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JP7040367B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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JP7040367B2 JP2018165123A JP2018165123A JP7040367B2 JP 7040367 B2 JP7040367 B2 JP 7040367B2 JP 2018165123 A JP2018165123 A JP 2018165123A JP 2018165123 A JP2018165123 A JP 2018165123A JP 7040367 B2 JP7040367 B2 JP 7040367B2
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Description

本開示は、複数の蓄電池を用いて電気負荷へ電力を供給する技術に関する。
特許文献1には、車両に搭載される電源装置において、複数の蓄電池を用いて、これら各蓄電池を使い分けながら、車両に搭載される電気負荷に電力を供給する、という技術が提案されている。
特許5488169号公報
特許文献1に記載の電源装置は、2つの蓄電池を備える。上記電源装置では、各蓄電池が並列に接続される。また、各蓄電池のそれぞれと電気負荷とが直列に接続すると共に、その接続経路それぞれにスイッチが設けられ、これら2つのスイッチを適宜短絡又は開放するように構成されている。
電気負荷へ電力を供給する蓄電池を2つの蓄電池のうち一方の蓄電池から他方の蓄電池に切り替える際は、電気負荷への電力の供給が途絶えること(以下、電源欠損ともいう)が生じないことが望ましい。例えば、特許文献1に記載のような電源装置では、上記2つのスイッチを共に短絡する状態を経てから切り替えを行うことで、電源欠損を抑制できると考えられる。
しかしながら、上記2つのスイッチを共に短絡する状態では、消費電流の増加によりそれぞれのスイッチに温度上昇による故障が生じるおそれが有り、スイッチの故障によって電気負荷において電源欠陥が生じるおそれが有る。
本開示の1つの局面は、複数の蓄電池を用いて電気負荷へ電力を供給する際に、電気負荷において電源欠陥が生じることを抑制できる技術を提供することにある。
本開示の1つの局面は、複数の蓄電池によって電気負荷を駆動可能とする電源制御装置(10)である。複数の蓄電池は、第1蓄電池(51)と第2蓄電池(52)とを備える。当該電源制御装置は、温度取得部(S10)と、切替判断部(S20)と、温度判断部(S30、S35)と、蓄電池切替部(S40-S80)と、を備える。
温度取得部は、当該電源制御装置からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替えられるスイッチであって、第1蓄電池及び電気負荷間を短絡又は開放する第1接続スイッチ、及び第2蓄電池及び電気負荷間を短絡又は開放する第2接続スイッチについて、それぞれの温度を取得する。
切替判断部は、電気負荷を駆動する蓄電池である駆動電池を、電気負荷を駆動中である蓄電池であって第1蓄電池及び第2蓄電池のうちの一方の蓄電池から、電気負荷を非駆動中の蓄電池であって第1蓄電池及び第2蓄電池のうちの他方の蓄電池へ切り替えるための切替要求、が有るか否かを判断する。温度判断部は、第1接続スイッチ及び第2接続スイッチそれぞれの温度が、予め定められた温度条件を満たすか否かを判断する。
蓄電池切替部は、切替要求が有り且つ温度条件が満たされると判断されるときは、少なくとも、指示信号であって第1接続スイッチを短絡させると共に第2接続スイッチを短絡させる重畳信号を予め定められた重畳期間出力し、且つ、重畳信号を出力した後に切替信号を出力する。蓄電池切替部は、切替要求が有り且つ温度条件が満たされないと判断されるときは、重畳信号及び切替信号を出力しない。
切替信号は、指示信号であって、一方の蓄電池及び電気負荷間を開放し、他方の蓄電池及び電気負荷間を短絡させる信号である。
電源制御装置は、上述のように、切替要求が有るときは、重畳信号を出力した後に切替信号を出力する。その結果、複数の蓄電池を用いて電気負荷へ電力を供給する際に、電気負荷において電源欠陥が生じることを抑制することができる。
更に、電源制御装置は、切替要求が有るときは、第1接続スイッチの温度及び第2接続スイッチの温度が温度条件を満たす場合にのみ切り替えを行う。すなわち、温度条件が満たされない場合は、切り替えのための重畳信号が出力されない。例えば、第1接続スイッチの温度及び第2接続スイッチの温度が所定の温度未満であること、といったような温度条件を適宜定めることによって、第1接続スイッチ及び第2接続スイッチが温度上昇によって故障することが抑制される。
その結果、複数の蓄電池を用いて電気負荷へ電力を供給する際に、電気負荷において電源欠陥が生じることを抑制することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車両電源システムの構成を示すブロック図。 第1実施形態の切替処理のフローチャート。 第1実施形態の温度条件を説明する説明図。 オーバラップ時間処理のフローチャート。 第1実施形態の車両電源システムの作動を説明するタイミングチャート。 時刻t2における車両電源システムの状態を説明する説明図。 時刻t2後におけるオーバラップ状態を説明する説明図。 時刻t3における車両電源システムの状態を説明する説明図。 時刻t6後におけるオーバラップ状態を説明する説明図。 時刻t7における車両電源システムの状態を説明する説明図。 変形例1の温度条件を説明する説明図。 変形例1の切替処理のフローチャート。 変形例2の減速運転時の車両電源システムにおける接続状態を説明する図。 第2実施形態の車両電源システムの構成を示すブロック図。 第2実施形態の切替処理のフローチャート。 第2実施形態の車両電源システムの作動を説明するタイミングチャート。 時刻t11における車両電源システムの状態を説明する説明図。 時刻t13における車両電源システムの状態を説明する説明図。 時刻t15後におけるオーバラップ状態を説明する説明図。 時刻t16における車両電源システムの状態を説明する説明図。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
[1-1-1.全体構成]
図1に示す車両電源システム1は、車両に搭載されるシステムである。ここでいう車両は、内燃機関(以下、エンジン)を駆動源として走行するものである。
車両電源システム1は、オルタネータ41と、スタータ33と、車載の電装品である第1負荷31及び第2負荷32と、複数の蓄電池と、第1スイッチ21(以下、第1スイッチ)と、第2接続スイッチ(以下、第2スイッチ)22と、電子制御装置(以下、ECU)10と、を備える。複数の蓄電池は、鉛蓄電池51と、リチウム蓄電池52と、を備える。
スタータ33と、第1負荷31と、第2負荷32と、鉛蓄電池51と、リチウム蓄電池52とは、オルタネータ41に対して並列に接続される。第1スイッチ21は、鉛蓄電池51及び第2負荷32間に配置され、第2スイッチ22は、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間に配置される。
第1スイッチ21及び第2スイッチ22は、それぞれ、ECU10からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替えられるスイッチである。第1スイッチ21は、鉛蓄電池51及び第2負荷32間を短絡又は開放する。第2スイッチ22は、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間を短絡又は開放する。
第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれには、図示しないが、温度を測定する温度センサが設けられている。それぞれの温度センサは、第1スイッチ21の温度を表す信号、第2スイッチ22の温度を表す信号を、ECU10へ出力する。
スタータ33、第1負荷31、及び第2負荷32は、電気的な負荷である。スタータ33は、エンジンを始動させるモータである。第1負荷31、及び第2負荷32は、車載の電装品である。
第1負荷31は、スタータ33及び後述する第2負荷32以外の、一般的な、電気的な負荷である。具体的には、第1負荷31には、ヘッドライト、フロントウィンドシールド等のワイパ、空調装置のファン、リヤウィンドシールドのデフロスタ用ヒータ等が含まれ得る。また、第1負荷31には、パワーステアリング、パワーウィンド等の駆動機構が含まれ得る。
第2負荷32は、供給電力の電圧が概ね一定であるか、又は、電圧変動が所定範囲内であり安定していることが要求される、電気負荷である。第2負荷32には、第1スイッチ21を介して鉛蓄電池51が接続可能であるとともに、第2スイッチ22を介してリチウム蓄電池52が接続可能である。具体的には、第2負荷32には、車載ナビゲーション装置、車載オーディオ装置等が含まれ得る。
オルタネータ41は、クランク軸の回転エネルギーにより発電する。オルタネータ41が発電した電力は、スタータ33、第1負荷31、第2負荷32、鉛蓄電池51、リチウム蓄電池52に供給され得る。
ここで、オルタネータ41と鉛蓄電池51とは、図1に示すように、第1スイッチ21の鉛蓄電池51側に位置する。つまり、オルタネータ41は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の開放及び短絡に拘わらず、少なくとも鉛蓄電池51を充電する充電装置である。一方、オルタネータ41に対して、リチウム蓄電池52は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のリチウム蓄電池52側に位置する。つまり、オルタネータ41は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22が短絡の場合にのみ、リチウム蓄電池52を充電する充電装置である。
なお、エンジンが停止してオルタネータ41で発電されていないときは、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52の少なくとも一方から、スタータ33、第1負荷31、第2負荷32へ電力が供給され得る。
ここで、鉛蓄電池51は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の開放及び短絡に拘わらず、スタータ33及び第1負荷31に電力を供給する。また、鉛蓄電池51は、少なくとも第1スイッチ21が短絡である場合、第2負荷32に電力を供給する。
一方、リチウム蓄電池52は、少なくとも第2スイッチ22が短絡である場合、第2負荷32に電力を供給する。また、リチウム蓄電池52は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22が共に短絡である場合、第1負荷31及び第2負荷32に電力を供給する。
なお、第1スイッチ21が短絡であり第2スイッチ22が短絡である場合は、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうち出力電圧の高い蓄電池から、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうち出力電圧の低い蓄電池へ向かう方向に、電力が供給され得る。
鉛蓄電池51は、汎用の蓄電池である。鉛蓄電池51の蓄電容量は、リチウム蓄電池52よりも、大きく設定されている。本実施形態では、鉛蓄電池51の満充電時の出力電圧は、リチウム蓄電池52の満充電時の出力電圧よりも、高く設定されている。
リチウム蓄電池52は、鉛蓄電池51よりも、充放電における電力損失が少なく、出力密度及びエネルギー密度の高い、高密度蓄電池である。なお、リチウム蓄電池52では、図示しない複数の電池セルが直列に接続されている。
ECU10は、CPU11と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ12)と、を有するマイクロコンピュータを備える。ECU10の各機能は、CPU11がメモリ12に格納されたプログラムを実行することにより実現される。このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、ECU10は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
ECU10の各機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
ECU10は、少なくとも、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52といった複数の蓄電池によって第2負荷32を駆動可能とする制御を、後述する切替処理を実行することによって実現する。
[1-1-2.第2負荷への電力の供給]
車両電源システム1では、第1スイッチ21及び第2スイッチ22を車両の状況に応じて適宜短絡又は開放することによって、第2負荷32へ電力が供給される。
例えば、第2スイッチ22のみが短絡されており、第2負荷32を駆動する蓄電池がリチウム蓄電池52である、と仮定する。このとき、リチウム蓄電池52の出力電圧又は蓄電容量が低下してきた場合は、第2スイッチ22を開放し第1スイッチ21を短絡することにより、鉛蓄電池51が第2負荷32を駆動中の蓄電池となり、リチウム蓄電池52が第2負荷32を非駆動中の蓄電池となる。
ここで、駆動中とは、電気負荷を駆動していること、つまり、電気負荷に電力を供給していること、をいう。一方、非駆動中とは、電気負荷を駆動していないこと、つまり、電気負荷に電力を供給していないこと、をいう。以下でいう駆動電池とは、電気負荷である第2負荷32を駆動する蓄電池をいう。
上述のように、第2スイッチ22を開放し第1スイッチ21を短絡することにより、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替え可能であるが、切り替えのタイミングによっては、瞬間的であったとしても、第2負荷32への電源欠損が生じるおそれがある。駆動電池を鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えるときも同様の問題が生じ得る。
そこで、電源欠損を抑制するために、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52といった2つの蓄電池によって第2負荷32への電力を供給する状態を経てから、切り替えを行うこと、が考えられる。つまり、オーバラップ状態を経てから、切り替えを行うこと、が考えられる。オーバラップ状態とは、第1スイッチ21及び第2スイッチ22を共に短絡する状態をいう。なお、以下でいるオーバラップ時間とは、オーバラップ状態である時間をいう。
ただし、オーバラップ状態では、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうちいずれか一方のみが短絡される場合と比べて、第1スイッチ21及び第2スイッチ22において消費電流が増加する。
鉛蓄電池51の出力電圧がリチウム蓄電池52よりも高い場合であれば、鉛蓄電池51からみると、第2負荷32に加えてリチウム蓄電池52の内部抵抗が電気的な負荷として増加する為である。リチウム蓄電池52の出力電圧が鉛蓄電池51よりも高い場合であれば、リチウム蓄電池52からみると、第2負荷32に加えて、第1負荷31、鉛蓄電池51の内部抵抗、スタータ33が電気的な負荷として増加する為である。
このため、第1スイッチ21及び第2スイッチ22では、温度が上昇し、温度上昇による故障が生じることが懸念される。故障としては、開放故障及び短絡故障のいずれかが生じうる。いずれの故障においても、第2負荷32において電源欠陥が生じ得る。ECU10は、このような電源欠損を抑制しつつ駆動電池を切り替えるために、次に説明する切替処理を実行する。
[1-2.処理]
[1-2-1.切替処理]
次に、ECU10が実行する切替処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。切替処理は、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52といった複数の蓄電池を用いて、第2負荷32を駆動するための処理である。切替処理は、予め定めされた切替周期で繰り返し実行される。切替周期は、例えば、数msec-数百msec程度であり得る。
ECU10は、S10では、第1スイッチ21の温度TSW1及び第2スイッチ22の温度TSW2をそれぞれ取得する。また、メモリ12に記憶されている、オーバラップ時間を取得する。オーバラップ時間とは、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の両方が短絡している時間である。オーバラップ時間は、ECU10が実行する、本切替処理とは別処理である後述するオーバラップ時間処理によってカウントされる。なお、オーバラップ時間の初期値は0である。
ECU10は、S20では、切替要求が有るか否かを判断する。切替要求とは、駆動電池を、第2負荷32を駆動中である蓄電池であって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうちの一方の蓄電池から、第2負荷32を非駆動中の蓄電池であって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうちの他方の蓄電池へ切り替えるための要求であって、ECU10に対する要求である。
本実施形態では、ECU10は、予め定められている切替条件が満たされるか否かを判断し、切替条件が満たされると判断される場合に、切替要求が有ると判断するように構成されている。ECU10は、切替条件が満たされていると判断する場合、処理をS30へ移行させ、切替条件が満たされていないと判断する場合、切替処理を終了する。
切替条件とは、駆動電池を、第2負荷32を駆動中である蓄電池であってリチウム蓄電池52及びリチウム蓄電池52のうちの一方の蓄電池から、電気負荷を非駆動中の蓄電池であって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうちの他方の蓄電池へ切り替えるための条件である。
ここで、ECU10は、切替条件であって、駆動電池を、一方の蓄電池であるリチウム蓄電池52から、他方の蓄電池である鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件、が満たされるか否かを判断してもよい。
ここでいう切替条件には、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうち第2スイッチ22のみが短絡であり、リチウム蓄電池52によって第2負荷32に電力が供給されているときに、リチウム蓄電池52の出力電圧又はSOCが、予め定められた適正範囲内から適正範囲外に変化したこと、が含まれ得る。SOCとは、State of chargeの略であり、満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合を表す。
具体的には、本実施形態では、ECU10は、リチウム蓄電池52の出力電圧を取得する。そして、ECU10は、リチウム蓄電池52の出力電圧が予め定められた電圧値である電圧閾値以上から電圧閾値未満に変化し、且つ、変化した以降に駆動電池の切り替えが行われていない場合に、切替条件が満たされると判断する。
電圧閾値(以下、範囲外閾値ともいう)は、メモリ12に予め記憶される。ここでいう駆動電池の切り替えが行われていないとは、一方の蓄電池であるリチウム蓄電池52及び第2負荷32間を接続する第2スイッチ22が、依然として短絡である場合、つまり開放でない場合、をいう。
なお、ECU10は、リチウム蓄電池52のSOCを算出し、リチウム蓄電池52のSOCが予め定められた割合である割合閾値以上から割合閾値未満に変化し、且つ、変化した以降に駆動電池の切り替えが行われていない場合に、切替条件が満たされる、と判断してもよい。割合閾値は、メモリ12に予め記憶されていてもよい。
一方、ECU10は、切替条件であって、駆動電池を、一方の蓄電池である鉛蓄電池51から、他方の蓄電池であるリチウム蓄電池52へ切り替えるための切替条件、が満たされるか否かを判断してもよい。
ここでいう切替条件には、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうち第1スイッチ21のみが短絡であり、鉛蓄電池51によって第2負荷32に電力が供給されているときに、リチウム蓄電池52の出力電圧又はSOCが、予め定められた適正範囲外から適正範囲内に変化したこと、が含まれ得る。
具体的には、本実施形態では、ECU10は、リチウム蓄電池52の出力電圧を取得する。そして、ECU10は、リチウム蓄電池52の出力電圧が予め定められた電圧値である電圧閾値未満から電圧閾値以上に変化し、且つ、変化した以降に駆動電池の切り替えが行われていない場合に、切替条件が満たされると判断する。
電圧閾値(以下、範囲内閾値ともいう)は、メモリ12に予め記憶される。範囲内閾値は、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための上記切替条件における電圧閾値である範囲外閾値と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。ここでいう駆動電池の切り替えが行われていないとは、一方の蓄電池である鉛蓄電池51及び第2負荷32間を接続する第1スイッチ21が、依然として短絡である場合、つまり開放でない場合、をいう。
なお、ECU10は、リチウム蓄電池52のSOCを算出し、リチウム蓄電池52のSOCが予め定められた割合である割合閾値未満から割合閾値以上に変化し、且つ、変化した以降に駆動電池の切り替えが行われていない場合に、切替条件が満たされる、と判断してもよい。
また、ECU10は、切替条件が満たされているか否かの判断を、本切替処理にて行ってもよいし、本切替処理とは別の処理にて行ってもよい。また、ECU10は、切替条件が満たされているか否かの判断結果を、車両に搭載される他のECUから取得してもよい。
ECU10は、S30では、第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれの温度TSW1及びTSW2が、温度条件を満たすか否かを判断する。ここでいう温度条件とは、第1スイッチ21の温度TSW1が予め定められた温度閾値未満であり、且つ、第2スイッチ22の温度TSW2が温度閾値未満である、という条件である。
ECU10は、温度条件が満たされる場合に処理をS40へ移行させ、満たされない場合に処理をS70へ移行させる。
本実施形態では、温度閾値は、予め定められた値であって、第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれについて同じ値に設定されており、メモリ12に予め記憶されている。但し、温度閾値は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれについて異なる値に設定されていてもよい。
図3に示すように、温度閾値SWTHは、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の両方が短絡することによって上昇する可能性のある温度変化量の最大値HMを、第1スイッチ21又は第2スイッチ22の許容最大温度SWMから減算した値である。温度閾値SWTHは、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の両方が短絡する時間や消費電流等に基づいて、実験等により設定され得る。
ECU10は、S40では、オーバラップ状態であるか否かを判断する。ここで、ECU10は、既にオーバラップ状態である場合は処理をS70へ移行させ、オーバラップ状態でない場合は、処理をS50へ移行させる。
ECU10は、S50では、第1スイッチ21及び第2スイッチ22を、オーバラップ状態とする。具体的には、ECU10は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれに対して、オーバラップ信号を出力する。オーバラップ信号とは、指示信号であって、第1スイッチ21を短絡させ、且つ、第2スイッチ22を短絡させるための信号である。
これにより、鉛蓄電池51及び第2負荷32間が短絡され、且つ、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間が短絡される。
ECU10は、続くS60では、カウント要求フラグをセットする。カウント要求フラグは、オーバラップ時間をカウントする間、セットされるフラグである。カウント要求フラグは、オーバラップ時間のカウントが不要になるときに、つまり、オーバラップ時間のクリアが必要になるときに、リセットされる。オーバラップ時間のクリアとは、オーバラップ時間を0に設定し直すことである。カウント要求フラグがセットされている間は、後述するオーバラップ時間処理にて、オーバラップ時間がカウントされ続ける。
ECU10は、S70では、予め定められた長さのオーバラップ時間が経過したか否かを判断する。具体的には、ECU10は、オーバラップ時間が予め定められた継続時間閾値以上である場合に、予め定められた長さのオーバラップ時間が経過したと判断する。継続時間閾値は、例えば、数msec-数百msec程度に設定され得る。
継続時間閾値は、実験及び消費電力に基づく計算等によって、継続して第1スイッチ21及び第2スイッチ22が短絡しても温度上昇によってこれらのスイッチが故障しない程度の時間に設定され得る。継続時間閾値は予めメモリ12に記憶される。
ECU10は、オーバラップ時間が継続時間閾値以上である場合に処理をS80へ移行させ、オーバラップ時間が継続時間閾値未満である場合に切替処理を終了する。
ECU10は、S80では、駆動電池を切り替える。つまり、第2負荷32を駆動する蓄電池である駆動電池を、オーバラップする前の状態において第2負荷32を駆動中である蓄電池であってリチウム蓄電池52及びリチウム蓄電池52のうちの一方の蓄電池から、オーバラップする前の状態において電気負荷を非駆動中の蓄電池であって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうちの他方の蓄電池へ切り替える。
ここで、ECU10は、上述のS20にて、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされる場合に、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間を開放し、鉛蓄電池51及び第2負荷32間を短絡させる切替信号、を出力する。
一方、ECU10は、上述のS20にて、駆動電池を鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えるための切替条件が満たされる場合に、鉛蓄電池51及び第2負荷32間を開放し、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間を短絡させる切替信号、を出力する。
ECU10は、続くS90では、カウント要求フラグをリセットする。これにより、後述するオーバラップ時間処理によって、オーバラップ時間がクリアされる。
以上で、ECU10は、切替処理を終了する。
[1-2-2.オーバラップ時間処理]
オーバラップ時間処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。ECU10は、予め定められた実行周期で、オーバラップ時間処理を実行する。実行周期は、例えば、数msec-数十msec程度であり得る。
ECU10は、S110では、オーバラップ時間をカウントすることが要求されているか否かを判断する。具体的には、ECU10は、上述のカウント要求フラグがセットされている場合に、カウントすることが要求されていると判断する。ここで、ECU10は、カウントすることが要求されている場合に、処理をS120へ移行させ、オーバラップ時間をカウントアップし、オーバラップ時間処理を終了する。一方、ECU10は、カウントすることが要求されていない場合に、オーバラップ時間をクリアし、オーバラップ時間処理を終了する。なお、オーバラップ時間をクリアするとは、オーバラップ時間を0にすること、である。
[1-2-3.作動]
車両電源システム1の作動を、図5に示すタイムチャートと、図6-図10とを用いて説明する。なお、本実施形態では、鉛蓄電池51の出力電圧は、満充電時において12Vに設定されており、リチウム蓄電池52の出力電圧は、満充電時において約12Vに設定されている。上述のように、満充電時の鉛蓄電池51の出力電圧は、満充電時のリチウム蓄電池52の出力電圧よりも大きい。
また、本実施形態では、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件では、切替条件における電圧閾値である範囲外閾値は、11Vに設定される。また、駆動電池を鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えるための切替条件では、切替条件における電圧閾値である範囲内閾値は、11.5Vに設定される。なお、出力電圧及び電圧閾値は、これらに限定されるものではなく、任意の値に設定され得る。
時刻t1では、第1スイッチ21が開放され、且つ、第2スイッチ22が短絡されている。つまり、リチウム蓄電池52が駆動電池である。時刻t1以降、リチウム蓄電池52の出力電圧は時間の経過に伴って減少する。
時刻t2では、図6に示すように、リチウム蓄電池52の出力電圧は、11V未満である。つまり、リチウム蓄電池52の出力電圧は電圧閾値以上から電圧閾値未満に変化し、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされる。続いてECU10は、温度条件が満たされるか否かを判断する。ここでは、ECU10は、第1スイッチ21の温度TSW1及び第2スイッチ22の温度TSW2それぞれが温度閾値SWTH未満であると、特定するものとする。
そこで、ECU10は、図7に示すように、まず、第1スイッチ21及び第2スイッチ22をオーバラップ状態とする指示信号を出力する。これにより、リチウム蓄電池52は鉛蓄電池51によって充電される。リチウム蓄電池52は充電効率が高い蓄電池であるため、鉛蓄電池51による充電によって、時間の経過に伴って残容量を増加させ、出力電圧を増加させることができる。
時刻t3は、時刻t2から継続時間閾値が経過した時点を表す。時刻t3では、図8に示すように、ECU10は、続いて、第1スイッチ21及び第2スイッチ22に、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間を開放し、鉛蓄電池51及び第2負荷32間を短絡する切替信号、を出力する。このようにして、駆動電池が、リチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えられる。
なお、時刻t3では、リチウム蓄電池52の出力電圧VLiは、11.5Vであり、電圧閾値未満から電圧閾値以上に増加している。つまり、時刻t3以降では、駆動電池を、鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えるための切替条件が満たされている。但し、第1スイッチ21の温度TSW1及び第2スイッチ22の温度TSW2それぞれが温度閾値SWTH以上であり、温度条件は満たされていない。このため、ECU10は駆動電池の切り替えを行わない。
続く時刻t4においても、温度条件が満たされていない。このため、ECU10は駆動電池の切り替えを行わない。なお、仮に時刻t4にて、駆動電池を切り替えるために第1スイッチ21及び第2スイッチ22をオーバラップ状態とすると、図中に点線にて示すように、時刻t4から継続時間閾値が経過した時刻t5において、第1スイッチ21の温度TSW1及び第2スイッチ22の温度TSW2が許容最大温度SWMを超えるおそれがある。
時刻t6では、第1スイッチ21の温度TSW1が温度閾値SWTH未満であり、且つ第2スイッチ22の温度TSW2が温度閾値SWTH未満であり、温度条件が満たされる。つまり、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされ、且つ、温度条件が満たされている。
そこで、ECU10は、図9に示すように、第1スイッチ21及び第2スイッチ22をオーバラップ状態とする指示信号を出力する。
続いて、ECU10は、時刻t6から継続時間閾値が経過した後の時刻t7では、図10に示すように、第1スイッチ21及び第2スイッチ22に、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間を短絡し、鉛蓄電池51及び第2負荷32間を開放する切替信号を出力する。このようにして、駆動電池が、鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えられる。
なお、時刻t7では、第1スイッチ21の温度TSW1及び第2スイッチ22の温度TSW2は、それぞれが許容最大温度SWM未満である。このようにして、ECU10は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22に温度上昇による故障を生じさせることなく、駆動電池を切り替えることができる。
[1-3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)ECU10は、S40-S80では、切替要求が有り且つ温度条件が満たされると判断されるときは、オーバラップ信号を継続時間閾値の間出力し、且つ、継続時間閾値の間継続してオーバラップ信号を出力した後に切替信号を出力する。切替要求が有り且つ温度条件が満たされないと判断されるときは、オーバラップ信号及び切替信号を出力しない。切替信号は、2つの蓄電池のうちの一方の蓄電池及び第2負荷32間を開放し、他方の蓄電池及び第2負荷32間を短絡させる信号である。
このように、ECU10は、切替要求が有るとき、第1スイッチ21の温度及び第2スイッチ22の温度が所定の温度条件を満たす場合にのみ、切り替えを行う。切り替えの際は、オーバラップ信号を出力した後に切替信号を出力する。
その結果、複数の蓄電池を用いて電気負荷へ電力を供給する際、駆動電池を切り替えるときに、オーバラップ状態を経るために、第2負荷32において電源欠陥が生じることを抑制することができる。
更に、例えば所定の温度未満であること、というように温度条件を適宜定めることによって、温度条件が満たされない場合はオーバラップ信号が出力されないので、第1スイッチ21及び第2スイッチ22が温度上昇によって故障することが抑制される。その結果、複数の蓄電池を用いて電気負荷へ電力を供給する際、駆動電池を切り替えるときに、第2負荷32においてスイッチの故障による電源欠陥が生じることを抑制することができる。
(1b)ECU10は、S30では、温度条件であって、第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれの温度が温度閾値未満である、という条件が満たされるか否かを判断してもよい。第1スイッチの温度及び第2スイッチの温度がそれぞれ温度閾値以上である場合は、オーバラップ信号が出力されない。温度閾値をこれらのスイッチが故障しない程度の上限値に定めることによって、これらのスイッチが温度上昇によって故障することを抑制することができる。その結果、(1a)と同様の効果を得ることができる。
(1c)ECU10は、S20では、第2負荷32を駆動する蓄電池である駆動電池を、第2負荷32を駆動中である蓄電池であって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうちの一方の蓄電池から、第2負荷32を非駆動中の蓄電池であって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうちの他方の蓄電池へ切り替えるための切替条件、が満たされているか否かを判断し、切替条件が満たされている場合にECU10への切替要求が有ると判断する。
その結果、切り替えを実行するECU10によって切替条件が満たされているか否かの判断が行われるので、ECU10以外の装置によって該判断が行われてその結果を取得する場合よりも、判断時の時間ずれを抑制することができる。
(1d)ECU10は、S20では、駆動電池を、一方の蓄電池であるリチウム蓄電池52から、他方の蓄電池である鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされるか否かを判断し、該切替条件が満たされる場合に切替要求が有ると判断する。ECU10は、オーバラップ信号を出力した後に、一方の蓄電池であるリチウム蓄電池52及び第2負荷32間を開放し、他方の蓄電池である鉛蓄電池51及び第2負荷32を短絡させる切替信号、を出力してもよい。
その結果、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えることができ、切り替えの際には、(1a)と同様の効果を得ることができる。
(1e)ECU10は、S20では 駆動電池を、一方の蓄電池である鉛蓄電池51から、他方の蓄電池であるリチウム蓄電池52へ切り替えるための切替条件が満たされるか否かを判断し、該切替条件が満たされる場合に切替要求が有ると判断する。ECU10は、オーバラップ信号を出力した後に、一方の蓄電池である鉛蓄電池51及び第2負荷32間を開放し、他方の蓄電池であるリチウム蓄電池52及び第2負荷32を短絡させる切替信号、を出力してもよい。
その結果、駆動電池を鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えることができ、切り替えの際には、(1a)と同様の効果を得ることができる。
(1f)車両電源システム1では、鉛蓄電池51は、少なくとも鉛蓄電池51を充電可能な充電装置であるオルタネータ41に接続されている。
その結果、鉛蓄電池51は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の接続状態に拘わらず、オルタネータ41によって充電可能である。鉛蓄電池51には第1負荷31が接続されている。つまり、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の接続状態に拘わらず、第1負荷31に電力を供給することができる。
(1g)鉛蓄電池51の出力電圧は、リチウム蓄電池52の出力電圧よりも、常に、高い。その結果、鉛蓄電池51に第2負荷32とリチウム蓄電池52とが接続するオーバラップ状態では、鉛蓄電池51によってリチウム蓄電池52を充電することが可能となる。
[1-4.変形例]
上記第1施形態についての変形例を次に示す。
[1-4-1.変形例1]
ECU10は、図11に示すように、第1スイッチ21及び第2スイッチ22それぞれの温度に基づいて、第1スイッチ及び第2スイッチ22それぞれの継続時間閾値経過後の温度である予測温度を推定するように構成されてもよい。
ここで、予測温度は、現時点でのスイッチの温度に、上昇予測値を加算することにより算出される。上昇予測値は、各スイッチにおける通電電流と、該通電電流が流れる時間である継続時間閾値とに基づいて消費電力を算出し、該消費電力から温度上昇分を予測した値である。各スイッチにおける通電電流は、鉛蓄電池51の出力電圧とリチウム蓄電池52の出力電圧との差と、各スイッチにおける短絡時の抵抗値と、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52の内部抵抗と、に基づいて算出され得る。
そして、ECU10は、第1スイッチ21の予測温度PSW1が予め定められた予測閾値SWPTH未満であり、且つ、第2スイッチ22の予測温度PSW2が予め定められた予測閾値SWPTH未満である、という温度条件が満たされるか否かを判断するように構成されてもよい。ここで、予測閾値SWPTHは、少なくとも予測温度よりも高い温度に定められ得る。例えば、予測閾値は、予測温度よりも所定温度だけ高い温度に定められてもよい。該所定温度は、予測温度の算出精度が高いほど小さい値に設定され得る。
なお、第1スイッチ21に対する予測閾値と、第2スイッチ22に対する予測閾値とは、同じ値に設定されてもよいし、異なる値に設定されてもよい。本実施形態では、第1スイッチ21に対する予測閾値と、第2スイッチ22に対する予測閾値とは、同じ値に設定される。
変形例1における切替処理は、図12に示すように、図2と比較して、S25が追加され、S30がS35に置換されている点が異なる。
具体的には、切替処理において、ECU10は、S10-S20では、図2におけるS10-S20と同様の処理を実行する。
ECU10は、S25では、第1スイッチ21の温度及び第2スイッチ22の温度それぞれに基づいて、第1スイッチ21の予測温度PSW1及び第2スイッチ22の予測温度PSW2を推定する。
ECU10は、S35では、温度条件であって、第1スイッチ21の予測温度PSW1が予測閾値SWPTH未満であり、且つ、第2スイッチ22の予測温度PSW2が予測閾値SWPTH未満である、という温度条件が満たされるか否かを判断する。ECU10は、温度条件が満たされている場合は処理をS40へ移行させ、温度条件が満たされていない場合は処理をS70へ移行させる。ECU10は、S40以降は、図2におけるS40以降と同様の処理を実行する。
その結果、変形例1では、予測温度の推定精度を高めることによって、予測閾値SWPTHを最大許容温度SWM付近に定めることができる。つまり、より長い期間、第1スイッチ21及び第2スイッチ22をオーバラップ状態とすることができる。
[1-4-2.変形例2]
車両電源システム1において、オルタネータ41は、車両の減速時の発電により鉛蓄電池51およびリチウム蓄電池52を充電する、減速回生を行うように構成され得る。
図13に示すように、車両の減速運転時において、第1スイッチ21及び第2スイッチ22は共に短絡され、オルタネータ41は、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52を回生充電するとともに第1負荷31及び第2負荷32に電力を供給する。リチウム蓄電池52は充電効率が高い蓄電池であるため、車両の減速運転時の回生充電により、リチウム蓄電池52の残容量を増加させることができる。
ECU10は、車両の減速運転時においても、上述の温度条件が満たされているときのみ第1スイッチ21及び第2スイッチ22が共に短絡されるよう、第1スイッチ21及び第2スイッチ22に指示信号を出力するように構成されてよい。
[2.第2実施形態]
[2-1.構成]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施形態では、図14に示すように、車両電源システム2が、オルタネータ41に代えてISG42を備える点、第1スイッチ21及び第2スイッチ22に加えて更に第3スイッチ23及び第4スイッチ24を備える点、で第1実施形態と相違する。ISGは、Integrated Starter Generatorの略である。
リチウム蓄電池52と、第1スイッチ21-第4スイッチ24とは、筐体に収容されて一体化され、スイッチユニット20として構成されている。第3スイッチ23、第4スイッチ24は、第1スイッチ21及び第2スイッチ22と同様に、ECU10からの指示信号に従って、短絡又は開放のいずれかに切り替えられる。
スイッチユニット20には、外部端子としての、第1端子P1、第2端子P2、第3端子P3が設けられている。外部端子とは、スイッチユニット20をスイッチユニット20外部と接続するための端子である。第1端子P1には、鉛蓄電池51と、スタータ33と、第1負荷31とが接続される。第2端子P2には、ISG42が接続される。第3端子P3には、第2負荷32が接続される。
ISG42は、エンジンのクランク軸の回転により発電を行う発電機能と、クランク軸に回転力を付与する動力出力機能とを備える。
具体的には、ISG42は、図示しない回転機を有する。回転機は、エンジンのクランク軸に対してベルト等により駆動可能に連結されており、クランク軸の回転によって回転機の回転軸が回転するとともに、回転機の回転軸の回転によりクランク軸が回転する。つまり、ISG42は、回転機によって、発電機能と動力出力機能とを実現する。なお、ISG42は、回生発電を行う機能を備え得る。
ISG42に対して、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52は並列に接続されており、ISG42の発電電力により鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52は充電が可能である。ISG42は、第4スイッチを介して、鉛蓄電池51に接続される。ISG42は、第3スイッチ23を介してリチウム蓄電池52に接続される。また、ISG42は、鉛蓄電池51、リチウム蓄電池52から電力を供給されることにより、駆動可能である。
[2-2.処理]
[2-2-1.切替処理]
本実施形態の切替処理は、ISG42によってリチウム蓄電池52及び鉛蓄電池51のうち出力電圧の低い方を充電して、鉛蓄電池51の出力電圧とリチウム蓄電池52の出力電圧との差を小さくしてから駆動電池の切り替えを行う点で、第1実施形態と相違する。具体的には、本実施形態の切替処理は、図15に示すように、図2に示す第1実施形態の切替処理とは、S10がS15に置換される点、S22-S24が追加される点で、相違する。
本実施形態の切替処理では、ECU10は、S15では、図2に示すS10の処理に加えて更に、鉛蓄電池51の出力電圧VPb及びリチウム蓄電池52の出力電圧VLiを取得する。
ECU10は、続くS20では、図2と同様の処理を実行する。但し、ECU10は、S20にて、切替要求が有ると判断される場合は、つまり切替条件が満たされると判断される場合は、処理をS22へ移行させる。
ECU10は、S22では、鉛蓄電池51の出力電圧VPbとリチウム蓄電池52の出力電圧VLiとの差の絶対値が、予め定められた差分閾値以上であるか否かを判断する。ECU10は、これらの出力電圧の差の絶対値が差分閾値未満である場合に処理をS30へ移行させ、これらの出力電圧の差の絶対値が差分閾値以上である場合に処理をS24へ移行させる。
差分閾値は、例えば0.5Vといった、1V未満の値に設定され得る。但し、これに限定されるものではなく、差分閾値は任意の値に設定され得る。差分閾値は、予めメモリ12に記憶される。
ECU10は、S24では、ISG42によって、2つの蓄電池のうち出力電圧の低い方の充電を所定時間実行する。
ここで、ECU10は、S20にて、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされるとき、リチウム蓄電池52の出力電圧VLiが鉛蓄電池51の出力電圧VPbよりも低い場合には、第3スイッチを短絡する指示信号をスイッチユニット20に出力して、ISG42によってリチウム蓄電池52を所定時間充電する。
一方、ECU10は、S20にて、駆動電池を鉛蓄電池51からリチウム蓄電池52へ切り替えるための切替条件が満たされるとき、鉛蓄電池51の出力電圧VPbがリチウム蓄電池52の出力電圧VLiよりも低い場合には、第4スイッチを短絡する指示信号をスイッチユニット20に出力して、ISG42によって鉛蓄電池51を所定時間充電するように構成され得る。
ECU10は、続くS30以降は、図2のS30以降と同様の処理を行う。
[2-2-2.作動]
車両電源システム2の作動を図16に示すタイムチャートと、図17-図20とを用いて説明する。なお、本実施形態では、鉛蓄電池51の満充電時の出力電圧、及び、リチウム蓄電池52の満充電時の出力電圧は、12Vに設定されている。また、切替条件における電圧閾値としての範囲外閾値は11Vに設定されており、範囲内閾値は12Vに設定されている。また、差分閾値は、0.5Vに設定されている。なお、満充電時の出力電圧、電圧閾値、差分閾値は、これらに限定されるものではなく、任意の値に設定され得る。
時刻t11では第1スイッチ21が開放され、第2スイッチ22が短絡され、第3スイッチ23が開放され、第4スイッチ24が開放されている。つまり、リチウム蓄電池52が駆動電池である。時刻t11以降、リチウム蓄電池52の出力電圧VLiは時間の経過に伴って減少する。
時刻t12では、図17に示すように、リチウム蓄電池52の出力電圧VLiは、11V未満である。つまり、リチウム蓄電池52の出力電圧VLiは範囲外閾値以上から範囲外閾値未満に変化し、且つ、駆動電池の切り替えの実行前であり、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされる。ここで、本実施形態では、ECU10は、リチウム蓄電池52の出力電圧と鉛蓄電池51の出力電圧との差の絶対値が差分閾値以上であると判断する。
ECU10は、図18に示すように、時刻t13では、更に第3スイッチを短絡する。つまり、時刻t13では、第1スイッチ21が短絡され、第2スイッチ22が短絡され、第3スイッチ23が短絡され、第4スイッチ24が開放される。ECU10は、これにより、ISG42によってリチウム蓄電池52を所定時間充電する。
時刻t14は、時刻t13から所定時間経過後である。ECU10は、第3スイッチを開放し、ISG42によるリチウム蓄電池52の充電を終了する。つまり、この時点では、図17と同様の接続状態となっている。なお、図16に示すように、この時点では、リチウム蓄電池52の出力電圧と鉛蓄電池51の出力電圧との差の絶対値が差分閾値未満となっている。
時刻t15では、ECU10は、温度条件が満たされるか否かを判断する。ここでは、ECU10は、第1スイッチ21の温度TSW1及び第2スイッチ22の温度TSW2それぞれが温度閾値SWTH未満であると、特定するものとする。そこで、ECU10は、スイッチユニット20に、まず、第1スイッチ21及び第2スイッチ22をオーバラップ状態とする指示信号を出力する。
つまり、図19に示すように、第1スイッチ21が短絡され、第2スイッチ22が短絡され、第3スイッチ23が開放され、第4スイッチ24が開放される。これにより、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオーバラップ状態になると共に、リチウム蓄電池52は鉛蓄電池51によって充電される。リチウム蓄電池52は充電効率が高い蓄電池であるため、鉛蓄電池51による充電によって、時間の経過に伴って残容量を増加させ、出力電圧を増加させることができる。
時刻t16は、時刻t15から継続時間閾値が経過した時点を表す。時刻t16では、ECU10は、図20に示すように、スイッチユニット20に、リチウム蓄電池52及び第2負荷32間に設けられた第2スイッチ22を開放し、鉛蓄電池51及び第2負荷32間に設けられた第1スイッチ21を短絡させる切替信号、を出力する。これにより、駆動電池が、リチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えられる。
なお、ECU10は、駆動電池がリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えられるときに、ISG42によって、第2負荷32を非駆動中であるリチウム蓄電池52を充電するように構成されていてもよい。つまり、図20に示すように、第1スイッチ21が短絡され、第2スイッチ22が開放され、更に、第3スイッチ23が短絡され、第4スイッチ24が開放されてもよい。
これにより、鉛蓄電池51によって第2負荷32が駆動されている間に、リチウム蓄電池52を、満充電時の電圧値に近づくように充電することができる。
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)-(1b)、(1d)が得られ、さらに、以下の効果が得られる。
(2a)鉛蓄電池51は、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうち少なくとも一方を充電可能なISG42に、ECU10からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替えられる第4スイッチ24を介して接続される。リチウム蓄電池52は、ISG42に、ECU10からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替わる第3スイッチ23を介して接続される。
その結果、ISG42によって鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52を、適当なタイミングで充電することが可能となる。
(2b)ECU10は、切替条件が満たされると判断されるとき、鉛蓄電池51の出力電圧とリチウム蓄電池52の出力電圧との差の絶対値が予め定められた差分閾値以上であるか否かを判断するように構成されてもよい。ECU10は、これらの差の絶対値が差分閾値以上である場合は、スイッチユニット20に対して、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうち出力電圧の低い方とISG42との間を、所定期間短絡する指示信号を出力するように構成されてもよい。つまり、ECU10は、第4スイッチ24及び第3スイッチ23のうち出力電圧の低い蓄電池と接続されるスイッチを短絡するように構成されてもよい。
そして、ECU10は、該指示信号を所定期間出力した後に、温度条件が満たされているか否かを判断し、温度条件が満たされている場合に、オーバラップ状態を経て駆動電池の切り替えを行うように構成されてもよい。
その結果、ISG42で充電することによって、鉛蓄電池51とリチウム蓄電池52との電圧差を小さくしてから駆動電池の切り替えが行われるので、オーバラップ状態において過大な電流が流れることを抑制することができる。また、オーバラップ状態とすることによって出力電圧の低い方の蓄電池を充電する必要が無くなるので、オーバラップ時間を短縮することができる。
(2c)ECU10は、切替信号を出力するときに、スイッチユニット20に対して、切替信号と共に、鉛蓄電池51及びリチウム蓄電池52のうち切替信号が出力されることによって第2負荷32を非駆動中となる蓄電池がISG42によって充電されるように、指示信号を出力するように構成されてもよい。つまり、ECU10は、第4スイッチ24及び第3スイッチ23のうち第2負荷32を非駆動中である蓄電池に接続されるスイッチを短絡するように構成されてもよい。指示信号は、非駆動中となる蓄電池の出力電圧が範囲内閾値以上となるまで、継続して出力されてもよい。
その結果、駆動電池の切り替えを行うと共に、新たに非駆動中となる蓄電池を充電することができる。また、これにより、オーバラップ状態とすることによって新たに非駆動中となる蓄電池を充電する必要が無くなるので、オーバラップ時間を短縮することができる。また、このように充電することによって新たに非駆動中となる蓄電池の出力電圧を範囲内閾値以上とし、充電された非駆動中の蓄電池を新たに駆動電池として切り替えることが可能となる。
(2d)ECU10は、特に、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるための切替条件が満たされると判断されるときに、鉛蓄電池51の出力電圧とリチウム蓄電池52の出力電圧との差が予め定められた差分閾値以上であるか否かを判断するように構成されてもよい。ECU10は、これらの差が差分閾値以上である場合は、スイッチユニット20に対して、リチウム蓄電池52とISG42との間に設けられたスイッチである第3スイッチ23を、所定期間短絡する指示信号を出力するように構成されてもよい。
また、ECU10は、切替信号を出力するときに、スイッチユニット20に対して、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51に切り替える切替信号と共に、第2負荷32を非駆動中となるリチウム蓄電池52がISG42によって充電されるように第3スイッチ23を短絡する指示信号を出力するように構成されてもよい。指示信号は、非駆動中である蓄電池の出力電圧が範囲内閾値以上となるまで、継続して出力されてもよい。
その結果、駆動電池をリチウム蓄電池52から鉛蓄電池51へ切り替えるときに、(2b)、(2c)の効果を得ることができる。
[2-4.変形例]
上記第2実施形態についての変形例を次に示す。
[2-4-1.変形例3]
変形例3では、ECU10は、第1実施形態と同様の切替処理を実行するように構成されてもよい。つまり、ECU10は、第1実施形態と同様に、スイッチユニット20における第1スイッチ21及び第2スイッチ22を短絡及び開放する制御を行うように構成されてもよい。
[2-4-2.変形例4]
変形例4では、ECU10は、変形例1に示す温度条件に基づいて、温度条件が満たされているか否かを判断するように構成されてもよい。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3a)上記実施形態では、ECU10は、切替条件が満たされる場合に切替要求が有ると判断するように構成されていたが、これに限定されるものではない。切替要求は、車両に搭載される他のECUから出力されるものであってもよい。つまり、他のECUは切替条件が満たされるか否かを判断するように構成され、切替条件が満たされる場合に切替要求をECU10に出力するように構成されてもよい。
そして、ECU10は、他のECUから出力される切替要求を取得するように構成され、切替要求が取得されたときに切替要求が有ると判断するように構成されてもよい。
(3b)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(3c)上述した車両電源システム1、2、ECU10、ECU10を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非変化的実態的記録媒体、切替方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
なお、ECU10が電源制御装置に相当し、鉛蓄電池51が第1畜電池に相当し、リチウム蓄電池52が第1畜電池に相当し、第1スイッチ21が第1接続スイッチに相当し、第2スイッチ22が第2接続スイッチに相当し、第3スイッチ23が第2充電スイッチに相当し、第4スイッチ24が第1充電スイッチに相当する。また、第2負荷32が電気負荷に相当する。
また、S10が温度取得部としての処理に相当し、S20が切替判断部としての処理に相当し、S25が温度推定部としての処理に相当し、S30及びS35が温度判断部としての処理に相当する。また、S40-S80が蓄電池切替部としての処理に相当する。
また、オーバラップ信号が重畳信号に相当し、継続時間閾値が重畳時間に相当する。
10 ECU、21 第1スイッチ、22 第2スイッチ22、23 第2充電スイッチ23、24 第1充電スイッチ24、32 第2負荷、51 鉛蓄電池、52 リチウム蓄電池。

Claims (8)

  1. 複数の蓄電池によって電気負荷を駆動可能とする電源制御装置(10)であって、
    前記複数の蓄電池は、第1蓄電池(51)と第2蓄電池(52)とを備えており、
    当該電源制御装置は、
    当該電源制御装置からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替えられるスイッチであって、前記第1蓄電池及び前記電気負荷間を短絡又は開放する第1接続スイッチと、第2蓄電池及び前記電気負荷間を短絡又は開放する第2接続スイッチとについて、それぞれの温度を取得する温度取得部(S10)と、
    前記電気負荷を駆動する蓄電池である駆動電池を、前記電気負荷を駆動中である蓄電池であって前記第1蓄電池及び第2蓄電池のうちの一方の蓄電池から、前記電気負荷を非駆動中の蓄電池であって前記第1蓄電池及び第2蓄電池のうちの他方の蓄電池へ切り替えるための切替要求、が有るか否かを判断する切替判断部(S20)と、
    前記第1接続スイッチ及び前記第2接続スイッチそれぞれの温度が、予め定められた温度条件を満たすか否かを判断する温度判断部(S30、S35)と、
    前記切替要求が有り且つ前記温度条件が満たされると判断されるときは、少なくとも、前記指示信号であって前記第1接続スイッチを短絡させると共に前記第2接続スイッチを短絡させる重畳信号を予め定められた重畳期間出力し、且つ、前記重畳信号を出力した後に切替信号を出力し、前記切替要求が有り且つ前記温度条件が満たされないと判断されるときは、前記重畳信号及び前記切替信号を出力しない、蓄電池切替部(S40-S80)と、
    を備え、
    前記切替信号は、前記指示信号であって、前記一方の蓄電池及び前記電気負荷間を開放し、前記他方の蓄電池及び前記電気負荷間を短絡させる信号である
    電源制御装置。
  2. 請求項1に記載の電源制御装置であって、
    前記温度判断部(S30)は、前記温度条件であって、前記第1接続スイッチ及び前記第2接続スイッチそれぞれの温度が予め定められた温度閾値未満である、という条件が満たされるか否かを判断する
    電源制御装置。
  3. 請求項1に記載の電源制御装置であって、
    前記第1接続スイッチ及び前記第2接続スイッチそれぞれの温度に基づいて、前記第1接続スイッチ及び前記第2接続スイッチそれぞれの前記重畳期間経過後の温度である予測温度を推定する温度推定部(S25)
    を更に備え、
    前記温度判断部(S35)は、前記温度条件であって、前記第1接続スイッチ及び前記第2接続スイッチそれぞれの前記予測温度が予め定められた予測閾値未満である、という条件が満たされるか否かを判断する
    電源制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源制御装置であって、
    前記切替判断部は、前記電気負荷を駆動する蓄電池である駆動電池を、前記電気負荷を駆動中である蓄電池であって前記第1蓄電池及び第2蓄電池のうちの一方の蓄電池から、前記電気負荷を非駆動中の蓄電池であって前記第1蓄電池及び第2蓄電池のうちの他方の蓄電池へ切り替えるための切替条件、が満たされるか否かを判断し、前記切替条件が満たされる場合に前記切替要求が有ると判断する
    電源制御装置。
  5. 請求項4に記載の電源制御装置であって、
    前記切替判断部は、前記切替条件であって、前記駆動電池を、前記一方の蓄電池である前記第2蓄電池から、前記他方の蓄電池である前記第1蓄電池へ切り替えるための切替条件、が満たされるか否かを判断し、
    前記蓄電池切替部は、前記切替条件が満たされ且つ前記温度条件が満たされると判断されるときは、前記重畳信号を出力した後に、前記切替信号であって、前記一方の蓄電池である前記第2蓄電池及び前記電気負荷間を開放し、前記他方の蓄電池である前記第1蓄電池及び前記電気負荷間を短絡させる切替信号、を出力する
    電源制御装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の電源制御装置であって、
    前記切替判断部は、前記切替条件であって、前記駆動電池を、前記一方の蓄電池である前記第1蓄電池から、前記他方の蓄電池である前記第2蓄電池へ切り替えるための切替条件、が満たされるか否かを判断し、
    前記蓄電池切替部は、前記切替条件が満たされ且つ前記温度条件が満たされると判断されるときは、前記重畳信号を出力した後に、前記切替信号であって、前記一方の蓄電池である前記第1蓄電池及び前記電気負荷間を開放し、前記他方の蓄電池である前記第2蓄電池及び前記電気負荷間を短絡させる切替信号、を出力する
    電源制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電源制御装置であって、
    前記第1蓄電池は、少なくとも前記第1蓄電池を充電可能な充電装置に接続されている
    電源制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電源制御装置であって、
    前記第1蓄電池は、前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池のうち少なくとも一方を充電可能な充電装置に、当該電源制御装置からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替えられる第1充電スイッチ(24)を介して接続されており、前記第2蓄電池は、前記充電装置に、当該電源制御装置からの指示信号に従って短絡又は開放のいずれかに切り替わる第2充電スイッチ(23)を介して接続される
    電源制御装置。
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