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JP6787280B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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JP6787280B2 JP2017163348A JP2017163348A JP6787280B2 JP 6787280 B2 JP6787280 B2 JP 6787280B2 JP 2017163348 A JP2017163348 A JP 2017163348A JP 2017163348 A JP2017163348 A JP 2017163348A JP 6787280 B2 JP6787280 B2 JP 6787280B2
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Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、燃料レベルセンサからの燃料レベルが値0であるときに勾配センサからの路面勾配に基づいてガス欠を検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、燃料レベルが値0であるときに勾配センサからの路面勾配が閾値以上であるときには、路面勾配により燃料レベルが検出されなくなったと判断し、燃料レベルが値0であるときに勾配センサからの路面勾配が閾値未満であるときには、エンジンの燃料消費によりガス欠状態に至ったと判断している。また、この自動車では、燃料残量がガス欠状態を示す所定残量未満を継続している最中にシステム起動の回数が閾値未満の範囲内ではモータ運転モードに限定してシステム起動を許可し、燃料残量が所定残量未満を継続している最中にシステム起動の回数が閾値以上に至ったときにはシステム起動を禁止しており、これにより、システム起動の許可をより適正に行なうものとしている。
特開2008−284972号公報
燃料レベルセンサとしては、浮きを用いて燃料の液面を検出するセンダゲージが用いられるのが一般的であるが、このセンダゲージは、燃料が極めて少ないときに走行による車両の振動によって浮きが燃料タンクの底面を叩くことによる打音の発生を抑制するために、浮きと底面とに若干の隙間が空くように少し浮いた状態として設置される。このため、燃料レベルセンサが値0を示しているときに、燃料タンク内に燃料が若干残っているのか全く残っていないのかの判断が困難となり、エンジンの始動の可否を適正に判断することができない。また、ハイブリッド自動車では、ガス欠が生じても、モータ走行により走行することができるが、その際の走行可能距離を長くすることも望まれる。
本発明のハイブリッド自動車は、ガス欠時におけるエンジンの始動の可否をより適正に判断すると共にガス欠時の走行可能距離を長くすることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
燃料タンクの底面近傍の所定箇所に吸い込み口を有する燃料ポンプにより供給される燃料により駆動するエンジンと、
前記エンジンからの動力を用いて発電する発電機と、
走行用の動力を出力するモータと、
前記発電機および前記モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
モータ走行により走行するのを優先するモータ走行優先モードと前記蓄電装置の充電を優先して走行する充電走行優先モードとを含む複数の走行モードから選択した走行モードに応じて前記エンジンと前記発電機と前記モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、ガス欠が生じたときには、
(a)前記モータ走行優先モードを設定し、
(b)加速度と前記燃料タンクの前記吸い込み口における燃料の吸い込み易さの指標値との関係を定めた指標値マップに加速度を適用して導出した指標値が、ガス欠が生じたときの指標値に比して燃料を吸い込み易いときには前記エンジンを始動して前記充電走行優先モードを設定し、ガス欠が生じたときの指標値に比して燃料を吸い込み難いときには前記モータ走行優先モードを設定する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車は、モータ走行により走行するのを優先するモータ走行優先モードと蓄電装置の充電を優先して走行する充電走行優先モードとを含む複数の走行モードから選択した走行モードに応じてエンジンと発電機とモータとを制御する。ガス欠が生じたときには、モータ走行優先モードを設定して走行する。このガス欠時のモータ走行優先モードでの走行中では、加速度と燃料タンクの燃料ポンプの吸い込み口における燃料の吸い込み易さの指標値との関係を予め定めて指標値マップに加速度を適用して導出した指標値をガス欠が生じたときの指標値と比較する。指標値は、燃料を吸い込み易いほど大きな値とすれば、指標値がガス欠が生じたときの指標値より大きいときには、ガス欠時に比して燃料を吸い込み易いため、燃料ポンプにより燃料タンク内に残存する燃料をエンジンに供給してエンジンを始動することが可能であると判断することができる。このため、このガス欠時のモータ走行優先モードでの走行中には、指標値がガス欠が生じたときの指標値に比して燃料を吸い込み易いときにはエンジンを始動して充電走行優先モードを設定することにより、ガス欠時の走行可能距離を長くすることができる。一方、指標値がガス欠が生じたときの指標値より小さいときには、ガス欠時に比して燃料を吸い込み難いため、燃料ポンプにより燃料タンク内に残存する燃料をエンジンに供給することは困難であるためエンジンを始動することはできないと判断することができる。このため、指標値がガス欠が生じたときの指標値に比して燃料を吸い込み難いときにはモータ走行優先モードを設定することにより、無駄なエンジン始動による電力の消費を抑制することができる。これらの結果、ガス欠時におけるエンジンの始動の可否をより適正に判断することができると共にガス欠時の走行可能距離を長くすることができる。なお、加速度としては、車両の前後方向の加速度と車両の左右方向の加速度とのうちの一方または双方を用いることができる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記制御装置は、ガス欠が生じた後の前記エンジンの始動後に前記エンジンの出力が低下していると判定したときには、ガス欠が生じる前に前記エンジンの出力が低下していると判定したときに比して、ガス欠を確定するまでの時間としてのガス欠確定時間を短くするものとしてもよい。ハイブリッド自動車では、エンジンの出力が低下していると判定したときには、エンストを防止するためにスタータや発電機によりエンジンをモータリングすることが行なわれることが多い。ガス欠が生じた後のエンジンの始動後のエンジンの出力が低下していると判定したときには、ガス欠によるものである可能性が高い。このため、ガス欠を確定する時間を短くすることにより、エンスト防止のためのモータリングを速やかに停止し、エネルギーの浪費を抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行される走行モード設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 HVECU70により実行されるガス欠時走行モード設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 燃料タンクの底面が正方形状の場合の指標値設定用マップの一例を示す説明図である。 燃料タンクの底面が矩形形状で長手方向が車両前後方向の場合の指標値設定用マップの一例を示す説明図である。 HVECU70により実行されるガス欠検出処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ガス欠時における時系列的な動作の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、燃料タンク27に貯留され燃料ポンプ28により供給されるガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。なお、燃料ポンプ28の吸い込み口28aは、燃料タンク27に取り付けられた燃料レベルセンサ29の浮き29aの下限限界位置より下方で燃料タンク27における車両前後方向の後方右側に配置されている。
エンジンECU24は、図示しないがCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が入力ポートを介して入力されている。入力ポートを介して入力される信号としては、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションや、エンジン22の冷却水の温度を検出する図示しない水温センサからの冷却水温Twなどを挙げることができる。また、燃料タンク27に取り付けられた燃料レベルセンサ29からの燃料レベルLfなども挙げることができる。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。出力ポートを介して出力される制御信号としては、例えば、図示しない燃料噴射弁への駆動信号や、図示しないスロットルバルブへの駆動信号、イグナイタと一体化された図示しないイグニッションコイルへの制御信号などを挙げることができる。また、燃料ポンプ28への駆動信号なども挙げることができる。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36とモータMG2の回転子とが接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG1は、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG2は、上述したように、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、バッテリ50と共に電力ライン54に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2。モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このモータECU40は、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御する。また、モータECU40は、必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池として構成されており、上述したように、インバータ41,42と共に電力ライン54に接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib(バッテリ50から放電するときが正の値)、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このバッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、外部給電装置60による外部給電の給電電力を検出する電力センサ62からの給電電力Phや、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPなどを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPなども挙げることができる。更に、車速センサ88からの車速Vや、加速度を検出するGセンサ89からの車両前後方向の加速度Gyおよび車両左右方向の加速度Gxなども挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。このHVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求駆動力を設定し、要求駆動力に見合う要求動力が駆動軸36に出力されると共に、バッテリ50の蓄電割合SOCが目標蓄電割合SOC*を中心とする制御範囲になるように、エンジン22とモータMG1,MG2とを運転制御する。走行モードとしては、エンジン22の運転を停止した状態でモータMG2からの動力だけで走行するモータ走行を優先するモータ走行優先モードや、エンジン22の運転とバッテリ50の充放電とを伴って走行するハイブリッド走行を優先するハイブリッド走行優先モード、エンジン22の運転を伴ってバッテリ50の充電を優先して走行する充電優先モードなどを挙げることことができる。なお、充電優先モードは、例えば、エンジン22を効率よく運転することができる運転ポイントで運転し、エンジン22から出力される動力から走行に用いられる動力を差し引いた動力に対応する充電電力によりバッテリ50を充電するように制御するモードである。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にガス欠を検出したときの動作について説明する。図2は、HVECU70により実行される走行モード設定ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図3は、ガス欠の発生が検出された以降にHVECU70により実行されるガス欠時走行モード設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。図2の走行モード設定ルーチンは、ガス欠の発生が検出されるまで所定時間毎(例えば、数十msec毎)に繰り返し実行される。図3のガス欠時走行モード設定ルーチンは、ガス欠の発生が検出されてからガス欠判定解除されるまで所定時間毎(例えば、数十msec毎)に繰り返し実行される。
走行モード設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、ガス欠が発生したか否かを判定する(ステップS100)。ガス欠は、例えば、燃料レベルセンサ29からの燃料レベルLfが値0であり、且つ、運転しているエンジン22が燃料供給不足により出力低下した状態が所定時間経過したときに発生したと判定することができる。ガス欠検出処理については後述する。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の出力低下を検出すると、エンストさせないために所定時間に亘ってモータMG1によりモータリングする制御を行なっている。こうした制御を行なわない場合には、ガス欠は、燃料レベルセンサ29からの燃料レベルLfが値0であり、且つ、運転しているエンジン22が燃料供給不足により停止したときに発生したと判定するものとしてもよい。ステップS100でガス欠は発生していないと判定したときには、アクセル開度Accや車速V、蓄電割合SOCなどに基づいて走行モードを設定する通常処理を行なって(ステップS110)、本ルーチンを終了する。
ステップS100でガス欠が発生したと判定したときには、Gセンサ89からの車両前後方向の加速度Gyと車両左右方向の加速度Gxとを入力し(ステップS120)、入力した加速度Gx,Gyと指標値設定用マップとを用いてガス欠発生時の燃料の吸い込み易さの指標値Idx0を設定して記憶する(ステップS130)。図4に燃料タンクの底面が正方形状の場合の指標値設定用マップの一例を示し、図5に燃料タンクの底面が矩形形状で長手方向が車両前後方向の場合の指標値設定用マップの一例を示す。図中、ハッチングされた円形は、燃料ポンプ28の吸い込み口28aの配置を示す。また、数字は吸い込み口28aによる燃料の吸い込み易さの指標値Idxを示す。実施例では、指標値Idxは、吸い込み口28aによる燃料の吸い込み易いほど大きな値となるように設定されている。これらの指標値設定用マップは、加速度Gx,Gyと指標値Idxとの関係を実験などにより調べて定めることができる。ガス欠発生時の燃料の吸い込み易さの指標値Idx0は、実施例では、加速度Gx,Gyを指標値設定用マップに適用して対応する指標値Idxを導出することにより設定するものとした。こうして指標値Idx0を設定すると、モータ走行優先モードを走行モードに設定し(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
ガス欠が発生すると、走行モードは図3に例示するガス欠時走行モード設定ルーチンにより設定される。ガス欠時走行モード設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、Gセンサ89からの加速度Gx,Gyを入力し(ステップS200)、加速度Gx,Gyと指標値設定用マップとを用いてそのときの燃料の吸い込み易さ指標値Idxを設定する(ステップS210)。続いて、設定した指標値Idxがガス欠発生時の指標値Idx0より大きいか否かを判定する(ステップS220)。指標値Idxがガス欠発生時の指標値Idx0より大きいときには、ガス欠発生時に比して燃料は吸い込み易いと判断し、ガス欠判定を解除し(ステップS230)、エンジン22を始動し(ステップS240)、充電優先モードを設定し(ステップS250)、本ルーチンを終了する。
ここで、ガス欠の検出について説明する。ガス欠の検出は図6に示すガス欠検出処理ルーチンによって行なわれる。このルーチンは、HVECU70によりエンジン22が運転されているときに所定時間毎に繰り返し実行される。ガス欠検出理ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、燃料レベルセンサ29からの燃料レベルLfが値0であるか否かを判定する(ステップS300)。燃料レベルLfが値0ではないと判定したときには、ガス欠ではないと判断し、本ルーチンを終了する。燃料レベルLfが値0であると判定したときには、エンジン22の出力が低下しているか否かを判定する(ステップS310)。エンジン22の出力低下は、例えば、エンジン22から出力しているトルクTeが目標トルクTe*より小さく且つ閾値以下のときに判定することができる。なお、エンジン22から出力しているトルクTeは、モータMG1のトルクTm1から計算することができる。エンジン22の出力が低下していないと判定したときには、ガス欠ではないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS310でエンジン22の出力が低下していると判定したときには、ガス欠履歴があるか否かを判定する(ステップS320)。ガス欠履歴は、このルーチンの後述するステップS360で記憶されるものであり、給油されると解除される。ガス欠履歴がないときには、ガス欠確定時間Tgに通常の所定時間Tset1を設定し(ステップS330)、ガス欠履歴があるときには、ガス欠確定時間Tgに通常の所定時間Tset1より短い所定時間Tset2を設定する(ステップS340)。そして、燃料レベルLfが値0でエンジン22の出力低下が継続している状態がガス欠確定時間Tgだけ経過したか否かを判定する(ステップS350)。ガス欠確定時間Tgを経過していないと判定したときには、まだガス欠とは確定することができないと判断し、本ルーチンを終了する。一方、ガス欠確定時間Tgを経過していると判定したときには、ガス欠の検出を確定し(ステップS360)、ガス欠履歴を記憶して(ステップS360)、本ルーチンを終了する。
図7は、ガス欠時における時系列的な動作の一例を示す説明図である。図7では、上から順に、加速度Gx、加速度Gy、燃料の吸い込み易さの指標値Idx、エンジン22の運転状態、エンジン22の出力低下の有無、モータMG1によるエンジン22のクランキング(モータリング)、ガス欠発生の判定、ガス欠履歴の有無、走行モードの時間変化を示している。なお、説明を容易にするために車両の左右方向の加速度Gxについては一定値とした。時間T1に燃料の供給不足のためにエンジン22の出力が低下し、エンストを回避するためにモータMG1によるエンジン22のクランキング(モータリング)が開始される。このとき、まだガス欠履歴がないため、ガス欠確定時間Tgには、通常の所定時間Tset1が設定される。所定時間Tset1としては、例えば10秒や15秒などを用いることができる。時間T1からガス欠確定時間Tg(通常の所定時間Tset1)が経過した時間T2にガス欠が発生したと判定し、ガス欠履歴を記憶し、エンジン22を停止し、モータ走行優先モード(図7中、EV優先)を設定する。そして、このときの燃料の吸い込み易さに指標値Idxをガス欠発生時の指標値Idx0として設定する。加速度Gyの変化により燃料の吸い込み易さの指標値Idxがガス欠発生時の指標値Idx0より大きくなる時間T3にエンジン22を始動し、充電優先モードを設定する。これにより、バッテリ50の蓄電割合SOCを大きくし、ガス欠時における走行可能距離を長くする。燃料の消費や加速度Gyにより燃料の吸い込み易さの指標値Idxが小さくなった時間T4に燃料の供給不足によるエンジン22の出力低下が生じると、モータMG1によるクランキング(モータリング)が行なわれる。このとき、ガス欠履歴があるため、ガス欠確定時間Tgには、通常の所定時間Tset1より短い所定時間Tset2が設定される。所定時間Tset2としては、例えば3秒や5秒などを用いることができる。時間T4からガス欠確定時間Tg(所定時間Tset2)が経過した時間T5にガス欠が発生したと判定し、エンジン22を停止してモータ走行優先モードを設定する。このため、エンジン22の出力低下に伴うモータMG1によるクランキング(モータリング)も停止される。ガス欠確定時間Tgに通常の所定時間Tset1より短い所定時間Tset2が設定されているから、エンジン22の出力低下に伴うモータMG1によるクランキング(モータリング)を速やかに停止することができ、無駄なエネルギ消費を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、ガス欠が発生したときには、加速度Gx,Gyと指標値設定用マップとを用いてガス欠発生時の指標値Idx0を設定して記憶すると共にモータ走行優先モードを設定する。これにより、ガス欠が発生したときでも退避走行することができる。その後、加速度Gx,Gyと指標値設定用マップとを用いて得られる指標値Idxがガス欠発生時の指標値Idx0より大きいときにエンジン22を始動し、充電優先モードを設定する。これにより、バッテリ50の蓄電割合SOCを大きくし、ガス欠時における走行可能距離を長くすることができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の出力低下に伴うモータMG1によるクランキング(モータリング)を速やかに停止することができ、無駄なエネルギ消費を抑制することができる。ガス欠確定時間Tgに通常の所定時間Tset1より短い所定時間Tset2を設定してガス欠を判定する。これにより、ガス欠が発生した後のエンジン始動後のガス欠を速やかに判定し、エンジン22の出力低下に伴うモータMG1によるクランキング(モータリング)を速やかに停止することができ、無駄なエネルギ消費を抑制することができる。
実施例では、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続する構成とした。しかし、駆動輪に連結された駆動軸に変速機を介してモータを接続すると共にそのモータの回転軸にクラッチを介してエンジンを接続するいわゆる1モータハイブリッド自動車の構成としてもよい。この場合、1つのモータが「発電機」と「電動機」とを兼ねるものと考えればよい。また、駆動輪に連結された駆動軸に走行用モータを接続すると共にその走行用モータと電力をやりとりする発電用モータをエンジンの出力軸に接続するいわゆるシリーズハイブリッド自動車の構成としてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、27 燃料タンク、28 燃料ポンプ、28a吸い込み口、29 燃料レベルセンサ、29a 浮き、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 Gセンサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (2)

  1. 燃料タンクの底面近傍の所定箇所に吸い込み口を有する燃料ポンプにより供給される燃料により駆動するエンジンと、
    前記エンジンからの動力を用いて発電する発電機と、
    走行用の動力を出力するモータと、
    前記発電機および前記モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
    モータ走行により走行するのを優先するモータ走行優先モードと前記蓄電装置の充電を優先して走行する充電優先モードとを含む複数の走行モードから選択した走行モードに応じて前記エンジンと前記発電機と前記モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、ガス欠が生じたときには、
    (a)前記モータ走行優先モードを設定し、
    (b)加速度と前記燃料タンクの前記吸い込み口における燃料の吸い込み易さの指標値との関係を定めた指標値マップに加速度を適用して導出した指標値が、ガス欠が生じたときの指標値に比して燃料を吸い込み易いときにはガス欠が生じたとの判定を解除した上で前記エンジンを始動して前記充電優先モードを再度ガス欠が生じるまで設定し、ガス欠が生じたときの指標値に比して燃料を吸い込み難いときには前記モータ走行優先モードを設定する、
    ハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、ガス欠が生じた後のガス欠が生じたとの判定を解除した上での前記エンジンの始動後に前記エンジンの出力が低下していると判定したときには、ガス欠が生じる前に前記エンジンの出力が低下していると判定したときに比して、ガス欠を確定するまでの時間としてのガス欠確定時間を短くする、
    ハイブリッド自動車。
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