JP6780898B2 - フィーダ装置 - Google Patents
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Description
まず、本発明の実施形態のフィーダ装置1を装備した部品実装機9の全体構成について、図1参考にして説明する。図1は、実施形態のフィーダ装置1を装備した部品実装機9の全体構成を示す平面図である。図1の紙面右側から左側に向かう方向が基板Kを搬入出するX軸方向、紙面下側の後方から紙面上側の前方に向かう方向がY軸方向、鉛直上下に向かう方向(紙面表裏方向)がZ軸方向である。部品実装機9は、基板搬送装置92、複数のフィーダ装置1、部品移載装置94、部品カメラ95、および制御装置96などが機台91に組み付けられて構成されている。基板搬送装置92、各フィーダ装置1、部品移載装置94、および部品カメラ95は、制御装置96から制御され、それぞれが所定の作業を行うようになっている。
次に、供給リール13、14に巻回保持されて繰り出される部品供給テープ8の詳細な構成について、図2および図3を参考にして説明する。図2は、部品供給テープ8の繰り出し方向の先端面8Tを含んだ部分を示す平面図である。また、図3は、図2のA−A矢視図であって、部品供給テープ8に部品Pが収納された状態を示す断面図である。図2および図3に示されるように、部品供給テープ8は、カバーテープ81およびキャリアテープ82からなる。キャリアテープ82は、ベーステープ83の下側にボトムテープ84が貼設されて形成されている。
次に、フィーダ装置1の詳細な構成について、図4を参考にして説明する。図4は、実施形態のフィーダ装置1の詳細な構成を示す側面図である。フィーダ装置1は、本体部12を形成する2枚の側板にレール2、後側テープ繰り出し機構3、前側テープ繰り出し機構4、テープ剥離機構5、次テープ制御機構6、および制御部7などが組み付けられて構成されている。本体部12を形成する2枚の側板は、扁平形状の幅方向分だけ離隔平行して配置されており、図4では紙面手前側の側板が省略されている。
テープ剥離機構5は、レール2の前方寄りの上部、換言すると前側テープ繰り出し機構4の上側に配設されている。図5は、テープ剥離機構5の斜視図である。テープ剥離機構5は、繰り出される部品供給テープ8のカバーテープ81をキャリアテープ82から剥離し、部品供給位置15でキャリアテープ82の部品収納部831から部品Pを供給可能にする機構である。テープ剥離機構5は、部品供給テープ8の種類に応じて複数種類用意され、フィーダ装置1に交換可能に取り付けられる。
次に、上述のように構成された実施形態のフィーダ装置1の作用について説明する。フィーダ装置1に供給リール13、14がセットされて、部品供給テープ8が繰り出されると、図2および図7に示されるように、部品供給テープ8の先端面8Tと剥離部材55の先端部551とが対向する。そして、さらに部品供給テープ8が繰り出されると、剥離部材55の先端部551の先端上縁552が、最初に部品供給テープ8に進入する。ここで、図7に示される高さ関係から分かるように、通常、先端上縁552は、キャリアテープ82の先端面の上縁よりも低い位置82Xに進入する。したがって、部品供給テープ8の全体が剥離部材55の下側に潜り込んでしまう不具合は生じない。
実施形態のフィーダ装置1は、テープ長さ方向に並んで形成された多数の部品収納部831にそれぞれ部品Pを収納したキャリアテープ82、およびキャリアテープ82の上面に設定された接着部833、834に接着されて部品Pの部品収納部831からの脱落を防止するカバーテープ81からなる部品供給テープ8を繰り出す後側および前側テープ繰り出し機構3、4と、繰り出される部品供給テープ8の繰り出し方向の先端面8Tに進入する剥離部材55を有し、部品供給テープ8が繰り出されるにつれてカバーテープ81をキャリアテープ82から剥離し、部品供給位置15でキャリアテープ82の部品収納部831から部品Pを供給可能にするテープ剥離機構5と、を備えたフィーダ装置1であって、剥離部材55は、キャリアテープ82の先端面に進入後、部品供給テープ8が繰り出されるにつれて上方に変位する。
なお、実施形態において、剥離部材55がキャリアテープ82に進入して上方に変位するときにテープ剥離機構5の全体の高さが自動的に調整されるが、これに限定されない。例えば、板ばねを応用して剥離部材55を形成し、剥離部材55の基部は不動で先端部551が上方に変位するようにしてもよい。また、実施形態の剥離部材55は右側の接着部833のみを剥離するが、これに限定されない。つまり、本発明は、左右両側の接着部833、834を剥離して、カバーテープ81およびキャリアテープ82を別々に回収するタイプのフィーダ装置にも応用できる。さらになお、本発明は、次テープ制御機構6を備えず1つの部品供給テープ8のみが挿入されるフィーダ装置でも実施できる。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
Claims (9)
- テープ長さ方向に並んで形成された多数の部品収納部にそれぞれ部品を収納したキャリアテープ、および前記キャリアテープの上面に設定された接着部に接着されて前記部品の前記部品収納部からの脱落を防止するカバーテープからなる部品供給テープを繰り出すテープ繰り出し機構と、
繰り出される前記部品供給テープの繰り出し方向の先端面に進入する剥離部材を有し、前記部品供給テープが繰り出されるにつれて前記剥離部材が上方に変位して前記カバーテープを前記キャリアテープの上面に設定された接着部から剥離し、部品供給位置で前記キャリアテープの前記部品収納部から前記部品を供給可能にするテープ剥離機構と、を備えたフィーダ装置であって、
前記テープ剥離機構は、前記フィーダ装置本体部に取り付けるための係合部を備え、前記部品供給テープに対する前記剥離部材の高さの変位にともない、全体の高さを前記係合部の長孔形状によって上下に自動的に調整するフィーダ装置。 - テープ長さ方向に並んで形成された多数の部品収納部にそれぞれ部品を収納したキャリアテープ、および前記キャリアテープの上面に設定された接着部に接着されて前記部品の前記部品収納部からの脱落を防止するカバーテープからなる部品供給テープを繰り出すテープ繰り出し機構と、
繰り出される前記部品供給テープの繰り出し方向の先端面に進入する剥離部材を有し、前記部品供給テープが繰り出されるにつれて前記剥離部材が上方に変位して前記カバーテープを前記キャリアテープから剥離し、部品供給位置で前記キャリアテープの前記部品収納部から前記部品を供給可能にするテープ剥離機構と、を備えたフィーダ装置であって、
前記剥離部材は、前記キャリアテープの上面高さよりも下方に配置され、前記テープ幅方向に対して上下方向に薄い先端部、前記先端部から後方に向かうにつれて傾いた側面、前記先端部から後方に向かうにつれて上昇する上面、および前記先端部から後方に向かうにつれて下降する下面を含み、前記テープ幅方向の幅寸法が前記先端部で小さくかつ後方に向かうにつれて徐々に増加する形状に形成され、
前記テープ剥離機構は、前記部品供給テープに対する前記剥離部材の高さの変位にともない、全体の高さを上下に自動的に調整するフィーダ装置。 - 前記剥離部材は、前記キャリアテープの上面高さよりも下方に配置される先端上縁、および前記先端上縁から後方に向かうにつれて下降する下面を含んで形成され、前記キャリアテープの前記先端面に最初に進入する先端部を有する請求項1または2に記載のフィーダ装置。
- 前記剥離部材の前記先端部の前記下面の前記繰り出し方向の長さは、前記キャリアテープの前記先端面と前記部品収納部との距離よりも短い請求項3に記載のフィーダ装置。
- 前記剥離部材は、前記キャリアテープの前記先端面の上縁よりも低い位置に進入した後、前記部品供給テープが繰り出されるにつれて前記キャリアテープに進入跡を残しながら上方に変位し、前記キャリアテープと前記カバーテープとの間に落ち着く請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィーダ装置。
- 前記キャリアテープの前記部品収納部と左右の側縁との間の上面にそれぞれ、前記テープ長さ方向に延びる接着部が設定されており、前記剥離部材は、テープ幅方向の幅寸法が前記キャリアテープの前記先端面に最初に進入する先端部で小さくかつ後方に向かうにつれて徐々に増加し、前記先端部が前記テープ幅方向において左右の接着部の間に配置される請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィーダ装置。
- 前記剥離部材は、前記テープ幅方向において一方の接着部よりも外側まで張り出すとともに他方の接着部まで達していない請求項6に記載のフィーダ装置。
- 前記テープ剥離機構は、前記一方の接着部から剥離されるカバーテープを剥離されない前記他方の接着部の上方に立ち上げて前記キャリアテープの前記部品収納部を開放する開放部材を、前記部品供給位置の前記繰り出し方向の手前側に有する請求項7に記載のフィーダ装置。
- 前記テープ剥離機構は、上方から前記部品供給テープに向けて上下動可能に付勢される請求項1〜8のいずれか一項に記載のフィーダ装置。
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