以下、実施の形態に係る照明装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る照明装置の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る照明装置の外観斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明装置の分解図である。
図1および図2に示されるように、実施の形態に係る照明装置100は、本体部10と、第一発光制御ユニット20と、発光装置30と、カバー40とを備える。
照明装置100は、例えば、天井に取り付けられて室内を照明する照明装置である。照明装置100の点灯及び消灯は、例えば、壁に設置された操作パネルを通じて行われる。
本体部10は、照明装置100のベースとなる長尺状の部材であり、例えば、ボルトおよびナット等により天井に固定される。本体部10は、発光装置30を収容する凹部11を有し、例えば発光装置30が有する金具(図示せず)が、凹部11の内面に形成された孔と係合することで、発光装置30が本体部10に取り付けられる。
なお、発光装置30を本体部10に取り付けられるのであれば、当該取り付けの手法は、特に限定されない。例えば、発光装置30は、ネジ等の締結部材によって本体部10に取り付けられてもよい。なお、発光装置30には、本体部10から延設された電線の端部に取り付けられたコネクタ付きケーブル14のコネクタが、発光装置30が有する端子部34(コネクタ構造)に接続されることにより、当該電線を介して電力供給が行われる。
なお、コネクタ付きケーブル14には、電力供給用のケーブルの他に、端子部15(雌メス型のコネクタ構造)と電気的に接続される信号伝送用のケーブルが含まれる。
また、本体部10には、開口部12を有する凹部13が設けられる。開口部12を有する凹部13は、第一発光制御ユニット20が着脱自在に取り付けられる取付構造の一例である。
発光装置30は、基板31上に、互いに発光色が異なる第一光源部32a及び第二光源部32bが形成された長尺状の発光モジュールである。実施の形態では、第一光源部32a及び第二光源部32bは、互いに色温度(相関色温度)が異なる。発光装置30は、基板31と、第一光源部32aと、第二光源部32bと、周辺回路33と、端子部34とを有する。
基板31は、長尺状の基板であり、例えば、金属を基材とするメタルベース基板、または、セラミックを基材とするセラミック基板である。また、基板31は、樹脂を基材とする樹脂基板であってもよい。
周辺回路33は、端子部34を介して得られる交流電力を直流電力に変換して第一光源部32a及び第二光源部32bに与える回路である。周辺回路33の詳細構成については後述する。
第一光源部32aは、例えば、基板31の長手方向に沿って配置された複数のLEDチップが蛍光体を含有する透光性樹脂材料によって封止されることによって形成される。
LEDチップは、発光素子の一例であり、例えば、InGaN系の材料によって構成された、発光スペクトルのピーク波長が430nm以上480nm以下の青色LEDチップである。
透光性樹脂材料は、例えば、メチル系のシリコーン樹脂であるが、エポキシ樹脂またはユリア樹脂などであってもよい。透光性樹脂材料には、例えば、黄色蛍光体及び赤色蛍光体が含まれる。
黄色蛍光体は、具体的には、例えば、発光ピーク波長が550nm以上570nm以下の、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系の蛍光体である。赤色蛍光体は、具体的には、例えば、発光ピーク波長が610nm以上620nm以下の、CaAlSiN3:Eu2+蛍光体、または、(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+蛍光体などである。なお、透光性樹脂材料に含まれる蛍光体は、特に限定されない。
第一光源部32aに含まれるLEDチップが青色光を発すると、発せられた青色光の一部は、透光性樹脂材料に含まれる黄色蛍光体によって黄色光に波長変換される。また、発せられた青色光の一部は、透光性樹脂材料に含まれる赤色蛍光体によって赤色光に波長変換される。そして、黄色蛍光体及び赤色蛍光体に吸収されなかった青色光と、黄色蛍光体によって波長変換された黄色光と、赤色蛍光体によって波長変換された赤色光とは、透光性樹脂材料中で拡散及び混合される。これにより、第一光源部32aからは、白色光が出射される。
第一光源部32aが発する白色光は、透光性樹脂材料に含まれる黄色蛍光体及び赤色蛍光体の量(黄色蛍光体及び赤色蛍光体の含有率)が調整されることにより、例えば、2700Kとされる。
第二光源部32bは、基板31の長手方向に沿って配置された複数のLEDチップが蛍光体を含有する透光性樹脂材料によって封止されることによって形成される。第二光源部32bの構成は、第一光源部32aとほぼ同様であるが、第二光源部32bが発する白色光は、透光性樹脂材料に含まれる黄色蛍光体及び赤色蛍光体の量(黄色蛍光体及び赤色蛍光体の含有率)が調整されることにより、例えば、8000Kとされる。
このように、実施の形態では、第一光源部32aと、第二光源部32bとは、互いに色温度が異なる。なお、ここでの色温度が異なる、とは、色温度が有意に異なることを意味し、製造ばらつきなどによって色温度が微妙に異なることを意味するわけではない。色温度が有意に異なるとは、例えば、1000K以上異なることを意味する。
カバー40は、発光装置30が発する光を透過させる長尺状の部材である。カバー40は、例えば、透光性を有するガラスまたは樹脂を基材として形成される。また、カバー40は、発光装置30が発する光を拡散する機能を有している。カバー40は、例えば、上記基材が光拡散材(微粒子)を含有することによって光拡散機能を有している。なお、カバー40が光を拡散する機能を有することは必須ではない。
第一発光制御ユニット20は、本体部10に着脱自在に取り付けられる。第一発光制御ユニット20は、具体的には、係止構造22を有し、係止構造22が本体部10に設けられた開口部12に差し込まれて係止することで本体部10の凹部13に取り付けられる。なお、詳細については図示されないが、第一発光制御ユニット20は、例えば、ロック解除ボタンを有し、ロック解除ボタンを押すことで係止構造22の爪が引っ込む。これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を本体部10(凹部13)から取り外すことができる。
また、第一発光制御ユニット20は、第一制御部21及び端子部24(オス型のコネクタ構造)を有し、第一発光制御ユニット20が本体部10に取り付けられると、端子部24は、本体部10が有する端子部15に嵌まる。
ここで、第一制御部21は、端子部24と電気的に接続され、端子部15は、コネクタ付きケーブル14によって発光装置30の端子部34(周辺回路33)と電気的に接続されている。したがって、端子部24が端子部15に嵌まることにより、第一制御部21と、発光装置30が有する周辺回路33とが電気的に接続される。
そうすると、第一制御部21は、周辺回路33から直流電力を得ることにより起動し、第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを発光させる制御信号を周辺回路33に出力する。具体的には、第一制御部21は、第一光源部32aに供給される第一電流を調整するための第一制御信号と、第二光源部32bに供給される第二電流を調整するための第二制御信号とを出力する。
ところで、上述のように、第一光源部32aが発する白色光は、2700Kであり、第二光源部32bが発する白色光は、8000Kである。このため、上記第一電流と上記第二電流とが調整されることにより、照明装置100が発する白色光の色温度は、2700K以上8000K以下の間で調整が可能である。言い換えれば、照明装置100は、2700K以上8000K以下の範囲で調色が可能な発光装置30を有している。
一方で、第一制御部21が出力する第一制御信号及び第二制御信号のそれぞれは、ユーザによって変更不可能である。つまり、第一制御部21は、第一制御信号及び第二制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを固定の(一定の)明るさで発光させる。照明装置100は、本体部10に第一発光制御ユニット20が取り付けられているときには、例えば、5000Kの昼白色で発光する。
このように、本体部10に第一発光制御ユニット20が取り付けられているときには、照明装置100は、調色機能を有しない。言い換えれば、第一発光制御ユニット20は、照明装置100(発光装置30)の調色機能を封じている。
[色温度の変更方法]
上述のように、第一発光制御ユニット20は、本体部10に着脱自在に取り付けられている。ユーザは、照明装置100が発する白色光の色温度を変更したい場合には、第一発光制御ユニット20を別の発光制御ユニット(以下、第二発光制御ユニットと記載する)に交換する。図3は、発光制御ユニットの交換を模式的に示す図である。
図3に示されるように、本体部10には、第一発光制御ユニット20以外に、第二発光制御ユニット20a及び第二発光制御ユニット20bも取り付け可能である。言い換えれば、本体部10の凹部13には、第一発光制御ユニット20、第二発光制御ユニット20a、及び、第二発光制御ユニット20bのうちの1つが選択的に取り付けられる。
第二発光制御ユニット20aは、係止構造22aを有し、係止構造22aが本体部10に設けられた開口部12に係止することで本体部10の凹部13に取り付けられる。つまり、第二発光制御ユニット20aは、本体部10に着脱自在に取り付けられる。
また、第二発光制御ユニット20aは、第二制御部21a及び端子部24aを有し、第二発光制御ユニット20aが本体部10に取り付けられると、端子部24aが端子部15に嵌まることにより、第二制御部21aと、発光装置30が有する周辺回路33とが電気的に接続される。
第二発光制御ユニット20aが本体部10に取り付けられた状態において、第二制御部21aは、第一制御部21とは異なる第一制御信号及び第二制御信号を出力する。したがって、照明装置100は、本体部10に第二発光制御ユニット20aが取り付けられているときには、本体部10に第一発光制御ユニット20が取り付けられているときと異なる色温度の白色光を発する。つまり、第二制御部21aは、制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを第一発光制御ユニット20が取り付けられているときの固定の明るさとは異なる固定の明るさで発光させる。照明装置100は、本体部10に第二発光制御ユニット20aが取り付けられているときには、例えば、3000Kの電球色で発光する。
また、図3に示されるように、本体部10には、第一発光制御ユニット20及び第二発光制御ユニット20a以外に、第二発光制御ユニット20bも取り付け可能である。
第二発光制御ユニット20bは、係止構造22bを有し、係止構造22bが本体部10に設けられた開口部12に係止することで本体部10の凹部13に取り付けられる。つまり、第二発光制御ユニット20bは、本体部10に着脱自在に取り付けられる。
また、第二発光制御ユニット20bは、受信部25bを有する。受信部25bは、第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれの明るさを指示する指示信号を照明装置100の外部から受信する。指示信号は、例えば、赤外線の通信信号であり、ユーザによって専用のリモートコントローラまたは専用のアプリケーションがインストールされた携帯端末(スマートフォンまたはタブレット端末など)から送信される。指示信号は、言い換えれば、照明装置100を調色するための信号である。この場合、受信部25bは、赤外線の受光素子である。
また、第二発光制御ユニット20bは、第二制御部21b及び端子部24bを有し、第二発光制御ユニット20bが本体部10に取り付けられると、端子部24bが端子部15に嵌まることにより、第二制御部21bと、発光装置30が有する周辺回路33とが電気的に接続される。
第二発光制御ユニット20bが本体部10に取り付けられた状態において、ユーザは、リモートコントローラ等から指示信号を受信部25bへ送信することにより、第一制御信号及び第二制御信号を変更し、照明装置100の色温度の変更(調色)を行うことができる。つまり、第二制御部21bは、第一制御信号及び第二制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを受信部25bによって受信された指示信号に応じた明るさで発光させる。
なお、第二発光制御ユニット20bは、調色に代えて、または、調色に加えて調光に対応していてもよい。この場合の調光は、色温度がほぼ一定のまま、明るさが調整されることを意味する。
以上のように、照明装置100においては、第一発光制御ユニット20が第二発光制御ユニット20aに交換されることにより、色温度が変更される。また、照明装置100においては、第一発光制御ユニット20が第二発光制御ユニット20bに交換されることにより、ユーザがリモートコントローラ等を用いて自在に色温度を変更することができる調色機能が付与される。言い換えれば、第二発光制御ユニット20bは、照明装置100(発光装置30)の調色機能を開放している。
なお、本体部10の凹部13に発光制御ユニット(第一発光制御ユニット20、第二発光制御ユニット20a、または第二発光制御ユニット20b)が取り付けられていない状態においては、発光装置30は発光しない。つまり、照明装置100は、発光制御ユニットが取り付けられていなければ動作しない。
[照明装置の機能構成]
次に、照明装置100の機能構成について説明する。図4は、照明装置100の機能構成を示すブロック図である。図4では、照明装置100が備える構成要素のうち、発光装置30及び第一発光制御ユニット20の機能構成が図示されている。また、第二発光制御ユニット20a及び第二発光制御ユニット20bの機能構成も図示されている。
まず、発光装置30の機能構成について説明する。図4に示されるように、発光装置30は、第一光源部32aと、第二光源部32bと、第一発光回路33aと、第二発光回路33bと、変換回路33cと、端子部34とを備える。第一発光回路33a、第二発光回路33b、及び、変換回路33cは、上述の周辺回路33に含まれる回路である。
変換回路33cは、照明装置100の外部の電力系統50から得られる交流電圧(交流電力)を直流電圧(直流電力)に変換する回路である。変換回路33cは、具体的には、上記交流電圧を全波整流するダイオードブリッジ回路、及び、全波整流によって得られる直流(脈流)電圧を平滑化して出力する平滑化回路などを含む。
第一発光回路33aは、第一光源部32aを発光させるための電力を第一光源部32aに供給する。第一発光回路33aは、具体的には、変換回路33cから出力される直流電圧を第一光源部32aの発光に適した電圧に変換して出力する。図5は、第一発光回路33aの回路構成を示す図である。
図5に示されるように、第一発光回路33aとしては、例えば、変換回路33cから出力される直流電圧を所望の直流電圧まで降圧する降圧チョッパ回路が用いられる。
第一発光回路33aにおいては、具体的には、変換回路33cの正極側の出力端子にダイオードD1のカソードが接続され、ダイオードD1のアノードと変換回路33cの負極側の出力端子との間にスイッチング素子Q1および抵抗R1が直列に配置される。
また、ダイオードD1のカソードには、平滑コンデンサC1のアノード、放電用の抵抗R2の一方の端子、及び、第一光源部32aのアノードが電気的に接続され、ダイオードD1の他端には、インダクタL1の一端が接続される。インダクタL1の他端は、平滑コンデンサC1のカソード、抵抗R2の他方の端子、及び、第一光源部32aのカソードが電気的に接続される。
駆動回路33dは、第一制御部21から出力される第一制御信号に基づいてスイッチング素子Q1をスイッチングする。スイッチング素子Q1が高速でスイッチングされることにより、降圧された直流電圧が平滑コンデンサC1の両端から第一光源部32aに供給される。
第二発光回路33bは、第二光源部32bを発光させるための電力を第二光源部32bに供給する。第二発光回路33bは、第一制御部21から出力される第二制御信号に基づいて第二光源部32bに直流電圧を供給する点を除いて、第一発光回路33aと同様の構成である。このため、回路構成については説明が省略される。
次に、第一発光制御ユニット20について説明する。図4に示されるように、第一発光制御ユニット20は、第一制御部21と、第一記憶部23と、端子部24とを備える。
上述のように、第一発光制御ユニット20が本体部10に取り付けられると、第一発光制御ユニット20が有する端子部24は、発光装置30が備える端子部34に電気的に接続される。これにより、第一制御部21は、端子部24及び端子部34を介して第一発光回路33aに第一制御信号を出力することができる。また、第一制御部21は、端子部24及び端子部34を介して第二発光回路33bに第二制御信号を出力することができる。
また、第一制御部21は、変換回路33cから供給される電力を、端子部24及び端子部34を介して受けることにより動作する。なお、第一制御部21と変換回路33cとの間には、DC−DC変換回路が配置されてもよい。DC−DC変換回路は、第一発光制御ユニット20が有してもよいし、発光装置30が有してもよい。
第一制御部21は、第一発光回路33aに第一制御信号を出力することにより第一光源部32aを発光させ、第二発光回路33bに第二制御信号を出力することにより第二光源部32bを発光させる。この結果、第一光源部32aが発する8000Kの白色光と第二光源部32bが発する2700Kの白色光とが混ざることにより、照明装置100から色温度が5000K(第一色温度)で一定となる白色光が出射される。
第一制御部21は、具体的には、第一制御信号によって第一発光回路33aが有する駆動回路33dから出力されるスイッチング信号のオン期間の長さを5000Kの白色光を実現するための固定値に制御する。同様に、第一制御部21は、第二制御信号によって第二発光回路33bが有する駆動回路33dから出力されるスイッチング信号のオン期間の長さを5000Kの白色光を実現するための固定値に制御する。
第一制御部21は、具体的には、プロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータまたは専用回路によって実現されてもよい。また、第一制御部21は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び、専用回路のうち2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。
第一記憶部23は、照明装置100に5000Kの白色光を出射させるための第一制御信号のデータ及び第二制御信号のデータ、並びに、第一制御部21によって実行される制御プログラム等が記憶される記憶装置である。第一記憶部23は、例えば、半導体メモリによって実現される。なお、第一制御部21が専用回路によって実現される場合には、第一発光制御ユニット20は、第一記憶部23を有していなくてもよい。
次に、第二発光制御ユニット20aについて、引き続き図4を参照しながら説明する。図4に示されるように、第二発光制御ユニット20aは、第二制御部21aと、第二記憶部23aと、端子部24aとを備える。
第二発光制御ユニット20aが本体部10に取り付けられると、第二発光制御ユニット20aが有する端子部24aは、発光装置30が備える端子部34に電気的に接続される。これにより、第二制御部21aは、端子部24a及び端子部34を介して第一発光回路33aに第一制御信号を出力することができる。また、第二制御部21aは、端子部24a及び端子部34を介して第二発光回路33bに第二制御信号を出力することができる。
また、第二制御部21aは、変換回路33cから供給される電力を、端子部24a及び端子部34を介して受けることにより動作する。なお、第二制御部21aと変換回路33cとの間には、DC−DC変換回路が配置されてもよい。DC−DC変換回路は、第二発光制御ユニット20aが有してもよいし、発光装置30が有してもよい。
第二制御部21aは、第一制御部21と同様に、第一発光回路33aに第一制御信号を出力することにより第一光源部32aを発光させ、第二発光回路33bに第二制御信号を出力することにより第二光源部32bを発光させる。この結果、第一光源部32aが発する8000Kの白色光と第二光源部32bが発する2700Kの白色光とが混ざることにより、照明装置100から色温度が3000K(第二色温度)で一定の白色光が出射される。
第二制御部21aは、具体的には、第一制御信号によって第一発光回路33aが有する駆動回路33dから出力されるスイッチング信号のオン期間の長さを3000Kの白色光を実現するための固定値に制御する。同様に、第二制御部21aは、第二制御信号によって第二発光回路33bが有する駆動回路33dから出力されるスイッチング信号のオン期間の長さを3000Kの色温度を実現するための固定値に制御する。
第二制御部21aは、具体的には、プロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータまたは専用回路によって実現されてもよい。また、第二制御部21aは、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び、専用回路のうち2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。
第二記憶部23aは、照明装置100に3000Kの白色光を出射させるための第一制御信号のデータ及び第二制御信号のデータ、並びに、第二制御部21aによって実行される制御プログラム等が記憶される記憶装置である。第二記憶部23aは、例えば、半導体メモリによって実現される。なお、第二制御部21aが専用回路によって実現される場合には、第二発光制御ユニット20aは、第二記憶部23aを有していなくてもよい。
次に、第二発光制御ユニット20bについて、引き続き図4を参照しながら説明する。図4に示されるように、第二発光制御ユニット20bは、第二制御部21bと、第二記憶部23bと、端子部24bと、受信部25bとを備える。
第二発光制御ユニット20bが本体部10に取り付けられると、第二発光制御ユニット20bが有する端子部24bは、発光装置30が備える端子部34に電気的に接続される。これにより、第二制御部21bは、端子部24b及び端子部34を介して第一発光回路33aに第一制御信号を出力することができる。また、第二制御部21bは、端子部24b及び端子部34を介して第二発光回路33bに第二制御信号を出力することができる。
また、第二制御部21bは、変換回路33cから供給される電力を、端子部24b及び端子部34を介して受けることにより動作する。なお、第二制御部21bと変換回路33cとの間には、DC−DC変換回路が配置されてもよい。DC−DC変換回路は、第二発光制御ユニット20bが有してもよいし、発光装置30が有してもよい。
受信部25bは、第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれの明るさを指示する指示信号を照明装置100の外部から受信する。上述のように、受信部25bは、具体的には、赤外線の受光素子であり、リモートコントローラ等から赤外線の指示信号を受信する。
なお、受信部25bは、赤外線などの光通信に代えて、電波通信によって指示信号を受信してもよい。受信部25bは、例えば、特定小電力無線、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、または、Wi−Fi(登録商標)などの通信規格を用いた無線通信によって指示信号を受信してもよい。この場合、受信部25bは、具体的には、通信回路(通信モジュール)である。
第二制御部21bは、第一制御信号を出力することにより第一光源部32aを受信部25bによって受信された指示信号に応じた明るさで発光させ、かつ、第二制御信号を出力することにより第二光源部32bのそれぞれを受信部25bによって受信された指示信号に応じた明るさで発光させる。つまり、第二制御部21bは、受信された指示信号に基づいて発光装置30の色温度を変更(調色)する。
第二制御部21bは、具体的には、第一制御信号によって第一発光回路33aが有する駆動回路33dから出力されるスイッチング信号のオン期間の長さを、受信された指示信号に基づいて制御する。これにより、第一光源部32aの光出力が調整される。
また、第二制御部21bは、第二発光回路33bに第二制御信号を出力することにより第二光源部32bを発光させる。第二制御部21bは、第二制御信号によって第二発光回路33bが有する駆動回路33dから出力されるスイッチング信号のオン期間の長さを、受信された指示信号に基づいて制御する。これにより、第二光源部32bの光出力が調整される。
第二制御部21bは、具体的には、プロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータまたは専用回路によって実現されてもよい。また、第二制御部21bは、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び、専用回路のうち2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。
第二記憶部23bは、発光装置30を指示信号に応じて発光させるための調色情報、及び、第二制御部21bによって実行される制御プログラム等が記憶される記憶装置である。調色情報は、例えば、指示信号の値と、第一制御信号の値及び当第二制御信号の値のそれぞれとが対応付けられたテーブル情報である、第二記憶部23bは、例えば、半導体メモリによって実現される。なお、第二制御部21bが専用回路によって実現される場合には、第二発光制御ユニット20bは、第二記憶部23bを有していなくてもよい。
[変形例]
上記実施の形態では、発光制御ユニットの交換により、照明装置100(発光装置30)が発する光の色温度が変更される例について説明されたが、発光制御ユニットの交換により、照明装置100(発光装置30)が発する光の発光色が変更されればよい。
例えば、発光制御ユニットの交換により、照明装置100(発光装置30)が発する光の色偏差(Duv)が変更されてもよい。この場合、発光装置30は、互いに色偏差が異なる第一光源部32a及び第二光源部32bを有する。
なお、色偏差が異なる、とは、色偏差が有意に異なることを意味し、製造ばらつきなどによって色偏差が微妙に異なることを意味するわけではない。色偏差が有意に異なるとは、例えば、0、1以上異なることを意味する。
また、発光装置30は、互いに発光色が異なる光源部を3つ以上備えてもよい。例えば、発光装置30は、第一発光色の第一光源部32a及び第二発光色の第二光源部32bに加えて、第三発光色の第三光源部、及び、第四発光色の第四光源部を備えてもよい。
例えば、第一発光色、第二発光色、第三発光色、及び、第四発光色は、色度座標上においては、図6に示されるような位置関係となる。図6は、色度座標を示す模式図である。
図6の例では、第一発光色A及び第二発光色Bは、いずれも黒体軌跡上(等偏差線上)に位置する。第一発光色Aは、例えば、黒体軌跡上において色温度が8000Kとなる座標に位置し、第二発光色は、例えば、黒体軌跡上において色温度が2700Kとなる座標に位置する。
一方、第三発光色C及び第四発光色Dは、等色温度線上に位置し、第三発光色Cは、色偏差duvが正の値となり、第四発光色Dは、色偏差duvが負の値となる。第三発光色は、例えば、5000Kの等色温度線上のduv=+0.2の座標に位置し、第二発光色は、例えば、5000Kの等色温度線上のduv=−0.2の座標に位置する。
発光装置30が、第一発光色Aの第一光源部32a及び第二発光色Bの第二光源部32bに加えて、第三発光色Cの第三光源部、及び、第四発光色Dの第四光源部を備えれば、発光色を等色温度方向と等色偏差方向の両方において調整することができる。
また、上記実施の形態では、第一発光制御ユニット20が着脱自在に取り付けられる取付構造の一例として、本体部10には、係止構造22に対応した開口部12を有する凹部13が設けられたが、このような取付構造は一例である。例えば、凹部13が係止構造(係止爪)を有し、第一発光制御ユニット20に当該係止構造が係止する開口部が設けられてもよい。
また、取付構造は、本体部10に設けられた平面視形状が円形の凹部であって、内周面にらせん状のねじ溝が設けられた構造であってもよい。この場合、第一発光制御ユニット20は、上記凹部に対応した円柱状であって、外周面にらせん状のねじ溝を有し、上記凹部にねじ入れられる。また、取付構造は、第一発光制御ユニット20が側方からスライド挿入されるような凹部であってもよい。
[効果等]
以上説明したように、照明装置100は、互いに発光色が異なる第一光源部32a及び第二光源部32bを有する発光装置30と、発光装置30が取り付けられる本体部10と、制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを発光させる第一制御部21を有する第一発光制御ユニット20とを備える。本体部10は、第一発光制御ユニット20が着脱自在に取り付けられる凹部13(開口部12有する凹部13)を有する。凹部13は、取付構造の一例である。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を、出力される制御信号が異なる発光制御ユニットに交換することにより、照明装置100の発光色を変更することができる。
また、第一制御部21は、制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを固定の明るさで発光させてもよい。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を、出力される制御信号が異なる発光制御ユニットに交換することにより、固定の発光色で発光する照明装置100の発光色を変更することができる。
また、第一発光制御ユニット20が取り外された状態の凹部13には、第二発光制御ユニット20aが着脱自在に取り付けられてもよい。第二発光制御ユニット20aは、制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを第一発光制御ユニット20が凹部13に取り付けられているときの固定の明るさとは異なる固定の明るさで発光させる第二制御部21aを有してもよい。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を第二発光制御ユニット20aに交換することにより、固定の発光色で発光する照明装置100の発光色を変更することができる。
また、第一発光制御ユニット20が取り外された状態の凹部13には、第二発光制御ユニット20bが着脱自在に取り付けられてもよい。第二発光制御ユニット20bは、第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれの明るさを指示する指示信号を照明装置100の外部から受信する受信部25bと、制御信号を出力することにより第一光源部32a及び第二光源部32bのそれぞれを受信部25bによって受信された指示信号に応じた明るさで発光させる第二制御部21bを有してもよい。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を第二発光制御ユニット20bに交換することにより、リモートコントローラ等による調色機能を照明装置100に付与することができる。
また、照明装置100は、さらに、第二発光制御ユニット20a及び第二発光制御ユニット20bの少なくとも一方を備えてもよい。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を第二発光制御ユニット20aに交換することにより、固定の発光色で発光する照明装置100の発光色を変更することができる。また、ユーザは、第一発光制御ユニット20を第二発光制御ユニット20bに交換することにより、リモートコントローラ等による調色機能を照明装置100に付与することができる。
また、第一光源部32a及び第二光源部32bは、互いに色温度が異なってもよい。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を、出力される制御信号が異なる発光制御ユニットに交換することにより、照明装置100が発する光の色温度を変更することができる。
また、第一光源部32a及び第二光源部32bは、互いに色偏差が異なってもよい。
これにより、ユーザは、第一発光制御ユニット20を、出力される制御信号が異なる発光制御ユニットに交換することにより、照明装置100が発する光の色偏差を変更することができる。
また、本体部10は、さらに、第一光源部32aを発光させるための電力を第一光源部32aに供給する第一発光回路33aと、第二光源部32bを発光させるための電力を第二光源部32bに供給する第二発光回路33bとを有してもよい。第一制御部21は、第一発光回路33aに第一制御信号を出力することにより第一光源部32aを発光させ、第二発光回路33bに第二制御信号を出力することにより第二光源部32bを発光させてもよい。
これにより、第一制御部21は、第一発光回路33aに第一制御信号を出力することにより第一光源部32aを発光させ、第二発光回路33bに第二制御信号を出力することにより第二光源部32bを発光させることができる。
(他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る照明装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、例えば、上記実施の形態では、長尺状の照明装置について説明されたが、照明装置の形状、構造、及び、大きさは、特に限定されるものではない。本発明は、平面視形状が円形のシーリングライトとして実現されてもよいし、ダウンライトとして実現されてもよい。
また、上記実施の形態では、照明装置は、いわゆるCOB(Chip On Board)構造の発光装置を備えるが、COB構造の発光装置に代えて、基板にSMD(Surface Mount Device)型の発光素子が実装されたSMD構造の発光装置を備えてもよい。なお、SMD型の発光素子は、例えば、凹部を有する樹脂製の容器と、凹部の中に実装されたLEDチップと、凹部内に封入された封止部材(蛍光体を含有する透光性樹脂材料)とを備える。
また、上記実施の形態では、第一光源部および第二光源部のそれぞれは、LEDチップを有したが、LEDチップは、発光素子の一例である。第一光源部および第二光源部は、例えば、半導体レーザ等の半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)または無機EL等の固体発光素子を有してもよい。
なお、上記実施の形態および各変形例において、第一制御部及び第二制御部などの構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
なお、本発明の包括的または具体的な態様は、照明装置に限定されない。本発明は、例えば、複数種類の発光制御ユニットを備えた照明システムとして実現されてもよい。
なお、本発明は、これらの実施の形態またはその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したもの、あるいは異なる実施の形態またはその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。