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JP7011191B2 - 生体液のソートのための自動マシン - Google Patents

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Description

本発明は、一般にソートに関し、より詳細には、生体液を自動ソートするための方法およびマシンに関する。
細胞、タンパク質、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)などの生物学的実体の分離およびソートは、診断法、治療学、細胞生物学、およびプロテオミクスを含む、膨大な数の生物医学的応用にとって重要である。医学的、工業的研究のために生体コロイドを精製するための効率的および精密な方法は、非常に複雑である。サンプル溶液の連続的な処理が有利である。超遠心分離法または高圧クロマトグラフィなどの従来技術の溶液は、こうした利点を与えない。
したがって当技術分野では、前述の問題に対処する必要がある。
本発明の実施形態によれば、装置が提供される。装置は、ナノ流体モジュールを含む取り外し可能カートリッジを含む。取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを含む。ナノ流体モジュールは、サンプル流体中の粒子をソートするように構成される。ホルダが、取り外し可能カートリッジを受けるように構成され、加圧システムが、取り外し可能カートリッジの入力ポートに結合するように構成され、加圧システムは、少なくとも2つの出力ポートに分離するためにサンプル流体をナノ流体モジュール内へと駆動するように構成される。
本発明の実施形態によれば、装置を構成する方法が提供される。方法は、ナノ流体モジュールを含む取り外し可能カートリッジを提供することを含む。取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを含み、ナノ流体モジュールは、サンプル流体中の粒子をソートするように構成される。方法は、取り外し可能カートリッジをホルダ内に位置決めすることと、加圧システムを取り外し可能カートリッジの入力ポートに結合することとを含む。加圧システムは、少なくとも2つの出力ポートに分離するためにサンプル流体をナノ流体モジュール内へと駆動するように構成される。
本発明の実施形態によれば、サンプル流体を分離するための自動マシンが提供される。マシンは、ナノ流体モジュールを含む取り外し可能カートリッジを含む。取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを含み、ナノ流体モジュールは、サンプル流体中の粒子をソートするように構成される。マシンは、取り外し可能カートリッジを受けるように構成されたホルダと、取り外し可能カートリッジの入力ポートに結合するように構成された加圧システムとを含む。加圧システムは、少なくとも2つの出力ポートに分離するためにサンプル流体をナノ流体モジュール内へと駆動するように構成される。さらにマシンは、動作パラメータに従って加圧システムを制御することによって、取り外し可能カートリッジ内の圧力を自動的に制御するように構成されたコントローラを含む。コントローラは、ユーザ・インターフェースから動作パラメータを受信するように構成される。
本発明の実施形態によれば、サンプル流体を分離するための自動マシンを構成する方法が提供される。方法は、ナノ流体モジュールを含む取り外し可能カートリッジを提供することを含む。取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを含み、ナノ流体モジュールは、サンプル流体中の粒子をソートするように構成される。方法は、取り外し可能カートリッジを受けるように構成されたホルダを提供することと、取り外し可能カートリッジの入力ポートに結合するように構成された加圧システムを提供することとを含む。加圧システムは、少なくとも2つの出力ポートに分離するためにサンプル流体をナノ流体モジュール内へと駆動するように構成される。さらに方法は、動作パラメータに従って加圧システムを制御することによって、取り外し可能カートリッジ内の圧力を自動的に制御するように構成されたコントローラを提供することを含む。コントローラは、ユーザ・インターフェースから動作パラメータを受信するように構成される。
本発明の実施形態によれば、サンプル流体を分離するための自動マシンを動作させる方法が提供される。方法は、保護パッケージングが取り外し可能カートリッジから取り外されると、取り外し可能カートリッジのホルダ内への挿入を受けること、および、取り外し可能カートリッジの入力ポートにおいてサンプル流体を受けることを含む。また方法は、ユーザ・インターフェースによって動作パラメータの入力を受信することを含み、動作パラメータは、流量、ランタイム、および圧力設定点からなるグループから選択される。方法は、サンプル流体を処理することを含み、処理することは、コントローラによって、取り外し可能カートリッジを加圧するためにポンプを始動させること、および、圧力の値がコントローラに送られるように、圧力センサによって、取り外し可能カートリッジの圧力を監視することを含む。処理することは、圧力の値が事前に定義された閾値を下回ることに応答して、コントローラによって、圧力を回復するためにポンプを再始動することと、事前に定義された時間に応答して、取り外し可能カートリッジが取り外しに利用できるようにサンプル流体の処理が完了した旨をユーザに警告することとを含む。
次に、本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら単なる例として説明する。
本発明の実施形態による、自動マシンにおいて利用されるカートリッジを示す概略図である。 本発明の実施形態による、カートリッジの別のビューを示す概略図である。 本発明の実施形態による、2つの半分に分解されたカートリッジを示す概略図である。 本発明の実施形態による、カートリッジの内部に収まるナノ流体モジュールを示す概略図である。 本発明の実施形態による、カートリッジが挿入されたホルダを示す自動マシンの断面図である。 本発明の実施形態による、カートリッジが挿入されたホルダ400を示す自動マシンの概略図である。 本発明の実施形態による、カートリッジが挿入されたホルダを示す自動マシンの別のビューを示す概略図である。 本発明の実施形態による、ナノ流体モジュールを示す破断図である。 本発明の実施形態による、ナノDLDアレイのうちの1つを示すナノ流体モジュールの一部を示す概略図である。 本発明の実施形態による、動作のための制御およびフィードバック・ループを示す概略図である。 本発明の実施形態による、装置を構成する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による、サンプル流体を分離するための自動マシンの方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による、サンプル流体を分離するための自動マシンを動作させる方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による、図13の続きを示すフローチャートである。
本明細書では、本発明の様々な実施形態を関連する図面を参照しながら説明する。本発明の代替実施形態は、本書の範囲を逸脱することなく考案することができる。下記の説明および図面において、要素間の様々な接続および位置関係(たとえば、上、下、近接など)が示されていることに留意されたい。これらの接続または位置関係あるいはその両方は、特に指定のない限り、直接的または間接的とすることが可能であり、この点において限定的であるものとは意図されない。したがって、実体の結合は、直接結合または間接結合のいずれかを示し得、実体間の位置関係は、直接的または間接的な位置関係であり得る。間接的位置関係の例として、層「B」の上に層「A」を形成するということへの言及は、層「A」および層「B」の関連する特徴および機能が中間層によって実質的に変更されない限り、層「A」と層「B」との間に1つまたは複数の中間層(たとえば、層「C」)が存在する状況を含む。
本発明の様々な実施形態の説明を例示の目的で提示してきたが、これらは網羅的なもの、または考察した実施形態に限定されるものとは意図されない。当業者であれば、説明した実施形態の範囲を逸脱することなく、多くの変更および変形が明らかとなろう。本明細書で使用する用語は、実施形態の原理、実際の応用例、または市場に見られる技術を上回る技術的改良を最も良く説明するため、あるいは、本明細書で考察する実施形態を当業者が理解できるようにするために、選択されたものである。
「約」という用語およびその変形は、本願の出願時に利用可能な機器に基づく特定の量の測定に関連付けられた誤差の程度を含むことが意図されている。たとえば、「約」は、所与の値の±8%または5%、あるいは2%の範囲を含むことができる。
ミクロン(10-6)範囲内でのソートは、SiベースのLab-on-a-Chip手法を使用して論証されてきた。この点での追加の情報は、“Hydrodynamic Metamaterials: Microfabricated Arrays To Steer, Refract, And Focus Streams Of Biomaterials” by Keith J. Morton, et al., in PNAS 2008 105 (21)7434-7438(2008年5月21日の印刷の前に出版)という名称の論文において、さらに考察されている。論文“Hydrodynamic Metamaterials: Microfabricated Arrays To Steer, Refract, And Focus Streams Of Biomaterials”は、彼らの光学系の理解が、直線内を移動し、光の速度が材料に依存する媒体内へと屈折した粒子として、光を見ることから生まれたものであることを考察している。論文は、高ペクレ数の層流において構造化された異方性流体力学媒体を介して移動するオブジェクトは、光学系における光線に似た軌道に沿って移動することを示した。一例は、高分解能マイクロ流体粒子ソータである、決定論的横置換(DLD)アレイとして知られる周期微細加工ポスト・アレイである。このポスト・アレイは非対称である。各連続するダウンストリーム列は、アレイ軸がチャネル壁および流体流れの方向に対してαの角度を形成すべく、前の列に対してシフトされる。動作の間、ある臨界サイズよりも大きな粒子は、ポストによって各列において横方向に置換され、いわゆる「バンピング」モードでアレイを介して決定論的経路をたどる。バンピング粒子の軌道は、アレイ軸角αに従う。臨界サイズよりも小さな粒子は、周期的「ジグザグ」モードでポスト・アレイを介してくねくねと進む層流をたどる。
生物学および医学におけるコロイド材料の精製は、すべての形の合成、診断、処置、および研究に対してユビキタスである。高分子(タンパク質、核酸、多糖、およびタンパク質複合体)、小胞(エクソソーム、細胞外小胞、シナプス小胞、およびオンコソーム)、ウィルス、細胞器官、および胞子などの、生体コロイドはすべて、処理のために何らかの形の精製によって複合流体から分離される。医学、研究、および産業において幅広く用いられる精製の主な形は、クロマトグラフィ(たとえば、HPLC、FPCL、SEC)、電磁ビーズベース分離、ゲル電気泳動、ろ過、および超遠心分離法(UC)を含む。これらの方法は、(1)高額な機器および技術的専門知識(HPLC、UC)、(2)二次汚染(ろ過、ゲル)、(3)一括処理(ゲル、HPLC、UC、およびろ過)、(4)長時間処理(UC、HPLC、およびゲル)、または(5)低分解能(ゲル、ろ過)の、5つの主要な欠点の範囲に入る。UCを除くすべてのこれらの方法は、技法のサイズ分離機能における分散につながる、多分散性特性を備える多孔質媒体に依拠している。UCは、ナノスケール粒子の沈殿作用をもたらすのに十分な強さの疑似力の発生に依存しており、これには実質的なエネルギーおよび時間が必要である。ろ過は、一般に経済的かつ高速であるが、微粒子をフィルタ媒体を介して駆動させるために高エネルギーを必要とし、材料固有の目詰まりに起因する有限容量(したがって、高いサンプル損失)につながる可能性がある。
明確に定義された設計および動作パラメータを伴うナノDLDアレイなどのナノ構造媒体は、より高精度な分離プロファイルにつながる。加えて、ナノDLDアレイは、単一粒子分解能を伴う連続フロー・プロセスを介して粒子を分離し、サービス寿命がより長く処理が節約される媒体を生み出す。ナノDLDの機能を活用するために、ユーザ・インターフェースを可能にする作業デバイスにおける分離技法が必要である。本発明の実施形態は、生物学、化学、および材料科学の応用例に分離システムを提供することによって、この問題に対処するように構成されている。
本発明の実施形態は、いくつかのタイプのデバイスにおいて実装可能な構造および方法を提供する。デバイスは、コロイド溶液をナノ流体またはマイクロ流体ネットワーク内へ注入し、選択基準(たとえば、サイズまたは界面化学)に基づいてコロイドを分離し、さらなる処理または化学分析のために精製された材料を収集するためのものである。本発明の実施形態は、サンプル溶液の連続処理を可能にすること、およびシステムの複雑さの大幅な低減を要求することによって、最先端(たとえば、超遠心分離法、高圧クロマトグラフィなど)を上回って改良されており、実装の経済性および平易性を提供している。
実施形態は、20ナノメートル(nm)またはそれ以下へのサイズダウンに基づいてコロイドを分離することが可能なナノ決定論的横置換(DLD)ネットワークの平行アレイから形成される、コア・モジュールを使用するデバイスを提供する。ナノDLDモジュール内部のナノDLDネットワークの設計は、分離される粒子のサイズを選択可能にする。ナノDLDモジュールは、1ミリメートル/時(mL/hr)またはそれ以上の臨床および研究関連スケール/時での処理を提供するために、十分な流体流動を提供する。
本発明の実施形態は、各々が一連のサイズを有する2つ以上の出力ストリームにコロイドをサイズに基づいて分離するため(ビニング)のデバイスからなる、自動構造/マシンを提供する。デバイスは、たとえば使い捨てカートリッジに組み込まれたナノDLDアレイを使用して、コロイドを分離することが可能なナノ流体モジュールからなる。自動マシンは、分離されたコロイドを必要とする設定において、ごくわずかな訓練を受けたオペレータによって直接的に利用することが可能である。したがって実施形態は、高度な訓練を受けた生物学者、化学者、生化学者などに自動マシンを操作させる必要がない。さらに自動マシンは、オペレータが自動マシンの内部の動きを理解する必要がないように、操作の平易さを提供する。
図1は、実施形態による、自動マシンにおいて利用されるカートリッジ100を示す概略図である。図2は、実施形態による、カートリッジ100の別のビューを示す概略図である。図3は、実施形態による、2つの半分に分解されたカートリッジ100を示す概略図である。図4は、実施形態による、カートリッジ100の内部に収まるナノ流体モジュール300を示す概略図である。
カートリッジ100は、ホルダ400への挿入およびホルダ400からの取り外しが可能である(図5、図6、および図7に図示)。いくつかの実施形態では、カートリッジ100は、使い捨てである。自動マシン500を実行した後、オペレータは、分離されたコロイドを抽出し、たとえば他の生物学的または生物医学的廃棄物の廃棄と一致する様式で、カートリッジ100を処分することが可能である。カートリッジ100は、プラスチック、セラミック、合成物、金属(スチールまたはアルミニウムなど)などで作成可能である。いくつかの場合、カートリッジ100が再利用できるように、カートリッジ100に対して殺菌プロセスを実行することができる。
カートリッジ100は、入力流体(たとえば、分離すべきサンプル)を受け入れるため、および出力流体(分離された部片)を収集するための、ポートを有する。本例において、カートリッジ100は、1つの入力流体ポート102と、(1つの)分離出力ポート112および(2つの)廃棄物出力ポート114として示される3つの出力流体ポートと、を有する。入力流体ポート102は、サンプル流体404を保持するための貯蔵器406に接続される(図5)。3つの出力ポート112および114が示されているが、カートリッジ100は、廃棄流体用に1つおよび分離された/良好流体用に1つ(分離出力ポート112)の、2つの出力ポートのみが必要である。
入力流体ポート102は、ナノ流体モジュール300の入力内へとチャネルを介して配管(plumb)される一方で、出力流体ポート112および114は、ナノ流体モジュール300の出力内へとチャネルを介して配管される。入力流体ポート102ならびに出力流体ポート112および114は、流体が処理される際の漏出を防ぐために、垂直にまたは角度を付けて、あるいはその両方で位置決めされる。入力流体ポート102は、分離の前にナノ流体モジュール300に入力を提供する一方で、出力流体ポート112および114は、分離の後にナノ流体モジュールから出力を受ける。
たとえば薄膜、ガスケット、Oリングなどの密封材料が、気密シールを提供するためにナノ流体モジュール300との各ポート接続上に存在する。すなわち、気密シールはカートリッジ100とナノ流体モジュール300との間に作られる。この例において、5つのOリング座108が示され、Oリング座108は、ナノ流体モジュール300のポートに密封/接続するOリングを保持するように構成される。わかりやすくするために、Oリング座内にOリングは示されていない。図3は、2つの上部Oリング座108がナノ流体モジュール300上の2つのナノ流体入力ポート202と一致し、3つの下部Oリング座108がナノ流体モジュール300上の3つのナノ流体出力ポート204と一致するように示されている。カートリッジ100は、後ろ半分120および前半分122で作ることができる。ナノ流体モジュール300は、図3に示されるように、前半分122におけるナノ流体モジュール・スロット124内に配置可能である。ナノ流体モジュール300の入力および出力(たとえば、ナノ流体入力ポート202およびナノ流体出力ポート204)が、入力流体ポート102ならびに出力流体ポート112および114に接続された内部配管(すなわち、カートリッジ100内部のチャネル)と整列するように、後ろ半分120および前半分122は共に閉じることができる。たとえば、図1は、インターフェース間に緊密なシールを提供するためにOリング(または他の密閉材料)が着座できる例示のOリング座104、108、126を示す。Oリング座108は、一方の側のナノ流体モジュール300に接続される一方で、他方の側は入力流体ポート102に配管(すなわち接続)される、フィード・ライン110に接続可能である。他のフィード・ラインは、出力流体ポート112および114に配管される。
後ろ半分120を前半分122に接続する一例として、留め具穴106は後および前の半分120および122の両方に提供される。留め具は、Oリング座108内のOリングがナノ流体モジュール300の入力および出力と整列するように、カートリッジ100の後ろ半分120を前半分122に緊密に密封するために、留め具穴106を介して挿入可能である。同様に、Oリング座126および136内のOリングは、ナノ流体モジュール300の前側および後側に緊密に密封する。他の例において、後ろ半分120を前半分122に密封するために接着剤が使用可能である。図2では、一方の半分から他方の半分を示すために、密封線150が示されている。カートリッジ100の半分の正確な構成は、所望に応じて、さらには逆に、修正可能であることを理解されたい。カートリッジ100は、複合カートリッジを形成するために、または、カートリッジ100の一方の半分内にナノ流体モジュール300の直接製造を用いて、たとえばナノ流体モジュール300が材料のいくつかの層の間で積層される、他の様式で構築可能である。留め具は可逆(たとえば、ねじ、ピン)または不可逆(たとえば、化学的接着、溶接、積層)であり得る。カートリッジ100は、いくつかのナノ流体モジュール300を単一のユニット内に取り付けるためのいくつかの区画を形成する、いくつかの層/構成要素からなることが可能である。
カートリッジ100は、機能に望ましい任意の追加のエレクトロニクス、センサ、インジケータ、無菌バリア、および改ざん防止手段、あるいはその組み合わせも含むことができる。カートリッジ100は、ホルダ400内での適切な整列を保証するために、整列ノッチ116を有することができる。
図5は、実施形態による、カートリッジ100が挿入されたホルダ400を示す自動マシン500の断面図である。図6は、実施形態による、カートリッジ100が挿入されたホルダ400を示す自動マシン500の概略図である。図7は、実施形態による、カートリッジ100が挿入されたホルダ400を示す自動マシン500の別のビューを示す概略図である。
カートリッジ100は、カートリッジ100を定位置に堅固に固定するホルダ400内に装填され、カートリッジ100とエア・コンプレッサ・ポンプ804(図10)との間に(上蓋506の吸気ポート512を介して)インターフェースを提供する。一般に、ホルダ・インターフェースは、吸気ポート512とカートリッジ100との間に気密シールを提供するために、適切なフィッティングを伴うチャネル(たとえば、フィード・ライン514、密封材料などを含む)からなる。ホルダ・インターフェース(上蓋506の吸気ポート512)上の密封材料は、カートリッジ100の入力ポート102の上に気密シールを生成する。コンプレッサ・ポンプ804は、駆動圧がサンプル流体404をナノ流体モジュール300内へと(ナノ流体入力ポート202を介して)押し込むように、(入力ポート102を介して)カートリッジ100の入力ポート側上に駆動圧を生成する。サンプル流体404を、ナノ流体モジュール300内へ、およびナノ流体モジュール300を介して押し込む駆動圧によって、サンプル流体404は処理され、その後、ナノ流体モジュール300から(ナノ流体出力ポート204を介して)カートリッジ100のそれぞれの出力流体ポート112および114内へと放出される。コンプレッサ・ポンプ804からの駆動圧の大きさが、ナノ流体モジュール300を介するサンプルの流量を決定する。一実装において、(インライン)圧力センサ802が、カートリッジ100内の設定圧力を監視する。この圧力センサ802からの信号は、圧力を設定点へと戻すためにポンプ804のポンプ・レートを調節することが可能なコントローラ808へとフィードバックされる。コントローラ808は、マイクロコントローラ、プロセッサおよびメモリを備えるコンピュータなどであり得る。ユーザ・インターフェース810は、オペレータが圧力を設定し、自動マシン500内の流体処理の時間進行を監視することができるように、構成される。ユーザ・インターフェース810は、グラフィカル・タッチ・スクリーン、タッチ機能を備える液晶ディスプレイ(LCD)スクリーン、制御ノブ、または、オペレータがシステム500と対話するためにコマンドを入力することが可能なキーボード、あるいはその組み合わせであり得る。
自動マシン500の設計は、カートリッジ100のみがサンプル流体404に曝されるように構成される。ホルダ400およびポンプ804をカートリッジ100から隔離することで、カートリッジ100のみがサンプル流体404と接触することになるため、二次汚染の問題は取り除かれる。ホルダ400は、流体404に接触するいずれの部分にも決して接触しない。サンプル404が分離される(すなわち、カートリッジ100のナノ流体デバイス300を介して流れる)と、個々の分離された部片を、カートリッジ100から(分離出力ポート112および廃棄物出力ポート114を介して)除去すること、およびカートリッジ100をホルダ400から取り外して処分することが可能である。このホルダ404およびポンプ804からのカートリッジ100の隔離により、(自動マシン500の)ホルダ400およびポンプ804が、以前に取り外されたカートリッジ100の以前の処理(すなわち、サンプル流体404の分離)から汚染されることなく、他のカートリッジ100を利用して他のサンプル流体404を分離できるようになる。
自動マシン500は、追加の実装を含むことができる。粒子カウンタ・センサまたは光学系を、ナノ流体モジュール300内に組み込むことができる。粒子カウンタ・センサまたは光学系は、ナノ流体モジュール300上の入力/出力粒子ストリームを監視し、ナノ流体モジュール300上(オンチップ)の分離の進行についてフィードバックを与えるように構成される。流体レベル・センサは、廃棄物出力ポート114、分離出力ポート112、および入力ポート102などのカートリッジ・ポート内に存在し得る。カートリッジ・ポート内の流体レベル・センサは、ナノ流体モジュール300の内部および外部への流体移動量に関して報告可能である。
流体注入器を、カートリッジ100の廃棄物出力ポート114および分離出力ポート112のうちのいずれかに含めることができる。流体注入器は、出力サンプルのリアルタイム分析を可能にするために、流体の一定分量(aliquots of)を廃棄物出力ポート114および分離出力ポート112から外部補助デバイスへ、たとえば質量分析計、吸収度分析計、粒子追跡器などへと移動させるように構成される。これらの追加分析は、ポンプ804の動作を微調整するために、コントローラ808内へフィードバックすることができる。例として、特定のコロイドの濃度を監視するために、サンプルの一定分量を質量分析計内に送ることができる。ナノ流体ネットワーク内の動作速度が(たとえば、ナノ流体モジュール300内のサンプル粘度または表面との相互作用に起因して)変化した場合、分離状態を変化させ、サンプル出力内に汚染物質を侵入させる可能性がある。質量分析計内に残余コロイド(汚染物質)が観察された場合、この情報をコントローラ808にフィードバックし、汚染物質を訂正するために圧力およびしたがって流速の調節に使用することが可能である。
いくつかの実施形態において、ポンプ804は、圧縮空気を提供するための圧縮空気キャニスタであり得る。実施形態において、ポンプ804は、圧縮空気/ガスを作成するための化学反応であり得る。駆動圧は、空気とは対照的に液体によって発生可能であることに留意されたい。これは、エア・コンプレッサ/ポンプ804の代わりにサンプル貯蔵器406上で注射器ポンプまたはピストンを使用することによって実行可能である。
汚染のリスクを軽減させるために、カートリッジ100に接触するホルダ400の部分にフィットするように、使い捨て密封材料(たとえば、ガスケット、Oリング)を含めることが可能である。たとえば、空気がカートリッジ100の入力ポート102に入るためにフィード・ライン514を介して注入ポート512内へと流れることができるように、上蓋506がカートリッジ100の入力ポート102の上部に着座してシールを形成する。使い捨て密封材料の例は、シールを生成するための圧縮を提供し、カートリッジ100に取付けおよび密封すること(または、サンプル装填後およびマシン実行前にカートリッジ/ホルダ上に装填される、分離部分として提供すること)が可能な、構造穴を伴う薄い拡張ポリテトラフルオロエチレンのOリングまたはnブナ・ゴム(n-buna rubber)の薄層を含むことができる。使用後、これらの材料はホルダ上に、および蓋上の吸気ポート周囲に、いかなる可能なサンプルをも残すことなく、カートリッジ100と共に処分することが可能である。
図5、図6、および図7を参照すると、自動マシン500のホルダ400は様々な設計を有することができる。一実装において、ホルダ400は、カートリッジ100が着座するプラットフォーム502を含む。支持体504は、オペレータがカートリッジ100を容易に設置できるように、カートリッジ100を定位置に保持し、カートリッジ100上の整列ノッチ116と整列させる。上蓋506は、固定ねじ508によって定位置に保持することができる。固定ねじ508は、固定ねじ508を緩めて反対側に倒せるように、支持体内のヒンジ510に接続可能である。ねじ508を緩めることによって、上蓋506を取り外すことができる。1つのケースでは、カートリッジ100の挿入または取り外しあるいはその両方の間、および、サンプル流体404の入力の間、蓋506を保持だぼ610上に配置することができる。蓋506は、カートリッジ交換の間、支持体504の保持だぼ610上に着座するように位置決めされる蓋だぼ612を有することができる。ホルダ400内にカートリッジ100が存在しないとき、支持体504とプラットフォーム502との間にボイドまたはポケットが残される。
マニホルド650を自動マシン500に含めることができる。マニホルド650は、圧力センサおよび圧縮空気吸気口に利用可能である。マニホルド650は、留め具穴408を介して留め具によってホルダ400に接続可能である。マニホルド650は、ポンプ804から圧縮空気を受ける入力接続ポート604を有し得る。マニホルド650は、入力接続ポート604から(内部)フィード・ラインを介して圧縮空気を受ける、出力接続ポート606を有し得る。出力接続ポート606は、たとえば、管/ホース450を介して上蓋506の圧縮空気吸気ポート512を通過するように構成される。管450は、一方の端部で出力接続ポート606に、および他方の端部で吸気ポート512に接続される。マニホルド650は、空気圧が空気圧閾値に到達したときまたは閾値を超過したとき、あるいはその両方で、開いて圧力を解放するように構成された、マニホルド解放ポート620を含むことができる。場合によっては、自動マシン500は、独自の空気圧フックアップ(air pressure hookup)を有する研究室または病院内にあり得る。この場合、入力接続ポート604は、自動マシン500を駆動させるための空気圧を受けるために、ホース(図示せず)を介して病院の空気圧フックアップに接続可能である。この場合、マニホルド解放ポート620を介して空気を解放することによって空気圧を低減させるために、弁(図示せず)を自動的に開閉させることができる。弁を開閉するために圧力センサ802(たとえば、マニホルド650内)をリレー(図示せず)に接続することが可能であり、これによってマニホルド解放ポート620を介して空気圧を解放することができる。また、コントローラ808は、空気圧が空気圧閾値に到達したときまたは閾値を超過したとき、あるいはその両方で、マニホルド解放ポート620を介して空気を解放するために、弁の開閉を制御するように構成可能である。
カートリッジ100は、並列または直列接続において複数のナノ流体モジュール300を含むことができる。直列接続において、複数のナノ流体モジュール300は複数の処理ステップが可能である。並列接続において、複数のナノ流体モジュール300は、所与のサンプルの処理時間を減少させることによって、出力容量を増加させるように構成される。各ナノ流体モジュール300は、単一のサンプルをいくつかのサイズ部片に分別できるように、同一分離または異なるサイズ分離に作用することができる。
図8および図9は、実施形態による、ナノ流体モジュール300の例を示す。ナノ流体モジュール300の設計は所望に応じて変動可能であり、図8および図9は、制限ではなく説明のために提供されることを理解されたい。図8は、実施形態によるナノ流体モジュール300の破断図である。図9は、実施形態による、ナノDLDアレイ702のうちの1つを示すナノ流体モジュール300の一部を示す概略図である。
図8において、ナノ流体デバイス300は、2つのナノ流体入力ポート202の部分図を示す一方で、3つのナノ流体出力ポート204デバイス層704を示す。個々のデバイス層704は、各々が2つのナノDLDアレイ702を並列に有する、積層チップである。拡大図750内に見られるように、各デバイス層704は、サンプル流体404の漏出を防ぐために、上部に密封層706を有する。中央ビアは、サンプル流体404が、それぞれナノ流体入力ポート202およびナノ流体出力ポート204を介してデバイス層704の各々へと流れるようにすることができる。図9は、デバイス層704上の1つのナノDLDアレイ702のサンプルフローを示し、他方のナノDLDアレイ702(同じ動作を有する)は同じデバイス層704上にある。図9において、サンプル流体はナノ流体入力ポート202を介して流れ、ナノDLDアレイ702を介して流れ方向に流れる。この特定ナノDLDアレイ702は、臨界サイズよりも小さいコロイド/粒子が、流れ方向に流れることによってナノ流体(廃棄物)出力204を介して出力されるように、設計される。しかしながら、臨界サイズに等しいかまたは臨界サイズよりも大きいコロイド/粒子は、マイクロチャネルを介してナノ流体(分離)出力204へと、変位矢印の方向に流れる。したがって、サンプル流体404は分離されている。前述のように、この同じデバイス層704の他方の半分は、同じ動作を実行するように設計されたナノDLDアレイ702を有する。両方のナノDLDアレイ702は、臨界サイズに等しいかまたは臨界サイズよりも大きいコロイド/粒子のフローを、同じナノ流体(分離)出力204への変位矢印の方向に出力するが、それらの廃棄物出力を(この設計では)2つの分離ナノ流体(廃棄物)出力204へと出力する。これは、カートリッジ100が、それに応じて2つの廃棄物出力ポート114および1つの分離出力ポート112を有するためである。前述のように、この同じ動作は、デバイス層704の各々で並列して同時に実行される。
図10は、実施形態による、動作のための制御およびフィードバック・ループを示す概略図である。制御およびフィードバック・ループは、ユーザ・インターフェース810、コントローラ808、加圧システム820、圧力センサ802、および自動マシン/システム500を含む。一実装において、加圧システム820は、ポンプ804およびエア・コンプレッサ・タンク806(または、圧力センサ802あるいはその両方)を含み得る。
限定ではなく例示の目的で、マシン/システム500を動作させる例示のシナリオを下記に提供する。新しいカートリッジ100がその保護パッケージングから取り外される。保護パッケージングは、カートリッジ100の使用準備が整うまで、カートリッジ100を無菌状態または無菌環境内、あるいはその両方で維持する。各カートリッジ100の内部には、ナノ流体モジュール300が搭載されている。カートリッジ100は、ホルダ400内に装填され、固定される。カートリッジ100は、入力流体ポート102上に無菌バリアを有し得、入力流体ポート102上の任意の無菌バリアが除去されると、たとえば、Oリング座104内に着座したOリングなどの、任意の必要な密封材料が露わになる。無菌バリアは、入力ポート102をカバーするために、(接着剤を介して)カートリッジ100に取り付けられる、Mylar(R)ペーパー(たとえば、ポリエステル・フィルムまたはプラスチック・シート)などのプラスチックであり得る。
サンプル流体404は、カートリッジ100の入力流体ポート102に追加される。入力ポート102は、サンプル流体404を保持するための貯蔵器406を有する。サンプル流体404は、注射器、ピペット、または自動注入器、あるいはその組み合わせを介して、入力ポート102に追加することができる。
ホルダ400の上蓋506は閉じられ、カートリッジ入力ポート102の上に気密シールを提供する。コントローラ808によって処理および制御するために、オペレータは、ユーザ・インターフェース810上の、たとえば流量、ランタイム、分離すべきコロイドサイズのターゲット範囲、ターゲット出力ボリューム、注入されるターゲット入力ボリューム、入力流体の粘度、コロイドの濃度、圧力設定点などの、所望の動作パラメータを選択する。コントローラ808は、選択された動作パラメータに従ってマシン500を動作させるように構成される。オペレータが実行を選択することによって自動マシン500の実行を開始するか、または、マシン500が所望の動作パラメータが設定された後に自動的に実行を開始する、あるいはその両方である。
ユーザ・インターフェース810を介して動作パラメータを受信することに応答して、コントローラ808は、空気ポンプ804をオンにして、ポンプ・レートを所望の設定点へと調節(増加または減少あるいはその両方)するために、圧力センサ802を使用して圧力を監視する。ポンプ804は、カートリッジ100内の空気を設定圧力まで圧縮した後、オフにする。ポンプ804は、空気が自動マシン500へと流れる前に、圧縮空気を圧縮空気タンク806内にポンプで注入することができる。圧縮空気圧は、サンプル流体404をカートリッジ100内のナノ流体モジュール300内へと駆動する。ナノ流体モジュール300のナノ流体ネットワークにおいて結果として生じるサンプル流体404の流れは、コロイドの分離を実行するための作業エネルギーを提供する。ナノ流体モジュール300内のナノDLDアレイ702(または、同様のナノ構造)は、流れるサンプル流体404内のコロイドをサイズに基づいて2つまたはそれ以上のストリームに分離する。これは、ナノDLD設計の詳細によって管理される。
分離されたコロイド・ストリームは、ナノ流体モジュール300内の別々のチャネルに分割され、ナノ流体モジュール300のナノ流体出力ポート204へとルーティングされる。分離されたコロイド部片は、ナノ流体モジュール300のナノ流体出力ポート204から放出し、カートリッジ100の出力ポート112および114内に集まる。この設計では、ナノ流体モジュール300の2つの外側ナノ流体出力ポート204は廃棄物出力ポート114へと出力する一方で、中央のナノ流体出力ポート204は分離された出力ポート112を出力する。
圧力センサ802は、処理の間、カートリッジ100内の圧力を監視し、圧力が事前に定義された閾値を下回った(たとえば、設定点を下回った)場合、コントローラ808は圧力を回復するためにポンプ804をオンにする。処理は、システム500が所望の時間の間実行するまで続行される。コントローラ808は、閃光または音声アラームあるいはその両方を介して、実行が終了した旨をユーザに警告する。
オペレータは、カートリッジ100の出力流体ポート112および114上の任意の無菌バリアを除去することができる。その後オペレータは、各分離された流体部片を、たとえば、注射器、ピペット、または自動注入器、あるいはその組み合わせを介して、出力ポート112および114から別個に除去することができる。オペレータは、ホルダ400からカートリッジ100を取り外し、これに加えて任意の汚染された密封材料も処分する。その後、集められた分離部片を、任意の追加の準備または分析ステップに使用することができる。
図11は、実施形態による、装置500を構成する方法を示すフローチャート900である。ブロック902において、ナノ流体モジュール300を含む取り外し可能カートリッジ100が提供され、取り外し可能カートリッジ100は入力ポート102および少なくとも2つの出力ポート(たとえば、少なくとも1つの分離出力ポート112および1つの廃棄物出力ポート114)を含み、ナノ流体モジュール300はサンプル流体404をソートするように構成される。ブロック904において、取り外し可能カートリッジ100は、ホルダ400のボイド内に位置決めされるように構成される。ブロック906において、加圧システム820は、取り外し可能カートリッジ100の入力ポート102に結合され、加圧システム820は、少なくとも2つの出力ポート112および114に分離するためにサンプル流体をナノ流体モジュール300内へと駆動するように構成される。
加圧システム820は、ナノ流体モジュール300を介してサンプル流体を駆動させるために、ポンプ804および加圧タンク806を含み、ポンプ804は、事前に定義された動作パラメータに従って制御されるように構成され、ポンプ804は手動で駆動されない(すなわち、注射器がユーザによって加圧されない)。
加圧システム820は接続ポートを含み、接続ポートは、空気を受けるように構成された第1の接続ポート604と、加圧後の空気を取り外し可能カートリッジ100の入力ポート102へと放出するように構成された第2の接続ポート606とを有する。一実装において、マニホルド650は、加圧システム820の一部であり得る。加圧システム820は、圧力センサ802に結合され、圧力センサ802は取り外し可能カートリッジ100によって受けられる圧力を監視するように構成される。圧力センサ802は、マニホルド650を吸気ポート512に接続するライン450において、または、圧縮空気タンク806からマニホルド650へのラインにおいて、あるいはその両方においてマニホルド650内にあり得る。コントローラ808は、取り外し可能カートリッジ100内へ駆動される空気の圧力を制御するように構成される。
ユーザ・インターフェース810が、ユーザから動作パラメータを受信するように構成される。コントローラ808はユーザ・インターフェース810に接続され、コントローラ808は、動作パラメータに従って、および圧力センサ802からのフィードバックに従って、加圧システム820のポンプ804の動作を制御するように構成される。ナノ流体モジュール300はカートリッジ100に密封可能に結合し、ナノ流体モジュール300は1つまたは複数のナノ決定論的横置換(DLD)アレイを含む。
ホルダ400は、取り外し可能カートリッジ100が支持体504間に収まるようにボイドを作成する支持体504を含む。ホルダ400は、フィード・ライン514に接続された吸気ポート512を有する上蓋506を含み、上蓋506は、加圧システム820からの空気が上蓋506の吸気ポート512内へ、フィード・ライン514を介して取り外し可能カートリッジの入力ポート102へと駆動されるように、取り外し可能カートリッジ100の入力ポート102に密封可能に接続する。
ホルダ400は、取り外し可能カートリッジ100とは異なる構成を有する他の取り外し可能カートリッジ100と動作するように構成される。他の取り外し可能カートリッジは、複数のナノ流体モジュール300を有する第1の取り外し可能カートリッジと、複数のナノ流体モジュール300を並列に有し、それによって複数のナノ流体モジュール300を並列に有さない取り外し可能カートリッジに比べてサンプル流体の流体流れを増加させる、第2の取り外し可能カートリッジと、複数のナノ流体モジュールを直列に有し、それによって複数のナノ流体モジュールを直列に有さない取り外し可能カートリッジに比べてサンプル流体をさらに分離する、第3の取り外し可能カートリッジと、複数のナノ流体モジュール300を有し、サンプル流体が取り外し可能カートリッジよりも多くの部片に分離されるように、少なくとも2つの出力ポートよりも多くの出力ポートを有する、第4の取り外し可能カートリッジと、第1、第2、第3、および第4の取り外し可能カートリッジの組み合わせと、からなるグループから選択される。
図12は、実施形態による、サンプル流体を分離するための自動マシン500の方法を示すフローチャート1000である。ブロック1002において、ナノ流体モジュール300を含む取り外し可能カートリッジが提供され、取り外し可能カートリッジ100は、入力ポート102ならびに少なくとも2つの出力ポート112および114を含み、ナノ流体モジュール300はサンプル流体中の粒子をソートするように構成される。ブロック1004において、取り外し可能カートリッジ100を受けるためのボイドを備えるホルダ400が提供される。ブロック1006において、加圧システム820が、取り外し可能カートリッジ100の入力ポート102に結合するように構成され、加圧システム820は、少なくとも2つの出力ポート112、114に分離するためにサンプル流体をナノ流体モジュール300内へと駆動するように構成される。ブロック1008において、コントローラ808は、動作パラメータに従って加圧システム820を制御することにより、取り外し可能カートリッジ100内の圧力を自動的に制御するように構成され、コントローラ808は、ユーザ・インターフェース810から動作パラメータを受信するように構成される。
図13は、実施形態による、サンプル流体を分離するための自動マシン500を動作させる方法を示すフローチャート1100である。図14は、図13におけるフローチャート1100の続きである。ブロック1102において、自動マシン500は、保護パッケージングが取り外し可能カートリッジ100から取り外され、無菌バリアが取り外し可能カートリッジ100の入力ポート102から取り外されると、取り外し可能カートリッジ100のホルダ400内への挿入を受けるように構成される。ブロック1104において、自動マシン500は、取り外し可能カートリッジ100の入力ポート102へのサンプル流体を受けるように構成される。ブロック1106において、自動マシン500は、ユーザ・インターフェース810によって動作パラメータの入力を受けるように構成され、動作パラメータは、流量、ランタイム、および圧力設定点からなるグループから選択される。
ブロック1108において、自動マシン500は、サンプル流体の処理を実行するように構成される。自動マシン500による自動処理は、コントローラ808によって、取り外し可能カートリッジ100を加圧するためにポンプ804を始動すること(ブロック1110)、圧力の値がコントローラ808に送られるように、圧力センサ802によって、取り外し可能カートリッジ100の圧力を監視すること(ブロック1112)、圧力の値が事前に定義された閾値を下回ることに応答して、コントローラ808によって、圧力を回復するためにポンプ804を再始動すること(ブロック1114)、および、事前に定義された時間に応答して、取り外し可能カートリッジ100が取り外しに利用できるようにサンプル流体の処理が完了した旨をユーザに警告すること(ブロック1116)、を含む。
技術的効果および利益は、粒子サイズに基づいてコロイドを2つまたはそれ以上の出力ストリームに分離するために、生体コロイド(たとえば、直径10nmまたはそれ以上の粒子)の複合溶液を連続的に処理するための構造および方法を含む。技術的利益は、サンプル処理のために明確に定義された分離媒体、たとえば微細加工ナノDLDアレイ、連続的なサンプル処理のための機能、ならびに、超遠心分離法および大多数のクロマトグラフィ法に比べて低いエネルギー入力およびシステムの複雑さを、さらに含む。技術的利益は、操作の必要がある化学添加物(たとえば、沈殿剤、洗浄剤)を含まず、それによって、コロイドの汚染または凝集の可能性を低減させる。加えて、構造および方法は、関連する生体コロイド(エクソソームおよび他の脂質小胞)、核酸、大きな高分子、タンパク質複合体、細胞小器官、タンパク質カプシドおよびコンパートメント、胞子、花粉、細胞、ナノ結晶、および晶子に対して、動作可能である。構造の設置面積を縮小することで、モバイルおよびリモートの動作応用例にとって可搬性が可能になる。
本発明は、任意の可能な技術的詳細集積レベルでの、システム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品あるいはその組み合わせであり得る。コンピュータ・プログラム製品は、本発明の態様をプロセッサに実施させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有する、コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持および記憶することが可能な、有形デバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、たとえば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、またはそれらの任意の好適な組み合わせであり得るが、限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的リストは、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、静的ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピィ・ディスク、パンチカードまたは命令が記録された溝内の隆起構造などの機械的符号化デバイス、および、それらの任意の好適な組み合わせを含む。本明細書で用いられるコンピュータ可読記憶媒体は、それ自体、電波または他の自由に伝搬する電磁波、導波路または他の伝送媒体(たとえば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)を介して伝搬する電磁波、あるいは、ワイヤを介して伝送される電気信号などの、一過性信号であるものとは解釈されない。
本明細書で説明するコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスへ、あるいは、たとえばインターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、またはワイヤレス・ネットワーク、あるいはその組み合わせなどの、ネットワークを介して、外部コンピュータまたは外部記憶デバイスへと、ダウンロード可能である。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、ワイヤレス伝送、ルータ、ファイヤーウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはその組み合わせを含み得る。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために転送する。
本発明の動作を実施するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、集積回路用構成データ、あるいは、Smalltalk(R)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および、「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成された、ソース・コードまたはオブジェクト・コードのいずれかであってよい。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロン型ソフトウェア・パッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上かつ部分的にリモート・コンピュータ上で、または、完全にリモート・コンピュータまたはサーバ上で、実行可能である。後者のシナリオにおいて、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)またはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含む、任意のタイプのネットワークを介して、ユーザのコンピュータに接続され得、接続は、(たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して行うことができる。いくつかの実施形態において、たとえば、プログラム可能論理回路要素、フィールドプログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラム可能論理アレイ(PLA)を含む、電子回路要素は、本発明の態様を実行するために、電子回路要素を個人化するためのコンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによって、コンピュータ可読プログラム命令を実行し得る。
本明細書において、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品のフローチャートまたはブロック図あるいはその両方を参照しながら、本発明の態様を説明する。フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の各ブロック、および、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方におけるブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装可能であることを理解されよう。
このようなコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置を介して実行する命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作を実装するための手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置に提供されてマシンを作り出すものであってよい。このようなコンピュータ可読プログラム命令は、命令を記憶しているコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作の態様を実装する命令を含む製品を備えるべく、コンピュータ可読記憶媒体内にも記憶され、コンピュータ、プログラム可能データ処理装置、または他のデバイス、あるいはその組み合わせに、特定の方式で機能するように指示することが可能なものであってもよい。
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイスで実行する命令が、フローチャートまたはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックに指定された機能/動作を実装するように、コンピュータ実装プロセスを生成すべく、コンピュータ、他のプログラム可能データ処理装置、または他のデバイスにロードされ、コンピュータ、他のプログラム可能装置、または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させるものであってもよい。
図面内のフローチャートおよびブロック図は、本発明の様々な実施形態による、システム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。この点で、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、または命令の一部を表し得る。いくつかの代替実装において、ブロックに示された機能は、図内に示された順序以外で実行され得る。たとえば、連続して示される2つのブロックは、実際にはほぼ同時に実行され得るか、またはブロックは、関連する機能に応じて時には逆順で実行され得る。ブロック図またはフローチャートあるいはその両方の各ブロック、および、ブロック図またはフローチャートあるいはその両方のブロックの組み合わせは、指定された機能または動作を実行するか、あるいは特定用途向けハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせを実施する、特定用途向けハードウェアベース・システムによって実装可能であることにも留意されたい。

Claims (16)

  1. 装置であって、
    ナノ流体モジュールを備えている取り外し可能カートリッジであって、前記取り外し可能カートリッジは入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを備えており、前記ナノ流体モジュールはサンプル流体中の粒子をソートするように構成されている、前記取り外し可能カートリッジと、
    前記取り外し可能カートリッジを受けるように構成されたホルダと、
    前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに結合するように構成された加圧システムであって、前記加圧システムは、前記少なくとも2つの出力ポートに分離するために前記サンプル流体を前記ナノ流体モジュール内へと駆動するように構成されている、前記加圧システムと、
    を備えており、
    前記ホルダは、前記取り外し可能カートリッジが支持体間に収まるようにボイドを作成する支持体を備えており、
    前記ホルダは、フィード・ラインに接続された吸気ポートを有する上蓋を備えており、前記上蓋は、前記加圧システムからの空気が前記上蓋の前記吸気ポートへ、前記フィード・ラインを介して前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートへと駆動されるように、前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに密封可能に接続する、
    前記装置。
  2. 前記加圧システムは、前記ナノ流体モジュールを介して前記サンプル流体を駆動させるために、ポンプおよび加圧タンクを備えており、前記ポンプは、事前に定義された動作パラメータに従って制御されるように構成されており、前記ポンプは手動で駆動されない、請求項1に記載の装置。
  3. 前記加圧システムは接続ポートを備えており、前記接続ポートは、空気を受けるように構成された第1の接続ポートと、加圧後の前記空気を前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートへと放出するように構成された第2の接続ポートとを有する、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記加圧システムは圧力センサに結合され、前記圧力センサは前記取り外し可能カートリッジによって受けられる圧力を監視するように構成されている、請求項3に記載の装置。
  5. 前記取り外し可能カートリッジ内へ駆動される前記空気の前記圧力を制御するように構成されたコントローラをさらに備えている、請求項4に記載の装置。
  6. ユーザから動作パラメータを受信するように構成されたユーザ・インターフェースをさらに備えている、請求項5に記載の装置。
  7. 前記コントローラは前記ユーザ・インターフェースに接続され、前記コントローラは、前記動作パラメータに従って、および前記圧力センサからのフィードバックに従って、前記加圧システムのポンプの動作を制御するように構成されている、請求項6に記載の装置。
  8. 前記ナノ流体モジュールは前記取り外し可能カートリッジに密封可能に結合し、前記ナノ流体モジュールは1つまたは複数のナノ決定論的横置換(DLD)アレイを備えている、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記ホルダは、前記取り外し可能カートリッジとは異なる構成を有する他の取り外し可能カートリッジと動作するように構成されており、前記他の取り外し可能カートリッジは、
    複数のナノ流体モジュールを有する第1の取り外し可能カートリッジと、
    複数のナノ流体モジュールを並列に有し、それによって複数のナノ流体モジュールを並列に有さない前記取り外し可能カートリッジに比べて前記サンプル流体の流体流れを増加させる、第2の取り外し可能カートリッジと、
    複数のナノ流体モジュールを直列に有し、それによって複数のナノ流体モジュールを直列に有さない前記取り外し可能カートリッジに比べて前記サンプル流体をさらに分離する、第3の取り外し可能カートリッジと、
    複数のナノ流体モジュールを有し、前記サンプル流体が前記取り外し可能カートリッジよりも多くの部片に分離されるように、前記少なくとも2つの出力ポートよりも多くの出力ポートを有する、第4の取り外し可能カートリッジと、
    前記第1、第2、第3、および第4の取り外し可能カートリッジの組み合わせと、
    からなるグループから選択される、
    請求項1ないしのいずれか1項に記載の装置。
  10. 装置を構成するための方法であって
    ナノ流体モジュールを備えている取り外し可能カートリッジを提供することであって、前記取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを備えており、前記ナノ流体モジュールは、サンプル流体中の粒子をソートするように構成される、前記提供することと、
    前記取り外し可能カートリッジをホルダ内に位置決めすることと、
    加圧システムを前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに結合することであって、前記加圧システムは、前記少なくとも2つの出力ポートに分離するために前記サンプル流体を前記ナノ流体モジュール内へと駆動するように構成される、前記結合することと、
    を含み、
    前記ホルダは、前記取り外し可能カートリッジが支持体間に収まるようにボイドを作成する支持体を備えており、
    前記ホルダは、フィード・ラインに接続された吸気ポートを有する上蓋を備えており、前記上蓋は、前記加圧システムからの空気が前記上蓋の前記吸気ポートへ、前記フィード・ラインを介して前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートへと駆動されるように、前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに密封可能に接続する、
    前記方法。
  11. 前記加圧システムは、
    前記ナノ流体モジュールを介して前記サンプル流体を駆動させるために、ポンプおよび加圧タンクと、ここで、前記ポンプは、事前に定義された動作パラメータに従って制御されるように構成されており、前記ポンプは手動で駆動されない、及び/又は
    前記加圧システムは接続ポートと、ここで、前記接続ポートは、空気を受けるように構成された第1の接続ポートと、加圧後の前記空気を前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートへと放出するように構成された第2の接続ポートとを有する、
    を備えている、請求項10に記載の方法。
  12. サンプル流体を分離するための自動マシンであって、
    ナノ流体モジュールを備えている取り外し可能カートリッジであって、前記取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを備えており、前記ナノ流体モジュールは、前記サンプル流体中の粒子をソートするように構成されている、前記取り外し可能カートリッジと、
    前記取り外し可能カートリッジを受けるように構成されたホルダと、
    前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに結合するように構成された加圧システムであって、前記加圧システムは、前記少なくとも2つの出力ポートに分離するために前記サンプル流体を前記ナノ流体モジュール内へと駆動するように構成された、前記加圧システムと、
    動作パラメータに従って前記加圧システムを制御することによって、前記取り外し可能カートリッジ内の圧力を自動的に制御するように構成されたコントローラであって、前記コントローラは、ユーザ・インターフェースから前記動作パラメータを受信するように構成されている、前記コントローラと、
    を備えており、
    前記ホルダは、前記取り外し可能カートリッジが支持体間に収まるようにボイドを作成する支持体を備えており、
    前記ホルダは、フィード・ラインに接続された吸気ポートを有する上蓋を備えており、前記上蓋は、前記加圧システムからの空気が前記上蓋の前記吸気ポートへ、前記フィード・ラインを介して前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートへと駆動されるように、前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに密封可能に接続する、
    前記自動マシン。
  13. 圧力センサをさらに備えており、該圧力センサが、前記取り外し可能カートリッジ内の前記圧力の値を監視するように構成されており、前記圧力の前記値は前記コントローラにフィードバックされる、請求項12に記載の自動マシン。
  14. 前記コントローラは、前記コントローラにフィードバックされた前記圧力の前記値に基づいて、前記加圧システムの動作を調節するように構成されている、請求項13に記載の自動マシン。
  15. サンプル流体を分離するための自動マシンを構成するための方法であって
    ナノ流体モジュールを備えている取り外し可能カートリッジを提供することであって、前記取り外し可能カートリッジは、入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを備えており、前記ナノ流体モジュールは、前記サンプル流体中の粒子をソートするように構成されている、前記提供することと、
    前記取り外し可能カートリッジを受けるように構成されたホルダを提供することと、
    前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに結合するように構成された加圧システムを提供することであって、前記加圧システムは、前記少なくとも2つの出力ポートに分離するために前記サンプル流体を前記ナノ流体モジュール内へと駆動するように構成されている、前記提供することと、
    コントローラを使用して、動作パラメータに従って前記加圧システムを制御することによって、前記取り外し可能カートリッジ内の圧力を自動的に制御することであって、前記コントローラは、ユーザ・インターフェースから前記動作パラメータを受信するように構成されている、前記提供することと、
    を含み、
    前記ホルダは、前記取り外し可能カートリッジが支持体間に収まるようにボイドを作成する支持体を備えており、
    前記ホルダは、フィード・ラインに接続された吸気ポートを有する上蓋を備えており、前記上蓋は、前記加圧システムからの空気が前記上蓋の前記吸気ポートへ、前記フィード・ラインを介して前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートへと駆動されるように、前記取り外し可能カートリッジの前記入力ポートに密封可能に接続する、
    前記方法。
  16. サンプル流体を分離するための、請求項12~14のいずれか1項に記載の自動マシンを動作させる方法であって
    保護パッケージングが取り外し可能カートリッジから取り外されると、前記取り外し可能カートリッジのホルダ内への挿入を受けることと、
    前記取り外し可能カートリッジの入力ポートにおいて前記サンプル流体を受けることと、
    ユーザ・インターフェースによって動作パラメータの入力を受信することであって、前記動作パラメータは、流量、ランタイム、および圧力設定点からなるグループから選択される、前記受信することと、
    前記サンプル流体を処理することであって、前記処理することは、
    コントローラによって、前記取り外し可能カートリッジを加圧するためにポンプを始動させること、
    力の値が前記コントローラに送られるように、圧力センサによって、前記取り外し可能カートリッジの圧力を監視すること、
    前記圧力の前記値が事前に定義された閾値を下回ることに応答して、前記コントローラによって、前記圧力を回復するために前記ポンプを再始動すること、および、
    事前に定義された時間に応答して、前記取り外し可能カートリッジが取り外しに利用できるように前記サンプル流体の処理が完了した旨をユーザに警告すること、
    を含む、前記処理することと、
    を含む、前記方法。
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