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JP7093495B2 - 放熱器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電子部品等から生ずる熱を効率的に放熱するための板状の放熱フィンを形成した放熱器の製造方法に関する。
例えば、半導体集積回路等の電子部品から生ずる熱を放熱するために、従来一般に実用に供されている放熱器は、ベース上に多数の櫛歯状の放熱フィンを垂直に立設している。この放熱器を電子部品等に直接又は間接的に接合することによって、放熱器の放熱フィンを介して外方に放熱するようにしている。この放熱器は、通常、アルミニウムからなる熱伝導率が良好な金属板を、押し出し加工や鋳造加工を施すことによって製造されている。
また、掘り起こし工具を用いて放熱フィンを形成する放熱器の製造方法としては、特許第4888721号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1に示された放熱器の製造方法の概要を図6に示している。この放熱器100は、熱伝導率が良好な金属板102と掘り起こし工具106とを所定の角度を有した状態で金属板102の一端側102aよりも離間した所定位置に掘り起こし工具106を挿入して小寸な小形フィン103aを形成し、掘り起こし工具106の刃部106aが所定の深さに達するまで複数枚の小形フィン103aを順次形成する。その後、小形フィン103aに続き、掘り起こし工具106により板状の放熱フィン103を一体に起立形成するフィン形成工程を順次繰り返して金属板102に複数の放熱フィン103を連続して形成している。
特許第4888721号公報
上述した特許文献1に示される放熱器100の製造方法は、金属板102の一端側102aよりも離間した所定位置から放熱フィン103を形成することが可能となる。しかしながら、例えば、図6に示すように、放熱フィン103の周囲にカバーを被冠し、放熱フィン103の間に液体又は気体の冷媒を流通させる形式の放熱器に使用した場合、小寸な小形フィン103aとカバー104の間に大きな空間105が形成される。この空間105は、放熱フィン103の間よりも流通抵抗が小さいので、冷媒が空間に集中して流通するため、放熱効率を高めることができない問題があった。また、小寸な小形フィン103aは、フィン間が狭くなり団塊状態となるため、流通抵抗が大きくなって放熱に対して寄与しないので、やはり放熱効率を高めることができない。
そこで、本発明の課題は、金属板の一端側から離間した位置から放熱フィンを形成しても、小形フィンの形成部分を金属板と同一面にすることができる放熱器の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明による放熱器の製造方法は、アルミニウムや銅等の金属板と、移動方向の先端側に刃部が形成された掘り起こし工具とを備え、前記金属板と前記掘り起こし工具とを所定の角度で前進させて、前記掘り起こし工具の刃部により前記金属板を掘り下げることにより、板状の所定の高さの放熱フィンを一体に起立形成すると共に、起立形成された前記放熱フィンよりも所定ピッチ分後退させた前記掘り起こし工具により前記金属板を掘り起こすことにより次の板状の前記放熱フィンを一体に起立形成し、以後前記掘り起こし工具による掘り起こしを順次繰り返して前記金属板に複数の前記放熱フィンを連続して形成する放熱フィン形成工程を有し、上記金属板の一端側よりも離間した所定位置から、前記掘り起こし工具により前記放熱フィンが所定の高さが形成される所定の深さまで順次掘り下げる前処理工程を備え、前記前処理工程は、所定の角度を有した状態で前記掘り起こし工具を挿入して小寸な第1の小形フィンを起立形成して後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて前記第1の小形フィンの先端を切断して平坦に形成し、その後前記掘り起こし工具を所定ピッチ分後退させるとともに、記掘り起こし工具を前記第1の小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して前記金属板を掘り起こすことにより第2の小形フィンを起立形成させて後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて前記第2の小形フィンの先端と前記第1の小形フィンの先端を切断して平坦に形成し、以後前記掘り起こし工具を所定ピッチ分後退させるとともに、前記掘り起こし工具を事前に起立形成した前記第1の小形フィン及び前記第2の小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して前記金属板を掘り起こすことにより小形フィンを起立形成して後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて、事前に形成された前記第1の小形フィン及び前記第2の小形フィンとともに先端を切断して平坦に形成する工程を前記放熱フィンが所定の高さになるまで順次n回繰り返し、前記第1の小形フィンからn回目に形成された全ての小形フィンの先端が前記金属板と同一面に形成したことを要旨としている。
また、前処理工程において、掘り起こし工具を挿入して小寸な小形フィンを起立形成するとき、小形フィンの先端を切断した後、掘り起こし工具を後退させるピッチを事前の小形フィンに次の小形フィンが接合することが望ましい。
本発明にかかる放熱器の製造方法によれば、金属板の一端側から離間した位置から放熱フィンを形成するとき、前処理工程において、掘り起こし工具を挿入して小寸な第1の小形フィンを起立形成した後に、掘り起こし工具を水平に前進させて小形フィンの先端を切断し、次に、掘り起こし工具を第1の小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して小寸な第2の小形フィンを起立形成した後に、掘り起こし工具を水平に前進させて、第1及び第2の小形フィンの先端を切断し、その後、所定の高さの放熱フィンが起立形成になるまで順次繰り返すことにより、複数の小形フィンの先端面を金属板と同一面に形成することができる。このとき、小形フィンの先端側を掘り起こし工具の移動によって肉薄に切断するので、掘り起こし工具の負荷が小さく、掘り起こし工具の寿命を短縮する恐れを無くすことができる。また、放熱フィンの周囲にカバーを被冠する場合であっても、複数の小形フィンの先端が金属板の同一面の平坦面となっているので、小形フィンに邪魔されることなくカバーを放熱フィンの側面に近接できるので、小形フィンによる悪影響を未然に防止することが可能となる。
また、前処理工程において、掘り起こし工具を挿入して小寸な小形フィンを起立形成するとき、小形フィンの先端を切断した後、掘り起こし工具を後退させるピッチを事前の小形フィンに次の小形フィンが接合することにより、各小形フィンの側面同士が面接合して密封化されるので、金属板とほぼ同じ状態とすることが可能となる。このため、小形フィンを形成したこと自体をほぼ無視することが可能になる。
本発明による放熱器の製造方法の概要を示す断面図である。 放熱器の製造方法によって形成された放熱器を示す斜視図である。 (A)乃至(K)は、放熱器の製造工程を示す工程説明図である。 本発明による放熱器にカバーを被冠した状態を示す説明図である。 従来の放熱器を示す説明図である。 従来の放熱器にカバーを被冠した状態を示す説明図である。
本発明にかかる放熱器の製造方法は、アルミニウムや銅等の金属板と、移動方向の先端側に刃部が形成された掘り起こし工具とを備え、前記金属板と前記掘り起こし工具とを所定の角度で前進させて、前記掘り起こし工具の刃部により前記金属板を掘り下げることにより、板状の所定の高さの放熱フィンを一体に起立形成すると共に、起立形成された前記放熱フィンよりも所定ピッチ分後退させた前記掘り起こし工具により前記金属板を掘り起こすことにより次の板状の前記放熱フィンを一体に起立形成し、以後前記掘り起こし工具による掘り起こしを順次繰り返して前記金属板に複数の前記放熱フィンを連続して形成する放熱フィン形成工程を有し、上記金属板の一端側よりも離間した所定位置から、前記掘り起こし工具により前記放熱フィンが所定の高さが形成される所定の深さまで順次掘り下げる前処理工程を備え、前記前処理工程は、所定の角度を有した状態で前記掘り起こし工具を挿入して小寸な第1の小形フィンを起立形成して後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて前記小形フィンの先端を切断し、その後前記掘り起こし工具を所定ピッチ分後退させるとともに、記掘り起こし工具を前記第1の小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して前記金属板を掘り起こすことにより第2の前記小形フィンを起立形成させて後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて第2の前記小形フィンの先端と前記第1の前記小形フィンを切断し、以後前記掘り起こし工具を所定ピッチ分後退させるとともに、記掘り起こし工具を事前の前記小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して前記金属板を掘り起こすことにより前記小形フィンを起立形成して後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて、事前に形成された前記小形フィンとともに先端を切断する工程を前記放熱フィンが所定の高さになるまで順次繰り返し、複数の前記小形フィンの先端が前記金属板と同一面に形成される。
以下、図面を参照して本発明にかかる放熱器の製造方法について詳細に説明する。図1及び図2は、本発明による放熱器の製造方法によって形成された放熱器1を示している。放熱器1は、熱伝導率が良好な、例えばアルミニウム、銅などからなる金属板2から板状に垂直に形成された複数の放熱フィン3が各々離間させて起立形成されている。そして、複数の放熱フィン3の図示右方の一端側には、複数の小形フィンによって金属板2の表面と同一面となった平坦面2aが形成されている。また、複数の放熱フィン3の図示左方の他端側には、掘り起こし工具4により放熱フィン3を起立形成する際に形成される傾斜した被切削面2bが形成されている。なお、金属板2としては、数mm程度の板厚からなる金属板の他に、板厚が数cm程度の金属板、或いは、例えば放熱が必要な熱源を設ける部品に使用される金属板であっても良い。
次に、複数の小形フィンによって形成された平坦面2aと放熱フィン3は、掘り起こし工具4によって形成される。掘り起こし工具4は、図示しない駆動装置に取り付けられていて、後述する金属板2の平面に対して所定の角度θを有した状態で進退移動する。掘り起こし工具4の移動方向の先端側には刃部4aが形成されている。この刃部4aの幅は、図2に示すように、金属板2の幅よりも小さく設定されている。なお、刃部4aの幅は、放熱器1に形成される複数の放熱フィン3の幅に応じて設定され、放熱フィン3の幅と掘り起こし工具4の刃部4aの幅を同じにしても良い。
また、掘り起こし工具4は、底面が移動する角度θと平行な平面であり、刃部4aは、金属板2を切削可能な鋭角になるように、底面に対して傾斜した摺接面4bが形成されている。この摺接面4bは、放熱フィン3を掘り起こし形成する際に抵抗にならないように摩擦係数を低くしている。このように、摺接面4bの摩擦を小さくすることにより、放熱フィン3を掘り起こし形成するときに、摺接面4bの抵抗を受けることなく金属板2が摺接面4bに沿って摺接するので、平坦な板状の放熱フィン3を起立形成することが可能となる。また、掘り起こし工具4の傾斜角度θは、後述する放熱フィン3の高さ、板厚、或いは、金属板2の材質等によって適宜に設定されるが、概ね5度から20度に設定されている。なお、上記掘り起こし工具4の幅方向両側はほぼ直角に形成されているが、刃部4aが形成されている底面側の両側を底面に至るに従って幅狭となるテーパ状、或いは円弧状に形成しても良い。
次に、図3を参照して、複数の小形フィンによって形成された平坦面2aを形成する前処理工程について説明する。まず、図3(A)に示すように、掘り起こし工具4の刃部4aを金属板2の一端側よりも離間した一方面の所定位置に当接させた後、掘り起こし工程によって、掘り起こし工具4を駆動装置(図示せず)により所定の角度θとした矢示の方向で金属板2の平面に当接した後、掘り起こし工具4の刃部4aを移動して、金属板2の表面より僅かな深さに食い込ませることにより、図3(A)の円内に示すように、高さが低い最初の1枚目の小形フィン3aが起立形成される。
掘り起こし工具4により1枚目の小形フィン3aを起立形成した後、掘り起こし工具4を掘り起こし代が得られる位置まで図示左方に後退させ、掘り起こし工具4の刃部4aを移動して、金属板2の表面より1枚目の小形フィン3aを起立形成したときよりも深く食い込ませ、図3(B)に示すように、次の2枚目の小形フィン3aを起立形成する。このとき、掘り起こし工具4を後退させるピッチを調整して、事前に起立形成された1枚目の小形フィン3aの側面に2枚の小形フィン3aの側面が面接合するようにしている。さらにその後、掘り起こし工具4を掘り起こし代が得られる位置まで図示左方に後退させ、掘り起こし工具4の刃部4aを移動して、金属板2の表面より2枚目の小形フィン3aを起立形成したときの深さよりもさらに深く食い込ませ、図3(C)に示すように、3枚目の小形フィン3aを起立形成する。このように、3枚の小形フィン3aを連続して起立形成することにより、一体化された第1の小形フィン3aが起立形成される。なお、このように、3枚の小形フィン3aを起立形成するのは、肉薄の小形フィンを面接合させて一体化させることにより、次の先端の切断工程を容易にするためである。図3に示す実施例においては、起立形成された3枚の小形フィン3aを第1の小形フィン3aとしている。これは、小形フィン自体が肉薄のために屈曲し易く、掘り起こし工具4による切断が困難なことから、3枚程度を重合させて強度を高め、切断可能にするためである。
その後、図3(D)に示すように、掘り起こし工具4は小形フィン3aを起立形成したときの所定の角度θで後退させて、掘り起こし工具4を水平に前進させて、3枚の小形フィンからなる第1の小形フィン3aの先端のみを肉薄に切断し、小さな切り屑3bを排出する。このとき、掘り起こし工具4の刃部4aの位置は、第1の小形フィン3aの先端を切断する高さと同じになるませ後退する。このように、肉薄に切断するのは、第1の小形フィン3aが肉薄のために掘り起こし工具4の圧力で変形することを防止すること、及び、掘り起こし工具4の刃部4aの摩耗を減少させるためである。この切断によって、第1の小形フィン3aの先端面は平坦に形成され、この状態では、先端面が金属板2の表面よりも高くなっている。
次いで、図3(E)に示すように、掘り起こし工具4を掘り起こし代が得られる位置まで図示左方に後退させ、掘り起こし工具4の刃部4aを移動し、金属板2の表面より第1の小形フィン3aを起立形成したときよりも深く食い込ませ、第2の小形フィン3aを起立形成する。このときも、掘り起こし工具4を後退させて掘り起こし代を得るピッチは、第1の小形フィン3aの側面に面接合するように設定される。そして、掘り起こし工具4の刃部4aの位置を第2の小形フィン3aの先端を切断するための高さになるまで後退させた後、図3(F)に示すように、掘り起こし工具4を水平に前進させて、第2の小形フィン3aと第1の小形フィン3aの両者の先端のみを同時に肉薄に切断し、切り屑3bを排出する。これにより、第1の小形フィン3aが図3(D)に示す高さよりも低く形成される。
その後、小形フィン3aの形成と先端側の切断をn回繰り返すことにより、図3(G)に示すように、掘り起こし工具4の刃部4aが所定の深さの位置DLまで達する。そして、図3(G)に示すように、掘り起こし工具4を水平に前進させて、全ての小形フィン3aの先端が金属板2の表面と同一面になるように肉薄に切断し、切り屑3bを排出する。これにより、徐々に小形フィン3aを起立形成し、先端を肉薄に切断する工程を金属板2の表面と同一面になるまで繰り返し行う前処理工程が終了する。このとき、前述したように、複数の小形フィン3aの側面同士は、面接合状態となって一体化される。
次に、図3(H)~(K)に示す放熱フィン形成工程に移行する。前述した掘り起こし工具4の刃部4aは、前処理工程によって所定の深さの位置DLまで達している。この深さは、所定の高さの放熱フィン3を形成するために必要な深さである。まず、掘り起こし工具4の刃部4aを、図3(H)に示すように、掘り起こし代Dが得られる位置まで後退させ、先端が所定の深さの位置DLに達するまで掘り起こし工具4を所定の角度θで前進させると、図3(I)に示すように、放熱フィン3が掘り起こし工具4の摺接面4bに沿うように起立形成される。その後、図3(J)に示すように、掘り起こし工具4を垂直に上昇させることにより、放熱フィン3が垂直に起立矯正される。
次いで、図3(K)に示すように、掘り起こし工具4の刃部4aを掘り起こし代Dが得られるピッチの位置まで後退させ、先端が所定の深さの位置DLに達するまで掘り起こし工具4を所定の角度θで前進させて放熱フィン3を形成する起立形成工程を繰り返し行うことにより、複数の放熱フィン3が順次形成され、所定の数の放熱フィン3が形成された時点で、この形成工程を終了する。そして、最後に形成された放熱フィン3の図示左方の後方には、図1、図2に示したように、傾斜した被切削面2bが形成されている。なお、この傾斜した被切削面2bは、前述した小形フィン3aを起立形成するとき、及び、複数の放熱フィン3を順次形成するときに都度形成される。
図4は、前述した図6に示す従来例のように、放熱フィン3の周囲にカバー5を被冠し、放熱フィン3の間に液体又は気体の冷媒を流通させる形式の放熱器1に使用した例を示している。この例において、先端が金属板2の表面と同一面とした複数の小形フィン3aによる平坦面2aをカバー5の開口端で覆うことにより、カバー5を放熱フィン3に近接させることが可能となる。このとき、小形フィン3aの基端側と放熱フィン3の基端側との間に空間6が形成されるが、金属板2には、図2で示すように放熱フィン3の両側に鍔部2cが形成されているので、カバー5の開口端で覆うことにより、空間6はほぼ閉塞され、カバー5の内面と放熱フィン3の側面の間の隙間のみとなる。このため、冷媒は各放熱フィン3の間を流通するので放熱効率を高めることができる。また、空間6内に冷媒が流入しても、階段状の斜面2aは放熱面積が大きくので、冷媒の接触面積が大きいことから、放熱効率を阻害することはない。
なお、上述した本発明の製造方法においては、放熱フィン3を金属板2の平面に対して垂直に起立させているが、放熱器1の用途により放熱性能をさらに高めるために、放熱フィン3を所望の角度で若干傾斜させる場合もある。この場合には、掘り起こし工具4の刃部4aを金属板2の平面に対して所定の角度となるように移動させることにより、やや傾斜した放熱フィン3を形成することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、金属板として、板状の熱伝導率が良好なアルミニウムや銅等の金属素材の他に、加工が施された或いは後加工が施される、例えば、上記金属素材をコアとするプリント配線基板、発光素子等の発熱を放熱するために金属製保持部材、放熱機能を必要とする筐体等の一部に放熱フィンを形成するようにしても良い。また、前述した実施例においては、複数の放熱フィンを金属板の一端に対して平行に形成したが、所定の角度で形成するようにしても良い。さらに、複数のフィン群を形成するとき、第1のフィン群と第2のフィン群を互いに直行させる等、形成角度を適宜に異ならせて形成しても良い。
1 放熱器
2 金属板
2a 平坦面
3 放熱フィン
3a 小型ファン
4 掘り起こし工具
4a 刃部

Claims (1)

  1. アルミニウムや銅等の金属板と、移動方向の先端側に刃部が形成された掘り起こし工具とを備え、前記金属板と前記掘り起こし工具とを所定の角度で前進させて、前記掘り起こし工具の刃部により前記金属板を掘り下げることにより、板状の所定の高さの放熱フィンを一体に起立形成すると共に、起立形成された前記放熱フィンよりも所定ピッチ分後退させた前記掘り起こし工具により前記金属板を掘り起こすことにより次の板状の前記放熱フィンを一体に起立形成し、以後前記掘り起こし工具による掘り起こしを順次繰り返して前記金属板に複数の前記放熱フィンを連続して形成する放熱フィン形成工程を有し、
    上記金属板の一端側よりも離間した所定位置から、前記掘り起こし工具により前記放熱フィンが所定の高さが形成される所定の深さまで順次掘り下げる前処理工程を備え、
    前記前処理工程は、所定の角度を有した状態で前記掘り起こし工具を挿入して小寸な第1の小形フィンを起立形成して後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて前記第1の小形フィンの先端を切断して平坦に形成し、その後前記掘り起こし工具を所定ピッチ分後退させるとともに、前記掘り起こし工具を前記第1の小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して前記金属板を掘り起こすことにより第2の小形フィンを起立形成させて後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて前記第2の小形フィンの先端と前記第1の小形フィンの先端を切断して平坦に形成し、以後前記掘り起こし工具を所定ピッチ分後退させるとともに、前記掘り起こし工具を事前に起立形成した前記第1の小形フィン及び前記第2の小形フィンの起立形成時よりも深く挿入して前記金属板を掘り起こすことにより小形フィンを起立形成して後退させた後、前記掘り起こし工具を水平に前進させて、事前に形成された前記第1の小形フィン及び前記第2の小形フィンとともに先端を切断して平坦に形成する工程を前記放熱フィンが所定の高さになるまで順次n回繰り返し、前記第1の小形フィンからn回目に形成された全ての小形フィンの先端が前記金属板と同一面に形成したことを特徴とする放熱器の製造方法。
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