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JP6630676B2 - 無線端末、通信システム及び無線基地局 - Google Patents

無線端末、通信システム及び無線基地局 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信網と無線LANとの間で接続先を切り替える切替処理を行う無線端末、通信システム及び無線基地局に関する。
LTE(Long Term Evolution)に代表される移動通信網のカバレッジエリアと無線LANのカバレッジエリアの少なくとも一部が重複している場合に、移動通信網と無線LANとの間で接続先を切り替える切替処理(トラフィックステアリング)が提案されている。具体的には、切替処理は、移動通信網側の第1情報が第1条件を満たすか否か及び無線LAN側の第2情報が第2条件を満たすか否かに基づいて実行される。
ここで、移動通信網側の第1情報は、例えば、受信信号の信号レベル(RSRP;Reference Signal Received Power)の測定結果(RSRPmeas)及び受信信号の信号品質(RSRQ;Reference Signal Received Quality)の測定結果(RSRQmeas)である。無線LAN側の第2情報は、例えば、無線LANのチャネル利用値、無線LANのバックホール値、受信信号の信号強度(RSSI;Received Signal Strength Indicator)である。
TS36.304V12.1.0
第1の特徴は、無線端末であって、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える切替処理を行う制御部と、前記切替処理を行う条件が満たされた場合に、前記移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知する通知部とを備えることを要旨とする。
第2の特徴は、通信システムであって、動通信網から無線LANに接続先を切り替える切替処理を行う無線端末と、前記移動通信網に設けられるソース無線基地局とを備え、前記無線端末は、前記切替処理を行う条件が満たされた場合に、前記ソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知することを要旨とする。
第3の特徴は、移動通信網に設けられた無線基地局であって、無線LANから受信する信号を測定すべき旨を示す測定設定情報を無線端末に送信するとともに、前記無線LANを構成するターゲットアクセスポイントの識別情報を少なくとも含む測定報告を前記無線端末から受信する通信部と、前記測定報告に基づいて、前記移動通信網から前記無線LANに前記無線端末の接続先を切り替える切替処理を行う条件が満たされたか否かを判定する制御部とを備えることを要旨とする。
図1は、実施形態に係る通信システム1を示す図である。 図2は、実施形態に係る無線端末10を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る無線基地局100を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係るプロトコルスタックを示す図である。 図5は、図5は、実施形態に係る無線フレームを示す図である。 図6は、実施形態に係る通信方法を示すフロー図である。 図7は、変更例1に係る通信方法を示すシーケンス図である。 図8は、変更例1に係る通信方法を示すシーケンス図である。 図9は、変更例2に係る通信方法を示すシーケンス図である。 図10は、変更例3に係る通信方法を示すシーケンス図である。 図11は、変更例5に係る通信方法を示すシーケンス図である。
以下において、本発明の実施形態に係る無線端末及び通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[開示の概要]
発明者等は、鋭意検討の結果、無線端末が上述した切替処理を行った場合において、無線端末から移動通信網に設けられる無線基地局に対して切替処理を行った旨が通知されないことに着目した。
このような新たな知見によれば、移動通信網から無線LANに対する切替処理が行われたにもかかわらずに、無線基地局が無線端末のコンテキスト情報(UE Context)を維持してしまうことが想定される。このような想定を前提とすると、無線基地局から無線端末に対してPDCCHが通知される可能性があるため、無線端末は、移動通信網から無線LANに対する切替処理を行ったにもかかわらずに、所定DRXサイクルでPDCCHを監視しなければならない。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、移動通信網から無線LANに対する切替処理が行われた場合において、不要なPDCCHの監視を抑制することを可能とする無線端末、通信システム及び無線基地局を提供することを目的とする。
開示の概要に係る無線端末は、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える切替処理を行う制御部と、前記切替処理を行う条件が満たされた場合に、前記移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知する通知部とを備える。
開示の概要に係る無線端末によれば、前記通知部は、前記切替処理を行う条件が満たされた場合に、前記移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知する。これによって、前記ソース無線基地局が前記無線端末のコンテキスト情報(UE Context)を維持してしまう事態が抑制され、前記ソース無線基地局から前記無線端末に対するPDCCHの通知も抑制される。ひいては、前記移動通信網から前記無線LANに対する前記切替処理が行われた場合において、前記無線端末による不要なPDCCHの監視を抑制することができる。
[実施形態]
(通信システム)
以下において、実施形態に係る通信システムについて説明する。図1は、実施形態に係る通信システム1を示す図である。
図1に示すように、通信システム1は、無線基地局100と、アクセスポイント200とを有する。また、通信システム1は、無線基地局100又はアクセスポイント200と接続可能な無線端末10を備える。
無線端末10は、携帯電話又はタブレットなどの端末である。無線端末10は、無線基地局100と無線通信を行う機能に加えて、アクセスポイント200と無線通信を行う機能を有する。
無線基地局100は、第1カバレッジエリア100Aを有しており、第1カバレッジエリア100Aにおいて、LTE(Long Term Evolution)に代表される移動通サービスを提供する。無線基地局100は、1つ又は複数のセルを管理しており、第1カバレッジエリア100Aは、1つ又は複数のセルによって構成される。無線基地局100は、移動通信網のエンティティである。なお、セルとは、地理的なエリアを示す用語と考えてもよく、無線端末10と無線通信を行う機能と考えてもよい。
アクセスポイント200は、第2カバレッジエリア200Aを有しており、第2カバレッジエリア200Aにおいて、無線LANサービスを提供する。アクセスポイント200は、無線LANのエンティティである。第2カバレッジエリア200Aの少なくとも一部は、第1カバレッジエリア100Aと重複する。第2カバレッジエリア200Aの全部が第1カバレッジエリア100Aと重複していてもよい。一般的には、第2カバレッジエリア200Aは、第1カバレッジエリア100Aよりも小さい。
実施形態において、アクセスポイント200は、店舗やオフィスなどの固定物に設置される固定アクセスポイントであってもよく、乗り物などの移動体に設置される移動アクセスポイントであってもよい。アクセスポイント200が固定アクセスポイントであるか移動アクセスポイントであるかを示す種別情報(WLAN Type)は、例えば、無線基地局100から報知される。
(適用シーン)
実施形態において、移動通信網と無線LANとの間で接続先を切り替える切替処理(例えば、トラフィックステアリング)を行う方法について説明する。切替処理は、移動通信網から無線LANに対して接続先を切り替える第1切替処理、及び、無線LANから移動通信網に対して接続先を切り替える第2切替処理の双方を含む。但し、実施形態では、切替処理が第1切替処理であるケースについて主として説明する。
具体的には、実施形態では、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件が満たされた場合に、第1切替処理が実行される。従って、実施形態においては、請求項で記載された「切替処理を行う条件が満たされる」というイベントは、「所定期間に亘って第1切替処理を行う条件が満たされる」というイベントであることに留意すべきである。以下においては、明確化の観点から、請求項で記載された「切替処理を行う条件が満たされる」は、「無線LANへのステアリング条件が満たされる」と読み替えるものとする。但し、請求項で記載された「切替処理を行う条件が満たされる」というイベントは、他の条件であってもよい。
実施形態において、切替処理を行う条件は、第1条件及び第2条件を含む。第1条件は、移動通信網側の第1情報が満たすべき条件であり、第2条件は、無線LAN側の第2情報が満たすべき条件である。
ここで、移動通信網側の第1情報は、例えば、受信信号の信号レベル(RSRP;Reference Signal Received Power)の測定結果(RSRPmeas)及び受信信号の信号品質(RSRQ;Reference Signal Received Quality)の測定結果(RSRQmeas)である。
無線LAN側の第2情報は、例えば、無線LANのチャネル利用値(ChannelUtilizationWLAN)、無線LANの下りリンクのバックホール値(BackhaulRateDlWLAN)、無線LANの上りリンクのバックホール値(BackhaulRateUlWLAN)、受信信号の信号レベル(RSSI;Received Signal Strength Indicator)である。
(移動通信網から無線LANに対する第1切替処理)
移動通信網から無線LANに対して接続先を切り替える第1条件は、例えば、以下の条件(1a)又は(1b)のいずれかが満たされることである。但し、第1条件は、以下の条件(1a)〜(1b)の全てが満たされることであってもよい。
(1a)RSRPmeas<ThreshServingOffloadWLAN,LowP
(1b)RSRQmeas<ThreshServingOffloadWLAN,LowQ
なお、“ThreshServingOffloadWLAN,LowP”及び“ThreshServingOffloadWLAN,LowQ”は、無線基地局100から提供される閾値又は予め定められた閾値である。
移動通信網から無線LANに対して接続先を切り替える第2条件は、例えば、以下の条件(1c)〜(1f)の全てが満たされることである。但し、第2条件は、以下の条件(1c)〜(1f)のいずれかが満たされることであってもよい。
(1c)ChannelUtilizationWLAN<ThreshChUtilWLAN,Low
(1d)BackhaulRateDlWLAN>ThreshBackhRateDLWLAN,High
(1e)BackhaulRateUlWLAN>ThreshBackhRateULWLAN,High
(1f)RSSI>ThreshBEACONSRSSI,High
なお、“ThreshChUtilWLAN,Low”、“ThreshBackhRateDLWLAN,High”、“ThreshBackhRateULWLAN,High”及び“ThreshBEACONSRSSI,High”は、無線基地局100から提供される閾値又は予め定められた閾値である。
(無線LANから移動通信網に対する第2切替処理)
無線LANから移動通信網に対して接続先を切り替える第1条件は、例えば、以下の条件(2a)及び(2b)が満たされることである。但し、第1条件は、以下の条件(2a)又は(2b)のいずれかが満たされることであってもよい。
(2a)RSRPmeas>ThreshServingOffloadWLAN,HighP
(2b)RSRQmeas>ThreshServingOffloadWLAN,HighQ
なお、“ThreshServingOffloadWLAN,HighP”及び“ThreshServingOffloadWLAN,HighQ”は、無線基地局100から提供される閾値又は予め定められた閾値である。
無線LANから移動通信網に対して接続先を切り替える第2条件は、例えば、以下の条件(2c)〜(2f)のいずれかが満たされることである。但し、第2条件は、以下の条件(2c)〜(2f)の全てが満たされることであってもよい。
(2c)ChannelUtilizationWLAN>ThreshChUtilWLAN,High
(2d)BackhaulRateDlWLAN<ThreshBackhRateDLWLAN,Low
(2e)BackhaulRateUlWLAN<ThreshBackhRateULWLAN,Low
(2f)RSSI<ThreshBEACONSRSSI,Low
なお、“ThreshChUtilWLAN,High”、“ThreshBackhRateDLWLAN,Low”、“ThreshBackhRateULWLAN,Low”及び“ThreshBEACONSRSSI,Low”は、無線基地局100から提供される閾値又は予め定められた閾値である。
(切替処理の補足説明)
上述した閾値が提供されていない場合には、無線端末10は、閾値が提供されていない情報の取得(すなわち、受信又は測定)を省略してもよい。
実施形態において、上述した各種閾値は、移動通信網と無線LANとの間で接続先を切り替える切替処理を行うか否かの判定に用いる判定パラメータの一例である。すなわち、判定パラメータは、“ThreshServingOffloadWLAN,LowP”、“ThreshServingOffloadWLAN,LowQ”、“ThreshChUtilWLAN,Low”、“ThreshBackhRateDLWLAN,High”、“ThreshBackhRateULWLAN,High”、“ThreshBEACONSRSSI,High”、“ThreshServingOffloadWLAN,HighP”、“ThreshServingOffloadWLAN,HighQ”、“ThreshChUtilWLAN,High”、“ThreshBackhRateDLWLAN,Low”、“ThreshBackhRateULWLAN,Low”及び“ThreshBEACONSRSSI,Low”の中から選択された1つ以上の値を含む。
さらに、判定パラメータは、第1条件又は第2条件が満たされている状態が継続すべき所定期間(TsteeringWLAN)を含む。所定期間(TsteeringWLAN)は、例えば、最大で7秒の値である。或いは、判定パラメータは、移動通信網から無線LANに対する第1切替処理で参照される所定期間(TsteeringWLAN)及び無線LANから移動通信網に対する第2切替処理で参照される所定期間(TsteeringEUTTRA)を含んでもよい。すなわち、第1切替処理で参照される所定期間(TsteeringWLAN)とは別に、第2切替処理で参照される所定期間(TsteeringEUTTRA)が定義されてもよい。
判定パラメータとしては、無線基地局100から無線端末10に対して個別に通知される個別パラメータ及び無線基地局100から無線端末10に対して報知される報知パラメータが存在する。個別パラメータは、例えば、無線基地局100から無線端末10に送信されるRRCメッセージ(例えば、RRC Connection Reconfiguration)に含まれる。報知パラメータは、例えば、無線基地局100から報知されるSIB(例えば、WLAN−OffloadConfig−r12)に含まれる。無線端末10は、報知パラメータに加えて個別パラメータを受信した場合に、報知パラメータよりも個別パラメータを優先して適用することに留意すべきである。
(無線端末)
以下において、実施形態に係る無線端末について説明する。図2は、実施形態に係る無線端末10を示すブロック図である。
図2に示すように、無線端末10は、LTE無線通信部11と、WLAN無線通信部12と、制御部13とを有する。
LTE無線通信部11は、無線基地局100と無線通信を行う機能を有する。例えば、LTE無線通信部11は、無線基地局100から参照信号を定期的に受信する。LTE無線通信部11は、参照信号の信号レベル(RSRP)及び参照信号の信号品質(RSRQ)を定期的に測定する。LTE無線通信部11は、判定パラメータとして個別パラメータ及び報知パラメータを無線基地局100から受信する。
さらに、LTE無線通信部11は、無線基地局100の周囲に設けられるアクセスポイント200のリストを無線基地局100から受信する。アクセスポイント200のリストは、例えば、無線基地局100からSIB(例えば、WLAN−Id−r12)によって報知される。アクセスポイント200のリストは、アクセスポイント200が固定アクセスポイントであるか移動アクセスポイントであるかを示す種別情報(WLAN Type)を含んでいてもよい。
WLAN無線通信部12は、アクセスポイント200と無線通信を行う機能を有する。例えば、WLAN無線通信部12は、アクセスポイント200からビーコン又はプローブ応答を受信する。ビーコン又はプローブ応答は、BBS Load情報要素を含み、無線LANのチャネル利用値(ChannelUtilizationWLAN)は、BBS Load情報要素から取得することができる。
WLAN無線通信部12は、アクセスポイント200に対する要求(GAS(Generic Advertisement Service) Request)に応じてアクセスポイント200から返信される応答(GAS Response)を受信する。応答(GAS Response)は、無線LANの下りリンクのバックホール値(BackhaulRateDlWLAN)及び無線LANの上りリンクのバックホール値(BackhaulRateUlWLAN)を含む。このような問合せ手順は、WFA(Wi−Fi Alliance)のHotspot2.0で規定されるANQP(Access Network Query Protocol)に従って行われる。
WLAN無線通信部12は、アクセスポイント200から信号を受信する。WLAN無線通信部12は、受信信号の信号レベル(RSSI)を測定する。受信信号の信号レベル(RSSI)は、ビーコン又はプローブ応答の信号強度である。
制御部13は、CPU及びメモリ等によって構成されており、無線端末10を制御する。例えば、制御部13は、無線LANのカバレッジエリアの少なくとも一部が移動通信網のカバレッジエリアと重複している場合に、移動通信網と無線LANとの間で接続先を切り替える切替処理(第1切替処理及び第2切替処理)を行う制御部を構成する。ここでは、切替処理が第1切替処理であるケースについて主として説明する。
具体的には、制御部13は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(すなわち、無線LANへのステアリング条件)が満たされたか否かを判定する。制御部13は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件が満たされた場合に、第1切替処理を実行する。
実施形態において、制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた場合に、移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(以下、Indicationとも称する)を通知する通知部を構成する。ソース無線基地局とは、第1切替処理を行う前に無線端末10が接続していた無線基地局100である。無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)は、例えば、“move−traffic−to−WLAN indication”と称されてもよい。
(無線基地局)
以下において、実施形態に係る無線基地局について説明する。図3は、実施形態に係る無線基地局100を示すブロック図である。
図3に示すように、無線基地局100は、LTE無線通信部110と、制御部120とを有する。
LTE無線通信部110は、無線端末10と無線通信を行う機能を有する。例えば、LTE無線通信部110は、無線端末10に対して参照信号を定期的に送信する。LTE無線通信部110は、判定パラメータとして個別パラメータ及び報知パラメータを無線端末10に送信する。上述したように、LTE無線通信部110は、RRCメッセージ(例えば、RRC Connection Reconfiguration)によって個別パラメータを無線端末10に通知し、SIB(例えば、WLAN−OffloadConfig−r12)によって報知パラメータを無線端末10に通知する。
制御部120は、CPU及びメモリ等によって構成されており、無線基地局100を制御する。
(プロトコルスタック)
以下において、実施形態に係るプロトコルスタックについて説明する。図4は、実施形態に係るプロトコルスタックを示す図である。
図4に示すように、無線端末10は、PHY(Physical)レイヤ、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RRC(Radio Resource Control)レイヤ及びNASレイヤ(Non−Access Stratum)を有する。無線基地局100は、PHYレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ及びRRCレイヤを有する。PHYレイヤは、OSI参照モデルの第1層に相当し、MACレイヤ、RLCレイヤ及びPDCPレイヤは、OSI参照モデルの第2層に相当し、RRCレイヤは、OSI参照モデルの第2層に相当する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。無線端末10のPHYレイヤと無線基地局100のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理及びランダムアクセス手順などを行う。無線端末10のMACレイヤと無線基地局100のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。無線基地局100のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及び無線端末10への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用して、相手方のRLCレイヤとデータの伝送を行う。無線端末10のRLCレイヤと無線基地局100のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。また、PDCPレイヤには、データユニット(PDCP PDU)を送信するための送信エンティティ又はデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティが形成されることに留意すべきである。
RRCレイヤは、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。無線端末10のRRCレイヤと無線基地局100のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。無線端末10のRRCと無線基地局100のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合に、無線端末10はRRCコネクティッド状態であり、無線端末10のRRCと無線基地局100のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合に、無線端末10はRRCアイドル状態である。
NASレイヤは、無線端末10及びMME(Mobility Management Entity)に設けられており、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
(無線フレーム)
以下において、実施形態に係る無線フレームについて説明する。図5は、実施形態に係る無線フレームを示す図である。なお、通信システム1では、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、無線端末10に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
(通知態様)
以下において、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)の通知態様について説明する。上述したように、制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた場合に、移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示すIndicationを通知する。Indicationの通知態様としては、以下に示す態様が考えられる。
第1に、制御部13は、RRCメッセージを用いて、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知してもよい。Indicationを通知する機能は、RRCレイヤに設けられる。
このようなケースにおいて、制御部13(RRCレイヤ)は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、第1切替処理の対象であるトラフィックの単位を示す情報を通知してもよい。トラフィックの単位は、無線端末10の接続相手を示すAPN(Access Point Name)であってもよく、無線ベアラであってもよい。
或いは、制御部13(RRCレイヤ)は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を無線ベアラ毎に通知してもよい。このようなケースにおいて、制御部13(RRCレイヤ)は、無線ベアラを識別する識別情報とともに、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。識別情報は、複数の無線ベアラを識別する情報を含むリストであってもよい。
第2に、制御部13(PDCPレイヤ)は、PDCPプロトコルデータユニットを用いて、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知してもよい。Indicationを通知する機能は、PDCPレイヤに設けられる。
このようなケースにおいて、制御部13(PDCPレイヤ)は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、第1切替処理の対象であるトラフィックの単位を示す情報を通知してもよい。トラフィック単位は、送信エンティティ又は受信エンティティである。
或いは、制御部13(PDCPレイヤ)は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)をエンティティ(送信エンティティ又は受信エンティティ)毎に通知してもよい。このようなケースにおいて、制御部13(RRCレイヤ)は、エンティティを識別する識別情報とともに、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。
このようなケースにおいて、無線基地局100がアクセスポイント200の機能を包含するノードである場合には、無線基地局100の制御部120は、移動通信網及び無線LANの双方に共通するレイヤとして、PDCPレイヤを用いてもよい。すなわち、無線基地局100が送信するデータは、PDCPレイヤで分岐し、無線基地局100が受信するデータは、PDCPレイヤで合流する。
第3に、制御部13(RLCレイヤ)は、RLCプロトコルデータユニットを用いて、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知してもよい。Indicationを通知する機能は、RLCレイヤに設けられる。
このようなケースにおいて、無線基地局100がアクセスポイント200の機能を包含するノードである場合には、無線基地局100の制御部120は、移動通信網及び無線LANの双方に共通するレイヤとして、PHYレイヤからRLCレイヤまでのレイヤを用いてもよい。すなわち、無線基地局100が送信するデータは、RLCレイヤで分岐し、無線基地局100が受信するデータは、RLCレイヤで合流する。
第4に、制御部13(MACレイヤ)は、MACプロトコルデータユニットを用いて、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知してもよい。Indicationを通知する機能は、MACレイヤに設けられる。
このようなケースにおいて、無線基地局100がアクセスポイント200の機能を包含するノードである場合には、無線基地局100の制御部120は、移動通信網及び無線LANの双方に共通するレイヤとして、PHYレイヤからMACレイヤまでのレイヤを用いてもよい。すなわち、無線基地局100が送信するデータは、MACレイヤで分岐し、無線基地局100が受信するデータは、MACレイヤで合流する。或いは、無線基地局100の制御部120は、移動通信網及び無線LANの双方に共通するレイヤとして、MAC CE(コントロールエレメント)を用いてもよい。すなわち、無線基地局100が送信するデータは、MAC CEで分岐し、無線基地局100が受信するデータは、MAC CEで合流する。MAC CEは、無線基地局100の制御部120に設けられる。
(通知内容)
以下において、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)とともに通知される内容について説明する。制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)とともに、以下に示す情報を通知してもよい。
第1に、制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、無線LANを構成するターゲットアクセスポイントを示す情報を通知してもよい。ターゲットアクセスポイントとは、第1切替処理における接続先を構成するアクセスポイント200である。
ターゲットアクセスポイントを示す情報は、例えば、アクセスポイント200の識別子(例えば、WLAN identifier)である。これによって、ソース無線基地局とアクセスポイント200との間でデータ伝送用のインタフェースを確立可能である場合には、ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイントとデータ伝送用のインタフェースを確立することができる。これによって、ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイントに対して、第1切替処理に伴うデータフォワーディングを行うことができる。或いは、移動通信網は、ターゲットアクセスポイントと無線端末10との間のデータ伝送のスループットを測定することができる。
ターゲットアクセスポイントを示す情報は、ターゲットアクセスポイントが移動アクセスポイント又は固定アクセスポイントのいずれであるかを示す情報を含んでもよい。これによって、ソース無線基地局は、判定パラメータを調整することができる。例えば、ターゲットアクセスポイントが移動アクセスポイントである場合に、ソース無線基地局は、第2切替処理を行う条件が満たされにくい個別パラメータを無線端末10に通知する。これによって、ターゲットアクセスポイントとともに無線端末10が移動する場合に、第1切替処理が行われた直後に第2切替処理が行われる事態が抑制され、移動通信網と無線LANとの間の不要な切替処理の繰り返しが抑制される。一方で、ターゲットアクセスポイントが固定アクセスポイントである場合に、ソース無線基地局は、報知パラメータと同様の値を有する個別パラメータを無線端末10に通知する。或いは、ソース無線基地局は、個別パラメータを通知せずに、報知パラメータによって切替処理を制御する。
第2に、制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、無線LANへのステアリング条件が満たされるか否かの判定に用いる判定パラメータとして個別パラメータ又は報知パラメータのいずれが用いられたかを示す情報を通知してもよい。判定パラメータとして個別パラメータ又は報知パラメータのいずれが用いられたかを示す情報は、判定パラメータの最適化でソース無線基地局によって用いられてもよい。
第3に、制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、無線LANへのステアリング条件が満たされるか否かの判定に用いる判定パラメータの値を示す情報を通知してもよい。判定パラメータの値を示す情報は、判定パラメータの最適化でソース無線基地局によって用いられてもよい。
(通信方法)
以下において、実施形態に係る通信方法について説明する。図6は、実施形態に係る通信方法を示すフロー図である。図6に示すフローは、無線端末10によって実行される。ここでは、切替処理が第1切替処理であるケースについて説明する。
図6に示すように、ステップS10において、無線端末10は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。判定結果がYESである場合には、ステップS11の処理が行われる。判定結果がNOである場合には、一連の処理を終了する(すなわち、第1切替処理は行われない)。
ステップS11において、無線端末10は、ソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。通知態様及び通知内容は、上述した通りである。
ステップS12において、無線端末10は、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理を行う。
(作用及び効果)
実施形態に係る無線端末10によれば、制御部13は、無線LANへのステアリング条件が満たされた場合に、移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(例えば、“move−traffic−to−WLAN indication”)を通知する。これによって、ソース無線基地局が無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を維持してしまう事態が抑制され、ソース無線基地局から無線端末10に対するPDCCHの通知も抑制される。ひいては、移動通信網から無線LANに対する切替処理が行われた場合において、無線端末10による不要なPDCCHの監視を抑制することができる。
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
変更例1では、無線端末10(制御部13)は、ソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、無線LANを構成するターゲットアクセスポイントを示す情報を通知する。ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイントに対して、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を通知する。ターゲットアクセスポイントは、無線LANから移動通信網に接続先が切り替えられる場合に、移動通信網に設けられるターゲット無線基地局に対して、無線端末10のコンテキスト情報を通知する。ターゲット無線基地局は、第2切替処理における接続先を構成する無線基地局100である。
(通信方法)
以下において、変更例1に係る通信方法について説明する。図7及び図8は、変更例1に係る通信方法を示すシーケンス図である。
図7に示すように、ステップS20において、無線端末10の接続先は、移動通信網である。
ステップS21において、無線端末10は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。ここでは、判定結果がYESであるものとして説明を続ける。
ステップS22において、無線端末10は、ソース無線基地局(ここでは、無線基地局100)に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)の通知態様及び通知内容は、実施形態と同様である。無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)は、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)の識別情報(例えば、SSID;Service Set Identifier)を含む。
ステップS23において、ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)に対して、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を通知する。ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイントに対して、無線端末10のコンテキスト情報を通知した後、所定時間経過後に該コンテキスト情報を破棄してもよい。ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイントに対して、無線端末10のコンテキスト情報を通知した後、該コンテキスト情報を維持する場合は、該コンテキスト情報に対応した無線端末(ここでは無線端末10)に対するPDCCHのためのリソース割当てを抑制(停止)してもよい。
ステップS24において、無線端末10は、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理を行う。
ステップS25において、無線端末10の接続先は、無線LANである。なお、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理がトラフィックの単位毎に行われるケースにおいては、トラフィックの一部の接続先が既に無線LANに切り替えられた状態において、残りのトラフィックの一部又は全部の接続先を無線LANに切り替えてもよい。トラフィックの単位は、上述したように、無線端末10の接続相手を示すAPN(Access Point Name)であってもよく、無線ベアラであってもよい。
続いて、図8に示すように、ステップS26において、無線端末10は、所定期間に亘って第2切替処理を行う条件(移動通信網へのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。ここでは、判定結果がYESであるものとして説明を続ける。
ステップS27において、無線端末10は、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)に対して、移動通信網へのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。このようなケースにおいて、無線端末10は、移動通信網へのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)に加えて、第2切替処理における接続先(ターゲット無線基地局)を識別する情報を通知することが好ましい。
ステップS28において、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)は、移動通信網に設けられるターゲット無線基地局(ここでは、無線基地局100)に対して、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を通知する。
ステップS29において、無線端末10は、無線LANから移動通信網に接続先を切り替える第2切替処理を行う。
ステップS30において、無線端末10の接続先は、移動通信網である。
なお、図7及び図8に示す例では、第2切替処理におけるターゲット無線基地局が第1切替処理におけるソース無線基地局と同じであるケースを例示した。しかしながら、変更例1はこれに限定されるものではない。第2切替処理におけるターゲット無線基地局は、第1切替処理におけるソース無線基地局と異なっていてもよい。
(作用及び効果)
変更例1に係る通信システム1によれば、ソース無線基地局は、ターゲットアクセスポイントに対して、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を通知する。これによって、移動通信網及び無線LANにおいて、無線端末10のコンテキスト情報を利用できる。ひいては、移動通信網及び無線LANの双方で共有可能な識別情報として、無線端末10のコンテキスト情報を利用することができる。
変更例1に係る通信システム1によれば、ターゲットアクセスポイントは、ターゲット無線基地局に対して、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を通知する。従って、ターゲット無線基地局において、無線端末10のコンテキスト情報の設定等の処理を省略することができる。
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
具体的には、実施形態では、無線端末10(制御部13)は、ソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を直接的に送信する。
これに対して、変更例2では、無線端末10(制御部13)は、所定ノードを経由して、ソース無線基地局に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。所定ノードは、ソース無線基地局よりも上位に設けられるMME、移動通信網と無線LANとのインタフェースを構成する無線LANゲートウェイ、或いは、無線LANを構成するターゲットアクセスポイントである。なお、所定ノードがMME又は無線LANゲートウェイである場合には、上述したNASレイヤが無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。一方で、所定ノードがターゲットアクセスポイントである場合には、無線LANを処理する機能ブロックが無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。
さらに、変更例2では、ソース無線基地局は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)の受信に応じて、ソース無線基地局と無線端末10との間の接続の解放を指示するメッセージ(例えば、RRC Connection Release)を無線端末10に送信する。
(通信方法)
以下において、変更例2に係る通信方法について説明する。図9は、変更例2に係る通信方法を示すシーケンス図である。
図9に示すように、ステップS40において、無線端末10の接続先は、移動通信網である。
ステップS41において、無線端末10は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。ここでは、判定結果がYESであるものとして説明を続ける。
ステップS42において、無線端末10は、所定ノード300に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。
ステップS43において、所定ノード300は、ソース無線基地局(ここでは、無線基地局100)に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。
ステップS44において、ソース無線基地局は、ソース無線基地局と無線端末10との間の接続の解放を指示するメッセージ(例えば、RRC Connection Release)を無線端末10に送信する。ソース無線基地局は、ソース無線基地局と無線端末10との間の接続の解放を指示するメッセージを無線端末10に送信した後、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を維持していたならば、所定時間経過後に無線端末10のコンテキスト情報を破棄してもよい。
ステップS45において、無線端末10は、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理を行う。
ステップS46において、無線端末10の接続先は、無線LANである。
(作用及び効果)
変更例2に係る通信システム1によれば、ソース無線基地局は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)の受信に応じて、ソース無線基地局と無線端末10との間の接続(RRC接続)の解放を指示するメッセージ(例えば、RRC Connection Release)を無線端末10に送信する。これによって、第1切替処理に伴ってRRC接続が確実に解放されるため、無線端末10による不要なPDCCHの監視を回避することができる。
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
具体的には、実施形態では、無線端末10(制御部13)は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。
これに対して、変更例3では、無線基地局100(制御部120)は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。
詳細には、無線基地局100(LTE無線通信部110)は、無線LANから受信する信号を測定すべき旨を示す測定設定情報(Config)を無線端末10に送信する。変更例3では、測定設定情報は、無線端末10が測定すべき無線LAN側の第2情報の種別(例えば、RSSI)を指定する情報を含む。測定設定情報は、無線端末10が測定すべき移動通信網側の第1情報の種別を指定する情報を含んでもよい。無線基地局100(LTE無線通信部110)は、測定設定情報によって指定された情報の測定報告(Report)を無線端末10から受信する。測定報告(Report)は、少なくとも、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)の識別情報(例えば、SSID;Service Set Identifier)を含む。変更例3では、測定報告(Report)は、無線LAN側の第2情報の測定結果(例えば、RSSI)を含む。測定報告(Report)は、移動通信網側の第1情報の測定結果を含んでもよい。
無線基地局100(制御部120)は、測定報告(Report)に基づいて、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。
無線基地局100(LTE無線通信部110)は、無線LANへのステアリング条件が満たされている旨を示す情報(Indication)を無線端末10に通知することが好ましい。或いは、無線基地局100(LTE無線通信部110)は、移動通信網から無線LANに対する接続先の切替えを指示する情報(Indication)を無線端末10に通知してもよい。
無線基地局100(制御部120)は、無線LANへのステアリング条件が満たされた場合には、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄する。このようなケースにおいて、無線基地局100(制御部120)は、無線LANへのステアリング条件が満たされてから一定期間が経過した際に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄してもよい。或いは、無線基地局100(制御部120)は、上述した情報(Indication)を通知してから一定期間が経過した際に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄してもよい。
さらに、第1切替処理がトラフィックの単位毎に行われるケースにおいては、無線基地局100(制御部120)は、全てのトラフィックの接続先が無線LANに切り替わった場合に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄することに留意すべきである。言い換えると、無線基地局100(制御部120)は、一部のトラフィックの接続先が無線LANに切り替わっても、残りのトラフィックの接続先が移動通信網である場合には、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を維持する。
また、無線基地局100(制御部120)は、無線LANへのステアリング条件が満たされた場合において、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄せずに維持する場合には、該コンテキスト情報に対応した無線端末(この場合は無線端末10)に対するPDCCHのためのリソース割り当てを抑制(停止)してもよい。
なお、移動通信網側の第1情報は、受信信号の信号レベル(RSRP;Reference Signal Received Power)の測定結果(RSRPmeas)及び受信信号の信号品質(RSRQ;Reference Signal Received Quality)の測定結果(RSRQmeas)である。無線LAN側の第2情報は、例えば、無線LANのチャネル利用値、無線LANのバックホール値、受信信号の信号強度(RSSI;Received Signal Strength Indicator)である。
(通信方法)
以下において、変更例3に係る通信方法について説明する。図10は、変更例3に係る通信方法を示すシーケンス図である。
図10に示すように、ステップS50において、無線端末10の接続先は、移動通信網である。
ステップS51において、無線基地局100は、無線LANから受信する信号を測定すべき旨を示す測定設定情報(Config)を無線端末10に送信する。変更例3では、測定設定情報は、無線端末10が測定すべき無線LAN側の第2情報の種別(例えば、RSSI)を指定する情報を含む。測定設定情報は、無線端末10が測定すべき移動通信網側の第1情報の種別を指定する情報を含んでもよい。
ステップS52において、無線端末10は、測定設定情報によって指定された情報の測定報告(Report)を無線基地局100に送信する。測定報告(Report)は、少なくとも、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)の識別情報(例えば、SSID)を含む。変更例3では、測定報告(Report)は、無線LAN側の第2情報の測定結果(例えば、RSSI)を含む。測定報告(Report)は、移動通信網側の第1情報の測定結果を含んでもよい。
ステップS53において、無線基地局100は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。ここでは、判定結果がYESであるものとして説明を続ける。
ステップS54において、無線基地局100は、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)に対して、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を通知する。
ステップS55において、無線基地局100は、無線LANへのステアリング条件が満たされている旨を示す情報(Indication)を無線端末10に通知する。或いは、無線基地局100は、移動通信網から無線LANに対する接続先の切替えを指示する情報(Indication)を無線端末10に通知してもよい。
ステップS56において、無線端末10は、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理を行う。
ここで、無線基地局100は、無線LANへのステアリング条件が満たされてから一定期間が経過した際に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄してもよい。或いは、無線基地局100は、上述した情報(Indication)を通知してから一定期間が経過した際に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄してもよい。すなわち、無線基地局100は、無線端末10によって第1切替処理が行われた後に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄することが好ましい。なお、無線基地局100は、無線LANへのステアリング条件が満たされた場合において、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を維持する場合には、該コンテキスト情報に対応した無線端末(この場合は無線端末10)に対するPDCCHのためのリソース割り当てを抑制(停止)してもよい。
ステップS57において、無線端末10の接続先は、無線LANである。なお、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理がトラフィックの単位毎に行われるケースにおいては、トラフィックの一部の接続先が既に無線LANに切り替えられた状態において、残りのトラフィックの一部又は全部の接続先を無線LANに切り替えてもよい。トラフィックの単位は、上述したように、無線端末10の接続相手を示すAPN(Access Point Name)であってもよく、無線ベアラであってもよい。
このようなケースにおいて、無線基地局100は、全てのトラフィックの接続先が無線LANに切り替わった場合に、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄することに留意すべきである。言い換えると、無線基地局100(制御部120)は、一部のトラフィックの接続先が無線LANに切り替わっても、残りのトラフィックの接続先が移動通信網である場合には、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を維持する。
(作用及び効果)
変更例3では、無線基地局100は、無線LANから受信する信号を測定すべき旨を示す測定設定情報(Config)を無線端末10に送信するとともに、ターゲットアクセスポイント(ここでは、アクセスポイント200)の識別情報(例えば、SSID)を少なくとも含む測定報告(Report)を無線端末10から受信する。無線基地局100(制御部120)は、測定報告(Report)に基づいて、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。
これによって、ソース無線基地局が無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄することができるため、無線端末10のコンテキスト情報が維持してしまう事態が抑制され、ソース無線基地局から無線端末10に対するPDCCHの通知も抑制される。ひいては、移動通信網から無線LANに対する切替処理が行われた場合において、無線端末10による不要なPDCCHの監視を抑制することができる。
[変更例4]
以下において、実施形態の変更例4について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
具体的には、変更例3では、測定報告(Report)は、アクセスポイント200の識別情報(例えば、SSID)に加えて、無線LAN側の第2情報の測定結果(例えば、RSSI)を含む。
これに対して、変更例4では、測定報告(Report)は、アクセスポイント200の識別情報(例えば、SSID)のみを含む。
詳細には、無線基地局100(制御部120)は、アクセスポイント200の推定スループットを算出するための情報をアクセスポイント200から予め取得する。続いて、無線基地局100(制御部120)は、測定報告(Report)に含まれるアクセスポイント200の識別情報(例えば、SSID)に基づいて、アクセスポイント200を特定するとともに、特定されたアクセスポイント200の推定スループットを算出する。無線基地局100(制御部120)は、アクセスポイント200の推定スループットに基づいて、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。
ここで、アクセスポイント200の推定スループットを算出するための情報は、“BSS Load”、“UE Average data rate”、“BSS Average Access Delay/BSS AC Access Delay”、“WLAN Metrics”などである。これらの情報の詳細については、例えば、3GPP TR37.870のセクション5.1.2「Parameters exchanged from the WLAN to 3GPP nodes」を参照すべきある。
無線基地局100は、例えば、以下の式に従ってスループットを算出する。
推定スループット=min{(WLAN最大スループット[bps])/(BSSload[%]),(WANMetrics[bps])}
[変更例5]
以下において、実施形態の変更例5について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
具体的には、実施形態では、第1切替処理における接続先(ターゲットアクセスポイント)は、無線端末10によって選択される。
これに対して、変更例5では、第1切替処理における接続先(ターゲットアクセスポイント)は、無線端末10及び無線基地局100の協調によって選択される。
(通信方法)
以下において、変更例5に係る通信方法について説明する。図11は、変更例5に係る通信方法を示すシーケンス図である。
図11に示すように、ステップS60において、無線端末10の接続先は、移動通信網である。
ステップS61において、無線端末10は、所定期間に亘って第1切替処理を行う条件(無線LANへのステアリング条件)が満たされているか否かを判定する。ここでは、判定結果がYESであるものとして説明を続ける。
ステップS62において、無線端末10は、ソース無線基地局(ここでは、無線基地局100)に対して、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)を通知する。なお、変更例5においては、無線LANへのステアリング条件が満たされても、ステップS65(第1切替処理)が直ちに行われないことに留意すべきである。
変更例5においては、無線端末10が接続可能な無線LAN(すなわち、アクセスポイント200)として複数のアクセスポイント200が存在しており、複数の無線LANについて、無線LANへのステアリング条件が満たされるケースを例示する。
このようなケースにおいて、ステップS62において、無線端末10は、ソース無線基地局(ここでは、無線基地局100)に対して、無線LANへのステアリング条件を満たす複数の無線LANの識別情報(WLAN ID或いはSSID)のリスト(以下、WLANリスト)を含む情報(Indication)を通知する。WLANリストに含まれる複数の無線LAN(アクセスポイント200)には、優先順位が付与されていることが好ましい。優先順位は、ユーザのプリファレンスによって付与されていてもよく、RSSIが大きい順に付与されていてもよい。
ステップS63において、無線基地局100は、WLANリストに含まれる複数の無線LAN(アクセスポイント200)のそれぞれについて、推定スループットを算出する。推定スループットの算出方法は、上述した変更例4と同様である。
ステップS64において、無線基地局100は、無線端末10に対して、第1切替処理における接続先(ターゲットアクセスポイント)を含む応答情報(Response)を送信する。応答情報(Response)は、複数の無線LAN(ターゲットアクセスポイント)の接続先リストを含んでもよい。接続先リストに含まれる複数の無線LAN(ターゲットアクセスポイント)には、優先順位が付与されていることが好ましい。優先順位は、推定スループットが大きい順に付与されていてもよい。或いは、優先順位は、ステップS63で算出された推定スループットに加えて、ステップS62で受信するWLANリストに含まれる複数の無線LAN(アクセスポイント200)に付与された優先順位に基づいて付与されてもよい。
ステップS65において、無線端末10は、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理を行う。ここで、応答情報(Response)が複数の無線LAN(ターゲットアクセスポイント)の接続先リストを含む場合には、無線端末10は、優先順位に従って接続先(ターゲットアクセスポイント)を決定するとともに、決定された接続先(ターゲットアクセスポイント)に対して接続先を切り替える第1切替処理を行う。
ステップS66において、無線端末10の接続先は、無線LANである。なお、移動通信網から無線LANに接続先を切り替える第1切替処理がトラフィックの単位毎に行われるケースにおいては、トラフィックの一部の接続先が既に無線LANに切り替えられた状態において、残りのトラフィックの一部又は全部の接続先を無線LANに切り替えてもよい。トラフィックの単位は、上述したように、無線端末10の接続相手を示すAPN(Access Point Name)であってもよく、無線ベアラであってもよい。
なお、変更例5においては、接続先リストに含まれる複数の無線LAN(ターゲットアクセスポイント)の優先順位は、ステップS63で算出される推定スループットに基づいて付与される。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。接続先リストに含まれる複数の無線LANの優先順位は、無線LANの種類に基づいて定められてもよい。無線LANの種類は、例えば、無線基地局100が設けられる移動通信網と無線LANとの提携関係の有無に基づいて定められてもよい。このようなケースにおいては、ステップS63の処理は省略されてもよい。
また、第1切替処理における接続先(ターゲットアクセスポイント)を無線端末10及び無線基地局100の協調によって選択する協調スキームを適用するか否かを移動通信網が選択してもよい。例えば、ステップS60において、無線基地局100は、協調スキームを適用するか否かを示す情報を無線端末10に通知してもよい。協調スキームが適用される場合には、第1切替処理における接続先(ターゲットアクセスポイント)の選択については変更例5(図11)の手順が適用される。一方で、協調スキームが適用されない場合には、第1切替処理における接続先(ターゲットアクセスポイント)については実施形態又は変更例1(図6又は図7)の手順が適用される。
[その他の実施形態]
上述した実施形態は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態において、ソース無線基地局は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)の受信に応じて、ソース無線基地局と無線端末10との間の接続(RRC接続)の解放を指示するメッセージ(例えば、RRC Connection Release)を無線端末10に送信してもよい。
実施形態において、ソース無線基地局は、無線LANへのステアリング条件が満たされた旨を示す情報(Indication)の受信に応じて、無線端末10のコンテキスト情報(UE Context)を破棄してもよい。
実施形態では、所定期間に亘って条件が満たされるケースについて説明したが、このようなケースにおいて、所定期間中に条件を満たさない状態が一時的に存在したとしても、所定期間の全体に亘って条件を満たすと判断してもよい。
無線端末10及び無線基地局100が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、無線端末10及び無線基地局100が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
実施形態では、移動通信網としてLTEを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。移動通信網は、通信キャリアによって提供されるネットワークであればよい。従って、移動通信網は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)であってもよく、GSM((登録商標)global system for mobile communications)であってもよい。
[相互参照]
日本国特許出願第2014−240647号(2014年11月27日出願)の全内容が、参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、通信分野において有用である。

Claims (13)

  1. 無線端末であって、
    移動通信網から無線LANに接続先を切り替える切替処理を行う制御部と、
    前記切替処理を行う条件が満たされた場合に、前記移動通信網に設けられたソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知する通知部とを備え
    前記制御部は、前記切替処理を行うか否かの判定に用いる判定パラメータに基づいて、前記切替処理を行う条件が満たされたか否かを判定し、
    前記判定パラメータは、前記移動通信網から個別に通知される個別パラメータ又は前記移動通信網から報知される報知パラメータであり、
    前記通知部は、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報に加えて、前記判定パラメータとして前記個別パラメータ又は前記報知パラメータのいずれが用いられたかを示す情報を通知することを特徴とする無線端末。
  2. 前記通知部は、RRCメッセージを用いて、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記通知部は、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報に加えて、前記切替処理の対象であるトラフィックの単位を示す情報を通知することを特徴とする請求項2に記載の無線端末。
  4. 前記通知部は、前記切替処理の対象であるトラフィックの単位毎に、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知することを特徴とする請求項2に記載の無線端末。
  5. 前記通知部は、PDCPプロトコルデータユニットを用いて、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  6. 前記通知部は、RLCプロトコルデータユニットを用いて、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  7. 前記通知部は、MACプロトコルデータユニットを用いて、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  8. 前記通知部は、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報に加えて、前記無線LANを構成するターゲットアクセスポイントを示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  9. 前記無線LANに設けられるアクセスポイントを示す情報は、前記ターゲットアクセスポイントが移動アクセスポイント又は固定アクセスポイントのいずれであるかを示す情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の無線端末。
  10. 前記通知部は、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報に加えて、前記判定パラメータの値を示す情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  11. 通信システムであって、
    移動通信網から無線LANに接続先を切り替える切替処理を行う無線端末と、
    前記移動通信網に設けられるソース無線基地局とを備え、
    前記無線端末は、
    前記切替処理を行う条件が満たされた場合に、前記ソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知し
    前記切替処理を行うか否かの判定に用いる判定パラメータに基づいて、前記切替処理を行う条件が満たされたか否かを判定し、
    前記判定パラメータは、前記移動通信網から個別に通知される個別パラメータ又は前記移動通信網から報知される報知パラメータであり、
    前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報に加えて、前記判定パラメータとして前記個別パラメータ又は前記報知パラメータのいずれが用いられたかを示す情報を通知することを特徴とする通信システム。
  12. 前記無線端末は、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報に加えて、前記無線LANを構成するターゲットアクセスポイントを示す情報を通知し、
    前記ソース無線基地局は、前記ターゲットアクセスポイントに対して、前記無線端末のコンテキスト情報を通知し、
    前記ターゲットアクセスポイントは、前記無線LANから前記移動通信網に接続先が切り替えられる場合に、前記移動通信網に設けられるターゲット無線基地局に対して、前記無線端末のコンテキスト情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  13. 前記無線端末は、所定ノードを経由して、前記ソース無線基地局に対して、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を通知し、
    前記所定ノードは、前記ソース無線基地局よりも上位に設けられるMME、前記移動通信網と前記無線LANとのインタフェースを構成する無線LANゲートウェイ、或いは、前記無線LANを構成するターゲットアクセスポイントであり、
    前記所定ノードは、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報を前記ソース無線基地局に通知し、
    前記ソース無線基地局は、前記切替処理を行う条件が満たされた旨を示す情報の受信に応じて、前記ソース無線基地局と前記無線端末との間の接続の解放を指示するメッセージを前記無線端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
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