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JP7064323B2 - 魚釣用リールの軸受保持構造および魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リールの軸受保持構造および魚釣用リール Download PDF

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Description

本発明は、魚釣用リールの軸受保持構造および魚釣用リールに関する。
魚釣用リール、特に両軸受リールにおいて、軸受の外周面と軸受を保持する円筒の内周面との間に、振動を吸収するためにOリングを介在させることが行われている。
例えば特許文献1には、スプール軸をリール側板にベアリングをもって回動自在に支承した両軸受型魚釣用リールにおいて、ベアリング収納部の内周面に凹溝を周設し、該凹溝にはベアリングの外径よりも小さい内径の弾性体よりなるOリングを嵌着してベアリングを圧入し、抱持したことを特徴とする両軸受型魚釣用リールが記載されている。
特許文献2の魚釣用リールでは、防水軸受位置の右側枠の筒部内周面と、側板内に取り付けられた軸受構造体の凹部の内周面と透孔の内周面とピニオンの他端外周面に夫々周溝が形成されてOリング状の弾性体が嵌合されている。
実開昭55-131673号公報 特開2001-95438号公報
特許文献の技術はいずれも、軸受を収容する円筒部の内周面に、Oリングを嵌める溝を形成している。円筒の内周面に溝を形成する場合、溝の精度を出すのが難しい。溝の内径が大きいと、Oリングに隙間ができて、振動吸収性能が低い。溝の内径が小さいと、Oリングの変形が大きく、組み立てるのが難しい。場合によっては、組立の際にOリングが損傷する。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたもので、魚釣用リールで、回転軸の振動吸収性能を維持し、軸受保持構造の組立性を改善することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る魚釣用リールの軸受保持構造は、魚釣用リールの回転軸が内輪に挿通されて、回転軸を回転可能に支持する軸受と、軸受を内部に収容して保持し、軸受の外周面がちょうど嵌まる内周面を有する筒状の保持部と、軸受の外周面と保持部の内周面との間に介在するOリングと、を備え、軸受の外周面にOリングが嵌まるリング溝が形成され、Oリングはリング溝に嵌められて保持される。保持部の軸受が挿入される開口の周に、軸受が保持される位置から開口の外に向かって径が大きくなる開口傾斜面が形成されている。
好ましくは、リング溝は、軸受の両端面の中央より保持部の開口の側に形成されている。
好ましくは、保持部の内周面に、軸受の抜け止めばねを保持する、周方向に延びるばね溝が形成され、ばね溝の、軸受が保持される側の角に全周に亘って、軸受が保持される位置から保持部の軸受が挿入される開口に向かって径が大きくなる溝傾斜面が形成されている。
本発明の第2の観点に係る魚釣用リールは、釣り竿に取り付けられるリール本体と、リール本体に回転可能に支持され、釣り糸が外周に巻回されるスプールと、スプールに釣り糸を巻回する回転軸を回転可能に支持する、第1の観点に係る魚釣用リールの軸受保持構造と、を備える。
本発明によれば、魚釣用リールで、回転軸の振動吸収性能を維持し、軸受保持構造の組立性を改善することができる。
本発明の実施の形態1に係る魚釣用リールの斜視図 実施の形態1に係る魚釣用リールの断面図 実施の形態1に係る軸受保持構造の拡大断面図 実施の形態1に係る軸受保持構造の開口傾斜面の例を示す断面図 実施の形態1に係る軸受保持構造の開口傾斜面の例を示す断面図 実施の形態1に係る軸受保持構造の開口傾斜面の例を示す断面図 実施の形態1に係る軸受保持構造の開口傾斜面の例を示す断面図 本発明の実施の形態2に係る軸受保持構造の拡大断面図 実施の形態2に係る軸受保持構造の断面斜視図 実施の形態2に係る軸受保持構造の溝傾斜面の例を示す断面図 実施の形態2に係る軸受保持構造の溝傾斜面の例を示す断面図 実施の形態2に係る軸受保持構造の溝傾斜面の例を示す断面図 実施の形態2に係る軸受保持構造の溝傾斜面の例を示す断面図 実施の形態2に係る軸受保持構造の変形例を示す拡大断面図 本発明の実施の形態3に係る魚釣用リールの断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る魚釣用リールの斜視図である。この魚釣用リールは、主にルアーフィッシングに用いられる両軸受リール99である。両軸受リール99は、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、を備えている。リール本体1には、釣り糸が巻かれるスプール12が回転可能に支持されている。スプール12は、第1側カバー6と第2側カバー7の間に配置されている。ハンドル2を回すとスプール12を回転させて、釣り糸を巻き取ることができる。ハンドル2は、板状のアーム部2aと、アーム部2aの両端に回転自在に装着された1対の把手2bとを、有している。
両軸受リール99は、図1に向かって左手前側が釣り竿の先端(前方)に向かうように、釣り竿に取り付けられる。釣り糸は通常スプール12から、図1に向かって左手前側に張られている。図1で左手前側をリール本体1の前方、右手奥側を後方という。リール本体1の後方にクラッチ操作レバー17が配置されている。クラッチ操作レバー17を操作すると、ハンドル2とスプール12の間のクラッチを切ることができる。スプール12の前方側を取り巻くようにサムレスト10が装着されている。
キャスティング動作によってスプール12に巻かれた釣り糸が繰り出されるとスプール12が回転する。キャスティング動作時のバックラッシュを防止するために、リール本体1の内部にスプール制動装置が備えられている。リール本体1のハンドル2とは反対側の第1側カバー6に、そのスプール制動装置の制動力を調節する操作つまみ65が配置されている。操作つまみ65を回すことによって、スプール12を制動する力を調節することができる。
図2は、実施の形態1に係る魚釣用リールの断面図である。図2を文字が正立する向きに見て上が前方、下が後方である。図2では、制動装置が省略されている。リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6および第2側カバー7と、を有している。フレーム5は、間隔を開けて互いに対向するように配置された1対の第1側板8および第2側板9と、第1側板8および第2側板9を連結する図示しない複数の連結部とを有している。
ハンドル2側の第2側カバー7は、ねじで第2側板9に固定されている。ハンドル2と逆側の第1側板8には、スプール12が通過可能な開口8aが、形成されている。ハンドル2と逆側の第1側カバー6には、ブレーキケース50がはめ込まれている。
フレーム5内には、スプール12、レベルワインド機構15、およびクラッチ操作レバー17が配置されている。レベルワインド機構15は、スプール12に釣り糸を均一に巻き付けるための機構である。
フレーム5の第2側板9と第2側カバー7との間には、ギア機構18、クラッチ機構13、およびクラッチ係脱機構19が配置されている。ギア機構18は、ハンドル2からの回転力を、スプール12およびレベルワインド機構15に伝える。クラッチ係脱機構19は、クラッチ操作レバー17の操作に応じて、クラッチ機構13の係脱を行う。
スプール12は、内周側に一体に形成された筒状のボス部12cを有している。スプール12は、ボス部12cを貫通するスプール軸16に相対回転しないように、例えばセレーション結合により固定されている。
スプール軸16は、第2側板9を貫通して第2側カバー7の外方に延びている。スプール軸16のハンドル2に近い端は、軸受72で第2側カバー7に対して回転自在に支持されている。スプール軸16の第1側カバー6に近い端は、軸受71でブレーキケース50に回転自在に支持されている。
ハンドル2を回すとその回転は、ギア機構18およびクラッチ機構13を介してスプール軸16に伝えられる。クラッチ操作レバー17を操作するとクラッチ機構13を切ることができる。クラッチ機構13を切れば、スプール軸16およびスプール12はハンドル2に無関係に自由に回転できる。クラッチ機構13を切ってキャスティングを行うと、スプール12は自由に回転して釣り糸が繰り出される。
ブレーキケース50には、スプール12の中心に向かって延びる筒状の保持部51が形成されている。軸受71は、ブレーキケース50の保持部51に収容されて保持されている。軸受71の外周面と保持部51の内周面との間にOリング82が介在している。
図3は、実施の形態1に係る軸受保持構造の拡大断面図である。ブレーキケース50に形成されている筒状の保持部51は、内周面が円筒面であって、軸受71がちょうど嵌まる大きさである。軸受71は保持部51に収容されて保持される。軸受71が保持された状態で、軸受71の外周面と保持部51の内周面が対向する。スプール軸は軸受71の内輪に挿通されて、軸受71で回転可能に支持されている。
軸受71の外周面には全周に亘って、Oリング82が嵌まるリング溝81が形成されている。Oリング82は、リング溝81に嵌められて保持されている。軸受71の外周面と保持部51の内周面との間にOリング82が介在している。保持部51の内周面には、溝が形成されていない。保持部51の軸受が挿入される開口の周に、軸受71が保持される位置から開口の外に向かって径が大きくなる開口傾斜面52が形成されている。
開放された状態のOリング82の外径は、保持部51の内周面の径よりも大きく、Oリング82の内径は、リング溝81の底面の外径より小さい。Oリング82がリング溝81に嵌められて軸受71と保持部51の内周面に保持されている状態で、Oリング82は径方向に圧縮されている。軸受71の外周面と保持部51の内周面の間に介在するOリング82によって、軸受71と保持部51との振動が抑えられる。
Oリング82が嵌まるリング溝81は、軸受71の外周面に形成されているので、筒状の内周面に溝を形成するのに比べて、容易に形成することができる。そして、リング溝81の底面の外径とリング溝81の幅の精度を、溝を筒状の内周面に形成するよりも向上できる。その結果、Oリング82に隙間ができることがなく、Oリング82の変形量を規定の範囲に収めることができる。そして、Oリング82がきつすぎて挿入できなかったり、損傷したりすることがない。実施の形態1の軸受保持構造によれば、回転軸の振動吸収性能を維持し、組立性を改善することができる。
さらに、保持部51の開口に開口傾斜面52が形成されているので、Oリング82を嵌めた軸受71を保持部51に挿入するときに、Oリング82がねじれたり損傷したりすることがなく、保持部51に挿入しやすい。
図4Aから図4Dは、実施の形態1に係る軸受保持構造の開口傾斜面の例を示す断面図である。図4Aから図4Dでは、保持部51の開口部分の断面の片側を示す。開口傾斜面52は、保持部51の開口の周に形成され、軸受71が保持される位置から開口の外に向かって径が大きくなっている。開口傾斜面52は、保持部51の中心軸の周りの回転面である。
図4Aの開口傾斜面52は、保持部51の中心軸を通る断面において、開口傾斜面52の線と中心軸とのなす角度が45°である。開口傾斜面52は45°に限らない。例えば、図4Bのように、開口傾斜面52の線と中心軸とのなす角度を45°よりも小さくしてもよい。図4Bの開口傾斜面52では、軸受71を保持部51に挿入するときに、図4Aの開口傾斜面52より緩やかにOリング82の外周が圧縮される。
開口傾斜面52は、断面が直線の回転面に限らない。例えば、図4Cの開口傾斜面52は、断面の形状が保持部51の端面の線と内周面の線の両方に接する円弧である。図4Dの開口傾斜面52は、断面の形状が円弧であって、保持部51の内周面の線に接しているが、端面の線とは角度をなして接続している。開口傾斜面52の断面の形状は、曲率が一定の円弧に限らず、楕円または双曲線のように曲率が変化する曲線でもよい。開口傾斜面52の断面の形状が曲線の場合、保持部51の内周面の線に接することが望ましい。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る軸受保持構造の拡大断面図である。実施の形態2の軸受保持構造は、実施の形態1の構造に加えて、保持部51の内周面に軸受71の抜け止めばね83が嵌まるばね溝53が形成されている。軸受71、リング溝81、Oリング82および開口傾斜面52は、実施の形態1と同じである。
図6は、実施の形態2に係る軸受保持構造の断面斜視図である。保持部51の内周面には、軸受71の抜け止めばね83を保持する、周方向に延びるばね溝53が形成されている。抜け止めばね83は、例えば、線材を折り曲げて1箇所が開いた多角形に形成した環状のばねである。抜け止めばね83は、例えば、Cリングでもよい。
ばね溝53の、軸受71が保持される側の角に全周に亘って、溝傾斜面54が形成されている。溝傾斜面54は、軸受71が保持される位置から軸受71が挿入される開口に向かって径が大きくなっている。溝傾斜面54の作用は、開口傾斜面52と同様である。Oリング82を嵌めた軸受71を保持部51に挿入する場合、Oリング82は開口傾斜面52で圧縮されて変形し、内周面を滑って挿入される。Oリング82はばね溝53で一旦、外周の側が開放されるが、溝傾斜面54で再び圧縮されて変形する。
ばね溝53には溝傾斜面54が形成されているので、Oリング82を嵌めた軸受71をばね溝53からさらに奥に挿入するときに、Oリング82がねじれたり損傷したりすることがなく、軸受71を保持する位置に挿入しやすい。
図7Aから図7Dは、実施の形態2に係る軸受保持構造の溝傾斜面の例を示す断面図である。図7Aから図7Dでは、保持部51のばね溝53の部分の断面の片側を示す。溝傾斜面54は、ばね溝53の、軸受71が保持される側の角の周に形成され、軸受71が保持される位置から軸受71が挿入される開口に向かって径が大きくなっている。溝傾斜面54は、保持部51の中心軸の周りの回転面である。
図7Aの溝傾斜面54は、保持部51の中心軸を通る断面において、溝傾斜面54の線と中心軸とのなす角度が45°である。溝傾斜面54は45°に限らない。例えば、図7Bのように、溝傾斜面54の線と中心軸とのなす角度を45°よりも小さくしてもよい。図7Bの溝傾斜面54では、軸受71を保持部51に挿入するときに、図7Aの溝傾斜面54より緩やかにOリング82の外周が圧縮される。
溝傾斜面54は、断面が直線の回転面に限らない。例えば、図7Cの溝傾斜面54は、断面の形状がばね溝53の側面の線と内周面の線の両方に接する円弧である。図7Dの溝傾斜面54は、断面の形状が円弧であって、保持部51の内周面の線に接しているが、ばね溝53の側面の線とは角度をなして接続している。溝傾斜面54の断面の形状は、曲率が一定の円弧に限らず、楕円または双曲線のように曲率が変化する曲線でもよい。溝傾斜面54の断面の形状が曲線の場合、保持部51の内周面の線に接することが望ましい。
図8は、実施の形態2に係る軸受保持構造の変形例を示す拡大断面図である。図8は、両軸受リール99のスプール軸について、図3または図5に相当する箇所の拡大断面図である。図8の例では、第1側板8に嵌まる保持部51に、第1側板の外側に向かって開放された開口が形成されている。図3および図5の例では、軸受71がスプール12の側から保持部51に挿入されるのに対して、図8の例では、軸受71が保持部51に対してスプール12と反対の側から挿入される。保持部51の開口は、軸受71が挿入されたのち、蓋部材55によって閉じられる。蓋部材55は、例えば、外周におねじが形成され、保持部51に螺合される。
図8の例でも、軸受71の外周面にリング溝81が形成され、Oリング82はリング溝81に嵌められて保持される。保持部51には、軸受71が挿入される開口の周に、軸受71が保持される位置から開口の外に向かって径が大きくなる開口傾斜面52が形成されている。保持部51の内周面には、また、抜け止めばね83を保持する、周方向に延びるばね溝53が形成されている。そして、ばね溝53の軸受71が保持される側の角に全周に亘って、軸受71が保持される位置から軸受71が挿入される開口に向かって径が大きくなる溝傾斜面54が形成されている。
実施の形態1および2と同様に、Oリング82が嵌まるリング溝81は、軸受71の外周面に形成されているので、筒状の内周面に溝を形成するのに比べて、容易に形成することができる。そして、リング溝81の底面の外径とリング溝81の幅の精度を、溝を筒状の内周面に形成するよりも向上することができる。その結果、Oリング82に隙間ができることがなく、Oリング82の変形量を規定の範囲に収めることができる。さらに、保持部51の開口に開口傾斜面52が形成されているので、Oリング82を嵌めた軸受71を保持部51に挿入するときに、Oリング82がねじれたり損傷したりすることがなく、保持部51に挿入しやすい。
そして、実施の形態2と同様に、ばね溝53に溝傾斜面54が形成されているので、Oリング82を嵌めた軸受71をばね溝53からさらに奥に挿入するときに、Oリング82がねじれたり損傷したりすることがなく、軸受71を保持する位置に挿入しやすい。
図8の構造で、抜け止めばね83の代わりに、例えば、蓋部材55と軸受71の外輪の間に挟まれるスペーサを挿入したり、軸受71の外輪に接するように蓋部材55の先端を延長したりしてもよい。その場合、ばね溝53が形成されない実施の形態1と同様の構造にできる。
図3、図5および図8に示されるように、保持部51に対して、軸受71を軸の中央部から端に向かう方向に挿入する構造と、軸の端から中央部に向かう方向に挿入する構造のいずれの場合でも、実施の形態1または実施の形態2の軸受保持構造を採用することができる。
実施の形態1または2の軸受保持構造を採用できるのは、両軸受リール99についてスプール軸の軸受71に限らない。例えば、図2に示される、スプール軸16のハンドル2の側を支持する軸受72を保持する構造に、実施の形態1または2の軸受保持構造を適用することができる。その他、クラッチ機構13を介してスプール軸16に回転を伝えるピニオンを支持する軸受73、あるいは、ハンドル2の軸もしくはギア機構18の歯車軸を支持する軸受74を保持する構造に採用することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、両軸受リール以外の魚釣用リールに、実施の形態1または2の軸受保持構造を適用する例を示す。図9は、本発明の実施の形態3に係る魚釣用リールの断面図である。実施の形態3の魚釣用リールはスピニングリール100である。図9は、スピニングリール100の断面の例を示す。
スピニングリール100は、図9に向かって左方向が釣り竿の先端(前方)に向かうように、釣り竿に取り付けられる。スピニングリール100は、リール本体101、ロータ111、スプール112およびハンドル113を備える。スプール112に巻かれた釣り糸(図示せず)は、前方すなわち図9の左方向に繰り出される。
ロータ111は、クランクであるハンドル113を回すことによって回転する。ハンドル113を回すとロータ111の回転と同期してスプール112が前後方向に往復動する。それらの動作によって、繰り出されていた釣り糸はロータ111に案内されてスプール112の円筒面に均されて巻き付けられる。
ロータ111は、ピニオンギア103の取付部132に嵌合してピニオンギア103に固定され、ピニオンギア103とともに回転する。ピニオンギア103は、リール本体101に、駆動軸の回転中心の周りに回転可能に支持される。ピニオンギア103は中空の筒状で、ピニオンギア103を貫通してスプール軸102が配置される。スプール軸102とピニオンギア103は、相対的に回転および往復動する。スプール軸102の前端側には、ドラグ機構116を介してスプール112が装着されている。スプール軸102の後端側は、オシレーティング機構115に接続されている。
ハンドル113はクランクであり、クランク軸に駆動ギア114が取り付けられている。駆動ギア114は、例えば、フェースギアで、ピニオンギア103のギア部131と噛み合っている。オシレーティング機構115は、ピニオンギア103と同期して回転する。オシレーティング機構115が回転すると、スプール軸102を前後方向に往復動させる。
ピニオンギア103が一方向にのみ回転するように、ピニオンギア103と収容部材104の間に一方向クラッチ105が配置されている。収容部材104は、リール本体101に固定される。一方向クラッチ105の内輪は、ピニオンギア103に嵌合してピニオンギア103とともに回転する。一方向クラッチ105の外輪は、収容部材104に嵌合して固定される。
一方向クラッチ105は、蓋部材106で収容部材104の内部空間に保持される。カバー板108は、蓋部材106の軸方向にロータ111に対向する面に密着して取り付けられる。また、ピニオンギア103の回転方向外周に一巡する環状に形成されたロータカラー107が、ピニオンギア103に嵌合されている。蓋部材106の前面に、蓋部材106とロータカラー107の隙間をシールするシール部材109が取り付けられている。
ピニオンギア103は、オシレーティング機構115に近い後端部が軸受75で、中間部が軸受76で、リール本体101に回転可能に支持されている。ロータ111の中心部分は、スプール軸102に対して回転可能に、軸受77で支持されている。軸受77は、外輪がロータ111とともに回転する。軸受77の内輪は、スプール軸102に対して前後方向に摺動するが、スプール軸102に対して回転しない。
ドラグ機構116の、スプール軸102に対して回転しない部材と、スプール軸102に対してスプール112とともに回転する部材の間に、軸受78および軸受79が配置され、スプール軸102に対して、スプール112が回転可能に支持されている。軸受78および軸受79は、外輪がスプール112とともにスプール軸102に対して回転し、内輪はスプール軸102に対して固定されている。
実施の形態1または実施の形態2の軸受保持構造を、軸受75、76、77、78および79の保持構造に適用することができる。抜け止めばね83を用いない場合は、実施の形態1の軸受保持構造を採用できる。すなわち、軸受75,76,77,78,79の外周にリング溝81を形成し、Oリング82をリング溝81に嵌めて保持する。さらに、軸受75,76,77,78,79を保持する保持部の、軸受75,76,77,78,79が挿入される開口の周に、開口傾斜面52を形成する。
軸受77、78および79では、外輪が回転するが、内輪と外輪の相対的な回転によって生じる振動を抑えることができる。なお、軸受76については、保持部の内周面が軸受76の外周面の全周に対向してはいないが、軸受76の外周面は保持部の内周面で径方向に保持されるので、Oリング82の効果がある。軸受76の保持部の場合も、保持部の内周面にOリング82の溝を形成するより、軸受76の外周面にリング溝81を形成する方が溝の精度は高いと言える。
抜け止めばね83を用いる場合には、実施の形態2の軸受保持構造を採用することができる。すなわち、リング溝81およびOリング82に加えて、抜け止めばね83を保持するばね溝53を保持部に形成し、ばね溝53の軸受75,76,77,78,79が保持される側の角に、溝傾斜面54を形成する。
図9には示されていないが、ハンドル113のハンドル軸130をリール本体101に対して回転可能に支持する軸受を保持する構造に、実施の形態1または実施の形態2の軸受保持構造を用いることができる。その他、両軸受リールおよびスピニングリールに限らず、魚釣用リール全般の回転軸について、実施の形態1または実施の形態2の軸受保持構造を適用することができる。
1 リール本体
2 ハンドル
5 フレーム
6 第1側カバー
7 第2側カバー
8 第1側板
9 第2側板
12 スプール
16 スプール軸
18 ギア機構
50 ブレーキケース
51 保持部
52 開口傾斜面
53 ばね溝
54 溝傾斜面
55 蓋部材
71,72,73,74,75,76,77,78,79 軸受
81 リング溝
82 Oリング
83 抜け止めばね
99 両軸受リール
100 スピニングリール
101 リール本体
102 スプール軸
103 ピニオンギア
111 ロータ
112 スプール
113 ハンドル
116 ドラグ機構
130 ハンドル軸

Claims (4)

  1. 魚釣用リールの回転軸が内輪に挿通されて、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、
    前記軸受を内部に収容して保持し、前記軸受の外周面がちょうど嵌まる内周面を有する筒状の保持部と、
    前記軸受の外周面と前記保持部の内周面との間に介在するOリングと、
    を備え、
    前記軸受の外周面に前記Oリングが嵌まるリング溝が形成され、
    前記Oリングは前記リング溝に嵌められて保持され
    前記保持部の前記軸受が挿入される開口の周に、前記軸受が保持される位置から前記開口の外に向かって径が大きくなる開口傾斜面が形成されている、
    魚釣用リールの軸受保持構造。
  2. 前記リング溝は、前記軸受の両端面の中央より前記保持部の前記開口の側に形成されている、請求項1に記載の魚釣用リールの軸受保持構造。
  3. 前記保持部の内周面に、前記軸受の抜け止めばねを保持する、周方向に延びるばね溝が形成され、
    前記ばね溝の、前記軸受が保持される側の角に全周に亘って、前記軸受が保持される位置から前記保持部の前記軸受が挿入される開口に向かって径が大きくなる溝傾斜面が形成されている、
    請求項1または2に記載の魚釣用リールの軸受保持構造。
  4. 釣り竿に取り付けられるリール本体と、
    前記リール本体に回転可能に支持され、釣り糸が外周に巻回されるスプールと、
    前記スプールに前記釣り糸を巻回する回転軸を回転可能に支持する、請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リールの軸受保持構造と、
    を備える魚釣用リール。
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