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JP6607766B2 - 液封式電動機およびこれに用いられるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法 - Google Patents

液封式電動機およびこれに用いられるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電源ケーブルからの通電によって回転する主軸を備えた液封式電動機、および、このような液封式電動機に用いられるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法に関する。
液封式電動機は内部に水などの液体が封入されている。また、液封式電動機の内部にあるコイルには、外部からブラケットを貫通して、ゴムで被覆された電源ケーブルが接続される。そのため、ブラケットと電源ケーブルとの間から液体が漏れないようにする必要がある。
図9は、従来の液封式電動機におけるブラケット91および電源ケーブル92周りの断面図である。ブラケット91には貫通孔91aが設けられ、この貫通孔91aに電源ケーブル92が貫通している。ブラケット91と電源ケーブル92との間には、液体が漏れるのを防ぐためのゴム製パッキン93が設けられる。より詳しくは、パッキン93を上下から金属製のパッキン押さえ94で挟み込み、ケーブル支持金具95をボルト96で締め込んでパッキン93を圧縮させる。これにより、パッキン93と電源ケーブル92との接触面に圧迫力が生じ、シール機能が実現される。
実開昭61−65854号公報 実開昭59−176356号公報
パッキン93および電源ケーブル92の被覆はともにゴム製であるため、経年劣化により硬化したり永久歪変形したりして、パッキン93と電源ケーブル92との接触面に生じる圧迫力が低下するおそれがある。ゴムは低温で収縮するため、経年劣化と相俟って液封式電動機の内部に封入された液体が漏れるおそれがある。
また、電源ケーブル92の、パッキン93と接触して圧迫力を受けていた部分は徐々に細く変形してしまう。そのため、メンテナンスなどにより液封式電動機を分解して電源ケーブル92を外して再度組み立てる際に、同じ圧迫力を得るのは難しい。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、電源ケーブルの劣化を抑えることが可能な液封式電動機、および、これに用いられるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、内部に液体が封入されており、貫通孔が設けられた筐体と、前記筐体の内部に設けられた主軸と、前記筐体の内部に設けられ、前記主軸を回転させるためのコイルと、前記貫通孔を貫通し、前記コイルに通電するための、樹脂製の被覆を有する電源ケーブルと、前記貫通孔の少なくとも一部と対向する位置において前記電源ケーブルの周囲に設けられた樹脂製の固定部材と、前記固定部材の周囲に設けられ、前記固定部材と一体化して固定された金属製のスリーブと、前記スリーブの周囲に設けられたパッキンと、を備える液封式電動機が提供される。
このような構成によれば、樹脂製の電源ケーブルの周囲に金属製のスリーブを設け、その周囲にパッキンを設ける。そのため、パッキンは直接電源ケーブルには接触せず、電源ケーブルが細くなって劣化するのを抑えることができる。また、固定部材も電源ケーブルと同様に樹脂製にするため、固定部材が電源ケーブルから剥離するのを抑えることができる。
前記固定部材の端部は、前記筐体の内部に向かって細くなるテーパ状であるのが望ましい。
このような構成によれば、固定部材に対する液体の圧力が電源ケーブル側に向くため、さらに固定部材が電源ケーブルから剥離しにくくなる。
前記パッキンとは異なる位置において、前記スリーブに嵌められたシール部材を備えるのが望ましい。
このような構成によれば、仮にパッキンの圧迫力が低下した場合でも、シール部材によって液体が漏れるのを抑えることができる。
前記パッキン上に設けられたパッキン押さえ部材と、前記パッキン押さえ部材上に設けられ、前記電源ケーブルを支持するケーブル支持部材と、を備え、前記パッキン押さえ部材には、前記パッキンの上部から前記パッキン押さえ部材側に空気が通ることができる隙間があり、前記ケーブル支持部材には、前記パッキン押さえ部材の隙間を通して前記ケーブル支持部材の外側に空気が通ることができる孔が設けられるのが望ましい。
このような構成によれば、空気の通り道があるため、ケーブル支持部材を設置する際の作業性が向上する。
前記電源ケーブルおよび前記固定部材は同じ樹脂製であるのが望ましい。
これにより、電源ケーブルと固定部材との固着性を良くすることができる。
本発明の別の態様によれば、液封式電動機に用いられる、スリーブ付き電源ケーブルを製造する方法であって、樹脂製の被覆を有する電源ケーブルに熱硬化性樹脂を巻く工程と、前記熱硬化性樹脂の外側に金属製の前記スリーブを嵌める工程と、前記スリーブの一端をラップするよう、さらなる熱硬化性樹脂を前記電源ケーブルに巻く工程と、前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程と、を備えるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法が提供される。
これにより、電源ケーブルが液封式電動機に用いられた場合に、電源ケーブルが劣化するのを押さえられる。
パッキンが直接電源ケーブルに接触しないため、電源ケーブルの劣化を抑えられる。
液封式電動機100の概略断面図。 反負荷側ブラケット2および電源ケーブル12周辺の拡大図。 ケーブル支持金具21の下面を示す図。 パッキン押さえ板22を上方から見た図。 本実施形態にかかるスリーブ14付き電源ケーブル12の製造法を示す工程図。 各工程を説明する図。 各工程を説明する図。 各工程を説明する図。 従来の液封式電動機におけるブラケット91および電源ケーブル92周りの断面図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、液封式電動機100の概略断面図である。液封式電動機100は、筐体100aを形成する筒状のフレーム1と、その上部および下部にそれぞれ設けられた反負荷側ブラケット2および負荷側ブラケット3とを備えており、筐体100a内に、水などの液体4が封入されている。なお、液封式電動機100は水中に配置され得るものである。
また、液封式電動機100は、コイル5が巻回されたステータコア6と、ロータコア7と、主軸8とを備えている。ステータコア6はフレーム1の内面に取り付けられる。ロータコア7は筐体100aの内部にあって主軸8の周囲に固定され、ステータコア6の中央に回転自在に設けられる。
主軸8の一端(図の下方)は負荷側ブラケット3に設けられた孔を貫通し、ポンプなどの負荷(不図示)に接続される。負荷側ブラケット3に設けられた孔と主軸8との間は、メカニカルシール9aが内部に配設されたメカニカルシールボックス9およびオイルシール9’aを配設されたシールハウジング9’によってシールされる。
主軸8の上方において、液体用ホース10が反負荷側ブラケット2に取付けられており、電動機本体用の地上タンク(不図示)に接続される。また、液体用ホース10とは異なる位置において、液体用ホース11が反負荷側ブラケット2を貫通しており、メカ室用の地上タンク(不図示)に接続される。これら液体用ホース10,11を通って内部の液体4が地上タンクに排出されることができ、内部の液体4の熱膨張を吸収する役割を担っている。
なお、このような液体用ホース10,11を設ける代わりに、収縮可能なダイヤフラムを設けて、液体4の熱膨張を吸収するようにしてもよい。
また、液封式電動機100は外部から反負荷側ブラケット2の貫通孔2aを貫通してコイル5に接続される電源ケーブル12を備えている。電源ケーブル12はゴムなど樹脂製の被覆を有しており、典型的にはクロロプレンシースキャブタイヤケーブルである。この電源ケーブル12からコイル5に通電されることによって、ロータコア7が主軸8とともに回転する。
図2は、反負荷側ブラケット2および電源ケーブル12周辺の拡大図である。同図(a)は電源ケーブル12の中心を通る断面図であり、同図(b)は電源ケーブル12を手前から見た図である。液封式電動機100は、パッキン13と、スリーブ14と、固定部材15とを備えている。また、電源ケーブル12はゴム製の被覆12aを有する。図示のようにスリーブ14付きの電源ケーブル12を用いる点に、本実施形態の特徴の1つがある。
反負荷側ブラケット2の貫通孔2aには、環状のパッキン13が設けられる。なお、図2では2つのパッキン13を描いているが、その数に特に制限はない。本実施形態では、パッキン13と電源ケーブル12とが直接は接触しない。すなわち、パッキン13と電源ケーブル12との間には、円筒状のスリーブ14と、スリーブ14を位置決めする固定部材15とが設けられ、パッキン13はスリーブ14と接触している。スリーブ14は金属製である。固定部材15は望ましくはゴムなどの樹脂製であり、さらに望ましくは電源ケーブル12を被覆するゴムと同じ材料である。
固定部材15は、電源ケーブル12とスリーブ14との間の空間部分を充填する空間部充填部分15aと、その下部に設けられたスリーブ受け部分15bとを有する。空間部充填部分15aおよびスリーブ受け部分15bの内面は電源ケーブル12に接触している。スリーブ14は固定部材15における空間部充填部分15aとパッキン13との間に設けられる。言い換えると、スリーブ14は固定部材15を介して電源ケーブル12に嵌められ固定されている。
ここで、スリーブ14の内面は、すり鉢状であるのが望ましい。ゴム表面に金属スリーブを挿入するには摩擦が大きく困難である。スリーブ14の内面を端面ボス部側が大径とするすり鉢状とし、空間部充填部分15aの形状をスリーブ14の内面形状に合わせて成形することで作業性およびスリーブ14と空間部充填部分15aの密着性が向上する。
スリーブ14の底面は固定部材15におけるスリーブ受け部分15bによってスリーブ14の内面と空間部充填部分15aの境界面を保護するとともに、スリーブ14の下部側面はスリーブ受け部分15bによって挟まれ、スリーブ14が固定部材15と一体化される。
言い換えると、固定部材15の空間部充填部分15aは、貫通孔2aと対向する位置において、電源ケーブル12の周囲に設けられ固定される。また、スリーブ14は固定部材15の周囲に設けられ、固定部材15のスリーブ受け部分15bと一体化して固定される。そして、パッキン13はスリーブ14の周囲に設けられる。ここで、電源ケーブル12は固定部材15と接触しており、固定部材15はスリーブ14と接触しており、スリーブ14はパッキン13と接触している。
このように電源ケーブル12が直接パッキン13と接触しないよう、金属製のスリーブ14で電源ケーブル12を保護する。そのため、電源ケーブル12が細くなるなどの劣化を抑えることができる。そして、スリーブ14とパッキン13とが接触していることで、両者の間から液体4が漏れるのを抑えることができる。
仮に固定部材15の材料をエポキシ樹脂など電源ケーブル12とは硬度差が大きいものを用いると、液体4からの圧力によって固定部材15が電源ケーブル12から剥離してしまうことが考えられる。しかしながら、固定部材15も電源ケーブル12の被覆12aと同様にゴム製(さらに望ましくは同じ材質)とすることで両者の硬度差が小さくなり、電源ケーブル12の被覆12aと固定部材15とを強固に接着できる。
また、スリーブ受け部分15bの下部が平坦(水平)であると、その平坦な面に液体4からの応力が集中し、固定部材15が電源ケーブル12から剥離してしまうことが考えられる。そこで、図2(a)に示すように、スリーブ受け部分15bの下端部が、液封式電動機100の内部(下方)に向かって細くなるように傾斜したテーパ状であるのが望ましい。これにより、液体4からの圧力が電源ケーブル12側に向くため、電源ケーブル12と固定部材15とを強固に接着できる。なお、スリーブ受け部分15bの下部は、その角から傾斜していてもよいし、同図に示すように下面の途中から傾斜していてもよい。
反負荷側ブラケット2および電源ケーブル12周辺の構造について、より詳しく説明する。液封式電動機100は、例えばステンレス製のパッキンボックス16と、例えばゴム製のOリング17〜19と、ボルト20と、ケーブル支持金具21(ケーブル支持部材)と、例えばステンレス製のパッキン押さえ板22(パッキン押さえ部材)と、プラグ23と、ボルト24とをさらに備えている。
パッキンボックス16は、その底面の一部がスリーブ14の下部ボス部端面と接触しており、電源ケーブル12、スリーブ14および固定部材15が貫通孔2aから抜けるのを防ぐ役割も果たしている。また、パッキンボックス16の外側側面は反負荷側ブラケット2と接触している。Oリング17は、反負荷側ブラケット2と、パッキンボックス16と接触する角との間に設けられ、両者の間から液体4が漏れるのを抑える。
このようなパッキンボックス16にパッキン13が収容されている。反負荷側ブラケット2まで達するボルト20をパッキンボックス16に締め込むことで、パッキンボックス16と反負荷側ブラケット2とが固定され、結果としてパッキン13が適切に位置決めされる。
更にパッキンボックス16の貫通孔は、スリーブ14と嵌め合い構造にあるといえる。そこで、パッキンボックス16の貫通孔内面にOリング19を配置すると更なるシール性の向上が見込まれる。
なお、シール部材としてOリング19を配置する場合、パッキン13がなくてもよい。また、Oリング19を設けない場合でも、パッキン13に代えてシール部材としてOリングを用いてもよい。
また、電源ケーブル12を支持するケーブル支持金具21がパッキン押さえ板22上に設けられる。パッキンボックス16まで達するボルト24をケーブル支持金具21に締め込むことで、ケーブル支持金具21とパッキンボックス16とが固定される。
スリーブ14はパッキン13より高い位置(液封式電動機100の外側)まで延びており、その外側側面の上部はケーブル支持金具21と嵌め合い構造になっている。そこで、ケーブル支持金具21の内側のスリーブ14との嵌め合い位置において、Oリング18aをシール部材として配設しスリーブ14に嵌める。さらに、パッキンボックス16とケーブル支持金具21の嵌め合い位置にOリング18bをケーブル支持金具21の外側に嵌める。これにより、パッキン13が経年劣化して圧迫力が低下した場合でも液体4が漏れるのを防げる。
Oリング18a,18bを設ける場合、ボルト24でケーブル支持金具21を締め込んだり、分解したりするときのために、空気の通り道を確保するのが望ましい。そのために、ケーブル支持金具21には空気抜き孔21aが設けられる。
図3は、ケーブル支持金具21の下面を示す図である。ケーブル支持金具21の下面には、図2の空気抜き孔21aに連通した孔21cが形成されていたり(図3(a))、孔21cを通る凹んだ溝21bが周方向に形成されていたり(図3(b))する。
図4は、パッキン押さえ板22を上方から見た図である。パッキン押さえ板22は環状でもよいが、C型形状(図4(a))、2つ割りした形状(図4(b))、径方向に凹んだ溝を形成する形状(図4(c))、など、空気を通すための隙間22aがあるのが望ましい。この隙間22aを通って、パッキン13の上部からケーブル支持金具21側に空気が通ることができる。なお、パッキン押え板22の厚さは特に限定しないが、図4(a),(b)の部材は厚さ1〜2mm程度の薄板であってもよい。
ケーブル支持金具21における溝21bあるいは孔21cの下方に、パッキン押さえ板22における隙間22aが位置するよう、パッキン押さえ板22が配置される。ケーブル支持金具21に周方向の溝21bが設けられている場合(図3(b))、溝21bの一部が必ずパッキン押さえ板22における隙間22aの上方に位置する。一方、ケーブル支持金具21に孔21cのみの場合(図3(a))、孔21cの下方にパッキン押さえ板22における隙間22aが位置するよう精度よくパッキン押さえ板22を配置すればよい。
このようなパッキン押さえ板22およびケーブル支持金具21を用いることで、空気の通り道を確保できる。すなわち、パッキン押さえ板22の隙間22aと、ケーブル支持金具21の空気抜き孔21aとを通って、空気がケーブル支持金具21の外側に出ることができる。ボルト24でケーブル支持金具21を締め込んだ後、空気抜き孔21aにプラグ23を締めこんでおけばよい。
図5は、本実施形態にかかるスリーブ14付き電源ケーブル12の製造法を示す工程図であり、図6〜図8は各工程を説明する図である。まず、電源ケーブル12のスリーブ14が設けられる位置に生ゴム15a’を巻く(ステップS1)。この生ゴム15a’が固定部材15の空間部充填部分15aとなる。これにより図6に示す状態となる。なお、生ゴムとは加熱前の熱硬化性ゴム(熱硬化性樹脂)を言う。
続いて、生ゴム15a’の外側にスリーブ14を嵌める(ステップS2)。これにより図7に示す状態となる。
その後、一部がスリーブ14の下端をラップするよう、ステップS1で巻かれた生ゴム15a’より肉厚に生ゴム15b’をさらに巻く(ステップS3)。このとき、下方はテーパ状になるようにするのが望ましい。この生ゴム15b’が固定部材15のスリーブ受け部分15bとなる。これにより、図8に示す状態となる。
そして、型に入れて加熱することで生ゴム15a’,15b’が加硫成形して硬化する(ステップS4)。これにより、生ゴム15a’,15b’が固定部材15となる。以上により、スリーブ14付き電源ケーブル12ができる。その後は、この状態の電源ケーブル12を反負荷側ブラケット2の貫通孔2aに挿入すればよい。
このように、本実施形態では、ゴム製の被覆12aを有する電源ケーブル12の周囲に金属製のスリーブ14を設け、パッキン13が直接電源ケーブル12に接触しないようにする。そのため、電源ケーブル12の劣化を抑えることができる。また、スリーブ14を固定させる固定部材15を電源ケーブル12と同様にゴム製にするため、固定部材15が剥離するのを抑えることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 フレーム
2 反負荷側ブラケット
2a 貫通孔
3 負荷側ブラケット
4 液体
5 コイル
6 ステータコア
7 ロータコア
8 主軸
9 メカニカルシールボックス
9a メカニカルシール
9’ シールハウジング
9’a オイルシール
10,11 液体用ホース
12 電源ケーブル
12a 被膜
13 パッキン
14 スリーブ
15 固定部材
15a 空間部充填部分
15b スリーブ受け部分
15a’,15b’ 生ゴム
16 パッキンボックス
17〜19 Oリング
20 ボルト
21 ケーブル支持金具
21a 空気抜き孔
21b 溝
21c 孔
22 パッキン押さえ板
22a 隙間
23 プラグ
91 ブラケット
91a 貫通孔
92 電源ケーブル
93 パッキン
94 パッキン押さえ
95 ケーブル支持金具
100 液封式電動機
100a 筐体

Claims (6)

  1. 内部に液体が封入されており、貫通孔が設けられた筐体と、
    前記筐体の内部に設けられた主軸と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記主軸を回転させるためのコイルと、
    前記貫通孔を貫通し、前記コイルに通電するための、樹脂製の被覆を有する電源ケーブルと、
    前記貫通孔の少なくとも一部と対向する位置において前記電源ケーブルの周囲に設けられた樹脂製の固定部材と、
    前記固定部材の周囲に設けられ、前記固定部材と一体化して固定された金属製のスリーブと、
    前記スリーブの周囲に設けられたパッキンと、
    前記パッキン上に設けられたパッキン押さえ部材と、
    前記パッキン押さえ部材上に設けられ、前記電源ケーブルを支持するケーブル支持部材と、を備え、
    前記パッキン押さえ部材には、前記パッキンの上部から前記パッキン押さえ部材側に空気が通ることができる隙間があり、
    前記ケーブル支持部材には、前記パッキン押さえ部材の隙間を通して前記ケーブル支持部材の外側に空気が通ることができる孔が設けられる液封式電動機。
  2. 前記固定部材の端部は、前記筐体の内部に向かって細くなるテーパ状である、請求項1に記載の液封式電動機。
  3. 前記パッキンとは異なる位置において、前記スリーブに嵌められたシール部材を備える、請求項1または2に記載の液封式電動機。
  4. 前記電源ケーブルおよび前記固定部材は同じ樹脂製である、請求項1乃至3のいずれかに記載の液封式電動機。
  5. 液封式電動機に用いられる、スリーブ付き電源ケーブルを製造する方法であって、
    樹脂製の被覆を有する電源ケーブルに熱硬化性樹脂を巻く工程と、
    前記熱硬化性樹脂の外側に金属製の前記スリーブを嵌める工程と、
    前記スリーブの一端をラップするよう、さらなる熱硬化性樹脂を前記電源ケーブルに巻く工程と、
    型に入れて加熱することにより前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程と、を備えるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法。
  6. 液封式電動機に用いられる、スリーブ付き電源ケーブルを製造する方法であって、
    樹脂製の被覆を有する電源ケーブルに、硬化することによって前記被膜と同じ材質となる熱硬化性樹脂を巻く工程と、
    前記熱硬化性樹脂の外側に金属製の前記スリーブを嵌める工程と、
    前記スリーブの一端をラップするよう、さらなる熱硬化性樹脂を前記電源ケーブルに巻く工程と、
    前記熱硬化性樹脂を硬化させる工程と、を備えるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法。
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