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JP6786174B2 - エアゾール容器用吐出具 - Google Patents

エアゾール容器用吐出具 Download PDF

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Description

本発明は、押下げ操作されることで内容物を吐出するステムを備えたエアゾール容器に用いられるエアゾール容器用吐出具に関する。
従来から、例えば芳香剤や忌避剤、あるいはフォーム状の整髪剤などの化粧料や洗顔料などを収容する容器として、ステムを備えたエアゾール容器が知られている。
このようなエアゾール容器は、内容物の吐出を容易に行い得るようにするために、ノズル部材などの吐出具を装着して使用されるのが一般的である。例えば特許文献1には、ステムに吐出具としてノズル部材を装着した構成のエアゾール容器が記載されている。
特開2002−205780号公報
上記構成のエアゾール容器は、通常、吐出具とともにステムが押し下げられたときに内容物を吐出させるバルブを備えた構成とされている。しかし、このような構成では、吐出具とともにステムを押下げ操作している間だけ内容物が吐出されるので、通常吐出によって大量の内容物を容易に吐出させることができる一方、内容物を定量吐出させたい場合には、その操作が非常に困難であるという問題点があった。
これに対して、ステムが押下げ操作されると、一定量の内容物を吐出した後に自動的に閉動作するように作動する定量バルブを備えた構成のエアゾール容器が知られている。このような定量バルブを備えたエアゾール容器を用いることで、例えば芳香剤などの内容物を容易に定量吐出させることができる。しかし、このような定量バルブを備えたエアゾール容器では、内容物を定量吐出させることができる一方、その操作如何に拘わらず、大量の内容物を一度に吐出させることができないという問題が生じることになる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作で内容物を通常吐出及び定量吐出の何れかで選択的に吐出させることが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することにある。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、押下げ操作されることで内容物を吐出するステムを備えたエアゾール容器に用いられるエアゾール容器用吐出具であって、前記エアゾール容器の容器本体に固定されるベース部材と、前記ステムに装着される筒状のノズル部と該ノズル部の外周に沿って延びる環状の押下げ壁とを備えたノズル部材と、前記ノズル部材を前記ベース部材に対して前記ステムの軸心を中心とした回転方向について回り止めする回止め部と、前記押下げ壁の上方に対向配置される環状の天壁と該天壁に連なる筒状の周壁とを備え、前記ノズル部材に対して前記ステムの軸心を中心とした回転方向及び上下方向に相対移動自在のボタン部材と、前記ベース部材に設けられ、前記ボタン部材に設けられた係止部に係合して該ボタン部材の前記ノズル部材に対する上限位置を規定する規定部と、前記天壁の下面に該下面から前記押下げ壁の上面に向けて突出して設けられた突起部と、前記押下げ壁の上面の周方向の一部に設けられ、該上面から前記天壁の下面に向けて突出する台座部と、を有し、前記ボタン部材が押下げ操作されると、前記押下げ壁の上面が前記突起部により下方に向けて押されて前記ノズル部材とともに前記ステムが押し下げられるとともに、前記ボタン部材が前記ステムの軸心を中心として回転操作され、前記ボタン部材の上限位置が前記規定部で規定された状態で前記突起部が前記台座部を乗り越えると、前記突起部が前記台座部を乗り越えている間だけ前記押下げ壁が前記突起部により下方に向けて押されて前記ノズル部材とともに前記ステムが押し下げられることを特徴とする。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記突起部が、前記ボタン部材の回転方向に向けて僅かに湾曲する薄い板状に形成されているのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記突起部が、前記押下げ壁の上面に弾性的に当接して前記ボタン部材を前記上限位置に保持しているのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記台座部が、前記突起部の移動経路上に沿って、前記押下げ壁の上面に対して傾斜する傾斜側面と、前記押下げ壁の上面と平行な天面と、該天面に垂直な垂直側面とを有するのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、複数の前記台座部が、前記押下げ壁の上面に周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられるとともに、前記台座部と同数の前記突起部が、前記天壁の下面に周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられているのが好ましい。
本発明のエアゾール容器用吐出具は、上記構成において、前記ノズル部材が、前記押下げ壁の外周縁に連なる筒状の内側周壁を備え、該内側周壁の内面に設けられた被係止壁が、前記ベース部材に設けられた一対の係止壁の間に係合して前記回止め部が構成されているのが好ましい。
本発明によれば、簡単な操作で内容物を通常吐出及び定量吐出の何れかで選択的に吐出させることが可能なエアゾール容器用吐出具を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具をエアゾール容器に装着した状態で示す断面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示すノズル部材の詳細を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図1に示すボタン部材の一部切欠き斜視図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具により、内容物を通常吐出させている状態を示す断面図である。 図5におけるB−B線に沿う断面図である。 図1に示すエアゾール容器用吐出具により、内容物を定量吐出させている状態を示す断面図である。 図7におけるC−C線に沿う断面図である。 図1に示すノズル部材の変形例の斜視図である。 図9に示す変形例のノズル部材を備えた変形例のエアゾール容器用吐出具により、内容物を定量吐出させている状態を示す断面図である。 図9に示す変形例のノズル部材を備えた変形例のエアゾール容器用吐出具により、内容物を通常吐出させている状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に例示説明する。
本明細書、特許請求の範囲及び要約書においては、「上」ないし「下」は、図1に示す姿勢における「上」ないし「下」を意味するものとする。
図1に示す本発明の一実施の形態であるエアゾール容器用吐出具1は、例えば芳香剤や忌避剤を内容物として収容するエアゾール容器2に装着して使用されるものである。まず、本実施の形態であるエアゾール容器用吐出具1が装着されるエアゾール容器2の構成について説明する。
エアゾール容器2は、容器本体3とステム4とを備え、ステム4が押下げ操作されている間だけ内容物をステム4から吐出する構成のものである。
容器本体3は、金属材料により有底円筒状に形成されたケース体3aと、ケース体3aの開口を閉塞する蓋体3bとを有しており、蓋体3bはその周縁部をケース体3aの開口端に巻き締めすることで当該開口端に固定されている。容器本体3の内部には、例えば芳香剤や忌避剤等の内容物が加圧用のガスとともに収容されている。なお、ケース体3aは、金属製に限らず、合成樹脂製などとすることもできる。
ステム4は合成樹脂材料によって円筒状に形成されており、蓋体3bの軸心から上方に向けて突出している。容器本体3の内部には、ステム4に連ねてバルブ(不図示)が設けられており、ステム4が容器本体3の内部に向けて押下げ操作されるとバルブが開き、容器本体3の内部に収容されている内容物が加圧用のガスの圧力によってステム4を通して外部に吐出されるようになっている。なお、ステム4は合成樹脂製に限らず、金属製などとすることもできる。
次に、本実施の形態のエアゾール容器用吐出具1の構成について説明する。
エアゾール容器用吐出具1はベース部材10を有している。例えば合成樹脂製とされるベース部材10は、円環状の平板部11と平板部11の下面から下方に向けて突出する円筒状の係止筒部12とを一体に備えている。ベース部材10は、平板部11がエアゾール容器2の蓋体3bの上面に配置され、係止筒部12の内面に設けられた突起13が蓋体3bの下面にアンダーカット係合することで、エアゾール容器2の容器本体3に固定されるようになっている。
ベース部材10の内周縁には、ステム4を取り囲むように上方に突出する円筒状の内筒部14が一体に設けられている。また、ベース部材10の内筒部14の外側部分には、内筒部14と同軸となって平板部11から上方に向けて突出する円筒状の外筒部15が一体に設けられている。なお、係止筒部12の外側に設けられているのは、係止筒部12を覆う化粧筒部16である。
内筒部14の外面の図1中における右側の領域と左側の領域とには、それぞれ一対の係止壁17が設けられている。なお、図1においては、便宜上、内筒部14の外面の左右の領域のそれぞれに1枚の係止壁17のみを示している。左右の領域にある一対の係止壁17は、それぞれ平板部11から内筒部14の上端に向けて延びるとともにステム4の径方向に沿って延びる板状に形成されており、左右の各領域において互いに周方向に所定の間隔を空けて並べて配置されている。
エアゾール容器用吐出具1はノズル部材20を有している。例えば合成樹脂製とされるノズル部材20はノズル部21を有している。ノズル部21は円筒状に形成され、ステム4の先端に嵌め込まれることで当該ステム4に装着されるようになっている。ノズル部21の内周面には段差面21aが設けられ、この段差面21aがステム4の先端に当接することで、ノズル部21が下方に向けて押下げ操作されると、ノズル部21とともにステム4も押し下げられるようになっている。
本実施の形態においては、ノズル部21の上方にはノズル部21と同軸に装着筒部22が一体に設けられている。ノズル部21と装着筒部22の間には、これらよりも小径の連通孔23が設けられており、ステム4から吐出された内容物は、ノズル部21の内部通路と連通孔23とを通って装着筒部22の内部に達するようになっている。装着筒部22の内部にはアダプタ24と噴霧用チップ25とが装着されており、装着筒部22の内部に達した内容物は、アダプタ24と噴霧用チップ25との間を通り、噴霧用チップ25の吐出孔25aから霧状化されて外部に吐出されるようになっている。
なお、内容物の組成や性状などによっては、ノズル部材20に、装着筒部22、アダプタ24及び噴霧用チップ25を設けず、ノズル部21から直接外部に向けて内容物を吐出させる構成としてもよい。
ノズル部21には押下げ壁26が一体に設けられている。押下げ壁26は、ノズル部21の上端から径方向外側に延びるとともにノズル部21の外周に沿って延びる円環状に形成されており、その上面26aはステム4の軸方向(上下方向)に対して垂直となっている。
押下げ壁26の外周縁には円筒状の内側周壁27が一体に連ねて設けられている。内側周壁27は、ベース部材10の内筒部14と外筒部15との間に配置されており、その内面には一対の被係止壁28が一体に設けられている。これらの被係止壁28は、それぞれ内側周壁27の下端から上端に向けて延びるとともにステム4の径方向に沿って延びる板状に形成されており、それぞれベース部材10に設けられた対応する一対の係止壁17の間に係合している。このように、ベース部材10に設けられた一対の係止壁17の間に、ノズル部材20に設けられた被係止壁28を係合させることで、ノズル部材20をベース部材10に対してステム4の軸心を中心とした回転方向について回り止めする回止め部29が構成されている。
なお、回止め部29は、上記構成に限らず、ノズル部材20をベース部材10に対してステム4の軸心を中心とした回転方向について回り止めすることができるものであれば、他の構成とすることもできる。
ノズル部材20の外側にはボタン部材30が配置されている。
例えば合成樹脂製とされるボタン部材30は、天壁31と周壁32とを備えた有頂筒状に形成されている。天壁31は円環状に形成されており、押下げ壁26の上方に所定間隔を空けて対向配置されている。なお、天壁31の下面31aは押下げ壁26の上面26aと平行であるのが好ましい。
ノズル部材20の装着筒部22は、天壁31の内周縁の内側に配置されてボタン部材30の外側に露出している。
周壁32は円筒状に形成され、天壁31の外周縁に一体に連なって天壁31から下方に向けて延びている。周壁32は、ノズル部材20の内側周壁27とベース部材10の外筒部15との間に挟まれ、内側周壁27と外筒部15とに支持された状態となっている。これにより、ボタン部材30は、ノズル部材20に対してステム4の軸心を中心とした回転方向及び上下方向に相対移動自在となっている。
周壁32の下端側の外周面には径方向外側に突出する爪状の係止部32aが全周に亘って一体に設けられており、この係止部32aが外筒部15の先端側の内周面に一体に設けられた爪状の規定部15aにアンダーカット係合することにより、ボタン部材30のノズル部材20に対する上限位置(図1に示す位置)が規定されている。したがって、ボタン部材30は、図1に示す位置よりも上方に移動することはできないが、図1に示す位置よりも下方側の領域において上下に移動することができる。
周壁32の下端側の内周面には環状の突起32bが一体に設けられ、ノズル部材20の内側周壁27の外周面に一体に設けられた環状の突起27aが突起32bにアンダーカット係合している。これにより、ノズル部材20がボタン部材30に対して過度に下方に移動することが規制されている。
ボタン部材30の天壁31の下面31aには突起部33が一体に設けられている。本実施の形態では、天壁31の下面31aに、4つの突起部33が周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられている。
図2、図4に示すように、本実施の形態では、4つの突起部33は、それぞれボタン部材30の回転方向に向けて僅かに湾曲する薄い板状に形成され、天壁31の下面31aから押下げ壁26の上面26aに向けて突出している。それぞれの突起部33は、湾曲を強める方向に弾性変形した状態で下端において押下げ壁26の上面26aに弾性的に当接しており、その弾性復元力によってボタン部材30はノズル部材20に対して上方に付勢されて上限位置に保持されている。
4つの突起部33に対応して、押下げ壁26の上面26aには4つの台座部40が一体に設けられている。図3に示すように、4つの台座部40は、上面26aに周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられ、それぞれ上面26aから天壁31の下面31aに向けて突出している。
図2、図3に示すように、それぞれの台座部40は、ボタン部材30をノズル部材20に対して回転させたときに突起部33が移動する押下げ壁26の上面26aにおける突起部33の移動経路上に沿って、押下げ壁26の上面26aに対して傾斜する傾斜側面40aと、押下げ壁26の上面26aと平行な天面40bと、該天面40bに垂直な垂直側面40cとを有する台形形状に形成されている。したがって、ボタン部材30をノズル部材20に対してステム4の軸心を中心とした回転方向に回転させると、突起部33は、押下げ壁26の上面26aから傾斜側面40a、天面40b及び垂直側面40cのそれぞれの上を通過して台座部40を乗り越えることができる。このとき、台座部40の突起部33が乗り越えを開始する側の面は傾斜側面40aとされているので、突起部33が台座部40を乗り越えるのに必要なボタン部材30の回転操作力を低減することができる。
不使用時においてボタン部材30が不意に操作されることを防止するために、ボタン部材30の外側にオーバーキャップ50を装着する構成とすることもできる。図示する場合では、有頂円筒状に形成されたオーバーキャップ50を、外筒部15の外周面にアンダーカット係合により着脱自在に装着して、ノズル部材20とともにボタン部材30の全体を覆うようにしている。
上記構成のエアゾール容器用吐出具1は、ノズル部材20の外側にボタン部材30を組み付けた状態とした後、当該組み付けたものをベース部材10に装着することで、一体化することができる。そして、ノズル部材20、ボタン部材30及びベース部材10が一体化されたエアゾール容器用吐出具1を、そのままエアゾール容器2に装着することができる。このような構成により、エアゾール容器用吐出具1のエアゾール容器2への組み付け作業を容易にすることができる。なお、ノズル部材20、ボタン部材30及びベース部材10の組付け順序は、上記に限らず、種々変更可能である。
次に、上記構成のエアゾール容器用吐出具1が装着されたエアゾール容器2から内容物を吐出させる手順について説明する。
本実施のエアゾール容器用吐出具1では、オーバーキャップ50を取り外した状態で、ボタン部材30を押下げ操作することで、ノズル部材20とともにステム4を押し下げて、ボタン部材30を押し下げている間だけ内容物を吐出させる通常吐出を行うことができる。
すなわち、図5、図6に示すように、突起部33が隣り合う台座部40の間において押下げ壁26の上面26aに当接している状態においてボタン部材30が押下げ操作されると、その押下げ力が、突起部33を介して押下げ壁26の上面26aに伝達されて当該上面26aすなわち押下げ壁26が下方に向けて押される。このとき、突起部33は僅かに弾性変形して押下げ壁26と天壁31の間隔が狭まるが、突起部33が有る程度弾性変形すると、その弾性復元力がステム4を上方へ付勢する力を上回ってステム4を押し下げることができる。これにより、ノズル部材20とともにステム4が押し下げられてエアゾール容器2の内部に収容されている内容物がステム4から吐出される。ステム4から吐出された内容物は、ノズル部21と連通孔23とを通してアダプタ24及び噴霧用チップ25に達し、噴霧用チップ25の吐出孔25aから外部に霧状に吐出される。
このように、本実施のエアゾール容器用吐出具1では、ボタン部材30を押下げ操作することで、内容物を通常吐出させることができる。なお、通常吐出においては、ボタン部材30を押し下げている間、内容物の吐出が連続的に行われるので、大量の内容物を容易に吐出させることができる。
一方、本実施のエアゾール容器用吐出具1では、ボタン部材30を回転操作することにより、ノズル部材20とともにステム4を一定時間だけ押し下げて、内容物を定量吐出させることができる。
すなわち、図7、図8に示すように、ボタン部材30がステム4の軸心を中心として回転操作されると、図8に示すように、ボタン部材30の上限位置が規定部15aと係止部32aとの係合によって規定された状態で、それぞれの突起部33が押下げ壁26の上面26aを周方向に向けて移動し、対応する台座部40を乗り越える。突起部33が対応する台座部40の上を乗り越えると、その乗り越えている間、突起部33により押下げ壁26が下方に向けて押されて、当該押されている間だけノズル部材20とともにステム4が押し下げられてエアゾール容器2の内部に収容されている内容物がステム4から吐出される。ステム4から吐出された内容物は、通常吐出の場合と同様に、ノズル部21と連通孔23とを通してアダプタ24及び噴霧用チップ25に達し、噴霧用チップ25の吐出孔25aから外部に霧状に吐出される。そして、ボタン部材30がさらに回転し、突起部33が台座部40を通過して押下げ壁26の上面26aに当接する位置にまで達すると、突起部33による押下げ壁26の押下げが解除され、内容物の吐出が停止される。
このように、本実施のエアゾール容器用吐出具1では、ボタン部材30を回転操作した場合には、ボタン部材30の回転により突起部33が台座部40を乗り越えている間だけ内容物が吐出されるので、ボタン部材30を回転操作するだけの簡単な操作で、内容物を定量吐出することができる。
また、本実施の形態においては、台座部40の突起部33が乗り越えを開始する側の面は傾斜側面40aとしたので、突起部33が台座部40を乗り越えるのに必要なボタン部材30の回転操作力を低減して、内容物を定量吐出する操作をさらに容易にすることができる。
さらに、本実施の形態においては、複数の台座部40と複数の突起部33とを、それぞれ周方向に等しい間隔を空けて並べて設け、周方向の4箇所において同時に複数の突起部33が対応する台座部40を乗り越えるようにしたので、ノズル部材20をステム4に対して傾けることなく真っ直ぐに押下げ操作することを可能として、内容物の吐出操作をより容易かつ滑らかにすることができる。
さらに、本実施の形態においては、突起部33をボタン部材30の回転方向に向けて僅かに湾曲する薄い板状(羽根状ないし帯状)に形成するようにしたので、突起部33を僅かに弾性変形させながら台座部40を乗り越えさせることができる。これにより、ボタン部材30をより滑らかに回転操作することが可能となる。なお、突起部33は、台座部40を乗り越える際に僅かに弾性変形するが、ステム4の上昇復帰(押上)の力によっては、それ以上の弾性変形はしないので、台座部40を乗り越える際に台座部40を下方に向けて押し下げることができる。
図9は図1に示すノズル部材の変形例の斜視図である。図10は図9に示す変形例のノズル部材を備えた変形例のエアゾール容器用吐出具により、内容物を定量吐出させている状態を示す断面図であり、図11は図9に示す変形例のノズル部材を備えた変形例のエアゾール容器用吐出具により、内容物を通常吐出させている状態を示す断面図である。なお、図9〜図11においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図1に示す場合では、エアゾール容器用吐出具1を、芳香剤や忌避剤を内容物として収容するエアゾール容器2に装着され、ノズル部材20を装着筒部22の内側にアダプタ24と噴霧用チップ25とが装着された構成のものとして内容物を霧状に吐出するようにしている。
これに対し、図9〜図11に示す変形例のエアゾール容器用吐出具1は、整髪剤などの化粧料や洗顔料などを内容物として収容するエアゾール容器2に装着され、ノズル部材20を、アダプタ24や噴霧用チップ25を備えずに、上端がラッパ状に拡径擦る形状のノズル部21から内容物を直接外部に吐出する構成のものとしている。
このような構成のエアゾール容器用吐出具1においても、図10に示すように、ボタン部材30をステム4の軸心を中心として回転操作することにより、それぞれの突起部33が対応する台座部40を乗り越えている間だけエアゾール容器2の内部に収容されている内容物をステム4から吐出させて、内容物を定量吐出することができる。このとき、ステム4から吐出された内容物は、ノズル部21を通して泡状化されて、直接ノズル部21のラッパ状の上端から外部に吐出される。
また、それぞれの突起部33が隣り合う台座部40の間において押下げ壁26の上面26aに当接している状態でボタン部材30を押下げ操作することで、ノズル部材20とともにステム4を押し下げてエアゾール容器2の内部に収容されている内容物をステム4から通常吐出させることができる。通常吐出においても、ステム4から吐出された内容物は、ノズル部21を通して泡状化されて、直接ノズル部21のラッパ状の上端から外部に吐出される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、ノズル部材20に4つの台座部40を設けるとともにボタン部材30に4つの突起部33を設けるようにしているが、これに限らず、ノズル部材20に少なくとも1つの台座部40が設けられ、ボタン部材30に少なくとも1つの突起部33が設けられていれば、それぞれの個数は種々変更可能である。
また、台座部40の天面40bの周方向長さを適宜変更することにより、定量吐出による内容物の吐出量を変更可能である。例えば、天面40bの周方向長さをより短くすることで、より少量の内容物を定量吐出させることができ、天面40bの周方向長さをより長くすることでより大量の内容物を定量吐出させることができる。なお、天面40bをあまり長くすると、押下げ壁26に設置可能な台座部40の個数が減ることになるので、天面40bの長さは台座部40の設置数を考慮しつつ変更するのが好ましい。
さらに、前記実施の形態では、突起部33をボタン部材の回転方向に向けて僅かに湾曲する薄い板状に形成するようにしているが、これに限らず、ボタン部材30が押下げ操作されたときにノズル部材20を押し下げることができるとともに、ボタン部材30が回転操作されたときに台座部40を乗り越えて当該乗り越えている間においてノズル部材20を押し下げることができるものであれば、その形状は種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態では、台座部40を傾斜側面40a、天面40b及び垂直側面40cを備える側面視で(径方向から見て)台形形状のものとしたが、これに限らず、突起部33が乗り越えたときにノズル部材20が押し下げられる構成であれば、その形状は、例えば側面視で半円形状や三角形状のものとするなど、種々変更可能である。
1 エアゾール容器用吐出具
2 エアゾール容器
3 容器本体
3a ケース体
3b 蓋体
4 ステム
10 ベース部材
11 平板部
12 係止筒部
13 突起
14 内筒部
15 外筒部
15a 規定部
16 化粧筒部
17 係止壁
20 ノズル部材
21 ノズル部
21a 段差面
22 装着筒部
23 連通孔
24 アダプタ
25 噴霧用チップ
25a 吐出孔
26 押下げ壁
26a 上面
27 内側周壁
27a 突起
28 被係止壁
29 回止め部
30 ボタン部材
31 天壁
31a 下面
32 周壁
32a 係止部
32b 突起
33 突起部
40 台座部
40a 傾斜側面
40b 天面
40c 垂直側面
50 オーバーキャップ

Claims (6)

  1. 押下げ操作されることで内容物を吐出するステムを備えたエアゾール容器に用いられるエアゾール容器用吐出具であって、
    前記エアゾール容器の容器本体に固定されるベース部材と、
    前記ステムに装着される筒状のノズル部と該ノズル部の外周に沿って延びる環状の押下げ壁とを備えたノズル部材と、
    前記ノズル部材を前記ベース部材に対して前記ステムの軸心を中心とした回転方向について回り止めする回止め部と、
    前記押下げ壁の上方に対向配置される環状の天壁と該天壁に連なる筒状の周壁とを備え、前記ノズル部材に対して前記ステムの軸心を中心とした回転方向及び上下方向に相対移動自在のボタン部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記ボタン部材に設けられた係止部に係合して該ボタン部材の前記ノズル部材に対する上限位置を規定する規定部と、
    前記天壁の下面に該下面から前記押下げ壁の上面に向けて突出して設けられた突起部と、
    前記押下げ壁の上面の周方向の一部に設けられ、該上面から前記天壁の下面に向けて突出する台座部と、を有し、
    前記ボタン部材が押下げ操作されると、前記押下げ壁の上面が前記突起部により下方に向けて押されて前記ノズル部材とともに前記ステムが押し下げられるとともに、
    前記ボタン部材が前記ステムの軸心を中心として回転操作され、前記ボタン部材の上限位置が前記規定部で規定された状態で前記突起部が前記台座部を乗り越えると、前記突起部が前記台座部を乗り越えている間だけ前記押下げ壁が前記突起部により下方に向けて押されて前記ノズル部材とともに前記ステムが押し下げられることを特徴とするエアゾール容器用吐出具。
  2. 前記突起部が、前記ボタン部材の回転方向に向けて僅かに湾曲する薄い板状に形成されている、請求項1に記載のエアゾール容器用吐出具。
  3. 前記突起部が、前記押下げ壁の上面に弾性的に当接して前記ボタン部材を前記上限位置に保持している、請求項2に記載のエアゾール容器用吐出具。
  4. 前記台座部が、前記突起部の移動経路上に沿って、前記押下げ壁の上面に対して傾斜する傾斜側面と、前記押下げ壁の上面と平行な天面と、該天面に垂直な垂直側面とを有する、請求項1〜3の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  5. 複数の前記台座部が、前記押下げ壁の上面に周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられるとともに、前記台座部と同数の前記突起部が、前記天壁の下面に周方向に等しい間隔を空けて並べて設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
  6. 前記ノズル部材が、前記押下げ壁の外周縁に連なる筒状の内側周壁を備え、該内側周壁の内面に設けられた被係止壁が、前記ベース部材に設けられた一対の係止壁の間に係合して前記回止め部が構成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載のエアゾール容器用吐出具。
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