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JP7043958B2 - 鋼板部材及びその製造方法 - Google Patents

鋼板部材及びその製造方法 Download PDF

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JP7043958B2
JP7043958B2 JP2018085085A JP2018085085A JP7043958B2 JP 7043958 B2 JP7043958 B2 JP 7043958B2 JP 2018085085 A JP2018085085 A JP 2018085085A JP 2018085085 A JP2018085085 A JP 2018085085A JP 7043958 B2 JP7043958 B2 JP 7043958B2
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Description

本発明は鋼板部材及びその製造方法に関し、特にマルテンサイトを含む硬質領域とフェライト及びパーライトを含む軟質領域とを備える鋼板部材及びその製造方法に関する。
近年、例えば自動車用構造部材として、耐衝撃性を向上させるため、衝撃に耐える硬質領域と衝撃を吸収する軟質領域とを備えた鋼板部材が開発されている。特許文献1には、鋼板部材の一部の領域のみをオーステナイト変態完了温度A3よりも高温まで加熱して焼き入れることによって、1枚の鋼板部材に硬質領域と軟質領域とを形成する手法が開示されている。
特開2012-144773号公報
発明者らは、硬質領域と軟質領域とを備える鋼板部材及びその製造方法に関し、以下の問題点を見出した。
特許文献1に開示されたように、鋼板部材の一部の領域のみをオーステナイト変態完了温度A3よりも高温まで加熱した場合、その領域のミクロ組織はオーステナイト単相に変化する。そのため、焼入れ後、その領域はマルテンサイトからなる硬質領域となる。他方、オーステナイト変態開始温度A1よりも低温までしか加熱されなかった領域では、オーステナイトは発現しない。そのため、焼入れ後も、その領域は、焼入れ前と同様にフェライト及びパーライトからなる軟質領域となる。
ここで、硬質領域と軟質領域との間の境界領域では、必然的にオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に加熱され、フェライト及びパーライトの一部がオーステナイトに変化する。そのため、焼入れ後、境界領域は、硬質なマルテンサイトと軟質なフェライト及びパーライトとが混在した不安定なミクロ組織を有することになる。その結果、硬質領域と軟質領域との間の境界領域において割れが発生し易く、局部延性や曲げ性に劣るという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、硬質領域と軟質領域との間の境界領域における割れが抑制された鋼板部材及びその製造方法を提供するものである。
本発明の一態様に係る鋼板部材の製造方法は、
オーステナイト変態完了温度A3よりも高温に鋼板部材を加熱した後、上部臨界冷却速度よりも速い冷却速度で前記鋼板部材を冷却する焼入れステップと、
焼入れ後の前記鋼板部材を再加熱して軟化させる焼戻しステップと、を備えた鋼板部材の製造方法であって、
前記焼戻しステップにおいて、
前記鋼板部材の第1領域は再加熱せずに、前記鋼板部材の第2領域をオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に再加熱した後、下部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で前記鋼板部材を冷却することによって、
前記第1領域にマルテンサイトからなる硬質領域が形成され、
前記第2領域にフェライト及びパーライトに加えて焼戻しマルテンサイトを含む軟質領域が形成され、
前記第1領域と前記第2領域との間の境界領域に、焼戻しマルテンサイトのみからなる領域が形成されるものである。
本発明の一態様に係る鋼板部材の製造方法では、焼戻しステップにおいて、鋼板部材の第1領域は再加熱せずに、鋼板部材の第2領域をオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に再加熱した後、下部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で前記鋼板部材を冷却することによって、第1領域にマルテンサイトからなる硬質領域が形成され、第2領域にフェライト及びパーライトに加えて焼戻しマルテンサイトを含む軟質領域が形成され、第1領域と第2領域との間の境界領域に、焼戻しマルテンサイトのみからなる領域が形成される。すなわち、境界領域に硬質なマルテンサイトと軟質なフェライト及びパーライトとが混在した不安定なミクロ組織が形成されないため、境界領域における割れを抑制することができる。
前記焼戻しステップにおいて、誘導加熱によって前記鋼板部材の第2領域を再加熱してもよい。
このような構成により、鋼板部材の第2領域を急速加熱することができると共に、オーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に精度よく保持することができる。
前記焼入れステップにおいて、前記鋼板部材を加熱した後、前記鋼板部材を冷却する前に、前記鋼板部材をプレス成形してもよい。
このような構成により、冷間プレスにおいて発生するスプリングバックを回避しつつ、プレス成形後の冷却によって高強度な鋼板部材を得ることができる。
前記焼戻しステップにおいて、前記境界領域は前記第2領域からの熱伝導によってオーステナイト変態開始温度A1よりも低温に加熱され、前記境界領域の組織がマルテンサイトから焼戻しマルテンサイトに変化する。
本発明の一態様に係る鋼板部材は、
マルテンサイトからなる硬質領域と、
フェライト及びパーライトを含む軟質領域と、
前記硬質領域と前記軟質領域との間に形成された境界領域と、を備えた鋼板部材であって、
前記軟質領域は、焼戻しマルテンサイトをさらに含み、
前記境界領域は、焼戻しマルテンサイトのみからなる領域を含むものである。
本発明の一態様に係る鋼板部材では、境界領域に焼戻しマルテンサイトのみからなる領域が形成され、境界領域に硬質なマルテンサイトと軟質なフェライト及びパーライトとが混在した不安定なミクロ組織が形成されないため、境界領域における割れを抑制することができる。
本発明により、硬質領域と軟質領域との間の境界領域における割れが抑制された鋼板部材及びその製造方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を示す温度チャートである。 部分焼戻しステップにおける鋼板部材のミクロ組織変化を示す模式平面図である。 第1の実施形態に係る鋼板部材の模式平面図である。 第1の実施形態の比較例に係る鋼板部材の製造方法を示す温度チャートである。 第1の実施形態の比較例に係る鋼板部材の模式平面図である。 第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる誘導加熱装置の模式斜視図である。 厚さの異なる鋼板を誘導加熱した場合の温度チャートである。 第2の実施形態の実施例に係る部分焼戻しの条件を示す温度チャートである。 第2の実施形態の実施例に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材の硬さ分布を示すグラフである。 第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材のミクロ組織写真である。 実施例に係る鋼板部材の境界領域13の硬さと限界曲げ角度とについて比較例に係る鋼板部材の境界領域23と比較して示したグラフである。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施形態)
<鋼板部材の製造方法>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法について説明する。第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法は、衝撃に耐える硬質領域と衝撃を吸収する軟質領域とを備えた例えば自動車用の鋼板部材の製造方法として好適である。
図1は、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を示す温度チャートである。図1の横軸は時間(s)、縦軸は温度(℃)である。図1に示すように、第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法は、焼入れステップと部分焼戻しステップとを備えている。第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法では、焼入れステップを行った後、部分焼戻しステップを行う。
まず、焼入れステップでは、オーステナイト変態完了温度A3よりも高温に鋼板部材全体を加熱する。この際、鋼板部材全体のミクロ組織は、フェライト及びパーライトからオーステナイト単相に変化する。その後、上部臨界冷却速度よりも速い冷却速度で鋼板部材を冷却する。これにより、鋼板部材がマルテンサイト変態し、鋼板部材全体のミクロ組織は硬質なマルテンサイトに変化する。
ここで、鋼板部材を加熱した後、鋼板部材を冷却する前に、鋼板部材をプレス成形することが好ましい。熱間プレスであるため、冷間プレスにおいて発生するスプリングバックを回避しつつ、プレス成形後の焼入れによって高強度な鋼板部材を得ることができる。なお、このような熱間プレスは、一般的にホットスタンプと呼ばれる。特に限定されないが、ホットスタンプ用鋼板としては、例えば厚さ1~4mm程度のマンガン・ボロン鋼からなる鋼板が用いられる。
次に、部分焼戻しステップでは、鋼板部材の一部の領域のみを再加熱して軟化させる。具体的には、図1に示すように、鋼板部材の第1領域11は再加熱せずに、鋼板部材の第2領域12のみをオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に再加熱する。この際、第1領域11と第2領域12との間の境界領域13は、第2領域12からの熱伝導によって、オーステナイト変態開始温度A1よりも低温に加熱され、熱影響を受ける。
なお、通常の焼戻し温度は、オーステナイト変態開始温度A1より低温であるため、第1の実施形態に係る部分焼戻しステップにおける加熱温度は、通常の焼戻し温度よりも高温である。
その後、第2領域12がマルテンサイト変態しないように、下部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で鋼板部材を冷却する。この際、図1において破線矢印で示したように、オーステナイトからフェライト/パーライトへの変化が完了した後、急冷してもよい。急冷することによって、鋼板部材の製造時間が短縮されるため、生産効率を向上させることができる。
ここで、図1には、CCT(Continuous Cooling Transformation)図におけるマルテンサイト変態開始温度Ms、マルテンサイト変態終了温度Mf、フェライト/パーライトのノーズが模式的に示されている。すなわち、図1には、オーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に再加熱された第2領域12が、下部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で冷却される様子が模式的に示されている。
ここで、図2は、部分焼戻しステップにおける鋼板部材のミクロ組織変化を示す模式平面図である。
まず、図2の左側に示す部分焼戻しステップ前すなわち焼入れステップ後の鋼板部材10のミクロ組織について説明する。図2の左側に示すように、部分焼戻しステップ前の鋼板部材10のミクロ組織は、全体がマルテンサイトMからなる。
次に、図2の中央に示す部分焼戻しステップにおける加熱中の鋼板部材10のミクロ組織について説明する。図1の温度チャートに示すように、部分焼戻しステップにおける加熱中、鋼板部材10の第2領域12のみがオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に再加熱される。
そのため、図2の中央に示すように、部分焼戻しステップにおける加熱中、第2領域12では、マルテンサイトMが焼戻しマルテンサイトTMに変化すると共に、焼戻しマルテンサイトTMの一部がさらにオーステナイトAに変化する。すなわち、第2領域12のミクロ組織は、焼戻しマルテンサイトTMとオーステナイトAとの混合組織となる。ここで、第2領域12における境界領域13近傍では、加熱温度がオーステナイト変態開始温度A1に近づくため、オーステナイトAの量が少なくなり、焼戻しマルテンサイトTMが多くなる。
なお、本明細書における焼戻しマルテンサイトTMは、再加熱によって軟化したマルテンサイトMの総称であって、トールスタイトやソルバイトを含む。
一方、鋼板部材10の第1領域11は再加熱されず、熱影響を受けない領域である。そのため、第1領域11のミクロ組織はマルテンサイトMから変化しない。
ここで、第1領域11と第2領域12との間の境界領域13は、第2領域12からの熱伝導によって、オーステナイト変態開始温度A1よりも低温に加熱され、熱影響を受ける。そのため、境界領域13のミクロ組織は、マルテンサイトMから焼戻しマルテンサイトTMに変化する。
より具体的には、境界領域13では、第2領域12からの距離が近い程、オーステナイト変態開始温度A1に近い高温に加熱されている。そのため、境界領域13の大部分である第2領域12側のミクロ組織は、焼戻しマルテンサイトTMのみからなる。なお、境界領域13における第1領域11近傍では、焼戻しマルテンサイトTMとマルテンサイトMとが混在し、マルテンサイトMのみからなる第1領域11に近づくにつれて、焼戻しマルテンサイトTMが少なくなると共に、マルテンサイトMが多くなる。
このように、境界領域13では、第2領域12からの距離が近い程、高温に加熱された焼戻しマルテンサイトTMを含むため、硬質な第1領域11側から軟質な第2領域12側に向かって徐々に軟質になる。
次に、図2の右側に示す部分焼戻しステップ後の鋼板部材10のミクロ組織について説明する。図1に示したように、部分焼戻しステップにおける冷却過程では、下部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で鋼板部材10を冷却する。そのため、図2の右側に示すように、加熱中に発現した第2領域12のオーステナイトAがフェライト及びパーライト(フェライト/パーライト)FPに変化する。その結果、第2領域12のミクロ組織は、焼戻しマルテンサイトTMとフェライト/パーライトFPとの混合組織となる。第1領域11のミクロ組織はマルテンサイトMから変化しない。境界領域13のミクロ組織も、焼戻しマルテンサイトTMから変化しない。
なお、第2領域12をオーステナイト変態完了温度A3よりも高温まで再加熱すると、冷却後の第2領域12がフェライト/パーライトFPのみからなるミクロ組織となり、充分な強度が得られなくなる。そのため、第2領域12にフェライト/パーライトFPのみからなる領域が発生しないように、再加熱時に冷却前の第2領域12の温度をオーステナイト変態完了温度A3以下とする。
<鋼板部材の構成>
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係る鋼板部材について説明する。図3は、第1の実施形態に係る鋼板部材の模式平面図である。第1の実施形態に係る鋼板部材は、図1に示した第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材である。
図3に示すように、第1の実施形態に係る鋼板部材10は、第1領域11、第2領域12、境界領域13を備えている。図3には、第1領域11、第2領域12、境界領域13それぞれのミクロ組織が模式的に図示されている。
なお、図3に示された鋼板部材10のミクロ組織は、図2の右側に示された部分焼戻しステップ後の鋼板部材10のミクロ組織と一致している。
図3に示すように、第1領域11は、硬質なマルテンサイトMからなる硬質領域である。第2領域12は、軟質なフェライトF及びパーライトP(フェライト/パーライトFP)と、軟質な焼戻しマルテンサイトTMとからなる軟質領域である。境界領域13は、第1領域11と第2領域12との間に形成されている。境界領域13の大部分である第2領域12側では、焼戻しマルテンサイトTMのみからなるミクロ組織となる。なお、境界領域13における第1領域11近傍では、焼戻しマルテンサイトTMとマルテンサイトMとが混在し、第1領域11に近づくにつれて、焼戻しマルテンサイトTMが少なくなると共に、マルテンサイトMが多くなる。
<比較例に係る鋼板部材及びその製造方法>
ここで、図4、図5を参照して、第1の実施形態の比較例に係る鋼板部材及びその製造方法について説明する。図4は、第1の実施形態の比較例に係る鋼板部材の製造方法を示す温度チャートである。図5は、第1の実施形態の比較例に係る鋼板部材の模式平面図である。
まず、図4を参照して、比較例に係る鋼板部材の製造方法について説明する。図4の横軸は時間(s)、縦軸は温度(℃)である。図4に示すように、比較例に係る鋼板部材の製造方法は、部分焼入れステップのみを備えている。
部分焼入れステップでは、鋼板部材の一部の領域のみをオーステナイト変態完了温度A3よりも高温に加熱する。具体的には、図4に示すように、鋼板部材の第2領域22は加熱せずに、鋼板部材の第1領域21のみをオーステナイト変態完了温度A3よりも高温に加熱する。そのため、第1領域21のミクロ組織は、フェライト及びパーライトからオーステナイト単相に変化する。
なお、第2領域22は、オーステナイト変態開始温度A1よりも低温に加熱された領域を含む。第2領域22のミクロ組織は、フェライト及びパーライトから変化しない。
そして、第1領域21と第2領域22との間の境界領域23は、第2領域22からの熱伝導によって、オーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に加熱される。そのため、境界領域23のミクロ組織は、フェライト及びパーライトの一部がオーステナイトに変化する。すなわち、境界領域23のミクロ組織は、フェライト及びパーライトとオーステナイトとの混合組織となる。
その後、上部臨界冷却速度よりも速い冷却速度で鋼板部材を冷却する。これにより、全てのオーステナイトがマルテンサイト変態し、第1領域21のミクロ組織は硬質なマルテンサイトに変化する。また、境界領域23のミクロ組織は、軟質なフェライト及びパーライトと硬質なマルテンサイトとの混合組織となる。なお、第2領域22のミクロ組織は、フェライト及びパーライトから変化しない。
次に、図5を参照して、第1の実施形態の比較例に係る鋼板部材について説明する。比較例に係る鋼板部材は、図4に示した比較例に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材である。図5に示すように、比較例に係る鋼板部材20は、第1領域21、第2領域22、境界領域23を備えている。図5には、第1領域21、第2領域22、境界領域23それぞれのミクロ組織が模式的に図示されている。
図5に示すように、第1領域21は、硬質なマルテンサイトからなる硬質領域である。第2領域22は、軟質なフェライトF及びパーライトP(フェライト/パーライトFP)からなる軟質領域である。境界領域23は、第1領域21と第2領域22との間に形成されており、軟質なフェライト/パーライトFPと硬質なマルテンサイトMとの混合組織となる。
このように、比較例に係る鋼板部材20では、境界領域23が、硬質なマルテンサイトMと軟質なフェライト/パーライトFPとが混在した不安定なミクロ組織を有している。そのため、硬質領域と軟質領域との間の境界領域において割れが発生し易い。
<第1の実施形態に係る鋼板部材及びその製造方法による効果>
次に、第1の実施形態に係る鋼板部材及びその製造方法による効果について説明する。
上述の通り、図5に示した比較例に係る鋼板部材20では、境界領域23が、硬質なマルテンサイトMと軟質なフェライト/パーライトFPとが混在した不安定なミクロ組織を有している。これに対し、第1の実施形態に係る鋼板部材10では、図3に示すように、境界領域13は、焼戻しマルテンサイトTMのみからなるミクロ組織を有する。そのため、硬質な第1領域11と軟質な第2領域12との間の境界領域13における割れを抑制することができる。なお、境界領域13における第1領域11近傍では、焼戻しマルテンサイトTMとマルテンサイトMとが混在するが、隣接する両者の硬度差が小さいため、割れを抑制することができる。
さらに、第1の実施形態に係る鋼板部材10の境界領域13では、部分焼戻しステップにおいて加熱された第2領域12からの距離が近い程、高温に加熱されているため、軟質になる。すなわち、第1の実施形態に係る鋼板部材10の境界領域13では、硬質な第1領域11側から軟質な第2領域12側に向かって徐々に軟質になっている。そのため、硬質な第1領域11と軟質な第2領域12との間の境界領域13における割れを、さらに効果的に抑制することができる。
なお、第1の実施形態に係る鋼板部材10では、軟質領域である第2領域12が、フェライト/パーライトFPと焼戻しマルテンサイトTMとが混在したミクロ組織を有している。しかしながら、フェライト/パーライトFPも、オーステナイト変態開始温度A1まで加熱された焼戻しマルテンサイトTMも軟質であるため、第2領域12においても割れは発生し難い。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法について説明する。図6は、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法に用いる誘導加熱装置の模式斜視図である。第1の実施形態に係る鋼板部材の製造方法では、部分焼戻しステップにおける鋼板部材10の加熱方法は特に限定されない。これに対し、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法では、部分焼戻しステップにおける鋼板部材10の加熱に、図6に示した誘導加熱装置30を用いる。それ以外については、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、誘導加熱装置30は、コイル31と高周波電源32とを備えた高周波誘導加熱装置である。
図6に示すように、コイル31は、横置きされた断面U字状の板状部材である。コイル31の両方の開放端に高周波電源32が接続されている。鋼板部材10の第2領域12のみがコイル31の内部に挿入され、オーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に誘導加熱される。鋼板部材10の第1領域11は、コイル31から露出しているため、誘導加熱されず、かつ、第2領域12からの熱伝導による熱影響も受けない。他方、第1領域11と第2領域12との間の境界領域13は、第2領域12からの熱伝導によって、オーステナイト変態開始温度A1よりも低温に加熱され、熱影響を受ける。
ここで、高周波誘導加熱では、鋼板部材10が磁性を失うキュリー点で加熱効率が急激に低下するため、キュリー点近傍で加熱温度が上昇し難くなる。オーステナイトは非磁性、マルテンサイト、フェライト及びパーライトは強磁性を有しているため、キュリー点はオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間に存在する。
そのため、高周波誘導加熱を採用することによって、鋼板部材10の第2領域12のみを急速加熱することができると共に、オーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に容易かつ精度よく保持することができる。鋼板部材10の第2領域12のみを急速加熱することができるため、第2領域12からの熱伝導によって熱影響を受ける境界領域13を狭くすることができる。
図7は、厚さの異なる鋼板を誘導加熱した場合の温度チャートである。横軸は時間、縦軸は温度である。鋼板PL1、PL2は、いずれもマンガン・ボロン鋼(22MnB5鋼)からなるホットスタンプ用鋼板である。ここで、鋼板PL1に比べ、鋼板PL2は1mm程度厚い。そのため、鋼板PL2は鋼板PL1よりも昇温に時間を要するが、高周波誘導加熱を用いることにより、鋼板PL1、PL2のいずれについても、急速加熱することができた。また、高周波誘導加熱を用いることにより、厚さの異なる鋼板PL1、PL2のいずれについても、オーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に容易かつ精度よく保持することができた。
<実施例>
以下に、部分焼戻しにおいて鋼板部材を誘導加熱する第2の実施形態の実施例について説明する。鋼板部材として、厚さ2.0mm、幅100mm、長さ300mmのマンガン・ボロン鋼(22MnB5鋼)からなるホットスタンプ用鋼板の焼入れ材を用いた。
図8は、第2の実施形態の実施例に係る部分焼戻しの条件を示す温度チャートである。横軸は時間、縦軸は温度である。図8には、第1領域11、第2領域12、境界領域13(第1領域側)、境界領域13(第2領域側)の4つの領域における温度プロファイルが示されている。図8に示すように、鋼板部材の第2領域12のみをオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に加熱した後、第2領域12がマルテンサイト変態しないように、上部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で鋼板部材を冷却した。
詳細には後述するように、実施例に係る部分焼戻しを行った結果、図8に示した第1領域11には、マルテンサイトMのみからなる硬質領域が形成された。図8に示した第2領域12には、フェライト/パーライトFPと焼戻しマルテンサイトTMとからなる軟質領域が形成された。図8に示した境界領域13(第1領域側)及び境界領域13(第2領域側)は、いずれも焼戻しマルテンサイトTMのみからなるミクロ組織を有していた。他方、より高温に加熱された境界領域13(第2領域側)の硬さは、境界領域13(第1領域側)の硬さよりも低かった。
図9、図10には、第2の実施形態の実施例に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材の硬さ分布及びミクロ組織写真を示す。図9は、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材の硬さ分布を示すグラフである。図10は、第2の実施形態に係る鋼板部材の製造方法を用いて製造された鋼板部材のミクロ組織写真である。
図9に示すように、ビッカース硬さ(HV)が高く硬質な第1領域11と、ビッカース硬さ(HV)が低く軟質な第2領域12との間に境界領域13が形成されている。図9に示すように、高周波誘導加熱を用いることにより、第2領域12からの熱伝導によって熱影響を受ける境界領域13を50mm程度に狭くすることができた。また、境界領域13では、硬質な第1領域11側から軟質な第2領域12側に向かって徐々に軟化していることが分かった。
また、図10に示すように、第1領域11のミクロ組織はマルテンサイトのみからなる組織であった。第2領域12のミクロ組織はフェライト/パーライトと焼戻しマルテンサイトとの混合組織であった。そして、境界領域13のミクロ組織は焼戻しマルテンサイトのみからなる組織であった。すなわち、図3に図示したミクロ組織と同様のミクロ組織が実際に得られた。
図11は、実施例に係る鋼板部材の境界領域13の硬さと限界曲げ角度とについて比較例に係る鋼板部材の境界領域23と比較して示したグラフである。限界曲げ角度(deg)を求めるための曲げ試験は、ドイツ自動車工業会の規格であるVDA238-100に準拠して行った。図11に示すように、実施例における境界領域13のビッカース硬さ(HV)は比較例における境界領域23のビッカース硬さ(HV)と同等であった。
他方、図11に示すように、実施例における境界領域13の限界曲げ角度(deg)は、比較例における境界領域23の限界曲げ角度(deg)の倍以上であり、曲げ性が劇的に向上した。図5を参照して説明した通り、比較例における境界領域23は、硬質なマルテンサイトMと軟質なフェライト/パーライトFPとが混在した不安定なミクロ組織を有しているため、曲げ性に劣る。これに対し、実施例における境界領域13は焼戻しマルテンサイトのみからなる組織を有しているため、曲げ性に優れるものと考えられる。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 鋼板部材
11 第1領域
12 第2領域
13 境界領域
30 誘導加熱装置
31 コイル
32 高周波電源

Claims (5)

  1. オーステナイト変態完了温度A3よりも高温に鋼板部材を加熱した後、上部臨界冷却速度よりも速い冷却速度で前記鋼板部材を冷却する焼入れステップと、
    焼入れ後の前記鋼板部材を再加熱して軟化させる焼戻しステップと、を備えた鋼板部材の製造方法であって、
    前記焼戻しステップにおいて、
    前記鋼板部材の第1領域は再加熱せずに、前記鋼板部材の第2領域をオーステナイト変態開始温度A1とオーステナイト変態完了温度A3との間の温度に再加熱した後、下部臨界冷却速度よりも遅い冷却速度で前記鋼板部材を冷却することによって、
    前記第1領域にマルテンサイトからなる硬質領域が形成され、
    前記第2領域にフェライト及びパーライトに加えて焼戻しマルテンサイトを含む軟質領域が形成され、
    前記第1領域と前記第2領域との間の境界領域に、焼戻しマルテンサイトのみからなる領域が形成される、
    鋼板部材の製造方法。
  2. 前記焼戻しステップにおいて、
    誘導加熱によって前記鋼板部材の第2領域を再加熱する、
    請求項1に記載の鋼板部材の製造方法。
  3. 前記焼入れステップにおいて、
    前記鋼板部材を加熱した後、前記鋼板部材を冷却する前に、前記鋼板部材をプレス成形する、
    請求項1又は2に記載の鋼板部材の製造方法。
  4. 前記焼戻しステップにおいて、
    前記境界領域は前記第2領域からの熱伝導によってオーステナイト変態開始温度A1よりも低温に加熱され、前記境界領域の組織がマルテンサイトから焼戻しマルテンサイトに変化する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の鋼板部材の製造方法。
  5. マルテンサイトからなる硬質領域と、
    フェライト及びパーライトを含む軟質領域と、
    前記硬質領域と前記軟質領域との間に形成された境界領域と、を備えた鋼板部材であって、
    前記軟質領域の全体は、前記フェライト及びパーライトと焼戻しマルテンサイトとからなる混合組織を有し
    前記境界領域は、焼戻しマルテンサイトのみからなる領域を含
    当該鋼板部材が、前記硬質領域、前記軟質領域、及び前記境界領域のみからなる、
    鋼板部材。
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