JP7158147B2 - 研磨シート及び研磨方法 - Google Patents
研磨シート及び研磨方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7158147B2 JP7158147B2 JP2018000661A JP2018000661A JP7158147B2 JP 7158147 B2 JP7158147 B2 JP 7158147B2 JP 2018000661 A JP2018000661 A JP 2018000661A JP 2018000661 A JP2018000661 A JP 2018000661A JP 7158147 B2 JP7158147 B2 JP 7158147B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- intermediate layer
- mass
- dimensional
- polishing sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24D—TOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
- B24D11/00—Constructional features of flexible abrasive materials; Special features in the manufacture of such materials
- B24D11/02—Backings, e.g. foils, webs, mesh fabrics
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24D—TOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
- B24D3/00—Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
- B24D3/001—Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as supporting member
- B24D3/002—Flexible supporting members, e.g. paper, woven, plastic materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24D—TOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
- B24D2203/00—Tool surfaces formed with a pattern
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Description
本実施形態に係る研磨シートは、基材と、砥粒及び結合材を含有する複数の立体要素と、立体要素と基材との間に設けられ、基材と立体要素とを接合する中間層と、を含む。
(測定条件)
・測定装置:Rheometric Scientific社製Solids Analyzer RSA III
・測定モード:Three Point Bending
・支持端間距離:40mm
・周波数:1Hz
・試験片概寸法:幅10mm×長さ50mm×厚さ2mm
・歪:0.05%
(測定方法)
角柱の試験片を2枚の平行板面に挟み、荷重を加えて破壊するまでの応力と歪の関係を求めた(試験片寸法、圧縮ひずみ算出方法を除いてISO 604準拠)。
・測定装置:Orientec社製Tensilon万能試験機(1KNロードセル使用)
・圧縮速度:1mm/分
・圧縮ひずみ:圧縮呼びひずみ(nominal compressive strain)
・試験片寸法:2mm×2mm×5mm
(算出方法)
上記測定方法で得られた圧縮応力-ひずみ曲線は、始めに弾性変形による直線部分が現れ、変曲点を経て、部分的に生じた塑性変形による緩やかな直線部分が現れる。この2つの直線部分の各線形回帰直線の交点の圧縮応力値を、圧縮降伏応力として求める。
・測定装置:レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA-920(株式会社堀場製作所、京都府京都市)
・解析ソフトウェア:LA-920 for Windows(登録商標)
・砥粒量:150mg
・分散媒:イオン交換水150mL
・循環速度(水の撹拌速度):設定値15
・超音波発振:あり(LA-920内蔵の超音波装置を使用)
・測定温度:室温(25℃)
・相対湿度:85%以下
・He-Neレーザー光透過率:85%
・タングステンランプ透過率:85%
・相対屈折率:1.80に設定(ダイヤモンドの相対屈折率:1.81)
・測定時間:20秒
・データ取り込み数:10
・粒径基準:体積
本実施形態に係る研磨方法は、上記研磨シートを研磨対象物に押し付けて、研磨シートと研磨対象物とを摺動させる工程を含む。
<立体要素形成用組成物(a-1)の調製>
フェノール樹脂としてPR-53074(液状レゾール型フェノール樹脂:住友ベークライト社(東京都品川区)製、不揮発分75%)を用い、立体要素形成用組成物(a-1)を調製した。
具体的には、140質量部のPR-53074と、17.5質量部のプロピレングリコールメチルエーテルと、17.5質量部のプロピレングリコールメチルエーテルアセテートと混合して、第一の混合液を得た。次いで、300質量部のダイヤモンド砥粒(平均粒径15μm)と200質量部のイソプロピルアルコールとを混合して、第二の混合液を得た。第一の混合液及び第二の混合液を混合して、立体要素形成用組成物(a-1)を調製した。
ウレタンアクリレートとしてCN991(アルケマ社(Colombes Cedex, France)製)を用い、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、78.43質量部のCN991と、19.61質量部のテトラヒドロフルフリルアクリレートと、1.96質量部の光重合開始剤(Omnirad 369、IGM Resins社(Waalwijk,The Netherlands)製)とを混合して、中間層形成用組成物(b-1)を調製した。
基材として、PETフィルム(厚さ75μm、25℃におけるヤング率は4×109Pa)を準備した。
表面に図3(a)に示す立体形状に対応する凹部を有するポリプロピレン製賦形フィルムを準備した。賦形フィルム上に立体要素形成用組成物(a-1)をバーコーターで塗布し、賦形フィルムの凹部に組成物(a-1)を充填し、75℃で3分間乾燥させた。
次に、賦形フィルム上に、中間層形成用組成物(b-1)を塗布し、基材として厚さ75μmの透明ポリエステルフィルムを重ね、ロールで加圧して積層した。ポリエステルフィルムの側から紫外線を照射し、次いで、90℃で24時間加熱した。
賦形フィルムを剥離し、110℃で24時間、追加加熱を行うことで、研磨シートを得た。
<中間層形成用組成物(b-2)>
ウレタンアクリレートとしてCN991(アルケマ社製)、エポキシ樹脂としてYDCN-700-10(クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、新日鉄住金化学株式会社(東京都千代田区)製)を用い、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、56.49質量部のCN991と、18.83質量部のテトラヒドロフルフリルアクリレートと、4.01質量部のイソボルニルアクリレートと、15.06質量部のYDCN-700-10と、1.60質量部の光重合開始剤(Omnirad 907、IGM Resins社製)と、4.01質量部のエポキシ樹脂硬化剤(2-エチル-4-メチルイミダゾール)とを混合して、中間層形成用組成物(b-2)を調製した。
中間層形成用組成物(b-1)に代えて中間層形成用組成物(b-2)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして研磨シートを作製した。
<中間層形成用組成物(b-3)>
ウレタンアクリレートとしてCN991(アルケマ社製)を用い、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、73.17質量部のCN991と、24.39質量部の環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレートと、2.44質量部の光重合開始剤(Omnirad 369、IGM Resins社)とを混合して、中間層形成用組成物(b-3)を調製した。
中間層形成用組成物(b-1)に代えて中間層形成用組成物(b-3)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(a-2)の調製>
ダイヤモンド砥粒として、平均粒径20μmのダイヤモンド砥粒を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして立体要素形成用組成物(a-2)を調製した。
立体要素形成用組成物(a-1)に代えて立体要素形成用組成物(a-2)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして研磨シートを作製した。
<中間層形成用組成物(b-4)>
ウレタンアクリレートを用いずに、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、36.55質量部のイソボルニルアクリレートと、21.69質量部のトリメチロールプロパントリアクリレート(SR351S、アルケマ社製)と、36.15質量部のYDCN-700-10と、1.60質量部の光重合開始剤(Omnirad 907、IGM Resins社製)と、4.01質量部のエポキシ樹脂硬化剤(2-エチル-4-メチルイミダゾール)とを混合して、中間層形成用組成物(b-4)を調製した。
中間層形成用組成物(b-1)に代えて中間層形成用組成物(b-4)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして研磨シートを作製した。
<中間層形成用組成物(b-5)>
ウレタンアクリレートとしてCN991(アルケマ社製)を用い、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、48.78質量部のCN991と、16.26質量部の環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレートと、32.52質量部のSR368D(トリメチロールプロパントリアクリレート:トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート=70:30(質量比)の混合物、アルケマ社製)と、2.44質量部の光重合開始剤(Omnirad 369、IGM Resins社製)とを混合して、中間層形成用組成物(b-5)を調製した。
中間層形成用組成物(b-1)に代えて中間層形成用組成物(b-5)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして研磨シートを作製した。
<研磨シートの作製>
立体要素形成用組成物(a-1)に代えて立体要素形成用組成物(a-2)を用い、中間層形成用組成物(b-1)に代えて中間層形成用組成物(b-4)を用いたこと以外は、実施例A-1と同様にして研磨シートを作製した。
実施例及び比較例で作製した研磨シートについて、以下の条件(1)で研磨試験を行い、60秒間でのカット量及び研磨面の表面粗さRaを求めた。結果を表1及び表2に示す。
<研磨試験の条件(1)>
・被研磨物:S45C(熱処理なし)
・被研磨物サイズ:10mmΦ×150mm長さ
・研磨装置:スーパーフィニッシャ―(松田精機製)
・回転速度:825rpm
・フィルム送り:なし
・オシレーション速度:1000rpm
・研削液:シムテック500(CIMCOOL FLUIDS TECHNOLOGY社製) 2%水溶液
・バックアップロール硬度:ショアA 30°
・切りこみ量:4.2mm
・研磨時間:60秒
・カット量:被研磨物の研磨試験後の重量減量をカット量とした。
・表面平均粗さRa:以下の装置・条件で測定した。
装置:株式会社ミツトヨ社製 SURFTEST SV-3100H4
測定条件:JIS B-0601:2001(ISO 4287:1997)準拠
カットオフ:0.8mm
評価長さ:4mm
中間層及び結合材のヤング率は、以下の評価用試験片を作成し、測定した。
一対の2mm厚みのガラス板2枚の間に0.5mm厚み片面剥離用シリコーン処理PETフィルムを介して、中間層形成用組成物を2mmのギャップを保持して挟み込んだ。ガラス面両側から紫外線を照射して硬化させた後、研磨シート作製と同じ加熱処理を行うことで、板状硬化物を得た。得られた板状硬化物を、ダイヤモンドカッターで所定のサイズに加工することで、中間層評価用試験片を得た。
また、立体要素形成用組成物から砥粒を除いた組成に対しても同様に行うことで、板状硬化物を得た。得られた板状硬化物を、ダイヤモンドカッターで所定のサイズに加工することで、結合材評価用試験片を得た。
中間層評価用試験片及び結合材評価用試験片を用いて、上述の方法で中間層のヤング率及び結合材のヤング率を求めた。結果を表1に示す。
<立体要素形成用組成物(c-1)の調製>
特定の多官能モノマーを含むアクリルモノマーを用い、立体要素形成用組成物(c-1)を調製した。
具体的には、100質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(SR368、アルケマ社製)と、1.8質量部の光重合開始剤(Omnirad 369、IGM Resins社製)と、3質量部のシランカップリング剤(KBM-503、3-(メタクリロイルオキシ)プロピルトリメトキシシラン、信越化学工業株式会社製(東京都千代田区))と、293質量部のダイヤモンド砥粒(平均粒径15μm)と、176質量部のプロピレングリコールメチルエーテルとを混合して、立体要素形成用組成物(c-1)を調製した。
ウレタンアクリレートとしてCN991(アルケマ社製)を用い、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、78.43質量部のCN991と、19.61質量部のテトラヒドロフルフリルアクリレートと、1.96質量部の光重合開始剤(Omnirad 369、IGM Resins社製)とを混合して、中間層形成用組成物(d-1)を調製した。
基材として、PETフィルム(厚さ75μm、25℃におけるヤング率は4×109Pa)を準備した。
表面に図3(a)に示す立体形状に対応する凹部を有するポリプロピレン製賦形フィルムを準備した。賦形フィルム上に立体要素形成用組成物(c-1)をバーコーターで塗布し、賦形フィルムの凹部に組成物(c-1)を充填し、75℃で3分間乾燥させた。
次に、賦形フィルム上に、中間層形成用組成物(d-1)を塗布し、基材として厚さ75μmの透明ポリエステルフィルムを重ね、ロールで加圧して積層した。ポリエステルフィルムの側から紫外線を照射し、次いで、賦形フィルムを剥離し、70℃で24時間加熱することで、研磨シートを得た。
<立体要素形成用組成物(c-2)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、100質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート及びトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートの混合物(ARONIX M-313、ジアクリレート体含有率30~40質量%、東亞合成株式会社(東京都港区)製)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-2)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-2)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(c-3)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、70質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート及びトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートの混合物(ARONIX M-313、ジアクリレート体含有率30~40質量%、東亞合成株式会社製)、並びに30質量部のイソシアヌレート系トリアクリレート(NK ESTER A9300-1CL)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-3)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-3)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(c-4)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、90質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート及びトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートの混合物(ARONIX M-313、ジアクリレート体含有率30~40質量%、東亞合成株式会社製)、並びに10質量部のイソボルニルアクリレートを用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-4)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-4)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(c-5)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、70質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート及びトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートの混合物(ARONIX M-313(ジアクリレート体含有率30-40質量%)、東亞合成株式会社製)、並びに30質量部のイソボルニルアクリレートを用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-5)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-5)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(c-6)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、100質量部のSR368D(トリメチロールプロパントリアクリレート:トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート=70:30(質量比)の混合物、アルケマ社製)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-6)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-6)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(c-7)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、40質量部のトリメチロールプロパントリアクリレート(SR351、アルケマ社製)及び60質量部の2-フェノキシエチルアクリレート(SR339、アルケマ社製)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-7)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-7)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(c-8)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、100質量部のイソシアヌレート系トリアクリレート(NK ESTER A9300-1CL、新中村化学工業株式会社(和歌山県和歌山市)製)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして、立体要素形成用組成物(c-8)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(c-8)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<中間層形成用組成物(d-2)>
ウレタンアクリレートを用いずに、中間層形成用組成物を調製した。
具体的には、36.55質量部のイソボルニルアクリレートと、21.69質量部のトリメチロールプロパントリアクリレート(SR351S、アルケマ社製)と、36.15質量部のYDCN-700-10と、1.60質量部の光重合開始剤(Omnirad 907、IGM Resins社製)と、4.01質量部のエポキシ樹脂硬化剤(2-エチル-4-メチルイミダゾール)とを混合して、中間層形成用組成物(d-2)を調製した。
表面に図3(a)に示す立体形状に対応する凹部を有するポリプロピレン製賦形フィルムを準備した。賦形フィルム上に立体要素形成用組成物(c-3)をバーコーターで塗布し、賦形フィルムの凹部に組成物(c-3)を充填し、75℃で3分間乾燥させた。
次に、賦形フィルム上に、中間層形成用組成物(d-2)を塗布し、基材として厚さ75μmの透明ポリエステルフィルムを重ね、ロールで加圧して積層した。ポリエステルフィルムの側から紫外線を照射した。次いで、70℃で24時間加熱することにより、研磨シートを得た。
<研磨シートの作製>
立体要素形成用組成物(c-3)に代えて立体要素形成用組成物(c-4)を用いたこと以外は、実施例B-9と同様にして研磨シートを作製した。
<研磨シートの作製>
立体要素形成用組成物(c-3)に代えて立体要素形成用組成物(c-5)を用いたこと以外は、実施例B-9と同様にして研磨シートを作製した。
実施例及び比較例で作製した研磨シートについて、以下の条件(2)で研磨試験を行い、30秒間でのカット量及び研磨面の表面粗さRaを求めた。結果を表3、表4及び表5に示す。
<研磨試験の条件(2)>
・被研磨物:硬度HRC55度に高周波焼き入れをしたS45C
・被研磨物サイズ:10mmΦ×200mm長さ
・研磨装置:スーパーフィニッシャ―(松田精機製)
・回転速度:825rpm
・フィルム送り:なし
・オシレーション速度:1000rpm
・研削液:シムテック500(CIMCOOL FLUIDS TECHNOLOGY社製)2%水溶液
・バックアップロール硬度:ショアA 30°
・切りこみ量:4.2mm
・研磨時間:30秒
・カット量:被研磨物の研磨試験後の重量減量をカット量とした。
・表面平均粗さRa:以下の装置・条件で測定した。
装置:株式会社ミツトヨ社製 SURFTEST SV-3100H4
測定条件:JIS B-0601:2001(ISO 4287:1997)準拠
カットオフ:0.8mm
評価長さ:4mm
中間層のヤング率、並びに結合材のヤング率及び圧縮降伏応力は、以下の評価用試験片を作成し、測定した。
一対の2mm厚みのガラス板2枚の間に0.5mm厚み片面剥離用シリコーン処理PETフィルムを介して、中間層形成用組成物を2mmのギャップを保持して挟み込んだ。ガラス面両側から紫外線を照射して硬化させた後、研磨シート作製と同じ加熱処理を行うことで、板状硬化物を得た。得られた板状硬化物を、ダイヤモンドカッターで所定のサイズに加工することで、中間層評価用試験片を得た。
また、立体要素形成用組成物から砥粒を除いた組成に対しても同様に行うことで、板状硬化物を得た。得られた板状硬化物を、ダイヤモンドカッターで所定のサイズに加工することで、結合材評価用試験片を得た。
中間層評価用試験片及び結合材評価用試験片を用いて、上述の方法で中間層のヤング率、並びに結合材のヤング率及び圧縮降伏応力を求めた。結果を表3、表4及び表5に示す。
<立体要素形成用組成物(e-1)の調製>
特定の多官能モノマーを含むアクリルモノマーを用い、立体要素形成用組成物(e-1)を調製した。
具体的には、100質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(SR368、アルケマ社製)と、1.8質量部の光重合開始剤(Omnirad 369、IGM Resins社製)と、4.4質量部のシランカップリング剤(KBM-503、3-(メタクリロイルオキシ)プロピルトリメトキシシラン、信越化学工業株式会社)と、443質量部のアルミナ砥粒(WA#800、フジミインコーポレーテッド株式会社(愛知県清須市)製)と、176質量部のプロピレングリコールメチルエーテルとを混合して、立体要素形成用組成物(e-1)を調製した。
立体要素形成用組成物(c-1)に代えて立体要素形成用組成物(e-1)を用いたこと以外は、実施例B-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(e-2)の調製>
フィラーとして100質量部の重質炭酸カルシウムフィラー(エスカロン#800、三共精粉株式会社(岡山県新見市)製)を更に混合したこと以外は、実施例C-1と同様にして立体要素形成用組成物(e-2)を調製した。
立体要素形成用組成物(e-1)に代えて立体要素形成用組成物(e-2)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(e-3)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、100質量部のトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート及びトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートの混合物(ARONIX M-313、ジアクリレート体含有率30~40質量%、東亞合成株式会社製)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして立体要素形成用組成物(e-3)を調製した。
立体要素形成用組成物(e-1)に代えて立体要素形成用組成物(e-3)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(e-4)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、100質量部のSR368D(トリメチロールプロパントリアクリレート:トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート=70:30(質量比)の混合物、アルケマ社製)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして立体要素形成用組成物(e-4)を調製した。
立体要素形成用組成物(e-1)に代えて立体要素形成用組成物(e-4)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして研磨シートを作製した。
<立体要素形成用組成物(e-5)の調製>
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートに代えて、40質量部のトリメチロールプロパントリアクリレート(SR351、アルケマ社製)及び60質量部の2-フェノキシエチルアクリレート(SR339、アルケマ社製)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして立体要素形成用組成物(e-5)を調製した。
立体要素形成用組成物(e-1)に代えて立体要素形成用組成物(e-5)を用いたこと以外は、実施例C-1と同様にして研磨シートを作製した。
Claims (10)
- 基材と、
砥粒及び前記砥粒を分散させるマトリックスである結合材を含有する複数の立体要素と、
前記立体要素と前記基材との間に設けられ、前記基材と前記立体要素とを接合する中間層と、
を含み、
前記基材が、25℃におけるヤング率が3.0×109Pa以上の剛直な基材であり、
前記中間層の25℃におけるヤング率が1.0×107Pa以上5.0×108Pa以下である、研磨シート。 - 前記結合材の25℃におけるヤング率が1.0×109Pa以上である、請求項1に記載の研磨シート。
- 前記結合材が、
アクリルモノマーを含有する樹脂組成物の硬化物を含み、
前記アクリルモノマーの60質量%以上が、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート及びトリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジアクリレートからなる群より選択される多官能モノマーである、請求項1又は2に記載の研磨シート。 - 前記基材の破断伸びが、200%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の研磨シート。
- 前記基材が、樹脂フィルム及び金属フィルムからなる群より選択される少なくとも一つを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の研磨シート。
- 前記中間層が、ウレタンアクリレートを含む樹脂組成物の硬化物を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の研磨シート。
- 前記結合材が、フェノール樹脂を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の研磨シート。
- 前記基材の前記中間層と反対側の面に表面処理が施されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の研磨シート。
- 前記立体要素が、錐体構造、錐台構造及び三角柱構造からなる群より選択される構造を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の研磨シート。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載の研磨シートを用いた研磨方法であって、
前記研磨シートを1.0×106Pa以上の荷重で研磨対象物に押し付けて、前記研磨シートと前記研磨対象物とを摺動させる工程を含む、研磨方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000661A JP7158147B2 (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 研磨シート及び研磨方法 |
PCT/IB2019/050029 WO2019135180A2 (en) | 2018-01-05 | 2019-01-02 | Polishing sheet and polishing method |
US16/954,633 US20200306933A1 (en) | 2018-01-05 | 2019-01-02 | Polishing sheet and polishing method |
EP19704446.4A EP3735337A2 (en) | 2018-01-05 | 2019-01-02 | Polishing sheet and polishing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000661A JP7158147B2 (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 研磨シート及び研磨方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019119010A JP2019119010A (ja) | 2019-07-22 |
JP7158147B2 true JP7158147B2 (ja) | 2022-10-21 |
Family
ID=65363333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018000661A Active JP7158147B2 (ja) | 2018-01-05 | 2018-01-05 | 研磨シート及び研磨方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20200306933A1 (ja) |
EP (1) | EP3735337A2 (ja) |
JP (1) | JP7158147B2 (ja) |
WO (1) | WO2019135180A2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021098250A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 研磨シート及び研磨方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231047A (ja) | 2002-02-08 | 2003-08-19 | Three M Innovative Properties Co | 光ファイバーコネクター端面を仕上げ研磨する方法 |
US20080102720A1 (en) | 2006-10-30 | 2008-05-01 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive article and method of making and using the same |
JP2008528310A (ja) | 2005-01-28 | 2008-07-31 | サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド | 研磨用品及びその製造方法 |
JP2010513049A (ja) | 2006-12-20 | 2010-04-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | コーティングされた研磨材ディスク及びその作製方法 |
JP2013006256A (ja) | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Three M Innovative Properties Co | 研磨用構造体及びその製造方法 |
JP2015223653A (ja) | 2014-05-27 | 2015-12-14 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 塗装表面の仕上げ方法及び研磨材料 |
JP2017170534A (ja) | 2016-03-18 | 2017-09-28 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 水垢除去用クリーナー |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4588419A (en) * | 1980-10-08 | 1986-05-13 | Carborundum Abrasives Company | Resin systems for high energy electron curable resin coated webs |
ES2134930T3 (es) * | 1993-09-13 | 1999-10-16 | Minnesota Mining & Mfg | Articulo abrasivo, metodo para fabricar el mismo, metodo para utilizar el mismo para el acabado y herramienta de produccion. |
US6217432B1 (en) * | 1998-05-19 | 2001-04-17 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive article comprising a barrier coating |
US6319108B1 (en) * | 1999-07-09 | 2001-11-20 | 3M Innovative Properties Company | Metal bond abrasive article comprising porous ceramic abrasive composites and method of using same to abrade a workpiece |
US6773475B2 (en) * | 1999-12-21 | 2004-08-10 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive material having abrasive layer of three-dimensional structure |
US7198550B2 (en) * | 2002-02-08 | 2007-04-03 | 3M Innovative Properties Company | Process for finish-abrading optical-fiber-connector end-surface |
US7410413B2 (en) * | 2006-04-27 | 2008-08-12 | 3M Innovative Properties Company | Structured abrasive article and method of making and using the same |
-
2018
- 2018-01-05 JP JP2018000661A patent/JP7158147B2/ja active Active
-
2019
- 2019-01-02 US US16/954,633 patent/US20200306933A1/en not_active Abandoned
- 2019-01-02 EP EP19704446.4A patent/EP3735337A2/en not_active Withdrawn
- 2019-01-02 WO PCT/IB2019/050029 patent/WO2019135180A2/en unknown
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231047A (ja) | 2002-02-08 | 2003-08-19 | Three M Innovative Properties Co | 光ファイバーコネクター端面を仕上げ研磨する方法 |
JP2008528310A (ja) | 2005-01-28 | 2008-07-31 | サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド | 研磨用品及びその製造方法 |
US20080102720A1 (en) | 2006-10-30 | 2008-05-01 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive article and method of making and using the same |
JP2010513049A (ja) | 2006-12-20 | 2010-04-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | コーティングされた研磨材ディスク及びその作製方法 |
JP2013006256A (ja) | 2011-06-27 | 2013-01-10 | Three M Innovative Properties Co | 研磨用構造体及びその製造方法 |
JP2015223653A (ja) | 2014-05-27 | 2015-12-14 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 塗装表面の仕上げ方法及び研磨材料 |
JP2017170534A (ja) | 2016-03-18 | 2017-09-28 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 水垢除去用クリーナー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019119010A (ja) | 2019-07-22 |
WO2019135180A2 (en) | 2019-07-11 |
US20200306933A1 (en) | 2020-10-01 |
WO2019135180A3 (en) | 2019-08-22 |
EP3735337A2 (en) | 2020-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2328719B1 (en) | Abrasive material product, its production method and use method | |
EP0921906B1 (en) | Abrasive construction for semiconductor wafer modification | |
JP5925127B2 (ja) | 平板の貼合わせ治具及び平板積層体の製造方法 | |
JP6460525B2 (ja) | 接着性樹脂層、接着性樹脂フィルム、積層体及び積層体の製造方法 | |
US10307883B2 (en) | Finishing method and polishing material for painted surface | |
TWI459455B (zh) | 用於研磨半導體晶圓背面之黏著片材及使用其之研磨半導體晶圓背面之方法 | |
JP2015005598A (ja) | 半導体ウエハ表面保護用粘着テープ | |
CN102171002A (zh) | 利用压花基底制备研磨片的方法 | |
JP2012232411A (ja) | 微細トリミングのための研削砥石、その使用ならびにその製造方法及び装置 | |
TW201307520A (zh) | 黏著膜 | |
WO2000007776A1 (en) | Abrasive article with embossed isolation layer and methods of making and using | |
KR20140018880A (ko) | 복제된 미세구조화 배킹을 갖는 연마재 물품 및 그것을 이용하는 방법 | |
JP7158147B2 (ja) | 研磨シート及び研磨方法 | |
EP1943053A1 (en) | Grinding and/or polishing tool, and use and manufacturing thereof | |
JP2020040206A (ja) | スペーサ、基板の積層体、基板の製造方法、及び磁気ディスク用基板の製造方法 | |
JP2002522236A (ja) | 研磨補助剤を含む別個に形成された前面突起物を備えた研磨物品およびその製造方法および使用方法 | |
JP2020196800A (ja) | 接着剤シート | |
JP2021098250A (ja) | 研磨シート及び研磨方法 | |
JP5209284B2 (ja) | 研磨シートおよび研磨シートの製造方法 | |
KR102650960B1 (ko) | 기포 배출이 용이한 연마패드 접착용 양면 접착 테이프 및 상기 접착 테이프가 적용된 화학기계적 연마장치 | |
JPH07256851A (ja) | 化粧パネルの製造方法 | |
JP7001547B2 (ja) | 床構造 | |
JP2000153584A (ja) | 化粧シートおよび化粧板 | |
JP6804860B2 (ja) | キャリアシート及びカット部材の製造方法 | |
JP2022152340A (ja) | 研磨パッド及び研磨パッドの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220913 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221011 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7158147 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |