JP6719943B2 - 鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造 Download PDFInfo
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Description
このような梁幅を超える鉄骨柱22を、最上階と同様に同図のように鉄骨梁23の上面に設置したのでは、鉄骨柱22の下端面の鉄骨梁23の梁幅からはみ出る部分の応力を鉄骨梁23に伝達することができない。
このような梁幅を超える鉄骨柱22と鉄骨梁23とを接合する適切な接合構造がなく、中間階を鉄骨造とする工法が実現できなかった。
この発明の他の目的は、下階柱が鉄筋コンクリート柱であって梁が鉄骨梁であるRCS構造の建物躯体において、上階柱となる鉄骨柱が鉄骨梁の幅より太くても、応力伝達上で支障が生じることなく上階柱と鉄骨梁との接合が行えるようにすることである。
前記下階柱の上端に、前記鉄骨梁の幅以上で前記下階柱より細い角パイプである継手部パイプが設けられ、この継手部パイプの側面に前記鉄骨梁の端面が接合され、前記継手部パイプに、前記鉄骨梁の上下のフランジの位置する高さにそれぞれ位置して上下のダイアフラムが設けられ、
前記継手部パイプの2つまたは3つの側面に前記鉄骨梁の端面が接合され、前記継手部パイプの残りの側面に、先端が前記下階柱の側面と同じ水平位置まで延びるアーム状の補強鉄骨の基端が接合されて下階柱に埋め込まれたものである。
鉄骨梁が鉄筋コンクリート柱から2方または3方に延びるが、下階柱の上端部内における鉄骨梁が位置しない方向の部分にアーム状の補強鉄骨が埋め込まれていることで、下階柱である鉄筋コンクリート柱の上端部の4方に延びて鉄骨が埋め込まれることになって、良好に鉄骨梁と鉄筋コンクリート柱間に応力伝達が行え、より一層堅固な接合構造となる。
上階柱は、継手部パイプと同径、または継手部パイプより細い断面形状であるため、上階柱に作用する軸方向荷重が継手部パイプに良好に伝達される。継手部パイプと鉄骨梁や下階柱とは、上記のように良好に応力伝達される。
このため、下階柱となる鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とを上記のように作業性良く堅固に接合できるうえ、上階柱となる鉄骨柱が鉄骨梁の幅より太くても、応力伝達上で支障が生じることなく上階柱と鉄骨梁との接合が行える。
上階柱に作用する軸力は継手部パイプに良好に伝達され、また継手部パイプで堅固に支持することができるが、曲げモーメントについては、上階柱と継手部パイプとを単に接合しただけでは、十分に負担すること難しい。しかし、上記のように柱下部補強体を設けることで、上階柱の下端の曲げについても、十分に支持することができる。
前記曲げ補強体には鋼材等も採用できるが、下階柱が鉄筋コンクリート柱であるため、下階柱から一体に続く鉄筋コンクリート製の根巻きとすることで、施工も簡単でかつ堅固な曲げ補強が行える。
継手部パイプが上階柱よりも小径であると、柱梁接合部における前記コンクリート部分の断面が大きくなる。そのため、耐力が向上する。
前記継手部パイプ上に、この継手部パイプ以下の外径の鉄骨柱からなる上階柱が接合されている場合は、上階柱となる鉄骨柱がこの鉄骨柱を載せる鉄骨梁の幅より太くても、応力伝達上で支障が生じることなく上階柱と鉄骨梁との接合が行える。
図1の建物躯体は、例えば物流施設などに適用される。この建物躯体は、各柱につき、1階は鉄筋コンクリート柱1とされ、中間階および最上階は鉄骨柱2,10とされている。各梁は鉄骨梁3とされている。中間階では各階毎に鋼材のブレース11が設けられている。ブレース11は、図示の例では上端が鉄骨梁11に接合され、下端が鉄骨柱2に接合されている。1階の隣合う鉄筋コンクリート柱1,1間は、ブレースは設けられず、建物の部位によっては、トラック出入り用の開口とされる。
この構成の場合、継手部パイプ4が小径であるため、1階柱である鉄筋コンクリート柱1に続く柱梁接合部1aのコンクリート部分の断面積が大きくなる。そのため、柱梁接合部1aの耐力が向上する。下階柱となる鉄筋コンクリート柱1と鉄骨梁3とを作業性良く堅固に接合できることは、継手部パイプ4が上階柱2と同じ径である場合と同様である。その他の構成効果は、図10〜図14に示す実施形態と同様である。
これら図19〜図21の各例等のように、継手部パイプ4内にコンクリートが充填されていると、柱梁接合部の耐力が向上する。
このように継手部パイプ4、鉄筋コンクリート柱1、および上階柱となる鉄骨柱2を円形断面とした場合も、角形である場合と同様に、下階柱となる鉄筋コンクリート柱1と鉄骨梁3とを作業性良く堅固に接合できる等の各効果が得られる。
その他の構成,効果は、図1〜図6の実施形態と同様である。
2…鉄骨柱(上階柱)
3…鉄骨梁
3a…フランジ
4…継手部パイプ
5…ダイアフラム
6…柱下部補強体
9…補強鉄骨
Claims (5)
- 鉄筋コンクリート柱からなる下階柱の上端と、鉄骨梁とを接合する鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造であって、
前記下階柱の上端に、前記鉄骨梁の幅以上で前記下階柱より細い角パイプである継手部パイプが設けられ、この継手部パイプの側面に前記鉄骨梁の端面が接合され、前記継手部パイプに、前記鉄骨梁の上下のフランジの位置する高さにそれぞれ位置して上下のダイアフラムが設けられ、
前記継手部パイプの2つまたは3つの側面に前記鉄骨梁の端面が接合され、前記継手部パイプの残りの側面に、先端が前記下階柱の側面と同じ水平位置まで延びるアーム状の補強鉄骨の基端が接合されて前記下階柱に埋め込まれた、
鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造。 - 請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造において、前記継手部パイプ上に、この継手部パイプ以下の外径の鉄骨柱からなる上階柱が接合された鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造。
- 請求項2に記載の鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造において、前記上階柱に作用する曲げ力に対して前記上階柱の下部を補強する柱下部補強体が設けられた鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造。
- 請求項3に記載の鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造において、前記柱下部補強体が、前記下階柱から一体に続く鉄筋コンクリート製の根巻きである鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造。
- 請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造において、前記継手部パイプ上に鉄骨柱からなる上階柱が接合され、前記継手部パイプは前記上階柱よりも小径であり、前記継手部パイプの外周に柱梁接合部のコンクリートが充填されている鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁接合構造。
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