JP7075810B2 - 電子部品収納用パッケージ、電子装置、および電子モジュール - Google Patents
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Description
ライズ層と、該枠状メタライズ層に接続し、前記基部に位置する中継導体に接続した内部配線導体とを有しており、該内部配線導体は、前記枠状メタライズ層と前記中継導体との間において、縦断面視で複数の曲部を有する帯状導体を含んでいることから、縦断面視において、枠状メタライズ層と中継導体との間で複数の曲部により熱応力が緩和されて内部配線導体の断線を抑制できる。
状メタライズ層114が位置した第1主面104、および第1主面104に有する凹部107、電子部品116を搭載する凹部107の底面に位置する第2主面105、及びモジュール用基板300への実装面側となる第3主面106を有している。凹部107には圧電振動素子等の電子部品116が搭
載される。基部102(絶縁基板101)は、凹部107、および凹部107の側壁103(枠部)を有
している。凹部107の側壁103には、帯状導体113が内部に位置しており、枠状メタライズ
層114と帯状導体113が電気的に接続されている。さらに、帯状導体113は基部102の第2主面105から内部にかけて、平面透視で凹部107の側壁103の一部に沿って設けられた中継導
体110に接続されている。さらに、中継導体110は基部102に設けられたビア導体109により基部102の下面(第3主面106)に設けられた外部接続導体115に接続されている。これに
より、枠状メタライズ層114が帯状導体113、中継導体110、ビア導体109を介して外部接続導体115にかけて電気的に接続される配線構造となっている。この電子部品収納用パッケ
ージ100について、蓋体118が銀ろう等のろう材119によって絶縁基板101上に接合されて、電子部品116が気密封止される。なお、この実施の形態において、基部102は、図2に示すように厚み方向の断面透視で凹状の凹部107を有している。この電子部品収納用パッケー
ジ100に圧電振動素子等の電子部品116が気密封止されて、電子装置200が形成される。凹
部107を封止する蓋体118は、図1においては見やすくするために透視している。
ている。平面視において、凹部107の側壁103が基部102の上面の凹部107を取り囲んでいる。基部102は、例えば酸化アルミニウム質焼結体,窒化アルミニウム焼結体,ムライト質
焼結体またはガラス-セラミック焼結体等のセラミック材料からなる。基部102は、例え
ば全体の外形が平面視で一辺の長さが1.2~10mm程度の長方形状であり、厚みが0.2~2mm程度の板状であり、その上面に凹状の凹部107を有している。基部102は、酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化マグネシウム及び酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤,可塑剤等を添加混合して泥漿状にするとともに、これを例えばドクターブレード法,ロールカレンダー法等のシート成形法によりシート状となすことによりセラミックグリーンシートを得て、次にセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工、印刷加工を施したのちに、このセラミックグリーンシートを凹凸部が形成された加圧治具(図示せず)の凸部で加圧することにより基部102の下側となるセラミックグリーンシートの領域が設けられ、さらに加圧治具の凹部
で基部102における凹部107の側壁103(枠部)となるセラミックグリーンシートの領域と
共に帯状導体113となるメタライズペーストを加圧することにより、セラミックグリーン
シートの一部、枠状メタライズ層114、及び帯状導体113となるメタライズペーストが治具の凹部に移動して凹部107の側壁103が設けられ、基部102を含む配線基板100となる配線基板領域が複数配列された成型体が形成される。この成型体を高温で焼成することにより、複数の配線基板100が一体的に形成された母基板が製作される。
域が配列された母基板(図示せず)として作製された後に、個片に分割されて製作されている。母基板は、各配線基板領域において、凹部107の側壁103を含む基部102を有してい
る。
凹部107に一対の接続導体108が設けられている例を示したが、搭載される電子部品の種類、形状、サイズ等によって、凹部107のその他の場所に3つ以上の接続導体が設けられた
構造であってもよい。また、四隅に切欠き部(図示せず)が設けられた基部102としても
よい。また、電子装置がTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator、温度補償水晶発振器)等の複数の電子部品(図示せず)が凹部107内に搭載される場合には、
複数の電子部品が搭載される段状の側壁を有する凹部(図示せず)を設ける場合もある。
ナー部に接続用の一対の電極が設けられている。そのような電極の接続を容易、かつ確実に行なえるようにするため、接続導体108は凹部107のコーナー部に設けられている。
ーナー部に設けられた一対の電極が、凹部107上に設けられた一対の接続導体108に対向するように電子部品116を凹部107に位置決めして、あらかじめ一対の接続導体108に被着さ
せておいた接合材を加熱して硬化させ、電子部品116の電極と接続導体108とが接続される。
で、上記のような位置に接続導体108が設けられているが、その他の電子部品(図示せず
)を搭載する場合、またその他の電子部品を複数搭載する場合には、その電子部品等の電極の形状、配置等に応じて、接続導体108を設ける個数、位置、形状を変えて設けられて
もよい。このようなその他の電子部品としては、例えば、セラミック圧電素子,弾性表面波素子等の圧電素子,半導体素子,容量素子及び抵抗素子等を挙げることができる。
材等を溶融させるために接合部にろう材の融点以上の高温が印加されると、これが熱応力として基部102(絶縁基板101)に伝わり、この熱応力により枠状メタライズ層114と内部
配線導体112との接続部分において内部配線導体112の断線が発生する可能性があったが、この断線を抑制できる。
面視で複数の曲部113aを有する帯状導体113を含んでいることから、例え内部配線導体112へ熱が伝わったとしても、セラミックである基部102(絶縁基板101)と金属である内部
配線導体112との熱膨張の差による内部配線導体112の膨張を、これらの複数の曲部113a
を有する帯状導体113により凹部107の側壁103の内部において帯状導体113の周囲で緩和し易くなる。
ズ114側から凹部107の側壁103の厚み方向に離間する方向に膨張した内部配線導体112が収縮するため、枠状メタライズ層114と内部配線導体112との接続部分において内部配線導体112の断線が発生する可能性があった。しかし、複数の曲部113aを有する帯状導体113に
より、凹部107の側壁103の内部において熱応力が帯状導体113の周囲で熱応力を緩和し易
くなるため、凹部107の側壁103の厚み方向における内部配線導体112の収縮をより抑制す
ることができる。よって、枠状メタライズ層114と内部配線導体112との接続部分を含めて、内部配線導体112の断線が発生する可能性を低減できる。
ように、内部配線導体112が枠状メタライズ層114と中継導体110との間において、縦断面
視で複数の曲部113aを有する帯状導体113を含んでいる電子部品収納用パッケージ100を
製作するためには、例えば、基部102(絶縁基板101)となる1枚のセラミックグリーンシートの各配線基板領域に、ビア導体109、帯状導体113となる複数の貫通孔をパンチング加工で設けておく。つぎに、これらの貫通孔の内部にメタライズペーストを吸引法等により所定の位置に設けておく。そして、セラミックグリーンシートの各配線基板領域の凹部107となる領域において、接続導体108、中継導体110となるメタライズペーストを、また凹
部107の側壁103となる領域に枠状メタライズ層114となるメタライズペーストを、スクリ
ーン印刷法により所定の位置に設けておく。
ストの全面を、さらに中継導体110となるメタライズペーストのうち、ビア導体109が設けられた領域を加圧すると共に、加圧治具の凹部で凹部107の側壁103となるセラミックグリーンシートの領域と共に帯状導体113となるメタライズペーストを加圧することにより、
セラミックグリーンシートの一部、枠状メタライズ層114、及び帯状導体113となるメタライズペーストが治具の凹部に移動して、図1~図3に示したように、内部配線導体112が
枠状メタライズ層114と中継導体110との間において、縦断面視で複数の曲部113aを有す
る帯状導体113を含んでいる電子部品収納用パッケージ100を製作することができる。なお、この加圧工程により帯状導体113となるメタライズペーストが埋め込まれた貫通孔が曲
げられて、複数の曲部113aが設けられる。
ックグリーンシートの厚みに依存して凹部107が設けられる場合と比較して、高い寸法精
度の加圧治具を用いることにより、凹部107の深さにおける寸法精度を高めることができ
る。そして、凹部107が設けられた複数の基部102に、内部配線導体112が、枠状メタライ
ズ層114と中継導体110との間において、縦断面視で複数の曲部113aを有する帯状導体113を含んでいる電子部品収納用パッケージ100となる配線基板領域が複数配列された母基板
を作製することができる。
が、基部102と枠部103を別々に製作しておき、基部102と枠部103となる複数枚のセラミックグリーンシートを積層して一体化することで電子部品収納用パッケージ100を製作して
もよい。
んでいるため、電子部品116を搭載する基部102の外形寸法も小さくなり、電子部品116を
収容するための凹部107を取り囲む凹部107の側壁103についても、その幅が小さくなって
きている。これにより、枠状メタライズ層114と絶縁基板101の下面(第3主面106)に形
成された外部接続導体115とを接続する内部配線導体112を、凹部107の側壁103の内部に設けることが難しくなっている。しかし、図4~図5で示したように、凹部107の側壁103に突出部111を設けておき、図4に示した電子部品収納用パッケージ100のA方向における側面透視において、帯状導体113が突出部111に位置している構成としたことにより、帯状導
体113を含む内部配線導体112が凹部107の側壁103の強度を低下させ難い。さらに、帯状導体113を含む内部配線導体112が設けられた領域の凹部107の側壁103の強度を突出部111が
補う構造とすることができる。
ように、凹部107の内側面に突出部111を有しており、側面透視において、帯状導体113が
突出部111に位置している電子部品収納用パッケージ100を製作するためには、例えば、上述したように基部102(絶縁基板101)となる1枚のセラミックグリーンシートに所定の貫通孔加工、印刷加工等を行ったのち、凹凸部が形成された加圧治具でセラミックグリーンシートを加圧することにより電子部品収納用パッケージ100となる配線基板領域が複数配
列された母基板を作製することができる。この加圧工程の際に、凹部107を加圧する加圧
治具の凸部のうち、突出部111に対応する部分に平面視でザグリ部(図示せず)を設ける
ことにより、セラミックグリーンシートを加圧したときに加圧治具のザグリ部にセラミックグリーンシートの一部、枠状メタライズ層114、及び帯状導体113となるメタライズペーストが移動する。これにより、凹部107の側壁103に突出部111を有しており、側面透視に
おいて、帯状導体113が突出部111に位置している電子部品収納用パッケージ100を製作す
ることができる。なお、帯状導体113を含む内部配線導体112となるメタライズペーストにおいて、熱変形し易い樹脂を含ませておけば、セラミックグリーンシートを加熱して行う加圧工程による変形に耐えうるものとなる。
ル-コバルト合金からなる場合であれば、鉄-ニッケル-コバルト合金の板材に、圧延、打ち抜き、エッチング等の適当な金属加工を施して所定の形状および寸法に成形することにより製作される。凹部107の側壁103の上面に対する蓋体118への接合は、例えば、絶縁
基板101の上面に枠状メタライズ層114を設けておき、この枠状メタライズ層114に蓋体118の下面外周部分を金-錫等のろう材を用いたろう付け法、抵抗溶接法、エレクトロンビーム溶接法、電子ビーム溶接法等の接合手段で行なわれる。
外部からのノイズ(電磁波など)を受けるのを効果的に抑制できる。例えば、電子部品116が高周波信号を扱う半導体素子(半導体集積回路素子)であれば、このようなノイズ遮
蔽は、電子部品116の誤作動、遅延を抑制するうえで効果が大きい。
の側壁および突出部111に位置している。このような構成としたことから、凹部107の側壁103に内部配線導体112を設けることによる凹部107の側壁103の強度が低下することを抑制でき、複数の曲部113aによって熱応力が緩和されて内部配線導体112の断線を抑制することができる。
縦断面視で凹部107の側壁103と突出部111とに位置した複数の曲部113aを有する帯状導体113を含んでいることから、セラミックである基部102(絶縁基板101)と金属である内部
配線導体112との熱膨張の差による内部配線導体112の膨張を、これらの複数の曲部113a
を有する帯状導体113により、凹部107の側壁103及び突出部111の内部において帯状導体113の周囲で緩和し易くなる。なお、上述の場合、複数の曲部113aにおいて、それぞれの曲部113aが凹部107の側壁または突出部111に位置していてもよく、それぞれの曲部113aによって熱応力が互いに離れた位置で緩和されて内部配線導体112の断線をより抑制するこ
とができる。
て、凹部107の側壁103と突出部111との境界を交互に跨ぐように位置した構造であれば、
基部102(絶縁基板101)と金属である内部配線導体112との熱膨張の差による内部配線導
体112の膨張が、凹部107の側壁103及び突出部111の内部において帯状導体113の周囲でよ
り効果的に分散させて緩和し易くなる。
aを有する帯状導体113により、凹部107の側壁103及び突出部111の内部において熱応力が帯状導体113の周囲でろう材の冷却時においても熱応力を緩和し易くなるため、凹部107の側壁103の厚み方向における内部配線導体112の収縮をより抑制することができる。よって、枠状メタライズ層114と内部配線導体112との接続部分を含めて、内部配線導体112の断
線が発生する可能性を低減できる。
に対して内部配線導体112(帯状導体113)が斜めに鋭角θ1で接続されるため、内部配線導体112の厚みが小さくても枠状メタライズ層114と内部配線導体112との接合面積を大き
くできる。
θ1が鋭角となるようにするには、例えば、上述したように凹凸部が形成された加圧治具でセラミックグリーンシートを加圧する際に、各配線基板領域において、帯状導体113と
なる貫通したメタライズペーストを凹部107の側壁における凹部107側に設けておけばよい。これにより、加圧治具の凹部で基部102における凹部107の側壁103となるセラミックグ
リーンシートの領域と共に帯状導体113となるメタライズペーストを加圧した際に、凹部107の側壁における凹部107側においては加圧治具内でセラミックグリーンシートと共に帯
状導体113となるメタライズペーストが押しつけられやすくなり、凹部107の内側における帯状導体113と枠状メタライズ層114とのなす角度θ1が鋭角となる。さらに、セラミックグリーンシートの一部、及び帯状導体113となるメタライズペーストが治具の凹部に移動
するとともに、内部配線導体112が枠状メタライズ層114と中継導体110との間において、
縦断面視で複数の曲部113aを有する帯状導体113を含んでおり、かつ凹部107の内側にお
ける帯状導体113と枠状メタライズ層114とのなす角度θ1が鋭角となるように構成された電子部品収納用パッケージ100を製作することができる。
き、枠状メタライズ層114と内部配線導体112との接続をより良好なものとすることができる。
ことから、蓋体118を枠状メタライズ層114に接合する際に、ビームの照射の開始部と終了部をこの突出部111に位置させることにより、気密封止の信頼性を向上させることができ
る。つまり、蓋体118の外周に沿ってビームを照射して、このビームを照射してろう材119を溶融させ、その真下の枠状メタライズ層114にろう材119により蓋体118を接合するエレ
クトロンビーム溶接法、電子ビーム溶接法等の接合手段を用いる場合に、突出部111が位
置した枠状メタライズ層114の真上となる蓋体118の領域を接合時の開始部とし、この開始部から蓋体118の外周に沿ってビームを照射し、蓋体118の外周を1周して突出部111が位置した枠状メタライズ層114の真上となる蓋体118の領域を接合時の終了部とすることにより、封止ラインに沿ってビームを照射した領域のろう材119が溶融して、その真下の枠状メ
タライズ層114に融着し、接合時の開始部と終了部が枠状に連続した封止領域となり、蓋
体118による凹部107の封止が完了する。
位置と終了時の封止位置を一致させやすい。したがって、電子部品収納用パッケージ100
が小型化しても、より確実に蓋体118を枠状メタライズ層114に接合することができる。
であり、突出部111が、角部を除く辺部に位置している構成としたことから、接合時の開
始部と終了部となる領域への熱の影響を凹部107の側壁103に位置する突出部111で緩和す
ることができるため、ろう材119の再溶融の発生を抑制できる。これにより、ろう材119の再溶融が発生により、凹部107への流出による電子部品116との短絡、および絶縁基板101
の外側壁への流れ出しによる封止不良等が発生する可能性を低減できる。
が順次被着されている。そして、例えばニッケルめっき層は1.0~20μm程度、金めっき
層は0.1~1.0μm程度で形成される。これらのめっき層により、露出した各配線導体の表面が金属層で覆われるため、耐腐食性に優れ、半田およびろう材等の濡れ性が良好な配線導体となる。
している。このような構成としたことから、中継導体110が凹部107に露出しないので、意図しない短絡の発生などを生じさせず、安定して電子部品116を動作させることができる
。つまり、各配線導体の露出面にめっき層が被着されている場合には、電子部品116を気
密封止するために、枠状メタライズ層114に蓋体118を銀ろう等のろう材119によって基部102上に接合する際に、ろう材119がめっき層を介して拡がりやすい。しかしながら、中継
導体110が基部102の内部に位置している、例えば、図9、図10で示したように、中継導体110が絶縁膜117で覆われているため、ろう材119が凹部107の側壁103を介して凹部107側に侵入した場合でも、絶縁膜117にはろう材119が濡れ拡がらないことから、ろう材119が
電子部品116側に拡がるのを抑制することができる。よって、凹部107へのろう材119の拡
がりによる近接した電子部品116との接触、および短絡が抑制された電子部品収納用パッ
ケージ100を実現できる。
するためには、例えば、基部102(絶縁基板101)となる1枚のセラミックグリーンシートの各配線基板領域に、ビア導体109、帯状導体113となる複数の貫通孔をパンチング加工で設けておく。つぎに、これらの貫通孔の内部にメタライズペーストを吸引法等により所定の位置に設けておく。そして、セラミックグリーンシートの各配線基板領域の凹部107と
なる領域において、接続導体108、中継導体110となるメタライズペーストを、また凹部107の側壁103となる領域に枠状メタライズ層114となるメタライズペーストを、スクリーン
印刷法により所定の位置に設けておく。このとき、中継導体110となるメタライズペース
トを覆って、絶縁膜117となるセラミックペーストを、スクリーン印刷法により所定の位
置に設けておけばよい。さらに、凹凸部が形成された加圧治具(図示せず)の凸部で接続導体108となるメタライズペーストの全面、ビア導体109が設けられた領域を含んで、中継導体110となるメタライズペーストを覆った絶縁膜117となるセラミックペーストを加圧するとともに、加圧治具の凹部で基部102における凹部107の側壁103となるセラミックグリ
ーンシートの領域と共に帯状導体113となるメタライズペーストを加圧することにより、
セラミックグリーンシートの一部、枠状メタライズ層114、及び帯状導体113となるメタライズペーストが治具の凹部に移動して、内部配線導体112が枠状メタライズ層114と中継導体110との間において、縦断面視で複数の曲部113aを有する帯状導体113を含んでいると
ともに、中継導体110が凹部107に露出しない電子部品収納用パッケージ100を製作するこ
とができる。なお、この加圧工程により帯状導体113となるメタライズペーストが埋め込
まれた貫通孔が曲げられて、複数の曲部113aが設けられる。
導体112の断線が抑制された電子部品収納用パッケージ100を用いることにより、電子部品116のサイズに応じて効率的に精度よく小型化が可能な電子装置200を提供できる。
配線導体112が設けられた領域の凹部107の側壁103の強度を突出部111が補う構造となり、帯状導体113を含む内部配線導体112が凹部107の側壁103の強度を低下させることがない。よって、凹部107の側壁103に内部配線導体112を設けることによる凹部107の側壁103の強
度が低下することが抑制され、蓋体118を枠状メタライズ層114に接合する際の熱応力により、凹部107の側壁103にクラック等が発生することが抑制されるため、凹部107に収容さ
れた電子部品116の気密封止の信頼性が向上した電子装置200を実現できる。
が接続される接続導体108から離間する側に、長辺部の一部に位置していれば、接続導体108に電子部品116を、ボンディングワイヤや半田等の電気的接続手段を介して電気的に接
続する際に、突出部111が妨げになって電子部品116と接続導体108との意図せぬ短絡が発
生するようなことがない。よって、気密封止の信頼性に優れるとともに、電子部品116の
凹部107への実装性、接続性に優れた電子装置200を提供できる。
たモジュール用基板301とを有している。このような構成としたことから、上記の電子装
置200を用いることにより、モジュール用基板301上に、より効率的に電子部品116や回路
を配置することができ、電子モジュール300の小型化、軽量化及び高機能化を図ることが
できる。つまり、上記の電子部品収納用パッケージ100に搭載された電子部品116とを有し
ていることから、配線導体の形成に影響され難く、電子部品116のサイズに従って効果的
に精度よく電子部品収納用パッケージ100を小型化でき、凹部107の側壁103の内部に帯状
導体113を形成しても電子部品収納用パッケージ100の強度が低下し難い電子装置200を有
する小型化、軽量化及び高機能化が図られた電子モジュール300を実現できる。
た構造を含んでいる。電子部品116としては、例えば、水晶発振子や弾性表面波素子(S
AWフィルタ)などが挙げられるが、これらに限られない。その他の用途の圧電素子、容量性素子、抵抗素子など各種電子部品が用いられ得る。また、必要に応じて複数の電子部品116、およびその他の電子部品(図示せず)が1つの凹部107内に設けられるものであってもよい。
てもよいし、直方体ではない四辺形であってもよい。また、凹部107の側壁103がなす凹部107の側面や基部102がなす凹部107の底面が平坦面でなく、曲面であってもよい。また、
凹部107の側壁103がテーパー形状であったり、途中に段差部が設けられていてもよい。
納用パッケージ100等を例に挙げて説明したが、単一の面に複数の凹部が設けられていて
もよく、また、凹部が基部102の上下面にそれぞれ設けられていてもよい。
れた電子部品収納用パッケージ100等を例に示したが、枠状メタライズ層114上に図示しない金属枠体を接合し、当該金属枠体上に蓋体118を接合する形態の電子部品収納用パッケ
ージであってもよい。このような構成により、金属枠体が無い場合と比較して、金属枠体で蓋体118の接合時の熱応力を緩和できるので、枠状メタライズ層114と中継導体110との
間で複数の曲部により熱応力が緩和される効果とともに、さらに効果的に内部配線導体の断線やクラックの発生を抑制できる。
101・・・絶縁基板
102・・・基部
103・・・(凹部の)側壁
104・・・第1主面
105・・・第2主面
106・・・第3主面
107・・・凹部
108・・・接続導体
109・・・ビア導体
110・・・中継導体
111・・・突出部
112・・・内部配線導体
113・・・帯状導体
113a・・曲部
114・・・枠状メタライズ層
115・・・外部接続導体
116・・・電子部品
117・・・絶縁膜
118・・・蓋体
119・・・ろう材
200・・・電子装置
300・・・電子モジュール
301・・・モジュール用基板
302・・・接続パッド
303・・・接合材
Claims (5)
- 第1主面、および該第1主面に凹部を有し、該凹部に電子部品を搭載する基部と、
前記第1主面に位置した枠状メタライズ層と、
該枠状メタライズ層に接続し、前記基部に位置する中継導体に接続した内部配線導体とを有しており、
前記基部は、前記凹部の側壁に突出部を有しており、
前記内部配線導体は、前記突出部の突出方向に平行かつ前記第1主面に垂直な平面で前記突出部および前記基部を切断したときの断面において、前記枠状メタライズ層と前記中継導体との間に、複数の曲部を有する帯状導体を含み、
前記帯状導体は、前記断面において、前記複数の曲部として、前記側壁に位置した曲部と、前記突出部に位置した曲部とを有することを特徴とする電子部品収納用パッケージ。 - 前記断面において、前記凹部の内側における前記帯状導体と前記枠状メタライズ層とのなす角度が鋭角であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品収納用パッケージ。
- 平面視において、前記凹部の前記側壁は方形の枠状であり、
前記突出部は、角部を除く辺部に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品収納用パッケージ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電子部品収納用パッケージと、
該電子部品収納用パッケージに搭載された電子部品とを有していることを特徴とする電子装置。 - 請求項4に記載の電子装置と、該電子装置が接続されたモジュール用基板とを有していることを特徴とする電子モジュール。
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