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JP6823489B2 - 屋外構造物 - Google Patents

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JP6823489B2 JP2017028905A JP2017028905A JP6823489B2 JP 6823489 B2 JP6823489 B2 JP 6823489B2 JP 2017028905 A JP2017028905 A JP 2017028905A JP 2017028905 A JP2017028905 A JP 2017028905A JP 6823489 B2 JP6823489 B2 JP 6823489B2
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Description

本発明は、建物の玄関前等に設置される屋外構造物に関する。
例えば住宅等の玄関では、玄関ドアを開ける際に住人が玄関前で降水や降雪に晒されることがある。そこで特許文献1には、住宅の玄関前に設置される玄関庇が開示されている。
特開2015−140527号公報
上記特許文献1の玄関庇は、建物の外壁から水平方向に突出するように取付固定された片持ち構造となっている。このため、豪雪地域等では積雪時の強度が不足する可能性がある。一方、玄関庇の取付強度を確保するためには、玄関庇を建物に対して高強度に取付固定する必要がある。すなわち、このような高強度の庇はRC構造や鉄骨構造といった高強度躯体を持った建物の新築時には比較的容易に施工できるが、リフォーム時等の後付けは難しい。
そこで、玄関庇に支柱となる柱部材を設けることも考えられる。通常、このような構造を有する玄関庇やカーポートのような屋外構造物では、屋根材を支持する桁部材と柱部材とがボルトで連結される。ところが、玄関庇のように建物の外観意匠に影響の大きい部分では、庇部分と柱部材との連結部が外観上に露出している場合、玄関庇だけでなく建物自体の外観品質を損なうことになる。勿論、カーポート等の他の屋外構造物においても可能な限り外観品質を向上させることが好ましい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、強度と外観品質を確保することができる屋外構造物を提供することを目的とする。
本発明に係る屋外構造物は、桁部材と枠部材とで屋根材を支持した屋根体を柱部材で支持した屋外構造物であって、前記屋根体は、前記屋根材の下方に配置され、前記桁部材と前記枠部材とで支持された天井材を備え、前記柱部材は、その側面の上部に切欠部を有し、前記桁部材は、その端部が前記柱部材の前記切欠部に挿入された状態で前記柱部材と連結されると共に、該桁部材と該柱部材との連結部が前記天井材の上方に位置していることを特徴とする。
このような構成によれば、屋根体を柱部材で支持したことで、当該屋外構造物の耐荷重や耐震に対する強度が向上し、例えば積雪時に強度不足を生じることを防止できる。また屋根体を柱部材で支持するため、例えば屋根体を建物の外壁に取り付ける場合には建物側の取付強度を比較的抑えることができ、建物のリフォーム時等に容易に後付けで施工することができる。しかも柱部材と桁部材との連結部が天井材の上方に配置されるため、この連結部が天井材に隠されて外観上に露出せず、高い外観品質を確保できる。
本発明に係る屋外構造物において、前記屋根材の表面に連通する排水管を備え、前記排水管は、前記天井材と前記屋根材との間に通された構成であってもよい。そうすると、排水管を外部から視認できない天井裏空間に隠すことができ、排水管によって外観品質が損なわれることを防止できる。
本発明に係る屋外構造物において、前記柱部材は、前記桁部材の両端部にそれぞれ対応するように一対設けられ、前記一対の柱部材は、それぞれ互いに対向する側面の上部に前記切欠部を有すると共に、前記桁部材の両端部が前記一対の柱部材の各切欠部にそれぞれ挿入された状態で各柱部材と連結された構成であってもよい。そうすると、当該屋外構造物の強度が一層向上する。
本発明に係る屋外構造物において、前記天井材は前記一対の柱部材の前記互いに対向する側面の間となる位置に設けられる一方、前記天井材の側部における前記一対の柱部材に対応する位置には、前記枠部材と連結されて前記天井材の側端部に連続する側部天井材が設けられた構成であってもよい。すなわち、当該屋外構造物は桁部材の端部に柱部材を設けた構造のため、この柱部材に重なる位置に天井材を設置することが難しい。そこで、この柱部材に重なる位置に枠部材と連結される側部天井材を設けることで、天井面を屋根体の一面に形成し、外観品質を向上できる。
本発明に係る屋外構造物において、前記側部天井材は、前記枠部材に対して連結され、前記天井材と並んで配置されて当該屋外構造物の天井面の一部を形成する天井板部を有し、前記天井板部は、厚肉部を有する構成であってもよい。そうすると、施工済みの屋外構造物に対し、厚肉部を利用して例えば追加で別の柱部材を容易に施工できる。
本発明によれば、耐荷重や耐震に対する強度が向上すると共に、高い外観品質を確保できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る屋外構造物の正面図である。 図2は、図1に示す屋外構造物の側面断面図である。 図3は、図1に示す屋外構造物の一部を下から見上げた状態を示す斜視図である。 図4は、柱部材と桁部材の連結構造を示す側面断面図である。 図5は、桁部材を省略した状態で柱部材の上端部付近の構造を示した斜視図である。 図6は、柱部材と桁部材の連結部を下から見上げた斜視図である。 図7は、柱部材と桁部材の連結部を側方から見た斜視図である。 図8は、屋根体の桁部材より後側部分の左側端部を拡大した正面断面図である。 図9は、柱部材付近の屋根体の端部を拡大した一部断面斜視図である。 図10は、図1に示す屋外構造物の前側にスクリーンを設置した構成例を示す正面図である。 図11は、桁部材に設置した正面柱部材の上端部付近を拡大した正面図である。 図12は、桁部材に設置した正面柱部材の上端部付近を拡大した側面断面図である。 図13Aは、一方のブラケットを取り付けた正面柱部材を桁部材の所定位置に配置する動作を説明する正面図である。 図13Bは、図13Aに示す正面柱部材を桁部材に連結し、他方のブラケットを取り付ける動作を説明する正面図である。 図13Cは、図13Bに示す他方のブラケットを回転させる動作を説明する正面図である。 図14は、側部天井材に設置した側面柱部材の上端部付近を拡大した正面断面図である。 図15は、側部天井材に設置した側面柱部材の上端部付近を拡大した側面断面図である。 図16は、側部天井材に設置した側面柱部材の上端部付近を拡大した側面断面図である。 図17Aは、側部天井材にブラケットの第2板部を取り付けた状態を示す側面図である。 図17Bは、図17Aに示す状態からブラケットの第1板部に側面柱部材を取り付ける動作を示す側面図である。
以下、本発明に係る屋外構造物について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
1.屋外構造物の全体構成の説明
図1は、本発明の一実施形態に係る屋外構造物10の正面図である。図2は、図1に示す屋外構造物10の側面断面図である。図3は、図1に示す屋外構造物10の一部を下から見上げた状態を示す斜視図である。本実施形態では、住宅や店舗等の建物の玄関前の上部に設置される玄関庇としての屋外構造物10を例示する。
以下、玄関庇である屋外構造物10に対して人が玄関に進入する方向を正面とし、屋外構造物10を正面から見て手前側を前、奥側を後、上方を上、下方を下、左方を左、右方を右、と呼んで説明する。また各図においては、前後方向を矢印Zで示し、上下方向を矢印Yで示し、左右方向を矢印Xで示す。
図1〜図3に示すように、屋外構造物10は、屋根体12と、左右一対の柱部材14,14とを備える。
屋根体12は、天井16を設けた軒天構造であり、枠部材18と、桁部材20と、屋根材22と、天井材24とを有する。屋根体12は、後側から前側に向かって次第に下方に傾斜した前下がり構造である。
枠部材18は、左右方向に延びた前側の前枠18a及び後側の垂木掛け18bと、前後方向に延びた左側の側枠18c及び右側の側枠18dとを四周枠組みした構成である。各枠18a〜18dは、アルミニウム等の金属の押出形材である。前枠18a及び左右の側枠18c,18dの外面には、帯板状のパネル材である化粧材25が装着されている。化粧材25は屋根体12の前側面及び左右側面の3面を覆うものであり、屋根体12の外観品質を向上するものである。枠部材18は、垂木掛け18bが取付ねじ26を用いて建物の外壁27に連結される(図2参照)。つまり垂木掛け18bは当該屋外構造物10を建物の外壁27に取付固定する取付部として機能する。
桁部材20は、左右方向に延在する断面略矩形状の角柱部材である。桁部材20は、枠部材18の内側で前寄りの位置に設けられ、左右の柱部材14,14間を連結して枠部材18を支持している。桁部材20、前枠18a及び垂木掛け18bの上面には、前後方向に沿って延びた複数の垂木28が支持される。各垂木28は、枠部材18及び桁部材20の上面上で左右方向に並んで固定される。
屋根材22は、樹脂や金属等の薄板で形成されて前後方向に延びたパネルである。屋根材22は、前枠18a、垂木掛け18b、側枠18c,18d及び垂木28に支持され、左右方向に複数並設されることで屋根体12の上面を覆っている。
天井16は、屋根材22の下方に設けられた軒天である。天井16は、天井材24と、側部天井材30とで構成されている。天井材(軒天材)24は、樹脂や金属等の薄板で形成されて前後方向に延びたパネルである。天井16の大部分は天井材24によって構成されている。天井材24は、左右の柱部材14,14間に亘って左右方向に複数並設されると共に、桁部材20を挟んで前後方向に2列設けられている。側部天井材30は、柱部材14との干渉を考慮して天井材24を設置できない部分、具体的には天井16の左右側縁部を構成するものである。側部天井材30は、当該屋外構造物10を前側から見た正面視で、左右の柱部材14に重なる位置に設けられ、天井材24の側端部と連続している。側部天井材30は、左右の側枠18c,18dと連結され、左右両端の天井材24とも連結されるアタッチメント部材である。換言すれば、側部天井材30は、側枠18c,18dと一体に連結されることで枠部材18の一部を構成する。
柱部材14は、断面略矩形状に構成されて上下に延びた角柱部材である。柱部材14は、下端部が地面32に固定され、上端部が桁部材20と連結されることで、屋根体12を支持する支柱である。
2.柱部材と桁部材の連結構造の説明
次に、柱部材14と桁部材20の具体的な連結構造を説明する。図4は、柱部材14と桁部材20の連結構造を示す側面断面図である。図5は、桁部材20を省略した状態で柱部材14の上端部付近の構造を示した斜視図である。図6は、柱部材14と桁部材20の連結部38を下から見上げた斜視図である。図7は、柱部材14と桁部材20の連結部38を側方から見た斜視図である。なお、左側の柱部材14と桁部材20の左端部との連結構造と、右側の柱部材14と桁部材20の右端部との連結構造とは左右対称構造である以外は同一の構造である。このため、以下では左側の柱部材14と桁部材20との連結構造と、右側の柱部材14と桁部材20との連結構造とを特別に特定しないで説明する。
図3、図6及び図7に示すように、柱部材14と桁部材20とは、柱部材14の上端部に桁部材20の端部が飲み込まれた構造、つまり柱勝ち構造で連結される。
図5に示すように、柱部材14は、その内側面14a(例えば左側の柱部材14の場合は右側面)の上部に切欠部34を有する。切欠部34は、桁部材20の端部を挿入可能であると共に、挿入した状態でほとんど隙間を生じない形状とされる(図3参照)。柱部材14は、切欠部34を設けた内側面14a以外の3側面にそれぞれ一対の連結孔14b,14bが貫通形成されている(図4及び図7参照)。桁部材20は、左右端部の各側面における柱部材14の連結孔14b,14bと対応する位置に連結孔20aが貫通形成されている。
そこで、柱部材14の切欠部34に桁部材20の端部を挿入した状態で、各連結孔14b,20aを通して連結ねじ35を締め付ける。これにより柱部材14と桁部材20とが締結固定される(図4参照)。本実施形態では、各連結孔14b,20aに対応する位置にねじ穴が形成された裏板部材36を桁部材20の端部の中空部内に挿入している(図4参照)。裏板部材36は、桁部材20の中空部をその長手方向に直交する平面で蓋するように配置される中板と、中板の前後端部から屈曲し、桁部材20の前後内面に対面配置される前板及び後板とを有し、これら中板、前板及び後板に前記ねじ穴が形成されている。そして、連結ねじ35は、この裏板部材36のねじ穴に締め付ける構造としている。勿論、桁部材20の連結孔20aをねじ穴で形成し、或いは桁部材20の内面に別途ナットを設けてもよい。なお、図2中の参照符号37は、裏板部材36を構成する前記中板の下端部から屈曲した板片を桁部材20の下内面に固定するためのねじである。
連結孔14b,20a及び連結ねじ35による締結部は、柱部材14と桁部材20の連結部38を構成する。本実施形態の場合、連結部38は、図4に示すように天井材24の上方、具体的には天井材24と屋根材22との間となる高さ位置に位置している。つまり連結部38は、天井材24と屋根材22との間に形成された天井裏空間Sに位置し、外部から視認できない配置である(図3参照)。
3.排水構造の説明
次に、当該屋外構造物10が降雨等を受けた場合の排水構造を説明する。
図1に示すように、屋外構造物10は、左側の柱部材14に沿って設けられ、屋根材22からの雨水等を排水する排水管(雨樋)40を備える。図2に示すように、排水管40の上端部は、前枠18aの左端部に連結された前枠樋部に連結されたドレイン42と連結されている。ドレイン42は、屋根材22上を前側に滑って前枠18aに落下した雨水等を集めて排水管40へと流通させるためのロートとして機能する。排水管40は、左右の柱部材14,14のそれぞれに沿って一対配設されてもよく、この場合はドレイン42を前枠18aの左右両端に設けるとよい。
排水管40は、上端部がドレイン42の下端面に連結され、天井材24と屋根材22との間の天井裏空間Sを通って柱部材14の前側面に到達する。排水管40は、柱部材14の前側面に沿って下方に垂下された後、下端部が地面32付近で開口して排水口40aを形成している。本実施形態では、柱部材14の前側面に排水管40の周囲を覆い隠す排水管カバー43を装着している。このため、排水管40はその下端部の排水口40a付近のみが外部に露出し、他の部分は全て隠された取付構造となっている。本実施形態では左右の柱部材14,14のそれぞれに排水管カバー43を装着し、左右の柱部材14,14間の外観品質を確保している。
屋外構造物10は、天井材24での結露水の排水構造を有する。
図2及び図4に示すように、柱部材14の後側面には、略L字形状の受け部材44が取付固定されている。受け部材44は、桁部材20の後側の天井材24の前端部を載置可能な樋形状に構成されている。受け部材44は、左右の柱部材14,14間に亘って延在している。天井材24は、屋根材22と略平行に前下がりに設置されている。このため、桁部材20の後側の天井材24の表面(下面)に発生した結露水は、天井材24の表面を前方に伝い流れて受け部材44へと落下し、左右の柱部材14を伝って地面32へと排水される。
図2に示すように、桁部材20より前側の天井材24は、前端部が前枠18aに取付固定された前枠アタッチメント46に載置されている。前枠アタッチメント46は、受け部材44と同様に左右方向に延在する樋形状を有する押出形材である。このため、桁部材20の前側の天井材24に発生した結露水は、前枠アタッチメント46を流れて該前枠アタッチメント46の左右端部と化粧材25との間の隙間から外部に排水される。
4.天井構造の説明
次に、天井16の具体的な構成を説明する。図8は、屋根体12の桁部材20より後側部分の左側端部を拡大した正面断面図である。図9は、柱部材14付近の屋根体12の端部を拡大した一部断面斜視図である。
天井16は、その天井面が天井材24の表面(下面)と側部天井材30の表面(下面)とで構成され、枠部材18の内側開口の下側を覆っている。側部天井材30は、天井材24と並んで配置されて天井16の天井面の一部を形成する天井板部30aを有する。
図2、図8及び図9に示すように、天井材24は、左右方向に複数並列され、互いの隣接する側端部同士が嵌合されている。左右方向に並んだ各垂木28の下面には、左右方向に延在した支持部材50が前後方向に適宜間隔で複数取付固定されている。天井材24は、支持部材50を介して垂木28の下方に吊り下げ状態で取り付けられる。
支持部材50は、例えばアルミニウム等の金属製の押出形材である。支持部材50は、上端側の上取付部51と、下端側の下取付部52と、上取付部51と下取付部52との間を繋ぐ板状のブリッジ部53とを有する。
上取付部51は、取付ねじ54を用いて垂木28の下面に締結固定される(図4参照)。支持部材50の左右端部では、上取付部51は取付ねじ54を用いて側枠18c,18dの下面に締結固定される(図8参照)。
下取付部52は、図4及び図7に示すように、下端面で開口した入口開口52aと、入口開口52aの上部に連通して設けられた裏板挿入部52bと、裏板挿入部52bの上部に連通して設けられたねじ螺入溝52cとを有する。入口開口52aは、天井材24を支持部材50に対して締結固定するための取付ねじ55のねじ部と、側部天井材30を支持部材50に対して締結固定するための取付ねじ56のねじ部とを挿入可能な開口である。裏板挿入部52bは、入口開口52aよりも幅広に拡幅された部分であり、支持部材50の長手方向に沿って裏板58を挿入保持可能な溝部である(図8参照)。裏板58は、ねじ穴が形成された矩形の板状部材である。裏板58には、側部天井材30を固定するための取付ねじ56が締結される。ねじ螺入溝52cは、天井材24を固定するための取付ねじ55のねじ部を螺入可能な溝部である。取付ねじ55は、ねじ螺入溝52cの壁面を削りながら螺入されるタッピングねじである。
天井材24は、その端部が取付ねじ55を用いてねじ螺入溝52cに締結され、これにより支持部材50を介して垂木28に吊下支持される(図4参照)。図9に示すように、天井材24は、互いの隣接する側端部同士が重なり合う嵌合部において、上側に配置された天井材24の取付片24aが取付ねじ55を用いて下取付部52のねじ螺入溝52cと締結固定される。一方、図8に示すように、一方の端部に配置される天井材24は、側部天井材30との間の間隔を調整可能な折り線24bを左右方向に複数並設した構造とされ、天井材24全体での左右幅を容易に調整可能となっている。天井材24の折り線24bを設けた端部は、後述する連結部材62を介して側部天井材30とも締結固定される。
図2及び図4に示すように、桁部材20より前側の天井材24は、前端部が前枠アタッチメント46に支持され、後端部が桁部材20の取付溝20bに支持される。取付溝20bは、桁部材20の前側面の長手方向に沿って形成された溝部であり、天井材24の端部を挿入支持可能である。桁部材20より後側の天井材24は、前端部が受け部材44に支持され、後端部が垂木掛けアタッチメント59に支持される。垂木掛けアタッチメント59は、垂木掛け18bに取付固定されている。
側部天井材30は、天井材24側の端部に設けられた取付片30dが取付ねじ56を介して裏板挿入部52bに挿入保持された裏板58に締結される(図8参照)。これにより、側部天井材30は支持部材50を介して垂木28に吊下支持される。
図8に示すように、側部天井材30は、天井材24側とは反対側の端部が連結ねじ57を用いて側部アタッチメント60と連結され、側部アタッチメント60を介して側枠18c,18dと連結固定される。このため、側部天井材30は側枠18c,18dに対して強固に固定される。側部アタッチメント60は、略L字状の押出形材であり、その上部が側枠18c,18dの下面に対して取付ねじ63を用いて連結固定される。側部アタッチメント60は、化粧材25を支持する機能も有する。
図8に示すように、天井材24の左右一方の端部は、支持部材50ではなく側部天井材30に対して連結部材62を介して取付ねじ61を用いて締結固定される。側部天井材30の取付片30dには、連結部材62が取付ねじ56で共締め固定され(図8参照)、この連結部材62に対して天井材24が取付ねじ61によって締結される。また、図9に示すように、天井材24の左右他方の端部は、側部天井材30の取付片30dに対して引っ掛けて連結される。連結部材62や取付ねじ61、天井材24の取付片30dに対する引っ掛け部が外観上に露出することを防止するため、側部天井材30の端部には前後方向に延在するカバー部材64が装着される(図8及び図9参照)。
図8に示すように、側部天井材30の天井板部30aには、厚肉部30bが形成されている。厚肉部30bは、側部天井材30の長手方向(前後方向)に延在しており、後述する側面柱部材72(図14参照)を取付固定するための部分である。
図2、図3及び図8に示すように、前及び左右の3面の化粧材25は、側部天井材30や前枠アタッチメント46等のアタッチメント部材を介して天井材24と連続している。このため、化粧材25から天井材24までが一体に構成され、屋外構造物10の外観品質を高めている。
5.追加柱部材の説明
図10は、図1に示す屋外構造物10の前側にスクリーン66を設置した構成例を示す正面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る屋外構造物10は、天井16と地面32との間に目隠し用や装飾用のスクリーン66を後付けで設置可能である。図10では、スクリーン66を屋外構造物10の前側に左右方向に沿って設けた構成を図示しているが、スクリーン66は屋外構造物10の左右側面に前後方向に沿って設けることもできる。但し、これら前側及び左右側に設置されるスクリーン66は屋根体12と地面32との間で強固に安定して支持される必要がある。
そこで、屋外構造物10は、屋根体12の前寄り位置の左右方向で任意位置に正面柱部材70を追加可能であると共に(図10参照)、屋根体12の左右側部の前後方向で任意位置に側面柱部材72を追加可能である(図14及び図15参照)。
5.1 正面柱部材70の説明
先ず、正面柱部材70の構成及び取付構造を説明する。図11は、桁部材20に設置した正面柱部材70の上端部付近を拡大した正面図である。図12は、桁部材20に設置した正面柱部材70の上端部付近を拡大した側面断面図である。
図10〜図12に示すように、正面柱部材70は、上端部が桁部材20とブラケット74を介して連結され、下端部が地面32に固定具76を介して固定される。これにより、正面柱部材70は桁部材20と地面32との間に立設される。図10に示す構成例では、正面柱部材70を左右の柱部材14,14間の中央に設置している。本実施形態では、左右の柱部材14,14間に亘る帯板状の桟78を上下3段に設け、各桟78の中央部を正面柱部材70で支持している。そして、上下3段の桟78に亘る格子79を左右方向に複数並列させることで、スクリーン66を構成している。格子79に代えてパネルや面材等の各種目隠し材を用いてもよい。
図11及び図12に示すように、正面柱部材70の上端部には、互いに対向する一対の突出片80,80と、これら突出片80,80間に挟まれて互いに対向する一対の開口部81,81が形成されている。
正面柱部材70は、内側に中空部70aを設けて断面矩形状に構成され、上下に延びた角柱部材である。各開口部81は、桁部材20の長手方向である左右方向に沿って並んで互いに対向する正面柱部材70の一対の側壁70b,70bの上端部を矩形に切り欠いて形成したものである。各突出片80は、正面柱部材70の前後方向に並んで互いに対向する一対の側壁70c,70cの上端部が板状に突出した部分である。このため、一対の突出片80,80は、その間に一対の開口部81,81を挟むように配置されている。
正面柱部材70は、一対の開口部81,81間に桁部材20の下面20c側を飲み込んだ状態で配置される。これにより、正面柱部材70は一対の突出片80,80間に桁部材20の前後側面を挟持した状態で配置される。
ブラケット74は、正面柱部材70を桁部材20に連結するための部品であり、左右一対用いている。左右のブラケット74は、互いに左右対称構造である以外は同一構造である。このため、以下では左側のブラケット74と右側のブラケット74とを特別に特定しないで説明する。
図11及び図12に示すように、ブラケット74は、側面視L字形状の板状部材であり、正面柱部材70の前後方向幅よりも多少小さい幅寸法を有する。ブラケット74は、正面柱部材70と締結される第1板部84と、桁部材20と締結される第2板部85とを有する。
第1板部84は、正面柱部材70の長手方向である上下方向に沿って配置される部分である。第1板部84には、ねじ孔84aが形成されている。第1板部84は、正面柱部材70の中空部70aに挿入され、側壁70bの貫通孔を挿通した取付ねじ86がねじ孔84aに螺合される。これにより、第1板部84は側壁70bの内面側に締結固定される。
第2板部85は、第1板部84から略直角方向に屈曲され、桁部材20の長手方向である左右方向に沿って配置される部分である。第2板部85には、貫通孔85aが形成されている。第2板部85は、開口部81から正面柱部材70の外部へと延在し、桁部材20の下面20cに対面配置される。第2板部85の貫通孔85aを挿通した取付ねじ88が桁部材20の下面20cを形成する壁部に形成されたねじ穴に螺合される。これにより、第2板部85は下面20cに締結固定される。
このように、ブラケット74は正面柱部材70の側壁70bと桁部材20の下面20cとの間を連結固定する。この際、第1板部84は正面柱部材70の中空部70a内に配置されて外部から視認できず、正面柱部材70の外面には取付ねじ86のみが露出する。このため、ブラケット74が外観上で目立つことを抑制でき、正面柱部材70を固定した状態での屋外構造物10の外観品質が確保される。また、ブラケット74が正面柱部材70の連結用の裏板機能を兼ねるため、部材点数を削減できる。
次に、正面柱部材70の取付方法を説明する。図13A〜図13Cは、ブラケット74を用いた正面柱部材70の桁部材20への連結手順を説明する動作図である。
図13A〜図13Cに示すように、正面柱部材70の取付方法は、一方のブラケット74の第1板部84を中空部70aに挿入して側壁70bと締結する第1工程と、中空部70aの上端小口から開口部81を介して外部に延在した第2板部85を桁部材20の下面20cに締結する第2工程とを有する。なお、本実施形態ではブラケット74を2個1組で用いる。このため、他方のブラケット74の第1板部84を正面柱部材70と締結する第3工程と、第2板部85を桁部材20と締結する第4工程とをさらに有する。但し、正面柱部材70の大きさ等によってはブラケット74は1個のみで用いてもよく、この場合は第3工程及び第4工程が省略される。
具体的には、先ず第1工程では、図13Aに示すように一方の開口部81を通して一方のブラケット74の第1板部84を中空部70aに挿入し、この第1板部84を取付ねじ86を用いて一方の側壁70bの内面に締結する。
続いて、この第1工程の後であって第2工程の前に、一方のブラケット74を取り付けた正面柱部材70を桁部材20に位置決め配置する位置決め工程を実施する(図13B参照)。この位置決め工程では、正面柱部材70の一対の開口部81,81に桁部材20を長手方向に通過させた状態で挿入配置し、一対の突出片80,80間に桁部材20を挟持する。この際、開口部81の下縁面と桁部材20の下面20cとの間には、ブラケット74の第2板部85の厚み分の隙間が設けられる。
次に、第2工程を実行し、正面柱部材70に第1板部84を締結してある一方のブラケット74の第2板部85を取付ねじ88を用いて桁部材20の下面20cに締結する(図13B参照)。この第2板部85と桁部材20との締結は、取付ねじ88を完全には締め付けない仮固定としておくとよい。
第3工程では、先ず、第1工程及び第2工程で連結した一方のブラケット74側とは反対側の開口部81と桁部材20の下面20cとの隙間に他方のブラケット74の第1板部84を挿入する(図13B参照)。次いで、この他方のブラケット74を略90度回転させ、第1板部84を他方の側壁70bの内面に当接配置する(図13C参照)。そこで、この他方のブラケット74の第1板部84を取付ねじ86を用いて他方の側壁70bの内面に締結する(図11及び図12参照)。
第4工程では、他方のブラケット74の第2板部85を取付ねじ88を用いて桁部材20の下面20cに締結する(図11及び図12参照)。この第2板部85と桁部材20との締結についても、取付ねじ88を完全には締め付けない仮固定としておくとよい。
最終的には、正面柱部材70の下端部を固定具76を用いて地面32に固定すると共に、第2工程及び第4工程で仮固定しておいた各ブラケット74の第2板部85を桁部材20に締め付ける本固定を行う。その結果、正面柱部材70の設置作業が完了する。このように当該屋外構造物10は、正面柱部材70を容易に後付けで設置することができ、正面にスクリーン66を容易に後付けで設置できる。
5.2 側面柱部材の説明
次に、側面柱部材72の構成及び取付構造を説明する。図14は、側部天井材30に設置した側面柱部材72の上端部付近を拡大した正面断面図である。図15は、側部天井材30に設置した側面柱部材72の上端部付近を拡大した側面断面図である。
図14及び図15に示すように、側面柱部材72は、上端部が側部天井材30とブラケット90を介して連結され、これにより枠部材18と連結される。側面柱部材72の下端部は、図10に示す正面柱部材70を固定する固定具76と同様な固定具を介して地面32に固定される。これにより、側面柱部材72は側部天井材30と地面32との間に立設される。図10に示す構成例と略同様に、側面柱部材72と建物の外壁27との間には桟78と同様な桟が上下複数段設けられ、各桟を用いてスクリーン66と同様なスクリーンを支持できる。
側面柱部材72は、内側に中空部72aを設けて断面矩形状に構成され、上下に延びた角柱部材である。中空部72aの上端小口は、矩形の開口部91となっている。側面柱部材72は、開口部91を側部天井材30の天井板部30aに設けられた厚肉部30bの下面に対向させた状態で配置される。
ブラケット90は、側面柱部材72を側部天井材30の天井板部30aに連結するための部品であり、前後一対用いている。前後のブラケット90は、屈曲角度、つまり第2板部85の前後方向の勾配が異なる以外は前後対称構造である。このため、以下では前側のブラケット90と後側のブラケット90とを特別に特定しないで説明する。
図14及び図15に示すように、ブラケット90は、ブラケット74と略同一構造を有する側面視L字形状の板状部材であり、側面柱部材72の左右方向幅よりも多少小さい幅寸法を有する。ブラケット90は、側面柱部材72と締結される第1板部84と、側部天井材30と締結される第2板部85とを有する。ブラケット90について、ブラケット74と同一又は同様の構成要素については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
ブラケット90は、側面柱部材72の前後方向に沿って並んで互いに対向する一対の側壁72b,72bと側部天井材30の天井板部30aの下面との間を連結固定する。具体的には、第1板部84は、側面柱部材72の中空部72aに挿入され、取付ねじ86を用いて側壁72bの内面側に締結固定される。第2板部85は、開口部91から側面柱部材72の外部へと延在し、側部天井材30の天井板部30aの下面に対面配置されると共に、取付ねじ88を用いて天井板部30aの下面と締結固定される。
この際、第1板部84は側面柱部材72の中空部72a内に配置されて外部から視認できず、側面柱部材72の外面には取付ねじ86のみが露出する。このため、ブラケット90が外観上で目立つことを抑制でき、側面柱部材72を固定した状態での屋外構造物10の外観品質が確保される。
しかも天井板部30aは、図14に示すように側枠18c,18d(及び側部アタッチメント60)に連結された化粧材25の下端面25aと、側部天井材30と天井材24との連続部分の隙間を隠すカバー部材64の下端面64aとに挟まれた位置で、これら下端面25a,64aよりも一段上方に位置している。換言すれば、側面柱部材72を固定する天井板部30aの下面が、周囲の部材よりも一段凹んだ位置に設けられている。このため、ブラケット90の第2板部85を締結する取付ねじ88や側面柱部材72の上端小口の切断面等が隠され、屋外構造物10の外観品質が一層高まる。また、ブラケット90が側面柱部材72の連結用の裏板機能を兼ねるため、部材点数を削減でき、後述するブラケット92でも同様な効果が得られる。
次に、側面柱部材72の取付方法を説明する。
図14及び図15に示すように、側面柱部材72の取付方法は、各ブラケット90の第1板部84を中空部72aに挿入して側壁72bと締結する第1工程と、中空部72aの上端小口となる開口部91を介して外部に延在した第2板部85を側部天井材30の天井板部30aの下面に締結する第2工程とを有する。側面柱部材72の大きさ等によってはブラケット90は1個のみで用いてもよい。
具体的には、先ず第1工程では、開口部91を通して各ブラケット90の第1板部84を側面柱部材72の中空部72aに挿入し、各第1板部84を取付ねじ86を用いて各側壁72bの内面に締結する。これにより、側面柱部材72の開口部91から各ブラケット90の第2板部85が飛び出した状態となる。
次に、第2工程を実行し、側面柱部材72に第1板部84を締結済みの各ブラケット90の第2板部85を取付ねじ88を用いて側部天井材30の天井板部30aの下面に締結する。この際、側部天井材30の天井板部30aには、他の部分よりも板厚の厚い厚肉部30bが設けられている。このため、この厚肉部30bに取付ねじ88を螺合させるねじ孔30cを容易に形成できる。また、厚肉部30bに側面柱部材72が締結されるため、側面柱部材72を高い締結強度で固定できる。なお、この第2板部85と桁部材20との締結は、取付ねじ88を完全には締め付けない仮固定としておくとよい。
最終的には、側面柱部材72の下端部を固定具を用いて地面32に固定すると共に、第2工程で仮固定しておいた各ブラケット90の第2板部85を側部天井材30に締め付ける本固定を行う。その結果、側面柱部材72の設置作業が完了する。このように当該屋外構造物10は、側面柱部材72を容易に後付けで設置することができ、側面にもスクリーンを容易に後付けで設置できる。
5.3 側面柱部材の変形例に係る取付構造説明
次に、側面柱部材72の変形例に係る取付構造を説明する。図16は、側部天井材30に設置した側面柱部材72の上端部付近を拡大した側面断面図である。
図16に示すように、側面柱部材72は、ブラケット90とは構成の異なるブラケット92を用いてその上端部を側部天井材30に連結することもできる。
ブラケット92は、側面柱部材72を側部天井材30の天井板部30aに連結するための部品である。ブラケット92は、側面柱部材72と締結される前後一対の第1板部84,84と、側部天井材30と締結される第2板部95とを有する。ブラケット92について、ブラケット90と同一又は同様の構成要素については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。ブラケット92は、前後一対の第1板部84,84の上端部間を第2板部95で繋いだ側面視略U字状の板状部材である。
次に、ブラケット92を用いた側面柱部材72の取付方法を説明する。図17A及び図17Bは、ブラケット92を用いた側面柱部材72の側部天井材30への連結手順を説明する動作図である。
図16〜図17Bに示すように、この場合の側面柱部材72の取付方法は、ブラケット92の第2板部95を側部天井材30の天井板部30aの下面に締結する第1工程と、各第1板部84を側面柱部材72の中空部72aに挿入して側壁72bと締結する第2工程とを有する。側面柱部材72の大きさ等によっては第1板部84は1個のみ設けてもよい。
具体的には、先ず第1工程では、図17Aに示すようにブラケット92の第2板部95を側部天井材30の天井板部30aの下面に当接配置し、取付ねじ88を用いて締結する。
次に第2工程において、図17Bに示すように天井板部30aの下面から垂下された状態となった各第1板部84に対し、開口部91を通して側面柱部材72の中空部72aを外挿する。そして、側面柱部材72の側壁72bに形成された貫通孔72cを通して取付ねじ86を第1板部84のねじ孔84aに螺合させる。これにより各第1板部84が各側壁72bの内面に締結される。なお、この第1板部84と側面柱部材72との締結は、取付ねじ86を完全には締め付けない仮固定としておくとよい。
最終的には、側面柱部材72の下端部を固定具を用いて地面32に固定すると共に、第2工程で仮固定しておいた各ブラケット92の第1板部84を側部天井材30に締め付ける本固定を行う。その結果、ブラケット92を用いた側面柱部材72の設置作業が完了する。このように当該屋外構造物10は、構成の異なるブラケット92を用いても側面柱部材72を容易に後付けで設置することができ、側面にもスクリーンを容易に後付けで設置できる。
6.屋外構造物の作用効果の説明
本実施形態に係る屋外構造物10は、桁部材20と枠部材18とで屋根材22を支持した屋根体12を柱部材14で支持した構成である。屋根体12は、屋根材22の下方に配置され、桁部材20と枠部材18とで支持された天井材24を備える。柱部材14は、その内側面14aの上部に切欠部34を有する。桁部材20は、その端部が柱部材14の切欠部34に挿入された状態で柱部材14と連結されると共に、桁部材20と柱部材14との連結部38が天井材24の上方に位置している。
このように、屋外構造物10は屋根体12を柱部材14で支持した構成である。このため、耐荷重や耐震に対する強度が向上し、例えば積雪時に強度不足を生じることを防止できる。また屋根体12を柱部材14で支持するため、例えば屋根体12と建物の外壁27との間の取付強度を比較的抑えることができ、建物のリフォーム時等に容易に後付けで施工することができる。しかも屋外構造物10では、柱部材14と桁部材20との連結部38を天井材24の上方に配置している。このため、この連結部38が天井材24に隠されて外観上に露出せず、高い外観品質を確保できる。
当該屋外構造物10では、天井材24は一対の柱部材14,14の互いに対向する内側面14aの間となる位置に設けられる一方、天井材24の側部における一対の柱部材14,14に対応する位置には、枠部材18と連結されて天井材24の側端部に連続する側部天井材30が設けられている。すなわち、当該屋外構造物10は桁部材20の端部に柱部材14を設けた構造のため、この柱部材14に重なる位置に天井材24を設置することが難しい。そこで、この柱部材14に重なる位置には枠部材18の側枠18c,18dとアタッチメントされる側部天井材30を設けることで、天井16の天井面を屋根体12の一面に形成し、外観品質を向上できる。
側部天井材30は、枠部材18に対して連結され、天井材24と並んで配置されて当該屋外構造物10の天井面の一部を形成する天井板部30aを有し、天井板部30aは、一対の柱部材14,14とは別の柱部材である側面柱部材72を取付固定可能な厚肉部30bを有する。これにより、施工済みの屋外構造物10に対し、例えば図14〜図17Bに示すように後付けで側面柱部材72を容易に追加できる。その結果、屋根体12の支持強度を容易に向上させることができると共に、スクリーン66のような機能部品を容易に後付けで追加できる。
当該屋外構造物10は、屋根材22の表面に連通する排水管40を備え、排水管40は、天井材24と屋根材22との間に通されている。これにより、排水管40が外部から視認できない天井裏空間Sに隠されるため、排水管40によって外観品質が損なわれることを防止できる。
本実施形態に係る屋外構造物10は、桁部材20と枠部材18とで屋根材22を支持した屋根体12を有し、屋根体12に柱部材である正面柱部材70(側面柱部材72)を取り付けた構成において、正面柱部材70(側面柱部材72)を桁部材20(枠部材18)に対して連結するブラケット74(90,92)を備える。ブラケット74(90,92)は、正面柱部材70(側面柱部材72)の中空部70a(72a)に挿入されて正面柱部材70(側面柱部材72)の側壁70b(72b)と締結される第1板部84と、第1板部84から屈曲され、中空部70a(72a)の開口部81(91)を通過して桁部材20(枠部材18)の下面と締結される第2板部85(95)とを有する。
このように、屋外構造物10はブラケット74(90,92)を介して桁部材20(枠部材18)に対して正面柱部材70(側面柱部材72)を容易に取付固定できる。このため、例えば積雪等に対する耐荷重や耐震に対する強度を向上させる必要が生じた場合に、正面柱部材70(側面柱部材72)を追加柱部材として容易に後付けで施工することができる。また、追加した正面柱部材70(側面柱部材72)を利用してスクリーン66のような機能部品を容易に後付けで追加できる。なお、正面柱部材70(側面柱部材72)を設ける場合は、柱部材14を省略してもよい。換言すれば、正面柱部材70(側面柱部材72)は柱部材14を持たずに外壁27に対して片持ち構造で取付固定された屋外構造物10の強度向上にも有効に利用できる。
正面柱部材70の上端部には、桁部材20の長手方向に沿って並んで互いに対向する一対の側壁70b,70bを切り欠いて形成した一対の開口部81,81と、互いに対向する一対の側壁70b,70bと直交する方向に並んで一対の開口部81,81を間に挟んだ一対の突出片80,80とが設けられている。そして、正面柱部材70は、一対の開口部81,81に桁部材20が配置されると共に、一対の突出片80,80間に桁部材20が挟まれた状態で、ブラケット74を介して桁部材20に連結される。このため、正面柱部材70は桁部材20に対して容易に後付けで施工でき、しかも高い連結強度で安定して連結される。なお、正面柱部材70は、例えば前枠18aやこれに連結された前枠アタッチメント46に対し、桁部材20の場合と同様に連結されてもよい。
側面柱部材72は、その上端開口である開口部91が枠部材18の一部を構成する側部天井材30の下面に対向配置された状態で、ブラケット90を介して側部天井材30に連結される。このため、側面柱部材72は枠部材18(側部天井材30)に対して容易に後付けで施工でき、しかも高い連結強度で安定して連結される。なお、側面柱部材72は、例えば桁部材20に対し、枠部材18(側部天井材30)の場合と同様に連結されてもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記実施形態では、屋根体12が建物の外壁27に固定されると共に柱部材14で支持された玄関庇の屋外構造物10を例示した。しかしながら、本発明は他の屋外構造物、例えばテラス屋根の他、建物等と連結されない独立したカーポート等にも適用可能である。
10 屋外構造物、12 屋根体、14 柱部材、14a 内側面、16 天井、18 枠部材、20 桁部材、22 屋根材、24 天井材、25 化粧材、27 外壁、28 垂木、30 側部天井材、30a 天井板部、30b 厚肉部、34 切欠部、38 連結部、40 排水管、50 支持部材、66 スクリーン、70 正面柱部材、70a,72a 中空部、70b,70c,72b 側壁、72 側面柱部材、74,90,92 ブラケット、80 突出片、81,91 開口部、84 第1板部、85,95 第2板部

Claims (4)

  1. 桁部材と枠部材とで屋根材を支持した屋根体を柱部材で支持した屋外構造物であって、
    前記屋根体は、前記屋根材の下方に配置され、前記屋根材との間に天井裏空間を形成した天井材を備え、
    前記柱部材は、その側面の上部に切欠部を有し、
    前記桁部材は、その端部が前記柱部材の前記切欠部に挿入された状態で前記柱部材と連結されると共に、該桁部材と該柱部材との連結部が前記天井材の上方に位置しており、
    さらに、前記屋根材の表面に連通する排水管と、
    前記屋根材の表面を流れた水を前記排水管へと導入するドレインと、
    を備え、
    前記柱部材は、前記ドレインに対して前後方向にオフセットした位置にあり、
    前記排水管は、前記ドレインから前記天井裏空間の内部を前記柱部材の方向に向かって延在した後、前記天井裏空間の下方へと鉛直下向きに屈曲し、前記柱部材の側面に沿って垂下されていることを特徴とする屋外構造物。
  2. 請求項1に記載の屋外構造物において、
    前記柱部材は、前記桁部材の両端部にそれぞれ対応するように一対設けられ、
    前記一対の柱部材は、それぞれ互いに対向する側面の上部に前記切欠部を有すると共に、前記桁部材の両端部が前記一対の柱部材の各切欠部にそれぞれ挿入された状態で各柱部材と連結されていることを特徴とする屋外構造物。
  3. 請求項2に記載の屋外構造物において、
    前記天井材は前記一対の柱部材の前記互いに対向する側面の間となる位置に設けられる一方、前記天井材の側部における前記一対の柱部材に対応する位置には、前記枠部材と連結されて前記天井材の側端部に連続する側部天井材が設けられていることを特徴とする屋外構造物。
  4. 桁部材と枠部材とで屋根材を支持した屋根体を柱部材で支持した屋外構造物であって、
    前記屋根体は、前記屋根材の下方に配置された天井材を備え、
    前記柱部材は、その側面の上部に切欠部を有し、
    前記桁部材は、その端部が前記柱部材の前記切欠部に挿入された状態で前記柱部材と連結されると共に、該桁部材と該柱部材との連結部が前記天井材の上方に位置し、
    前記柱部材は、前記桁部材の両端部にそれぞれ対応するように一対設けられ、
    前記一対の柱部材は、それぞれ互いに対向する側面の上部に前記切欠部を有すると共に、前記桁部材の両端部が前記一対の柱部材の各切欠部にそれぞれ挿入された状態で各柱部材と連結され、
    前記天井材は前記一対の柱部材の前記互いに対向する側面の間となる位置に設けられる一方、前記天井材の側部における前記一対の柱部材に対応する位置には、前記枠部材と連結されて前記天井材の側端部に連続する側部天井材が設けられ、
    前記側部天井材は、前記枠部材に対して連結され、前記天井材と並んで配置されて当該屋外構造物の天井面の一部を形成する天井板部を有し、
    前記天井板部は、厚肉部を有することを特徴とする屋外構造物。
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