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JP6845435B2 - ソケットおよび同ソケットを備えたモジュールユニット - Google Patents

ソケットおよび同ソケットを備えたモジュールユニット Download PDF

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JP6845435B2 JP2017179507A JP2017179507A JP6845435B2 JP 6845435 B2 JP6845435 B2 JP 6845435B2 JP 2017179507 A JP2017179507 A JP 2017179507A JP 2017179507 A JP2017179507 A JP 2017179507A JP 6845435 B2 JP6845435 B2 JP 6845435B2
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Description

本発明は、フローティング構造を備えたソケットおよびソケットを備えたモジュールユニットに関する。
車載カメラや監視カメラ等のモジュールユニットは、モジュールユニットの基板に実装されるソケットを備えている。ソケットには、内部にコンタクト端子を固定するためのスロットが設けられ、スロットを介してプラグが着脱自在に電気的に接続されている。このソケットは、プラグとソケットとの相互間の取付誤差を許容するとともに、車両の振動などの影響を抑制するために、フローティング構造を備えていることが多い。
その一例として特許文献1(図1参照)には、車載用電子機器等に用いられるコネクタにおいて、可動ハウジング8bと、可動ハウジング8bを囲む枠体構造である固定ハウジング8aとの相対移動を可能とするフローティング構造を用いるとともに、この構造に起因したソケットの実装面積を抑制する構造が記載されている。ところで、特許文献1においては、基板5に固定されるソケット端子9の基板接続部13が、ソケットの一対の側壁面の両側に対向して、それぞれ配列されている。
特開2015−95450号公報 特開2014−130710号公報
これに対し、特許文献2(図1乃至図2参照)に記載されたソケットは、特許文献1と同様にフローティング構造を用いているが、端子30の基板接続部35が、ソケットの片側の側壁面に対向して配列されている点で特許文献1に記載されているソケットと異なっている。
この特許文献2において、固定ハウジング10は、特許文献1と同様に、可動ハウジング20を囲む枠体構造であり、固定ハウジング10における、ソケットの片側の側壁面に対向する部分は、端子30の基板接続部35を介して、基板に固定されている。
しかしながら、他方の側壁面に対向する部分には、端子30の基板接続部35が設けられていないため、固定ハウジング10に固定部材40をインサート成形し、固定部材40を介して基板に固定ハウジング10を固定する必要がある。
つまり、固定ハウジング10には、固定部材40を設けるために、幅方向(短手方向)の厚みが必要となる。したがって、特許文献2に記載されたソケットのように、基板接続部35をソケットの長手方向に沿った片側のみに配列する構成を採用したとしても、ソケットの実装面積を抑制することができない。
また別の問題として、コンタクト端子の数を変えずに、コンタクト端子を小型化、狭ピッチ化することによりソケットの小型化は可能であるが、ソケットに接続されるプラグ端子のピッチは規格寸法である場合が多く、例えば、プラグとソケットとの間にピッチ変換基板を介在させることが要望されている。
そこで、本発明の目的は、ソケットのフローティング構造の一部を構成する固定部材を備え、ソケットにおけるコンタクト端子の基板接続部を片側に配列する構成において、固定部材を基板に固定する手段により実装面積を抑制でき、しかも、多様なプラグに接続可能なソケットおよび同ソケットを備えたモジュールユニットを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のソケットは、第1固定部材及び第2固定部材を有し、回路基板に固定される固定部材と、前壁面、後壁面、第1側壁面及び第2側壁面を含む立体状であって、上面にプラグ端子が挿入されるスロットを有し、前記固定部材に対して移動自在に設けられる可動部材と、前記回路基板に固定される基板接続部および前記スロットに配置される接触部を含むコンタクト端子と、を備えるソケットであって、前記第1固定部材は、前記前壁面、前記第1側壁面及び前記第2側壁面に対向して配置され、前記第2固定部材は、前記可動部材の前記後壁面に対向して配置され、前記基板接続部は、前記可動部材の前記前壁面に対向して配置され、前記可動部材の上面部における前記スロットから前記後壁面までの最短長さL1を、前記可動部材の上面部における前記スロットから前記前壁面までの最短長さL2より小さくするものである。
また、本発明のソケットは、第1固定部材及び第2固定部材を有し、回路基板に固定される固定部材と、前壁面、後壁面、第1側壁面及び第2側壁面とを含む立体状であって、上面にプラグ端子が挿入されるスロットを有し、前記固定部材に対して移動自在に設けられるインシュレータと、前記回路基板に固定される基板接続部および前記スロットに配置される接触部を有するコンタクト端子と、を備えるソケットであって、前記第1固定部材は、前記前壁面に対向して配置される第1基部と、前記第1基部の両端から前記第1側壁面及び前記第2側壁面に沿って延在する側部とを有し、前記第2固定部材は、前記後壁面に対向して配置される第2基部と、前記第2基部の両端から前記第1側壁面及び前記第2側壁面に沿って延在する腕部とを有し、前記基板接続部は、前記可動部材の前記第1側壁面に対向して配置され、前記側部及び前記腕部が互いに係合されるものである。
また、上記ソケットは、前記側部の先端には、前記腕部が圧入される圧入孔が設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記ソケットは、前記第1側壁面および前記第2側壁面には、前記側部が案内される収納凹部が、前記可動部材の上部投影面積よりも内側となるように設けられているとともに、前記収納凹部は前記前端面から前記後端面にかけて連続して設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記ソケットは、前記収納凹部には、前記側部の移動を案内するガイドリブが設けられており、前記側部には、前記ガイドリブが係合するガイド溝が設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記ソケットを備えたモジュールユニットは、ホスト側ケーブルと電気的に接続される接続端部を有するケーブル側コネクタと、ピッチ変換端子を有するプラグ側ケースと、前記ソケットが実装されるモジュール側基板を有するモジュールケースとを備え、前記ケーブル側コネクタ及び前記プラグ側ケースが互いに係合され、前記プラグ側ケース及び前記モジュールケースが互いに固定されることにより、前記ピッチ変換端子の一端が前記接続端部と電気的に接続され、前記ピッチ変換端子の他端が前記ソケットの前記コンタクト端子と電気的に接続されることを特徴とするものとしてもよい。
本発明のソケットによれば、ソケットのフローティング構造の一部を構成する固定部材を備え、ソケットにおけるコンタクト端子の基板接続部を片側に配列する構成において、固定部材を基板に固定する手段により実装面積を抑制できる。
本発明の実施形態に係るソケットを示す正面側斜視図である。 図1に示されるソケットの背面側斜視図である。 図1に示されるソケットを分解した正面側斜視図である。 図1に示されるソケットの一例の上面図である。 図1に示されるソケットの他の一例の上面図である。 本発明の実施形態に係るソケットへの接続方法の一例としてダイレクト接続を採用したモジュールユニットを上方から見た斜視図である。 図6に示されるモジュールユニットを分解し上方から見た斜視図である。 図6に示されるモジュールユニットを分解し下方から見た斜視図である。 図6に示されるモジュールユニットに用いられるプラグ側ケースの縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1乃至図2は、本発明の実施形態に係るソケットを示す正面側斜視図及び背面側斜視図である。また、図3は、図1に示されるソケットを分解した正面側斜視図である。この実施形態において、X軸方向は、コンタクト端子20の基板接続部21の配列方向を示すものであり、Y軸方向は、X軸方向と直交し、かつ、モジュール側基板91と平行な方向を示すものであり、Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向と直交し、モジュール側基板91と垂直な方向を示すものである。
ソケット1は、上面部12にプラグ89(図8乃至図9参照)が差し込まれるスロット12aを有する可動部材10と、後述するフローティング構造を介して可動部材10が移動可能に支持される固定部材30と、プラグ89の下部ピッチ変換端子82B(図9参照)と、モジュール側基板91のランドとを電気的に接続するコンタクト端子20とを備えている。可動部材10は、詳細は後述するが、コンタクト端子20の一部及び固定部材30の一部を収容するものである。以下、それらの概要を順に説明する。
可動部材10は、絶縁性を有する合成樹脂の成形品からなり、図3においてZ軸方向からみて外縁を画定する、Y軸方向に互いに対向する一対の前壁面11aおよび後壁面11bと、X軸方向に互いに対向する一対の第1側壁面13a及び第2側壁面13bとを有し、X軸方向に沿って延在する直方体形状に形成されている。また、可動部材10は、上面部12におけるスロット12aから後壁面11bまでの最短長さL1を、可動部材10の上面部12におけるスロット12aから前壁面11aまでの最短長さL2より小さくしている。
固定部材30は、第1固定部材40及び第2固定部材50から構成されている。
第1固定部材40は、絶縁性を有する合成樹脂の成形品からなり、X軸方向に延在する第1の基部41と、第1の基部41のX軸方向の両端部に設けられる一対の側部42a,42bと、第1の基部41及び一対の側部42a,42bにより囲まれる開放部43とを備えている。ここで、第1固定部材40は、図3においてZ軸方向からみると、U字形状となっている。
第2固定部材50は、薄板の金属材料からなり、X軸方向に延在する第2の基部51と、第2の基部51の両端部の上下においてY軸方向のプラス側に延在する一対の腕部52と、第2の基部51の両端部の下面に設けられる一対の脚部57とを備えている。ここで、第2固定部材50は、図3においてZ軸方向からみると、U字形状となっている。
コンタクト端子20は、接触部22と、接触部22に接続される第1の係合部24と、基板接続部21と、基板接続部21に接続される第2の係合部26と、第2の係合部26に接続されるヒンジ部27と、ヒンジ部27と第1の係合部24とが接続される連結部29とを備えている。
次に、図3に示されるソケットを分解した正面側斜視図を参照して詳細を説明する。ここで、図3における、矢印Aの示す方向は、可動部材10に対してコンタクト端子20を組み付ける方向、矢印Bの示す方向は、可動部材10に対して第1固定部材40を組み付ける方向、及び、矢印Cの示す方向は、可動部材10に対して第2固定部材50を組み付ける方向を示すものである。
まず、可動部材10のZ軸方向の上面部12には、可動部材10のX軸方向に沿って延在するスロット12aが長方形状に形成されている。スロット12aは、可動部材の上面部12から下端に向けて解放された貫通孔と連通している。また、スロット12aの内周縁には、誘い込み用の面取り部が設けられている。
このスロット12aには、コンタクト端子20が収納されている。詳しくは、スロット12aの互いに対向する長辺(図3では前壁面11aおよび後壁面11bに対向する辺)には、端子溝19が、仕切壁18を挟んで等間隔で3カ所ずつ(前後合わせて6カ所)設けられている。この端子溝19にコンタクト端子20の接触部22が収納されるとともに、第1の係合部24が固定されている。これにより、端子溝19内に、コンタクト端子20の接触部22が、Z軸方向のプラス側に延びるように配置されている。
次に、可動部材10の前壁面11a側には、大収納部14が設けられている。大収納部14は、可動部材10の前壁面11aの下端から上端側にかけての一部を内側(図3ではY軸方向のマイナス側)に向けて一段低くなるように凹ませた凹部からなる。
この大収納部14には、コンタクト端子20及び第1固定部材40が収容されている。また、大収納部14の上部には、コンタクト端子20を保護する鍔状の上面部12が形成されており、これにより、コンタクト端子20のヒンジ部27が覆い隠されるようになっている。詳しくは、第1固定部材40には、第1の基部41の開放部43側に、隔壁45により離間された保持部46が設けられるとともに、第1の基部41及び一対の側部42a,42bの接続部の下方に、モジュール側基板91に接触される一対の支持部44が設けられている。この保持部46にコンタクト端子20の第2の係合部26が固定されるとともに、一対の支持部44間に設けられる空間を介してコンタクト端子20の基板接続部21が外側に引き出されている。
続いて、可動部材10の後壁面11b側には、小収納部15が設けられている。小収納部15は、可動部材10の後壁面11bの下端から上端側にかけての一部を内側(図3ではY軸方向のプラス側)に向けて一段低くなるように凹ませた凹部からなる。
この小収納部15には、第2固定部材50の第2の基部51が収容されている。
また、第1側壁面13a及び第2側壁面13bは、スロット12aを挟んで互いに対称に形成されている。第1側壁面13aには、第1収納凹部16aが設けられ、第2側壁面13bには、第2凹部16bが設けられている。第1収納凹部16aは、第1側壁面13aを内側(図3ではX軸方向のマイナス側)に向かって一段低く形成された凹部からなり、前壁面11a側から後壁面11b側に向かって連続して形成されている。一方、第2収納凹部16bは、第2側壁面13bを内側(図3ではX軸方向のプラス側)に向かって一段低く形成された凹部からなり、前壁面11a側から後壁面11b側に向かって連続して形成されている。
この第1収納凹部16a及び第2収納凹部16bには、第1固定部材40の一対の側部42a,42bが収納されている。
これによれば、第1収納凹部16a及び第2収納凹部16bは、Z軸方向から見た可動部材10の上面投影面積よりも内側に、第1固定部材40の一対の側部42a,42bが、配置されることを許容するため、全体の外形寸法を抑えることができる。
さらに、第1収納凹部16a及び第2収納凹部16bには、ガイドリブ17がそれぞれ設けられている。ガイドリブ17は、Y軸方向に沿って水平に延在する凸リブであって、その上面及び下面には、互いに平行な一対のガイド面17a,17bが設けられている。本実施例におけるガイドリブ17の形状は、任意に選択し得るものであり、例えば、四角柱や円柱等が用いられてもよい。
このガイドリブ17は、第1固定部材40の一対の側部42a,42bを案内するものである。詳しくは、第1固定部材40の一対の側部42a,42bには、Y軸方向のマイナス側に開口するガイド溝47が設けられている。このガイド溝47とガイドリブ17の一対のガイド面17a,17bとが互いに係合することにより、可動部材10が第1固定部材40に対して、X軸方向及びY軸方向に沿ってスライドするようになっている。
さらに、この第1固定部材40の一対の側部42a,42bには、第2固定部材50の一対の腕部52が収容されている。詳しくは、第1固定部材40の一対の側部42a,42bには、ガイド溝47を挟んでY軸方向のマイナス側に開口した一対の圧入孔48が設けられている。この一対の圧入孔48に、第2固定部材50の一対の腕部52が圧入固定されている。したがって、第2固定部材50の第2の基部51及び一対の腕部52が、可動部材10の小収容部15及び第1固定部材40の一対の圧入孔48内にそれぞれ収容されることにより、ソケット1のX軸方向及びY軸方向における実装面積を抑制することができる。
ここからは、ソケット1のフローティング構造について説明する。ソケット1は、第1固定部材40及び第2固定部材50とからなる固定部材30に対して移動可能に可動部材10を支持するフローティング構造を備えている。ここで、可動部材10がY軸方向に移動可能とするために、第1固定部材40のガイド溝47のY軸方向の長さを、可動部材10のガイドリブ面17aのY軸方向の長さより、大きく設定している。また、可動部材10がX軸方向に移動可能とするために、第1固定部材40の側部42a,42b内側のX軸方向の長さを、可動部材10の一対の第1収容凹部16a及び第2収容凹部16bのX軸方向の長さより、大きく設定している。
固定部材30は、コンタクト端子20の第2の係合部26及び一対の脚部57を介して、モジュール側基板91のランドに固定されている。一方、可動部材10は、コンタクト端子20のヒンジ部27を介して、モジュール側基板91に固定されている。したがって、可動部材10は、ヒンジ部27の変形に応じて固定部材30に対して、X軸方向及びY軸方向に変位することができる。具体的には、ヒンジ部27の両側のコンタクト端子20はヒンジ部27を支点としてY軸方向またはX軸方向において開きまたは閉じる変形をする。
本発明のソケット1は、コンタクト端子20の基板接続部21を、可動部材10のY軸方向のプラス側に配置している。これにより、可動部材10のY軸方向のマイナス側には、コンタクト端子20が存在しないことから、コンタクト端子20を収容するための可動部材10の大収容部14及び第1固定部材40の開放部43を省略することができ、その代わりに、厚みの薄い金属材料からなる第2固定部材50を採用することができる。これにより、可動部材10は、上面部12におけるスロット12aから後壁面11bまでの最短長さL1を、可動部材10の上面部12におけるスロット12aから前壁面11aまでの最短長さL2より小さくすることができ、ソケット1の実装面積を抑制することができる。
本実施例におけるソケット1の端子溝19及び接触部22の数や配置は、対応するプラグの形状に合わせ自由に定め得るものである。以下に、その配置例を示すが、これに限定されるものではない(図4乃至図5)。
図4において、可動部材10の上面部12に開口するスロット12aの互いに対向する長辺(図4では前壁面11aおよび後壁面11bに対向する辺)には、コンタクト端子20の接触部22が収納される端子溝19が、仕切壁18を挟んで等間隔で3カ所ずつ(前後合わせて6カ所)設けられている。また、可動部材10の前壁面11a側には、コンタクト端子20の基板接続部21が配置されている。
図5において、ソケット101は、ソケット1と同様のフローティング構造を備えている。可動部材110の上面部112に開口するスロット112aの互いに対向する長辺(図5では前壁面111aおよび後壁面111bに対向する辺)には、コンタクト端子120の接触部122が収納される端子溝119が、仕切壁118を挟んで等間隔で2カ所ずつ(前後合わせて4カ所)設けられている。
スロット112aの互いに対向する短辺(図5では第1側壁面113a及び第2側壁面113bに対向する辺)には、コンタクト端子120の接触部122が収納される端子溝119が1カ所ずつ設けられている。また、可動部材10の前壁面111a側には、コンタクト端子120の基板接続部121が配置されている。
以上のように、本実施形態のソケット1,101によれば、端子溝19,119や接触部22,122の数や配置を自由に定めることができる。よって、例えば、本発明のソケットは、ソケットへの接続方法として、車載センサ用カメラ等のモジュールユニットに用いられるダイレクト接続や、ねじ等において位置決めが行われるドロワー接続にも対応できる。これにより、ソケット1の汎用性を増やすことができ、使用用途により接続方法を自由に選択することが可能となる。
本発明は、上記ソケットを用いたモジュールユニットにも関する。
図6は、本発明の実施形態に係るソケットへの接続方法の一例としてダイレクト接続を採用したモジュールユニットを上方から見た斜視図である。図7乃至図8は、図6に示されるモジュールユニットを分解し上方及び下方から見た斜視図である。
図6乃至図8を参照して、モジュールユニット100は、多芯ケーブルや同軸ケーブル等のホスト側ケーブル60が固定されるケーブル側コネクタ70と、ケーブル側コネクタ70と接続されるプラグ側ケース80と、プラグ側ケース80と接続されるモジュールケース90とを備える。
まず、ホスト側ケーブル60は、導線部が被覆される複数の信号線(不図示)を備える。
次に、ケーブル側コネクタ70は、ホスト側ケーブル60が挿入されるケーブル挿入穴71と、プラグ側ケース80が挿入される挿入部72と、開口部73と、底面74とを備える。
挿入部72は、内壁に設けられるガイド溝75と、内部に設けられるインシュレータ76とを設けるものである。ここで、インシュレータ76の挿入穴77内に、ホスト側ケーブル60の複数の信号線に接続される接続端部(不図示)が固定されている。
開口部73は、挿入部72に連通され、開口部73の一辺には、プラグ側ケース80の係合突起部81に係合されるため、平坦な平面形状に形成される開口係合部79を設けている。
底面74は、後述するプラグ側ケース80の肩部87に当接させるものである。
続いて、プラグ側ケース80は、上部プラグ側ケース80Aと、下部プラグ側ケース80Bと、ピッチ変換端子82とを備える(図9を参照)。
上部プラグ側ケース80Aの内周部は、ケーブル側コネクタ70の接続端部78(図中の上側破線領域)が挿入されるケーブル用コネクタ嵌合部85と、接続端部78に接続される上部ピッチ変換端子82Aとを備える。また、上部プラグ側ケース80Aの外周部は、係合部83と、係合部83を挟んで配置されるガイド部84とを備えている。ここで、係合部83は、ばね性を有する片持ち梁形状に形成され、先端に係合突起部81を備える。
下部プラグ側ケース80Bの内周部は、モジュール側基板91に実装されるソケット1(図中の下側破線領域)が挿入されるソケット嵌合部88と、下部ピッチ変換端子82Bと、下部ピッチ変換端子82Bが設けられ、ソケット1に接続されるプラグ89とを備える。また、下部プラグ側ケース80Bの外周部は、後述するモジュールケース90の孔93とねじ等により係合する貫通孔86(図7乃至図8参照)と、ケーブル側コネクタ70の底面74と当接する肩部87とを備えている。加えて、プラグ89の先端は、ソケット1への位置合わせを容易にするために、誘い込み用の面取り部が設けられている。
ピッチ変換端子82は、プラグ側ケース80の中心軸線に平行に3本ずつ2列に配置され、基部ピッチ変換端子82Cを介して下部プラグ側ケース80Bに埋設されており、上部プラグ側ケース80Aの端部側を上部ピッチ変換端子82Aとし、下部プラグ側ケース80Bの端部側を下部ピッチ変換端子82Bとするものである。上部ピッチ変換端子82Aは、ケーブル側コネクタ70の接続端部78に電気的に接続される。一方、下部ピッチ変換端子82Bは、モジュール側基板91に実装されるソケット1に電気的に接続される。
ここで、図9における立設される3本のうち真ん中のピッチ変換端子82について、上部ピッチ変換端子82Aの中心軸線(破線)及び下部ピッチ変換端子82Bの中心軸線(破線)が、互いに同軸上に配置されている。一方、立設される3本のうち両側のピッチ変換端子82については、上部ピッチ変換端子82Aの中心軸線(破線)及び下部ピッチ変換端子82Bの中心軸線(破線)が、基部ピッチ変換端子82Cを介して、互いにdxだけシフトされている。これにより、下部ピッチ変換端子82BのピッチP2を、上部ピッチ変換端子82AのピッチP1よりdxだけ小さくするピッチ変換を可能とするものである。
図9に示される本実施形態の一例では、ケーブル側コネクタ嵌合部75に立設される上部ピッチ変換端子82AのピッチP1を、2.0mmとし、ソケット嵌合部88に立設される下部ピッチ変換端子82BのピッチP2を、1.8mmとしている。
最後に、モジュールケース90は、外面部に、車載センサ用カメラ等の受光部92と、プラグ側ケース80の貫通孔86とねじ等により係合する孔93とを備える。また、内面部には、ソケット1が実装されるモジュール側基板91を備える。また、モジュール側基板91は、四隅に円弧状の切欠部94を有している。
次に、図7乃至図8に示されるモジュールユニットを分解し上方及び下方から見た斜視図を参照して、モジュールユニット100の組み付けについて説明する。
まず、ケーブル側コネクタ70とプラグ側ケース80との組み付けについて説明する。
ケーブル側コネクタ70のガイド溝75とプラグ側ケース80のガイド部84を係合させ、相対的な移動をガイドさせる。その後、上部プラグ側ケース80Aを、ケーブル側コネクタ70の挿入部72に挿入させる。次に、プラグ側ケース80のケーブル側コネクタ嵌合部75を、ケーブル側コネクタ70のインシュレータ76に挿入させる。さらに、ケーブル側コネクタ嵌合部75に立設されている上部ピッチ変換端子82Aを、インシュレータ76に設けられる挿入穴77に挿入させ、接続端部78と電気的に接続させる。最後に、ケーブル側コネクタ70の底面74を、プラグ側ケース80の肩部87に当接させるとともに、係合部83の先端に設けられる係合突起部81を、自らのばね性により、ケーブル側コネクタ70の開口部73から外方へと突出させ、開口係合部79と係合させている。
次に、プラグ側ケース80とモジュールケース90との組み付けについて説明する。
モジュールケース90のモジュール側基板91を、プラグ側ケース80のソケット嵌合部88に挿入させる。次に、プラグ側ケース80のプラグ89を、モジュール側基板91に実装されるソケット1に当接させる。この際、プラグ89先端及びソケット1のスロット12a内周縁にそれぞれ設けられる面取り部により、X軸方向及びY軸方向の取付け誤差が修正させている。また、フローティング構造を備えるソケット1において、この取付け誤差を吸収するために、固定部材30に対して可動部材10を移動させるものである。最後に、プラグ側ケース80の貫通孔86及びモジュールケース90の孔93をねじ等により係合させている。
以上のように、本実施形態のソケット1を備えたモジュールユニット100によれば、プラグ側ケース80は、下部ピッチ変換端子82BのピッチP2を、上部ピッチ変換端子82AのピッチP1よりdxだけ小さくするピッチ変換を可能とするものである。これにより、下部ピッチ変換端子82Bが接続されるソケット1の小型化を行うことができる。よって、ソケット1が実装されるモジュール側基板91における実装面積を抑制することができ、モジュールユニット100の小型化を行うことができる。
また、本実施形態のソケット1を備えたモジュールユニット100によれば、プラグ側ケース80は、上部ピッチ変換端子82AのピッチP1を、下部ピッチ変換端子82BのピッチP2よりdxだけ大きくするピッチ変換を可能とするものである。これにより、上部ピッチ変換端子82Aが接続されるケーブル側コネクタ20のサイズ(ピッチ等)に左右されずに、同一のソケット1を使用することができる。
1,101 ソケット
10,110 可動部材
12,112 上面部
12a,112a スロット
13a 第1側壁面
13b 第2側壁面
14,114 大収容部
15 小収容部
16a 第1収容凹部
16b 第2収容凹部
17 ガイドリブ
20,120 コンタクト端子
21,121 基板接続部
30 固定部材
40,140 第1固定部材
42a,42b 側部
48 圧入孔
50,150 第2固定部材
52 腕部
60 ホスト側ケーブル
70 ケーブル側コネクタ
80 プラグ側ケース
82 ピッチ変換端子
89 プラグ
90 モジュールケース
91 モジュール側基板
100 モジュールユニット

Claims (6)

  1. 第1固定部材及び第2固定部材を有し、回路基板に固定される固定部材と、
    前壁面、後壁面、第1側壁面及び第2側壁面を含む立体状であって、上面にプラグ端子が挿入されるスロットを有し、前記固定部材に対して移動自在に設けられる可動部材と、
    前記回路基板に固定される基板接続部および前記スロットに配置される接触部を含むコンタクト端子と、
    を備えるソケットであって、
    前記第1固定部材は、前記前壁面、前記第1側壁面及び前記第2側壁面に対向して配置され、前記第2固定部材は、前記可動部材の前記後壁面に対向して配置され、
    前記基板接続部は、前記可動部材の前記前壁面に対向して配置され、
    前記可動部材の上面部における前記スロットから前記後壁面までの最短長さL1を、前記可動部材の上面部における前記スロットから前記前壁面までの最短長さL2より小さくすることを特徴とするソケット。
  2. 第1固定部材及び第2固定部材を有し、回路基板に固定される固定部材と、
    前壁面、後壁面、第1側壁面及び第2側壁面とを含む立体状であって、上面にプラグ端子が挿入されるスロットを有し、前記固定部材に対して移動自在に設けられるインシュレータと、
    前記回路基板に固定される基板接続部および前記スロットに配置される接触部を有するコンタクト端子と、
    を備えるソケットであって、
    前記第1固定部材は、前記前壁面に対向して配置される第1基部と、前記第1基部の両端から前記第1側壁面及び前記第2側壁面に沿って延在する側部とを有し、
    前記第2固定部材は、前記後壁面に対向して配置される第2基部と、前記第2基部の両端から前記第1側壁面及び前記第2側壁面に沿って延在する腕部とを有し、
    前記基板接続部は、前記可動部材の前記第1側壁面に対向して配置され、前記側部及び前記腕部が互いに係合されることを特徴とするソケット。
  3. 前記側部の先端には、前記腕部が圧入される圧入孔が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のソケット。
  4. 前記第1側壁面および前記第2側壁面には、前記側部が案内される収納凹部が、前記可動部材の上部投影面積よりも内側となるように設けられているとともに、前記収納凹部は前記前端面から前記後端面にかけて連続して設けられていることを特徴とする請求項2に記載のソケット。
  5. 前記収納凹部には、前記側部の移動を案内するガイドリブが設けられており、前記側部には、前記ガイドリブが係合するガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のソケット。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のソケットを備えたモジュールユニットであって、
    ホスト側ケーブルと電気的に接続される接続端部を有するケーブル側コネクタと、ピッチ変換端子を有するプラグ側ケースと、前記ソケットが実装されるモジュール側基板を有するモジュールケースとを備え、
    前記ケーブル側コネクタ及び前記プラグ側ケースが互いに係合され、前記プラグ側ケース及び前記モジュールケースが互いに固定されることにより、前記ピッチ変換端子の一端が前記接続端部と電気的に接続され、前記ピッチ変換端子の他端が前記ソケットの前記コンタクト端子と電気的に接続されることを特徴とするモジュールユニット。
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