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JP6723501B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP6723501B2 JP2015239796A JP2015239796A JP6723501B2 JP 6723501 B2 JP6723501 B2 JP 6723501B2 JP 2015239796 A JP2015239796 A JP 2015239796A JP 2015239796 A JP2015239796 A JP 2015239796A JP 6723501 B2 JP6723501 B2 JP 6723501B2
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Description

本発明は、飲食物等を収納する冷蔵庫に関し、特に、熱電モジュールを使用する電子冷却式の冷蔵庫に関する。
従来、ペルチェ素子等からなる熱電モジュールを使用する電子冷却式の冷蔵庫が知られている。この種の冷蔵庫は、静音であるため、一般家庭用の他、ホテルの客室用や病院の病室用等として使用されている。例えば、特許文献1には、前面が開口する断熱容器と、該断熱容器の前面を塞ぐ開閉自在な前面扉と、を有し、前記断熱容器の後壁にペルチェ素子からなるサーモモジュールを備える保冷庫が開示されている。
また、熱電モジュールを使用する冷蔵庫は、小型軽量であるため、レジャー用や車両用等の携帯式若しくは移動式の小型冷温蔵庫として利用されている。例えば、特許文献2には、上面開放の箱型の冷蔵庫本体と、その開放部に着脱自在に被せられる蓋体と、を有する、ペルチェ素子を利用したポータブルな小型の電子冷蔵庫が開示されている。同文献には、ペルチェ素子を含む冷却ユニットが前記蓋体に組み込まれる例と、前記冷蔵庫本体の側壁に設けられる例が記載されている。
また、同文献には、電子冷蔵庫の庫内を低温冷蔵室と高温冷蔵室とに区画するケースを設け、ペルチェ素子によって冷却される冷熱部を前記低温冷蔵室に臨ませることにより、庫内を2つの温度領域に分けることが記載されている。
また、例えば、特許文献3に記載された冷却装置のように、複数の熱電装置を使用して、保存温度の異なる複数の部屋を冷却することが知られている。同文献に開示された冷却装置は、上段の冷蔵室と、下段の冷凍室と、前記冷蔵室を冷却する熱電装置と、前記冷凍室を冷却する熱電装置と、を有する。前記冷蔵室を冷却する熱電装置は、前記冷蔵室の奥の壁面に設けられ、前記冷凍室を冷却する熱電装置は、前記冷蔵室と前記冷凍室との仕切壁に設けられる。
特開2014−85087号公報 特開平11−63771号公報 特開2005−16783号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術のように、断熱容器の後壁の1か所に熱電モジュールが設けられる構成では、貯蔵室の内部が略同じ温度になるため、種類の異なる複数の食品等を夫々に適した異なる温度で保存することが難しかった。
また、特許文献2に開示された従来技術のように、庫内を区画するケースを設け、1つの冷却ユニットで低温冷蔵室と高温冷蔵室の双方を冷却する構成では、保存温度の異なる2つの冷蔵室を夫々好適な温度に維持するために、冷却性能を改善する余地があった。
また、特許文献3に開示された従来技術のように、冷蔵室の奥の壁面及び仕切壁に夫々熱電装置が設けられる構成では、食品等を収納する貯蔵室の容積が小さくなるという問題点があった。また、特許文献1ないし特許文献3に開示された従来技術のように、熱電モジュールが貯蔵室の側壁等に配置される構成では、熱電モジュールに付属するヒートシンクやファン等を配置する空間を確保するために、貯蔵室の奥行き若しくは横幅が狭くなってしまう。
また、特許文献1及び特許文献3に開示された従来技術のように、断熱箱体の前面が開口する構成では、高さの低い小型の冷蔵庫では、食品等の出し入れが容易でない。また、前面が開放される冷蔵庫では、扉を開いた際に冷気が漏れ易いという問題点もある。
また、特許文献2に開示された従来技術のように、冷蔵庫本体の上面に被せられる蓋体に冷却ユニットが組み込まれる構成では、蓋体が重くなり、その開閉が阻害されると共に、開閉による衝撃等によって冷却ユニットが破損する恐れもある。また、上面が開放される冷蔵庫では、貯蔵室の底面に結露水等が溜まり易く、その水分等を貯蔵室の外に排出することや貯蔵室の底面を清浄等することが困難であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、貯蔵室の内部を異なる温度帯で効率良く冷却することができ、保存温度の異なる被冷却物を好適に保存することができる電子冷却式の冷蔵庫を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、収納容積を大きく確保でき、食品等の出し入れを容易に行うことができ、且つ結露水等の排出や貯蔵室内の清浄等を容易に行うことができる電子冷却式の冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットと、を備え、前記電子冷却ユニットは、前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、前記貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有し、前記第2の熱電モジュールは、前記第1の熱電モジュールの上方に設けられ、前記冷気循環経路は、前記第1の熱電モジュールの吸熱面と前記第2の熱電モジュールの放熱面との間に挿まれるように形成され、前記電子冷却ユニットは、前記貯蔵室の下方に取り付けられ、前記冷却板は、前記貯蔵室の底面の一部を構成することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットと、を備え、前記電子冷却ユニットは、前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、前記貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有し、前記貯蔵室の下方に取り付けられ、前記冷却板は、前記貯蔵室の底面の一部を構成し、前記冷却板の周囲には、上方に立ち上げられる縁部が形成されることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットと、を備え、前記電子冷却ユニットは、前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、前記貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有し、前記断熱箱体は、上面が開口し、前記断熱箱体には、前記開口を開閉自在に塞ぐ断熱蓋が設けられることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、前記第1の熱電モジュール及び前記第2の熱電モジュールは、夫々の前記放熱面若しくは前記吸熱面が互いに平行になるよう配設されることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫は、前記電子冷却ユニットは、前記断熱箱体に対して脱着自在に取り付けられることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットは、前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有する。このような構成により、第1の熱電モジュールで冷却される吸熱用ヒートシンクによって冷気循環経路を流れる空気が冷却され、その冷却された空気が貯蔵室に供給されて貯蔵室が冷却される。また、第2の熱電モジュールによって吸熱用ヒートシンクよりも低温に冷却される冷却板により、貯蔵室内の冷却板の近傍は、更に低い温度に冷却される。つまり、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室の内部を異なる温度帯で効率良く冷却することができ、異なる種類の被冷却物を夫々に適した保存温度で好適に保存することができる。
また、本発明によれば、前記電子冷却ユニットは、前記貯蔵室の下方に取り付けられ、前記冷却板は、前記貯蔵室の底面の一部を構成する。電子冷却ユニットが貯蔵室の下方に取り付けられることにより、貯蔵室の位置が高くなるので、小型の冷蔵庫であっても、貯蔵室に収納される食品等の出し入れが容易になる。また、貯蔵室の側壁に電子冷却ユニットを配置するスペースを確保する必要がないので、貯蔵室の奥行若しくは幅を大きく確保することができる。
また、冷却板が貯蔵室の底面の一部を構成するので、低温に保存されるべき食品等を冷却板の上に直接的に載せて、熱伝導を利用して効率良く冷却することができる。また、冷却板が底面にあるので、貯蔵室の底面近傍に冷気を溜めることができ、冷却板の近傍を低温度に維持することができる。
また、本発明によれば、前記冷却板の周囲には、上方に立ち上げられる縁部が形成される。これにより、結露や着霜等によって貯蔵室内の水分を冷却板の上面に集め、その水分を冷却板の上面に溜めることができるので、水分の排出が容易になる。
また、本発明によれば、前記第1の熱電モジュール及び前記第2の熱電モジュールは、夫々の前記放熱面若しくは前記吸熱面が互いに平行になるよう配設される。これにより、電子冷却ユニットが小さくなり、貯蔵室の収納容積を大きく確保することができる。
また、本発明によれば、前記断熱箱体は、上面が開口し、前記断熱箱体には、前記開口を開閉自在に塞ぐ断熱蓋が設けられる。これにより、冷蔵庫に収納される食品等の出し入れが容易になる。また、断熱蓋を開放した際の冷気の漏れも少ない。
また、本発明によれば、前記電子冷却ユニットは、前記断熱箱体に対して脱着自在に取り付けられる。これにより、結露水等の排出や貯蔵室内の清浄等の作業が容易になる。また、電子冷却ユニットのメンテナンス等も容易になる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷却系統の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の右側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の電子冷却ユニットの斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の電子冷却ユニットを示す図であり、冷却板を外した状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の電子冷却ユニットを示す図であり、最上段のベース部材を外した状態の斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の電子冷却ユニットを示す図であり、最下段のベース部材を外して庫外ファン及び放熱用ヒートシンクの取り付け状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1の冷却系統の概要を示す図である。図1に示すように、冷蔵庫1は、食品等を収納する貯蔵室7を冷却するための電子冷却ユニット10を有する。
電子冷却ユニット10は、2つの熱電モジュール、即ち第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12を有する電子冷却式の冷却ユニットである。第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12は、例えば、ペルチェ素子から構成される略板状のサーモモジュールである。
第1の熱電モジュール11を構成するペルチェ素子に直流電流が所定の方向に流されることにより、ペルチェ効果によって、第1の熱電モジュール11の一方の主面から他方の主面に熱が移動する。第2の熱電モジュール12についても同様に機能する。なお、以下の説明では、所定の極性の直流電源が接続された際に低温となって吸熱する前記一方の主面を吸熱面と言い、高温になって放熱する前記他方の主面を放熱面と言う。
冷蔵庫1は、電子冷却ユニット10と貯蔵室7とをつないで貯蔵室7を強制循環によって冷却するための冷気循環経路31と、電子冷却ユニット10と冷蔵庫1の外部とをつないで貯蔵室7から奪った熱を外部に放出するための外気流通経路30と、を有する。
電子冷却ユニット10の冷気循環経路31には、吸熱用ヒートシンク14及び庫内ファン17が設けられる。他方、電子冷却ユニット10の外気流通経路30には、放熱用ヒートシンク13及び庫外ファン16が設けられる。そして、吸熱用ヒートシンク14と放熱用ヒートシンク13の間には、第1の熱電モジュール11が設けられる。
具体的には、第1の熱電モジュール11の吸熱面には、吸熱用ヒートシンク14が熱伝導可能に接続され、第1の熱電モジュール11の放熱面には、放熱用ヒートシンク13が熱伝導可能に接続される。これにより、第1の熱電モジュール11の作用によって、吸熱用ヒートシンク14から放熱用ヒートシンク13に熱が移動する。
吸熱用ヒートシンク14は、例えば、アルミニウムや銅等の良熱伝導性の金属等から形成され、第1の熱電モジュール11によって冷却されると共に、冷気循環経路31を流れる空気と熱交換を行って、該空気を冷却する。
庫内ファン17は、例えば、軸流送風機等であり、冷気循環経路31に空気を循環させる。即ち、庫内ファン17が駆動されることにより、吸熱用ヒートシンク14で冷却された冷気が貯蔵室7に供給されて、貯蔵室7が好適な温度に保冷される。
放熱用ヒートシンク13は、例えば、アルミニウムや銅等の良熱伝導性の金属等から形成され、第1の熱電モジュール11によって加熱されると共に、外気流通経路30を流れる空気、即ち冷蔵庫1の外部から導入される外気と熱交換を行って、放熱する。
庫外ファン16は、例えば、シロッコファン等の遠心送風機等であり、外気流通経路30に外気を導入して流通させる。これにより、放熱用ヒートシンク13が冷却され、放熱用ヒートシンク13から放熱される熱は、冷蔵庫1の外部へ放出される。
第2の熱電モジュール12は、その放熱面が吸熱用ヒートシンク14に熱伝導可能に接続される。また、第2の熱電モジュール12の吸熱面は、貯蔵室7に臨む冷却板15にヒートシンク18を介して熱伝導可能に接続される。なお、冷却板15及びヒートシンク18は、アルミニウム等の良熱伝導性の金属等から形成され、一体的に形成されても良い。
第2の熱電モジュール12が通電されることによって、冷却板15から吸熱用ヒートシンク14に熱が移動する。即ち、冷却板15は、第2の熱電モジュール12によって、吸熱用ヒートシンク14よりも低温に冷却される。その結果、冷却板15によって、貯蔵室7内の冷却板15の近傍は、貯蔵室7の他の領域よりも更に低い温度に冷却される。
つまり、冷蔵庫1は、第1の熱電モジュール11による冷却と、第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12による2段階の冷却と、によって、貯蔵室7の内部を異なる温度帯で効率良く冷却することができる。例えば、第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12を好適に選定することにより、1つの電子冷却ユニット10で、冷蔵温度域の冷却と冷凍温度域の冷却の双方を同時に実現できる。このように、冷蔵庫1では、異なる種類の被冷却物を夫々に適した保存温度で好適に保存することができる。
図2は、冷蔵庫1の概略構造を示す正面断面図であり、図3は、冷蔵庫1の概略構造を示す右側面断面図である。図2及び図3に示すように、冷蔵庫1は、上面が開口する縦長で略箱形状の断熱箱体2を備える。断熱箱体2は、合成樹脂若しくは鋼板等から形成される外箱3と、合成樹脂等から形成されて外箱3の内部に設けられる内箱4と、を有する。
外箱3と内箱4の間には、例えば、発泡ポリウレタン等からなる断熱材5が充填される。なお、断熱材5として、真空断熱材や発泡ポリスチレン等からなる断熱部材等を組み合わせて利用しても良い。
断熱箱体2の内部には、飲食物等を貯蔵する貯蔵室7が形成される。そして、断熱箱体2の開口する上面には、断熱蓋6が開閉自在に取り付けられる。具体的には、断熱蓋6は、断熱箱体2と類似の断熱構造を有し、略矩形板状に形成され、その一辺近傍が断熱箱体2の上部開口の縁部近傍に回動自在に支持される。
このように、断熱箱体2は、縦長に形成されて、その上面が開口するので、冷蔵庫1に収納される食品等の出し入れが容易になる。つまり、冷蔵庫1は、比較的小型に形成されても、使用者は低い位置まで屈むことなく、冷蔵庫1の上方から容易に食品等を出し入れすることができる。また、食品等を出し入れするために断熱蓋6を開放した際における貯蔵室7の内部から外部への冷気の漏れも少ない。
貯蔵室7の下方には、電子冷却ユニット10が取り付けられている。電子冷却ユニット10は、前述のとおり、第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12を有し、貯蔵室7を冷却するものである。電子冷却ユニット10は、貯蔵室7の底面を構成している。詳しくは、電子冷却ユニット10の上部に設けられる最上段のベース部材24と、その上部に設けられる冷却板15は、貯蔵室7に臨み、貯蔵室7の底面となる。
このように、電子冷却ユニット10が貯蔵室7の下方に取り付けられることにより、貯蔵室7の位置が高くなるので、小型の冷蔵庫1であっても、貯蔵室7に収納される食品等の出し入れが容易になる。また、貯蔵室7の側壁に電子冷却ユニット10を配置するスペースを確保する必要がないので、貯蔵室7の奥行若しくは幅を大きく確保することができる。
また、電子冷却ユニット10の第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12は、夫々の前記放熱面若しくは前記吸熱面が互いに平行になるよう配設される。これにより、電子冷却ユニット10が小さくなり、貯蔵室7の収納容積を大きく確保することができる。
また、前述のとおり第2の熱電モジュール12によって低温に冷却される冷却板15は、貯蔵室7の底面の一部を構成する。そのため、低温に保存されるべき食品等を冷却板15の上に直接的に載せて、熱伝導を利用して、それらの食品等を効率良く冷却することができる。
また、低温の冷却板15が貯蔵室7の底面にあるので、貯蔵室7の底面近傍に冷気を溜めることができ、冷却板15の近傍を低温度に維持することができる。これにより、貯蔵室7の内部に異なる温度領域を効率良く形成するこができる。なお、貯蔵室7の内部に収納領域を区画するための仕切体として図示しない収納容器や棚等を設けても良い。
また、冷却板15の周囲には、上方に立ち上げられる縁部15aが形成される。これにより、結露や着霜等によって貯蔵室7内の水分を冷却板15の上面に集め、その水分を冷却板15の上面に溜めることができる。そのため、水分の排出が容易になる。
冷蔵庫1の下部には、方向転換自在に支持されるキャスタ35が取り付けられている。また、冷蔵庫1の背面側には、上方に突出する伸縮自在な把手36が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の移動が容易になり、利便性が向上する。
電子冷却ユニット10は、上下に積層されて冷気循環経路31及び外気流通経路30を構成すると共に、第1の熱電モジュール11や第2の熱電モジュール12等の構成部品を支持する4つのベース部材21〜24を有する。
即ち、最上段のベース部材24とその下段のベース部材23によって冷気循環経路31の一部が形成される。なお、前述のとおり、最上段のベース部材24は、貯蔵室7の底面を構成する。また、最下段のベース部材21とその上段のベース部材22によって外気流通経路30の一部が形成される。
図2に示すように、断熱箱体2には、電子冷却ユニット10と貯蔵室7とをつなぐ風路8及び風路9が形成されている。詳しくは、電子冷却ユニット10には、冷気循環経路31となるダクト部材25及びダクト部材26が設けられており、ダクト部材25は、断熱箱体2の風路8に接続され、ダクト部材26は、断熱箱体2の風路9に接続される。これにより、貯蔵室7と電子冷却ユニット10との間で空気を循環させる冷気循環経路31が形成される。
図2に示すように、吸熱用ヒートシンク14及び放熱用ヒートシンク13には、略垂直で冷蔵庫1の幅方向に延在する略板状のフィンが多数並列に形成されている。これらフィン間の空隙が冷気循環経路31若しくは外気流通経路30の一部となって、空気が流れる流路となる。
また、電子冷却ユニット10は、断熱箱体2に対して脱着自在に取り付けられる。具体的には、電子冷却ユニット10は、冷蔵庫1の背面側から、即ち後方から、前方に向かってスライドして装着され、図示しないボルトや係合爪等によって固定されている。
また、電子冷却ユニット10の後方には、把手27が設けられており、前述のボルト等の固定部を解除して、把手27を後方に引くことにより、電子冷却ユニット10を容易に引き出すことができる。これにより、結露水等の排出や貯蔵室7内の清浄等の作業が容易になる。また、電子冷却ユニット10のメンテナンス等も容易になる。
図4は、冷蔵庫1の電子冷却ユニット10の斜視図である。図4に示すように、電子冷却ユニット10は、一体的に組み立てられた状態で、断熱箱体2(図1参照)から取り外すことができる。
電子冷却ユニット10は、冷蔵庫1の背面に露出するユニットカバー20を有する。各構成部品を支持する前述のベース部材21〜24は、ボルト等の固定具によって互いに固定されると共に、ユニットカバー20に対して固定されている。なお、ユニットカバー20やベース部材21〜24は、夫々合成樹脂等から成形される。
電子冷却ユニット10の最上段のベース部材24の上には、冷却板15が設けられ、前述のとおり、ベース部材24及び冷却板15は、貯蔵室7の底面を構成する。ベース部材24及び冷却板15が電子冷却ユニット10と一体的に取り外せることにより、清浄等が容易である。
図5は、冷蔵庫1の電子冷却ユニット10を示す斜視図であり、説明のために、冷却板15及びヒートシンク18を外した状態を示している。図5に示すように、最上段のベース部材24の上面には、冷却板15が取り付けられる凹部24aが形成されている。
また、凹部24aの略中央には、熱伝導部材としてのヒートシンク18(図2参照)が取り付けられる貫通孔24bが形成されている。貫通孔24bの下方には、ヒートシンク18に熱伝導可能に接続される第2の熱電モジュール12(図6参照)が設けられる。
図6は、冷蔵庫1の電子冷却ユニット10を示す図であり、最上段のベース部材24(図5参照)を外した状態の斜視図である。図6に示すように、最上段のベース部材24の下方には、ベース部材23に区画されて冷気循環経路31の一部が形成されている。そして、冷気循環経路31には、吸熱用ヒートシンク14及び庫内ファン17が配設される。
吸熱用ヒートシンク14は、その上面が、上方に配置される第2の熱電モジュール12の放熱面に熱伝導可能に接続され、その下面が、下方に配置される第1の熱電モジュール11(図2参照)の吸熱面に熱伝導可能に接続される。
また、ベース部材23には、冷気循環経路31の延在方向の両端部近傍に、夫々ダクト部材25及びダクト部材26が取り付けられる。ダクト部材25及びダクト部材26は、前述のとおり、冷気循環経路31の一部を構成し、断熱箱体2(図2参照)の風路8(図2参照)及び風路9(図2参照)に接続される。
図7は、冷蔵庫1の電子冷却ユニット10を斜め下方から見た斜視図である。図7において、説明のために、最下段のベース部材21(図4参照)を外して、庫外ファン16及び放熱用ヒートシンク13の取り付け状態を見えるようにしている。
図7に示すように、再下段のベース部材21とその上段のベース部材22との間に外気流通経路30が形成される。外気流通経路30には、前述のとおり、放熱用ヒートシンク13と庫外ファン16が配設される。
前述のとおり、放熱用ヒートシンク13の上面は、その上方に配置される第1の熱電モジュール11(図2参照)の放熱面に熱伝導可能に接続される。なお、ベース部材22及びその上段のベース部材23(図6参照)には、第1の熱電モジュール11が配設される箇所に対応して貫通孔が形成されている。
以上説明の如く、電子冷却ユニット10は、コンパクトにまとめられているので、貯蔵室7の収納容積を大きく確保できる。なお、図4に示す冷却板15には、凝縮水等を排出するための排出孔が形成されても良い。また、電子冷却ユニット10は、前記排出孔につながる排水タンクを備えても良い。このような構成により、凝縮水等の排出が更に容易になる。
また、第1の熱電モジュール11及び第2の熱電モジュール12は、印加される直流電圧の極性が逆になることにより、熱の流れ方向が逆になる。そのため、冷蔵庫1は、飲食物等を加熱して保温する保温庫としての機能を備えても良い。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
6 断熱蓋
7 貯蔵室
8 風路
9 風路
10 電子冷却ユニット
11 第1の熱電モジュール
12 第2の熱電モジュール
13 放熱用ヒートシンク
14 吸熱用ヒートシンク
15 冷却板
15a 縁部
16 庫外ファン
17 庫内ファン
18 ヒートシンク
20 ユニットカバー
21、22、23、24 ベース部材
25、26 ダクト部材
30 外気流通経路
31 冷気循環経路

Claims (5)

  1. 内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、
    前記断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットと、を備え、
    前記電子冷却ユニットは、
    前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、
    前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、
    前記貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、
    前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、
    前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、
    前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有し、
    前記第2の熱電モジュールは、前記第1の熱電モジュールの上方に設けられ、
    前記冷気循環経路は、前記第1の熱電モジュールの吸熱面と前記第2の熱電モジュールの放熱面との間に挿まれるように形成され、
    前記電子冷却ユニットは、前記貯蔵室の下方に取り付けられ、
    前記冷却板は、前記貯蔵室の底面の一部を構成することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、
    前記断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットと、を備え、
    前記電子冷却ユニットは、
    前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、
    前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、
    前記貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、
    前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、
    前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、
    前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有し、前記貯蔵室の下方に取り付けられ、
    前記冷却板は、前記貯蔵室の底面の一部を構成し、
    前記冷却板の周囲には、上方に立ち上げられる縁部が形成されることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、
    前記断熱箱体に取り付けられる電子冷却ユニットと、を備え、
    前記電子冷却ユニットは、
    前記断熱箱体の外部につながる外気流通経路に設けられる放熱用ヒートシンクと、
    前記外気流通経路に外気を流通させる庫外ファンと、
    前記貯蔵室につながる冷気循環経路に設けられる吸熱用ヒートシンクと、
    前記冷気循環経路に空気を循環させる庫内ファンと、
    前記放熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記吸熱用ヒートシンクに吸熱面が接続される第1の熱電モジュールと、
    前記吸熱用ヒートシンクに放熱面が接続されて前記貯蔵室に臨む冷却板に吸熱面が接続される第2の熱電モジュールと、を有し、
    前記断熱箱体は、上面が開口し、
    前記断熱箱体には、前記開口を開閉自在に塞ぐ断熱蓋が設けられることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 前記第1の熱電モジュール及び前記第2の熱電モジュールは、夫々の前記放熱面若しくは前記吸熱面が互いに平行になるよう配設されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記電子冷却ユニットは、前記断熱箱体に対して脱着自在に取り付けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の冷蔵庫。
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