JP6996437B2 - 乗物用シートロック装置 - Google Patents
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Description
すなわち、当該構成要件は、乗物又はシートに対して固定されたストライカー(7)と係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフック(11)と、フック(11)を解除位置に変位させるための操作部材(12)と、操作部材(12)を変位可能に支持するベース部(13)と、操作部材(12)と一体的に変位する被係止部(12A)であって、操作ケーブルのケーブルエンド(20A)が着脱自在に係止される被係止部(12A)と、ベース部(13)に設けられたカバー部(13A)であって、被係止部(12A)の少なくとも一部を覆うことにより、ケーブルエンド(20A)が被係止部(12A)から離脱することを規制可能なカバー部(13A)とである。
すなわち、被係止部(12A)は、操作ケーブルのインナーケーブル(20B)が貫通する貫通穴(12L)を有し、かつ、ケーブルエンド(20A)が離接変位可能な係止壁(12B)であって、ケーブルエンド(20A)が接触したときに当該ケーブルエンド(20A)を係止する係止壁(12B)、並びに係止壁(12B)から離間しているケーブルエンド(20A)が当該係止壁(12B)に接近変位する際に、当該ケーブルエンド(20A)が予め決められた姿勢にて当該係止壁(12B)に接触するように当該ケーブルエンド(20A)の変位を案内する案内部(12E)を有していることが望ましい。
1.乗物用シートロック装置の概要
図1に示される乗物用シートロック装置10は、シートバック5を車両ボディ(図示せず。)に対して固定するためのロック装置である。当該シートバック5は、シートクッション(図示せず。)又は車両ボディに対して回転可能に連結されている。
2.1 乗物用シートロック装置の構成
乗物用シートロック装置10は、図2に示されるように、フック11、操作レバー12、及びレバーケース13等を少なくとも備える。
フック11は、図1に示されるように、ストライカー7に引っ掛かるように係合する係合部材である。ストライカー7は、車両ボディに対して固定された被係合部材の一例である。このため、フック11には、ストライカー7が嵌り込み可能な凹部11Aが設けられている。
第1押圧部18A又は第2押圧部18Bが被押圧部11Bに接触している状態において、第1押圧部18Aが被押圧部11Bを押圧する力は、被押圧部11Bの曲率中心に向けて作用するように構成されている。このため、当該力は、フック11を回転させる回転力として寄与しない。
操作レバー12は、フック11を解除位置に変位させるための操作部材の一例である。当該操作レバー12は、利用者により直接的又は間接的に操作される。レバーケース13は、図6~図8に示されるように、操作レバー12を変位可能に支持するベース部の一例である。
乗物用シートロック装置10は、図9に示されるように、被係止部12Aを備えている。被係止部12Aは、操作ケーブル20のケーブルエンド20Aが着脱自在に引っ掛かって係止される部位である。
図6に示されるように、レバーケース13にはカバー部13Aが設けられている。カバー部13Aは、被係止部12Aの少なくとも一部を覆うことにより、ケーブルエンド20Aが被係止部12Aから離脱することを規制可能な部位である。なお、本実施形態に係るカバー部13Aは、レバーケース13と共に樹脂にて一体成形された一体成形部分である。
(a)操作レバー12が使用範囲にある場合には、被係止部12Aからケーブルエンド20Aが離脱することを規制可能な状態となる。具体的には、使用範囲では、図6及び図7に示されるように、空間12F(図9参照)がカバー部13Aで覆われてケーブルエンド20Aが当該空間12Fから離脱不可な状態となる。
乗物用シートロック装置10は、図3に示されるように、コーション部材21を備える。コーション部材21は、フック11の位置を示すインジケータ部である。当該コーション部材21は、フック11が係合位置にあることを示す第1位置(図3参照)と当該フック11が解除位置にあることを示す第2位置(図4及び図5参照)との間で変位可能である。
<ロック状態>
フック11が係合位置となると、当該フック11はストライカー7と係合してロック状態となる。ロック状態では、図3に示されるように、第1押圧部18Aが被押圧部11Bに接触する。
ロック状態において、操作レバー12が操作されると、当該操作レバー12に入力された操作力が、図4に示されるように、ポールレバー18Cを介してポール18に伝達される。これにより、フック11は、第1押圧部18Aと被押圧部11Bとが非接触状態となり、かつ、第2押圧部18Bが被押圧部11Bに接触するように回転変位する。
リリース状態において、シートバック5が利用者により起立状態まで起こされると、ストライカー7がフック11に接触し、フック11はストライカー7から押圧力を受ける。当該押圧力は、フック11を解除位置側から係合位置側に押圧する。このため、フック11とストライカー7とが係合してロック状態となる。
利用者が使用範囲を超えて作業位置まで操作レバー12を変位させると、図5に示されるように、第1押圧部18A及び第2押圧部18Bが共に被押圧部11Bに対して非接触状態となる。このため、フック11は、フックスプリング17の弾性力に解除位置に保持される。
乗物用シートロック装置10では、操作レバー12が使用範囲にある場合には、被係止部12Aからケーブルエンド20Aが離脱することが抑制され得る。
すなわち、インナーケーブル20Bに張力が作用していない状態で操作レバー12が操作されると、ケーブルエンド20Aが操作レバー12と共に変位するため、インナーケーブル20Bが大きく撓んでしまうおそれがある。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ストライカー7が車両ボディに対して固定され、乗物用シートロック装置10がシートバック5に設けられていた。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、当該発明は、例えば、ストライカー7がシートバック5に設けられ、乗物用シートロック装置10が車両ボディに対して固定されていてもよい。
11… フック 11A… 凹部 11B… 被押圧部 11C… 当接部
12… 操作レバー 12A… 被係止部 12B… 係止壁
12L… 貫通穴 12F… 空間 12E… 案内部
12C… 第1壁部 12D… 第2壁部 12G… 溝部
12H… 壁部 13… レバーケース 13A… カバー部
14A… 締結ブッシュ 14B… 締結ブッシュ 15… ロックケース
16… ベースブラケット 17… フックスプリング
18… ポール 18A… 第1押圧部 18B… 第2押圧部 18C… 第3押圧部
19… ポールスプリング 20… 操作ケーブル
20A… ケーブルエンド 20B… インナーケーブル
Claims (3)
- 乗物用シートに適用される乗物用シートロック装置において、
前記乗物又は前記シートに対して固定されたストライカーと係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフックと、
前記フックを前記解除位置に変位させるための操作部材と、
前記操作部材を変位可能に支持するベース部と、
前記操作部材と一体的に変位する被係止部であって、操作ケーブルのケーブルエンドが着脱自在に係止される被係止部と、
前記ベース部に設けられたカバー部であって、前記被係止部の少なくとも一部を覆うことにより、前記ケーブルエンドが前記被係止部から離脱することを規制可能なカバー部とを備え、
前記操作部材は、当該操作部材に操作力が作用していない位置である待機位置、前記フックを前記解除位置とする作用位置、及び前記待機位置から前記作用位置に至る使用範囲の外である作業位置を含む範囲内で変位可能であり、
さらに、前記カバー部及び前記被係止部は、
前記操作部材が前記使用範囲にある場合には、前記被係止部から前記ケーブルエンドが離脱することを規制可能な状態となり、かつ
前記操作部材が前記作業位置にある場合には、前記被係止部から前記ケーブルエンドが離脱可能な状態になるように構成されている
乗物用シートロック装置。 - 前記被係止部は、
前記操作ケーブルのインナーケーブルが貫通する貫通穴を有し、かつ、前記ケーブルエンドが離接変位可能な係止壁であって、前記ケーブルエンドが接触したときに当該ケーブルエンドを係止する係止壁、並びに
前記係止壁から離間している前記ケーブルエンドが当該係止壁に接近変位する際に、当該ケーブルエンドが予め決められた姿勢にて当該係止壁に接触するように当該ケーブルエンドの変位を案内する案内部
を有している請求項1に記載の乗物用シートロック装置。 - 前記係止壁は、前記ケーブルエンドが嵌り込み可能な箱状又は袋状に構成された部位に設けられている請求項2に記載の乗物用シートロック装置。
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JP2018130627A JP6996437B2 (ja) | 2018-07-10 | 2018-07-10 | 乗物用シートロック装置 |
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JP2020006848A JP2020006848A (ja) | 2020-01-16 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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