JP6910264B2 - 吐出ポンプ - Google Patents
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Description
また、ノズル部材の内部に設けられた吸引空間およびノズル付勢体が、上述したバックサクション作用を生じさせることとなり、吐出ポンプのかさ張りを抑えて、吐出ポンプをコンパクトにすることができる。また、ノズル付勢体による上方付勢力が付勢部材による上方付勢力よりも小さいことで、ステムの下方移動に先立って、ノズル部材をステムに対して確実に下方移動させることができる。これにより、内容物を吐出させた後で、上記したバックサクション作用をより確実に作動させることができる。
以下、第1実施形態の吐出ポンプについて図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、本発明は以下の実施形態に限定されない。
ここで本実施形態では、ステム2、容器本体3の口部、および装着キャップ30の各中心軸が共通の軸線上に配置されている。以下、この共通の軸線をポンプ軸Oといい、ポンプ軸Oに沿う方向を上下方向という。また、上下方向に沿う容器本体3の底部側を下方といい、ノズル部材70側を上方という。
また、上下方向から見た平面視において、ポンプ軸Oに交差する方向を径方向といい、ポンプ軸O回りに周回する方向を周方向という。径方向のうち、ノズル筒部73が延びる方向を前後方向という。前後方向のうち、ポンプ軸Oに対する吐出孔73a側を前方といい、その反対側を後方という。上下方向および前後方向の双方に直交する方向を左右方向という。
なお、空気用ピストン20、液用ピストン80、空気用シリンダ11および液用シリンダ16は、いずれもポンプ軸Oと同軸の筒状である。
図2に示すように、装着キャップ30は、平面視で環状の天壁部31と、天壁部31の外周縁から下方に延びる装着筒部32と、天壁部31の内周縁から上方に向けて延びる傾斜筒部33と、傾斜筒部33の上端部から下方に向けて延びるガイド筒部34と、傾斜筒部33およびガイド筒部34の後方に配設されたトリガー支持部35と、を備える。装着筒部32の内周面には、容器本体3の口部に形成された雄ネジ部に螺着される雌ネジ部が形成されている。
トリガー部材100は、揺動軸37を介してトリガー支持部35に取り付けられており、この揺動軸37回りで揺動可能に設けられている。
トリガー部材100は、ノズル部材70の上方に配設された天板部101と、天板部101の前端縁から前方に向けて斜め下方に延在する操作部102と、天板部101の左右両側の側端縁から各別に垂下された一対の側板部103と、を備える。
天板部101には、この天板部101を上下方向に貫通し、前後方向に延在する長孔部101aが形成されている。長孔部101aには、ノズル部材70のノズル筒部73が挿通されている。また、操作部102は、吐出孔73aの下方に位置しており、吐出ポンプ1Aを操作する際に指などをかけるための指掛部分となっている。
ステム2は、装着キャップ30内に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されている。ステム2は、空気用ピストン20および液用ピストン80に連係する下ステム50と、下ステム50の上端部に取り付けられた上ステム40と、を備えている。なお、上ステム40および下ステム50は一体に形成されていてもよい。
上ステム40は、上下方向に延びる連通筒部41と、連通筒部41の上端部から径方向外側に向けて延びる環状の吸引壁部42と、吸引壁部42の内周縁から上方に向けて延びるテーパ筒部43と、吸引壁部42の外周縁とテーパ筒部43との間から上方に向けて延びる筒状の吸引ピストン44と、連通筒部41から下方に向けて延びる嵌合筒部45と、を有している。
本実施形態の吐出ポンプ1Aは、空気用シリンダ11および液用シリンダ16が一体に形成されたシリンダ部材10を備えている。なお、空気用シリンダ11および液用シリンダ16は別体であってもよい。
空気用シリンダ11は、上方に向けて開口する有底筒状に形成されている。空気用シリンダ11は、ステム2の径方向外側かつ容器本体3の口部の径方向内側に位置しており、ポンプ軸Oと同軸上に配置されている。空気用シリンダ11の上端部には、径方向外側に向けて突出する環状の取付部12が形成されている。取付部12と容器本体3の口部との間には、環状のパッキンが配置されている。装着キャップ30が容器本体3の口部に螺着される際、このパッキンが取付部12と容器本体3との間で圧縮されることで、口部が密閉される。
液用ピストン80と液用シリンダ16との間には、付勢部材5が圧縮状態で配設されている。本実施形態における付勢部材5は、コイルばねである。付勢部材5は、液用ピストン80を上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
下部弁体92は、液用シリンダ16のテーパ部17から上方に離間して配置される。下部弁体92は、弁部材90が下方移動したときに、テーパ部17に当接して液用シリンダ16の下端開口部を閉塞する。
図2に示すように、空気用ピストン20は、下ステム50の第1摺動部52を囲繞する内筒部21と、内筒部21の径方向外側に位置する空気筒部22と、内筒部21と空気筒部22とを連結する連結部23と、を備える。
連結部23は、多段の筒状に形成されており、内筒部21および空気筒部22の上下方向における中央部同士を、全周にわたって連結する。連結部23によって、空気用シリンダ11の内部が、上室11aと下室11bとに分けられている。連結部23には、この連結部23を上下方向に貫通する第2空気孔23aが形成されている。第2空気孔23aは、連結部23の上方に位置する上室11aと、連結部23の下方に位置する下室11bと、を連通させる。
内筒部21の上端部には、上方に向けて延びる筒状の内側摺動部24が形成されている。内側摺動部24は、下ステム50の第1摺動部52と上ステム40の外側摺動部45cとの間の隙間に位置している。内側摺動部24は、外側摺動部45cに対して摺動する。内側摺動部24と上ステム40の嵌合筒部45との間には、上下方向の隙間が形成されている。また、外側摺動部45cと連結部23との間にも、上下方向の隙間が形成されている。このため、内側摺動部24と嵌合筒部45とが接触するまで、空気用ピストン20に対するステム2の下方移動が許容されている。
発泡部材60は、筒状のケーシング61と、ケーシング61内に装着された2つの発泡エレメント62と、を備える。ケーシング61は、発泡エレメント62が収容される大径部と、大径部の下方に位置する小径部と、大径部と小径部とを接続する段部と、を備える。大径部は上ステム40内に嵌合しており、小径部は下ステム50内に嵌合している。小径部の外周面および段部の下面には、ケーシング溝63が形成されている。ケーシング溝63は、上ステム40の第2縦溝45b内と収容室S1とを連通させている。上ステム40の第1縦溝45a、下ステム50のステム溝52a、およびケーシング溝63は、空気用シリンダ11内と収容室S1内とを連通させる空気通路となっている。
ノズル部材70は、上ステム40の上端部に配設されている。ノズル部材70は、周壁部71および頂壁部72を有する有頂筒状に形成されるとともに、周壁部71の上端から前方に突設されたノズル筒部73を有している。ノズル筒部73は、前方に向かうに従って、漸次上方に向けて延びている。ノズル筒部73の先端に形成された吐出孔73aは、前方に向けて開口している。周壁部71の外周面には、径方向外側に向けて延びる一対の被押下部74が形成されている。一対の被押下部74はそれぞれ、左右方向に延びている。各被押下部74の上面は、上方に向けて凸の曲面状を呈しており、トリガー部材100の押下切欠部104aに当接している。
また、ノズル部材70の内部には、頂壁部72から下方に向けて延び、かつ周壁部71の径方向内側に位置する中筒部75と、中筒部75から下方に向けて延びるノズル付勢体76と、が形成されている。
また、液用ピストン80とともにステム2が上方移動し、フランジ部51が空気用ピストン20の内筒部21に当接することで、下室11bと収容室S1との連通が遮断されて、収容室S1への空気の移送が停止される。さらに、付勢部材5の弾性復元力がフランジ部51を介して空気用ピストン20に伝えられ、空気用ピストン20も上方移動する。これにより、下室11b内が負圧状態となり、外気導入弁26が下方に弾性変形させられて、第2空気孔23aが開放される。これにより、嵌合筒部45とガイド筒部34との間の隙間および第2空気孔23aを通して、下室11b内に外気が導入される。下室11bの内圧が吐出前の状態に戻ると、外気導入弁26が再び第2空気孔23aを閉塞する。
トリガー部材100の操作および操作の解除を繰り返すと、以上の一連の作用により、吐出孔73aを通じた泡状の内容物の吐出および内容物の吸引空間S2に向けた吸引が繰り返される。
また、ノズル付勢体76による上方付勢力が、付勢部材5による上方付勢力よりも小さいことで、ステム2の下方移動に先立って、ノズル部材70をステム2に対して下方移動させることができる。これにより、内容物を吐出させた後で、上記したバックサクション作用を確実に作動させて、内容物が垂れ落ちることをより確実に抑制することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態の吐出ポンプ1Bでは、ノズル部材70に中筒部75およびノズル付勢体76が形成されていない。また、上ステム40の上端部には保持部材6が取り付けられており、保持部材6の上端部には、ノズル部材70とは別体のノズル付勢体7が取り付けられている。
図7(a)に示すように、トリガー部材100の操作によりノズル部材70が下方に押し下げられると、ノズル部材70が保持部材6に対して下方移動し、ノズル部材70の頂壁部72がドーム部7cに押し付けられる。これによりドーム部7cが弾性変形して、吸引空間S2の内容積が減少する。
以上説明したように、本実施形態の吐出ポンプ1Bでも、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9(a)に示すように、トリガー部材100の操作によりノズル部材70が下方に押し下げられると、ノズル部材70が保持部材8に対して下方移動し、吸引空間S2の内容積が減少する。
トリガー部材100の操作を継続すると、保持筒部8cの上端部にノズル部材70の頂壁部72が当接し、ノズル部材70とともにステム2が下方移動する(図9(b)参照)。これにより、泡状の内容物が保持筒部8c内に流入した後、切欠部8dを通じてノズル筒部73に流入し、吐出孔73aから吐出される。このように、保持筒部8cの切欠部8dは内容物の流路となる。
以上説明したように、本実施形態の吐出ポンプ1Cでも、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、ノズル付勢体76、7、9の上方付勢力は、付勢部材5の上方付勢力と同等若しくはそれより大きくてもよい。
Claims (4)
- 下方移動可能に配設されたステムと、
前記ステムの上端部に配設され、かつ前方に突出するとともに吐出孔が形成されたノズル筒部を有するノズル部材と、
前記ステム内に形成された収容室内に収容された逆止弁と、
前記ステムを上方付勢する付勢部材と、を備え、
前記ステムを下方移動させたときに、内容物が前記ステムを通じて前記吐出孔から吐出される吐出ポンプであって、
前記ノズル部材は、前記ステムに対して下方に向けて弾性変位可能に設けられ、
前記ノズル部材が押下されたときに、前記ノズル部材は前記ステムに対して下方移動し、前記収容室と前記吐出孔との間の流路の内容積が減少し、
前記流路には、前記ノズル部材の内部に位置する吸引空間が含まれ、
前記ノズル部材の内部には、前記ノズル部材を前記ステムに対して上方付勢するノズル付勢体が設けられ、
前記ノズル付勢体が前記ノズル部材に作用させる上方付勢力は、前記付勢部材が前記ステムに作用させる上方付勢力よりも小さく、
前記ノズル部材が前記ステムに対して下方移動したときに、前記吸引空間の内容積が減少することを特徴とする、吐出ポンプ。 - 前記ノズル部材が押下されたときに、前記流路の内容積を減少させた状態で、前記ノズル部材が前記ステムとともに下方移動することを特徴とする、請求項1に記載の吐出ポンプ。
- 前記ノズル部材を下方移動させるトリガー部材を備え、
前記トリガー部材は、前記吐出孔の下方に位置する操作部を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の吐出ポンプ。 - 前記ステムに連係して上下動する空気用ピストンおよび液用ピストンと、
内部に前記空気用ピストンが上下摺動自在に設けられた空気用シリンダと、
内部に前記液用ピストンが上下摺動自在に設けられた液用シリンダと、を備え、
前記収容室内では、前記空気用シリンダから移送される空気と前記液用シリンダから移送される内容物とが混合され、
前記流路には、前記収容室内で混合された気液混合体を発泡させて内容物を泡状にする発泡部材が設けられていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出ポンプ。
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