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JP6929163B2 - 合成スラブ - Google Patents

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本発明は、合成スラブに関する。
特許文献1には、コンクリート層またはモルタル層と、木材層とを接着剤によって結合して構成された建築部材(天井部材、床部材、壁部材)が開示されている。
特許文献2には、床コンクリートスラブ打設用エリアの底板として木製の化粧板を配置した状態で、化粧板にコンクリートを打設して形成された合成床構造が開示されている。
特表2002−511910号公報 特開2013−083104号公報
木質版と鉄筋コンクリート版とで構成された合成スラブの場合、面外曲げ変形等によって木質版と鉄筋コンクリート版との間にせん断力が作用し、木質版と鉄筋コンクリート版とがずれ、この結果、合成スラブの耐力が低下する虞がある。
本発明は、上記事実を鑑み、木質版と鉄筋コンクリート版とで構成された合成スラブの耐力を向上させることが目的である。
第一態様は、上面に凹部が形成された木質版と、前記木質版の上面に設けられた鉄筋コンクリート版と、前記鉄筋コンクリート版に定着され、前記凹部に配筋された凹部筋と、を備えた合成スラブである。
第一態様の合成スラブでは、木質版の上面に鉄筋コンクリート版が設けられた合成スラブとすることで、鉄筋コンクリート製のスラブよりも軽量化する。また、木質版の上面に形成された凹部には、鉄筋コンクリート版に定着する凹部筋が配筋されている。よって、面外曲げ変形等によって木質版と鉄筋コンクリート版との間に作用するせん断力が、効果的に伝達される。したがって、合成スラブの耐力が効果的に向上する。
第二態様は、前記木質版は、複数の板材の端面同士が突き合わされて構成され、前記凹部は、前記端面同士が突き合わされた部位を跨ぐように形成されている、第一態様に記載の合成スラブである。
第二態様の合成スラブでは、板材の端面同士が突き合わされた部位を跨ぐように凹部が形成されているので、板材それぞれが、鉄筋コンクリート版との間でせん断力を効果的に伝達する。
第三態様は、前記木質版は、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した直交集成材で構成されている、第一態様又は第二態様に記載の合成スラブである。
第三態様の合成スラブでは、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した直交集成材を木質版に用いているので、木質版の耐力が向上し、この結果、合成スラブの耐力が更に向上する。
本発明によれば、木質版と鉄筋コンクリート版とで構成された合成スラブの耐力を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る合成スラブのX方向に沿った縦断面図である。 図1の合成スラブの鉄筋コンクリート版を接合する前の木質版のX方向に沿った縦断面図である。 図2の合成スラブの鉄筋コンクリート版を接合する前の木質版の平面図である。 第一変形例の合成スラブを構成するプレキャストコンクリート造の鉄筋コンクリート版のX方向に沿った縦断面図である。 第二変形例の合成スラブを構成するプレキャストコンクリート造の鉄筋コンクリート版のX方向に沿った縦断面図である。 第二変形例の合成スラブのX方向に沿った図1に対応する縦断面図である。 第三変形例の合成スラブのX方向に沿った図1に対応する縦断面図である。 第四変形例の合成スラブの鉄筋コンクリート版を接合する前の木質版の図3に対応する平面図である。
本発明の一実施形態に係る合成スラブについて説明する。なお、水平方向における直交する2方向を矢印X及び矢印Yで示し、鉛直方向を矢印Zで示す。また、図2は、図3の2−2線に沿った断面図である。
<構造>
先ず、本発明の一実施形態に係る合成スラブの構造について説明する。
図1に示すように、合成スラブ10は、木質版50と、この木質版50の上面50Aに接合された鉄筋コンクリート版20と、を含んで構成されている。合成スラブ10は、図示していないX方向及びY方向に沿って格子状に配置された梁に支持されている。
図1、図2及び図3に示すように、木質版50は、直交集成材(CLT、Cross Laminated Timber)から成る複数の板材52で構成されている。
図1及び図2に示すように、直交集成材から成る各板材52は、複数のひき板54を並べた層を、ひき板の木質繊維56の繊維方向が各層ごとに直交するように重ねて接着したパネル材である。
本実施形態の直交集成材の板材52は、三層構造とされ、厚み方向の両外側の層の木質繊維56の繊維方向はY方向に沿っており、中間の層の木質繊維56の繊維方向はX方向に沿っている。なお、直交集成材の板材52は、三層以外、二層であってもよいし、四層以上であってもよい。
図1、図2及び図3に示すように、板材52の上面52Aには、端面52Bに繋がるX方向を長手方向とする平面視矩形状の段差部62が形成されている。板材52は、端面52B同士が付き合われて接着され、端面52B同士が付き合われ接着されることで、段差部62が繋がり、X方向を長手方向とする溝部60が形成される。つまり、木質版50の上面50Aには、溝部60が形成されている。また、板材52の端面52B同士が突き合わされた部位を跨ぐように溝部60が形成されている。なお、板材52同士は、接着以外の方法で接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。
なお、本実施形態では、板材52の段差部62は、板材(直交集成材)52を製造したのちに、削って形成しているが、他の方法で形成してもよい。
図1に示すように、複数の板材52で構成された木質版50の上面50A上に、主筋22、28及び配力筋24、26が配筋されてコンクリートが打設され、鉄筋コンクリート版20が形成されている。なお、コンクリートを打設する際に、木質版50は型枠の一部として機能する。
木質版50の上面50Aの各溝部60にコンクリートが流れ込み、鉄筋コンクリート版20の下面20Aに下方に向けて突出し、溝部60に係合する凸部30が形成される。
鉄筋コンクリート版20内の上部には、X方向に沿った主筋22及びY方向に沿った配力筋24が格子状に配筋されて定着し、下部にはX方向に沿った主筋28及びY方向に沿った配力筋26が格子状に配筋され定着している。
下側の主筋28には、湾曲されることで溝部60(凸部30)に配筋された凹部筋32が形成されている。なお、図3に示すように、本実施形態では、溝部60に対応する主筋28にのみ凹部筋32が形成されている。しかし、全ての主筋28に溝部60(凸部30)に配筋される凹部筋32が形成された構造であってもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の合成スラブ10は、木質版50の上面50Aに鉄筋コンクリート版20が設けられているので、鉄筋コンクリートのみで構成されたスラブよりも軽量化されると共に、木質版のみで構成されたスラブよりも耐火性能及び防音性能が向上する。
また、木質版50の上面50Aには溝部60が形成され、鉄筋コンクリート版20の下面20Aには溝部60に係合する凸部30が形成されている。そして、鉄筋コンクリート版20に定着した主筋28は、湾曲され溝部60(凸部30)に配筋された凹部筋32が形成されている。
よって、面外曲げ変形等によって木質版50と鉄筋コンクリート版20との間に作用するせん断力が、溝部60及び凸部30によって効果的に伝達される。したがって、合成スラブ10の耐力が効果的に向上する。
また、本実施形態では、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した直交集成材を、木質版50を構成する板材52に用いているので、木質版50の耐力が向上し、この結果、合成スラブ10の耐力が更に向上する。
また、本実施形態では、板材52の端面52B同士が突き合わされた部位を跨ぐように溝部60が形成されているので、板材52それぞれが、鉄筋コンクリート版20との間でせん断力を効果的に伝達する。
<変形例>
次に本実施形態の変形例について説明する。
[第一変形例]
第一変形例について説明する。
図4に示すように、第一変形例では、木質版50の上面50A(図2参照)に接合する鉄筋コンクリート版120は、工場等で予め製造されたプレキャストコンクリートである。そして、この鉄筋コンクリート版120を木質版50の上面50A(図2参照)に、凸部30を溝部60(図2参照)に係合し、接着剤等で接合する。
[第二変形例]
第二変形例について説明する。
図5に示すように、第二変形例では、木質版50の上面50A(図2、図6参照)に接合する鉄筋コンクリート版220は、工場等で予め製造されたプレキャストコンクリートである。
鉄筋コンクリート版220の下面220Aには、凸部230(図6参照)は形成されておらず、凹部筋32が露出している。
図6に示すように、木質版50の上面50Aの溝部60に接着剤、コンクリート、モルタル及びグラウト等の充填材Jを充填し、鉄筋コンクリート版220の凹部筋32を溝部60に入れて接合する。
[第三変形例]
第三変形例について説明する。
図7に示すように、第三変形例では、木質版50の上面50A(図2も参照)に接合する鉄筋コンクリート版320は、主筋28は湾曲しておらず、下面320Aから突出する凸部30には、鉄筋コンクリート版320に定着した凹部筋322が別途配筋されている。
鉄筋コンクリート版320は、現場で打設してもよいし、工場等で予め製造されたプレキャストコンクリートであってもよい。また、プレキャストコンクリートの場合は、図5の第二変形例のように、凸部30は形成されておらず、凹部筋232が露出していてもよい。
[第四変形例]
第四変形例について説明する。
図8に示すように、板材52の上面52Aには、端面52Bに繋がる平面視矩形状の段差部462が形成されている。板材52は、端面52B同士が付き合われて配置され、端面52B同士が付き合われることで、段差部462が繋がり、略正方形の凹部460が形成される。つまり、木質版50の上面50Aには、凹部460が形成されている。そして、この凹部460に複数の主筋28の凹部筋32が配筋されている。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されない。
例えば、上記実施形態及び変形例では、合成スラブ10の木質版50は、板材52の端面52B同士が突き合わされた部位を跨ぐように溝部60又は凹部460が形成されているが、これに限定されない。板材52の端面52B同士が突き合わされた部位から離れた場所に溝部60又は凹部460が形成されていてもよい。
また、例えば、上記実施形態及び変形例では、合成スラブ10の木質版50は、直交集成材の板材52を複数並べて構成されているが、これに限定されない。例えば、単板の繊維方向を揃えて積層し接着した単板積層材(LVL(Laminated Veneer Lumber))であってもよいし、無垢材であってもよい。
また、例えば、上記実施形態及び変形例では、主筋28を湾曲して凹部筋32を形成したが、これに限定されない。配力筋26を湾曲して凹部筋32を形成してもよい。
また、上述の実施形態、変形例及びその他の記載は、適宜、組み合わされて実施可能である。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 合成スラブ
20 鉄筋コンクリート版
50 木質版
50A 上面
52 板材
52B 端面
54 ひき板
60 溝部(凹部の一例)
120 鉄筋コンクリート版
220 鉄筋コンクリート版
320 鉄筋コンクリート版
460 凹部

Claims (5)

  1. 上面に凹部が形成された木質版と、
    前記木質版の上面に設けられた鉄筋コンクリート版と、
    前記鉄筋コンクリート版の主筋を湾曲させ前記凹部に配筋した凹部筋又は前記主筋とは別に設けられ凸状の湾曲部が前記凹部に配筋され両端部が前記木質版の上面に延出する凹部筋と、
    を備えた合成スラブ。
  2. 前記木質版は、複数の板材の端面同士が突き合わされて構成され、
    前記凹部は、前記端面同士が突き合わされた部位を跨ぐように形成され、
    前記凹部筋は、前記端面同士が突き合わされた部位を跨ぐように配筋されている
    請求項1に記載の合成スラブ。
  3. 前記木質版は、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した直交集成材で構成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の合成スラブ。
  4. 前記凹部は、前記凹部筋の軸方向に沿った溝部であり、
    前記溝部は、長手方向と直交する方向に並んで複数設けられている、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の合成スラブ。
  5. 前記鉄筋コンクリート版は、下面から下方に向けて突出し前記凹部に係合する凸部が形成される共に前記凸部に前記凹部筋が配筋されているプレキャストコンクリートである、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の合成スラブ。

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