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JP7061821B1 - 抄紙機のフレーム開放装置 - Google Patents

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JP7061821B1
JP7061821B1 JP2021187423A JP2021187423A JP7061821B1 JP 7061821 B1 JP7061821 B1 JP 7061821B1 JP 2021187423 A JP2021187423 A JP 2021187423A JP 2021187423 A JP2021187423 A JP 2021187423A JP 7061821 B1 JP7061821 B1 JP 7061821B1
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Abstract

【課題】 抄紙機のフレーム開放装置において、簡易かつ迅速に、可動フレームを上下のフレームの間から移動させ、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成可能にすること。【解決手段】 抄紙機1のフレーム開放装置100において、該可動フレーム13を駆動するアクチュエータ40を有し、該アクチュエータ40は、該上フレーム11を持ち上げた状態下で、該可動フレーム13を該開放スペースAに対し、それらの上下のフレーム11、12間の組込完了位置P1で突っ張るように組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置P1から該開放スペースA外に離脱可能にし、該開放スペースA内の組込完了位置P1から離脱させた該可動フレーム13を該開放スペースAに臨む用具着脱作業領域B外の離脱完了位置P2に位置付け可能にするもの。【選択図】 図7

Description

本発明は、抄紙機のワイヤパート又はプレスパートにおいて用いられるワイヤ、フェルト等の無端周回状の用具を入れ替えするための抄紙機のフレーム開放装置に関する。
従来の抄紙機のフレーム開放装置は、特許文献1に記載の如く、抄紙機における上下のフレームの間に設けられた可動フレーム(ブロック)をそれらの上下のフレームの間から移動させ、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成し、抄紙機に用いられる無端周回状の用具を該開放スペースからそれらの上下のフレームの内外に着脱可能にしている。
特許文献1に記載の抄紙機のフレーム開放装置は、油圧ジャッキにより上フレームを持ち上げた後、該油圧ジャッキの更なるジャッキアップによって可動フレームを下フレームの上面から持ち上げて上下のフレーム間に浮かせる。この状態で、該可動フレームを90度回転させ、該可動フレームを上下のフレーム間から外方に移動させてそれらのフレーム間に開放スペースを形成した後、油圧ジャッキによって該可動フレームを該開放スペースに臨む用具着脱作業領域の外に下降させる。用具は上記用具着脱作業領域から上記開放スペースを経由して上下のフレームの内外に出し入れされ、その入れ替えがなされる。
実開平5-35897号公報
特許文献1に記載の抄紙機のフレーム開放装置は、上フレームを持ち上げた後、可動フレームを油圧ジャッキにより上下のフレームの間から用具替えの邪魔にならない用具着脱作業領域の外に移動させるものであり、省力化できる。
しかしながら、特許文献1に記載の抄紙機のフレーム開放装置では、可動フレームを上記の上下のフレームの間で90度回転させて外方に移動させるに先立ち、該可動フレームを下フレームの上面から持ち上げて上下のフレームの間に浮かす必要がある。従って、該可動フレームを上下のフレームの間から移動させ、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成するのに必要とされる工程に複雑を伴なう。
本発明の課題は、抄紙機のフレーム開放装置において、簡易かつ迅速に、可動フレームを上下のフレームの間から移動させ、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成可能にすることにある。
請求項1に係る発明は、抄紙機における上下のフレーム間に設けられた可動フレームをそれらの上下のフレームの間から移動させて、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成し、抄紙機に用いられる無端周回状の用具を該開放スペースからそれらの上下のフレームの内外に着脱可能にする抄紙機のフレーム開放装置において、該可動フレームを駆動するアクチュエータを有し、該アクチュエータは、該上フレームを持ち上げた状態下で、該可動フレームを該開放スペースに対し、それらの上下のフレーム間の組込完了位置で突っ張るように組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置から該開放スペース外に離脱可能にし、該開放スペース内の組込完了位置から離脱させた該可動フレームを該開放スペースに臨む用具着脱作業領域外の離脱完了位置に位置付け可能にするものであり、前記可動フレームは、前記上下のフレームの一方における両側部のそれぞれに一端部が連結されて一対をなす第1リンクと、両第1リンクの他端部に一端部が連結されて一対をなす第2リンクと、両第2リンクの他端部間に架け渡されるように連結される連結リンクとを有して構成されて、上下に拡縮できるフレーム部材からなり、前記アクチュエータにより前記開放スペース内の該上下のフレーム間で突っ張る組込完了位置と、前記開放スペース外の離脱完了位置とに切換設定されるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記可動フレームの前記フレーム部材は、前記組込完了位置において、前記連結リンクを前記上下のフレームの他方に着座させ、各第1リンクの一端部とそれらの上下のフレームの一方とを上下方向で衝合させ、各第1リンクの他端部と各第2リンクの一端部とを上下方向で衝合させ、各第2リンクの他端部と該連結リンクとを上下方向で衝合させることにより、それらの上下のフレーム間の圧縮荷重を担持する圧縮荷重担持手段を備えるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、抄紙機における上下のフレーム間に設けられた可動フレームをそれらの上下のフレームの間から移動させて、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成し、抄紙機に用いられる無端周回状の用具を該開放スペースからそれらの上下のフレームの内外に着脱可能にする抄紙機のフレーム開放装置において、該可動フレームを駆動するアクチュエータを有し、該アクチュエータは、該上フレームを持ち上げた状態下で、該可動フレームを該開放スペースに対し、それらの上下のフレーム間の組込完了位置で突っ張るように組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置から該開放スペース外に離脱可能にし、該開放スペース内の組込完了位置から離脱させた該可動フレームを該開放スペースに臨む用具着脱作業領域外の離脱完了位置に位置付け可能にするものであり、前記可動フレームは、前記上下のフレームの一方に支持されたアクチュエータにより上下に昇降可能かつ上下方向に直交する横方向に拡縮可能に支持されたフレーム部材からなり、前記アクチュエータにより前記開放スペース内の該上下のフレーム間で突っ張る組込完了位置と、前記開放スペース外の離脱完了位置とに切換設定されるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項に係る発明において更に、前記可動フレームの前記フレーム部材は、前記組込完了位置において、前記上下のフレームの両方に備えた係止部に係止され、それらの上下のフレーム間の引張荷重と圧縮荷重の両方を担持する荷重担持手段を備えるようにしたものである。
(請求項1、3
(a)上下のフレームの間に形成される開放スペースに対する可動フレームの組込/離脱操作は、該可動フレームをそれらの上下のフレーム間で突っ張らせるか否かによって行なうものであり、該可動フレームを下フレームの上面から浮かせた状態にして、該可動フレームを90度回転させて該可動フレームを上下のフレーム間の内外に移動させるものでないから、簡易かつ迅速である。
(b)アクチュエータは、可動フレームを上下のフレーム間で突っ張らせて開放スペース内に組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて該開放スペース外に離脱可能にし、更に、該開放スペースから離脱させた可動フレームを用具着脱作業領域の外に位置付け可能にする。
従って、アクチュエータによる可動フレームの開放スペースからの離脱操作、離脱させた可動フレームの用具着脱作業領域外への位置付け操作は、連続して行なえるものとなり、簡易かつ迅速である。
また、アクチュエータによる可動フレームの用具着脱作業領域外から開放スペースへの組込操作は、連続して行なえるものとなり、簡易かつ迅速である。
(請求項
(c)アクチュエータによる可動フレームの組込完了位置から離脱完了位置への拡縮動作により、可動フレームの組込完了位置から離脱完了位置への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
また、アクチュエータによる可動フレームの離脱完了位置から組込完了位置への拡縮動作により、可動フレームの離脱完了位置から組込完了位置への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
(請求項
(d)可動フレームのフレーム部材は、組込完了位置において、連結リンクをそれらの上下のフレームの他方に着座させ、各第1リンクの一端部と上下のフレームの一方とを上下方向で衝合させ、各第1リンクの他端部と各第2リンクの一端部とを上下方向で衝合させ、各第2リンクの他端部と該連結リンクとを上下方向で衝合させることにより、それらの上下のフレーム間の圧縮荷重を担持する圧縮荷重担持手段を備える。これにより、上下のフレームの間の開放スペースに可動フレームが組込まれたとき、それらの上下のフレームと可動フレームの3者が圧縮方向で一体をなすものとなり、それら3者からなる全体フレームの剛性を向上し、それら上下のフレーム間の圧縮荷重を簡易かつ確実に担持できる。
(請求項
(e)アクチュエータによる可動フレームの組込完了位置から離脱完了位置への横方向への拡縮動作及び昇降動作により、可動フレームの組込完了位置から離脱完了位置への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
また、アクチュエータによる可動フレームの離脱完了位置から組込完了位置への昇降動作及び横方向への拡縮動作により、可動フレームの離脱完了位置から組込完了位置への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
(請求項
(f)可動フレームのフレーム部材は、組込完了位置において、上下のフレームの両方に備えた係止部に係止され、それらの上下のフレーム間の引張荷重と圧縮荷重の両方を担持する荷重担持手段を備える。これにより、上下のフレームの間の開放スペースに可動フレームが組込まれたとき、それらの上下のフレームと可動フレームの3者が引張及び圧縮方向で一体をなすものとなり、それら3者からなる全体フレームの剛性を向上し、それら上下のフレーム間の引張荷重及び圧縮荷重を簡易かつ確実に担持できる。
図1は抄紙機の要部を示し、(A)は可動フレームを組込んだ状態を示す側面図、(B)は可動フレームを離脱させた状態を示す側面図である。 図2は抄紙機の要部を示し、(A)は可動フレームを組込んだ状態を示す正面図、(B)は可動フレームを離脱させた状態を示す正面図である。 図3はカンチレバーの押圧装置を示す要部断面図である。 図4はアクチュエータにより可動フレームを組込んだ状態を示す模式斜視図である。 図5はアクチュエータにより可動フレームを離脱させた状態を示す模式斜視図である。 図6はアクチュエータにより可動フレームを組込んだ状態を示す模式側面図である。 図7はアクチュエータにより可動フレームを離脱させた状態を示す模式側面図である。 図8はアクチュエータにより可動フレームを組込んだ状態を示す模式正面図である。 図9はアクチュエータにより可動フレームを離脱させた状態を示す模式正面図である。 図10はアクチュエータにより可動フレームを組込んだ状態を示す模式側面図である。 図11はアクチュエータにより可動フレームを組込位置に着脱する状態を示す模式側面図である。 図12はアクチュエータにより可動フレームを離脱させた状態を示す模式側面図である。
図1、図2は、抄紙機1のワイヤパート(又はプレスパート)2の要部を模式的に示したものであり、床面上に設置された駆動側フレーム3と操作側フレーム4に支持される架台5に多数のロール等からなる用具搬送部2Aを設け、この用具搬送部2Aの周囲にワイヤ(又はフェルト)等の無端周回状の用具Wを張り設けている。
尚、本明細書では、抄紙機1のプレスパート2において周回するワイヤWの用具搬送部2A上での進み方向を前方、その反対方向を後方とする。また、抄紙機1のワイヤパート2におけるワイヤWの周回方向に直交する該ワイヤWの板幅方向を左右方向とする。
抄紙機1は、操作側フレーム4を上下のフレーム11、12と、それらの上下のフレーム11、12の間から一時的に離脱可能にされる可動フレーム13とを有して構成されるものとされている。可動フレーム13は、上下のフレーム11、12とともに操作側フレーム4を構成するとき、上フレーム11の下部と下フレーム12の上部との間に突っ張り状態で組込み可能とされるフレーム部材からなるものとされている。
抄紙機1は、新旧の用具Wの張り替え時に、操作側フレーム4の上下のフレーム11、12の間に設けられた可動フレーム13をそれらの上下フレーム11、12の間から突っ張り状態を解消させて離脱させ、それらの上下のフレーム11、12の間に開放スペースAを形成し、無端周回状の用具Wを該開放スペースAからそれらの上下のフレーム11、12の内外に着脱し、ひいては当該用具Wを用具搬送部2Aの周囲で入れ替え可能とする。
尚、抄紙機1は、駆動側フレーム3及び操作側フレーム4の上フレーム11に貫通状に横架連結されるカンチレバー6を設け、駆動側フレーム3から駆動側に張り出されるカンチレバー6の端部の周辺に立設された固定フレーム7に設けた押圧装置8により該カンチレバー6の張出側端部を押し下げ可能にしている。押圧装置8は、図3に示す如く、モータ8Aの回転力を減速機8B等を介して固定フレーム7に設けられている固定ナット7Aに螺合している送りねじ8Cを回転させ、送りねじ8Cの先端押圧部8Dによりカンチレバー6の張出側端部の上面に設けてある被押圧部6Aに押下げ力を付与する。これにより、カンチレバー6は駆動側フレーム3を支点として操作側端部を持ち上げられ、このカンチレバー6の操作側端部に連結されている操作側フレーム4の上フレーム11を人手によることなく簡易に持ち上げ、上フレーム11と可動フレーム13との間に隙間を形成し、可動フレーム13を上下のフレーム11、12の間から前述の如くに離脱可能にするものである。
以下、上下のフレーム11、12の間から可動フレーム13を簡易かつ迅速に離脱させるフレーム開放装置100について詳述する。
フレーム開放装置100は、図4乃至図9に示す如く、上下フレーム11、12の間に、上下一対をなして前後方向に変位する第1可動フレーム20と、左右一対をなして左右方向に変位する第2可動フレーム30とを有し、これらの第1と第2の可動フレーム20、30を前述の可動フレーム13とする。
フレーム開放装置100は、第1と第2の可動フレーム20、30を移動するアクチュエータ40を有する。アクチュエータ40は、上フレーム11の内部に設置される。アクチュエータ40は、押圧装置8がカンチレバー6を介して上フレーム11を持ち上げた状態下で、第1可動フレーム20と第2可動フレーム30のそれぞれを、上下のフレーム11、12の間の開放スペースAに対し、それらの上下のフレーム11、12の間の組込完了位置P1、P1(図4、図6、図8)で突っ張るように組込むとともに、この突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置P1、P1から該開放スペースA外に離脱可能にする。更に、アクチュエータ40は、開放スペースA内の組込完了位置P1から離脱させた第1と第2の可動フレーム20、30のそれぞれを、該開放スペースAに水平方向から外方に臨む用具着脱作業領域Bの外(本実施形態では上方)の離脱完了位置P2、P2(図7、図9)に位置付け可能にする。
(第1可動フレーム20の構成)
第1可動フレーム20は、具体的には図4乃至図7に示す如く、上下のフレーム11、12の一方(本実施形態では上フレーム11)にスイング可能にピン結合されたフレーム部材20Fからなり、アクチュエータ40により開放スペースA内の上下のフレーム11、12の間で突っ張る組込完了位置P1(図4、図6)と、開放スペースA外の離脱完了位置P2(図5、図7)とに切換設定される。
第1可動フレーム20のフレーム部材20Fは、上フレーム11における下部の前後両側部のそれぞれに上端部が連結されて一対をなす前後の板状リンク21、21を有して構成される。
このとき、アクチュエータ40は、上フレーム11に支持されたシリンダ装置41からなり、そのピストンロッド先端に設けた取付ヘッド42の前後両側部のそれぞれに前後一対の駆動リンク22の一端部をピン結合し、それらの駆動リンク22の他端部に上記各板状リンク21の長さ方向中間部をピン結合している。これにより、アクチュエータ40が縮み状態から伸び状態になると、図6に示す如く、フレーム部材20Fの板状リンク21は駆動リンク22を介して上下のフレーム11、12の間の開放スペースAに外方から内方に組込まれるようにスイングされ(板状リンク21は下端部が下フレーム12の上部に衝合し、突っ張り状態になる)、組込完了位置P1に設定される。アクチュエータ40が伸び状態から縮み状態になると、図7に示す如く、該板状リンク21は上下のフレーム11、12の間の開放スペースAから外方に離脱するようにスイングされ、離脱完了位置P2に設定される。
第1可動フレーム20のフレーム部材20Fは、各板状リンク21の下端部の側に引張荷重担持手段23を構成する係合孔23Aを設けている。第1可動フレーム20の引張荷重担持手段23(係合孔23A)は、図6に示した組込完了位置P1において、下フレーム12の上端部の前後両側部から外方に突き出した係止部24に係止され、それらの上下のフレーム11、12間に作用する引張荷重を担持可能にする。
(第2可動フレーム30の構成)
第2可動フレーム30は、具体的には図4、図5、図8、図9に示す如く、上下のフレーム11、12の一方(本実施形態では上フレーム11)にピン結合されて上下に拡縮できるフレーム部材30Fからなり、アクチュエータ40により開放スペースA内の上下のフレーム11、12間で突っ張る組込完了位置P1(図4、図8)と、開放スペースA外の離脱完了位置P2(図5、図9)とに切換設定される。
第2可動フレーム30のフレーム部材30Fは、上フレーム11における下部の左右両側部のそれぞれに上端部がピン結合されて一対をなす左右の板状の第1リンク31、31と、両第1リンク31、31の他端部に一端部が連結されて一対をなす左右の第2リンク32、32と、両第2リンク32、32の他端部間に架け渡されるように連結される板状の連結リンク33とを有して構成される。
このとき、アクチュエータ40は、前述のピストンロッド先端に設けた取付ヘッド42の左右両側部のそれぞれに左右一対の駆動リンク34、34の一端部をピン結合し、それらの駆動リンク34、34の他端部に上記第1リンク31と第2リンク32の連結部をピン結合している。これにより、アクチュエータ40が縮み状態から伸び状態になるとき、図8に示す如く、フレーム部材30Fの第1リンク31、第2リンク32は、上下のフレーム11、12の間の開放スペースAに外方から内方に組込まれるようにスイングされ(第1と第2のリンク31、32は互いに一直線状に配置され、連結リンク33を下フレーム12の上部の上に着座させた突っ張り状態になる)、組込完了位置P1に設定される。アクチュエータ40が伸び状態から縮み状態になると、図9に示す如く、フレーム部材30Fの第1リンク31、第2リンク32は上下のフレーム11、12の間の開放スペースAから外方に離脱するようにスイングされ、離脱完了位置P2に設定される。
第2可動フレーム30のフレーム部材30Fは、圧縮荷重担持手段35を有する。即ち、フレーム部材30Fは、組込完了位置P1において、それらの第リンク31と第2リンク32が一直線状に配置され、連結リンク33が下フレーム12の上部に着座するとき、図8に示す如く、第1リンク31の上端衝合部31aと上フレーム11の衝合部11aとをそれらの連結ピンaまわりにて上下方向で衝合させ、第1リンク31の下端衝合部31bと第2リンク32の上端衝合部32bとをそれらの連結ピンbまわりにて上下方向で衝合させ、第2リンク32の下端衝合部32cと連結リンク33の衝合部33cとをそれらの連結ピンcまわりにて上下方向で衝合させ、結果として、それらの上下のフレーム11、12の間に作用する圧縮荷重を担持可能にする
第1と第2の可動フレーム20、30を用いたフレーム開放装置100の動作は以下の如くになる。
(1)アクチュエータ40を伸び状態とするとき、第1と第2の可動フレーム20、30の各フレーム部材20F、30Fは、組込完了位置P1に設定されて上下のフレーム11、12の間で突っ張り、上下のフレーム11、12の間に作用する引張荷重及び圧縮荷重を担持する。
このとき、抄紙機1にあっては、ワイヤパート2に入れ替え済とされたワイヤWが張り設けられている用具搬送部2A等が設けられた架台5を駆動側フレーム3及び操作側フレーム4(上下のフレーム11、12、及び可動フレーム13)に支持されて通常操業されるものとなる。
(2)アクチュエータ40を縮み状態とするとき、第1と第2の可動フレーム20、30の各フレーム部材20F、30Fは、組込完了位置P1から離脱完了位置P2に切換設定されて上下のフレーム11、12の間における突っ張り状態を解消され、開放スペースAを形成するともに、該開放スペースAに対する水平方向の外方にて該開放スペースAに臨む用具着脱作業領域Bを形成する。
このとき、抄紙機1にあっては、新旧のワイヤWが用具着脱作業領域Bから開放スペースAを通って上下のフレーム11、12の内外に着脱され、ワイヤパート2における用具搬送部2Aの周囲に入れ替えされる。
尚、第1と第2の可動フレーム20、30の各フレーム部材20F、30Fを伸縮させるアクチュエータ40は、シリンダ装置41に代わるモータ駆動の送りねじ装置等からなるものとされ、送りねじ装置のねじ棒等に設けた取付ヘッドに各フレーム部材20F、30Fの駆動リンク22、34を連結して構成されるものでも良い。
従って、フレーム開放装置100によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)上下のフレーム11、12の間に形成される開放スペースAに対する可動フレーム13(第1と第2の可動フレーム20、30)の組込/離脱操作は、該可動フレーム13をそれらの上下のフレーム11、12間で突っ張らせるか否かによって行なうものであり、該可動フレーム13を下フレーム12の上面から浮かせた状態にして該可動フレーム13を90度回転させ、該可動フレーム13を上下のフレーム11、12間の内外に移動させるものでないから、簡易かつ迅速である。
(b)アクチュエータ40は、可動フレーム13を上下のフレーム11、12間で突っ張らせて開放スペースA内に組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて該開放スペースA外に離脱可能にし、更に、該開放スペースAから離脱させた可動フレーム13を用具着脱作業領域Bの外に位置付け可能にする。
従って、アクチュエータ40による可動フレーム13の開放スペースAからの離脱操作、離脱させた可動フレーム13の用具着脱作業領域B外への位置付け操作は、連続して行なえるものとなり、簡易かつ迅速である。
また、アクチュエータ40による可動フレーム13の用具着脱作業領域B外から開放スペースAへの組込操作は、連続して行なえるものとなり、簡易かつ迅速である。
(c)アクチュエータ40による第1可動フレーム20の組込完了位置P1から離脱完了位置P2へのスイング動作により、第1可動フレーム20の組込完了位置P1から離脱完了位置P2への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
また、アクチュエータ40による第1可動フレーム20の離脱完了位置P2から組込完了位置P1へのスイング動作により、第1可動フレーム20の離脱完了位置P2から組込完了位置P1への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
(d)第1可動フレーム20のフレーム部材20Fは、組込完了位置P1において、上下のフレーム11、12の他方に備えた係止部に係止され、それらの上下のフレーム11、12間の引張荷重を担持する引張荷重担持手段23を備える。これにより、上下のフレーム11、12の間の開放スペースAに第1可動フレーム20が組込まれたとき、それらの上下のフレーム11、12と第1可動フレーム20の3者が引張方向で一体をなすものとなり、それら3者からなる全体フレームの剛性を向上し、それら上下のフレーム11、12間の引張荷重を簡易かつ確実に担持できる。
(e)アクチュエータ40による第2可動フレーム30の組込完了位置P1から離脱完了位置P2への拡縮動作により、第2可動フレーム30の組込完了位置P1から離脱完了位置P2への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
また、アクチュエータ40による第2可動フレーム30の離脱完了位置P2から組込完了位置P1への拡縮動作により、第2可動フレーム30の離脱完了位置P2から組込完了位置P1への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
以下、前述したフレーム開放装置100の可動フレーム13を構成した第1と第2の可動フレーム20、30を可動フレーム50に変更した実施形態について説明する。このとき、フレーム開放装置100は、可動フレーム50を駆動するアクチュエータ60を有する。アクチュエータ60は、上フレーム11の内部に設置される。
アクチュエータ60は、押圧装置8がカンチレバー6を介して上フレーム11を持ち上げた状態下で、可動フレーム50を上下のフレーム11、12の間の開放スペースAに対しそれらの上下のフレーム11、12の間の組込完了位置P1(図10)で突っ張るように組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置P1から開放スペースA外に離脱させる(図11)。また、アクチュエータ60は、開放スペースA内の組込完了位置P1から離脱させた可動フレーム60を、開放スペースAに水平方向の外方から臨む用具着脱作業領域Bの外(本実施形態では上方)の離脱完了位置P2(図12)に位置付け可能にする。
可動フレーム50は、具体的には、上フレーム11に支持されたアクチュエータ60により上下に昇降可能かつ上下方向に直交する横方向(前後方向)に拡縮可能に支持されるフレーム部材50Fからなり、アクチュエータ60により開放スペースA内の上下のフレーム11、12間で突っ張る組込完了位置P1(図10)と、開放スペースA外の離脱完了位置P2(図12)とに切換設定される。
可動フレーム50のフレーム部材50Fは、上フレーム11の下部及び下フレーム12の上部のそれぞれにおける前後(左右でも可)両側部のそれぞれに沿って設けられて前後(左右でも可)一対をなす板状リンク51、51を有して構成される。
このとき、アクチュエータ60は、上フレーム11に支持されて垂直配置されるシリンダ装置61からなり、そのピストンロッド先端に設けた取付ヘッド62の上部における前後両側部のそれぞれに上下一対の上駆動リンク52の一端部をピン結合し、それらの上駆動リンク52の他端部に各板状リンク51の上側中間部をピン結合している。また、上記取付ヘッド62の下部における前後両側部のそれぞれに前後一対の下駆動リンク53の一端部をピン結合し、それらの下駆動リンク53の他端部に各板状リンク51の下端中間部をピン結合している。前側の各板状リンク51、駆動リンク52、駆動リンク53と取付ヘッド63は、前側の平行四辺形リンク54を形成し、後側の各板状リンク51、駆動リンク52、駆動リンク53と取付ヘッド62は、後側の平行四辺形リンク54を形成する。前後の平行四辺形リンク54は同一形状をなすものとされ、フレーム部材50Fを構成する板状リンク51は常に垂直姿勢を保つ。
また、アクチュエータ60の取付ヘッド62は、下面の前後2位置に、可動フレーム50のフレーム部材50Fにおける前後の下駆動リンク53が該取付ヘッド62との取付ピンe、eまわりで回動したときに、該下駆動リンク53の板状リンク51寄り端部が水平より下方に変位することを阻止するように、該下駆動リンク53の下面と衝合する水平維持用ストッパ62Aを備える。縮み状態にあるアクチュエータ60によって上フレーム11の側に持ち上げられ、シリンダ装置61の取付ヘッド61にピン結合されている上下の駆動リンク52、53が板状リンク51の重みによって回動するとき、下駆動リンク53が上述の水平維持用ストッパ62Aに衝合して水平位置に保持される(図11、図12)。
可動フレーム50のフレーム部材50Fは、前側の板状リンク51における開放スペースAの内部に臨む側面の下部に下降限ストッパ51Aを備える。アクチュエータ60が伸びてフレーム部材50Fが上下方向にて下降する過程で、板状リンク51の下降限ストッパ51Aが下フレーム12の上部に当たった後、アクチュエータ60が更に伸びると、フレーム部材50はこれによって下降する取付ヘッド62が上下の駆動リンク52、53を介して両側の板状リンク51を垂直位置に保ったままそれらの間隔を横方向(前後方向)の内方に向けて収縮させる。これによって両側の板状リンク51は、開放スペースAの内部に引き寄せられ、ひいては開放スペースAの内部の組込完了位置P1に組込まれるものとなる。両側の板状リンク51が組込完了位置P1に設定されるときのそれらの間隔はW1まで狭められるものになる(図10)。
他方、両側の板状リンク51が組込完了位置P1にある状態からアクチュエータ60が縮んで取付ヘッド52が上下に上昇すると、板状リンク51の下降限ストッパ51Aが下フレーム12の上部を滑り、フレーム部材50Fはこれによって上昇する取付ヘッド62が上下の駆動リンク52、53を介して、両側の板状リンク51を垂直位置に保ったままそれらの間隔を横方向(前後方向)の外方に向けて拡開させる。
アクチュエータ60が伸び状態にあるときの両側の板状リンク51の間隔W1に対し、アクチュエータ60が縮んで板状リンク51が離脱完了位置P2に設定されたときの両側の板状リンク51の間隔W2は、W1<W2となる(図12)。
可動フレーム50のフレーム部材50Fは、両側の板状リンク51が上述の如くにして組込完了位置P1に設定されるとき、それらの間隔を上述のW1まで狭めるものになる。このとき、フレーム部材50Fの板状リンク51は上下のフレーム11、12間の引張荷重と圧縮荷重の両方を担持する荷重担持手段63を備える。荷重担持手段63は、板状リンク51の上下に設けた係合孔63A、63Bにて構成され、上下のフレーム11、12の両方に備えた上下の凸状係止部11A、12Aに開放スペースAの外方から係脱できる。板状リンク51の上下の係合孔63A、63Bが上下のフレーム11、12の係止部11A、12Aに係合することで、上下のフレーム11、12の間に作用する引張荷重と圧縮荷重の両方を担持可能とするものである。
可動フレーム50を用いたフレーム開放装置の動作は以下の如くになる。
(1)アクチュエータ60を伸び状態とするとき、可動フレーム50のフレーム部材50Fは、組込完了位置P1に設定されて上下のフレーム11、12の間で突っ張り、上下のフレーム11、12間に作用する引張荷重及び圧縮荷重を担持する。
このとき、抄紙機1にあっては、ワイヤパート2に入れ替え済とされたワイヤWが張り設けている用具搬送部2A等が設けられた架台5を駆動側フレーム3及び操作側フレーム4(上下のフレーム11、12及び可動フレーム13)に支持されて通常操業される。
(2)アクチュエータ60を縮み状態とするとき、可動フレーム50のフレーム部材50Fは、組込完了位置P1から離脱完了位置P2に切替設定されて上下のフレーム11、12の間における突っ張り状態を解消され、開放スペースAを形成するとともに、該開放スペースAに対する水平方向の外方にて該開放スペースAに臨む用具着脱作業領域Bを形成する。
このとき、抄紙機1にあっては、新旧のワイヤWが用具着脱作業領域Bから開放スペースAを通って上下のフレーム11、12の内外に着脱され、ワイヤパート2Aの周囲に入れ替えされる。
尚、可動フレーム50のフレーム部材50Fを伸縮させるアクチュエータ60は、前記実施形態におけると同様に、モータ駆動の送りねじ装置等からなるものでも良い。
従って、フレーム開放装置100によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)上下のフレーム11、12の間に形成される開放スペースAに対する可動フレーム13(可動フレーム50)の組込/離脱操作は、該可動フレーム13をそれらの上下のフレーム11、12間で突っ張らせるか否かによって行なうものであり、該可動フレーム13を下フレームの上面から浮かせた状態にして該可動フレーム13を90度回転させ、該可動フレーム13を上下のフレーム11、12間の内外に移動させるものでないから、簡易かつ迅速である。
(b)アクチュエータ60は、可動フレーム13を上下のフレーム11、12間で突っ張らせて開放スペースA内に組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて該開放スペースA外に離脱可能にし、更に、該開放スペースAから離脱させた可動フレーム13を用具着脱作業領域Bの外に位置付け可能にする。
従って、アクチュエータ60による可動フレーム13の開放スペースAからの離脱、離脱させた可動フレーム13の用具着脱作業領域B外への位置付け操作は、連続して行なえるものとなり、簡易かつ迅速である。
また、アクチュエータ60による可動フレーム13の用具着脱作業領域B外から開放スペースAへの組込操作は、連続して行なえるものとなり、簡易かつ迅速である。
(c)アクチュエータ60による可動フレーム50の組込完了位置P1から離脱完了位置P2への横方向への拡縮及び昇降動作により、可動フレーム50の組込完了位置P1から離脱完了位置P2への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
また、アクチュエータ60による可動フレーム50の離脱完了位置P2から組込完了位置P1への昇降及び横方向への拡縮動作により、可動フレーム50の離脱完了位置P2から組込完了位置P1への切換設定操作が、簡素な機械的構造により、簡易かつ迅速になされる。
(d)可動フレーム50のフレーム部材50Fは、組込完了位置P1において、上下のフレーム11、12の両方に備えた係止部11A、12Aに係止され、それらの上下のフレーム11、12間の引張荷重と圧縮荷重の両方を担持する荷重担持手段63(係合孔63A、63B)を備える。これにより、上下のフレーム11、12の間の開放スペースAに可動フレーム50が組込まれたとき、それらの上下のフレーム11、12と可動フレーム50の3者が引張及び圧縮方向で一体をなすものとなり、それら3者からなる全体フレームの剛性を向上し、それら上下のフレーム11、12間の引張荷重及び圧縮荷重を簡易かつ確実に担持できる。
以上、本発明の実施形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、抄紙機のフレーム開放装置において、簡易かつ迅速に、可動フレームを上下のフレームの間から移動させ、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成可能にすることができる。
1 抄紙機
11 上フレーム
12 下フレーム
12L 連結リンク
13 可動ピース
20 第1可動フレーム
20F フレーム部材
21 板状リンク
23 引張荷重担持手段
30 第2可動フレーム
30F フレーム部材
31 第1リンク
32 第2リンク
33 連結リンク
35 圧縮荷重担持手段
40 アクチュエータ
50 可動フレーム
50F フレーム部材
51 板状リンク
60 アクチュエータ
63 荷重担持手段
A 開放スペース
B 用具着脱作業領域
P1 組込完了位置
P2 離脱完了位置

Claims (4)

  1. 抄紙機における上下のフレーム間に設けられた可動フレームをそれらの上下のフレームの間から移動させて、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成し、抄紙機に用いられる無端周回状の用具を該開放スペースからそれらの上下のフレームの内外に着脱可能にする抄紙機のフレーム開放装置において、
    該可動フレームを駆動するアクチュエータを有し、
    該アクチュエータは、
    該上フレームを持ち上げた状態下で、該可動フレームを該開放スペースに対し、それらの上下のフレーム間の組込完了位置で突っ張るように組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置から該開放スペース外に離脱可能にし、
    該開放スペース内の組込完了位置から離脱させた該可動フレームを該開放スペースに臨む用具着脱作業領域外の離脱完了位置に位置付け可能にするものであり、
    前記可動フレームは、前記上下のフレームの一方における両側部のそれぞれに一端部が連結されて一対をなす第1リンクと、両第1リンクの他端部に一端部が連結されて一対をなす第2リンクと、両第2リンクの他端部間に架け渡されるように連結される連結リンクとを有して構成されて、上下に拡縮できるフレーム部材からなり、前記アクチュエータにより前記開放スペース内の該上下のフレーム間で突っ張る組込完了位置と、前記開放スペース外の離脱完了位置とに切換設定されることを特徴とする抄紙機のフレーム開放装置。
  2. 前記可動フレームの前記フレーム部材は、前記組込完了位置において、前記連結リンクを前記上下のフレームの他方に着座させ、各第1リンクの一端部とそれらの上下のフレームの一方とを上下方向で衝合させ、各第1リンクの他端部と各第2リンクの一端部とを上下方向で衝合させ、各第2リンクの他端部と該連結リンクとを上下方向で衝合させることにより、それらの上下のフレーム間の圧縮荷重を担持する圧縮荷重担持手段を備える請求項1に記載の抄紙機のフレーム開放装置。
  3. 抄紙機における上下のフレーム間に設けられた可動フレームをそれらの上下のフレームの間から移動させて、それらの上下のフレームの間に開放スペースを形成し、抄紙機に用いられる無端周回状の用具を該開放スペースからそれらの上下のフレームの内外に着脱可能にする抄紙機のフレーム開放装置において、
    該可動フレームを駆動するアクチュエータを有し、
    該アクチュエータは、
    該上フレームを持ち上げた状態下で、該可動フレームを該開放スペースに対し、それらの上下のフレーム間の組込完了位置で突っ張るように組込むとともに、その突っ張り状態を解消させて当該組込完了位置から該開放スペース外に離脱可能にし、
    該開放スペース内の組込完了位置から離脱させた該可動フレームを該開放スペースに臨む用具着脱作業領域外の離脱完了位置に位置付け可能にするものであり、
    前記可動フレームは、前記上下のフレームの一方に支持されたアクチュエータにより上下に昇降可能かつ上下方向に直交する横方向に拡縮可能に支持されたフレーム部材からなり、前記アクチュエータにより前記開放スペース内の該上下のフレーム間で突っ張る組込完了位置と、前記開放スペース外の離脱完了位置とに切換設定されることを特徴とする抄紙機のフレーム開放装置。
  4. 前記可動フレームの前記フレーム部材は、前記組込完了位置において、前記上下のフレームの両方に備えた係止部に係止され、それらの上下のフレーム間の引張荷重と圧縮荷重の両方を担持する荷重担持手段を備える請求項に記載の抄紙機のフレーム開放装置。
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