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JP6902044B2 - 器具の挿入制御のためのシステム及び方法 - Google Patents

器具の挿入制御のためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

関連出願
本特許出願は、2016年3月17日に出願された、”SYSTEMS AND METHODS FORINSERTION RESISTANCE MODULATION DURING
INSTRUMENT INSERTION”とう表題の米国仮特許出願第62/309,609号について優先権及びその出願日の利益を主張するものであり、この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、手術システム等の医療システム、及び最小侵襲性手術及び遠隔操作手術を含む医療動作での使用方法に関する。本開示は、器具の手動挿入に関連する挿入力を調節する(modulating)又は他に制御するためのシステム及び方法を論じる。
最小侵襲性医療技術は、診断又は外科的処置中に損傷を受ける無関係な組織の量を減少させ、それによって患者の回復時間、不快感、及び有害な副作用を低減することを意図している。外科医の手先の器用さを高め、且つ従来の最小侵襲性技術に関する制限のいくつかを回避するために、最小侵襲性の遠隔手術システムが開発されている。遠隔手術では、外科医は、器具を手で直接的に持って動かすのではなく、いくつかの形態の遠隔制御装置、例えばサーボ機構等を使用して、手術器具の動きを操縦する。ロボット支援遠隔手術では、外科医は、典型的には、患者から離れ得る位置(例えば、手術室の向こう側の位置、異なる部屋、又は患者とは完全に異なる建物)から手術部位における手術器具の動きを制御するために、マスター制御装置を操作する。遠隔手術の開始前に、(内視鏡を含む)手術器具が、手術用マニピュレータに設置され、次に医師の手動制御の下で開口手術部位に、又はより典型的にはカニューレを通して体腔内に導入される。このプロセスの間に、手術用マニピュレータは、医師による手動の器具のスムーズ且つ安全な導入を容易にし、且つ補助するように設計された制御モードに入る。このモードは、マスター制御装置を介して選択してもよく、所定のワークフローの一部として自動的に選択してもよい。
最小侵襲性の外科的処置のために、手術用マニピュレータによって制御される手術器具は、挿入される器具及び行われる処置のタイプに依存して、カニューレを含む様々なタイプのカニューレ要素を通して体腔内に導入され得る。特定のカニューレ要素を通して特定の手術器具を挿入するために必要とされる力は、カニューレ要素の材料及び幾何学形状等の特性に依存し得る。例えば、直線状であるが屈曲可能な手術器具を湾曲したカニューレを通して挿入することは、同じ手術器具を直線状のカニューレを通して挿入することと比較して、著しく大きな量の力を必要とすることがある。さらに、単一のカニューレは、大抵の場合、その長さに沿って様々な幾何学的特性を含む可能性があり、直線部分及び湾曲部分、又は直線部分及び非直線部分の様々な組合せを含む可能性がある。
このような湾曲したカニューレを通して器具(可撓性器具等)を挿入するには、不均一な量の力が必要となり、ユーザ(外科医又は手術室の他のスタッフ等)が器具の挿入プロセスをスムーズに管理することを困難にさせる可能性がある。また、カニューレシールを含むカニューレ要素を通して異なる直径を有する異なる器具を挿入するには、異なる量の挿入力が必要となり、潜在的に、オペレータが様々な器具に亘って器具挿入プロセスを管理することを当惑させるほど困難にさせる可能性がある。プロセスをスムーズに管理できないと、速度が急激に変化し、カニューレ要素の損傷(例えば、内部スクレーピング(scraping))、器具の座屈、器具が所望の器具チップ位置を行き過ぎること、ユーザの不満等を引き起こす可能性がある。様々なカニューレを通した挿入中にこれらの手術器具を取り付けて制御し、ユーザにより均一な感触を与えるために、改良されたシステム及び方法が必要とされる。
本発明の実施形態は、以下に続く特許請求の範囲によって要約される。
一実施形態では、遠隔操作式手術システムは、マニピュレータと、このマニピュレータに通信可能に結合された制御システムとを有する。マニピュレータは、医療器具に動作可能に結合されるように構成される。マニピュレータはまた、カニューレ要素を通して医療器具を移動させるように適合される。制御システムは、医療器具及びカニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する挿入プロファイルを決定するように動作する。制御システムは、挿入プロファイルに従って挿入力を制御し、カニューレ要素を通して医療器具を手動で挿入する間に医療器具の動きに影響を及ぼすように構成される。
一実施形態では、制御システムが提供される。制御システムは、複数の減衰プロファイル及び実行可能命令を記憶するメモリと、このメモリに記憶された実行可能命令を実行するように構成されたプロセッサとを含むことができる。命令を実行することにより、プロセッサに、医療器具が挿入されるカニューレを、カニューレのタイプに関連付けて識別させ、カニューレを通して挿入される医療器具の位置を決定させ、医療器具がカニューレを通して挿入されるときに、複数の減衰プロファイルから対応する減衰プロファイルを適用して、医療器具の動きを妨げさせる。
別の実施形態では、カニューレ要素を通して医療器具を挿入する間に遠隔操作式手術システムを制御する方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの要素タイプを識別するステップと、少なくとも1つの要素タイプに関連する挿入プロファイルをメモリから検索するステップと、カニューレ要素に対する医療器具の位置を決定するステップと、医療器具がカニューレ要素を通して挿入されるときに、挿入プロファイルに基づいて医療器具に妨害力又は補助力を加えるステップとを含む。要素タイプは、医療器具の器具タイプ、又はカニューレ要素のカニューレ要素タイプである。
さらに別の実施形態では、医療器具の挿入中に遠隔操作式手術システムを制御する方法が提供される。このような方法は、医療器具が挿入されるカニューレのカニューレタイプを識別するステップと、カニューレのカニューレタイプに関連するプロファイルを検索するステップと、カニューレに対する医療器具の先端チップの位置を決定するステップと、カニューレのカニューレタイプに関連するプロファイルに基づいて医療器具に力を加えるステップとを含む。
一実施形態では、カニューレを通して医療器具を挿入するときの挿入抵抗力(「挿入抵抗力」又は「抵抗力」とも呼ばれる)を調節することができるシステムが提供される。そのようなシステムは、可動入力装置に通信可能に結合された制御システムと、可撓性医療器具に動作可能に結合されるように構成されたマニピュレータとを含むことができる。可撓性医療器具は、基端部、先端部、及び基端部と先端部との間の可撓性部分を含む。マニピュレータは、カニューレを通して可撓性医療器具を移動させるように適合される。制御システムは、カニューレを識別し、カニューレに関連する減衰プロファイルを決定するように動作する。また、制御システムは、カニューレを通して手動で挿入する間に、抵抗性挿入力を調節して医療器具の動きを妨げるために、減衰プロファイルを適用するように構成される。
これらの実施形態及び他の実施形態は、添付図面及び詳細な説明を参照することにより、より良く理解され得る。
本開示の一実施形態による遠隔操作式手術システムの概略図である。 本開示の一実施形態による、3つの患者側マニピュレータ及び1つの内視鏡マニピュレータを含む患者側カートの正面図である。 本開示の一実施形態による遠隔操作式手術システムにおける外科医コンソールの正面図である。 本開示の一実施形態による、手術器具を取り付けた状態の患者側マニピュレータアームの斜視図である。 様々なカニューレ構成を通って延びる器具シャフトを示す概略図である。 様々なカニューレ構成を通って延びる器具シャフトを示す概略図である。 図5のカニューレ構成を通って延びる器具シャフトを示す一連の概略図である。 図5のカニューレ構成を通って延びる器具シャフトを示す一連の概略図である。 図5のカニューレ構成を通って延びる器具シャフトを示す一連の概略図である。 様々なカニューレ構成の挿入長さに対する挿入力を関連付けるプロットである。 様々なカニューレ構成の挿入長さに対する挿入力を関連付けるプロットである。 いくつかの実施形態に一致するコンピュータ装置を示す図である。 様々なカニューレ構成に沿った長さに対する減衰係数を関連付けるプロットである。 様々なカニューレ構成に沿った長さに対する減衰係数を関連付けるプロットである。 いくつかの実施形態に一致する、カニューレを通して医療器具を挿入する間に遠隔操作式手術システムを制御する方法のフローチャートである。 いくつかの実施形態に一致する、カニューレを通して医療器具を挿入する間に遠隔操作式手術システムを制御する別の方法のフローチャートである。 いくつかの実施形態に一致する例示的なカニューレアセンブリの平面図である。 いくつかの実施形態に一致する例示的な医療器具1400の一部を示す図である。
これらの図は、以下の詳細な説明を参照することにより、より良く理解され得る。
本開示の態様は、添付図面と併せて読むときに、以下の詳細な説明から最もよく理解される。業界の標準的な慣例に従って、様々な特徴を一定の縮尺で描いていないことが強調される。実際に、種々の特徴の寸法は、議論を明瞭化するために適宜増減され得る。さらに、本開示は、様々な例において参照符号及び/又は文字を繰り返し得る。この繰返しは、簡潔さ及び明瞭さを目的とするものであり、それ自体が議論された様々な実施形態及び/又は構成の間の関係を規定するものではない。
本発明の実施形態の以下の詳細な説明では、開示される実施形態の完全な理解を与えるために、多数の特定の詳細について記載している。しかしながら、当業者には、本開示の実施形態がこれらの特定の詳細なしに実施し得ることは明らかであろう。他の例では、本発明の実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないために、周知の方法、手順、構成要素、及び回路について詳細に説明していない。
この詳細な説明は、様々なカニューレ又は他のカニューレ要素(又は様々なカニューレ及びカニューレ要素の組合せ)を通した挿入中に手術器具を制御し、器具を挿入する外科医又は他のオペレータに一様な感触を与えるシステム及び方法を開示する。器具挿入に関連する挿入力を調節する(modulating)か、又は他の方法で制御することによって、システム及び方法は、器具の挿入を容易にし、外科医又は他のオペレータが挿入をスムーズに管理できるようにする。これは、カニューレ、他のカニューレ要素、器具、組織、又はこれらの組合せを損傷させる可能性を低下させる。
図面の図1を参照すると、例示的な遠隔操作式手術システム100が示されている。遠隔操作式手術システム100は、マスターマニピュレータシステム102を含み、マスターマニピュレータシステム102は、マスターマニピュレータがこのようなコンソール(図3参照)内に含まれる場合に、マスターコンソール102又は外科医コンソール102とも呼ばれる。マスターマニピュレータシステム102は、外科的処置及びスレーブマニピュレータシステム104に入力を与えるように構成される。スレーブマニピュレータシステム104は、患者内の手術部位で手術器具を遠隔操作するための患者側マニピュレータ(PSM)システムとも呼ばれる。本明細書では、「手術器具」が、診断処置及び外科的処置等の医療処置中にカニューレを通して挿入され得る医療器具を示すために使用される。こうして、手術器具のタイプは、切開、ステープル留め、焼灼、把持、及び組織操作の他の形態又は組合せのために設計された様々な組織操作ツールを含む。他の例示的なタイプの器具は、光、超音波、RF、蛍光透視、又は他のイメージング、標本の取出し等に使用される様々な器具タイプ等の、組織操作以外の機能のために設計された器具を含む。器具は、幾何学的形状、材料特性、又は可撓性等の機械的特性を変化させてもよい。例えば、いくつかの器具は、可撓性を有するように設計され、湾曲したカニューレによって提供されるような湾曲した挿入チャネルに適合するように容易に曲げられる。別の例として、いくつかの器具は、剛性を有するように設計されており、湾曲した挿入チャネルに容易に曲げられたり、適合したりしない。
遠隔操作式手術システム100は、最小侵襲性の遠隔操作手術を行うために使用される。本開示に記載されるシステム及び技術を実装するために使用され得る遠隔操作式手術システムの一例は、カリフォルニア州サニーベールのIntuitive Surgical, Inc.によって製造されるda Vinci(登録商標)手術システムである。一実施形態では、スレーブマニピュレータシステム104は自立式(free-standing)であってもよい(図2参照)。代替実施形態では、スレーブマニピュレータシステム104は、例えば手術ベッドを含む手術アリーナ(arena)内の他の機器に取り付けてもよい。さらに別の代替実施形態では、スレーブマニピュレータシステム104は、自立式要素とベッド取付け要素との両方を含んでもよい。
遠隔操作式手術システム100は、内視鏡等の画像取込み装置と、関連する画像処理ハードウェア及びソフトウェアとを含む画像取込みシステム106も含む。遠隔操作式手術システム100はまた、センサ、モータ、アクチュエータ、及びマニピュレータシステム102,104の他のコンポーネント、並びに画像取込みシステム106に動作可能にリンクされた制御システム108を含む。いくつかの実施形態では、制御システム108は、マニピュレータシステム102及び104のうちの一方に統合してもよい。他の実施形態では、制御システム108は、別個のハウジングに設けられ、1つ又は複数の通信リンクを介してマニピュレータシステム102及び104に結合してもよい。制御システム108のより詳細な実施形態が、図9を参照することによって理解され得る。

手術システム100は、患者に対して最小侵襲性の外科的処置を行うシステムオペレータ、一般的には外科医によって使用される。システムオペレータは、画像取込みシステム106によって取り込まれ、マスターコンソール102において視るために提示される画像を見る。外科医の入力コマンドに応答して、制御システム108は、遠隔操作式スレーブマニピュレータシステム104に結合された手術器具のサーボ機械による動作を行う。
制御システム108は、マスターマニピュレータシステム102と、スレーブマニピュレータシステム104と、画像取込みシステム106との間で制御を行うために少なくとも1つのプロセッサ及び典型的には複数のプロセッサを含む。制御システム108は、本明細書に記載の方法の一部又は全部を実施するためのソフトウェアプログラミング命令も含む。制御システム108が図1の簡略図において単一のブロックとして示されているが、システムは、(例えば、外科医コンソール102及び/又はスレーブマニピュレータシステム104上に)多数のデータ処理回路を有してもよく、処理の少なくとも一部は、オプションで入力装置に隣接して実行され、一部はマニピュレータに隣接して実行等される。多種多様な集中型又は分散型データ処理アーキテクチャのいずれかを採用してもよい。同様に、プログラミングコードは、多数の別個のプログラム又はサブルーチンとして実装してもよく、又は本明細書に記載される遠隔操作式システムの多数の他の態様に統合してもよい。
図2は、遠隔操作式手術システム100の一実施形態による患者側マニピュレータ104の正面図である。患者側マニピュレータ104は、床の上に置かれるベース120と、ベースに取り付けられた支持タワー122と、(画像取込みシステム106の一部を含む)手術ツールを支持するいくつかのアームとを含む。図2に示されるように、アーム124a,124bは、組織を操作するために使用される手術器具を支持及び移動させる器具アームであり、アーム126は、内視鏡を支持及び移動させるカメラアームである。図2は、支持タワー122の背面で支持され、且つ外科的処置を行うのに必要に応じて患者側マニピュレータの左側又は右側のいずれかに位置付けすることができるオプションの第3の器具アーム124cも示す。図2は、器具アーム124a,124b,124cにそれぞれ取り付けられた交換可能な手術器具128a,128b,128cをさらに示しており、カメラアーム126に取り付けられた内視鏡130を示す。知識のある人は、器具及びカメラを支持するアームが、天井又は壁に、又は場合によっては手術室の機器の他の部分(例えば、手術台)に取り付けられたベースプラットフォーム(固定式又は可動式)によっても支持され得ることを理解するだろう。同様に、知識のある人は、2つ以上の別個のベース(例えば、各アームを支持するのに1つのベース)を使用してもよいことを理解するだろう。手術器具128a,128bは、それぞれエンドエフェクタ129a,129bを含む。
図3は、遠隔操作式手術システム100の一実施形態によるマスターコンソール102要素の正面図である。マスターコンソール102には、左右の多自由度(DOF)のマスタツールマニピュレータ(MTM)132a,132bが装備されており、これらマスタツールマニピュレータは、手術用ツール(内視鏡及び様々なカニューレを含む)を制御するために使用される運動学的連鎖である。MTM132は、単に「マスター」と呼ばれ得、それらの関連するアーム124及び手術器具128は、単に「スレーブ」と呼ばれ得る。外科医は、典型的には親指及び人差し指で各MTM132上の摘み(pincher)アセンブリ134a,134bを把持し、摘みアセンブリを様々な位置及び向きに動かすことができる。各MTM132a,132bによって、一般に、複数の自由度、典型的には6自由度(3回転自由度及び3並進自由度)を有するマスター作業空間内での移動が可能になる。
ツール制御モードが選択されると、各MTM132は、患者側マニピュレータ104の対応する器具アーム124を制御するために結合される。例えば、器具アーム124a及び器具128aを制御するために左側MTM132aを結合してもよく、器具アーム124b及び器具128bを制御するために右側MTM132bを結合してもよい。第3の器具アーム124cが外科的処置中に使用され、且つ左側に位置付けされる場合に、左側MTM132aは、制御アーム124a及び器具128aを制御アーム124c及び器具128cに切り替えることができる。同様に、第3の器具アーム124cが外科的処置中に使用され、且つ右側に位置付けされる場合に、右側MTM132aは、制御アーム124b及び器具128bを制御アーム124c及び器具128cに切り替えることができる。代替実施形態では、第3の器具アームは、手術の利便性に適応させるために、左側又は右側MTMのいずれかによって制御してもよい。場合によっては、MTM132a,132bと、アーム124a/器具128aの組合せと、アーム124b/器具128bの組合せとの間の制御割当を交換してもよい。これは、例えば、内視鏡が180度回転した場合に行われ、それによって内視鏡の視野内を移動する器具は、外科医が動かしているMTMと同じ側にあるように見える。
外科医コンソール102は、立体画像表示システム136も含む。立体内視鏡130によって取り込まれた左側画像及び右側画像は、対応する左右ディスプレイに出力され、外科医は、ディスプレイシステム136上で三次元画像として知覚する。1つの構成では、MTM132は、ディスプレイシステム136の下に位置付けされ、それによってディスプレイに示された手術用ツールの画像が、ディスプレイの下の外科医の手と同一位置にあるように見える。この特徴により、外科医は、手を直接的に見ているかのように、3次元ディスプレイ内の様々な手術ツールを直感的に制御することができる。従って、関連する器具アーム及び器具のMTMサーボ制御は、内視鏡画像基準フレームに基づいている。
内視鏡画像基準フレームは、MTMがカメラ制御モードに切り替えられる場合にも使用される。例えば、カメラ制御モードが選択される場合に、外科医は、MTMの一方又は両方を一緒に動かすことによって内視鏡の先端部を移動させることができる(2つのMTMの部分は、2つのMTM部分がユニットとして一緒に移動するように見えるように、サーボ機械によって結合され得る)。次に、外科医は、画像を手の中に保持しているかのようにMTMを動かすことによって、表示された立体画像を直感的に移動(例えば、パン、チルト、ズーム)することができる。
外科医コンソール102は、典型的には、患者側マニピュレータ104と同じ手術室内に配置されるが、コンソールを操作する外科医が滅菌場の外側にいるように位置付けされる。1人又は複数のアシスタントが、典型的には、滅菌手術場内で作業する(例えば、患者側カート上のツールを交換する、手動で後退させる等)ことによって、外科医を補助する。従って、外科医は滅菌場から離れて操作するので、コンソールは手術室とは別の部屋又は建物に位置してもよい。いくつかの実装形態では、2つの外科医コンソール102(互いに同じ位置にあるか、又は互いに離れている)を一緒にネットワーク接続して、2人の外科医が手術部位でツールを同時に見て制御することができる。
図4は、手術器具128cが取り付けられた状態の制御アーム124cのマニピュレータ部分140の斜視図である。手術中に通常使用される滅菌ドレープ及び関連機構が、明瞭化のために省略されている。マニピュレータ140は、ヨー・アクチュエータ142、ピッチ・アクチュエータ144、及び挿入及び引抜き(I/O)アクチュエータ146を含む。手術器具128cは、取付けキャリッジ149を含む器具スパー(spar)148に取り付けられた状態で示されている。例示的な直線状のカニューレ150が、カニューレ取付け部152に取り付けられた状態で示されている。以下でより詳細に説明するように、他のタイプのカニューレを使用してもよい。器具128cのシャフト154が、カニューレ150を通って延びる。マニピュレータ140は、器具シャフトに沿って配置された静止した遠隔運動中心156(「遠隔中心156」とも呼ばれる)の周りに器具128cを動かすように機械的に拘束される。ヨー・アクチュエータ142は、遠隔中心156の周りにヨー運動158を提供し、ピッチ・アクチュエータ144は、遠隔中心156の周りにピッチ運動160を提供し、I/Oアクチュエータ146は、遠隔中心156を通した挿入及び引抜き運動162を提供する。マニピュレータ140は、I/Oアクチュエータ146の挿入軸線に沿った位置及び速度を追跡するためのエンコーダを含むことができる。典型的には、遠隔中心156は、手術中に患者の体壁の切開部に係止され、意図する外科的タスクを実施するのに十分なヨー運動及びピッチ運動を可能にする。あるいはまた、遠隔運動中心は、患者に接触することなくより大きな可動域を可能にするために、体の外側に位置してもよい。知識のある人は、遠隔運動中心の周りの動きは、ソフトウェアの使用によって、又は機械的アセンブリによって規定される物理的制約によって制約され得ることを理解するだろう。
取付けキャリッジ149及び器具力伝達アセンブリ164における力伝達ディスクを一致させることによって、マニピュレータ140内のアクチュエータからの作動力が、器具128cの様々な部分を移動させるために結合し、湾曲したシャフト154の先端部に取り付けられた組織プローブ166を位置付け及び向き合せする。このような作動力は、典型的には、器具シャフト154を回転させる(こうして、遠隔中心156を通る別のDOFを与える)。力伝達アセンブリの実施形態は、米国特許第6,331,191号(1999年10月15日に出願され、”Surgical Robotic Tools, Data Architecture, and Use”を開示する)、及び米国特許第6,491,701号(2001年1月12日に出願され、”Mechanical Actuator Interface System for Robotic Surgical Tools”を開示する)に提供されており、これら文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。代替実施形態では、器具128cは、シャフトの先端部に、追加のヨー及びピッチDOFsを与える手首を含むことができる。組織プローブ166は、例えば、一般的な組織マニピュレータ、組織エレベータ、又は組織リトラクタ(retractor)であってもよい。代替実施形態では、器具128cは、撮像要素を含んでもよい。
図5は、湾曲したカニューレと受動的な可撓性手術器具との組合せを支持し、且つ移動させる例示的な患者側ロボットマニピュレータの一部の概略図である。図5に示されるように、遠隔ロボット操作式手術器具502は、力伝達機構504と、可撓性器具シャフト506と、エンドエフェクタ508とを含む。この例では、力伝達機構504は、医療器具がカニューレを通って移動した後に、カニューレから基端方向に延びるように構成される医療器具の基端部に配置され、エンドエフェクタ508は、医療器具がカニューレを通って移動した後に、カニューレから先端方向に延びるように構成された医療器具の先端部に配置され、可撓性器具シャフト506は、基端部と先端部との間の可撓性部分である。器具502は、外科的処置のために設計された医療器具の一例である。他の例示的な医療器具には、医療処置中にカニューレを通して挿入され得る様々な撮像装置及び他のツールが含まれる。器具502は、(図4のマニピュレータ140のような)マニピュレータ512の(図4のキャリッジ149のような)器具キャリッジ510に取り付けられる。前に説明した構成要素は、明瞭にするために概略的に示されている。インターフェイスディスク514は、マニピュレータ512内のサーボアクチュエータからの作動力を、器具502要素を移動させるために結合する。エンドエフェクタ508は、例示的に、単一のDOF(例えば、顎部を閉じる)で動作する。1つ又は複数のエンドエフェクタDOF(例えば、ピッチ、ヨー)を与える手首(米国特許第6,817,974号(2002年6月28日出願され、”Surgical tool having positively positionable tendon-actuated
multi-disk wrist joint”を開示する)参照(この文献は参照により本明細書に組み込まれる))は、オプションであり、示されていない。多くの器具の実装には、このような手首は含まれていない。手首を省略すると、マニピュレータ512と器具502との間の作動力のインターフェイスの数が簡素化され、この省略は、基端側力伝達機構504と先端側作動部品との間に必要となる力伝達要素の数を減少させる。
図5は、基端部522、先端部524、及び基端部522と先端部524との間に延びる中央チャネル526を有する湾曲したカニューレ520をさらに示す。湾曲したカニューレ520は、例示的なカニューレ要素である。カニューレ要素は、医療処置中に医療器具を挿入することができるチャネルを物理的に形成する構成要素を含む。カニューレ要素の他のタイプの例には、物理的シールを提供するためにカニューレに近接して配置され得る様々な幾何学的形状、材料、及びサイズのカニューレシール、医療器具に利用可能なチャネルの内径を減少させるためにカニューレに挿入され得る様々な幾何学的形状、材料、及びサイズのカニューレリデューサ(reducer)が含まれる。
湾曲したカニューレ520はまた、直線部分及び湾曲(非直線)部分を含む例示的なカニューレタイプである。他のカニューレタイプの例には、直線状カニューレ、複数の非平行直線部分を含むカニューレ、異なる曲率を有する複数の湾曲部分を含むカニューレ、直線部分及び非直線部分の他の組合せを含むカニューレ、異なる内径又は外径を有するカニューレ、異なる材料を有するカニューレ、医療処置等のために組み立てられたマルチピースカニューレが含まれる。
湾曲したカニューレ520は、一実施形態では、剛性の単一部品のカニューレである。図5に示されるように、湾曲したカニューレ520の基端部522は、マニピュレータ512のカニューレ取付け部516に取り付けられる。器具の初期展開中に、ユーザは、挿入軸線に沿ってマニピュレータ512のキャリッジ510に力を手動で加えることによって、湾曲したカニューレ520を通して器具を前進させる。力は、キャリッジ510又は器具502に直接的に加えることができる。器具502の可撓性シャフト506は、可撓性シャフト506及びエンドエフェクタ508の先端部分が、手術部位530に到達するために、カニューレ520の先端部524を越えて延びるように、湾曲したカニューレ520の中央チャネル526を通過する。遠隔手術の間に、キャリッジ510によって提供されるマニピュレータ512のI/O作動は、カニューレ520を通して器具502の可撓性シャフト506を挿入して引き出し、エンドエフェクタ508を出し入れする。
上述した実施形態では、カニューレ及び器具シャフトは、ステンレス鋼又はガラスエポキシ複合材料等の剛性材料で形成してもよい。あるいはまた、これらカニューレ及び器具シャフトは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ガラス又はカーボン充填ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、又はガラス繊維エポキシ又は炭素繊維エポキシ複合構造のような高弾性率のプラスチック等の可撓性材料で形成してもよい。シャフト又はカニューレの内径及び外径並びに物理的構造は、使用中に身体に加えることができる力の大きさを制限するために、又は構造体が使用中に器具又はカニューレ内の湾曲したガイド経路に追従して十分に曲がることを可能にするために、各材料選択に固有に(uniquely)選択される。材料組成及び可撓性に関する情報を含む、カニューレ及び器具シャフトに関する追加の情報は、米国特許出願第12/618,608号(2009年11月13日に出願され、”Curved Cannula Instrument”を開示する)に詳細に提供されており、この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、タグ532が、基端部522の取付けフィッティング(fitting)に固定されるか、又は取り付けフィッティング内に埋め込まれ得る。タグ532は、無線周波数識別(RFID)タグであり得る。他の実施形態は、バイナリパターンを有する磁気タグ等の別の機械可読タグを含んでもよい。機械可読タグ532は、無線通信を介して読み取ることができ、又は手術前にスキャンし得るQRコード(登録商標)又はバーコード等の可視機械可読タグであってもよい。タグ532を読み取ることによって、手術システム100は、カニューレデータベースからカニューレ520のタイプを識別することができる。カニューレ520のタイプを識別することは、カニューレ520を特徴付ける幾何学的情報をメモリから検索することができる。例えば、カニューレ520のタイプを識別することによって、第1の部分528a及び第2の部分528bの長さ及び直径が、制御システム108の処理装置によってアクセスされ得る。いくつかの実施形態では、手術システム100のオペレータは、その処置を開始する前に、処置中に使用されるカニューレのタイプを手動で選択することができる。
手術システム100と共に使用し得る器具及びカニューレの可撓性、幾何学的形状、及び材料の相違に起因して、所与のカニューレを通して所与の器具を移動させるためにユーザが必要とする力は、異なるカニューレを通して異なる器具を移動させるか、又は異なるカニューレを通して同じ器具を移動させるのに必要な力とは実質的に異なり得る。さらに、所与のカニューレを通して所与の器具を移動させるためにユーザが必要とする力は、器具がカニューレを通して挿入される間に、実質的に変化し得る。カニューレ520は、直線状の第1部分528aと、湾曲した第2部分528bとを含む。可撓性シャフト506の先端チップがユーザによって第1の部分528aを通して押し込まれるが、第1の量の力が、先端チップを所望の速度で動かすために必要とされ得る。可撓性シャフト506の先端チップが第2の部分528bを通過するとき、可撓性シャフト506の先端チップは、第2の部分528bの内壁と相互作用して、それによって第2の量の力が、先端チップを所望の速度で動かすために必要とされ得る。第2の量の力は、第1の量の力よりも大きくてもよい。そのため、ユーザは、器具を第1の部分528a内でより速く挿入し、部分528aから528bに移行する際に(潜在的にカニューレの内壁に損傷を与え、器具の座屈も引き起こす可能性がある)急速に減速させ得る。器具がカニューレに存在し、部分528bから528cに移行するときに、ユーザは部分528bよりも速く器具を挿入する傾向があり、潜在的に標的チップ位置を通り越し、意図せずに組織を突き刺す可能性がある。本明細書で提供されるように、制御システム108は、キャリッジ510を介してマニピュレータ512によって提供される抵抗力(すなわち、減衰力)を補償する量を調整する(adjust)ように構成することができ、それによって手動挿入プロセス全体を通じて、カニューレ520の先端チップの速度は、可撓性シャフト506の先端チップがカニューレ520を出るときに、カニューレ520の長さに沿って一定のままである。本明細書に提供されるように、制御システム108は、キャリッジ510を介してマニピュレータ512によって提供される補助力(すなわち、負の減衰力又は補助力)を補償する量を調整して、同じ結果を達成することができる。こうして、制御システム108の様々な実施形態は、挿入プロファイルに従って挿入力を制御して、カニューレ要素を通して医療器具を手動で挿入するために加えられる手動挿入力の空間的均一性を高めるように構成することができる。挿入力の制御は、抵抗力の補償量の調節、補助力の補償量の調節、又は抵抗力の補償量と補助力の補償量との両方を調節することによって達成することができる。例えば、制御システム108は、カニューレ要素に対する第1の器具の位置に抵抗力を与え、カニューレ要素に対する、異なる器具の位置である第2の器具の位置に補助力を与えるように構成され得る。
手術システム100と共に使用され得る器具及びカニューレ要素(カニューレを含む)のタイプの材料、直径、及び長さは、制御システム108の1つ又は複数のデータベースに記憶することができる。例えば、第1の部分528aの長さL1及び第2の部分528bの長さL2を、湾曲部分528bの曲率を特徴付ける情報等の他の情報と共にデータベースに記憶してもよい。この情報から、制御システム108は、カニューレ又は医療器具への損傷を防止し且つ器具の突然の動きを防止するために手動の器具挿入中のユーザの速度に応じて、異なるカニューレの異なる部分を通して異なる可撓性器具を移動させるために必要とされる異なる量の力、及び異なるカニューレの異なる部分を通して異なる可撓性器具の動きに抵抗するために加えるべき力の異なる調節量又は補償量を計算することができる。
図6は、湾曲したカニューレの別の実施形態と受動的な可撓性手術器具との組合せを支持して移動させる例示的な患者側ロボットマニピュレータの一部の概略図である。図5と同様に、図6は、力伝達機構504、可撓性器具シャフト506、及びエンドエフェクタ508を含む遠隔ロボット操作式手術器具502を示す。器具502は、(図4のマニピュレータ140のような)マニピュレータ512の(図4のキャリッジ149のような)器具キャリッジ510に取り付けられる。
可撓性器具506は、その先端チップがカニューレ620から出ているように示されている。カニューレ620は、複数の湾曲部を含む。カニューレ620の長さは、長さL3を有する第1の直線部分622a、長さL4を有する第1の湾曲部分622b、長さL5を有する第2の直線部分622c、及び長さL6を有する第2の湾曲部分622dの4つの部分に分けることができる。チャネル626を通して可撓性シャフト506の先端チップを移動させながら、キャリッジ510を介してマニピュレータ512によって加えられる有効な力がない初期手動挿入の間に、第1の量の抵抗力は、先端チップが第1の部分622a内にある間にユーザによって知覚され得、第2の量の抵抗力は、先端チップが第2の部分622b内にある間にユーザによって知覚され得、第3の量の抵抗力は、先端チップが第3の部分622c内にある間にユーザによって知覚され得、第4の量の抵抗力は、先端チップが第4の部分622d内にある間にユーザによって知覚され得る。さらに、第5の量の抵抗力は、先端チップが第4の部分622dを超えた後にユーザによって知覚され得る。第1、第2、第3、第4、及び第5の量の抵抗力は、互いに異なってもよく、ユーザがキャリッジ510を沿って移動させる速度にも依存してもよい。これらの量の力は、挿入力プロファイルを規定することができ、カニューレ620を識別するカニューレタイプに関連する抵抗力調節方法で使用することができる。
図7A、図7B、及び図7Cは、図5のカニューレ構成を通って延びる器具シャフトを示す一連の概略図である。図7Aは、カニューレ520の第1の部分528a内に存在する可撓性器具シャフトの先端チップを示す。図7Bは、カニューレ520の第2の部分528b内に存在する可撓性器具シャフトの先端チップを示す。第2の部分528bが湾曲しているので、ユーザは、直線部分528aの長さL1に沿って先端チップを押すのに必要とされるよりも大きな量の力を、可撓性器具シャフトの先端チップを湾曲部分528bの長さL2に沿って所与の速度で押し得る。図7Cは、カニューレ520を出たときの可撓性器具シャフトの先端チップを示す。カニューレ520を出ると、カニューレ520を通して可撓性器具シャフトを押すのに必要な力が減少し得る。
図8A及び図8Bは、カニューレ520及びカニューレ620にそれぞれ関連する挿入力プロファイルを示す。図8Aに示されるように、可撓性シャフト506の先端チップのような器具の先端チップを移動させるのに必要な挿入力は、図7A〜図7Cに関連して上述したように、カニューレ520の長さに沿って変化する。先端チップが第1の部分528a内に位置している間に(長さL1に関連し、図7Aに示される)、要求される力は第1のレベルにある。可撓性シャフトの先端チップが(図7Bに示されるように)湾曲部分528b内に入ると、必要な力のレベルが増大する。先端チップが(図7Cに示されるように)湾曲部分528bを越えた後に、一定速度で移動させるのに必要な力のレベルは減少する。先端チップが湾曲部分528bを越えた後に一定速度のために必要な力のレベルは、先端チップを第1部分528aに沿って動かすのに必要な力のレベルよりも高くなり得る。いくつかの実施形態では、可撓性シャフト506の先端チップが所与の部分内に位置付けされるときに必要とされる力のレベルは、低、中、及び高力レベル等のカテゴリに割り当てられ得る。
図8Bは、カニューレ620に関連する挿入力プロファイルを示す。カニューレ620が複数の湾曲部を含むので、カニューレ620に関連する挿入力プロファイルは、図8Aに示されるように、カニューレ520の挿入力プロファイルよりも複雑となり得る。図8Bに示されるように、可撓性シャフト506の先端チップをカニューレ620のチャネル626に沿って移動させるために必要な挿入力は、可撓性シャフト506の先端チップが長さ軸線に沿ってL3とL4との間、L5とL6との間に規定される湾曲部、部分622b及び部分622d内にある場合に、より大きくなり得る。一般に、可撓性シャフトの先端チップを移動させるのに必要な挿入力は、湾曲部分の数及び湾曲の程度とともに増大する。
図8A及び図8Bの挿入力プロファイルが簡略化された形態で示されており、可撓性器具のシャフトの先端チップを一定速度で移動させるためにユーザによって加えられる力が、カニューレの所与の部分内で略一定である。これは、挿入力プロファイルを提示する際に明確化のために行われる。いくつかの実装形態では、挿入力プロファイルは、力のバンド(幅)によって表してもよい。例えば、図8Aのx軸線に沿って0からAまでの範囲は、「低い」挿入力が必要であることを示し得る。AとBとの間の範囲は、「中間」レベルの挿入力が必要であることを示し得る。Bより高い力は「高い」挿入力であるとみなされ得る。これらのレベル又はバンドは、手動で加えられた挿入力を調節する際に使用するための適切な減衰力プロファイルを決定する際に使用され得る。いくつかの挿入力プロファイルにおいて、より多くの又はより少ないレベルを含んでもよい。
図9は、いくつかの実施形態に一致する、図1の制御システム108に対応し得るコンピュータシステム900を示す図である。コンピュータシステム900のコンポーネントは、マスターマニピュレータシステム102及び/又はスレーブマニピュレータシステム104に含めてもよい。さらに、コンピュータシステム900は、制御システム108を提供するために、ネットワーク又は通信リンクを介してマスターマニピュレータシステム102及び/又はスレーブマニピュレータシステム104と通信するように構成された複数のサーバのうちのサーバ又は1つのサーバであってもよい。図9に示されるように、コンピュータシステム900は、有線接続又は無線接続を表し得るネットワーク通信リンク904を介してネットワークと通信するように構成されたネットワークインターフェイスコントローラ(NIC)902を含む。いくつかの実施形態と一致して、NIC902は、無線ブロードバンドコンポーネント、無線衛星コンポーネント、又はネットワークを介して他の装置と通信するように構成された無線周波数(RF)、マイクロ波周波数(MWF)、及び/又は赤外線(IR)コンポーネントを含む様々な他のタイプの無線通信コンポーネント等の無線通信コンポーネントを含む。NIC902は、Wi−Fi(登録商標)、3G、4G、HDSPA、LTE、RF、NFC、IrDA、HomeRF、DECT、Wireless Telemetory、IEEE802.11a,b,g,n,ac,又はad、Bluethooth(登録商標)、BLE、WiMAX、Zigbee(登録商標)等の1つ又は複数の無線ネットワークプロトコルに従って情報を送受信することができる。
いくつかの実施形態と一致して、コンピュータシステム900は、コンピュータシステム900内の様々なコンポーネントを相互接続し、且つ様々なコンポーネント同士の間で情報を通信するためのシステムバス903を含む。そのようなコンポーネントは、1つ又は複数のプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理装置(GPU)又はデジタル信号プロセッサ(DSP)であり得る処理装置906と、ランダムアクセスメモリ(RAM)、内部メモリ要素、読出し専用メモリ(ROM)、又は外部又はスタティック光、磁気、又は固体メモリに対応し得るデータ記憶又はメモリ要素908とを含む。いくつかの実施形態と一致して、コンピュータシステム900は、コンピュータシステム900のユーザ101に情報を表示するためのディスプレイ要素910をさらに含む。ディスプレイ要素910は、図3の立体画像ディスプレイシステム136であってもよい。ディスプレイ要素910は、追加のディスプレイであってもよい。コンピュータシステム900は、入力要素912も含み、ユーザ101等のコンピュータシステム900のユーザがコンピュータシステム900に情報を入力することを可能にする。そのような情報は、器具選択命令及び器具移動命令を含むことができる。入力要素912は、物理的又は仮想的なキーボード又はキーパッド、マウス、タッチスクリーン、マイクロホン、視線追跡システム、及びこれらの組合せ等の複数のコンポーネントを含むことができる。
コンピュータシステム900は、ユーザがマニピュレータアーム124a,124b,124c及び/又は器具128a,128b、及び128cの動きを指示できるように構成されたナビゲーション制御コンポーネント914をさらに含むことができる。いくつかの実施形態と一致して、ナビゲーション制御コンポーネント914は、マウス、トラックボール、又は他のそのような装置であってもよい。ナビゲーション制御コンポーネント914は、図3のマスタツールマニピュレータ(MTM)132a及び132bであってもよい。
コンピュータシステム900は、センサ要素918も含むことができる。センサ要素918は、センサ機能を提供し、手術システム100又は制御システム108に結合されたセンサ周辺装置に組み込まれたセンサに対応し得る。センサ要素918は、スレーブマニピュレータシステム104及びマスターマニピュレータシステム102の物理的構成及び運動に関する情報を取り込む感知装置を含んでもよい。センサ要素918は、カメラ及び撮像要素、加速度計、リニアエンコーダ、角度エンコーダ、生体測定読取機、モーションキャプチャ装置、及びスレーブマニピュレータシステム104に関する情報を提供可能な他の装置を含んでもよい。
コンピュータシステム900は、メモリ要素908に含まれる命令の1つ又は複数の一連の命令を実行する処理装置906によって特定の動作を実行することができる。他の実施形態では、本開示を実施するために、ハードウェア回路を、ソフトウェア命令の代わりに、又はソフトウェア命令と組み合わせて使用してもよい。ロジックは、コンピュータ可読媒体又は機械可読媒体で符号化してもよく、これら媒体は、実行のためにメモリ要素908を含む処理装置906に命令を与えることに関与する任意の媒体を指し得る。いくつかの実施形態に一致して、コンピュータ可読媒体は、有形で且つ非一時的である。
図9に示されるように、メモリ要素908は、図8A及び図8Bの挿入力プロファイルのような、挿入力プロファイル920を記憶することができる。メモリ要素908は、減衰プロファイル922、医療器具データベース924、及びカニューレデータベース926をさらに記憶することができる。挿入力プロファイル920は、挿入力対器具の可撓性シャフトの先端チップを所望の速度で動かすために必要な挿入力を表す数値のアレイとして記憶してもよい。メモリ要素908は、多くの異なる挿入力プロファイル920を記憶することができる。例えば、図8Aの挿入力プロファイルは、特定の医療器具及び特定のカニューレに関連する挿入力プロファイルを表すことができる。図8Aの挿入力プロファイルは、特定の所望の速度についてこの情報を含むことができ、同じ医療器具及びカニューレについての異なる所望の速度が固有の挿入力プロファイルを有し得る。
処理装置906は、挿入力プロファイルを受け取り、カニューレを通る器具の動き及び運動の速度に従って、図5及び図6のキャリッジ510に含まれるアクチュエータによって加えられた減衰係数のアレイを計算することができる。
図10A及び図10Bは、それぞれカニューレ520及び620に関連する減衰係数プロファイルを形成する例示的な減衰係数の図を示す。図10Aに示されるように、可撓性シャフト506の先端チップがカニューレ520の第1の部分528a内にある間に、より高い減衰係数を適用してもよい。可撓性シャフト506の先端チップがカニューレ520の第2の部分528b内にある間に、相対的に低い減衰係数を適用してもよい。所与の速度で動くのに必要とされる力がより小さい場合に、より高い減衰係数を適用することは、第1の部分528aを通る可撓性シャフト506の先端チップの進行を効果的に遅らせることができる。第2の部分528bの湾曲のために第2の部分528bで力要件が上がると、適用される減衰係数をより小さくしなければならない。より低い力が必要な場合にはより高い減衰係数を適用し、より大きい力が必要な場合にはより低い減衰係数を適用することによって、制御システム108は、カニューレ520の全長に沿って、さらにカニューレ520を超えて延びても均一な速度を与えることができる。減衰係数の適用無しに、カニューレ520及び620内の湾曲部によって引き起こされる力要件の変化は、手動の器具導入中に速度の変化を引き起こす可能性がある。いくつかの実施形態では、減衰係数は、減衰力のカテゴリレベルで扱われる(bracketed)か、又は他に減衰力のカテゴリレベルに関連付けられ得る。x軸線に沿ったAより下の範囲の減衰力又は減衰力係数は、「低」力のカテゴリとしてみなされ又はこれに割り当てられ得る。AとBとの間の範囲は、「中」力のカテゴリに割り当てられ得る。Bを超える範囲は、「高」減衰力カテゴリに割り当てられ得る。従って、いくつかの減衰プロファイルは、長さ及び関連するカテゴリ又はレベルを記憶することができる。他の実施形態では、より多い又は少ない減衰力レベル又は関連する減衰力係数を提供することができる。
図11は、カニューレを通して医療器具を挿入する間に遠隔操作式手術システムを制御する方法1100のフローチャートである。方法1100は、複数の列挙されたステップ又は動作として示されている。追加の動作を、列挙された動作の前、後、間に、又は列挙された動作の一部として実行してもよい。さらに、方法1100のいくつかの実施形態は、1つ又は複数の列挙された動作を省略してもよい。方法1100の動作は、図1の手術システム100の制御システム108によって実行してもよい。
図11に示されるように、方法1100は、カニューレが特定のタイプのカニューレに関連付けられて識別されるステップ1102から開始することができる。一例として、制御システム108(図1)は、カニューレ520上に配置されたタグ532を読み取ることによって、カニューレ520(図5)を識別することができる。タグ532は、カニューレデータベース926(図9)に存在する識別子を含むことができる。カニューレデータベース926は、第1の部分528aの長さL1及び第2の部分528bの長さL2等、カニューレ520に関する幾何学的情報を含むことができる。幾何学的情報には、第2の部分528bの曲率も含まれ得る。いくつかの実施形態では、材料情報もカニューレデータベース926に含まれ得る。さらに、タグ532は、挿入力プロファイル920からの挿入力プロファイル又は減衰プロファイル922からの減衰プロファイル(図9)を選択するために使用され得る。
ステップ1104において、カニューレを通して挿入される医療器具の位置が決定され得る。例えば、制御システム108は、マニピュレータ140及びキャリッジ510に関連する1つ又は複数のエンコーダにアクセスして、キャリッジ510の位置を決定することができる。医療器具データベース924内の医療器具に関する情報にアクセスすることによって、医療器具の長さ等の情報を、データベース924に記憶された器具プロファイルから取得することができる。キャリッジ510の位置及び医療器具の長さは、制御システム108によって、医療器具の先端チップの位置又は配置を決定するために使用され得る。さらに、医療器具の先端チップの位置を決定する際に、カニューレデータベース926からの情報も使用され得る。いくつかの実施形態では、医療器具は、医療器具の可撓性シャフトの先端チップにおける追跡装置又は先端チップに近接した追跡装置を含むことができる。例えば、医療器具の先端チップは、電磁場追跡器、又は手術現場における医療器具の先端チップの配置を決定するために使用される他の適切な装置を含むことができる。
ステップ1106において、複数の減衰プロファイルのうちの1つは、医療器具がカニューレを通して挿入されるときに、医療器具の動きに抵抗するように適用される。例えば、ユーザは、医療器具を設置し、その医療器具をある速度で押し通すことによって手動でカニューレ520に挿入することができる。制御システム108は、識別可能な挿入長さに関連する複数の減衰係数を有する減衰プロファイルを適用することができる。従って、制御システム108は、本明細書に記載されるように、カニューレの湾曲部分の間に、カニューレの直線部分の間に加えられる減衰係数よりも低い減衰係数を適用することができる。このようにして、制御システム108は、カニューレ内の異なる位置で異なる量の力を必要とする(減衰プロファイルを介した)挿入抵抗を調節することができ、ユーザが医療器具をより一貫した速度でカニューレを通して動かすことを可能にする。
いくつかの実装形態では、複数の減衰係数を有する減衰プロファイルは、挿入力プロファイルに基づいて計算することができる。挿入力プロファイルは、特定のカニューレ及び特定の医療器具に関連付けることができる。挿入力プロファイルは、医療器具がスレーブマニピュレータシステム104に適切に接続された後に、及びカニューレが制御システム108に識別された後に、図9のメモリ要素908のようなメモリ要素から取得することができる。
図12は、カニューレを通して医療器具を挿入する間に遠隔操作式手術システムを制御する方法1200のフローチャートである。方法1200は、複数の列挙されたステップ又は動作として示されており、列挙された動作の前、後、間に、又は列挙された動作の一部として他の動作を含むことができる。方法1100の動作は、図1の手術システム100の制御システム108によって実行してもよい。
方法1200の実施形態は、医療器具が挿入されるカニューレのカニューレタイプが識別されるステップ1202において開始され得る。識別は、コンピュータシステム900(図9)のメモリ要素908に記憶されたカニューレデータベース926に照会することを含み得る。ステップ1204において、カニューレに関連するプロファイルがメモリから検索され得る。例えば、カニューレデータベース926から取得したカニューレのタイプ又は識別子を使用して、挿入力プロファイルを挿入力プロファイル920から得ることができ、及び/又は減衰プロファイルを減衰プロファイル922から得ることができる。
ステップ1206において、カニューレを通して挿入される医療器具の先端チップの位置を決定することができる。その位置は、カニューレ自体に対して決定してもよい。例えば、制御システム108は、医療器具502の可撓性シャフト506の先端チップがカニューレ620の部分622c内に位置付けされていると判断することができる。検索された減衰プロファイル又は検索された挿入力プロファイルを参照することによって、カニューレ620の部分622cに関連する減衰力係数を決定することができる。例えば、減衰力係数は、減衰力係数のアレイに含めてもよく、アレイの各値は、カニューレ620に沿った又はカニューレ620の一部の特定の位置に関連付けられる。
ステップ1208において、減衰係数を適用して、現在の挿入速度に対する減衰力を与えることができる。挿入速度は、一定期間に亘るキャリッジ510の位置の微分に基づいて制御システム108によって決定してもよい。減衰係数の適用は、これら直線部分622a及び622cのうちの1つに沿った挿入速度の減少を生じさせ得る。湾曲部622b、622d内で医療器具の挿入速度が自然に低下し得るため、減衰係数は、挿入速度の減少や僅かな低下を生じさせない。減衰係数の適用及び大きさは、カニューレに沿った位置によって変化し得るので、挿入速度をより均一にすることができ、これは、器具が直線状部分から形態622a〜622b等の湾曲部分に移行するときに、カニューレの内壁を損傷させる可能性を低減させるだけでなく、器具を座屈させる可能性を低減させることができる。
方法1200の実施形態は、医療器具の挿入速度を監視するステップをさらに含むことができる。医療器具の挿入速度に減衰係数を適用することによって、医療器具の挿入速度が速度閾値を超えるかどうかを判定することができる。例えば、カニューレの湾曲部にかかわらず、低挿入速度を一貫してより容易に維持することができる。そのような場合に、減衰係数を適用すると、ユーザに大きな利益を与えることなく処置を遅くさせる可能性がある。速度閾値は、カニューレ及びカニューレを通して挿入される医療器具に依存し得る。例えば、カニューレ520の第1の部分528aに異なる速度閾値を適用し、次にカニューレ520の第2の部分528bに速度閾値を適用してもよい。さらに、医療器具の挿入速度に減衰係数を適用することは、医療器具がカニューレを通過するときに、カニューレタイプの第1の部分に関連する第1の減衰係数を適用し、次にカニューレタイプの第2の部分に関連する第2の減衰係数を適用することを含み得る。
前述の議論の多くは、可撓性医療器具及び湾曲したカニューレに関連している。しかしながら、説明した技術は、剛性医療器具、直線状カニューレ、他のカニューレ要素等と共に使用することもできる。図13は、実施形態に一致する例示的なカニューレアセンブリ1300を示す。カニューレアセンブリ1300は、2つのカニューレ要素、すなわち、直線状カニューレ1320及びカニューレシール1310を有する。カニューレシール1310は、基端側開口部1312及び基端側開口部1312よりも直径が小さい先端側開口部1314を含む。医療処置中に、医療器具(手術器具502又は剛性手術器具等)をカニューレシール1310を通して挿入することができる。器具がシールを通して挿入され、シールと相互作用するときに、異なる抵抗力がカニューレシールによって与えられ得る。上述の技術は、器具がシールを通して挿入されるときに必要とされる手動挿入力の均一性を高めるために使用することもできる。例えば、上述の技術は、より多くの器具がシール1310を通してカニューレアセンブリ1300に挿入されるときに必要とされる手動挿入力の変化を減少させるために使用することができる。均一性の増大、必要とされる手動挿入力の変化の減少は、適切な基準を満たすのに十分であり得る。いくつかの例示的な基準には、必要な手動挿入力の変化が、平均的な人間のオペレータには認識されず、平均的な人間のオペレータに医療器具を誤挿入させるのに十分ではなく、10%以内であり、又は他の適切な基準が含まれる。
図14は、実施形態に一致する例示的な医療器具1400の一部を示す。医療器具1400は、手首1420を介してエンドエフェクタ1410に結合されたシャフト1405を含む。エンドエフェクタ1410と手首1420との幾何学的形状は異なるが、エンドエフェクタ1410及び手首1420は、略同じ直径d1を有する。器具1400はまた、シース1440によって覆われる第1の部分1430と、第2の部分1450とを含む。シース1440が断面図で示されているので、シース1440によって覆い隠される医療器具1400の部分が図14に確認される。第1の部分1430及び第2の部分1450は異なる直径を有するが、シース1440は、第1の部分1430における器具の直径を、第2の部分1450の直径d2と同じになるように増大させる。直径d2は直径d1より大きい。こうして、器具1400がカニューレアセンブリ(カニューレアセンブリ1300等)に挿入され、カニューレシール1310を横切るときに、器具1400は、先端側開口部1314を異なる量だけ撓ませ、先端側開口部1314を異なる材料と接触させる。具体的には、直径d2を有する器具1400の部分が先端側開口部1314に接触して移動するときに、その直径d2を有する器具1400の部分が、直径d1を有する器具1400の部分よりもカニューレシール1310をより大きく変形させる。直径d2を有する器具1400の部分によるカニューレシール1310のより大きな変形は、器具1400とカニューレシール1310との間の変形による、より大きな接触力をもたらす。これらのより大きい接触力は、カニューレシール1310によって与えられる抵抗力を、カニューレアセンブリ1300を通した器具の挿入に対して増大させることができる。同じ直径を有する器具1400の部分(例えば、直径d2を有する、シース1440を有する第1の部分1430及び第2の部分1450)が、不変の速度でカニューレシール1310を貫通して挿入される場合であっても、カニューレシール1310から生じる抵抗力が変化し得る。例えば、シース1440は、カニューレシール1310に対して第1の摩擦応答を有し得、第2の部分1450は、カニューレシール1310に対して第1の摩擦応答とは異なる第2の摩擦応答を有し得る。こうして、器具1400の挿入に対してカニューレシール1310によって与えられる抵抗力の摩擦成分が変化する可能性がある。
本明細書に記載の技術を使用して、器具1400を支持するマニピュレータに通信可能に結合された制御システム(制御システム108等)を提供することができる。この制御システムは、器具1400及びカニューレシール1310のうちの少なくとも1つに関連する挿入プロファイルを決定し、挿入プロファイルに従って挿入力を制御し、且つカニューレシール1310を通して医療器具を手動で挿入する間に器具1400の動きに影響を及ぼすように動作し得る。挿入力の制御は、器具1400、カニューレシール1310、又は両方の特性に影響を及ぼす直径、材料、及び他の力の差を説明するために使用され得る。
本システム及び方法の実施形態は、1つ又は複数の湾曲部分を有する湾曲したカニューレを通して可撓性器具等のカニューレ要素を通して医療器具を挿入するときに、より均一な挿入力又は速度を提供することができる。システム及び方法は、必要とされる挿入力の差を補償することができる。
いくつかの実施形態では、遠隔操作式手術システムは、マニピュレータ及び制御システムを有する。マニピュレータは、医療器具に動作可能に結合されるように構成される。マニピュレータは、カニューレ要素を通して医療器具を移動させるように適合される。制御システムはマニピュレータに通信可能に結合される。制御システムは、医療器具及びカニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する挿入プロファイルを決定するように動作する。制御システムは、挿入プロファイルに従って挿入力を制御し、カニューレ要素を通して医療器具を手動で挿入する間に医療器具の動きに影響を及ぼすように構成される。
この遠隔操作式手術システムのいくつかの実施形態では、挿入プロファイルは、カニューレ要素を通して医療器具を手動で挿入する間に医療器具の動きを補助するように構成された第1の部分と、カニューレ要素を通して医療器具を手動で挿入する間に、医療器具の動きを妨げるように構成された第2の部分とを含む。
この遠隔操作式手術システムのいくつかの実施形態では、医療器具は、基端部、先端部、及び基端部と先端部との間の可撓性部分を含み、カニューレ要素が湾曲したカニューレであり、カニューレ要素を通した医療器具の手動挿入は、先端部及び可撓性部分の少なくとも一部を湾曲したカニューレ内に手動で移動させることを含み、挿入プロファイルは、カニューレ要素を通して医療器具を手動で挿入するために及ぼされる手動挿入力の空間的均一性を高めるように構成される。
この遠隔操作式手術システムのいくつかの実施形態では、医療器具は、カニューレ要素を通して手動で挿入されるように構成された第1及び第2のシャフト部分を有するシャフトを有する。第1のシャフト部分は、カニューレ要素に対して第1の摩擦応答を有し、第2のシャフト部分は、カニューレ要素に対して第1の摩擦応答とは異なる第2の摩擦応答を有する。挿入プロファイルは、第1及び第2のシャフト部分がカニューレ要素を通して手動で挿入されるときに、手動挿入力の空間的均一性を高めるように構成される。
この遠隔操作式手術システムのいくつかの実施形態では、カニューレ要素は、カニューレシールを含む。制御システムは、医療器具に関連する、医療器具の直径に基づく挿入プロファイルを決定することによって、医療器具及びカニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する挿入プロファイルを決定するように動作する。
この遠隔操作手術システムのいくつかの実施形態では、医療器具は、基端部、先端部、及び基端部と先端部との間の可撓性部分を含む可撓性医療器具である。カニューレ要素は湾曲したカニューレであり、挿入プロファイルは、湾曲したカニューレを通して可撓性医療器具を手動で挿入する間に医療器具の動きを妨げるように構成された減衰プロファイルである。制御システムは、カニューレ要素(又は医療器具、又はカニューレ要素及び医療器具)を識別し、少なくともカニューレ要素(又は少なくとも医療装置、又はカニューレ要素と医療装置との両方)に関連する挿入プロファイルを決定することによって、医療器具及びカニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する挿入プロファイルを決定するように動作することができる。
いくつかの実施形態では、遠隔操作式手術システムを制御する方法が、カニューレ要素を通した医療器具の挿入中に使用される。この方法は、少なくとも1つの要素タイプを識別するステップと、メモリから挿入プロファイルを検索するステップとを含む。要素タイプは、医療器具の器具タイプ、又はカニューレ要素のカニューレ要素タイプである。挿入プロファイルは、少なくとも1つの要素タイプに関連付けられる。この方法は、カニューレ要素に対する医療器具の位置を決定するステップと、医療器具がカニューレ要素を通して挿入されるときに、挿入プロファイルに基づいて医療器具に妨害力又は補助力を加えるステップとをさらに含む。
この方法のいくつかの実施形態では、挿入プロファイルは、カニューレ要素を通して手動で挿入する間に医療器具の動きを補助するように構成された第1の部分と、カニューレ要素を通して手動で挿入する間に医療器具の動きを妨げるように構成される第2の部分とを含む。
この方法のいくつかの実施形態では、カニューレ要素に対して医療器具の位置を決定するステップは、カニューレ要素に対して医療器具の先端チップの位置を決定するステップを含む。少なくとも1つの要素タイプは、カニューレ要素タイプを含む。医療器具は、基端部、先端部、及び基端部と先端部との間の可撓性部分を含む可撓性医療器具である。カニューレ要素は、湾曲したカニューレである。挿入プロファイルは、少なくともカニューレ要素タイプに関連付けられ、医療器具がカニューレ要素を通して挿入されるときに、医療器具の動きを妨げるように構成された減衰プロファイルである。
この方法の様々な実施形態において、少なくとも1つの要素タイプは、カニューレ要素タイプを含み、器具タイプを含み、又は器具タイプとカニューレ要素タイプとの両方を含む。
本発明の実施形態における1つ又は複数の要素は、ソフトウェアで実装して、制御システム108等のコンピュータシステムのプロセッサ上で実行してもよい。ソフトウェアで実装される場合に、本発明の実施形態の要素は、本質的に、必要なタスクを実行するためのコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ可読記憶媒体又は装置に記憶することができ、伝送媒体又は通信リンクを介して搬送波に組み込まれたコンピュータデータ信号によってダウンロードされ得る。プロセッサ可読記憶装置は、光媒体、半導体媒体、及び磁気媒体を含む情報を記憶することができる任意の媒体を含み得る。プロセッサ可読記憶装置の例には、電子回路;半導体装置、半導体メモリ装置、読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM):フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、光ディスク、ハードディスク、又は他の記憶装置が含まれる。コードセグメントは、インターネット、イントラネット等のコンピュータネットワークを介してダウンロードすることができる。
提示されたプロセス及び表示は、本質的に、特定のコンピュータ又は他の装置に関連しなくてもよいことに留意されたい。様々な汎用システムが、本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用され得、又は説明した動作を実行するより専門化された装置を構築することが好都合であると分かるかもしれない。様々なこれらのシステムに必要な構造は、特許請求の範囲内の要素として現れる。さらに、本発明の実施形態は、特定のプログラミング言語を参照して説明していない。本明細書に記載される本発明の教示を実施するために様々なプログラミング言語を使用してもよいことが理解されるであろう。本発明の特定の例示的な実施形態について説明し添付図面に示したが、そのような実施形態は、単に広範な発明を説明するものであって、広範な発明を制限するものではなく、本発明の実施形態は、当業者には他の様々な変更が想起されるため、図示し説明した特定の構造、構成に限定されるものではない。

Claims (20)

  1. 遠隔操作式手術システムであって、当該遠隔操作式手術システムは、
    医療器具に動作可能に結合されるように構成されたマニピュレータであって、カニューレ要素を通して前記医療器具を移動させるように適合された、マニピュレータと、
    前記マニピュレータに通信可能に結合された制御システムであって、該制御システムは、前記医療器具及び前記カニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する挿入プロファイルを決定するように動作可能であり、前記制御システムは、前記カニューレ要素を通して前記医療器具を手動で挿入する間に、前記挿入プロファイルに従って挿入力を制御し且つ前記医療器具の動きに影響を及ぼすように構成される、制御システムと、を有する、
    遠隔操作式手術システム。
  2. 前記挿入プロファイルは、前記カニューレ要素を通して前記医療器具を手動で挿入する間に前記医療器具の動きを補助するように構成された第1の部分と、前記カニューレ要素を通して前記医療器具を手動で挿入する間に前記医療器具の動きを妨げるように構成された第2の部分とを含む、請求項1に記載の遠隔操作式手術システム。
  3. 前記医療器具は、基端部、先端部、及び前記基端部と前記先端部との間の可撓性部分を含み、
    前記カニューレ要素は、湾曲したカニューレであり、
    前記カニューレ要素を通して前記医療器具を手動で挿入することは、前記先端部及び前記可撓性部分の少なくとも一部を前記湾曲したカニューレ内へ手動で動かすことを含み、
    前記挿入プロファイルは、前記カニューレ要素を通して前記医療器具を手動で挿入するために及ぼされる手動挿入力の空間的均一性を高めるように構成される、請求項1又は2に記載の遠隔操作式手術システム。
  4. 前記医療器具は、基端部、先端部、及び前記基端部と前記先端部との間の可撓性部分を含む可撓性医療器具であり、
    前記カニューレ要素は、湾曲したカニューレであり、
    前記挿入プロファイルは、前記湾曲したカニューレを介して前記可撓性医療器具を手動で挿入する間に前記医療器具の動きを妨げるように構成された減衰プロファイルである、請求項1又は2に記載の遠隔操作式手術システム。
  5. 前記制御システムは、前記カニューレ要素を識別し、且つ少なくとも前記カニューレ要素に関連する前記挿入プロファイルを決定することによって、前記医療器具及び前記カニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する前記挿入プロファイルを決定するように動作可能である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遠隔操作式手術システム。
  6. 前記カニューレ要素はカニューレであり、前記制御システムは、前記カニューレの磁気バイナリパターンを感知することによって前記カニューレを識別するように構成される、請求項5に記載の遠隔操作式手術システム。
  7. 前記制御システムは、前記医療器具を識別し、前記カニューレ要素を識別し、且つ前記医療器具及び前記カニューレ要素に関連する前記挿入プロファイルを決定することによって、前記医療器具及び前記カニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する前記挿入プロファイルを決定するように動作可能である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遠隔操作式手術システム。
  8. 前記医療器具は、前記カニューレ要素を通して手動で挿入されるように構成された、第1及び第2のシャフト部分を有するシャフトを有しており、前記第1のシャフト部分は、前記カニューレ要素に対して第1の摩擦応答を有し、前記第2のシャフト部分は、前記カニューレ要素に対して、前記第1の摩擦応答とは異なる第2の摩擦応答を有し、前記挿入プロファイルは、前記第1及び第2のシャフト部分が前記カニューレ要素を通して手動で挿入されるときに、手動挿入力の空間的均一性を高めるように構成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遠隔操作式手術システム。
  9. 前記カニューレ要素はカニューレシールを含み、
    前記制御システムは、前記医療器具の直径に基づく前記医療器具に関連する前記挿入プロファイルを決定することによって、前記医療器具及び前記カニューレ要素のうちの少なくとも1つに関連する前記挿入プロファイルを決定するように動作可能である、請求項1又は2に記載の遠隔操作式手術システム。
  10. 前記カニューレ要素は湾曲したカニューレであり、前記挿入プロファイルは、前記カニューレに関連する減衰プロファイルであり、且つ前記カニューレに沿った位置に関連する複数の減衰レベルを含む、請求項1又は2に記載の遠隔操作式手術システム。
  11. 前記マニピュレータは、該マニピュレータによって規定される軸線に沿って移動するキャリッジの位置を符号化するエンコーダを有しており、前記挿入プロファイルは、前記軸線に沿った前記医療器具の速度に関連する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の遠隔操作式手術システム。
  12. 複数の機械可読命令を含む非一時的な機械可読媒体であって、前記命令が遠隔操作式手術システムに関連する1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに、カニューレ要素を通して医療器具を挿入する間に前記遠隔操作式手術システムを制御する段階を実行させ、該段階には、
    少なくとも1つの要素タイプを識別することであって、前記要素タイプは、前記医療器具の器具タイプ又は前記カニューレ要素のカニューレ要素タイプである、前記識別することと、
    前記少なくとも1つの要素タイプに関連する挿入プロファイルをメモリから検索することと、
    前記カニューレ要素に対する前記医療器具の位置を決定することと、
    前記医療器具が前記カニューレ要素を通して挿入されるときに、前記挿入プロファイルに基づいて前記医療器具に妨害力又は補助力を加えることと、まれる
    非一時的な機械可読媒体
  13. 前記挿入プロファイルは、前記カニューレ要素を通して手動で挿入する間に前記医療器具の動きを補助するように構成された第1の部分と、前記カニューレ要素を通して手動で挿入する間に前記医療器具の動きを妨げるように構成された第2の部分とを含む、請求項12に記載の非一時的な機械可読媒体
  14. 前記カニューレ要素に対する前記医療器具の位置を決定することは、前記カニューレ要素に対する前記医療器具の先端チップの位置を決定することを含み、
    前記少なくとも1つの要素タイプは、前記カニューレ要素タイプを含み、
    前記医療器具は、基端部、先端部、及び前記基端部と前記先端部の間の可撓性部分を含む可撓性医療器具であり、
    カニューレ要素は、湾曲したカニューレであり、
    前記挿入プロファイルは、少なくとも前記カニューレ要素タイプに関連付けられ、且つ前記医療器具が前記カニューレ要素を通して挿入されるときに、前記医療器具の動きを妨げるように構成された減衰プロファイルである、請求項12又は13に記載の非一時的な機械可読媒体
  15. 前記段階には、前記医療器具の挿入速度を監視することがさらに含まれ、前記医療器具に前記妨害力又は補助力を加えることは、前記医療器具の挿入速度が挿入速度閾値を超えるかどうかを判定することを含む、請求項12乃至14のいずれか一項に記載の非一時的な機械可読媒体
  16. 前記少なくとも1つの要素タイプは前記カニューレ要素タイプを含み、前記カニューレ要素はカニューレであり、前記挿入プロファイルは、前記カニューレの第1の部分に関連する第1の減衰係数と、前記カニューレの第2の部分に関連する第2の減衰係数とを含む減衰プロファイルである、請求項12又は13に記載の非一時的な機械可読媒体
  17. 遠隔操作式手術システムであって、当該遠隔操作式手術システムは、
    可撓性医療器具に動作可能に結合されるように構成されたマニピュレータであって、該マニピュレータは、カニューレを通して前記医療器具を動かすように適合され、前記可撓性医療器具は、該医療器具が前記カニューレを通して移動された後に、前記カニューレから基端方向に延びるように構成された基端部と、前記医療器具が前記カニューレを通して移動した後に、前記カニューレから先端方向に延びるように構成された先端部と、前記基端部と前記先端部との間の可撓性部分と、を含む、マニピュレータと、
    該マニピュレータに通信可能に結合された制御システムであって、該制御システムは、前記カニューレに関連する減衰プロファイルを決定するように動作可能であり、前記制御システムは、前記カニューレを通して前記医療器具を手動で挿入する間に、前記減衰プロファイルに従って抵抗力を調節し、且つ前記医療器具の動きを妨げるように構成される、制御システムと、を有する、
    遠隔操作式手術システム。
  18. 前記減衰プロファイルは、前記カニューレに沿った位置に関連する複数の減衰レベルを含む、請求項17に記載の遠隔操作式手術システム。
  19. 複数の機械可読命令を含む非一時的な機械可読媒体であって、前記命令が遠隔操作式手術システムに関連する1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに、湾曲したカニューレを通して可撓性医療器具を挿入する間に前記遠隔操作式手術システムを制御する段階を実行させ、該段階には、
    湾曲したカニューレのカニューレタイプを識別することと、
    該カニューレタイプに関連する減衰プロファイルをメモリから検索することと、
    前記カニューレに対する前記医療器具の位置を決定することと、
    前記医療器具が前記カニューレを通して挿入されるときに、前記減衰プロファイルに基づいて前記医療器具に妨害力を加えることと、まれる
    非一時的な機械可読媒体
  20. 前記カニューレに対する前記医療器具の位置を決定することは、前記カニューレに対する前記医療器具の先端チップの位置を決定することを含み、前記妨害力を加えることは、
    前記先端チップの位置が前記カニューレの第1の部分に関連しているときに第1の減衰係数を適用することと、
    前記先端チップの位置が前記カニューレの第2の部分に関連しているときに第2の減衰係数を適用することと、を含む、請求項19に記載の非一時的な機械可読媒体



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