JP6728593B2 - 自立包装袋 - Google Patents
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Description
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、袋正面から一方の袋側面を経て袋背面に亘って位置した一枚の本体シートと他方の袋側面に位置して一方の袋側面側に折り込み可能に設けられた一枚のマチシートとで袋胴部が形成されて、この袋胴部における本体シートの側辺とマチシートの側辺とをヒートシールしてなる側辺シール部分に取っ手が設けられ、
前記袋胴部の上部には、折り込んだ前記マチシートを間にして二つ折りにより相対した本体シートの上辺に沿ってヒートシールしてなる上辺シール部分を備えて、この上辺シール部分の前記一方の袋側面側に注出口栓を有する袋上部が形成され、
前記袋胴部の下部には、折り込んだ前記マチシートを間にして二つ折りにより相対した本体シートの下辺に沿ってヒートシールしてなる下辺シール部分を備えて、この下辺シール部分を中心とした袋正面と袋背面との離間により、本体シートとマチシートとが下辺シール部分側に向けて回り込んで前記袋正面と袋背面とが離間した方向と袋幅方向とに広がってなる袋底部が形成され、
前記袋底部での前記一方の袋側面側には、該袋底部の本体シートにおける一方の側面側のシートと袋胴部の本体シートにおける袋底部側のシートとをヒートシールしてなる袋底側辺シール部分を備え、
前記袋底側辺シール部分は前記袋正面と袋背面とが離間した方向に広がりを有して、一方の袋側面が、前記袋底側辺シール部分側を下辺として起立しているとともに、起立した前記一方の袋側面の上方に前記注出口栓が位置され、
前記一方の袋側面とこの袋側面の上方となる注出口栓とが、前記取っ手とは袋幅方向で反対となる側に配置されていることを特徴とする自立包装袋を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明によれば、上記袋底側辺シール部分は、上記一方の袋側面における袋胴部の下部側のシート部分と、袋正面と袋背面とのそれぞれにおける袋胴部の下部側のシート部分とをヒートシールしてなり、該袋底側辺シール部分は袋底部側に折曲して袋底部の下面に貼り合わされていて、前記袋底側面シール部分を含む袋底部の平面視形状が略矩形とされていることが良好である。
また、本発明によれば、上記袋底側辺シール部分は、上記一方の袋側面における袋胴部の下部側のシート部分と、袋正面と袋背面とのそれぞれにおける袋胴部の下部側のシート部分とをヒートシールして三角形状のシール部分を形成した後に、三角形状のシール部分における前記一方の袋側面の下辺に沿った部分以外を切除して一方の袋側面の下辺に沿ったシール部分を帯状にしてなるものであり、この袋底側面シール部分を含む袋底部の平面視形状が略矩形とされていることが良好である。
また、本発明によれば、上記袋底部には、上記一方の袋側面を略起立状態にする傾倒抑止手段が備えられていて、
前記傾倒抑止手段は上記下辺シール部分であり、折り込んだマチシートを間にして二つ折りにより相対した本体シートの下辺に沿ってヒートシールした前記下辺シール部分の傾斜角度を袋胴部の高さ方向に対して直角または鋭角としてなるものであることが良好である。
請求項1の発明によれば、袋底部が平面方向に広がりのある部分として形成され、さらに注出口栓がある側の一方の袋側面が起立した状態となっているので、テーブルや棚などに置いた時には安定して自立する包装袋となり、収容物を安全に収容させておくことができる。そして、取っ手を備えるとともにその取っ手とは反対となる側に注出口栓があり、収容物を注出するときには取っ手に手を掛けて傾けることで、ブロー成形された容器のように簡単にして安全に収容物を注ぎ出すことができ、大容量であっても取り扱いが容易な包装袋が提供できるという効果がある。
請求項2の発明によれば、一方の袋側面の下辺側をシール部分として硬さを高めて袋底部を略矩形状としているので、包装袋が自立する状態がより安定するものとなる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様に一方の袋側面の下辺側をシール部分として硬さを高めて袋底部を略矩形状としているので、包装袋が自立する状態がより安定するものとなる。
請求項4の発明によれば、注出口栓が位置する側の一方の袋側面が略起立とされるので、この包装袋が安定して自立するようになる。
上記袋胴部2は、袋正面4から一方の袋側面5を経て袋背面6に亘って位置する一枚の本体シート7と、前記一方の袋側面5と袋幅方向で相対する他方の袋側面8に位置してその一方の袋側面5側に折り込み可能とされた一枚のマチシート9とからなるものである。本体シート7とマチシート9とは共に同じ合成樹脂製シートであって、本体シート7とマチシート9との相対する辺部をヒートシールして袋胴部2が形成され、さらに本体シート7の側辺とこれにヒートシールにより貼り合わされているマチシート9の側辺との側辺シール部分10それぞれが外方に延設され、図2に示すようにこの側辺シール部分10それぞれに切り込みなどを行なって、手掛けできる取っ手11を形成している。
袋胴部2の上部には上述したように扁平な状態として閉じられている袋上部12が形成されていて、二つ折りとした本体シート7の間に折り込んだマチシート9を配し、マチシート9を間にした状態で本体シート7の相対する上辺に沿ってヒートシールをして上辺シール部分13を備えるとともに、前記ヒートシールに際して事前に一方の袋側面5側となる部分に上記注出口栓3の取付部を本体シート7の上辺の間に挟み込みして溶着することで、注出口栓3が上辺シール部分13での一方の袋側面5側に有するようにして袋上部12が形成されている。なお、袋上部12での注出口栓3が取り付けられている部分以外の部分は包装袋1に収容物を充填後にヒートシールが行なわれる。
袋胴部2の下部にはこの自立包装袋1をテーブルや棚などの平面に正置したときに自立することができるようにするために平面方向に広がった袋底部14を形成して、この袋底部14によって袋胴部2の下部が閉じられている。袋底部14は、図3に示すように折り込んだマチシート9を間にして二つ折りにより相対した本体シート7の下辺に沿ってヒートシールをした下辺シール部分15を備えている。この下辺シール部分15を得るためのヒートシールは、マチシート9の取付のためのヒートシールと同時に行なうことが可能である。
上記袋底側辺シール部分19は、袋底部14の形成に際して袋正面4と袋背面6との間を開くことで、一方の袋側面5における袋胴部2の下部側のシート部分20が、図4に示されているように袋正面4と袋背面6とのそれぞれにおける袋胴部2の下部側の上記シート部分16、17に重なり、前記シート部分20をシート部分16、17に重ね合わせた状態でヒートシールしてなるものであり、略三角形状にして上述のように袋正面4と袋背面6とが離間した方向で広がりを有している。
本実施の例において袋底部14には一方の袋側面5を略起立状態にして袋幅方向での外方に向けて傾倒しないようにする傾倒抑止手段21が備えられている。前記傾倒抑止手段21は袋底部14の袋幅方向であって袋底部14の中央を通って上記袋底側辺シール部分19の中央に及ぶ位置となる上記下辺シール部分15からなるものである。そして、図6に示されているように、折り込んだマチシート9を間にして二つ折りにより相対した本体シート7の下辺に沿ってヒートシールするときに、そのシール箇所の袋胴部2の高さ方向に対する傾斜角度θを直角または鋭角にして前記下辺シール部分15が得られるようにしている。なお、図6において袋胴部2の高さ方向を矢印にて示した。
袋底部14は平面視形状が略矩形状であればよい。例えば、袋底部14においてマチシート9によって形成されるマチ部の長さと、袋底部14における袋底側辺シール部分19の長さとを同じ長さとすれば、袋底部14の平面視形状は略長方形となる。
そこで、自立包装袋においてマチ部の長さに対する袋底側辺シール部分の長さを変更して、自立性の良否を確認し、自立性が良好となる袋底側辺シール部分の長さを検討した。その結果を表1に示した。
2…袋胴部
3…注出口栓
4…袋正面
5…一方の袋側面
6…袋背面
7…本体シート
8…他方の袋側面
9…マチシート
10…側辺シール部分
11…取っ手
12…袋上部
13…上辺シール部分
14…袋底部
15…下辺シール部分
16…袋底部での袋正面につながる袋胴部の下部側のシート部分
17…袋底部での袋背面につながる袋胴部の下部側のシート部分
18…袋底部での他方の袋側面につながる袋胴部の下部側のシート部分
19…袋底側辺シール部分
20…一方の袋側面につながる袋胴部の下部側のシート部分
21…傾倒抑止手段
Claims (4)
- 袋正面から一方の袋側面を経て袋背面に亘って位置した一枚の本体シートと他方の袋側面に位置して一方の袋側面側に折り込み可能に設けられた一枚のマチシートとで袋胴部が形成されて、この袋胴部における本体シートの側辺とマチシートの側辺とをヒートシールしてなる側辺シール部分に取っ手が設けられ、
前記袋胴部の上部には、折り込んだ前記マチシートを間にして二つ折りにより相対した本体シートの上辺に沿ってヒートシールしてなる上辺シール部分を備えて、この上辺シール部分の前記一方の袋側面側に注出口栓を有する袋上部が形成され、
前記袋胴部の下部には、折り込んだ前記マチシートを間にして二つ折りにより相対した本体シートの下辺に沿ってヒートシールしてなる下辺シール部分を備えて、この下辺シール部分を中心とした袋正面と袋背面との離間により、本体シートとマチシートとが下辺シール部分側に向けて回り込んで前記袋正面と袋背面とが離間した方向と袋幅方向とに広がってなる袋底部が形成され、
前記袋底部での前記一方の袋側面側には、該袋底部の本体シートにおける一方の側面側のシートと袋胴部の本体シートにおける袋底部側のシートとをヒートシールしてなる袋底側辺シール部分を備え、
前記袋底側辺シール部分は前記袋正面と袋背面とが離間した方向に広がりを有して、一方の袋側面が、前記袋底側辺シール部分側を下辺として起立しているとともに、起立した前記一方の袋側面の上方に前記注出口栓が位置され、
前記一方の袋側面とこの袋側面の上方となる注出口栓とが、前記取っ手とは袋幅方向で反対となる側に配置されていることを特徴とする自立包装袋。 - 上記袋底側辺シール部分は、上記一方の袋側面における袋胴部の下部側のシート部分と、袋正面と袋背面とのそれぞれにおける袋胴部の下部側のシート部分とをヒートシールしてなり、該袋底側辺シール部分は袋底部側に折曲して袋底部の下面に貼り合わされていて、前記袋底側面シール部分を含む袋底部の平面視形状が略矩形とされている請求項1に記載の自立包装袋。
- 上記袋底側辺シール部分は、上記一方の袋側面における袋胴部の下部側のシート部分と、袋正面と袋背面とのそれぞれにおける袋胴部の下部側のシート部分とをヒートシールして三角形状のシール部分を形成した後に、三角形状のシール部分における前記一方の袋側面の下辺に沿った部分以外を切除して一方の袋側面の下辺に沿ったシール部分を帯状にしてなるものであり、この袋底側面シール部分を含む袋底部の平面視形状が略矩形とされている請求項1に記載の自立包装袋。
- 上記袋底部には、上記一方の袋側面を略起立状態にする傾倒抑止手段が備えられていて、
前記傾倒抑止手段は上記下辺シール部分であり、折り込んだマチシートを間にして二つ折りにより相対した本体シートの下辺に沿ってヒートシールした前記下辺シール部分の傾斜角度を袋胴部の高さ方向に対して直角または鋭角としてなるものである請求項1から3の何れか一項に記載の自立包装袋。
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