JP6844830B2 - 無線通信用補助具および無線通信方法、無線通信システム - Google Patents
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Description
このように、送信装置から離れた位置にある受信装置へ情報を伝送するときには無線通信により行われる。
しかし、複数の無線通信規格に準拠した装置が、同じ周波数帯域で通信すると、互いが混信したり、妨害しあったりして、通信品質が悪化する。また、操作者も、操作用の装置に無線通信規格に準拠した通信対象となる装置が多数表示され、適切な通信環境を速やかに設定しにくい場合がある。
ここで、それぞれの装置に近接とは、電線の第1の端部または第2の端部が、それぞれの装置に直接アンテナに接続されていなくても、十分に安定して通信可能な距離にあることを意味している。従って、電線のそれぞれの端部が、各対応する装置のアンテナに直接接触しておらず、第1の無線通信装置や第2の無線通信装置の筐体や基板、他の部品に接している場合も、近接した状態として含まれる。
本発明の実施の形態1に係る無線通信用補助具を図面に基づいて説明する。
図1に示す無線通信用補助具1は、電線200と防磁ケース60を有している。この電線200は同軸ケーブルであり、その第1の端部201がカメラ20(第1の無線通信装置)に近接して配置されている。また、電線200の第2の端部202がスマートフォン30(第2の無線通信装置)に近接して配置されている。
電線200の両端部(第1の端部201,第2の端部202)が、それぞれカメラ20とスマートフォン30に近接し、カメラ20のアンテナ(図示せず)に対して非接触の状態であり、スマートフォン30のアンテナ(図示せず)に対して非接触の状態で、無線通信規格に準拠して通信可能な状態である。
図2は、本発明の無線通信用補助具を用いたときの通信状態の概要を示す図である。また、図3は、図2に関連する構成で無線通信を行った時のスマートフォン30に表示される画像を示すものである。
図2は、図1に対応する構成の無線通信用補助具を用いたときの無線通信状態を示す図である。この無線通信用補助具1を用いることで、防磁ケース60に収納されているスマートフォン30は、電線200を介してカメラ20との間で安定した通信環境を得ることができる。一方で、他の無線通信用の端末であるルーター71、72、73からの通信信号は、防磁ケース60で遮断されるため、スマートフォン30はこれらの信号との通信は阻害される。
図3(a)に示すように、防磁ケース60がない状態では、スマートフォン30が対応している無線通信規格に準拠した多数の通信対象の候補が、スマートフォン30と通信環境を接続し得る状態にある。この状態では、カメラ20の選択に時間がかかってしまったり、他の通信との混信の影響でカメラ20との通信状態は不安定になってしまう。一方、本発明の無線通信用補助具を用いた図3(b)に示す状態では、カメラ20のみが通信対象として表示されており、設定が容易であり、かつ安定した通信環境の確保が可能である。
ショートカットアイコン32をタップすることで起動したアプリケーションソフトによって、カメラ20からの映像が操作画面31にファインダー33として表示される(図5参照)。撮影者は、このファインダー33を見て、気に入ったシーンが映ると、操作画面31のシャッターボタン34をタップしてカメラ20に撮影を指示する。
スマートフォン30からの無線信号は、スマートフォン30内部のアンテナから空中に送信され、防磁ケース60に収納されている電線200の第2の端部202から、芯線211(図7参照)を通信路の一部として電線200の第1の端部201まで伝搬し、空中を介してカメラ20の内部のアンテナに到達する。カメラ20からの無線信号は、その反対方向の伝搬によりスマートフォン30に到達する。
本発明の実施の形態2に係る棒状支持用部材を備えた無線通信用補助具の一例により、カメラを操作する水中撮影用器具を、図面に基づいて説明する。なお、図6、図7において、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。水中撮影用器具は、カメラを陸上等から操作する際に使用されるものである。
また、特許文献3に記載のカメラシステム及び防水ハウジングでは、防水ハウジング内部で無線通信するもので、遠隔操作できるものではない。
電線200には、同軸ケーブルを用いている。図7に示すように、電線200は、導線部210と、被覆部220とを備えている。導線部210は、芯線211と、芯線211と対をなす網状線212とから構成されている。被覆部220は、芯線211を覆う内部絶縁体221と、網状線212を覆う外皮絶縁体222とから構成されている。
また、ハウジング10にスロットを設け、接続用部材の第1部分に板状突起を形成して、板状突起をスライドさせて、スロットに嵌め込み、接続用部材をハウジングに固定するようにしてもよい。なお、カメラを水中で用いない場合のようにハウジング10を用いない場合、この接続用部材300の第一部分310を接着材や両面テープなどで直接カメラ20に貼りつけることで、接続用部材300を電線200の第1の端部201と、第1の無線通信装置とを保持する保持部材としてもよい。
固定用部材330は、電線200を水密に第2部分320に固定するためのものである。固定用部材330は、電線200が挿通され、雄ねじ面322にねじ込まれる第1ナット331および第2ナット332と、電線200に巻き付けられた、または挿通させたパッキン部333を備えている。パッキン部333は、第2ナット332の内周面と電線200の外周面との隙間を塞ぎ、水密性を確保するものである。
図6に示すハウジング10は、カメラ20を水中でも安全に使用できるように水密性を有している。ハウジング10は、内部のカメラ20の状態が外部から視認しやすいように透明樹脂により形成されている。ハウジング10は、カメラ20を内部に収納するために、カメラ20の外形に適合した収納空間が形成されている。
図6に示すように、撮影者は、カメラ20が収納されたハウジング10をロッド400の取付台420に取り付け、ロッド本体410を適当な長さに調整した後、ロッド400の基端部を持って、先端部のカメラ20を水中に浸漬する。
次に、撮影者は、実施の形態1にて、図4および図5を用いて説明したようにして、スマートフォン30によりカメラ20を操作して撮影する。
また、接続用部材300は、電線200の被覆部220から露出した芯線211を収納して水密状態にしているため、ハウジング10と電線200との間に水を介在させることなく、電線200をハウジング10の近接した位置に配置することができる。
また、ロッド400は伸縮するものであるが、ハウジング10が先端部に取り付けられる取付台420を備えていれば、棒状支持用部材は、複数のパーツに分離するものであったり、伸縮できないものであったりしてもよい。
以上、本発明の実施の形態1、2を説明したが、本発明は上記実施の形態1、2に限定されるものではない。例えば、適宜、以下のような変更が可能である。
この防磁層は、銀コートされた銅粉を吹き付けることにより形成することができる。銀コートされた銅粉は、電磁波シールド材として販売されているものが使用できる。また、撮影用窓部には、透明の電磁波シールドフィルムを貼ることもできる。更に、撮影用窓部に電磁波シールドフィルムを貼るだけでなく、撮影用窓部以外にも、電磁波シールドフィルムを貼って、防磁層とすることも可能である。防磁層には、金属メッシュをハウジング10に設けることも可能である。
一方、本発明の無線通信用補助具を陸上または空中のみで使用するときには、ハウジング10を使用せず、カメラ20を、棒状支持用部材であるロッド400に直接取り付けるようにしてもよい。
このとき、雲台の俯仰角の変更は、モーターが無線操作可能なものであれば、カメラ20と同様に、電線を介して操作装置から無線信号により操作することができる。また、モーターが無線操作できないものであれば、カメラ20を操作する無線信号を伝搬させる電線と、モーターを操作する有線信号を伝搬させる電線とが1本に構成された電線を使用するのが望ましい。
100 水中撮影用器具
200 電線
201 第1の端部
202 第2の端部
210 導線部
211 芯線
212 網状線
220 被覆部
221 内部絶縁体
222 外皮絶縁体
300 接続用部材
310 第1部分
311 第1空間
312 側面
320 第2部分
321 第2空間
322 雄ねじ面
330 固定用部材
331 第1ナット
332 第2ナット
333 パッキン部
340 チューブ
400 ロッド
410 ロッド本体
420 取付台
430 保持部材
601 第2コネクタ
602 第3コネクタ
10 ハウジング
20 カメラ
30 スマートフォン
31 操作画面
32 ショートカットアイコン
33 ファインダー
34 シャッターボタン
60 防磁ケース
71、72、73 ルーター
Claims (12)
- 第1の無線通信規格に準拠して操作される第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信規格に準拠して前記第1の無線通信装置を操作する第2の無線通信装置との通信を補助する無線通信用補助具であって、
第1の端部が前記第1の無線通信装置に近接して配置され、第2の端部が前記第2の無線通信装置に近接して配置されて用いられ、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との無線通信の伝送路である電線と、
前記電線の前記第2の端部側に、前記第2の端部を保持し前記第2の無線通信装置を収納するための防磁ケースと、を有する無線通信用補助具。 - 前記電線の第1の端部側に、前記第1の無線通信装置を保持する保持部材を有する請求項1記載の無線通信用補助具。
- 前記保持部材が、前記第1の無線通信装置を収納する防磁性を有するハウジングである請求項2記載の無線通信用補助具。
- 前記保持部材が、前記第1の無線通信装置を水密状態で収納する水中用のハウジングである請求項2または3記載の無線通信用補助具。
- 前記第1の無線通信装置を先端部に位置させ、前記電線の少なくとも一部を保持する保持部材を有する棒状支持用部材を備えた請求項1〜4のいずれかに記載の無線通信用補助具。
- 前記第1の無線通信装置が、カメラである請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信用補助具。
- 前記第2の無線通信装置が、多機能携帯通信端末である請求項1〜6のいずれかに記載の無線通信用補助具。
- 前記防磁ケースが、高周波電磁波シールドフィルムを用いたケースである請求項1〜7のいずれかに記載の無線通信用補助具。
- 前記電線は、同軸ケーブルにより形成されている請求項1〜8のいずれかに記載の無線通信用補助具
- 前記防磁ケースに、前記第2の無線通信装置が有する第1コネクタに嵌合する第2コネクタと、前記第2コネクタと導通した前記電線の前記第2の端部を嵌合する第3コネクタが設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の無線通信用補助具。
- 第1の端部と第2の端部を有する電線と、前記電線の前記第2の端部側に前記第2の端部を保持し無線通信装置を収納するための防磁ケースとを有する無線通信用補助具を用いる無線通信方法であって、
前記無線通信用補助具の前記電線の第1の端部側に、第1の無線通信規格に準拠して操作される第1の無線通信装置を近接して配置する段階と、
前記無線通信用補助具の前記防磁ケースに、前記第1の無線通信規格に準拠して前記第1の無線通信装置を操作する第2の無線通信装置を収納する段階と、
前記電線を介して、前記第2の無線通信装置の無線信号を送信し、前記第1の無線通信装置を操作する段階とを有する無線通信方法。 - 第1の無線通信規格に準拠して操作される第1の無線通信装置と、
前記第1の無線通信規格に準拠して前記第1の無線通信装置を操作する第2の無線通信装置と、
第1の端部が前記第1の無線通信装置に近接して配置され、第2の端部が前記第2の無線通信装置に近接して配置されて用いられ、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との無線通信の伝送路である電線と、前記電線の前記第2の端部側に、前記第2の端部を保持し、前記第2の無線通信装置を収納するための防磁ケースとを有する無線通信用補助具とを有する無線通信システム。
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