JP6840195B2 - ヒートシンク及びヒートシンクの製造方法 - Google Patents
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Description
また、器具本体をチェーンなどの吊り具によって天井などの被取付部に吊り下げる照明器具がある(例えば、特許文献9〜特許文献11)。
板金を曲げ加工した複数の放熱フィンと、
前記複数の放熱フィンが取り付けられた板材と
を備え、
前記放熱フィンは、前記板材に固定された取付部と前記取付部と直交する放熱板とを有し、
前記放熱板が他の放熱フィンの放熱板と一平面を形成するように、かつ、前記放熱板と前記他の放熱フィンの放熱板との間に所定の空間が存在するように、前記複数の放熱フィンの前記取付部が前記板材に配置された。
図1は、実施の形態1の照明器具を示す斜視図(4方向からの斜視図)である。
図2は、照明器具の三面図である。
図3は、照明器具の左部破断側面図と中央部分省略底面図である。
図4は、照明器具の分解斜視図である。
筺体50の高さHは、筺体の最大径Dより大きい。
筺体50は、本体カバー部16と、吸気カバー部17と、光透過性カバー部19と、排気カバー部20と、埃避けカバー部21とを有している。
(1)ヒートシンク12を覆う本体カバー部16、
(2)本体カバー部16に取り付けられ、本体カバー部16内に吸気する吸気口171が形成される吸気カバー部17、
(3)吸気カバー部17の内部にパッキン18を介して取り付けられる光透過性カバー部19、
(4)本体カバー部16に取り付けられ、本体カバー部16の内部の空気を排気する排気口204が形成された排気カバー部20、
(5)排気カバー部20に取り付けられ、排気口204から埃が進入することを防止する埃避けカバー部21。
(1)ヒートシンク12、
(2)放熱絶縁シート13、
(3)ヒートシンク12に放熱絶縁シート13を介して取り付けられる5枚の光源モジュール14、
(4)この光源モジュール14をヒートシンク12に固定する1枚のリフレクタ15。
吊り体60は、天井取付具61と、接続部62と、筺体取付具63とを有している。
光源モジュール14は、基板141と、光源となる複数のLED142と、2個のコネクタ144とを有している。
基板141には、2箇所の斜めカット部148がある。斜めカット部148は、コネクタ144の両側の基板141の斜めに切り取った部分である。
基板141の両サイドの中央には、光源モジュール14を位置決めするための位置決めノッチ149がある。
複数のLED142の周囲には、基板縁部143が存在し、基板縁部143には、素子や配線が存在しない。
コネクタ144は、電線146から給電される端子である。電線146はコネクタ144に接続された後に、張力がかかることを防止するために張力止め99にて筺体50に固定される。配線145は、基板141に形成された回路パターンあるいは電極パッドある。
光源モジュール14の裏面は、放熱面積を最大にするために、平面とし、裏面には、素子は搭載されていない。
吸気カバー部17は、全体として、環状帯状をしている。
吸気カバー部17は、小径の高さH1の内筒部173と、大径の高さH2の外筒部175とを有している。内筒部173と外筒部175の形状は、ともに、環状帯状である。
内筒部173と外筒部175とは、水平リング状の中リング部174で連続している。中リング部174には8個のネジ穴45があり、ネジ35によりヒートシンク12が固定される。
ヒートシンク12のベースプレート121は、中リング部174と面で接触することで熱的に接続され、放熱効果を向上させる。
外筒部175には、複数の開口形成部177により複数の吸気口171が形成されている。このように、筺体50は、下部360度方向に複数の吸気口171を有する。
吸気口171は、筺体50の下側面に垂直方向に形成されており、吸気口171の形状は、長方形である。
また、外鍔部176には、本体カバー部16に引っ掛けるための4個の切り欠き178がある。切り欠き178は、外鍔部176を外側からコの字状に切り欠いた形状をしている。
この吸気カバー部17は、上下方向が円形状に開口している。
外筒部175と外鍔部176とにより形成された上方向側の開口が本体カバー部16の下端側の開口部分に取り付けられる。
内筒部173と内鍔部172とにより形成された下方側の開口には光透過性カバー部19が内鍔部172の内側に取り付けられて下方側の開口が閉塞される。
吸気口171の配置は、ヒートシンク12の放熱フィン122の配置に合わせ、放熱フィン122の間に吸気口171が相対する状態とするのが好ましい。
光透過性カバー部19は、85%以上の光透過性を有する樹脂あるいはガラスでできている。光透過性カバー部19の形状は、円板である。
また、使用環境に応じて帯電防止処理や、飛散防止処理を施す。
パッキン18は、環状の弾性ゴムでできている。弾性ゴムは、例えば、シリコンゴムが用いられる。パッキン18の半径方向の断面はU字形状をしており、内側に光透過性カバー部19の外周縁を挿入する。光透過性カバー部19を装着したパッキン18の外径は、内筒部173の内径以下であり、ほぼ、同じ径にするのが望ましい。
図10の(a)は、リフレクタ15に5枚の光源モジュール14を取り付けた斜視図である。
図10の(b)は、基板141を除去した状態での開口部152とLED142との位置関係図である。
図11は、リフレクタ15に4枚の光源モジュール14を取り付けた裏面図である。
図12は、リフレクタ15をヒートシンク12に取り付けた図である。
図13は、光源モジュール14とヒートシンク12及び放熱絶縁シート13の位置関係図である。
リフレクタ15の裏面157の側には、光源モジュール14と放熱絶縁シート13、ヒートシンク12とが配置される。
リフレクタ15の表面156は、平坦に仕上げられており、白色又は銀色(鏡面)仕上げにより光を90%以上反射する。
リフレクタ15の形状は、5個の開口がある円盤形状をしている。リフレクタ15は、樹脂で形成されている。LED142は、リフレクタ15の開口部152から露出される。
リフレクタ15の厚さ+光透過性カバー部19の厚さ+パッキン18の厚さ>内筒部173の高さH1
すなわち、パッキン18の厚さがネジ止めにより減少することにより、
リフレクタ15の厚さ+光透過性カバー部19の厚さ+パッキン18の厚さ=内筒部173の高さH1
となる。このため、光透過性カバー部19は、内筒部173の内部で確実に固定される。
開口部152は、リフレクタ15の表面156から裏面157に向かって傾斜した反射部154と、反射部154から裏面157に向かって直立した基板押圧部153とを有している。
基板押圧部153は、基板縁部143をヒートシンク12に押圧するためのものである。基板押圧部153は、反射部154からさらに裏面側に45度屈曲しており、裏面に対して垂直方向に形成される。
反射部154、基板押圧部153は、開口部152の周囲全部(360度)に形成することが望ましい。
リフレクタ15の厚さRW<表面156から基板押圧部153までの厚さAW+基板141の厚さBW
あるいは、
裏面157から基板押圧部153の窪みの深さF<基板141の厚さBW
すなわち、基板押圧部153は、基板141の厚さBW未満の深さFだけ裏面157よりも窪んでいる。基板押圧部153のくぼみ量を基板141の厚さ未満とすることにより、基板押圧部153に基板141が配置されてリフレクタ15がヒートシンク12に固定された場合、基板141が確実にヒートシンク12に圧着固定される。
基板141は、位置決めピン159と位置決めノッチ149とを嵌めあわせることにより、3個の取付部151の内側にある基板押圧部153に配置される。すなわち、光源モジュール14のネジ避けカット部147は、取付部151の位置に対応した位置に形成され、ネジ避けカット部147の形状は取付部151の円筒形のボス外形に対応して略半円状にカットされた形状になっている。また、ネジ避けカット部147の位置と形状が取付部151に対応しているので、取付部151によるリフレクタ15とヒートシンク12の圧着力を効率よく基板141に伝えることができる。なお、圧着力の伝達向上のためには、取付部151は、基板141のコーナー等に4個以上存在することが望ましい。
そして、基板141の基板縁部143は、リフレクタ15の基板押圧部153とヒートシンク12とに挟まれて、ヒートシンク12に確実に固定される。
リフレクタ15は、光源モジュール14の基板141の基板縁部143に開口縁部(基板押圧部153)が接触するように複数の開口部152が形成され、一つの開口部152の周囲を囲うように少なくとも3つ取付部151(ネジ取り付け穴)が形成されるように、モールド成形される。
基板141の基板縁部143を基板押圧部153が接触するように、光源モジュール14を基板押圧部153に取り付ける。その際、光源モジュール14のコネクタ144がリフレクタ15の中心側になるようにして、位置決めノッチ149と位置決めピン159とを一致させる。こうして、光源モジュール14が基板押圧部153に正確に位置決めされる。基板押圧部153に接着剤あるいは両面テープを置いておき、光源モジュール14を基板押圧部153に仮留めしてもよい。
また、リフレクタ15に爪形状を形成し、光源モジュール14を固定する構造としてもよい。その場合は、ヒートシンク12及び放熱絶縁シート13に爪形状の逃がし部が設けられる。
次に、放熱絶縁シート13を挟んでベースプレート121にリフレクタ15を取り付ける。次に、取付部151のネジ取り付け穴にネジ34をねじ込むことにより、リフレクタ15はヒートシンク12(ベースプレート121)に締結するとともに、開口部152の開口縁部となっている基板押圧部153が基板141の基板縁部143を放熱絶縁シート13に押し付けるので、基板141は放熱絶縁シート13を挟んでベースプレート121に密着するように固定される。
一つのリフレクタ15により、複数の光源モジュール14をベースプレート121に固定するようにしたので、複数の光源モジュール14を近接配置することができる。つまり、光源モジュールごとに反射板で固定していた場合は、それぞれの反射板同士が接触しないように間隔を設ける必要があるなどの理由により、光源モジュール同士を近接配置することが困難であったが、一つのリフレクタにすることにより、反射板同士が接触することを考慮する必要がなくなるので、光源モジュール同士を近接配置することができる。
また、複数の反射板の場合、隣り合う反射板との間に隙間が生じていたため意匠性が劣っていたが、一つのリフレクタとすることで、一体的な意匠とすることができ、意匠性が向上する。
放熱絶縁シート13は、必須の部品ではなく、放熱性を向上させ、かつ、絶縁性を向上させるものである。放熱絶縁シート13の形状は、リフレクタ15とほぼ同じ径の円形であり、放熱絶縁シート13は、リフレクタ15とヒートシンク12との間に設けられる。
放熱絶縁シート13は、基板141とヒートシンク12との間にだけ設けられていてもよい。リフレクタ15と基板141が絶縁材料でできている場合は、放熱絶縁シートでなくてもよく、放熱シートであればよい。
図16は、ヒートシンク12のベースプレート121の図である。
図17は、ヒートシンク12の放熱フィン122の図である。
ヒートシンク12は、ネジ穴44を有しており、ネジ34によりリフレクタ15を固定する。ネジ穴44は、リフレクタ15の一つの開口部152に対して3個設けられている。ネジ穴44の位置は、取付部151に対応している。
ヒートシンク12は、ネジ穴45を有しており、ネジ35により吸気カバー部17を固定する。
ヒートシンク12は、落下防止ワイヤーを通す落下防止挿通穴236を有している。落下防止ワイヤーについては実施の形態4で説明する。
図17では、1個の放熱フィン122が、1枚の板金を折り曲げて形成した2枚の放熱板125を有する場合を示している。
放熱板125はベースプレート121と平行な長辺81と、ベースプレート121と直交する短辺82と、傾斜した斜辺83とを有している。
放熱板125の長辺81は、ヒートシンク12の中心C(中央部分)から半径方向に放射状に配置されている。
放熱板125の下部の両端には、ネジやネジ穴を避けるためにL字状にカットされた内側カット部84と外側カット部85がある。
放熱板125の長辺81の長さは、ベースプレート121の開口と外周縁とを除いた半径方向の長さと同じである。
放熱板125の短辺82の上先端の位置は、外鍔部176の位置と同じである。
放熱板125の斜辺83の傾斜角度は、本体カバー部16の傾斜角度と同じである。
フィン固定部129は、ベースプレート121の板金の一部を変形させて形成されたものである。フィン固定部129は、ベースプレート121に形成された突起123を変形させることで形成される。
突起123は、中央に穴124を有する環状凸形状をしている。
フィン固定部129は、突起123を取付穴127に挿入して突起123の先端を外側に曲げることにより取付穴127の穴縁部713の裏面712と表面711とを挟持したものである。
すなわち、フィン固定部129は、取付部126の取付穴127の裏面712と表面711とを挟持して、放熱フィン122をベースプレート121に固定している。
ベースプレート121に、ネジ穴44とネジ穴45を形成する。
ベースプレート121の取付穴127に対応する位置に、取付穴127の径よりも小さい径の小径穴を打ち抜き加工により開ける。この小径穴の径より大きく取付穴127の径よりも小さな径を有する工具(ポンチ)をこの小径穴に打ち込んで、取付穴127の径と同じあるいは若干小さい外径を有する凸部を形成する。この凸部は、中央に穴124がある突起123となる。
取付部126には、ベースプレート121の突起123の凸部が嵌まり込む取付穴127がある。この取付穴127をベースプレート121の突起123の凸部に嵌め込むことによって、取付部126がベースプレート121に位置決めされる。
ヒートシンク12の製造に、半田や接着剤は用いなくても、ベースプレート121と取付部126とが密着する。
なお、取付穴127を突起123に挿入したときの突起123の変形量が少ない場合あるいは突起123が外型に変形しない場合であっても、突起123の穴124が工具(ポンチ)により中心方向とは逆側に押されることにより、取付穴127を突起123に固定させることができる。
本体カバー部16は、略円錐形状をしており、先端部が切断され開口した円錐台形状である。本体カバー部16は、筒状になっていればよく、円筒形又は円錐形又は角柱形又は角錐形又は角錐台形でもよいし、その他の形状の中空の筒状でもよい。
本体カバー部16は、本体筒部162と、本体スカート部164とを有している。本体筒部162は、傾斜した円錐台の側面を有している。本体スカート部164の形状は、環状帯である。
本体筒部162と本体スカート部164とは、水平リング状の本体リング部163で連続している。本体リング部163には4個のネジ穴46があり、ネジ33又はリベットにより吸気カバー部17が固定される。
排気カバー部20は、略円錘台形状をなし、側面に複数の排気口204が開口している。排気口204は、筺体50の上側面167に傾斜した状態で形成されている開口である。排気口204は、本体カバー部16の円錐台形状の側面を延長した面よりも内側に存在している。
排気カバー部20は、排気天部201と排気筒部202と排気鍔部203を有している。
排気天部201には、電線を引き出すひとつの中央開口と埃避けカバー部21を固定する2個のネジ穴206と吊り体60をネジ止めする4個のネジ穴207がある。また、落下防止ワイヤーを通す弧状のワイヤー穴208がある。落下防止ワイヤーについては実施の形態4で説明する。
排気筒部202には、複数の排気口204がある。排気筒部202の傾斜角度は、本体カバー部16の傾斜角度とほぼ同じであり、排気筒部202と本体筒部162はほぼ平行な曲面を有している。
排気鍔部203には、ネジ32が通る4個のネジ穴205があり、排気カバー部20がネジ32により本体カバー部16に固定される。
本体カバー部16の内部の上昇気流が排気口204から排気されることにより、本体カバー部16の内部に対流を発生させる。
本体カバー部16は、円錐台形状をなすことによって、本体カバー部16の内部の対流は、下方から上方に行くにしたがって、円の中心方向に集約されてくる。ヒートシンク12(放熱フィン122)によって本体カバー部16の内部の下側は高温状態となって、空気の密度が低くなり、本体カバー部16の外部よりも低密度のため浮力が生じる。この浮力により本体カバー部16の下方で圧力減が生じ、吸気口171から空気が流入され、ヒートシンク12で加熱された空気は、本体カバー部16の内部を上昇して、排気口204から排気される。
なお、煙突効果をより効果的にするには、排気口の総面積を吸気口の総面積より10%以上大きくすることが好ましい。これは空気が熱せられて膨張することによるものである。そのため、放熱フィン122の数を少なくすることができ、照明器具100の重さを軽くすることができる。
埃避けカバー部21は、筺体50の天面168に配置され、排気口204の上部をカバーする。
埃避けカバー部21の径は、本体カバー部16の円錐台形状の側面を上方に埃避けカバー部21の位置まで延長した場合の直径とほぼ同じである。したがって、本体カバー部16だけでも円錐台形状を呈しているが本体カバー部16と埃避けカバー部21との外形線で形成される立体形状も円錐台形状をしており、優れた意匠を呈している。換言すれば、排気口204は、本体カバー部16と埃避けカバー部21との外形線で形成される円錐台形状の上側面の一部分の径を小さくして形成されているように見せることができる。
開口219の一部に、半径方向に切り欠いた切り欠き218があり、ワイヤー穴208と切り欠き218とを一致させることにより、円形のワイヤー挿通穴を形成することができる。ワイヤー挿通穴については実施の形態4で説明する。
埃避けカバー部21は、ワイヤー穴208と切り欠き218とを一致させてネジ穴216とネジ穴206とをネジ又はリベットによりネジ止めすることにより排気カバー部20に固定される。
また、埃避けカバー部21は、吊り体60を固定するネジ31を通す4個のネジ穴217を有している。
図22は、吊り体60の三面図である。
筺体取付具63は、筺体50に対して着脱可能に取り付けられる。したがって、吊り体60は、筺体50に対して着脱可能に取り付けられることになる。
筺体取付具63は、筺体50の埃避けカバー部21に対して4本のネジ31でネジ止めされる。
天井取付具61は、中空であり、フランジ611と碗部613と挿入管部615とを有している。
フランジ611には、天井にネジ止めする4個のネジ穴612がある。
挿入管部615には、2個のピン貫通孔614と1個のネジ穴616がある。
接続部62は、中空のパイプ625であるが、チェーン又はワイヤーでもよい。
接続部62は、両端にピン621を通すピン穴623を有している。また。接続部62は、両端にピン621を固定するネジ622をねじ込むネジ穴624を有している。
筺体取付具63は、中空であり、筺体固定部631と挿入管部633を有している。
筺体固定部631には、筺体50にネジ止めする2個のダルマ型ネジ穴632と2個のネジ穴636がある。ダルマ型ネジ穴632を用いているのはネジを外さずに、ネジをゆるめて吊り体60の取り外しや変換を可能にし、作業時間を短縮するためである。
挿入管部633には、2個のピン貫通孔634と1個のネジ穴635がある。
なお、ネジ穴207の代わりに、排気カバー部20に穴を開け、スタッドナット等を用いてもよい。吊り体60は、施工現場で施工者が着脱可能なその他の部品を用いて固定してもよい。
排気カバー部20に取り付けられる吊り体60は、ネジなどによって筺体50の排気カバー部20の取り付け部に取り付けられているため、スクリュードライバなどの簡単な手工具で施工者が吊り体60を埃避けカバー部21から外すことが可能となっている。
照明器具100を天井に取り付ける施工者は、天井に照明器具を取り付ける形態に応じて、吊り体60を取り外し、別な吊り体60に変えることができる。例えば、チェーンや昇降機などの吊り体60に筺体50を取り付けることができる。
また、天井取付具61の碗部613に端子台を設置してもよい。
また、筺体50と吊り体60との接続のみを着脱可能とし、その他の接続はリベットやハンダ付けや接着剤等を用いて、分解不可能にしてもよい。
図26では、複数の排気口204を、本体カバー部16の本体天部161に水平に形成した場合を示している。
本体カバー部16の本体天部161の幅を中心方向に大きくとることにより、排気口204を本体天部161に複数形成することができる。
本体天部161には、筺体取付具63が固定され、筺体取付具63の上に埃避けカバー部21が固定される。筺体取付具63の上に埃避けカバー部21を配置するので、埃避けカバー部21は、排気口204を塞ぐことはなく排気口204から筺体取付具63の高さ分だけ離れて排気口204の上空を覆うことができる。
また、排気口204は、本体カバー部16の本体筒部162の上側面の傾斜面に形成されていてもよい。
また、排気口204は、筺体50の天面168に水平に形成されていてもよい。
図27のように、吸気カバー部17の外筒部175を下に向かって径が小さくなる円錐台形状にして、円錐台の側面に傾斜した状態(水平でも垂直でもない状態)の吸気口171を形成してもよい。
また、例えば、吸気口171を、吸気カバー部17ではなく、本体カバー部16の本体筒部162に形成してもよい。
図28の放熱フィン122は、放熱板125の放射方向をベースプレート121の半径方向に対して所定角度を傾けており、放熱フィン122が渦状に配置されている場合を示している。
図36は、放熱板125の上辺の中心(放熱板中心K)を通る半径方向Rと放熱板125の上辺とのなす角度(以下、フィン角度という)とLED142の温度との関係を示す図である。
図36に示すように、フィン角度が23度までは温度が減少し、その後上昇する。フィン角度が27.5度になると隣り合う放熱フィン122の中央側の短辺が互いに近接又は接触してしまう。フィン角度が34度の場合に、LED温度はフィン角度が0度と同じ温度になる。
従って、フィン角度は1度から33度の範囲内がよく、構造上1度以上27.5度以内がよく、放熱効果の点から20度以上25度以下が好ましく、22度以上24度以下がよりよく、23度がさらによい。
この例によれば、放熱フィン122の重量を増加させることなく、放熱作用を向上させることができる。すなわち、板金製の軽量のヒートシンクでもLEDの熱を十分に放熱することが可能になる。
図29は、実施の形態2の付加部品の図である。
図30は、実施の形態2の照明器具の右部破断側面図である。
図31は、図30の断面部分拡大図である。
以下、実施の形態1と異なる点を説明する。
この実施の形態では、照明器具100の下部に付加部品22を取り付ける場合について説明する。ここで、付加部品22とは、光源からの出射光の方向に配置されるオプション部品を有する部品をいう。
(1)光透過性カバー部、リフレクタ、光源モジュールを保護するガード、
(2)光源モジュールから発光された光(リフレクタで反射された光を含む)を拡散するための拡散カバー、
(3)集光・配光を制御する追加の反射板、
である。
付加部品22は、保護ガード線223と保護リング224と保護鍔225を有している。
保護ガード線223は、SUS等の鋼線でできた十字の金属棒と2個の金属環とが溶接されているものである。
保護リング224は、環状の金属外枠である。
保護リング224には、90度間隔で4個の取付具221がある。
取付具221は、下部に、中心に向かって突き出た平板状の下当て部227を有し、上部に、中心に向かってねじ込まれるネジで構成された挿入部材226を有している。
保護鍔225は、保護リング224の下端部から内側に設けられた水平リングである。保護鍔225には、保護ガード線223の金属棒の端部が溶接されている。
挿入部材226は、例えば、ネジであり、吸気口171に対して挿入されて吸気口171の下端部に挿入される。
下当て部227は、吸気カバー部17の中リング部174の下面に当たる部材であり、挿入部材226が、吸気口171を上方向に移動するのを規制する部材である。
すなわち、オプション部材が拡散カバーである場合は、保護ガード線223が拡散カバーに変わる。拡散カバーは、保護ガード線223と共に用いてもよい。拡散カバーは、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)などの乳白カバーであり、拡散材の入った樹脂カバーである。
同じく、オプション部品が反射板である場合は、保護ガード線223が反射板に変わる。反射板には、アルミニウムの絞り(スピニング)等にて回転放射面が作成され、表面を鏡面もしくは白色仕上げにすることで、集光したり、遮光(グレア抑制)したりする事が可能となる。
いずれのオプション部品の場合でも、保護リング224と保護鍔225とは、共通の構成、機能を有している。
なお、取付具221は、隣り合う2つの吸気口171に対して端部が挿抜可能な着脱部材を有していてもよい。
また、着脱部材を、吸気口171と吸気口171の間にある開口形成部177に対して着脱可能な部材としてもよい。
図32の付加部品22は、保護ガード線223の十字の金属棒の先端に直接取付具221を溶接したものである。
図33は、実施の形態3の照明器具100を示す図である。
以下、実施の形態1,2と異なる点を説明する。
吊り体70も、前述した吊り体60と同様に、筺体50に対して着脱可能に取り付けられている。すなわち、施工者が施工時に、筺体50に対して吊り体70を装着することが可能である。
接続部72は、円柱状の金属筒であるが、直方体形状の金属箱でもよい。
接続部72の内部には、電源回路71が内蔵されている。
電源回路71は、天井からの電線から交流を入力し、光源モジュール14に供給する直流を出力する交流直流変換機能を有する。
また、接続部72が電源回路71を内蔵しているので、交流を入力することができ、交流電源を有し商用電源を提供する既存の電動昇降装置に照明器具100を取付けることができる。
図34は、実施の形態4の照明器具100を示す図である。
図35は、実施の形態4の第1の落下防止ワイヤー231と第2の落下防止ワイヤー232の図である。
以下、実施の形態1,2、3と異なる点を説明する。
排気カバー部20は、第1の落下防止ワイヤー231を通すワイヤー穴208を有している。
埃避けカバー部21は、第1の落下防止ワイヤー231を通す切り欠き218を有している。
排気カバー部20の弧状のワイヤー穴208と埃避けカバー部21の半径方向の切り欠き218がクロスすることにより略円形のワイヤー挿通穴237が形成される。例えば、ワイヤー挿通穴237の内径は3mmである。
第1の落下防止ワイヤー231は、下端に留め部238を有し、上端に着脱可能な第1の留め具233を装着している。
第2の落下防止ワイヤー232は、下端に着脱可能な第2の留め具234を装着しており、上端にリング状の固定環239を形成している。
ワイヤー挿通穴237は、第1の落下防止ワイヤーの径よりも大きい径を有し、留め部238と第1の留め具233は、落下防止挿通穴236の径よりも大きく、かつ、ワイヤー挿通穴237の径よりも大きい外径を有する。
落下防止挿通穴236とワイヤー挿通穴237とは、同一垂直線の上下に存在するように形成するのが望ましい。
つまり、留め部238は、落下防止挿通穴236を通り抜けることなく引っ掛かるような形状であればよい。
ワイヤー環235を落下防止挿通穴236とワイヤー挿通穴237とに挿通してから、ワイヤー環235に第1の留め具233を装着する。
第1の留め具233と留め部238とのいずれも、落下防止挿通穴236とワイヤー挿通穴237とを通過できないようなものを用いる。
なお、排気カバー部20のワイヤー穴208と埃避けカバー部21の切り欠き218で形成するワイヤー挿通穴237からワイヤー環235が抜けないようにしてもよい。ワイヤー環235がワイヤー挿通穴237から抜けないようにすることにより、第1の留め具233がなくても第1の落下防止ワイヤー231がワイヤー挿通穴237から抜け落ちることがなくなる。
なお、第1の留め具233と第2の留め具234とがある例を説明したが、第1の留め具233だけでもかまわない。第1の留め具233のみの場合は、第1の留め具233をワイヤー環230に装着すればよい。
Claims (6)
- 板金を曲げ加工した複数の放熱フィンと、
前記複数の放熱フィンが取り付けられた板金で構成された板材と
を備え、
前記放熱フィンは、前記板材に固定された取付部と前記取付部と直交する放熱板とを有し、
前記放熱板の板面が他の放熱フィンの放熱板の板面と同一平面を形成するように、かつ、前記放熱板と前記他の放熱フィンの放熱板との間に所定の空間が存在するように、前記複数の放熱フィンの前記取付部が前記板材に配置されたヒートシンク。 - 前記同一平面を形成するように配置された複数の放熱板と、前記同一平面とは別の他平面を形成するように配置された複数の放熱板との間には、前記所定の空間を間にして直線方向に見通せる空間が存在する請求項1に記載のヒートシンク。
- 前記放熱板は、前記板材と平行な辺と、前記板材と直交する辺とを有し、
前記所定の空間と前記直線方向に見通せる空間とは、前記板材と直交する辺全体において存在し、
前記同一平面を形成するように配置された複数の放熱板は、前記板材と直交する辺全体において、前記板材と平行な辺の方向に流れる空気を通気する請求項2に記載のヒートシンク。 - 前記放熱フィンは、前記取付部の両側に形成された2枚の放熱板を有し、
前記複数の放熱フィンは、隣り合う放熱フィンの放熱板の端部空間が前記2枚の放熱板の端部空間と同じサイズになるように配列された請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートシンク。 - 前記板材は、一面に前記複数の放熱フィンの前記取付部のみを配置している請求項1から4のいずれか1項に記載のヒートシンク。
- 板金を曲げ加工して、取付部と前記取付部と直交する放熱板とを有する複数の放熱フィンを製造し、
板金で構成された板材の一面に前記複数の放熱フィンのみを配置し、
前記放熱板の板面が他の放熱フィンの放熱板の板面と同一平面を形成するように、かつ、前記放熱板と前記他の放熱フィンの放熱板との間に所定の空間が存在するように、前記取付部を前記板材に固定するヒートシンクの製造方法。
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