前記動作チェックが可能であり、該動作チェックにおいて、前記扉開放報知音を出力しながら前記動作チェック音を出力可能であってもよい。
このような構成とすれば、扉の開放を外部に知らせつつ動作チェックを同時に行うことができ、利便性を高めることができる。
また、開閉可能な扉(例えば、前面扉102)を備え、前記複数の発光手段は、第一の発光手段と第二の発光手段を含み、前記第一の発光手段は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記第二の発光手段は、前記扉が開放されている状態で、前記動作を実行せず、前記動作チェックが不可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の発光手段の動作チェックのために扉を閉鎖させることで、設定変更等の誤操作を未然に防止できる場合がある。
また、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックの対象となっていない前記領域に配置された前記発光手段は消灯するものであってもよい。
このような構成とすれば、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
また、前記動作チェックは、設定変更中または設定確認中に実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等のみが動作チェックを行うことができる。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記動作チェックが実行可能な動作チェック画面(例えば、図8(d)等に示す動作チェックメニュー画面MCM)を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記動作チェック画面が消え、遊技に関する演出表示が開始され、前記設定変更が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記動作チェック画面が継続して表示されるものであってもよい。
動作チェックは設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定変更を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定変更のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
また、本発明に係る「演出手段」は、液晶表示装置157等の表示手段であってもよいし、シャッタ163等の可動体であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、或るエラーの報知が実行可能な遊技台であって、前記或るエラーは、前記遊技台において発生し得る複数種類のエラーのうちの少なくとも一つのエラーであり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に電源を投入した際に該或るエラーが継続している場合には、設定変更操作の一部として設定キーを操作しても設定値の変更が不可能な状態(以下、「第一の状態」という。)となり、前記電源を投入した際に前記或るエラーが発生していない状態には、設定値の変更が可能な状態(以下、「第二の状態」という。)と、設定値の確認が可能な状態(以下、「第三の状態」という。)が含まれ、前記設定変更操作の一部として前記設定キーによる或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記第二の状態となり、前記電源を投入した後に前記或る操作が行われた場合には、前記第三の状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記第一の状態となり、該第一の状態において該或るエラーが解消された場合には、前記第三の状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、或るエラーの報知が実行可能な遊技台であって、前記或るエラーは、前記遊技台において発生し得る複数種類のエラー(例えば、メダル投入異常1~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常、RAM不良、入賞異常等)のうちの少なくとも一つのエラーであり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に電源を投入した際に該或るエラーが継続している場合には、設定変更操作の一部として設定キーを操作(例えば、設定キースイッチを回転してオンにする操作)しても設定値の変更が不可能な状態(以下、「第一の状態」という。設定変更不可能状態)となり、前記電源を投入した際に前記或るエラーが発生していない状態には、設定値の変更が可能な状態(以下、「第二の状態」という。)と、設定値の確認が可能な状態(以下、「第三の状態」という。)が含まれ、前記設定変更操作の一部として前記設定キーによる或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記第二の状態となり、前記電源を投入した後に前記或る操作が行われた場合には、前記第三の状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に前記設定変更操作の一部として前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、設定値の変更が不可能な前記第一の状態となり、該第一の状態において該或るエラーが解消された場合には、設定値の変更が可能な状態に移行することなく、設定値の確認が可能となり、前記或るエラーの報知(例えば、或るエラーの報知)が開始された後で前記第一の状態であることの報知が開始される(例えば、設定変更不可能状態報知を行う)、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定値を変更する操作が完了して遊技が開始された後に或るエラーが発生し、設定値を変更する操作が無駄になってしまうような事態を回避することができ、作業性を高めることができる。また、或るエラーの報知が開始された後で第一の状態であることを報知するため、或るエラーが発生していることと、設定値の変更が不可能であることを分かりやすく報知することができ、作業性をより高めることができる。また、エラーの解消後に、設定値の変更が可能な状態に移行することなく設定値の確認を行うことができるため、エラーの解消後も確実に設定変更ができないようにすることができるとともに、エラーによって設定値が誤った値に変更されていないかどうか(誤作動していないかどうか)を確実に確認することができ、作業性を高めることができる。
<賭数警告報知>
次に、図18~図21を用いて、賭数警告報知について説明する。なお、図18~図21の各図は、スロットマシン100の主要部位を示した概略図(正面図)である。
<賭数警告報知/報知手段、表示手段、状態報知手段>
最初に、賭数警告報知が実行可能な報知手段について説明する。本例に係るスロットマシン100は、推奨される賭数とは異なる賭数による遊技が実行された場合に、賭数警告報知(警告報知)を実行可能な報知手段を備える。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126等が挙げられ、本例では、液晶表示装置やLEDで構成される。
報知手段として表示手段を適用した場合、例えば、液晶表示装置126において、通常背景を表示しつつ、「2枚賭け遊技!3枚賭けするのじゃ!!」といった文字列を表示することや、液晶表示装置126の全ての表示領域を用いて、「3枚賭け遊技を行ってください」といった文字列を含む画像を表示すること等が、賭数警告報知の一例に該当する。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図2を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
報知手段として音出力手段を適用した場合、例えば、スピーカ272,277から、警告音を出力することや、ストップボタン137~139やスタートレバー135の操作に関連して警告音を出力することや、「2枚賭けです。注意してください」、「3枚賭け遊技を行ってください」といった音声を出力すること等が、賭数警告報知の一例に該当する。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、上述の操作ナビを行うためのナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
報知手段として発光手段を適用した場合、例えば上部ランプ142やサイドランプ144を点滅させることや、ストップボタン137~139やスタートレバー135の発光色を変化させること等が、賭数警告報知の一例に該当する。
本例のタイトルパネル162は、遊技者から視認可能な位置に設けられた状態報知手段としても機能する。詳細は後述するが、タイトルパネル162(状態報知手段)は、第一の状態であることを示唆する第一の報知と、第二の状態であることを示唆する第二の報知を実行可能である。
<賭数警告報知/遊技性>
次に、本例のスロットマシン100の遊技性について説明する。
本例に係るスロットマシン100は、2枚賭け遊技(第一の賭数)による遊技が推奨される2枚賭け推奨遊技(第一の状態)と、3枚賭け遊技(第二の賭数)による遊技が推奨される3枚賭け推奨遊技(第二の状態)と、を有して構成される。
第一の状態は、2枚賭け遊技(第一の賭数)による遊技においてボーナス(或る内部当選役)に内部当選した場合に第二の状態に移行する通常遊技である。一方、第二の状態は、3枚賭け遊技(第二の賭数)による遊技において或る内部当選役に入賞することが無いAT遊技であり、第二の状態よりも第一の状態の方が遊技者にとって不利な状態である。
図18(a)~(d),図19(a)~(d),図20(a)に示す状態は、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)であり、図20(b)~(d),図21(a)~(b)に示す状態は、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)である。
上述の通り、本例のタイトルパネル162は、第一の状態であることを示唆する第一の報知と、第二の状態であることを示唆する第二の報知を実行可能であり、本例では、図18(a)~図20(a)に示す2枚賭け推奨遊技(第一の状態)では、タイトルパネル162を消灯することで、第一の報知を実行している。
一方、図20(b)~図21(b)に示す3枚賭け推奨遊技(第二の状態)では、通常遊技と同じ報知態様でタイトルパネル162を点灯することで、第二の報知を実行している。
なお、本発明に係る「第一の報知」や「第二の報知」の報知態様は、特に限定されず、例えば、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)では、通常遊技とは異なる報知態様での報知を実行(例えば、タイトルパネル162を特別な発光パターンで点灯する)ことで、第二の報知を実行してもよい。
また、本発明に係る「状態報知手段」は、タイトルパネル162に限定されず、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、上述の操作ナビを行うためのナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等の発光手段であってもよいし、スピーカ277,277等の音出力手段であってもよい。
<賭数警告報知/実施例>
次に、賭数警告報知の実施例について説明する。
<賭数警告報知/実施例/2枚賭け推奨遊技(第一の状態)>
図18(a)~(d),図19(a)~(d),図20(a)に示す状態は、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)であり、図18(a)に示す状態は、初期出荷後のスロットマシン100において2枚賭け推奨遊技(第一の状態)が開始され、ボーナス(或る内部当選役)に内部当選していない状態(ボーナス非内当状態)である。
この2枚賭け推奨遊技(第一の状態)は、本来は遊技者が遊技をすることがない状態であるが、遊技店の店員等が3枚賭け推奨遊技(第二の状態)に移行させなかった場合等に、遊技が可能となる状態であり、AT抽選が行われないことに加えて、3枚賭け遊技でボーナスに入賞した場合であってもボーナス遊技によるメダルの払い出しが少なく、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)よりも遊技者にとって不利な状態である。
本例では、タイトルパネル162を消灯することで、現在の状態が2枚賭け推奨遊技(第一の状態)であることを示唆する第一の報知を開始している。
本例によれば、第一の状態が本来推奨される遊技状態ではないことや、第二の状態において警告報知が行われた場合には遊技者にとって不利となることを、遊技者や遊技店の店員等に示唆することができ、不利益を与えることを防止することができる。
図18(b)に示す状態は、メダル(遊技媒体)が13枚投入され、3枚が当該遊技の賭数として使用され、残りの10枚が電子的に貯留(クレジット)された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが10枚であることを示す表示(本例では、「10」の数値表示)を行っている。
図18(c)に示す状態は、3枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において3枚賭け遊技(第二の賭数による遊技)が実行された場合に、賭数警告報知(警告報知)を実行しないように構成しているため、ここでは、賭数警告報知を実行しない。
本例によれば、第二の状態において第一の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行し、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないため、本来推奨されるべき第二の状態においてのみ警告報知を行うことで、正しい打ち方を遊技者に示唆することができ、第二の状態に対して悪い印象を与えことを防止することができる。また、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないことで、第二の状態ではないことを気付かせることができる。
また、当該遊技では特定の入賞役(本例では、強チェリー)に内部当選しているが、本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)では予告表示を表示しないように構成しているため、ここでは、特定の入賞役(強チェリー)の内部当選に基づく予告演出を実行しない。
本例によれば、第一の状態では予告表示をしないことで違和感を与え、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
図18(d)に示す状態は、3枚賭け遊技においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、特定の入賞役(強チェリー)が内部当選している状態で第3停止操作が行われたことで、特定の入賞役(強チェリー)に入賞しているが、本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において3枚賭け遊技(第二の賭数による遊技)が実行された場合には、特定の入賞役に入賞した場合であっても払い出しを実行しないように構成しているため、ここでは、払い出しを実行しない。
図19(a)に示す状態は、10枚のクレジットから充当された2枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが8枚(=10-2)であることを示す表示(本例では、「8」の数値表示)を行っている。
図19(b)に示す状態は、2枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において2枚賭け遊技(第一の賭数による遊技)が実行されているため、賭数警告報知を実行しない。また、ボーナス(或る内部当選役)に内部当選していないため、ボーナス非当選状態が維持されている。
図19(c)に示す状態は、2枚賭け遊技、入賞役非当選の状態においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、入賞役に非当選であったことから、払い出しを実行していない。
図19(d)に示す状態は、8枚のクレジットから充当された2枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが6枚(=8-2)であることを示す表示(本例では、「6」の数値表示)を行っている。
図20(a)に示す状態は、2枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において2枚賭け遊技(第一の賭数による遊技)が実行されているため、賭数警告報知を実行しないが、ボーナス(或る内部当選役)に内部当選したため、ボーナス非内当状態からボーナス内当状態に移行している。
<賭数警告報知/実施例/3枚賭け推奨遊技(第二の状態)>
図20(b)~(d),図21(a)~(b)に示す状態は、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)であり、図20(b)に示す状態は、2枚賭け遊技、ボーナス内当状態においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、レバー操作時(内部抽選時)にボーナスに内部当選したことから、当該遊技の第3停止操作を契機として、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)から3枚賭け推奨遊技(第一の状態)に移行するとともに、タイトルパネル162を点灯することで、現在の状態が3枚賭け推奨遊技(第二の状態)であることを示唆する第二の報知を開始している。
本例によれば、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
図20(c)に示す状態は、8枚のクレジットから充当された3枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが5枚(=8-3)であることを示す表示(本例では、「5」の数値表示)を行っている。
図20(d)に示す状態は、3枚賭け遊技においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)では予告表示を表示可能に構成しているため、ここでは、特定の入賞役(強チェリー)の内部当選に基づく予告演出を実行するとともに、特定の入賞役(強チェリー)に対応する払い出し(本例では、4枚)を行っている。
図21(a)に示す状態は、9枚のクレジットから充当された2枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが7枚(=9-2)であることを示す表示(本例では、「7」の数値表示)を行っている。
図21(b)に示す状態は、3枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)において3枚賭け遊技(第二の賭数による遊技)が実行された場合に、賭数警告報知(警告報知)を実行するように構成しているため、ここでは、賭数警告報知AR(本例では、「2枚賭け遊技! 3枚賭けするのじゃ!!」といった文字列を含む画像の表示)を実行している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)によれば、報知手段と、複数種類の状態のうちのいずれかの状態に移行させる制御手段(例えば、制御部300)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の状態は、第一の状態と第二の状態を含み、前記第一の状態は、第一の賭数による遊技(例えば、2枚賭け遊技)が推奨される状態であり、前記第二の状態は、第二の賭数による遊技(例えば、3枚賭け遊技)が推奨される状態であり、前記第一の賭数と前記第二の賭数は、異なる数であり、前記報知手段は、推奨される賭数とは異なる賭数による遊技が実行された場合に、該賭数に関する警告報知(例えば、図21(b)に示す賭数警告報知AR)を実行可能であり、前記報知手段は、前記第二の状態において前記第一の賭数による遊技が実行された場合に、前記警告報知を実行し、前記報知手段は、前記第一の状態において前記第二の賭数による遊技が実行された場合に、前記警告報知を実行しない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第二の状態において第一の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行し、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないため、本来推奨されるべき第二の状態においてのみ警告報知を行うことで、正しい打ち方を遊技者に示唆することができ、第二の状態に対して悪い印象を与えことを防止することができる。また、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないことで、第二の状態ではないことを気付かせることができる。
また、前記第二の状態よりも前記第一の状態の方が遊技者にとって不利な状態であってもよい。
このような構成とすれば、第一の状態が本来推奨される遊技状態ではないことや、第二の状態において警告報知が行われた場合には遊技者にとって不利となることを、遊技者や遊技店の店員等に示唆することができ、不利益を与えることを防止することができる。
また、前記第一の状態は、前記第一の賭数による遊技において或る内部当選役(例えば、ボーナス)に内部当選した場合に前記第二の状態に移行する通常遊技であり、前記第二の状態は、前記第二の賭数による遊技において前記或る内部当選役に入賞することが無いAT遊技であってもよい。
また、遊技者から視認可能な位置に設けられた状態報知手段(例えば、図18に示すタイトルパネル162)を備え、前記状態報知手段は、前記第一の状態であることを示唆する第一の報知(例えば、タイトルパネル162を消灯)と、前記第二の状態であることを示唆する第二の報知(例えば、タイトルパネル162を点灯)を実行可能であり、前記第一の報知は、前記第一の状態における前記或る内部当選役の内部当選に関連して前記第二の報知に切り替わり、前記第二の報知の報知態様は、通常遊技における前記状態報知手段の報知態様と同じであってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
また、複数種類の表示が可能な表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、前記複数種類の表示は、背景表示(例えば、図18、図20等に示す、殿と爺が城内の座敷に座っている様子を表す背景表示)と予告表示(例えば、図20(d)に示す、特定の入賞役(強チェリー)の内部当選に基づく予告演出)を含み、前記背景表示は、前記第一の状態と前記第二の状態で同じであり、前記予告表示は、前記第二の状態で表示可能であり、前記第一の状態では表示されないものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の状態では予告表示をしないことで違和感を与え、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
また、前記第一の状態では、第一の背景表示を表示し、前記第二の状態では、第一の背景表示とは異なる第二の背景表示を表示してもよいし、前記第一の背景表示は、第一の状態でのみ表示可能な背景表示(第一の状態専用の背景表示)であってもよい。また、予告表示についても同様に、前記第一の状態では、第一の予告表示を表示し、前記第二の状態では、第一の予告表示とは異なる第二の予告表示を表示してもよいし、前記第一の予告表示は、第一の状態でのみ表示可能な予告表示(第一の状態専用の予告表示)であってもよい。
<メニュー画面(設定画面)>
次に、図22~図27を用いて、メニュー画面(設定画面)について説明する。
図22(a)に示す状態は、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源が投入された状態である。
本例では、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源が投入されたことから、設定変更・設定確認モードに移行し、液晶表示装置157において、メニュー画面(設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、メニュー画面(設定画面)において、設定変更履歴、エラー履歴、システム音量設定、省電力モード設定、動作チェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
本例によれば、設定変更や設定確認等の作業とともに、その他の各種設定を実行することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<メニュー画面(設定画面)/システム音量設定>
次に、図22を用いて、システム音量設定について説明する。システム音量設定では、遊技店の店員等の管理者のみが設定可能な最大音量や、エラー(例えば、前面扉102の開放)の発生時に出力するエラー音の設定等が可能である。
図22(b)は、メニュー画面においてシステム音量設定SSの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(c)は、システム音量設定SSの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面においてシステム音量設定SSの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図22(c)に示すように、液晶表示装置157において、システム音量画面SSMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、システム音量画面SSMにおいて、音出力手段(スピーカ272,277等)から出力する音声の音量(管理者設定音量)を調整することが可能である。
本例では、十字キー193bの右ボタンを押下すると、管理者設定音量を音量1(最小音量)→音量2→音量3(最大音量かつ初期値)の順番で段階的に大きくすることが可能であり、十字キー193bの左ボタンを押下すると、管理者設定音量を音量3(最大音量かつ初期値)→音量2→音量1(最小音量)の順番で段階的に小さくすることが可能であり、OKボタン193aを押下すると、管理者設定音量を設定(記憶)することが可能である。
音量1~3の音圧は、特に限定されないが、例えば、音量1の音圧は80dBであり、音量2の音圧は90dBであり、音量3の音圧は100dBである。また、管理者設定音量の設定値は、3段階に限定されないことは言うまでもない。また、最大音量を初期値として設定する例を示したが、最小音量であってもよいし、その他の音量であってもよい。
図22(d)は、システム音量画面SSMにおいて管理者設定音量を音量2に変更し、OKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、図22(c)に示すシステム音量画面SSMにおいて、十字キー193bの左ボタンが押下されたことから、管理者設定音量の仮選択を、音量3(最大音量かつ初期値)から音量2に変更した後に、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている音量2を、管理者設定音量として設定(記憶)している。
なお、図示は省略するが、メニュー画面において、システム光量設定の項目を追加し、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、ストップボタン137~139、タイトルパネル162等)から出力する光の光量(管理者設定光量)を調整することが可能であってもよい。
この場合、十字キー193bの右ボタンを押下すると、管理者設定光量を光量1(最小光量)→光量2→光量3(最大光量かつ初期値)の順番で段階的に大きくすることが可能であり、十字キー193bの左ボタンを押下すると、管理者設定光量を光量3(最大光量かつ初期値)→光量2→光量1(最小光量)の順番で段階的に小さくすることが可能であり、OKボタン193aを押下すると、管理者設定光量を設定(確定)することが可能であってもよい。
光量1~3の輝度は、特に限定されないが、例えば、光量1の輝度は「暗(デューティ比40%)」であり、光量2の輝度は「中(デューティ比70%)」であり、光量3の輝度は「明(デューティ比100%)」である。また、管理者設定光量の設定値は、3段階に限定されないことは言うまでもない。また、最大光量を初期値として設定する例を示したが、最小光量であってもよいし、その他の光量であってもよい。
<メニュー画面(設定画面)/省電力モード設定オフ→オン>
次に、図23を用いて、省電力モード設定について説明する。省電力モード設定では、音量および光量のうちの少なくとも一方に関する設定を実行可能であり、本例では、省電力モードをオンに設定すると、音出力手段(スピーカ272,277等)から出力する音声の音量や、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)から出力する光の光量や、表示手段(液晶表示装置157)の輝度を、省電力に適した数値に変更する(音量を下げる、ステレオ音声をモノラル音声に変更する、光量や輝度を下げる、色を単色にする、スタティック点灯をダイナミック点灯に切り替える等)ことが可能である。
なお、省電力モードの内容は、特に限定されず、例えば、省電力モードをオフからオンにした後に、非遊技状態が所定時間経過した場合に、省電力モードに移行してもよいし、精算ボタンが操作された場合に、強制的に省電力モードに移行してもよいし、或る遊技状態(例えば、AT遊技やボーナス遊技)では省電力モードに移行しないように構成してもよいし、遊技中であっても省電力モードに移行し、音出力手段の音量、発光手段の光量、表示手段の輝度等を制限してもよい。
図23(a),(b)は、システム音量設定から戻ったメニュー画面において、省電力モード設定EMの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(c)は、省電力モード設定EMの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面において省電力モード設定EMの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図23(c)に示すように、液晶表示装置157において、省電力モード設定画面EMMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、省電力モード設定画面EMMにおいて、省電力モード設定のオンとオフの切り替えが可能である。
図23(d)は、省電力モード設定画面EMMにおいて省電力モード設定オンを仮選択している状態の表示例を示した図であり、図24(a)は、省電力モード設定オンが設定された状態の表示例を示した図である。
本例では、図23(c)に示す省電力モード設定画面EMMにおいて、十字キー193bの下ボタンが押下されたことから、図23(d)に示すように、省電力モード設定の仮選択をオフからオンに変更し、省電力モード設定オンを仮選択した後に、図24(a)に示すように、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている省電力モード設定オンを省電力モードとして設定(記憶)している。
<メニュー画面(設定画面)/省電力モード設定オン→システム音量設定>
図24(b),(c)は、省電力モード設定から戻ったメニュー画面において、システム音量設定SSの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(d)は、システム音量設定SSの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、システム音量設定(第一の設定)として音量を音量2(或る音量)に設定した後に、省電力モード設定(第二の設定)として省電力モードをオフからオンに設定した場合に、図24(d)に示すように、システム音量設定(第一の設定)が無効化され、音量2(或る音量)が音量3(初期値。最大音量)に設定されるように構成している。
本例によれば、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、音量に関する設定(第一の設定)が無効化されるため、省電力モードによって設定される音量や光量を確認しつつ、音量に関する再設定を行うことができ、遊技店の店員等の利便性が高まるとともに、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
また、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、第一の設定による音量が最大音量に設定されるため、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
<メニュー画面(設定画面)/省電力モード設定オフ→システム音量設定>
図25(a)は、システム音量画面SSMにおいて管理者設定音量を音量1に変更し、OKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、図22(c)に示すシステム音量画面SSMにおいて、十字キー193bの左ボタンが押下されたことから、管理者設定音量の仮選択を、音量3(最大音量かつ初期値)から音量1に変更した後に、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている音量1を、管理者設定音量として設定(記憶)している。
図25(b),(c)は、システム音量設定から戻ったメニュー画面において、省電力モード設定EMの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(d)は、省電力モード設定EMの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面において省電力モード設定EMの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図25(d)に示すように、液晶表示装置157において、省電力モード設定画面EMMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、省電力モード設定画面EMMにおいて、省電力モード設定のオンとオフの切り替えが可能である。
図26(a)は、省電力モード設定画面EMMにおいて省電力モード設定オフを仮選択している状態の表示例を示した図であり、図26(b)は、省電力モード設定オフが設定された状態の表示例を示した図である。
本例では、図25(d)に示す省電力モード設定画面EMMにおいて、十字キー193bの上ボタンが押下されたことから、図26(a)に示すように、省電力モード設定の仮選択をオンからオフに変更し、省電力モード設定オフを仮選択した後に、図26(b)に示すように、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている省電力モード設定オフを省電力モードとして設定(記憶)している。
図26(c),(d)は、省電力モード設定から戻ったメニュー画面において、システム音量設定SSの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、図27(a)は、システム音量設定SSの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、省電力モードがオンに設定されている状態において、システム音量設定(第一の設定)として音量を音量1(或る音量)に設定した後に、省電力モード設定(第二の設定)として該省電力モードをオンからオフに設定した場合に、システム音量設定(第一の設定)が維持されるように構成している。
省電力モードをオフに設定した場合には、音量に関する再設定の必要がないことが多いが、本例によれば、省電力モードをオンからオフに設定した場合に、音量に関する設定が維持されるため、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、遊技に関する複数の設定を実行可能な設定手段(例えば、主制御部300、液晶表示装置157、十字キー193b、OKボタン193a)と、を備えた遊技台であって、前記複数の設定は、第一の設定と第二の設定を含み、前記第一の設定は、音量(例えば、スピーカ272,277から出力される音量)に関する設定(例えば、図22(b)に示すシステム音量設定)であり、前記第二の設定は、省電力モードに関する設定(例えば、図23(b)に示す省電力モード設定)であり、前記省電力モードは、音量および光量(例えば、スピーカ272,277から出力される音量、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)から出力する光の光量や、表示手段(液晶表示装置157)の輝度)のうちの少なくとも一方に関する設定(例えば、音量と光量を下げる、音量を上げて光量を下げる、音量を下げて光量をあげる、音出力手段を消音する、発光手段を消灯する等)を実行可能であり、前記第一の設定として音量を第一の音量(例えば、初期値)に設定した後に、前記第二の設定として前記省電力モードをオフからオンに設定した場合に、該第一の音量が維持され、前記第一の設定として音量を第二の音量(例えば、初期値以外の音量)に設定した後に、前記第二の設定として前記省電力モードをオフからオンに設定した場合に、該第二の音量が異なる音量に変更される(例えば、最大音量や最小音量に初期化される)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、音量に関する設定(第一の設定)が無効化されるため、省電力モードによって設定される音量や光量を確認しつつ、音量に関する再設定を行うことができ、遊技店の店員等の利便性が高まるとともに、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
また、前記第一の設定として音量を初期値に設定した後に、前記第二の設定として前記省電力モードをオフからオンに設定した場合に、該初期値が維持されてもよく、この場合、前記初期値は、前記第一の設定として設定可能な音量の最大音量(または、最小音量)であってもよい。
このような構成とすれば、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、第一の設定による音量が最大音量に設定されるため、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
また、前記省電力モードがオンに設定されている状態において、前記第一の設定として音量を前記第一の音量に設定した後に、前記第二の設定として該省電力モードをオンからオフに設定した場合に、該第一の音量が維持される(第一の設定が無効化されない)ものであってもよい。
省電力モードをオフに設定した場合には、音量に関する再設定の必要がないことが多いが、このような構成とすれば、省電力モードをオンからオフに設定した場合に、音量に関する設定が維持されるため、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
また、前記設定手段による前記設定は、設定変更中および設定確認中のうちの少なくとも一方で実行可能となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更や設定確認等の作業とともに、その他の各種設定を実行することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記設定に関する表示を表示可能な表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部(例えば、設定値1~6に対して1ずつ加算更新を行う設定スイッチによる押下操作)は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記複数の設定のうちの少なくとも一つの設定が実行可能な設定画面(例えば、図22(a)に示すメニュー画面)を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に(例えば、スタートレバー135による押下操作を受け付け、設定値が確定した後に)、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記設定画面が消え、演出表示(例えば、デモ画面表示や通常演出)が開始され(例えば、図17(c)参照)、前記設定変更が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記設定画面が継続して表示される(例えば、図16(d)参照)ものであってもよい。
各種設定は設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定変更を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定変更のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
また、電源を投入した後に設定キーをオフからオンにした場合(以下、「第二の場合」という。)に設定確認が可能な状態となり、前記設定確認の操作の一部(例えば、設定値を表示させる設定スイッチによる押下操作)は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記複数の設定のうちの少なくとも一つの設定が実行可能な設定画面(例えば、図22(a)に示すメニュー画面)を表示可能であり、前記設定確認が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記設定画面が消え、遊技に関する演出表示(例えば、デモ画面表示や通常演出)が開始され(例えば、図17(c)参照)、前記設定確認が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記設定画面が継続して表示される(例えば、図16(d)参照)ものであってもよい。
各種設定は設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定確認を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定確認のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
また、設定変更中または設定確認中は、前記扉が開放していることを光や表示で報知する一方で、前記扉が開放していることを音で報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、設定変更または設定確認の作業を静かな環境で実行することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<各種報知>
次に、スロットマシン100が実行可能な各種報知について説明する。
<各種報知/報知手段(表示手段)>
最初に、各種報知の説明に先立って、図28(a)を用いて、スロットマシン100が備える報知手段について説明する。図28(a)は、スロットマシン100が備える報知手段を抜き出して示した主要部位概略図(正面図)である。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126等が挙げられ、これらの表示手段は、本例では、液晶表示装置、LED、セグメント表示器等で構成される。
<各種報知/報知手段(音出力手段)>
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図2を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
<各種報知/報知手段(発光手段)>
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、各リール110~112のリールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、これらの発光手段は、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
なお、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135は、遊技者による操作が可能な操作手段としても機能する。また、本発明は、パチンコ機にも適用可能であり、パチンコ機が備える発光手段としては、枠ランプ、演出ボタン、役物等が挙げられる。
<各種報知/設定変更・設定確認モード>
次に、各種報知の説明に先立って、設定変更・設定確認モードについて説明する。
本実施形態に係る遊技台は、前面扉102(扉体)を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオフからオンにした場合)に、設定値の変更(設定変更)が可能な状態(設定変更モード)に移行可能である。
ここで、設定変更とは、遊技台の設定値を変更することをいい、本例では、設定値(設定1~設定6のいずれか)を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値が6を超えると1に戻ることを繰り返して実行することで、設定値を変更することが可能である。
また、設定変更モードにおいて、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定し、設定キーによる或る操作が解除されると(本例では、オンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれると)、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)が終了し、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行する。なお、「或る操作の解除」は、「設定キーをオンからオフにする操作を行った後に設定キーを抜く操作」に限定されず、「設定キーをオンからオフにする操作」であってもよい。
なお、操作手段(設定スイッチ)の押下操作を行わずに操作手段(スタートレバー135)の操作を実行した場合や、操作手段(設定スイッチ)の押下操作を繰り返すことにより設定値が1周(例えば、設定5→設定6→設定1→…→設定5)して操作手段(スタートレバー135)の操作を実行した場合には、前回の設定と同じ設定となる。
本実施形態に係る遊技台は、前面扉102(扉体)を開放し、電源を投入した後に、本体101の内部に設けられた設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた場合に、設定値の確認(設定確認)が可能な状態(設定確認モード)に移行可能である。
ここで、設定確認とは、遊技台の設定値を確認することをいい、本例では、操作手段(設定スイッチ)による押下操作によって、初期設定された設定値(例えば、設定1)、または、設定変更によって設定された設定値(設定1~設定6のいずれか)を払出枚数表示器127に表示することで、設定値を確認することが可能である。
また、設定確認モードにおいて、設定キーによる或る操作が解除され(本例では、オンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、前面扉102が閉鎖されると、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)が終了し、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行する。なお、「或る操作の解除」は、「設定キーをオンからオフにする操作を行った後に設定キーを抜く操作」に限定されず、「設定キーをオンからオフにする操作」であってもよい。
なお、本願明細書においては、設定変更が可能な設定変更モードと、設定確認が可能な設定確認モードを総称して、設定変更・設定確認モードという場合があり、設定変更・設定確認モードには、設定変更のみが可能な設定変更モードと、設定確認のみが可能な設定確認モードと、設定変更および設定確認が可能なモードが含まれる。
<各種報知/設定変更モード>
次に、設定変更モードにおける各種報知について説明する。
図28(b)~図30(c)は、設定変更モードにおいて動作チェックと設定変更が実行された後に通常遊技に移行するまでの各種報知の一例を時系列で示した図である。
<各種報知/扉開放→設定変更を伴う電源投入→設定変更モードに移行>
図28(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源を投入し、設定変更モードに移行した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオフからオンにした場合)に、設定値の変更(設定変更)が可能な状態(設定変更モード)に移行可能である。
また、スロットマシン100では、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す報知音の出力を開始せず、扉体が開放状態であることを示す報知音の出力を開始する。また、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を第一の表示態様で表示する。
具体的には、図28(b)に示す状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、図28(c)に示す「設定変更中です!」という人物Aの音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の音。本例では、「扉が開放しています」という人物Aの音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力する。
本例によれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定変更中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、スロットマシン100では、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、報知手段の一部を用いて、扉体が開放状態であることを示す報知を行う。
具体的には、図28(b)に示す状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
なお、演出ボタン192は、各種設定等において操作手段として機能する手段であるとともに、報知が可能な報知手段として機能する手段であるが、図28(b)に示すような、開放報知を行う報知手段として機能する場合には、操作が無効になる操作手段である。
<各種報知/設定変更モード(扉開放→扉閉鎖)>
図28(c)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
スロットマシン100では、設定値が変更可能な状態であって扉体が閉鎖状態の場合(第二の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す報知音の出力を開始する。また、設定値が変更可能な状態であって扉体が閉鎖状態の場合(第二の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を第二の表示態様で表示する。
図28(c)に示す状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という人物Aの音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力する。
図28(b),(c)を用いて説明したように、本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、スロットマシン100は、設定値が変更可能な状態であって扉体が閉鎖状態の場合(第二の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第二の表示態様(本例では、緑色の背景画像の左上隅に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(第一の設定画面。動作チェック設定画面を含む表示態様))で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
具体的には、本例の設定変更モードでは、液晶表示装置157において、動作チェックを開始可能な設定画面(第一の設定画面。動作チェック設定画面)を表示する。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面(第一の設定画面)において、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を、第一の表示態様で表示する一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を、第一の表示態様とは異なる第二の表示態様で表示するため、設定変更中において、扉開放と扉閉鎖のいずれの状態であるかを容易に把握することができる。
また、本例では、第二の表示態様では、第一の表示態様に比べて「設定変更中」という文字列を小さく表示するが、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
なお、設定変更モードにおいて選択可能な項目(第一の設定)は、本例に限定されず、例示した項目に加えて(または代えて)、例えば、上部ランプ142やサイドランプ144等の発光手段の動作チェック、図38等を用いて後述する可動体の動作チェック、上部ランプ142やサイドランプ144等の発光手段の光量設定、スピーカ272,277等の音出力手段の音量設定、液晶表示装置157等の表示手段の光量設定、省電力モードの設定、設定変更の履歴(日時、設定変更時の設定値)、設定確認の履歴(日時、設定確認時の設定値)、過去に発生したエラーの履歴等であってもよい。
<各種報知/設定変更モード(扉閉鎖)/動作チェック>
図8等を用いて説明したように、動作チェックとは、スロットマシン100が備える複数の演出手段のうちの或る演出手段(一つまたは複数の演出手段)を、予め定めた或る動作パターンに基づいて動作させることで、或る演出手段が、或る動作パターンに基づいて動作しているかどうか(異常が無いかどうか)をチェック(検査)する作業のことである。
動作チェックの種類は特に限定されないが、本例では、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックが実行可能である。
スピーカチェックは、例えば、音出力手段から或る音を出力させる動作パターン、音出力手段から出力する音声の音量や周波数を変化させる動作パターン、音出力手段からの音声の出力を停止させる(消音させる)動作パターン、音出力手段が複数ある場合に或る順番で音を出力させる動作パターン、音出力手段が複数ある場合に一部の音出力手段のみ音を出力させる動作パターン等に基づいて、スピーカ272,277等の音出力手段が動作パターン通りに動作しているかどうかをチェックする作業である。
役物チェックは、例えば、発光手段を構成するLEDを或る順番で点灯させる動作パターン、発光手段を構成するLEDを点滅させる動作パターン、発光手段の色を変化させる動作パターン、発光手段が複数ある場合に或る順番で発光手段を発光させる動作パターン、発光手段が複数ある場合に一部の発光手段のみ表示させる動作パターン等に基づいて、上部ランプ142、サイドランプ144、各リール110~112のリールバックライト148、ストップボタン137~139、スタートレバー135等の発光手段が動作パターン通りに動作しているかどうかをチェックしたり、シャッタ163等の可動体が動作パターン通りに動作しているかどうかをチェックしたりする作業である。
演出ボタンチェックは、例えば、演出ボタン192を振動させる動作パターン、演出ボタン192の発光手段を或る色で発光させる動作パターン、演出ボタン192の発光手段を或る色で点滅させる動作パターン等に基づいて、演出ボタン192(操作手段)が動作パターン通りに動作しているかどうかをチェックする作業である。
本例では、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させると、液晶表示装置157の表示領域に、図28(c)に示すような動作チェック設定画面が表示される。
本例の動作チェック設定画面では、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェック3つが表示され、十字キー193(操作手段)を操作することで、任意の動作チェックの項目を仮選択することが可能であり、いずれかの動作チェックを仮選択した状態で演出ボタン192を押下すると、対応する動作チェックが開始される。
<各種報知/設定変更モード(扉閉鎖)/スピーカチェック開始>
図28(d)に示す状態は、動作チェック設定画面において、スピーカチェックの項目が仮選択された状態で演出ボタン192が押下され、スピーカチェックが実行された状態である。
本例のスピーカチェックでは、最初に、スピーカ272,277のうち、本体101の上部に配置された上部スピーカから、「上スピーカです」という音声を出力し、次に、スピーカ272,277のうち、本体101の左下に配置された左下スピーカから、「左下スピーカです」という音声を出力し、最後に、スピーカ272,277のうち、本体101の右下に配置された右下スピーカから、「右下スピーカです」という音声を出力することで、スピーカ(音出力手段)の動作チェックを実行する。また、スピーカチェック中は設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)の出力を中断する。
本例によれば、扉閉鎖状態では、動作チェックを開始可能な設定画面を含む表示態様(第二の表示態様)で、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を行うため、扉閉鎖状態において、演出手段の動作チェックを確実に行わせることができる。
<各種報知/設定変更モード(扉閉鎖)/スピーカチェック終了>
図28(e)に示す状態は、同図(d)で実行されたスピーカチェックが終了した状態である。
本例では、スピーカチェックが終了したことから、スピーカチェック中に中断していた設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
<各種報知/設定変更モード(前面扉が閉鎖状態)/演出ボタンチェック開始>
図28(f)に示す状態は、動作チェック設定画面において、演出ボタンチェックが仮選択された状態であり、図29(a)に示す状態は、演出ボタンチェックが仮選択された状態で演出ボタン192が押下され、演出ボタンチェックが実行された状態である。
本例の演出ボタンチェックでは、演出ボタン192を所定時間、振動させることで、演出ボタン192(操作手段)の動作チェックを実行する。また、演出ボタンチェック中は、スピーカチェックとは異なり、設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)の出力を継続する。
本例によれば、扉閉鎖状態では、動作チェックを開始可能な設定画面を含む表示態様(第二の表示態様)で、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を行うため、扉閉鎖状態において、演出手段の動作チェックを確実に行わせることができる。
また、演出ボタン(操作手段)は扉開放報知を行う報知手段としても機能するため、扉閉鎖状態でのみ動作チェックが可能となることが好ましく、扉閉鎖状態において、演出ボタン(操作手段)の動作チェックを確実に行わせることができる。
なお、演出ボタンチェックの動作パターンは、振動に限定されず、振動に代えて(または、加えて)演出ボタン192を点灯させたり所定のパターンで点滅させたりしてもよい。
<各種報知/設定変更モード(扉閉鎖)/演出ボタンチェック終了>
図29(b)に示す状態は、同図(a)で実行された演出ボタンチェックが終了した状態である。
本例では、演出ボタンチェックが終了したことから、演出ボタン192の振動を停止する一方で、設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)の出力を継続する。
<各種報知/設定変更モード(扉閉鎖→扉開放)>
図29(c)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の音。本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
なお、演出ボタン192は、各種設定等において操作手段として機能する手段であるとともに、報知が可能な報知手段として機能する手段であるが、開放報知を行う報知手段として機能する場合には、操作手段としての操作が無効になる。
また、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<各種報知/設定変更モード(扉開放)/設定変更の操作>
図29(d)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
本例では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更した後、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けたことから、設定値を設定6に確定し、払出枚数表示器127に「06」の数字を表示している。
また、同状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
なお、本例では、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、開放報知音(「扉が開放しています」という音声)の出力を継続するが、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、開放報知音の出力を中断し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了報知音(例えば、「設定変更が完了しました」という音声)をスピーカ272,277から出力した後、開放報知音の出力を再開するように構成してもよい。
<各種報知/設定変更モード(扉開放)/設定変更の終了>
図29(e)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了し、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行したことから、設定変更完了表示を終了し、デモ画面を液晶表示装置157の表示領域に表示する。なお、前面扉102が開放されている状態であることから、開放報知音(「扉が開放しています」という音声)の出力は継続する。
<各種報知/通常遊技状態(扉開放→扉閉鎖)>
図29(f)に示す状態は、設定変更モードが終了して通常遊技状態に移行した後に、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、前面扉102が開放状態ではなく、設定変更モードでもないことから、液晶表示装置157による設定変更中表示を表示せず、開放報知音や設定変更報知音をスピーカ272,277から出力せず、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知も行わない。
<各種報知/通常遊技状態(扉閉鎖→扉開放)>
図30(a)に示す状態は、通常遊技状態において、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
スロットマシン100は、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)は、扉体が開放状態であることを示す報知音を第一の音(本例では、「扉が開放しています」という人物Aの音声)で出力し、設定値が変更可能な状態が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、該扉体が開放状態であることを示す報知音を第二の音(本例では、「扉が開いているわよ~」という人物Bの音声)で出力する。
図30(a)に示す状態は、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了し、通常遊技状態において前面扉102が開放されている状態であることから、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第二の音。本例では、「扉が開いているわよ~」という人物Bの音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行っている。
本例によれば、設定値が変更可能な状態が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、設定値が変更可能な状態において出力する第一の音とは異なる第二の音を出力するため、出力される音の変更によって設定変更が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。また、扉体が閉鎖状態の場合には動作チェック等が可能なため、動作チェック等を実行した場合に設定変更を行ったかどうかを忘れてしまう恐れがあるが、第二の音によって設定変更が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。
<各種報知/通常遊技状態(扉開放状態→扉閉鎖状態→メダル投入)>
図30(b)に示す状態は、通常遊技状態において、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態であり、図30(c)に示す状態は、前面扉102が閉鎖状態でメダルが投入された状態である。
本例では、通常遊技状態において、前面扉102が閉鎖状態となり、メダルが投入されたことから、デモ画面を終了し、液晶表示装置157の表示領域において、通常遊技画面の表示を行い、通常遊技を開始している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含む手段であり、前記音出力手段は、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が開放状態の場合(以下、「第一の場合」という。例えば、図28(b)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が開放している場合)に、該設定値が変更可能な状態であることを示す報知音の出力を実行しない手段であり、前記音出力手段は、前記第一の場合であって前記扉体が開放状態から閉鎖状態に変化した場合(以下、「第二の場合」という。例えば、図28(c)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)に、前記設定値が変更可能な状態であることを示す報知音(例えば、図28(c)に示す、「設定変更中です!」という人物Aの音声)の出力を開始する(または開始可能である)手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、図28(b)に示す、「扉が開放しています」という人物Aの音声)の出力を実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、前記報知手段は、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を含む手段であり、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記設定値が変更可能な状態であることを示す表示(例えば、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を表示する手段であり、前記表示手段は、前記第二の場合に、前記設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定変更中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記設定値が変更可能な状態であることを示す表示を第一の表示態様(例えば、図28(b)に示す、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で表示しする手段であり、前記表示手段は、前記第二の場合に、前記設定値が変更可能な状態であることを示す表示を第二の表示態様(例えば、図28(c)に示す、緑色の背景画像の左上隅に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で表示する手段であり、前記第一の表示態様と前記第二の表示態様は、異なる表示態様であり、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段(例えば、スピーカ、役物(可動体)、演出ボタン)を備え、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置された演出手段であり、前記第二の表示態様は、前記動作チェックを開始可能な設定画面を含む表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更中の扉開放状態では、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を、第一の表示態様で表示する一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を含む表示を、第一の表示態様とは異なる第二の表示態様で表示するため、設定変更中において、扉開放と扉閉鎖のいずれの状態であるかを容易に把握することができる。また、扉閉鎖状態では、動作チェックを開始可能な設定画面を含む表示態様(第二の表示態様)で、設定値が変更可能な状態であることを示す表示を行うため、扉閉鎖状態において、演出手段の動作チェックを確実に行わせることができる。
また、前記或る演出手段の少なくとも一部(例えば、演出ボタン)は、前記第一の場合に、前記扉体が開放状態であることを示す報知が可能な前記報知手段として機能する手段であってもよい。
このような構成とすれば、扉開放報知を行う報知手段としても機能する手段は、扉閉鎖状態でのみ動作チェックが可能となることが好ましく、扉閉鎖状態において、当該手段の動作チェックを確実に行わせることができる。
また、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記扉体が開放状態であることを示す報知音を第一の音(例えば、図28(b)に示す、「扉が開放しています」という人物Aの音声)で出力する手段であり、前記音出力手段は、前記設定値が変更可能な状態が終了した後に前記扉体が前記閉鎖状態から前記開放状態になった場合に、該扉体が開放状態であることを示す報知音を第二の音(例えば、図30(a)に示す、「「扉が開いているわよ~」という人物Bの音声)で出力する手段であり、前記第一の音と前記第二の音は、異なる音であってもよい。
このような構成とすれば、設定値が変更可能な状態が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、設定値が変更可能な状態において出力する第一の音とは異なる第二の音を出力するため、出力される音の変更によって設定変更が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。また、扉体が閉鎖状態の場合には動作チェック等が可能なため、動作チェック等を実行した場合に設定変更を行ったかどうかを忘れてしまう恐れがあるが、第二の音によって設定変更が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。
<各種報知/設定確認モード>
次に、設定確認モードにおける各種報知について説明する。図30(b)~図32(f)は、設定確認モードにおいて動作チェックと設定確認が実行された後に通常遊技に移行するまでの各種報知の一例を時系列で示した図である。
<各種報知/扉開放→電源投入>
図30(d)に示す状態は、前面扉102を開放し、電源を投入した状態である。
同状態では、前面扉102が開放されている状態であることから、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行っている。なお、本例では、演出ボタン192による開放報知は行わないように構成している。
<各種報知/設定確認モードに移行>
図30(e)に示す状態は、電源を投入した後に設定キーをオフからオンにする操作が行われ、設定確認モードに移行した状態である。
スロットマシン100は、前面扉102(扉体)を開放し、電源を投入した後に、本体101の内部に設けられた設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた場合に、設定値の確認(設定確認)が可能な状態(設定確認モード)に移行可能である。
また、スロットマシン100では、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が確認可能な状態であることを示す報知音の出力を開始せず、扉体が開放状態であることを示す報知音の出力を開始する。また、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が確認可能な状態であることを示す表示を含む表示を第三の表示態様で表示する。
図30(e)に示す状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、図31(c)に示す「設定確認中です!」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の音。本例では、「扉が開放しています」という人物Aの音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上隅に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、スロットマシン100では、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、報知手段の一部を用いて、扉体が開放状態であることを示す報知を行う。
図30(e)に示す状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
なお、設定確認モードでは、演出ボタン192による開放報知は行わないように構成しているため、設定変更モードとは異なり、前面扉102が開放状態であっても、演出ボタン192の動作チェック(演出ボタンチェック)が可能であるとともに、演出ボタン192は、操作手段としての操作も可能である。
また、スロットマシン100は、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)、または、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態から閉鎖状態に変化した場合(第二の場合)のいずれの場合にも、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置するとともに、各種設定が可能な設定画面(第二の設定画面)を含む表示態様)で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
具体的には、本例の設定確認モードでは、液晶表示装置157において、各種設定が可能な設定画面(第二の設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面(第二の設定画面)において、音量設定、設定変更履歴(日時、設定変更時の設定値等)、エラー履歴(過去に発生したエラーの種類や発生日時等)、時刻設定のいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
本例によれば、設定確認中は扉体が開放状態でも各種設定が可能なため、扉体を一時的に閉鎖状態にするような手間が不要であり、遊技店の店員等の利便性や作業効率を高めることができる。
なお、設定確認モードにおいて選択可能な項目(第二の設定)は、本例に限定されず、例示した項目に加えて(または代えて)、例えば、上部ランプ142やサイドランプ144等の発光手段の動作チェック、図38等を用いて後述する可動体の動作チェック、上部ランプ142やサイドランプ144等の発光手段の光量設定、液晶表示装置157等の表示手段の光量設定、省電力モードの設定、設定確認の履歴(日時、設定確認時の設定値等)、動作チェック等であってもよい。
<各種報知/設定確認モード(扉開放)/音量設定>
図30(f)に示す状態は、設定画面(第二の設定画面)において、音量設定の項目が仮選択された状態で演出ボタン192が押下され、音量設定画面が表示された状態であり、図31(a)に示す状態は、音量設定において、音量を1段階上昇させる操作が行われた状態である。
本例の音量設定では、スピーカ272,277等の音出力手段から出力される音声の音量を調整することが可能である。図30(f)に示す音量設定画面が表示されている状態において、十字キー193(操作手段)の右ボタンを1回、押下操作すると、現在、設定されている音量(本例では、レベル3)を1段階、上げるとともに、図31(a)に示すように、調整後の音量レベル(本例では、レベル4)を示す音量メータを表示する。
なお、本例では、音量設定中も開放報知音(「扉が開放しています」という音声)の出力を継続するが、音量設定によって音量がレベル3からレベル4に調整されていることから、開放報知音を調整後のレベル4の音量でスピーカ272,277から出力する。
また、図示は省略するが、図30(e)に示す音量設定画面が表示されている状態において、十字キー193(操作手段)の左ボタンを1回、押下操作すると、現在、設定されている音量(例えば、レベル3)を1段階、下げるとともに、調整後の音量レベル(例えば、レベル2)を示す音量メータを表示する。
<各種報知/設定確認モード(扉開放)/音量設定の終了>
図31(b)に示す状態は、音量設定画面において演出ボタン192が押下され、音量設定が終了した状態である。
同状態では、演出ボタン192の押下操作によって音量が決定し、音量設定が終了したことから、音量設定画面を設定画面(第二の設定画面)に変更する一方で、開放報知音(「扉が開放しています」という音声)の出力を継続する。
<各種報知/設定確認モード(扉開放→扉閉鎖)>
図31(c)に示す状態は、設定確認モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
スロットマシン100では、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態から閉鎖状態に変化した場合(第二の場合)には、設定値が確認可能な状態であることを示す報知音の出力を開始する。また、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態から閉鎖状態に変化した場合(第二の場合)には、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)と同様に、設定値が確認可能な状態であることを示す表示を含む表示を第三の表示態様で表示する。
図31(c)に示す状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、「設定確認中です!」という音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力する。
図30(e),図31(c)を用いて説明したように、本例によれば、設定確認中の扉開放状態では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の扉閉鎖状態では、設定確認中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定確認中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定確認が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、同状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定確認中の扉閉鎖では、設定確認中の報知音を出力するとともに、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であること聴覚と視覚によって確実に把握することができる。
<各種報知/設定確認モード(扉閉鎖)/エラー履歴表示>
図31(d)に示す状態は、設定画面(第二の設定画面)において、エラー履歴の項目が仮選択された状態で演出ボタン192が押下され、図31(e)に示す状態は、エラー履歴表示が表示された状態である。
本例のエラー履歴表示では、遊技台に関する過去の履歴を示す履歴情報(本例では、スロットマシン100において発生した過去のエラーの履歴)を表示することが可能である。図31(e)に示す例では、エラー履歴表示によって、9月15日10時38分にホッパーエラーが発生したこと、9月22日23時45分にセレクタエラーが発生したことを確認することが可能である。
また、図31(d),同図(e)に示す状態は、いずれも設定確認モードであることから、設定画面やエラー履歴表示の表示中も、設定確認報知音(本例では、「設定確認中です!」という音声)の出力を継続する。
<各種報知/設定確認モード(前面扉が開放状態)/エラー履歴表示の終了>
図31(f)に示す状態は、エラー履歴表示において演出ボタン192が押下され、エラー履歴表示が終了した状態である。
同状態では、演出ボタン192の押下操作によってエラー履歴表示が終了したことから、エラー履歴表示を終了して、設定画面(第二の設定画面)に復帰する一方で、設定確認モードであることから、設定確認報知音(本例では、「設定確認中です!」という音声)の出力を継続する。
<各種報知/設定確認モード(扉閉鎖→扉開放)>
図32(a)に示す状態は、設定確認モードにおいて、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態では、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の音。本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
<各種報知/設定確認モード(扉開放)/設定確認の終了>
図32(b)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定確認モードが終了した状態である。
同状態では、設定確認モード(設定値が確認可能な状態)が終了し、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行したことから、設定画面(第二の設定画面)を終了し、デモ画面を液晶表示装置157の表示領域に表示している。なお、前面扉102が開放状態であることから、開放報知音(「扉が開放しています」という音声)の出力は継続する。
<各種報知/通常遊技状態(扉開放→扉閉鎖)>
図32(c)に示す状態は、設定確認モードが終了して通常遊技状態に移行した後に、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、前面扉102が開放状態ではなく、設定確認モードでもないことから、液晶表示装置157による設定確認中表示を表示せず、開放報知音や設定確認報知音をスピーカ272,277から出力せず、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知も行わない。
<各種報知/通常遊技状態(扉閉鎖→扉開放)>
図32(d)に示す状態は、通常遊技状態において、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
スロットマシン100は、設定値が確認可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)は、扉体が開放状態であることを示す報知音を第一の音(本例では、「扉が開放しています」という音声)で出力し、設定値が確認可能な状態が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、該扉体が開放状態であることを示す報知音を第二の音(本例では、「扉が開いているわよ~」という音声)で出力する。
図32(d)に示す状態は、設定確認モード(設定値が確認可能な状態)が終了し、通常遊技状態において前面扉102が開放されている状態であることから、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第二の音。本例では、「扉が開いているわよ~」という人物Bの音声)をスピーカ272,277から繰り返し出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行っている。
本例によれば、設定値が確認可能な状態が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、設定値が確認可能な状態において出力する第一の音とは異なる第二の音を出力するため、出力される音の変更によって設定確認が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。また、各種設定を行った場合に設定確認を行ったかどうかを忘れてしまう恐れがあるが、第二の音によって設定確認が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。
<各種報知/通常遊技状態(扉開放→扉閉鎖→メダル投入)>
図32(e)に示す状態は、通常遊技状態において、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態であり、図32(f)に示す状態は、前面扉102が閉鎖状態でメダルが投入された状態である。
本例では、通常遊技状態において、前面扉102が閉鎖状態となり、メダルが投入されたことから、デモ画面を終了し、液晶表示装置157の表示領域において、通常遊技画面の表示を行い、通常遊技を開始している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、電源を投入した後に設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含む手段であり、前記音出力手段は、前記設定値が確認可能な状態であって前記扉体が開放状態の場合(以下、「第一の場合」という。例えば、図30(e)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が開放している場合)に、該設定値が確認可能な状態であることを示す報知音の出力を実行しない手段であり、前記音出力手段は、前記第一の場合であって前記扉体が開放状態から閉鎖状態に変化した場合(以下、「第二の場合」という。例えば、図31(c)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)に、前記設定値が確認可能な状態であることを示す報知音(例えば、図31(c)に示す、「設定確認中です!」という人物Aの音声)の出力を開始する(または開始可能である)手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定確認中の扉開放状態では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の扉閉鎖状態では、設定確認中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定確認中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定確認が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(例えば、図30(e)に示す、「扉が開放しています」という人物Aの音声)の出力を実行する手段であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、前記報知手段は、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を含む手段であり、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記設定値が確認可能な状態であることを示す表示(例えば、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を表示する手段であり、前記表示手段は、前記第二の場合に、前記設定値が確認可能な状態であることを示す表示を含む表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、設定確認の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記設定値が確認可能な状態であることを示す表示を第三の表示態様(例えば、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で表示する手段であり、前記表示手段は、前記第二の場合に、前記設定値が確認可能な状態であることを示す表示を前記第三の表示態様で表示する手段であり、前記第三の表示態様は、各種設定が可能な設定画面を含む表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、設定確認中は扉体が開放状態でも各種設定が可能なため、扉体を一時的に閉鎖状態にするような手間が不要であり、遊技店の店員等の利便性や作業効率を高めることができる。
また、前記表示手段は、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が閉鎖状態の場合(以下、「第三の場合」という。例えば、図28(c)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)に、該設定値が変更可能な状態であることを示す表示を第二の表示態様(例えば、図28(c)に示す、緑色の背景画像の左上隅に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で表示する手段であり、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段(例えば、スピーカ、役物(可動体)、演出ボタン)を備え、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置された演出手段であり、前記第二の表示態様は、前記動作チェックを開始可能な設定画面を含む表示態様であり、前記第三の場合における前記設定画面で設定可能な項目(例えば、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェック等の動作チェック)と、前記第一の場合または前記第二の場合における前記設定画面で設定可能な項目(例えば、音量設定、設定変更履歴、エラー履歴、時刻設定、省電力モードの設定)が異なるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更において設定可能な項目と、設定確認において設定可能な項目を個別に設けることができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、前記第三の場合における前記設定画面で設定可能な項目は、前記動作チェックであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認よりも実行頻度の低い設定変更において動作チェックを行うことができるため、動作チェックの実行回数が必要以上に増えることが無く、遊技店の店員等の作業効率を高めることができる。
また、前記第一の場合または前記第二の場合における前記設定画面で設定可能な項目には、前記設定値の変更が実行された場合に初期化される設定(例えば、音量設定、省電力モードの設定)が含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認中は扉体が開放状態でも閉鎖状態でも設定が可能なため、設定値の変更が実行された場合に初期化される設定であっても、扉体を一時的に閉鎖状態にするような手間が不要であり、遊技店の店員等の利便性や作業効率を高めることができる。
また、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記扉体が開放状態であることを示す報知音を第一の音(例えば、図30(e)に示す、「扉が開放しています」という人物Aの音声)で出力する手段であり、前記音出力手段は、前記設定値が確認可能な状態が終了した後であって前記扉体が前記閉鎖状態から前記開放状態になった場合に、該扉体が開放状態であることを示す報知音を第二の音(例えば、図32(d)に示す、「扉が開いているわよ~」という人物Bの音声)で出力する手段であり、前記第一の音と前記第二の音は、異なる音であってもよい。
このような構成とすれば、設定値が確認可能な状態が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、設定値が確認可能な状態において出力する第一の音とは異なる第二の音を出力するため、出力される音の変更によって設定確認が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。また、各種設定を行った場合に設定確認を行ったかどうかを忘れてしまう恐れがあるが、第二の音によって設定確認が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。
<各種報知/開放報知音の変形例>
次に、図33を用いて、開放報知音の変形例について説明する。図33(a)~同図(e)は、設定変更モードにおいて設定変更が終了した後に通常遊技状態(デモ画面)に移行するまでの各種報知の一例を時系列で示した図である。
図33(a)に示す状態は、前面扉102を開放し、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源を投入し、設定変更モードに移行した状態であり、図28(b)を用いて説明した状態と同じである。
同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されていることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(例えば、「設定変更中です!」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第一の音。本例では、「扉が開放しています→扉が開放しています→…→扉が開放しています」という繰り返し音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例の開放報知音は、「扉が開放しています」という音声(或る音)が繰り返し出力されるパターンの音(繰り返し音声)であるが、本発明はこれに限定されず、或る音が繰り返し出力されるパターンの音であればよく、例えば、「扉を閉めてください」という音声(或る音)が繰り返し出力されるパターンの音(「扉を閉めてください→扉を閉めてください→…→扉を閉めてください」という音声)でもよいし、「ピンポーン(擬音)」が繰り返し出力されるパターンの音(「ピンポーン(擬音)→ピンポーン(擬音)→…→ピンポーン(擬音)」という音声)でもよい。また、メロディや楽曲であってもよいし、音声とこれらの組み合わせ、例えば、「扉を閉めてください→(メロディ)→扉を閉めてください→(メロディ)…」で構成される音であってもよい。
続く図33(b)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態であり、図29(d)を用いて説明した状態と同じである。
同状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示するとともに、前面扉102が開放されていることから、開放報知音(「扉が開放しています→扉が開放しています→…→扉が開放しています」という繰り返し音声)の出力を継続する。
続く図33(c)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態であり、図29(e)を用いて説明した状態と同じである。
スロットマシン100は、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)が終了したタイミングで、或る音を最初から出力するように構成されている。
図33(c)に示す状態では、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了し、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行したことから、設定変更完了表示を終了し、デモ画面を液晶表示装置157の表示領域に表示するとともに、開放報知音(「扉が開放しています→扉が開放しています→…→扉が開放しています」という繰り返し音声)を最初から出力する。
ここで、『開放報知音(「扉が開放しています→扉が開放しています→…→扉が開放しています」という繰り返し音声)を最初から出力する』とは、「扉が開放しています」という音声を出力している途中、例えば、「扉が開放」という音声を出力した直後に設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了した場合には、この終了したタイミングで開放報知音をリスタートすることで、出力していない残りの音声「しています」を出力することなく、「扉が開放しています」という音声(或る音)を最初から出力することを意味する。
本例によれば、或る音が最初から出力される(リスタートされる)ことで、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)が終了したことを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、或る音のリスタートは、設定変更や設定確認が終了したタイミングを音で確実に知らせることができる態様であればよい。したがって、例えば、或る音を途中から再生してもよく、この場合、或る音が「扉が開放しています」という音声の場合に、「が開放しています」という音声からリスタートしてもよい。また、設定変更や設定確認が終了したタイミングで出力していた音(例えば、「扉」の「と」という音声)から、所定時間(例えば、3秒間)後の音(例えば、「開放」の「か」という音声)からリスタートしてもよい。
図33(d)に示す状態は、設定変更モードが終了して通常遊技状態に移行した後に、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態であり、図29(f)を用いて説明した状態と同じである。
同状態では、前面扉102が開放状態ではなく、設定変更モードでもないことから、液晶表示装置157による設定変更中表示を表示せず、開放報知音や設定変更報知音をスピーカ272,277から出力せず、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知も行わない。
図33(e)に示す状態は、通常遊技状態において、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態であり、図30(a)を用いて説明した状態と同じである。
スロットマシン100は、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)は、扉体が開放状態であることを示す開放報知音を第一の音(本例では、「扉が開放しています→扉が開放しています→…→扉が開放しています」という繰り返し音声)で出力し、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、開放報知音を第二の音(本例では、「扉が開いているわよ~」という音声)で出力する。
図33(e)に示す状態では、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了し、通常遊技状態において前面扉102が開放されていることから、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(第二の音。本例では、「扉が開いているわよ~」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、或る状態中において出力する第一の音とは異なる第二の音を出力するため、出力される音の変更によって或る状態が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。また、各種設定を実行した場合に設定変更や設定確認を行ったかどうかを忘れてしまう恐れがあるが、第二の音によって設定変更や設定確認が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記電源を投入した後に前記設定キーによる前記或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含む手段であり、前記音出力手段は、或る状態であって前記扉体が開放状態の場合(以下、「第一の場合」という。例えば、図33(a)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が開放している場合)に、該扉体が開放状態であることを示す開放報知音(例えば、図33(a)に示す、「扉が開放しています」という人物Aの音声)の出力を開始する手段であり(または開始可能な手段であり)、前記或る状態は、前記設定値を変更可能な状態、または前記設定値を確認可能な状態のいずれかの状態であり、前記開放報知音は、或る音(例えば、「扉が開放しています」という音声)が出力されるパターンの音(例えば、「扉を閉めてください→扉を閉めてください→…→扉を閉めてください」という音声)であり、前記音出力手段は、前記或る状態が終了したタイミング(例えば、図33(c)に示す、設定キーを抜いたタイミング)で、前記或る音を最初から出力する(または出力可能である)手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る音が最初から出力される(リスタートされる)ことで、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)が終了したことを把握することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記報知手段は、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を含む手段であり、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記或る状態であることを示す報知音(例えば、「設定確認中です!」という音声や、「設定確認中です!」という音声)を出力しない手段であり、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記或る状態であることを示す表示(例えば、「設定変更中」という文字列の表示や、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、或る状態の扉開放では、或る状態であることを示す報知音を出力しない一方で、或る状態であることを示す表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記開放報知音を第一の音(例えば、「扉が開放しています」という人物Aの音声)で出力する手段であり、前記音出力手段は、前記或る状態が終了した後に前記扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、前記開放報知音を第二の音(例えば、「扉が開いているわよ~」という人物Bの音声)で出力する手段であり、前記第一の音と前記第二の音は、異なる音であってもよい。
このような構成とすれば、或る状態(設定値が変更可能な状態、または設定値が確認可能な状態のいずれかの状態)が終了した後に扉体が閉鎖状態から開放状態になった場合に、或る状態中において出力する第一の音とは異なる第二の音を出力するため、出力される音の変更によって或る状態が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。また、各種設定を実行した場合に設定変更や設定確認を行ったかどうかを忘れてしまう恐れがあるが、第二の音によって設定変更や設定確認が完了していることを、遊技店の店員等に再度、認識させることができる。
また、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が閉鎖状態の場合には、第一の設定が設定可能な第一の設定画面(例えば、図28(c)に示す、動作チェック画面を含む設定画面)の表示が開始され、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が開放状態の場合には、前記第一の設定画面の表示が開始されず、前記設定値が確認可能な状態であって前記扉体が閉鎖状態または/および開放状態の場合には、第二の設定が可能な第二の設定画面(例えば、図30(e)に示す、音量設定等が可能な設定画面)の表示が開始され、前記第一の設定と第二の設定は、少なくとも一部が異なる設定であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更において設定可能な項目と、設定確認において設定可能な項目を個別に設けることができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、上記「或る状態が終了したタイミング」とは、前記設定値を変更可能な状態においては、「該設定値を変更した後で前記設定キーによる前記或る操作を終了したタイミング」であり、前記設定値を確認可能な状態においては、「該設定値が表示されている状態で前記設定キーによる前記或る操作を終了したタイミング」であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記電源を投入した後に前記設定キーによる前記或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記設定値が変更可能な状態では、(一または複数の)第一の設定(例えば、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェック)を設定可能であり、前記設定値が確認可能な状態では、(一または複数の)第二の設定(例えば、音量設定、設定変更履歴、エラー履歴、時刻設定、省電力モードの設定)を設定可能であり、前記報知手段は、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を含む手段であり、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が開放状態の場合(例えば、図28(b)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が開放している場合)に、前記表示手段は前記第一の設定に関する表示を表示せず、該第一の設定を設定不可能であり、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が閉鎖状態の場合(例えば、図28(c)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)に、前記表示手段は前記第一の設定に関する表示(例えば、図28(c)に示す、動作チェック画面を含む設定画面)を表示可能であり、該第一の設定を設定可能であり、前記設定値が確認可能な状態では、前記扉体が前記閉鎖状態または前記開放状態のいずれであっても(例えば、図30(e)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が開放している場合や、図31(c)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)、前記表示手段は前記第二の設定に関する表示(例えば、図30(e)に示す、音量設定等が可能な設定画面)を表示可能であり、該第二の設定を設定可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定変更は、設定確認に比べ、ミスが許されない重要な作業であるが、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、設定変更における設定ミスを未然に防止することができる。また、扉体が閉鎖状態の場合には、筐体内部の操作手段(設定キーや設定スイッチ等)の操作ができないため、設定変更において扉体が閉鎖状態の場合にのみ第一の設定を実行可能にすることで、第一の設定の際に、誤って設定変更を行ってしまうようなミスを事前に防止することができる。また、設定確認中は扉体が開放状態でも閉鎖状態でも設定が可能なため、扉体を一時的に閉鎖状態にするような手間が不要であり、遊技店の店員等の利便性や作業効率を高めることができる。
なお、本発明に係る「第一の設定」や「第二の設定」は、例示した設定に限定されず、上部ランプ142やサイドランプ144等の発光手段の光量設定、過去の設定確認の履歴(日時、設定確認時の設定値等)、過去の大当り回数等の履歴等であってもよい。
また、前記第一の設定と前記第二の設定は、少なくとも一部が異なる設定であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更において設定可能な第一の設定、設定確認において設定可能な第二の設定を個別に設けることができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。なお、前記第一の設定の少なくとも一部と前記第二の設定の少なくとも一部を、入替可能に構成してもよく、例えば、第一の設定のうち、使用頻度の高い設定を第二の設定に移動可能としてもよい。
また、前記報知手段は、操作手段(例えば、演出ボタン192)を含む手段であり、前記第一の設定は、前記操作手段による操作によって実行可能な設定であり、前記第二の設定は、前記操作手段による操作によって実行可能な設定であり、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、該扉体が該開放状態であることを示す開放報知を実行可能な前記報知手段として機能する手段であり、前記操作手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な手段であり、前記第一の設定には、前記操作手段の前記動作のチェック(例えば、振動または発光のチェック)が含まれ、前記扉体が前記開放状態の場合に、前記操作手段の操作が無効となるものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作チェックは第一の設定に含まれるため、設定変更において扉体が開放状態の場合には実行不可能であり、操作手段を報知手段として機能させることができる。
また、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段(例えば、スピーカ、役物(可動体)、演出ボタン)を備え、前記演出手段は、前記操作手段を含む手段であり、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置された演出手段であり、前記第一の設定には、前記動作チェックが含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認に比べて重要度が高い設定変更において、動作チェックを実行することができる上に、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、開放状態において動作チェックが実行されてしまうことを未然に防止することができる。
また、前記第二の設定には、前記遊技台に関する過去の履歴を示す履歴情報(例えば、設定変更履歴(設定変更によって変更された設定値の履歴)、エラー履歴(過去に発生したエラーの履歴))の確認、および省電力モードに関する設定のいずれかが含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認における利便性を高めることができる。
また、前記第二の設定には、前記設定値の変更が実行された場合に初期化されない設定(初期値に再設定されない設定)が含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認における利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記電源を投入した後に前記設定キーによる前記或る操作が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記設定値が変更可能な状態では、(一または複数の)第一の設定(例えば、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェック)を設定可能であり、前記設定値が確認可能な状態では、(一または複数の)第二の設定(例えば、音量設定、設定変更履歴、エラー履歴、時刻設定、省電力モードの設定)を設定可能であり、前記第一の設定と前記第二の設定は、少なくとも一部が異なる設定である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定変更において設定可能な第一の設定、設定確認において設定可能な第二の設定を個別に設けることができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段(例えば、スピーカ、役物(可動体)、演出ボタン)を備え、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置された演出手段であり、前記第一の設定には、前記動作チェックが含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認に比べて重要度が高い設定変更において、動作チェックを実行することができる上に、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、開放状態において動作チェックが実行されてしまうことを未然に防止することができる。
また、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)を備え、前記報知手段は、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を含む手段であり、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が開放状態の場合(例えば、図28(b)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が開放している場合)に、前記表示手段は前記第一の設定に関する表示を表示せず、該第一の設定を設定不可能であり、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が閉鎖状態の場合(例えば、図28(c)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)に、前記表示手段は前記第一の設定に関する表示を表示可能であり、該第一の設定を設定可能であり、前記設定値が確認可能な状態では、前記扉体が前記閉鎖状態または前記開放状態のいずれであっても(例えば、図30(e)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が開放している場合や、図31(c)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)、前記表示手段は前記第二の設定に関する表示を表示可能であり、該第二の設定を設定可能であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更は、設定確認に比べ、ミスが許されない重要な作業であるが、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、設定変更における設定ミスを未然に防止することができる。また、扉体が閉鎖状態の場合には、筐体内部の操作手段(設定キーや設定スイッチ等)の操作ができないため、設定変更において扉体が閉鎖状態の場合にのみ第一の設定を実行可能にすることで、第一の設定の際に、誤って設定変更を行ってしまうようなミスを事前に防止することができる。また、設定確認中は扉体が開放状態でも閉鎖状態でも設定が可能なため、扉体を一時的に閉鎖状態にするような手間が不要であり、遊技店の店員等の利便性や作業効率を高めることができる。
また、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)を備え、前記報知手段は、操作手段(例えば、演出ボタン192)を含む手段であり、前記第一の設定は、前記操作手段による操作によって実行可能な設定であり、前記第二の設定は、前記操作手段による操作によって実行可能な設定であり、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、該扉体が該開放状態であることを示す開放報知を実行可能な前記報知手段として機能する手段であり、前記操作手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な手段であり、前記第一の設定には、前記操作手段の前記動作のチェック(例えば、振動または発光のチェック)が含まれ、前記扉体が前記開放状態の場合に、前記操作手段の操作が無効となるものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作チェックは第一の設定に含まれるため、設定変更において扉体が開放状態の場合には実行不可能であり、操作手段を報知手段として機能させることができる。
また、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段(例えば、スピーカ、役物(可動体)、演出ボタン)を備え、前記演出手段は、前記操作手段を含む手段であり、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置された演出手段であり、前記第一の設定には、前記動作チェックが含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認に比べて重要度が高い設定変更において、動作チェックを実行することができる上に、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、開放状態において動作チェックが実行されてしまうことを未然に防止することができる。
また、前記第二の設定には、前記遊技台に関する過去の履歴を示す履歴情報(例えば、設定変更履歴、エラー履歴)の確認、および省電力モードに関する設定のいずれかが含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認における利便性を高めることができる。
また、前記第二の設定には、前記設定値の変更が実行された場合に初期化されない設定が含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認における利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記電源を投入した後に前記設定キーによる前記或る操作が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記設定値が変更可能な状態では、(一または複数の)第一の設定(例えば、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェック)を設定可能であり、前記設定値が確認可能な状態では、(一または複数の)第二の設定(例えば、音量設定、設定変更履歴、エラー履歴、時刻設定、省電力モードの設定)を設定可能であり、前記第一の設定と前記第二の設定は、少なくとも一部が異なる設定であり、前記第二の設定には、省電力モードに関する設定が少なくとも含まれる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定変更において設定可能な第一の設定、設定確認において設定可能な第二の設定を個別に設けることができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)を備え、前記報知手段は、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を含む手段であり、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が開放状態の場合(例えば、図28(b)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が開放している場合)に、前記表示手段は前記第一の設定に関する表示を表示せず、該第一の設定を設定不可能であり、前記設定値が変更可能な状態であって前記扉体が閉鎖状態の場合(例えば、図28(c)に示す、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)に、前記表示手段は前記第一の設定に関する表示を表示可能であり、該第一の設定を設定可能であり、前記設定値が確認可能な状態では、前記扉体が前記閉鎖状態または前記開放状態のいずれであっても(例えば、図30(e)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が開放している場合や、図31(c)に示す、設定確認モードにおいて前面扉102が閉鎖している場合)、前記表示手段は前記第二の設定に関する表示を表示可能であり、該第二の設定を設定可能であってもよい。
このような構成とすれば、設定変更は、設定確認に比べ、ミスが許されない重要な作業であるが、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、設定変更における設定ミスを未然に防止することができる。また、扉体が閉鎖状態の場合には、筐体内部の操作手段(設定キーや設定スイッチ等)の操作ができないため、設定変更において扉体が閉鎖状態の場合にのみ第一の設定を実行可能にすることで、第一の設定の際に、誤って設定変更を行ってしまうようなミスを事前に防止することができる。また、設定確認中は扉体が開放状態でも閉鎖状態でも設定が可能なため、扉体を一時的に閉鎖状態にするような手間が不要であり、遊技店の店員等の利便性や作業効率を高めることができる。
また、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)を備え、前記報知手段は、操作手段(例えば、演出ボタン192)を含む手段であり、前記第一の設定は、前記操作手段による操作によって実行可能な設定であり、前記第二の設定は、前記操作手段による操作によって実行可能な設定であり、前記操作手段は、前記扉体が前記開放状態の場合に、該扉体が該開放状態であることを示す開放報知を実行可能な前記報知手段として機能する手段であり、前記操作手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な手段であり、前記第一の設定には、前記操作手段の前記動作のチェック(例えば、振動または発光のチェック)が含まれ、前記扉体が前記開放状態の場合に、前記操作手段の操作が無効となるものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作チェックは第一の設定に含まれるため、設定変更において扉体が開放状態の場合には実行不可能であり、操作手段を報知手段として機能させることができる。
また、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段(例えば、スピーカ、役物(可動体)、演出ボタン)を備え、前記演出手段は、前記操作手段を含む手段であり、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置された演出手段であり、前記第一の設定には、前記動作チェックが含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認に比べて重要度が高い設定変更において、動作チェックを実行することができる上に、設定変更において扉体が開放状態の場合には第一の設定を実行不可能にすることで、開放状態において動作チェックが実行されてしまうことを未然に防止することができる。
また、前記第二の設定には、前記設定値の変更が実行された場合に初期化されない設定が含まれるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定確認における利便性を高めることができる。
<可動体の動作>
次に、図34~図42を用いて、スロットマシン100が備える可動体の動作について説明する。
図34(a)は、可動体KTが上限位置(第二の位置)まで移動した状態を示した正面図であり、同図(b)は、可動体KTが下限位置(第一の位置)まで移動した状態を示した正面図である。
可動体KTは、スロットマシン100の前面扉102の前方を、上下方向に移動可能な部材である。本例では、図示しない駆動手段に駆動され、図34(a)に示す上限位置(第二の位置)と、同図(b)に示す下限位置(第一の位置)との間を上下方向に移動可能に構成されている。
なお、本発明に係る可動体の「移動方向」は、本例に限定されず、例えば、前面扉102の前方を、左右方向や斜め方向に移動可能な部材であってもよいし、上下方向、左右方向、斜め方向のうちの複数または全ての方向を組み合わせてもよい。
<可動体の動作/第一の位置、第二の位置、第三の位置>
次に、可動体KTが移動可能な第一の位置、第二の位置、第三の位置について説明する。
図34(b)に示す下限位置(第一の位置)は、可動体KTが、前面扉102(扉体)の外縁(下端)よりも外側に露出しない(突出しない)位置であり、スロットマシン100の正面視において、可動体KTの下端KTdと、前面扉102の下端102dが、ほぼ重畳する(重なり合う)位置である。
図34(a)に示す上限位置(第二の位置)は、可動体KTの少なくとも一部(本例では、可動体KTのほぼ全体)が、前面扉102(扉体)の外縁(上端)よりも外側に露出する(突出する)位置であり、スロットマシン100の正面視において、可動体KTの下端KTdと、前面扉102の上端102uが、ほぼ重畳する(重なり合う)位置である。
なお、本発明に係る可動体の「第一の位置」や「第二の位置」は、本例に限定されず、例えば、スロットマシン100の正面視において、可動体の上端と前面扉102の上端が、ほぼ重畳する(重なり合う)位置が、第一の位置であり、可動体の上端と前面扉102の下端が、ほぼ重畳する(重なり合う)位置が、第二の位置であってもよい。
また、例えば、可動体が、前面扉102の前方を、左右方向に移動可能な部材である場合には、スロットマシン100の正面視において、可動体の右端と前面扉102の右端が、ほぼ重畳する(重なり合う)位置が、第一の位置であり、可動体の右端と前面扉102の左端が、ほぼ重畳する(重なり合う)位置が、第二の位置であってもよいし、可動体の左端と前面扉102の左端が、ほぼ重畳する(重なり合う)位置が、第一の位置であり、可動体の左端と前面扉102の右端が、ほぼ重畳する(重なり合う)位置が、第二の位置であってもよい。
第三の位置は、上述の第一の位置および第二の位置以外の位置のことであり、例えば、図34(e)に示す位置(本例では、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置)が該当する。
<可動体の動作/第一の動作(第一の場合)>
次に、可動体KTの第一の動作(第一の場合)について説明する。
図34(c)~同図(f)は、電源投入前に可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置する場合(第一の場合)における可動体KTの第一の動作の一例を時系列で示した図である。
図34(c)に示す状態は、電源投入前の状態であり、本例では、前面扉102が閉鎖している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置している。
なお、同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
続く図34(d)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態は、前面扉102が開放している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
スロットマシン100の可動体KTは、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)で電源を投入すると、第一の動作を開始する。また、電源を投入した際の可動体KTの位置によって第一の動作が異なり、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)において、下限位置(第一の位置)に可動体KTが位置する場合(第一の場合)があり、第一の場合において、可動体KTは、第一の動作として、下限位置(第一の位置)から第三の位置を経由して下限位置(第一の位置)に戻る動作を開始する。
図34(d)に示す状態では、前面扉102が開放している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置していることから、第一の動作(第一の場合)として、可動体KTを、図34(d)~同図(e)に示すように、下限位置(第一の位置)から、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)まで上昇させた後、同図(e)~同図(f)に示すように、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)から、下限位置(第一の位置)まで下降させる動作を行う。
本例によれば、可動体は、扉体が開放している状態(第一の状態)で電源を投入すると、第一の動作を開始するため、扉体の開放を契機として、可動体の動作確認を確実かつ容易に行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、第一の動作は、可動体を第一の位置まで移動させる動作を含む動作であるため、可動体が第一の位置まで移動したか否かによって、可動体が第一の動作を正常に実行したか否かを確実に判断することができる。
また、扉体が開放している状態(第一の状態)において、第一の位置に可動体が位置する場合(第一の場合)があり、第一の場合において、可動体は、第一の動作として、第一の位置から第三の位置を経由して該第一の位置に戻る動作を開始するため、可動体が第一の位置に位置している場合であっても、可動体が正常に動作することを確認することができる。
<可動体の動作/第二の動作>
次に、可動体KTの第二の動作について説明する。
図34(g)~図35(d)は、可動体KTの第二の動作の一例を時系列で示した図である。
図34(g)に示す状態は、第一の動作を完了した可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置している状態において、前面扉102が閉鎖された状態である。
同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知や、スピーカ272,277による開放報知音を終了する。
スロットマシン100の可動体KTは、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化すると、第二の動作を開始する。この第二の動作は、該第二の動作の開始時点の可動体KTの位置に関わらず、或る動作を含む動作である。
なお、或る動作の態様は、特に限定されないが、本例の或る動作は、可動体KTを、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させた後、下限位置(第一の位置)まで戻し、再度、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作である。
図34(g)に示す状態では、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化したことから、第二の動作として、可動体KTを、図34(g)~図35(a)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、図35(a)~同図(c)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(c)~同図(d)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作を行う。
本例によれば、可動体は、扉体が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化すると、第二の動作を開始するため、扉体の閉鎖を契機として、可動体の動作確認を確実かつ容易に行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、第二の動作は、該第二の動作の開始時点の可動体の位置に関わらず、或る動作を含む動作であるため、可動体の位置とは無関係に共通の動作を確認することができ、動作確認を確実に行うことができる。
<可動体の動作/第二の動作(第二の状態。可動体が第一の位置にいる場合)>
次に、可動体KTの第二の動作(第二の状態。可動体が第一の位置にいる場合)について説明する。
図35(e)~図36(c)は、前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態(第二の状態)において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置している状態で電源が投入された場合の可動体KTの動作の一例を時系列で示した図である。
上述の通り、スロットマシン100は、前面扉102(扉体)の開閉状態を検出可能な開閉センサ(検出手段)に関する或る操作が行われることで、前面扉102(扉体)が開放している状態であっても開閉センサ(検出手段)の検出状態が該扉体の閉鎖を検出する状態(開放検出状態。第二の状態)になるように構成されている。
具体的には、前面扉102が開放状態にある場合に、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定し、本体101の開閉センサの投光部からの光を遮光することで、前面扉102が開放状態であっても、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にすることができる。
図35(e)に示す状態は、電源投入前の状態であり、本例では、前面扉102が閉鎖している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置している。
なお、同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
続く図35(f)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放するとともに、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にし、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
なお、同状態は、前面扉102が開放している状態であるが、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にしている状態(第二の状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
可動体KTは、第二の状態(前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態)で電源を投入すると、第一の動作を開始せずに、最初に上限位置(第二の位置)に移動する動作を含む第二の動作を開始するように構成されている。
図35(f)に示す状態は、第二の状態(前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態)で下限位置(第一の位置)に可動体KTが位置する場合において電源が投入された状態であることから、第二の動作(第二の状態。可動体が第一の位置にいる場合)として、可動体KTを、図35(f)~同図(h)に示すように、最初に上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、同図(h)~図36(b)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(b)~同図(c)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作を行う。
本例によれば、扉体が閉鎖状態であっても可動体の動作確認を行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<可動体の動作/第一の動作(第二の場合)>
次に、可動体KTの第一の動作(第二の場合)について説明する。
図36(d)~図37(f)は、電源投入前に可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置しない場合(第二の場合)における可動体KTの第一の動作の一例を時系列で示した図である。
図36(d)に示す状態は、電源投入前の状態であり、本例では、前面扉102が閉鎖している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置しておらず、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)に位置している。
なお、同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
続く図36(e)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定変更を伴う電源投入(本体101の内部に設けられた設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源投入)を行った状態である。
同状態は、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)において前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を出力した後に、設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)を繰り返して出力する。
スロットマシン100では、電源を投入した際の可動体KTの位置によって第一の動作が異なり、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)において、下限位置(第一の位置)とは異なる或る位置に可動体KTが位置する場合(第二の場合)があり、第二の場合において、可動体KTは、第一の動作として、或る位置から上限位置(第二の位置)を経由して下限位置(第一の位置)に移動する動作を開始する。
図36(e)に示す状態では、電源を投入した際に、可動体KTが下限位置(第一の位置)とは異なる或る位置に位置していることから、第一の動作(第二の場合)として、可動体KTを、或る位置から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、同図(f)に示すように、下限位置(第一の位置)まで下降させる動作を行う。
なお、本例では、設定変更を伴う電源投入について説明したが、電源投入前に可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置しない場合(第二の場合)における可動体KTの第一の動作は、設定変更を伴わない電源投入を行った場合も同じである。
本例によれば、扉体が開放している状態(第一の状態)において、第一の位置とは異なる或る位置に可動体が位置する場合(第二の場合)があり、第二の場合において、可動体は、第一の動作として、或る位置から第二の位置を経由して第一の位置に移動する動作を開始するため、第一の場合との第一の動作の違いによって、電源投入時における可動体の位置を把握することができる。
図36(g)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了したことから、スピーカ272,277から、設定変更完了報知音(本例では、「設定変更完了しました」という音声)を出力するとともに、前面扉102が開放している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
図37(a)に示す状態は、第一の動作を完了した可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置している状態において、前面扉102が閉鎖された状態である。
同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知や、スピーカ272,277による開放報知音を終了する。
スロットマシン100の可動体KTは、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化すると、第二の動作を開始する。この第二の動作は、該第二の動作の開始時点の可動体KTの位置に関わらず、或る動作を含む動作である。
なお、本例の或る動作は、可動体KTを、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させた後、下限位置(第一の位置)まで戻し、再度、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作である。
図37(a)に示す状態では、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化したことから、第二の動作として、可動体KTを、図37(a)~同図(c)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、同図(c)~同図(e)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(e)~同図(f)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作を行う。
本例によれば、可動体は、扉体が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化すると、第二の動作を開始するため、扉体の閉鎖を契機として、可動体の動作確認を確実かつ容易に行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、第二の動作は、該第二の動作の開始時点の可動体の位置に関わらず、或る動作を含む動作であるため、可動体の位置とは無関係に共通の動作を確認することができ、動作確認を確実に行うことができる。
<可動体の動作/第二の動作(第二の状態。可動体が第三の位置にいる場合)>
次に、可動体KTの第二の動作(第二の状態。可動体が第三の位置にいる場合)について説明する。
図38(a)~同図(f)は、前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態(第二の状態)において、可動体KTが下限位置(第一の位置)および上限位置(第二の位置)以外の位置(第三の位置)に位置している状態で電源が投入された場合の可動体KTの動作の一例を時系列で示した図である。
図38(a)に示す状態は、電源投入前の状態であり、本例では、前面扉102が閉鎖している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)および上限位置(第二の位置)以外の位置(第三の位置)に位置している。
なお、同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
続く図38(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放するとともに、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にし、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
なお、同状態は、前面扉102が開放している状態であるが、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にしている状態(第二の状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
可動体KTは、第二の状態(前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態)で電源を投入すると、第一の動作を開始せずに、最初に上限位置(第二の位置)に移動する動作を含む第二の動作を開始するように構成されている。
図38(b)に示す状態は、第二の状態(前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態)で電源が投入された状態であることから、第二の動作(第二の状態)として、可動体KTを、図38(b)~同図(c)に示すように、最初に上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、同図(c)~同図(e)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(e)~同図(f)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作を行う。
本例によれば、扉体が閉鎖状態であっても可動体の動作確認を行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<可動体の動作/第二の動作(第二の状態。可動体が第二の位置にいる場合)>
次に、可動体KTの第二の動作(第二の状態。可動体が第二の位置にいる場合)について説明する。
図39(a)~同図(e)は、前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態(第二の状態)において、可動体KTが上限位置(第二の位置)に位置している状態で電源が投入された場合の可動体KTの動作の一例を時系列で示した図である。
図39(a)に示す状態は、電源投入前の状態であり、本例では、前面扉102が閉鎖している状態において、可動体KTが上限位置(第二の位置)に位置している。
なお、同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
続く図39(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
なお、同状態は、前面扉102が開放している状態であるが、開閉センサの検出状態を強制的に閉鎖検出状態にしている状態(第二の状態)であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
可動体KTは、第二の状態(前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態)において、第二の位置に可動体が位置する場合において、第二の動作として、第二の位置から第一の位置を経由して該第二の位置に戻る動作を開始するように構成されている。
図39(b)に示す状態は、第二の状態(前面扉102が閉鎖状態かつ開閉センサが開放検出状態)で上限位置(第二の位置)に可動体KTが位置する場合において電源が投入された状態であることから、第二の動作(第二の状態。可動体が第二の位置にいる場合)として、可動体KTを、図39(b)~同図(d)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(d)~同図(e)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作を行う。
本例によれば、扉体が閉鎖状態であっても可動体の動作確認を行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<可動体の動作/通常遊技中の扉開放>
次に、通常遊技中に扉体が開放された場合における可動体KTの動作について説明する。
図40(a)~同図(g)は、通常遊技中の可動体KTの動作の一例を時系列で示した図である。
可動体KTは、通常遊技状態(或る状態)においては上限位置(第二の位置)に位置するが、通常遊技状態(或る状態)において、扉体が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化すると、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)に移動する動作を開始するように構成されている。
図40(a)に示す状態は、通常遊技状態(前面扉102が閉鎖状態)において可動体KTを用いて可動体演出を行っている状態であり、本例では、通常遊技状態の可動体演出中は、可動体KTを上限位置(第二の位置)まで移動するように構成している。
なお、同状態は、通常遊技状態であることから、可動体KTによる可動体演出に加えて、上部ランプ142、サイドランプ144による演出や、スピーカ272,277による演出音の出力等を行う。
続く図40(b)に示す状態は、同図(a)に示す状態において、遊技店の店員等によって前面扉102が開放され、通常遊技状態が中断された状態である。
同状態は、前面扉102が開放している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
また、通常遊技状態において前面扉102が開放されたことから、可動体KTを、図40(b)~同図(d)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させる動作を行う。
本例によれば、可動体が第二の位置(扉体の外縁よりも外側に露出する位置)に位置している場合において扉体が開放されると、第一の位置(扉体の外縁よりも外側に露出しない位置)まで移動させる動作を行うため、遊技店の店員や遊技者が可動体に触れてケガをするような事態を未然に防止することができ、安全性を確保することができる。
図40(e)は、開放された前面扉102が閉鎖され、再度、通常遊技状態に復帰した状態である。
同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知や、スピーカ272,277による開放報知音を終了する一方で、通常遊技状態に復帰したことから、上部ランプ142、サイドランプ144による演出や、スピーカ272,277による演出音の出力等を行う。
続く図40(f)に示す状態は、通常遊技状態において演出ボタン192またはスタートレバー135の操作が行われた状態である。
本例では、演出ボタン192またはスタートレバー135の操作を契機として、可動体KTを、図40(f)~同図(g)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、可動体KTによる可動体演出を再開する。
本例によれば、扉体を閉鎖する操作を行うことなく、可動体を第二の位置(例えば、通常演出を行う位置)まで移動させることができ、遊技店の店員等の手間を省き、利便性を高めることができる。
<可動体の動作/動作中の扉閉鎖>
次に、可動体KTの動作中に扉体が開放された場合における可動体KTの動作について説明する。
図41(a)~図42(a)は、可動体KTの動作中に扉体が開放された場合における可動体KTの動作の一例を時系列で示した図である。
図41(a)に示す状態は、電源投入前の状態であり、本例では、前面扉102が閉鎖している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置している。
なお、同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知(例えば、赤色の点滅)や、スピーカ272,277による開放報知音(例えば、「扉が開いています」という音声)の出力は行わない。
続く図41(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態は、前面扉102が開放している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
また、同状態は、前面扉102が開放している状態において、可動体KTが下限位置(第一の位置)に位置していることから、図34(d)~同図(f)を用いて説明したように、第一の動作(第一の場合)として、可動体KTを、下限位置(第一の位置)から、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)まで上昇させた後、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)から、下限位置(第一の位置)まで下降させる動作を行うが、本例では、上昇動作の途中で前面扉102が閉鎖されている。
図41(d)に示す状態は、可動体KTの上昇動作の途中で、前面扉102が閉鎖された状態である。
同状態は、前面扉102が閉鎖している状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144による開放報知や、スピーカ272,277による開放報知音を終了する。
また、スロットマシン100の可動体KTは、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)に移動している途中(上昇途中)、または、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)に移動している途中(下降途中)において、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態に変化すると、第二の動作を開始するように構成されている。
図41(d)に示す状態では、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)に移動している途中において、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態(第二の状態)に変化したことから、第二の動作として、可動体KTを、図41(d)~同図(f)に示すように、上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、同図(f)~同図(h)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(h)~図42(a)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作を行う。
本例によれば、可動体が動作中であっても可動体の動作確認を行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
なお、本例では、可動体KTの上昇動作の途中で前面扉102が閉鎖された場合の可動体KTの動作について説明したが、可動体KTの下降動作の途中(例えば、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)に移動している途中)で前面扉102が閉鎖された場合の可動体KTの動作も同じである。
<可動体の動作/変形例>
次に、可動体KTの動作の変形例について説明する。図42(b)~同図(f)は、可動体KTの動作の変形例を時系列で示した図である。
上記実施例では、可動体KTは、前面扉102(扉体)が開放している状態(第一の状態)で電源を投入すると、第一の動作を開始し、第一の状態から前面扉102(扉体)が閉鎖している状態に変化すると、第二の動作を開始する例を示したが、例えば、図28等を用いて説明した設定画面において「可動体収納選択」の項目を設け、遊技店の店員等が、演出ボタン192(操作手段)を操作することで、「可動体収納選択」の項目を選択したことを契機として第一の動作または第二の動作を開始するように構成してもよい。
図42(b)に示す状態は、前面扉102が閉鎖し、液晶表示装置157において設定画面の可動体収納選択の項目を表示している状態であり、本例では、可動体KTが上限位置(第二の位置)に位置している。
同状態では、設定画面において「可動体収納選択」の項目が選択されたことから、可動体KTの動作を開始するための操作を促す表示(本例では、「演出ボタン操作で可動体を一旦収納できます」という文字列の表示)を開始している。
続く図42(c)に示す状態は、可動体KTの動作を開始するための操作を促す表示(「演出ボタン操作で可動体を一旦収納できます」という文字列の表示)を行っている状態において、演出ボタン192の操作を受け付けたことから、可動体KTを、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、可動体KTが、前面扉102の外縁よりも外側に露出しない位置に収納する動作を行った状態である。
本例によれば、扉体を閉鎖する操作を行うことなく、可動体を第一の位置(例えば、扉体の外縁に露出しない位置)まで移動させることができ、遊技店の店員等の手間を省き、利便性を高めることができる。
また、可動体が第一の位置に位置している場合に、或る操作手段の操作を契機として可動体を第二の位置に移動するように構成してもよい。
図42(d)に示す状態は、同図42(c)に示す、可動体が下限位置(第一の位置)に位置している状態において、演出ボタン192またはスタートレバー135の操作が行われた状態である。
本例では、演出ボタン192またはスタートレバー135の操作を契機として、可動体KTを、図42(d)~同図(e)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、可動体KTによる演出を開始している。
本例によれば、扉体を閉鎖する操作を行うことなく、可動体を第二の位置(例えば、通常演出を行う位置)まで移動させることができ、遊技店の店員等の手間を省き、利便性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、可動体(例えば、図34に示す可動体KT)と、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、を備えた遊技台であって、前記可動体は、前記扉体が開放している状態(以下、「第一の状態」という。例えば、図34(d)に示す状態)で電源を投入すると、少なくとも第一の動作(例えば、図34(d)~同図(e)に示すように、下限位置(第一の位置)から、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)まで上昇させた後、同図(e)~同図(f)に示すように、下限位置(第一の位置)と上限位置(第二の位置)の中間の位置(第三の位置)から、下限位置(第一の位置)まで下降させる動作)を開始し、前記可動体は、前記第一の状態から前記扉体が閉鎖している状態(例えば、図34(g)に示す状態)に変化すると、少なくとも第二の動作(例えば、図34(g)~図35(a)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、図35(a)~同図(c)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(c)~同図(d)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作)を開始する、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、可動体は、扉体が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態(第二の状態)に変化すると、第二の動作を開始するため、扉体の閉鎖を契機として、可動体の動作確認を確実かつ容易に行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の状態で電源を投入すると、前記第一の動作と、該第一の動作とは異なる動作を開始してもよいし、前記第一の状態から前記第二の状態に変化すると、前記第二の動作と、該第二の動作とは異なる動作を開始してもよい。
また、前記電源を投入した際の前記可動体の位置によって前記第一の動作が異なり、前記第一の動作は、前記可動体を第一の位置(例えば、図34(b)に示す下限位置)まで移動させる動作を含む動作であってもよい。
このような構成とすれば、可動体が第一の位置まで移動したか否かによって、可動体が第一の動作を正常に実行したか否かを確実に判断することができる。なお、第一の動作は、第二の動作の予備動作であってもよい。
また、前記第一の状態において、前記第一の位置に前記可動体が位置する場合(以下、「第一の場合」という。)があり、前記第一の場合において、電源を投入すると、前記可動体は、前記第一の動作として前記第一の位置から第三の位置(例えば、図34(e)に示す、上限位置と下限位置の間の位置)を経由して該第一の位置に戻る動作を開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、可動体が第一の位置に位置している場合であっても、可動体が正常に動作することを確認することができる。
また、前記第一の状態において、前記第一の位置とは異なる或る位置に前記可動体が位置する場合(以下、「第二の場合」という。)があり、前記第二の場合において、電源を投入すると、前記可動体は、前記第一の動作として前記或る位置から第二の位置(例えば、図34(a)に示す上限位置)を経由して前記第一の位置に移動する動作を開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の場合との第一の動作の違いによって、電源投入時における可動体の位置を把握することができる。
また、前記第二の動作は、該第二の動作の開始時点の前記可動体の位置に関わらず、或る動作(例えば、図34(g)~図35(a)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで上昇させた後、図35(a)~同図(c)に示すように、上限位置(第二の位置)から下限位置(第一の位置)まで下降させ、同図(c)~同図(d)に示すように、下限位置(第一の位置)から上限位置(第二の位置)まで移動させる動作)を含む動作であってもよい。
このような構成とすれば、可動体の位置とは無関係に共通の動作を確認することができ、動作確認を確実に行うことができる。
また、前記扉体の開閉状態を検出可能な検出手段(例えば、開閉センサ)を備え、前記電源のオンとオフは、前記第一の状態の場合に実行可能であり、前記検出手段に関する或る操作(例えば、本体101の開閉センサの投光部と受光部の間に、一定の長さの遮光片を挿入してテープ等で固定する操作)が行われることで、前記第一の状態であっても該検出手段の検出状態が前記扉体の閉鎖を検出する状態(以下、「第二の状態」という。)になるように構成されており、前記第二の状態で電源を投入すると、前記可動体は、前記第一の動作を開始せずに、最初に前記第二の位置に移動する動作を含む前記第二の動作を開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、扉体が閉鎖状態であっても可動体の動作確認を行うことができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の位置は、前記可動体が、前記扉体の外縁よりも外側に露出しない位置(例えば、図34(b)に示す下限位置)であり、前記第二の位置は、前記可動体の少なくとも一部が、前記扉体の外縁よりも外側に露出する位置(例えば、図34(a)に示す上限位置)であってもよい。
このような構成とすれば、可動体を第一の位置に移動させることで、可動体が扉体の外縁よりも外側に露出しないようにすることができ、遊技店の店員等の安全性を確保することができる。
また、前記第三の状態において、前記第二の位置に前記可動体が位置する場合において、前記第二の動作として、前記第二の位置から前記第一の位置を経由して該第二の位置に戻る動作を開始するように構成してもよい。
また、或る状態(例えば、通常遊技状態)では前記可動体は前記第二の位置に位置するが、該或る状態において、前記扉体が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態(第二の状態)に変化すると、前記可動体が、前記第二の位置から前記第一の位置に移動する動作を開始するように構成してもよい。
また、前記可動体は、前記第一の位置から前記第二の位置に移動している途中、または、前記第二の位置から前記第一の位置に移動している途中において、前記扉体が開放している状態(第一の状態)から閉鎖している状態(第二の状態)に変化すると、前記第二の動作を開始するように構成してもよい。
<エラー報知>
次に、スロットマシン100が実行可能なエラー報知について説明する。
ここで、スロットマシン100において発生し得るエラーとしては、扉開放エラー(ドアオープンエラー)、ホッパーエンプティエラー、ホッパーエラー、メダル投入異常1~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常、RAM不良、入賞異常等が挙げられる。
扉開放エラー(ドアオープンエラー)は、遊技台の扉開放を報知するエラーであり、前面扉102が開けられた場合に発生し、前面扉102が閉められた場合に解消する。
ホッパーエンプティエラーは、メダルの払出に関する払出エラーであり、本体101の内部に収容されたホッパーに貯留されたメダルの枚数が規定枚数以下になった場合(例えば、メダル払出センサが3000ms以上オフのまま変化しなかった場合)に発生し、規定枚数以上のメダルをホッパーに補充することで解消する。ホッパーエラーは、ホッパーに接続されたケーブル(配線)において断線等の接続異常が検出された場合に発生し、第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた場合(本例では、リセットボタンが操作された場合やドアリセットが行われた場合)に解消する。
メダル投入異常1(メダル投入詰り)は、投入されたメダルが滞留した場合(例えば、メダル検知センサの入力状態が150ms以上変化しなかった場合)に発生し、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。メダル投入異常2は、メダル投入枚数が規定枚数以上の場合に発生し、設定変更またはRAMクリアにより解消する。
メダル投入異常3は、メダル投入処理中以外に投入センサ1または投入センサ2のいずれかがオンになった場合に発生し、メダル投入異常4は、投入されたメダルが投入センサ1および投入センサ2を正常に通過しなかった場合(例えば、メダル検知センサおよび近接センサが異常なパターンを検出した場合)に発生し、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。
メダル払出異常1(メダル払出詰り)は、メダル払出装置の駆動時に一定時間、メダルの払出が無い場合(例えば、メダル検知センサがオンからオフに変化してから200ms以上オンを継続した場合)に発生し、メダル払出異常2は、メダル払出装置の駆動時にメダルが滞留した場合に発生し、メダル払出異常3(不正払出)は、メダル払出処理中以外に払出センサ1または払出センサ2のいずれかがオンになった場合に発生し、いずれも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。
オーバーフロー異常は、メダル補助収容庫のオーバーフロー端子がオン状態になった場合に発生し、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。RAM不良(RWM異常)は、RAMの確認により異常が検出された場合や、スタートレバー135の受付時に投入されたメダルの数が異常だった場合に発生し、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合、または、設定変更により解消する。
入賞異常(入賞図柄異常)は、リール110~112の停止後に、内部抽選により確定した入賞と異なる入賞図柄が入賞した場合(図柄組合せの表示判定において、有効ライン上に条件装置が作動していない入賞や作動、リプレイが表示された場合)に発生し、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合、または、設定変更により解消する。バックアップ異常は、電源投入時において、バックアップデータが異常の場合や、RAM(RWM)のチェックサム値が異常の場合に発生し、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合、または、設定変更により解消する。
なお、本発明に係る遊技台は、スロットマシンに限定されず、パチンコ機に適用することもできる。ぱちんこ機において発生し得るエラーとしては、例えば、下受け皿満タンエラー、払出装置エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、主制御部通信エラー、磁気異常エラー、磁界異常エラー、枠開放エラー、RAMクリアエラー、衝撃センサエラー等が挙げられ、これらのエラーも、エラー原因を除去した後、エラー解除スイッチ、リセットボタン、または、ドアリセットの操作を受け付けた場合に解消する。
<エラー報知/主基板表示器等>
次に、エラー報知の説明に先立って、図43を用いて、スロットマシン100の内部に配置される部材(主基板表示器等)について説明する。
図43は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。
本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。また、主制御基板には、7セグメント表示器からなる主基板表示器(メイン基板7セグ)190が配設されている。主基板表示器190については、図44(b)を用いて後述するが、主基板表示器190は、遊技に関する情報(エラーや、操作手段の操作状態等)を報知可能な報知手段の一つである。
主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<エラー報知/報知手段(表示手段)>
次に、図44(a)を用いて、スロットマシン100が備える報知手段について説明する。図44(a)は、スロットマシン100が備える報知手段を抜き出して示した主要部位概略図(正面図)である。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、図43を用いて説明した主基板表示器190等が挙げられ、これらの表示手段は、本例では、液晶表示装置、LED、セグメント表示器等で構成される。
図44(b)は、主基板表示器190による表示例を示した図である。本例では、主基板表示器190を7セグメント表示器で構成しており、7つのセグメントa~gのうちの1つ、複数、または、全てを点灯することで、予め定めた遊技情報が報知可能である。
なお、主基板表示器190は、7セグメント表示器に限定されず、LED等の他の表示手段を適用してもよい。また、報知可能な遊技情報は7種類に限定されないことは言うまでもない。
本例では、主基板表示器190のセグメントaは、リセットボタンの操作中に点灯され、セグメントb,c,dは、それぞれ、ストップボタン137(左ストップボタン),ストップボタン138(中リール停止ボタン),ストップボタン139(右リール停止ボタン)が操作された場合に点灯される。また、セグメントeは、前面扉102の開放中に点灯され、セグメントfは、ホッパーエラーが発生した場合に点灯され、セグメントgは、RAMクリアを要するエラー(例えば、上述のメダル投入異常2)が発生した場合に点灯される。
なお、各セグメントa~gによる報知態様は、セグメントの点灯に限定されず、セグメントの点滅や消灯によってそれぞれの状態を報知するものであってもよい。また、主基板表示器190は、遊技に関する情報が報知可能なものであればよく、例示したエラー以外のエラー(例えば、RAM不良)や、例示した操作情報以外の情報(例えば、遊技状態、入賞役、当選役)を報知するものであってもよい。
<各種報知/報知手段(音出力手段)>
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図2を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
<各種報知/報知手段(発光手段)>
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、各リール110~112のリールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、これらの発光手段は、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
なお、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135は、遊技者による操作が可能な操作手段としても機能する。また、本発明は、パチンコ機にも適用可能であり、パチンコ機が備える発光手段としては、枠ランプ、演出ボタン、役物等が挙げられる。
<扉開放エラーのエラー報知>
次に、扉開放エラー発生時のエラー報知について説明する。図44(c)~図45(a)は、扉開放エラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。
図44(c)に示す状態は、電源投入前の状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図44(d)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
図44(e)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
同状態では、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127を点灯するとともに、液晶表示装置157の表示領域に通常画面を表示する一方で、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
図45(a)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知>
次に、ホッパーエラー発生時のエラー報知について説明する。
図45(b)~図46(f)は、ホッパーエラー発生時のエラー報知の一例を示した図である。
図45(b)~同図(c)に示す状態は、図44(c)~同図(d)を用いて説明した状態とほぼ同じであるため、その説明は省略するが、本例の図45(b)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している点が異なっている。
ここで、ホッパーエラー(或るエラー)は、ホッパーに接続されたケーブルの断線等によってケーブルの接続異常が発生した場合に発生し、第一の条件が満たされた(本例では、ホッパーのケーブルの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた場合(本例では、リセットボタンが操作された場合)に解消するエラーである。
<ホッパーエラーのエラー報知/第二の報知を開始>
図45(d)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
スロットマシン100は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生すると、少なくとも第一の報知と第二の報知を開始するように構成されている。
同状態では、電源投入前にホッパーエラー(或るエラー)が発生していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図45(e)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
スロットマシン100は、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)の後に第一の条件が満たされた場合に(本例では、ホッパーエラーの接続異常が解消された場合に)、該第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190によるホッパーエラー報知)を終了するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知/リセットボタン操作→第一の報知を終了>
図45(f)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第一の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或る操作手段による操作(リセットボタン操作)が行われた場合に、或るエラー(ホッパーエラー)が解消されるとともに、遊技台の筐体内部に配置された第三の報知手段(主基板表示器190のセグメントa)によって第三の報知(主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)が行われるため、或るエラーが解消されたことを、筐体内部側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、本発明に係る「第二の条件」は、少なくとも或る操作手段による操作が行われた場合に満たされる条件であればよく、リセットボタンの操作以外の操作、例えば、本体101の内部に配設された設定スイッチ,設定キー,RAMクリアボタン等の操作手段による操作であってもよいし、後述するドアリセット等の操作であってもよい。
また、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
<ホッパーエラーのエラー報知/ホッパーエラー解消→前面扉の閉鎖>
図46(a)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知/ホッパーエラー2回目→電源投入>
図46(b)に示す状態は、2回目のホッパーエラーが発生している状態で遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態は、図45(c)を用いて説明した状態とほぼ同じであるため、その説明は省略するが、本例の図46(b)に示す状態は、電源投入前において、一度解消したホッパーエラー(或るエラー)が再度、発生している点が異なっている。
図46(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
スロットマシン100は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生すると、少なくとも第一の報知と第二の報知を開始するように構成されている。
同状態では、電源投入前にホッパーエラー(或るエラー)が発生していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生した場合にエラーに関する音声報知を開始し、或る条件が満たされるまで(本例では、リセットボタンが操作されるまで)該音声報知を継続する。また、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電源を投入し、扉体(本例では、前面扉102)が開放状態の場合には、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音。本例では、開放報知音)を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、或るエラーが発生したことに関連して該或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音。本例では、ホッパーエラー報知音)を出力するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が解消された後、再度、該或るエラーが発生したことから、スピーカ272,277から、前面扉102が開放状態であることを示す開放報知音(第一の報知音。「扉が開いています」という音声)に代えて、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音(第二の報知音。本例では、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力することで、ホッパーエラーに関する音声報知を行っている。
本例によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
また、或るエラーが発生している状態で電源を投入し、扉体が開放状態の場合には、第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、第二の報知音を出力するため、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
なお、同状態では、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
また、ホッパーエラーの解消を促すホッパーエラー報知音は、エラーの種類を特定可能な音声(本例では、「ホッパーエラー」)を含む報知音に限定されず、例えば、エラーの種類を特定不可能な報知音(例えば、「係員を呼んでください」という音声)を出力した後に、エラーの種類を特定可能な音声を含む報知音(例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力してもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図46(d)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
スロットマシン100は、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)の後に第一の条件が満たされた場合に(本例では、ホッパーエラーの接続異常が解消された場合に)、該第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190によるホッパーエラー報知)を終了するように構成されている。
同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
また、同状態では、2回目のホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、スピーカ272,277によって、ホッパーエラー(或るエラー)の解消を促すホッパーエラー報知音(第二の報知音。「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)の出力を継続するとともに、前面扉102が開放した状態が継続していることから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を継続する。
図46(e)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)状態であり、図46(f)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態であり、それぞれ、図45(f),図46(a)を用いて説明した状態と同じであるため、その説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)と、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラーに関する報知を実行可能な手段であり、前記報知手段は、音出力手段(例えば、スピーカ272,277)を含み、前記音出力手段は、前記扉体が開放状態であることを示す報知音(以下、「第一の報知音」という。例えば、「扉が開いています」という音声)を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生したことに関連して該或るエラーの解消を促す報知音(以下、「第二の報知音」という。例えば、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、遊技台の状況等に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記或るエラーが発生していることを示す表示(例えば、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を開始可能であってもよい。
また、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記扉体が閉鎖状態の場合には、前記第一の報知音を出力することなく前記第二の報知音を出力し、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において、前記扉体が前記開放状態の場合には、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合がある手段であってもよい。
このような構成とすれば、扉体が開放状態の場合には、状況に応じて、扉体が開放状態であることを示す報知音(第一の報知音)と、或るエラーの解消を促す報知音(第二の報知音)を使い分けることができ、利便性を高めることができる。
また、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入し際に前記扉体が前記開放状態の場合には、該扉体が該開放状態であっても前記第一の報知音を出力し、該或るエラーが解消された後、再度、該或るエラーが発生した場合には、前記第二の報知音を出力する手段であってもよい。
このような構成とすれば、電源投入時においては第一の報知音を優先して出力することができ、扉体が開放状態であることを優先して報知することができる。
また、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段を備え、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入し、該或るエラーが解消されておらず、かつ、前記扉体が前記開放状態の場合には、該或るエラーよりも、前記設定値の変更を優先するとともに、前記音出力手段は、前記設定値が変更可能な状態であることを示す報知音を出力することなく前記第一の報知音を出力し、前記設定値の変更が終了した後に、前記或るエラーの報知として前記第二の報知音を出力するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知音を出力するため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、前記或るエラーが発生している状態において電源が投入された後に前記或る操作が行われ、前記扉体が前記開放状態の場合には、該或るエラーよりも、前記設定値の確認を優先するとともに、前記音出力手段は、前記設定値が確認可能な状態であることを示す報知音を出力することなく前記第一の報知音を出力し、前記設定値の確認が終了した後に、前記或るエラーの報知として前記第二の報知音を出力するものであってもよい。
また、前記或るエラーが発生している状態において電源が投入された後に前記或る操作が行われ、前記扉体が閉鎖状態の場合においては、前記第一の報知音を出力することなく前記第二の報知音を出力し、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生している状態において電源が投入された後に前記或る操作が行われ、前記扉体が前記開放状態の場合には、前記第一の報知音を出力する場合と、前記第二の報知音を出力する場合があってもよい。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、前記或るエラーが発生している状態において前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入し、前記扉体が前記開放状態の場合には、該或るエラーよりも、前記設定値の変更を優先するとともに、前記表示手段は、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(例えば、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を開始可能であり、前記或るエラーが発生していることを示す表示(例えば、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を開始しないものであってもよい。
また、前記音出力手段は、電源を投入した際に前記扉体が前記開放状態の場合には、前記或るエラーの有無に関わらず、前記第一の報知音の出力を必ず開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等に対して扉体が開放状態であることを確実に報知することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/ドアリセットでの解消>
次に、ホッパーエラーのドアリセットでの解消について説明する。
図47(a)~同図(f)は、ホッパーエラーのドアリセットでの解消の一例を時系列で示した図である。なお、図47(a)~同図(d)に示す状態は、図45(b)~同図(e)を用いて説明した状態と同じであるため、その説明は省略し、図47(e)以降の図面について説明する。
図47(e)に示す状態は、ドアリセットによってホッパーエラー(或るエラー)を解消するために前面扉102が閉鎖された状態である。
同状態では、前面扉102が閉鎖した状態においてホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力を停止する一方で、ホッパーエラー(或るエラー)の解消を促すホッパーエラー報知音(本例では、「ホッパーエラーです。係員を呼んでください」という音声)を出力することで、ホッパーエラーに関する音声報知を行っている。
図47(f)に示す状態は、ドアリセットが行われた(第二の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
ここで、ドアリセットとは、図1を用いて説明したドアキー孔140に、前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入して所定方向に回動する操作のことであり、スロットマシン100では、上述のリセットボタンによる操作(第一の操作)に加えて、ドアリセット(第二の操作)によってもホッパーエラーを解消することが可能である。
同状態では、ドアリセットによってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、扉体(前面扉102)が閉鎖された状態で実行可能な第二の操作(ドアリセット)が実行されたことに関連して、遊技台の前面側に配置された第一の報知手段による第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)が終了するため、或るエラーが解消されたことを、扉体が閉鎖された状態であっても遊技店の前面側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図45(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図45(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、を備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了する、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図45(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図45(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、を備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーは、遊技価値の付与(例えば、遊技媒体の払出、遊技を実行可能なポイントの付与)に関するエラーである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図45(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図45(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、を備えた遊技台であって、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、該或るエラーが発生していることを示す第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、該或るエラーの原因が解消された(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で或る操作が行われる(例えば、リセットボタンが操作される)ことで解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われていない場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了する、ことを特徴とする遊技台である。
なお、第三の報知手段(例えば、図45(f)に示す主基板表示器190のセグメントa)と、或る操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備え、前記第二の報知手段と前記第三の報知手段は、前記遊技台の筐体内部であって、同一の基板上に配置され、前記或る操作は、前記或る操作手段の操作(例えば、リセットボタンの操作)であり、前記第三の報知手段は、前記或る操作が行われた場合(以下、「第一の場合」という。)に、該或る操作が行われている状態であることを示す第三の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)を開始可能な手段であり、前記第一の場合に前記或るエラーが解消されて前記第一の報知が終了するものであってもよい。
また、表示手段を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生した場合にエラー表示を開始し、該或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該エラー表示を表示する手段であってもよい。
また、音出力手段を備え、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生した場合に該或るエラーに関する音声報知を開始し、該或るエラーの原因が解消され、前記或る操作が行われるまで該音声報知を継続する手段であってもよい。
また、第三の報知手段(例えば、図45(f)に示す主基板表示器190のセグメントa)と、或る操作手段(例えば、リセットボタン)と、を備え、前記第二の報知手段と前記第三の報知手段は、前記遊技台の筐体内部に配置され、前記第二の条件は、少なくとも前記或る操作手段による操作(以下、「第一の操作」という。例えば、リセットボタンの操作)が行われた場合に満たされる条件であり、前記第三の報知手段は、前記第一の操作が行われた場合に、第三の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントaによるリセットボタン操作報知)を開始可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを、筐体内部側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。また、前記第三の報知は、前記第二の報知が実行されていない状態で実行されるものであってもよい。
また、開閉可能な扉体(例えば、図1に示す前面扉102)を備え、前記第一の報知手段は、前記遊技台の前面側に配置され、前記第二の条件は、前記第一の操作とは別の第二の操作(例えば、ドアリセット)を行うことでも満たされる条件であり、前記第二の操作は、前記扉体が閉鎖された状態で実行可能な操作であり、前記第二の操作が実行されたことに関連して前記第一の報知が終了するものであってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを、扉体が閉鎖された状態であっても遊技店の前面側において分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、表示手段(例えば、図1に示す液晶表示装置157)を備え、前記表示手段は、前記或るエラーが発生した場合にエラー表示を開始し、前記第一の条件と前記第二の条件が満たされるまで(例えば、リセットボタンが操作されるまで)該エラー表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを表示手段によって分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、音出力手段(例えば、図2に示すスピーカ272,277)を備え、前記音出力手段は、前記或るエラーが発生した場合に該或るエラーに関する音声報知を開始し、前記第一の条件と前記第二の条件が満たされるまで(例えば、リセットボタンが操作されるまで)該音声報知を継続する手段であってもよい。
このような構成とすれば、或るエラーが解消されたことを音出力手段によって分かりやすく報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、前記第一の条件および前記第二の条件を満たすためには、前記扉体が開放された状態で実行可能な操作(例えば、本体101内部に設置された操作手段(設定キー、設定ースイッチ、リセットボタン等)の操作)が必要であってもよい。また、前記第一の報知手段、前記第二の報知手段、または、前記第三の報知手段は、液晶表示装置等の表示手段であってもよいし、前記第一の報知手段、または、前記第二の報知手段は、前記遊技台の前面側に配置されていてもよいし、前記遊技台の筐体内部に配置されていてもよい。
また、前記第一の条件または前記第二の条件は、或る操作手段による操作が行われた場合に満たされる条件、或る遊技状態に移行した場合に満たされる条件、リセット操作が行われた場合に満たされる条件、電断・復電された場合に満たされる条件等であってもよい。また、リセットボタンは、設定スイッチ(設定変更を行うためのスイッチ)と兼用であってもよい。また、前記第一の報知または前記第二の報知は、電源投入時に或るエラーが発生している場合に限定されず、通常遊技状態において或るエラーが発生した場合等であってもよい。また、前記或るエラーは、通電に関係するエラー(ホッパーエラー)、メダルに関係するエラー(メダル投入異常1~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常)等であってもよい。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード>
次に、設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知について説明する。
図48(a)~図49(e)は、設定変更モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更を伴う電源投入>
図48(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図48(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モードに移行>
図48(c)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態において、設定変更モードに移行した状態である。
スロットマシン100は、設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオフからオンにした場合)には、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)に移行し、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している場合であっても、設定値が変更可能な状態が維持され、該設定値が変更可能な状態が終了した後に第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)が開始されるように構成されている。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続しているが、本例では、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合であっても、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が維持される(或るエラーの報知よりも設定変更が優先される)ことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知と第二の報知を行うため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
また、スロットマシン100では、設定値が変更可能な状態であって扉体が開放状態の場合(第一の場合)には、設定値が変更可能な状態であることを示す報知音の出力を開始せず、扉体が開放状態であることを示す報知音の出力を開始する。
図48(c)に示す状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、設定変更中の扉開放では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定変更中であることを視覚によって確実に把握することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉開放→扉閉鎖)>
図48(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続しているが、本例では、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合であっても、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が維持される(或るエラーの報知よりも設定変更が優先される)ことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第二の表示態様(本例では、緑色の背景画像の左上に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
図48(c),(d)を用いて説明したように、本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、本例の設定変更モードでは、液晶表示装置157において、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面において、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。なお、設定変更モードにおいて選択可能な項目は、本例に限定されないことは言うまでもない。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉閉鎖→扉開放)>
図48(e)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
なお、演出ボタン192は、各種設定等において操作手段として機能する手段であるとともに、報知が可能な報知手段として機能する手段であるが、開放報知を行う報知手段として機能する場合には、操作手段としての操作が無効になる。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉開放)/設定変更の操作>
図48(f)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図49(a)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図48(f)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図49(a)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定変更モード(扉開放)/設定変更の終了>
図49(b)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了したことから、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始する。
以降の図49(b)~同図(d)に示す状態は、図45(d)~図46(a)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、図49(b)に示す状態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
また、図49(c)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
また、図49(d)に示す状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
また、図49(e)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図45(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図45(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、設定キーによる或る操作が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値を変更可能な状態に移行し、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーが発生している状態で電断し、前記設定キーによる前記或る操作が行われた状態で電源を投入した場合には、前記設定値を変更可能な状態に移行し、該設定値を変更した後に前記第一の報知と前記第二の報知が開始される、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或るエラーの報知よりも設定変更が優先されるため、設定変更を確実に終わらせることができ、設定変更のし忘れを防止することができる。また、設定変更が終了した後に第一の報知と第二の報知を行うため、設定変更の終了後にエラーへの対処を確実に行うことができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/設定確認モード>
次に、設定確認モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知について説明する。
図50(a)~図51(a)は、設定確認モードに移行した場合におけるホッパーエラーのエラー報知の一例を時系列で示した図である。
<ホッパーエラーのエラー報知/電源投入>
図50(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図50(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<ホッパーエラーのエラー報知/第二の報知を開始>
図50(c)に示す状態は、電源を投入してから所定時間が経過し、初期設定等の準備が完了した状態である。
図50(c)に示す状態は、図45(d)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、同態では、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続していることから、払出枚数表示器127(第一の報知手段)を用いてエラーコード(本例では、「E4」)を表示することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第一の報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントf(第二の報知手段)を赤色で点灯することで、ホッパーエラーが発生していることを示すホッパーエラー報知(第二の報知)を行う。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
<ホッパーエラーのエラー報知/扉開放→電源投入後に設定キーを操作>
図50(d)に示す状態は、電源投入前に発生したホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態において、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
スロットマシン100は、電源を投入した後に設定キーによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた際に或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している場合には、該或るエラーが優先されて第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)が実行され、或るエラーが解消された場合に、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行可能である。
図50(d)に示す状態では、設定キーによるによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われたが、本例では、設定キーによるによる或る操作(オフからオンにする操作)が行われた際にホッパーエラー(或るエラー)が発生している場合には、ホッパーエラー(或るエラー)を優先することから、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行することなく、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知(第一の報知)と、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知(第二の報知)を行う(継続する)。
本例によれば、設定確認よりも或るエラーの報知が優先されるため、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/接続異常の解消→第二の報知を終了>
図50(e)に示す状態は、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)状態である。
図50(e)に示す状態は、図45(d)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、同状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
本例によれば、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
なお、同状態では、設定キーがオンの状態が継続しているが、ホッパーエラーが解消していないため、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)には移行しない。
<ホッパーエラーのエラー報知/リセットボタン操作→第一の報知を終了→設定確認モードに移行>
図50(f)に示す状態は、ホッパーエラー(或るエラー)を解消するためにリセットボタンが操作された(第一の操作により第二の条件が満たされた)状態である。
同状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作された(第二の条件が満たされた)ことから、主基板表示器190のセグメントa(第三の報知手段)を赤色で点灯することで、リセットボタンが操作されたことを示すリセットボタン操作報知(第三の報知)を行うとともに、リセットボタンの操作によってホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。
また、同状態では、設定キーがオンの状態において、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、設定値が確認可能な状態(設定確認モード)に移行するが、前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、同状態では、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、同状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
<ホッパーエラーのエラー報知/ホッパーエラー解消→前面扉の閉鎖>
図51(a)に示す状態は、ホッパーエラーが解消した後に、遊技店の店員等が前面扉102を閉鎖した状態である。
図51(a)に示す状態は、図46(a)を用いて説明した状態と同じであるため、詳細な説明は省略するが、同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、第一の報知手段(例えば、図45(d),(e)に示す払出枚数表示器127)と、第二の報知手段(例えば、図45(d)に示す主基板表示器190のセグメントf)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、電源を投入した後に設定キーによる或る操作が行われた場合は、前記設定値を確認可能な状態に移行し、前記第一の報知手段は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生している期間の少なくとも一部の期間(または、或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記第二の報知手段は、前記或るエラーが発生している期間の少なくとも一部の期間(または、前記或るエラーが発生している期間の全ての期間)において、第二の報知(例えば、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーは、第一の条件が満たされた(例えば、ホッパーエラーの接続異常が解消された)後で第二の条件が満たされた(例えば、リセットボタンが操作された、または、ドアリセットが行われた)場合に、解消されるエラーであり、前記或るエラーが発生すると、少なくとも前記第一の報知と前記第二の報知が開始され、その後に前記第一の条件が満たされた場合に、該第一の報知を継続する一方、該第二の報知を終了し、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入した後に前記設定キーによる前記或る操作が行われた場合には、前記第一の報知と前記第二の報知が実行され、該或るエラーが解消された後で(例えば、複数のエラーが発生している場合においてすべてのエラーが解消された後で、または、複数のエラーが発生している場合において一部のエラーが解消された後で)、前記設定値を確認可能な状態に移行可能である(または、必ず移行する)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定確認よりも或るエラーの報知が優先されるため、エラーへの対処を迅速に行うことができるとともに、エラーへの対処を行った後に時間をかけて設定確認を行うことができ、設定確認のし忘れや設定値を忘れてしまうような事態を防止することができる。
また、或るエラーの要因の一部が解消された場合であっても第一の報知を継続するため、或るエラーが完全に解消されていないことを報知することができるとともに、第二の報知を終了するため、或るエラーに関連して状態が変化したことを報知することができ、遊技店の店員等の作業効率や利便性を高めることができる。
<設定変更モードの変形例/設定変更モード>
次に、設定変更モードの変形例の説明に先立って、通常の設定変更モードについて説明する。
図52(a)~図53(b)は、通常の設定変更モードにおける設定変更操作の一例を時系列で示した図である。
<設定変更モードの変形例/設定変更を伴う電源投入>
図52(a)に示す状態は、電源投入前において或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していない状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図52(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態で電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<設定変更モードの変形例/設定変更モードに移行>
図52(c)に示す状態は、或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していない状態において、設定変更モードに移行した状態である。
同状態では、設定変更モードに移行したことから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
<設定変更モードの変形例/設定変更モード(扉開放→扉閉鎖)>
図52(d)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を開放状態から閉鎖状態に変化させた状態である。
同状態では、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第二の表示態様(本例では、緑色の背景画像の左上に「設定変更中」という文字列を配置するとともに、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)を含む表示態様)で、液晶表示装置157の表示領域に表示する。
また、同状態では、設定変更モードにおいて前面扉102が閉鎖されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です!」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
図52(c),(d)を用いて説明したように、本例によれば、設定変更中の扉開放状態では、設定変更中の報知音を出力しない一方で、設定変更中の扉閉鎖状態では、設定変更中の報知音を出力するため、扉開放と扉閉鎖の状態と、設定変更中の報知音の有無とを連動させることができ、報知手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。また、扉開放状態では、報知音によって設定変更中に扉体が開放されていること(設定変更が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができ、扉閉鎖状態では、報知音によって設定変更が完了していないことを遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
また、本例の設定変更モードでは、液晶表示装置157において、動作チェックを開始可能な設定画面(動作チェック設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193(操作手段)を操作することで、設定画面において、スピーカチェック、役物チェック、演出ボタンチェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
<設定変更モードの変形例/設定変更モード(扉閉鎖→扉開放)>
図52(e)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<設定変更モードの変形例/設定変更の操作>
図52(f)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図53(a)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図52(f)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図53(a)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
<設定変更モードの変形例/設定変更モードの終了>
図53(b)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了するとともに、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
<設定変更モードの変形例/設定確認モード>
次に、設定変更モードの変形例の説明に先立って、通常の設定確認モードについて説明する。
図53(c)~図54(b)は、通常の設定確認モードにおける設定確認操作の一例を時系列で示した図である。
<設定変更モードの変形例/電源投入後に設定キーを操作>
図53(c)に示す状態は、電源投入前において或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していない状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図53(d)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、本体101の内部に配置された電源スイッチを操作して電源を投入した状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
<設定変更モードの変形例/設定確認モードに移行>
図53(e)に示す状態は、設定確認モードに移行した状態である。
同状態では、前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認報知音(本例では、「設定確認中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、扉開放を示す報知音を出力するため、扉開放を示す報知音を目立たせることができ、遊技店の店員等は扉開放を確実に知ることができる。
また、同状態では、設定値が確認可能な状態であることを示す設定確認中表示(本例では、「設定確認中」という文字列の表示)を含む表示を、第三の表示態様(本例では、灰色の背景画像の左上に「設定確認中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
本例によれば、設定確認中の扉開放では、設定確認中の報知音を出力しない一方で、設定確認中の表示を行うため、遊技店の店員等は、表示によって設定確認中であることを視覚によって確実に把握することができる。
また、同状態は、設定確認モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、上部ランプ142、サイドランプ144を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
本例によれば、発光手段によって設定確認中に扉体が開放されていること(設定確認が行われていることや不正行為等が行われている可能性があること)を遊技店の店員等に確実に知らせることができる。
<設定変更モードの変形例/設定確認モードの終了>
図54(a)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定確認モードが終了した状態であり、同図(b)に示す状態は、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
図54(a)に示す状態は、設定確認モードが終了したことから、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を行う一方で、前面扉102が開放されている状態であることから、開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
図54(b)に示す状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
<設定変更モードの変形例/電源投入後の設定キー操作による設定変更モード>
次に、電源投入後の設定キー操作による設定変更モードについて説明する。
図54(c)~図55(f)は、電源投入後の設定キー操作による設定変更モードの一例を時系列で示した図である。
<電源投入後の設定キー操作による設定変更モード>
図54(a)に示す状態は、電源投入前において、ホッパーエラー(或るエラー)が発生している状態である。
同状態では、スロットマシン100に電源が供給されていないことから、表示手段(液晶表示装置157、払出枚数表示器127等)による報知、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)による報知、音出力手段(スピーカ277,278)による報知のいずれも行わない。
図54(b)に示す状態は、遊技店の店員等が前面扉102を開放し、電源を投入した状態であり、同図(c)に示す状態は、(或るエラー)の報知前に、設定キーをオフからオンにする操作が行われた状態である。
スロットマシン100は、或るエラー(本例では、ホッパーエラー)が発生している状態で電断し、電源を投入した際に或るエラーが解消されていない場合(第一の場合)において、電源を投入した後であって、或るエラーが発生していることを示す第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)が開始される前に或る操作(本例では、設定キーをオフからオンにする操作)を行った場合に、設定値が変更可能な状態(設定変更モード)に移行するように構成されている。
図54(b)に示す状態では、スロットマシン100に電源が供給されるとともに、開閉センサによって前面扉102の開放を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅することで、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行うとともに、主基板表示器190のセグメントeを赤色で点灯することで、前面扉102が開放状態であることを示す扉開放エラー報知を行い、スピーカ272,277から、開放報知音(本例では、「扉が開いています」という音声)を繰り返して出力する。
また、図54(c)に示す状態では、ホッパーエラーのエラー報知が開始される前に、設定キーをオフからオンにする操作を行ったことから、設定変更モードに移行する。
本例によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
以降の図55(a)~同図(f)に示す状態は、図48(e)~図49(d)を用いて説明した状態とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略するが、図55(a)に示す状態は、設定変更モードに移行した後に、設定キーをオンにしたまま、前面扉102を閉鎖状態から開放状態に変化させた状態である。
同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定値が変更可能な状態であることを示す設定変更報知音(本例では、「設定変更中です」という音声)の出力を開始することなく、扉体が開放状態であることを示す開放報知音(本例では、「扉が開放しています」という音声)をスピーカ272,277から出力するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を赤色で点滅し、前面扉102が開放状態であることを示す報知(開放報知)を行う。
また、同状態は、設定変更モードにおいて前面扉102が開放されている状態であることから、設定変更中表示(本例では、「設定変更中」という文字列の表示)を含む表示を、第一の表示態様(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更中」という文字列を配置した表示態様)で液晶表示装置157の表示領域に表示する。
図55(b)に示す状態は、設定値の変更を行っている状態であり、図55(c)に示す状態は、設定値が確定して設定変更が完了した状態である。
図55(b)に示す状態では、設定値を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値を設定1から設定6に変更しており、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値を設定6に確定する。
また、図55(c)に示す状態では、設定値が確定して設定変更が完了したことから、設定変更中表示を終了し、設定値が確定して設定変更が完了したことを示す設定変更完了表示(本例では、黄色の背景画像の中央に「設定変更完了」という文字列を配置した画面)を液晶表示装置157の表示領域に表示する。
図55(d)に示す状態は、設定キーによる或る操作が解除され(設定キーをオンからオフにする操作が行われた後に設定キーが抜かれ)、設定変更モードが終了した状態である。
同状態では、ホッパーエラー(或るエラー)が継続している状態で、設定変更モード(設定値が変更可能な状態)が終了したことから、第一の報知(本例では、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)と第二の報知(本例では、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始する。
また、同時に、液晶表示装置157の表示領域に、ホッパーエラーが発生していることを示すエラー表示(本例では、「ホッパーエラーです。係員をお呼びください」という文字列の表示)を表示するとともに、初期設定等の準備が完了したことから、貯留枚数表示器125を点灯する。
本例によれば、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するため、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
図55(e)に示す状態では、ホッパーエラーの接続異常が解消された(第一の条件が満たされた)ことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を継続する一方、該第二の報知(主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を終了する。
図55(f)に示す状態では、ホッパーエラーを解消するためにリセットボタンが操作され(第二の条件が満たされ)、ホッパーエラー(或るエラー)が解消されたことから、第一の報知(払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知)を終了する。また、同状態では、開閉センサによって前面扉102の閉鎖を検知したことから、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192による開放報知(赤色の点滅)と、スピーカ272,277による開放報知音(「扉が開いています」という音声)の出力と、主基板表示器19による扉開放エラー報知(セグメントeの赤色の点灯)を終了する一方で、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127の点灯や液晶表示装置157による通常画面の表示を継続するとともに、上部ランプ142、サイドランプ144、演出ボタン192を演出態様で点灯し、通常遊技が開始可能であることを示す報知を行う。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、報知手段(例えば、液晶表示装置157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、スピーカ272,277、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等)と、複数の設定値のうちの一の設定値を設定可能な設定手段と、を備えた遊技台であって、前記報知手段は、少なくとも或るエラー(例えば、ホッパーエラー)が発生していることを示す第一の報知(例えば、払出枚数表示器127によるホッパーエラー報知、主基板表示器190のセグメントfによるホッパーエラー報知)を開始可能な手段であり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、電源を投入した際に前記或るエラーが解消されていない場合(以下、「第一の場合」という。)があり、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記設定値が変更可能な状態(例えば、設定変更モード)となり、前記電源を投入した後に前記或る操作が行われた場合には、前記設定値が確認可能な状態(例えば、設定確認モード)となり、前記第一の場合において、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行する(または移行可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、電源投入後であっても設定値の変更が可能となるため、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、前記第一の場合において、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始された後で前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態にも前記設定値が確認可能な状態に移行せず、エラー状態となり、前記エラー状態が解消されると前記設定値が確認可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、エラーを解消しない限り遊技を開始することができないため、確実にエラーを解消することができるとともに、遊技を開始する前に設定値の確認を行うことができる。
また、前記第一の場合において、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記第一の場合において、前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後でエラー状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業によってエラーへの対処を忘れてしまうことがなく、遊技を開始する前にエラーを確実に解消することができる。
また、前記或るエラーとは別のエラー(例えば、設定変更によって解消されるエラー(メダル投入異常2等))が発生している状態で電断し、前記電源を投入した後であって前記第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後で(または、設定値が変更可能な状態が終了した後で)エラー状態に移行することなく遊技が可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、軽微なエラーや設定変更によって解消されるエラーが発生した場合には、エラー状態に移行させることなく遊技を進行させることができ、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、電源を投入した際に前記或るエラーとは別のエラー(例えば、設定変更によって解消されるエラー(メダル投入異常2等))が発生している状態で電断し、前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合に、前記設定値が変更可能な状態に移行し、設定変更操作が終了した後で(または、設定値が変更可能な状態が終了した後で)エラー状態に移行することなく遊技が可能な状態に移行するものであってもよい。
このような構成とすれば、軽微なエラーや設定変更によって解消されるエラーが発生した場合には、エラー状態に移行させることなく遊技を進行させることができ、遊技台の稼働率を高めることができる。
なお、前記或るエラーは、設定変更および設定確認では解消されないエラー(例えば、ホッパーエンプティエラー、ホッパーエラー、メダル投入異常1(メダル投入詰り)、メダル払出異常1(メダル払出詰り)、メダル払出異常3(不正払出)、オーバーフロー異常)であってもよい。また、前記別のエラーは、設定変更で解消可能なエラー(例えば、RAM不良(RWM異常)、入賞異常(入賞図柄異常)、バックアップ異常)であってもよい。また、前記別のエラーは、設定確認では解消されないエラーであってもよい。
ここで、設定変更には、設定キーによる或る操作(例えば、オフからオンにする操作)が行われた状態で電源を投入した場合、および、電源を投入した後であって或るエラーが発生していることを示す第一の報知が開始される前に前記或る操作を行った場合の両方が含まれ、設定変更で解消されるエラーは、設定値の変更が可能な状態に移行した後、設定値の変更が行われ(または、設定値の変更が行われず)、該設定値が変更可能な状態が終了した場合(或る操作が解除された場合)に解消されるエラーである。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。