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JP6766524B2 - バンニング・デバンニング装置 - Google Patents

バンニング・デバンニング装置 Download PDF

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Description

本発明は、バンニング・デバンニング装置に関し、特に、作業者の荷物積み込み作業及び荷物積み下ろし作業と共に動作する装置に関する。
従来、目的地に着いたコンテナ内の荷物は、コンテナから取り出されてパレットに積み替えられている。この積み替えを可能とするために、コンテナから荷物を降ろす(デバンニング)ためのバンニング・デバンニング装置が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
具体的には、上記装置のコンベヤの先端がコンテナ内に配置され、作業員がコンテナ内で荷物をコンベヤに載せる。そして、コンベヤが荷物をコンテナの外に搬送し、最後に他の作業者が荷物をパレットに積み付ける。
特開2001−180805号公報
従来の装置では、作業者が、コンベヤの末端において、荷物を持ち上げて他の装置に下ろす作業を行う。このときに、荷物の情報(例えば、重さ)が分からなければ、持ち上げ作業の効率が低下したり、作業者が体を痛めたりする。
本発明の目的は、バンニング・デバンニング装置において、作業者がコンベヤから荷物を持ち上げるときの作業性を向上することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明に係るバンニング・デバンニング装置は、コンベヤと、荷物情報取得部と、情報提示装置とを備えている。
コンベヤは、荷物投入部から荷物排出部まで延びる。
荷物情報取得部は、荷物投入部に投入される荷物の荷物情報を取得する。
情報提示装置は、荷物情報に基づいて、荷物排出部近傍において作業者用の情報を可視状態で提示する。
この装置では、情報提示装置によって作業者に作業者用の情報を提示することで、作業者が作業に対する意識を高めたり作業を準備したりできる。したがって、作業者がコンベヤから荷物を下ろすときの作業性が向上する。情報提示は、例えば、ディスプレイ、ランプ、荷物に貼るシールである。
荷物情報は重量情報を含んでいてもよい。
この装置では、作業者に荷物の重量情報を伝えることで、作業者が重量に応じた作業姿勢を取ることができる。この結果、作業者の安全性が高くなる。
荷物情報は大きさ情報を含んでいてもよい。
この装置では、作業者に荷物の大きさ情報を伝えることで、作業者が包装容器などを準備できる。この結果、作業効率が高くなる。
荷物情報は荷姿情報を含んでいてもよい。
この装置では、作業者に荷姿情報を伝えることで、作業者が搬送用の台車や治具などの準備をできる。この結果、作業効率が高くなる。荷姿情報は、例えば、定形、不定形、バラ、不安定、搬送用の治具必要品である。
バンニング・デバンニング装置は、コントローラをさらに備えていてもよい。
コントローラは、荷物情報に基づいて、少なくとも荷物排出部において荷物の搬送速度を低下させてもよい。
この装置では、重たい荷物や危険な形状の荷物などの搬送速度を遅くすることで、荷物排出部において作業者の安全性が高くなる。搬送速度を低下する手段は、例えば、コンベヤ速度を低くしたり、シュートにおいてブレーキをかけたりすることである。
コントローラは、荷物情報が取り扱い注意荷物情報を含んでいるときに、少なくとも荷物排出部において荷物の搬送速度を低下させてもよい。なお、「取り扱い注意荷物」とは、作業者に注意を喚起することが好ましい荷物である。
この装置では、荷物排出部において作業者の安全性が高くなる。
本発明に係るバンニング・デバンニング装置では、作業者がコンベヤから荷物を持ち上げる作業を行うときに、作業性が向上する。
本発明の第1実施形態に係るバンニング・デバンニング装置の斜視図。 バンニング・デバンニング装置の側面図。 バンニング・デバンニングの上面図。 バンニング・デバンニング装置の制御構成を示すブロック図。 荷物の重量計測制御を示すフローチャート。 荷物の重量情報の表示制御を示すフローチャート。 荷物の重量情報を表示する表示機の模式図。 第2実施形形態における、荷物の重量情報の表示・低速モード制御を示すフローチャート。 第3実施形態における荷物の大きさ情報を表示する表示機の模式図。 第4実施形態における荷物の荷姿情報を表示する表示機の模式図。 第5実施形態における荷物の重量情報を表示するランプの模式図。
1.第1実施形態
(1)バンニング・デバンニング装置の機構構成
図1〜図3を用いて、第1実施形態のバンニング・デバンニング装置1(以下、「装置1」とする)を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るバンニング・デバンニング装置の斜視図である。図2は、バンニング・デバンニング装置の側面図である。図3は、バンニング・デバンニングの上面図である。
装置1は、例えばコンテナから荷物Wを降ろす(デバンニング)、又は例えばコンテナに荷物Wを積む(バンニング)を実行するのに用いられる。図2に示すように、作業者S1が例えばコンテナ内から荷物Wを装置1に積み込む。すると、装置1は、荷物Wをコンベヤ5によって所定距離移動させる。その後、作業者S2が、コンベヤ5から荷物を下ろす。作業者S2は、荷物Wを他のコンベヤに積み替えたり、パレットに積み上げたりする。
装置1は、走行部3を有している。走行部3は、走行部本体、走行車輪、走行モータ、動力伝達部を有している。これにより、走行部3は、前進、後進、左右に曲がることが可能である。さらに、走行部3は、低速走行、高速走行が可能である。
装置1は、コンベヤ5を有している。コンベヤ5は、荷物Wを上面に載せた状態で荷物投入部から荷物排出部まで搬送する装置である。
コンベヤ5は、独立して動作可能な複数のコンベヤから構成されている。具体的には、コンベヤ5は、第1コンベヤ9と、第2コンベヤ11と、第3コンベヤ13と、第4コンベヤ15と、第5コンベヤ17とを有している。第1〜第4コンベヤ9、11、13、15は別個のモータ(図4参照)によって駆動される。第5コンベヤ17はフリーローラである。ただし、第5コンベヤ17は、モータによって駆動されてもよい。
第1コンベヤ9は、作業者S1が荷物Wを置くための荷物投入部を実現している。この実施形態では、第1コンベヤ9はベルトコンベヤである。第1コンベヤ9は、バンニング又はデバンニングを行うときに、例えば、コンテナ、トラックの内部に配置される。
第2コンベヤ11は、第1コンベヤ9から連続しており、比較的長い構成である。この実施形態では、第2コンベヤ11は、ベルトコンベヤである。
第3コンベヤ13は、第2コンベヤ11から連続しており、比較的短い構成である。この実施形態では、第3コンベヤ13は、ローラコンベヤである。
第4コンベヤ15は、第3コンベヤ13から連続しており、比較的短い構成である。この実施形態では、第4コンベヤ15は、ローラコンベヤである。なお、第4コンベヤ15は、コンテナ長さ又は作業者S2の待機位置によっては、長くなることもある。
第5コンベヤ17は、第3コンベヤ13から連続しており、比較的短い構成である。この実施形態では、第5コンベヤ17は、ローラコンベヤである。作業者S2が荷物Wを取り出すための荷物排出部を実現している。
装置1は、作業台7を有している。作業台7は、作業者S1が載ることで、荷物Wを第1コンベヤ9に載せることを可能にするためのものである。作業台7は、第1コンベヤ9の下方に配置されている。作業台7は、左右方向に長く延びており、そのため第1コンベヤ9が作業台7の左右方向中央位置付近にある場合は、作業者S1は第1コンベヤ9に対して左右両側からアクセス可能である。
第1コンベヤ9は、作業者S1が荷物Wをコンベヤ5に積み込むときに、荷物Wの位置に合わせて上下方向に移動可能である必要がある。そのための構造として、第2コンベヤ11の基端は、走行部3に対して、左右方向に延びる回転軸回りに回動可能に装着されている。さらに、第2コンベヤ11の基端を回動させるコンベヤ昇降部8が設けられている。コンベヤ昇降部8は、昇降モータ、複数のギヤからなる回動駆動部などを有している。これにより、作業者S1は、第1コンベヤ9を上下の所望の位置に移動させることができる。
第1コンベヤ9は、作業者S1が荷物Wをコンベヤ5に積み込むときに、荷物Wの位置に合わせ左右方向に移動可能である必要がある。そのための構造として、第2コンベヤ11の基端は、走行部3に対して、上下方向に延びる回転軸回りに回動可能に装着されている。より詳細には、前述のコンベヤ昇降部8の各種構造が、走行部3に対して回動可能になっている。これにより、作業者S1は例えば第1コンベヤ9を手動で左右の所望の位置に移動させることができる。
作業台7は、作業者S1が荷物Wをコンベヤ5に積み込むときに、第1コンベヤ9の位置に合わせて上下方向に移動可能である必要がある。そのための構造として、作業台7は、走行部3に対して、作業台昇降部10によって接続されている。作業台昇降部10は、シリンダ、駆動方向変換機構などを有している。これにより、作業者S1は、作業台7を上下の所望の位置に移動させることができる。
装置1は、ロードセル19(荷物情報センサの一例)を有している。ロードセル19は、コンベヤ5に搭載される荷物Wの重量を測定するためのセンサである。この実施形態では、ロードセル19は、第1コンベヤ9のベルトの下に配置されており、荷物Wが第1コンベヤ9に置かれるとその重量を測定する。変形例として、ロードセル19は、第1コンベヤ9の近傍に設けられており、作業者S1が重量を計測してから荷物Wを第1コンベヤ9に載せるようにしてもよい。
装置1は、複数の光電センサを有している。複数の光電センサは、コンベヤ5上の荷物Wの位置を検出するためのセンサである。具体的には、装置1は、図2に示すように、第1光電センサ21と、第2光電センサ23と、第3光電センサ25と、第4光電センサ27と、第5光電センサ29とを有している。第1光電センサ21は、第1コンベヤ9と第2コンベヤ11との間に配置されている。第2光電センサ23は、第2コンベヤ11と第3コンベヤ13との間に配置されている。第3光電センサ25は、第3コンベヤ13と第4コンベヤ15との間に配置されている。第4光電センサ27は、第4コンベヤ15と第5コンベヤ17との間に配置されている。第5光電センサ29は、第5コンベヤ17の搬送方向下流側に配置されている。
以上より、複数の光電センサの検出結果により、荷物Wがいずれのコンベヤの上にあるかが判定可能である。
装置1は、図2及び図3に示すように、表示機41(情報提示装置の一例)を有している。表示機41は、荷物Wの重量情報に基づいて、作業者S2用の情報を可視状態で提示する装置であり、具体的には、荷物Wの重量情報を表示する。表示機41は、液晶モニタ等のディスプレイである。表示機41は、第5コンベヤ17の近傍に配置されており、作業者S2が作業しながら内容を確認可能である。ここで表示される重量情報は、前述のロードセル19によって計測されて得られた情報である。
装置1では、表示機41によって作業者S2に重量情報を提示することで、作業者S2が作業に対する意識を高めたり作業を準備したりできる。したがって、作業者S2がコンベヤ5から荷物を下ろすときの作業性が向上する。特に、作業者S2に荷物Wの重量情報を伝えることで、作業者S2が重量に応じた作業姿勢を取ることができる。
(2)バンニング・デバンニング装置の制御構成
図4を用いて、装置1の制御構成を説明する。図4は、バンニング・デバンニング装置の制御構成を示すブロック図である。
装置1は、制御部31を有している。制御部31は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。制御部31は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
制御部31は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
制御部31の各要素の機能は、一部又は全てが、制御部を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部31の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
制御部31には、ロードセル19、第1光電センサ21、第2光電センサ23、第3光電センサ25、第4光電センサ27、第5光電センサ29が接続されている。また、制御部31には、図示しないが、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
制御部31には、表示機41が接続されている。制御部31は、表示機41に画像信号を送信する。
制御部31には、第1モータ51、第2モータ53、第3モータ55、第4モータ57が接続されている。各モータはそれぞれ各コンベヤを駆動する装置である。制御部31には、各モータに駆動信号を送信する。
制御部31には、コンベヤ昇降部8及び作業台昇降部10が接続されている。制御部31は、コンベヤ昇降部8及び作業台昇降部10に駆動信号及び停止信号を送信する。
(3)バンニング装置・デバンニング装置の制御動作
図5及び図6を用いて、装置1の重量計測及び重量情報表示制御動作を説明する。図5は、荷物の重量計測制御を示すフローチャートである。図6は、荷物の重量情報の表示制御を示すフローチャートである。
以下に説明する制御フローチャートは例示であって、各ステップは必要に応じて省略及び入れ替え可能である。また、複数のステップが同時に実行されたり、一部又は全てが重なって実行されたりしてもよい。
さらに、制御フローチャートの各ブロックは、単一の制御動作とは限らず、複数のブロックで表現される複数の制御動作に置き換えることができる。
図5を用いて、重量計測制御動作を説明する。
ステップS1では、荷物Wが第1コンベヤ9に置かれたか否かが判定される。具体的には、制御部31がロードセル19からの検出信号の有無に基づいて上記判断を行う。荷物Wが置かれれば、プロセスはステップS2に移行する。
ステップS2では、重量情報が取得され、制御部31の記憶部に保存される。具体的には、制御部31がロードセル19からの信号に基づいて上記動作を実行する。プロセスはステップS1に戻る。
以上より、第1コンベヤ9に荷物Wが置かれるたびに、当該荷物Wの重量が計測され、重量情報が制御部31の記憶部に保存される。
図6を用いて、重量情報表示制御動作を説明する。
ステップS3では、荷物Wが第5コンベヤ17に到着したか否かが判定される。具体的には、制御部31が第4光電センサ27からの検出信号に基づいて上記判断を行う。例えば、第4光電センサ27がOFFからONになり、次にOFFになれば、荷物Wは第5コンベヤ17に到着したことになる。
ステップS4では、図7に示すように、表示機41に重量情報が表示される。図7は、荷物の重量情報を表示する表示機の模式図である。具体的には、制御部31は、重量情報を記憶部から取り出し、当該情報を表示情報として表示機41に送信する。これにより、荷物Wが第5コンベヤ17に到達すると、当該荷物Wの重量情報が表示機41に表示される。
この結果、作業者S2は、重量物に対する事前準備ができ、したがって怪我をしにくくなる。つまり、作業者S2の安全性が高くなる。
ステップS5では、荷物Wが第5コンベヤ17から取り除かれたか否かが判断される。具体的には、制御部31が第5光電センサ29からの検出信号に基づいて判断を行う。例えば、所定時間経過しても第5光電センサ29がONにならなければ、作業者S2が荷物Wを持ち上げたことになる。
ステップS6では、表示機41の重量情報の表示が停止される。具体的には、制御部31は、表示機41に表示停止信号を送信する。これにより、荷物Wが第5コンベヤ17からなくなると、当該荷物Wの重量情報が表示機41から消される。
ステップS7では、制御部31が、重量情報及び位置情報を記憶部から削除する。その後、プロセスはステップS3に戻る。
表示機41に荷物情報が表示されるタイミングは、荷物が第5コンベヤ17に到達したときに限定されない。例えば、上記タイミングは、第4コンベヤ15に到達したとき、又は、第4コンベヤ15から離れたときであってもよいし、それらより前であってもよい。
重量情報は、kg表示の情報に限定されない。例えば、「重量物」、「軽量物」といった情報であってもよい。また、両者が併記されてもよい。
さらに、重量情報に基づいた作業者用情報として、「持ち上げに注意!」、「姿勢に注意!」などの動作に関して注意を喚起する情報が表示されてもよい。
重量情報は、1個の荷物の情報でなくてもよい。つまり、複数個の荷物の重量情報が表示されてもよい。
2.第2実施形態
図8を用いて、第2実施形態における、装置1の重量情報表示制御動作を説明する。図8は、第2実施形形態における、荷物の重量情報の表示・低速モード制御を示すフローチャートである。
なお、この実施形態では、第5コンベヤ17はモータ(図示せず)によって駆動される(以下の実施形態でも同じである)。
図8のステップS3では、荷物Wが第5コンベヤ17に到着したか否かが判定される。具体的には、制御部31が第4光電センサ27からの検出信号に基づいて上記判断を行う。例えば、第4光電センサ27がOFFからONになり、次にOFFになれば、荷物Wは第5コンベヤ17に到着したことになる。
ステップS4では、図7に示すように、表示機41に重量情報が表示される。具体的には、制御部31は、重量情報を記憶部から取り出し、当該情報を表示情報として表示機41に送信する。これにより、荷物Wが第5コンベヤ17に到達すると、当該荷物Wの重量情報が表示機41に表示される。
ステップS8では、荷物が重量物である(取り扱い注意荷物情報の一例)か否かが判定される。具体的には、制御部31が重量が閾値以上又は以下であるかを判定する。重量物であれば、プロセスはステップS9に移行し、重量物でなければプロセスはステップS5に移行する。
ステップS9では、第5コンベヤ17が低速モードに変更される。具体的には、制御部31は、第5コンベヤ17に対して低速モードとして駆動信号を送信する。
ステップS10では、荷物Wが第5コンベヤ17から取り除かれたか否かが判断される。具体的には、制御部31が第5光電センサ29からの検出信号に基づいて判断を行う。例えば、所定時間経過しても第5光電センサ29がONにならなければ、作業者S2が荷物Wを持ち上げたことになる。
ステップS11では、第5コンベヤ17が通常モードに変更される。具体的には、制御部31は、第5コンベヤ17に対して通常モードとして駆動信号を送信する。プロセスはステップS6に移行する。
ステップS5では、荷物Wが第5コンベヤ17から取り除かれたか否かが判断される。具体的には、制御部31が第5光電センサ29からの検出信号に基づいて判断を行う。プロセスはステップS6に移行する。
ステップS6では、表示機41の重量情報の表示が停止される。具体的には、制御部31は、表示機41に表示停止信号を送信する。これにより、荷物Wが第5コンベヤ17からなくなると、当該荷物Wの重量情報が表示機41から消される。
ステップS7では、制御部31が、重量情報及び位置情報を記憶部から削除する。
以上に述べたように、重たい荷物の搬送速度を遅くすることで、荷物排出部における作業者S2の安全が確実になる。
第5コンベヤ17が低速モードに切り換えられるタイミングは、荷物が第5コンベヤ17に到達したときに限定されない。例えば、上記タイミングは、荷物Wが第4コンベヤ15に到達したとき、又は、第4コンベヤ15から離れたときであってもよいし、それらより前であってもよい。
低速モードに切り換えられるコンベヤは、第5コンベヤ17だけでなくてもよい。第4コンベヤ15、第3コンベヤ13、第2コンベヤ11、第1コンベヤ9の一部又は全てが低速モードに切り換えられてもよい。
低速モードは重量に応じて複数段階あってもよい。
さらに、変形例として、第5コンベヤ17を荷物の自重落下を利用する傾斜コンベヤ(シュートの一例)とし、ブレーキを制御することで搬送速度を低速にしてもよい。
3.第3実施形態
表示機に表示される荷物情報は重量情報に限定されない。図9を用いて、大きさ情報を表示する第3実施形態を説明する。図9は、第3実施形態における荷物の大きさ情報の表示を示す表示機の模式図である。
図9では、表示機41Aに、大きさ情報として「大型」が表示されている。その他、例えば、「中型」、「小型」、「超大型」の表示が可能である。
装置1では、作業者S2に荷物の大きさ情報を伝えることで、作業者S2が包装容器などを準備できる。
大きさ情報は、第1コンベヤ9に荷物を載せるときに、作業者S1が情報入力装置を利用して入力してもよい。または、第1コンベヤ9に荷物を載せるときに、カメラによって荷物を撮影し、さらに撮像データを画像処理することで、大きさ情報を取得してもよい。
大きさ情報は、重量情報と共に表示されてもよい。
本実施形態では、第5コンベヤ17の搬送速度を低下させるトリガーとなる取り扱い注意荷物情報は、例えば、荷物が「超大型である」ことである。
4.第4実施形態
表示機に表示される荷物情報は重量情報に限定されない。図10を用いて、荷姿情報を表示する第3実施形態を説明する。図10は、第4実施形態における荷物の荷姿情報の表示を示す表示機の模式図である。
図10では、表示機41Bに、荷姿情報として「定形」が表示されている。その他、例えば、「不定形」、「バラ」、「不安定」、「搬送用の治具必要品」の表示が可能である。
装置1では、作業者S2に荷姿情報を伝えることで、作業者S2が搬送用の台車や治具などの準備をできる。
荷姿情報は、第1コンベヤ9に荷物を載せるときに、作業者S1が情報入力装置を利用して入力してもよい。または、第1コンベヤ9に荷物を載せるときに、カメラによって荷物を撮影し、さらに撮像データを画像処理することで、荷姿情報を取得してもよい。なお、バーコード等の荷物情報を読み取り、記録データから荷姿情報を読み出すことで取得してもよい。
荷姿情報は、重量情報及び/又は大きさ情報と共に表示されてもよい。
本実施形態では、第5コンベヤ17の搬送速度を低下させるトリガーとなる取り扱い注意荷物情報は、例えば、荷物が「不安定であること」、「鋭利な突起があること」である。
5.第5実施形態
情報提示装置は、ディスプレイに限定されない。
図11を用いて、情報提示装置として点灯装置41Cを説明する。図11は、第5実施形態における荷物の重量情報を表示するランプの模式図である。
点灯装置41Cは、重量物を表す第1ランプ43、中量物を表す第2ランプ45、軽量物を表す第3ランプ47を有している。各ランプは、重量情報に従って、点灯する。
これにより、作業者S2は、直感的に荷物の重さを判断できる。
6.実施形態の共通事項
上記第1〜第5実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
本発明に係るバンニング・デバンニング装置(例えば、バンニング・デバンニング装置1)は、コンベヤ(例えば、コンベヤ5)と、荷物情報取得部(例えば、ロードセル19)と、情報提示装置(例えば、表示機41、表示機41A、表示機41B、点灯装置41C)とを備えている。
コンベヤは、荷物投入部(例えば、第1コンベヤ9)から荷物排出部(例えば、第5コンベヤ17)まで延びる。
荷物情報取得部は、荷物投入部に投入される荷物(例えば、荷物W)の荷物情報(例えば、重量情報、大きさ情報、荷姿情報)を取得する。
情報提示装置は、荷物情報に基づいて、荷物排出部近傍において作業者用の情報を可視状態で提示する。
この装置では、情報提示装置によって作業者に作業者用の情報を提示することで、作業者が作業に対する意識を高めたり作業を準備したりできる。したがって、作業者がコンベヤから荷物を下ろすときの作業性が向上する。
7.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
情報提示の方式は、荷物に貼るシール、荷物への印刷であってもよい。この場合、作業者は複数の荷物が連続して搬送されてきても、各荷物の情報を確実に判断できる。
さらに、情報提示の方式としては、例えばARコードなどの2次元コードを荷物に付けることで、作業者が、装着したスマートグラスによって上述の各種情報を仮想的に視認できるようにしてもよい。
コンベヤ上の荷物の位置を検出するセンサは光電センサに限定されない。超音波センサ、赤外線センサであってもよい。
本発明は、バンニング・デバンニング装置に広く適用できる。
1 :バンニング・デバンニング装置
3 :走行部
5 :コンベヤ
7 :作業台
8 :コンベヤ昇降部
9 :第1コンベヤ
10 :作業台昇降部
11 :第2コンベヤ
13 :第3コンベヤ
15 :第4コンベヤ
17 :第5コンベヤ
19 :ロードセル
21 :第1光電センサ
23 :第2光電センサ
25 :第3光電センサ
27 :第4光電センサ
29 :第5光電センサ
31 :制御部
41 :表示機
41A :表示機
41B :表示機
41C :点灯装置
43 :第1ランプ
45 :第2ランプ
47 :第3ランプ
51 :第1モータ
53 :第2モータ
55 :第3モータ
57 :第4モータ
59 :第5モータ
W :荷物

Claims (4)

  1. 荷物投入部から荷物排出部まで延びるコンベヤと、
    前記荷物投入部に投入される荷物情報を取得する荷物情報取得部と、
    前記荷物情報に基づいて、前記荷物排出部近傍において作業者用の情報を可視状態で提示する情報提示装置と、
    前記荷物情報に基づいて、少なくとも前記荷物排出部において荷物の搬送速度を低下させるコントローラと、
    を備える、バンニング・デバンニング装置。
  2. 前記荷物情報は重量情報を含む、請求項に記載のバンニング・デバンニング装置。
  3. 前記荷物情報は大きさ情報を含む、請求項に記載のバンニング・デバンニング装置。
  4. 前記コントローラは、前記荷物情報が取り扱い注意荷物情報を含んでいるときに、少なくとも前記荷物排出部において荷物の搬送速度を低下させる、請求項1〜3のいずれかに記載のバンニング・デバンニング装置。
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