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JP6606577B2 - Aidsを治療する為に有用な化合物 - Google Patents

Aidsを治療する為に有用な化合物 Download PDF

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Description

本発明は、スプライシングプロセスにおける変化からもたらされる疾患の治療の為に有用な組成物の調製の為の新規化合物に関する。
いくつかのインドール誘導体化合物、例えばエリプチシン誘導体及びアザエリプチシン誘導体など、は遺伝子発現における、特にはDNA複製における機能不全を訂正する為のインターカレートする分子として既に知られている。それらは、より特には、ガン、白血病、又はAIDSなどの疾患を処置することについて記載されている(特には、仏国特許出願公開第2627493号明細書、仏国特許出願公開第2645861号明細書、仏国特許出願公開第2436786号明細書を参照されたい)。
AIDSについての現在の処置に関し、HIVに感染した患者におけるウィルス負荷を減少することを目的とした種々のアプローチは、ウィルスの逆転写酵素又はウィルスタンパク質成熟に関与するプロテアーゼの酵素活性を阻害することが意図された分子を利用する。逆転写酵素阻害剤に関して、これらは、本質的にヌクレオシド的(NRTIs)、非ヌクレオシド的(NNRTIs)、又はヌクレオチド的である。これらの化合物を使用する目的は、レトロウィルスゲノムのDNAコピーが生成されることを防ぐこと、及び、結果的に、宿主細胞のゲノムへと組み込まれることを防ぐことである。プロテアーゼ阻害剤(PI)は、ウィルスタンパク質の適切な成熟を阻害し、そして、変化された感染能を有する不完全な粒子の生成を引き起こす。ウィルスが細胞へ侵入することを防ぐ能力について用いられる抗レトロウィルス化合物の他の種類もある。これらの侵入阻害剤は、ウィルスの糖タンパク質gp41又はgp120とCD4細胞の膜との融合を阻害するペプチド又はHIV細胞コレセプターCCR5及びCXCR4を標的とする分子でありうる。HIVインテグラーゼに似ている細胞タンパク質の不在も、この酵素活性を阻害する新規抗HIV分子を開発する為に利用されている。多くのインテグラーゼ阻害剤が臨床試験フェーズにあるが、いずれの分子もいまだ市場で利用可能でない。
細胞内スプライシングプロセスは、プレメッセンジャーRNA中のイントロンを除外して、細胞の翻訳機構により用いられうる成熟メッセンジャーRNAを作ることからなる(SHARP, Cell, vol. 77, p. 805-815, 1994)。オルタナティブスプライシングの場合、同じ前駆体が、異なる機能を有するタンパク質をコードするメッセンジャーRNAの源となりうる(BLACK, Annu. Rev. Biochem. vol. 72, p. 291-336, 2003)。すなわち、5'及び3'スプライシング部位の正確な選択が、多様性を生み出し及び組織の種類に従う又は有機体の発生の間の遺伝子発現調節をもたらしうる機構である。この選択に関与する因子は、SRと呼ばれるタンパク質のファミリーを含み、1又は2つのRNA認識モチーフ(RRM)の存在及びRSドメインと呼ばれるアルギニン及びセリン残基に富むドメインにより特徴づけられる(MANLEY & TACKE, Genes Dev., vol. 10, p. 1569-1579, 1996)。該プレmRNAの短いエキソン又はイントロン配列(ESE(エキソンスプライシングエンハンサー)又はISE(イントロンスプライシングエンハンサー)と呼ばれる)に結合することにより、SRタンパク質は、用量依存様式で、準最適なスプライシング部位を活性化することができ、そして、エキソンの排除を可能とすることができる(GRAVELEY, RNA, vol. 6, p. 1197-1211, 2000)。オルタナティブスプライシングにおけるSRタンパク質の活性は、対応する遺伝子の不活性化が致死的である限り、特異的である(WANG et al., Mol. Cell, vol. 7, p. 331-342, 2001)。
ヒトゲノムのシークエンシング及びEST(発現配列タグ)バンクの分析は、遺伝子の65%が、択一的にスプライシングされたバリアントの形で発現されることを明らかにした(EWING & GREEN, Nat. Genet., vol. 25, p. 232-234, 2000; JOHNSON et al., Science, vol. 302, p. 2141-2144, 2003)。この機構は、すなわち、スプライシングを制御することに関わる因子に影響しうる修正及びこの制御にとって必要な配列に影響する変異の好ましいターゲットである。現在、遺伝子疾患に関与する点変異のおおよそ50%が、異常なスプライシングを誘発すると見積もられている。これらの変異は、スプライシング部位を不活性化し又は生成することによりスプライシングに干渉しうるが、特定の遺伝子内においてスプライシングエンハンサー又はスプライシングサイレンサーなどの制御エレメントを修正し又は生成することによっても干渉しうる(CARTEGNI et al., Nat. Rev. Genet., vol. 3, p. 285-298, 2002; TAZI et al., TIBS, vol. 40, p. 469-478, 2005)。
これらのスプライシング欠陥を訂正する為に現在開発された戦略は、種々の種類の分子の使用による(TAZI et al., 上記で引用された, 2005)。
異常なスプライシングを訂正し又は排除する為の新規分子を開発することを目的とした一つの戦略は、例えば、この種類のスプライシングに干渉するタンパク質の過剰発現に基づく(NISSIM-RAFINIA et al., Hum. Mol. Genet., vol. 9, p. 1771-1778, 2000; HOFINANN et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., vol. 97, p. 9618-9623, 2000)。
他の戦略は、スプライシングイベントの阻害又は活性化をそれぞれ可能とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの使用に基づく(SAZANI et al., Nat. Biotechnol., vol. 20, p. 1228-1233, 2002; SAZANI & KOLE, Prog. Mol. Subcell. Biol., vol. 31, p. 217-239, 2003)又はPNAの使用(CARTEGNI et al., Nat. Struct. Biol., vol. 10, p. 120-125, 2003)。
さらに他の戦略は、関心のあるプレmRNAのスプライシング効率に影響する化合物の同定に基づく(ANDREASSI et al., Hum. Mol. Genet., vol. 10, p. 2841-2849, 2001)。
最後に、変異エキソンを置き換えるトランススプライシングの使用に基づく戦略が記載されている(LIU et al., Nat. Biotechnol., vol. 20, p. 47-52, 2002)。
異常スプライシングを訂正し又は排除する為の上記言及された開発された戦略の不利点の一つは、それらの製造コストである。実際に、アンチセンスオリゴヌクレオチド(これらの安定性を改善する為に修正されなければならない)を製造するコスト及びPNA分子を製造するコストは高い。
上記言及された開発された戦略の他の不利点は、それらが、例えばトランススプライシングの使用に基づく戦略の為の、発現ベクターの使用を必要とすることである。
本出願人により提出された、仏国特許出願第0310460号及び仏国特許出願第0400973号の優先権に基づく国際特許出願第05023255号パンフレットは、細胞内のプレメッセンジャーRNAスプライシングプロセスに関する疾患を処置する為のインドール誘導体の使用を開示した。
すなわち、最近、或るインドール誘導体が、転移性ガンを処置することにおいて、及びAIDSを処置することにおいて、特に有効であると分かると示された(BAKKOUR et al., PLoS Pathogens, vol. 3, p. 1530-1539, 2007)。
しかしながら、記載された化合物は、DNA塩基の間にインターカレートする不利点を有し、及びすなわち細胞毒性をもたらしうる、4つのリングを有する平面構造を有する。
これらのインドール誘導体がDNA塩基の間にインターカレートするリスクを最小化する為に、本発明者らは、スプライシングプロセスに関連した疾患を処置することにおいて特に有効である新規化合物を開発したが、驚くべきことに、これは先行文献の該インドール誘導体よりも明らかに少ない細胞毒性を有する。加えて、これらの化合物は、或るスプライシングイベントを選択的に阻害することができる。
第一の局面に従い、本発明の主題は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、式(I)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩に関し、
ここで:
Figure 0006606577
は、芳香環を意味し、ここでVはC又はNであり、且つ、VがNである場合、VはZのオルト、メタ、又はパラにあり、すなわちそれぞれピリダジン、ピリミジン、又はピラジン基を形成する、
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、 (C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、 (C1-C4)アルコキシ基、フェノキシ基、及び (C1-C3)アルキル基のうちから選ばれる基を表し、該アルキルはヒドロキシル基により一置換されていてもよい、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
nは、1、2、又は3であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、モルホリニル基又はモルホリノ基、N-メチルピペラジニル基、(C1-C3)フルオロアルキル基、(C1-C4)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
Zは、N又はCであり、
Yは、N又はCであり、
Xは、N又はCであり、
Wは、N又はCであり、
Tは、N又はCであり、
Uは、N又はCであり、
且つ、基V、T、U、Z、Y、X及びWの多くとも4つがNであり、
且つ、基T、U、Y、X及びWの少なくとも1つがNである。
一つの局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがNである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のパラ位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のパラ位にあり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のオルト位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがCであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがNである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのメタ位にあり且つNR’’に連結された結合のオルト位にあり、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがNであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがNであり、UがCであり、且つWがCである。
他の局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがCであり、TがCであり、UがNであり、且つWがCである。
本発明の化合物は、遊離塩基の形又は医薬的に許容できる酸との付加塩の形で存在しうる。
式(I)の化合物の適切な生理学的に許容できる酸付加塩は、臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシレート、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩を包含する。
式(I)の化合物及び/又はその塩は、溶媒和物(例えば水和物)を形成してよく、及び、本発明はそのような溶媒和物全てを包含する。
本発明の文脈において、
語「ハロゲン」は塩素、フッ素、臭素、又はヨウ素を意味すると理解され、そして特には塩素、フッ素、又は臭素を示す、
語「(C1-C3)アルキル」は、本明細書内において用いられるときに、C1-C3の通常の、二級の、又は三級の飽和炭化水素を示す。例は、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピルであるがこれらに限定されない、
語「(C1-C3)アルコキシ」は、本明細書内において用いられるときに、O-(C1-C3)アルキル部分を示し、ここでアルキルは上記で定義されたとおりである。例は、メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プロポキシであるがこれらに限定されない、
語「フルオロアルキル基」及び「フルオロアルコキシ基」は、上記で定義されたとおりのアルキル基及びアルコキシ基をそれぞれ示し、該基は少なくとも1つのフッ素原子により置換されている。例は、パーフルオロアルキル基、例えばトリフルオロメチル又はパーフルオロプロピルなど、である、
語「患者」は、ヒト又は哺乳類、例えばネコ又はイヌなど、に及びうる。
一つの好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがCであり、VがCであり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがCであり、YがCであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがNであり且つZのパラ位にあり、YがNであり、XがCであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
他の好ましい局面に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(I)の化合物に関し、ここでZがNであり、VがC、YがNであり、XがNであり、TがCであり、UがCであり、且つWがCである。
本発明の他の対象は、以下の式(I’):
Figure 0006606577
の化合物、該化合物の医薬的に許容できる塩、その異性体、及び/又はそれらの混合物に関し、
ここで
X1、X2、及びX3は、独立に、窒素原子、又はCR8基を表し、X1及びX2の少なくとも1つが窒素原子である;
R8は、水素原子又はハロゲン原子、ヒドロキシル、置換されていてもよい、アルキル、トリフルオロアルキル、エステル、エーテル、例えばメトキシ又はトリフルオロメトキシ基、又は、ベンジル、ニトロ基、又はシアノ基を表し、好ましくはR8は、水素原子を表し、
以下で定義された環Aが、位置aにある場合、X4は窒素原子又はCR8基を表し、及び、環Aが位置bにある場合、X4は環Aの炭素原子部分を表し、
R1、R2、R3、及びR5は、独立に、水素原子又はハロゲン原子、置換されていてもよい、アルキル、トリフルオロアルキル基、エーテル、例えばメトキシ又はトリフルオロメトキシ基など、又は、ベンジル、ニトロ基又はシアノ基を表し、
環Aが位置bにある場合、R4は、水素原子、ハロゲン原子又は、置換されていてもよい、アルキル、トリフルオロアルキル、エステル、エーテル基、例えばメトキシ基又はトリフルオロメトキシ基など、又は、ベンジルを表し、且つ、環Aが位置aにある場合、R4は、環Aの炭素原子部分である、
R10は、環Aの炭素原子部分を表し、
R6は、水素原子又はアルキル基であり、
Aは、式Iの位置a又はbでの環を表し、該環Aは、
Figure 0006606577
に対応し、
ここで、R7は、水素原子、又はハロゲン原子、又は線状の又は分枝状の及び/又は不飽和のものであってもよく及び置換されていてもよいアルキル基、ヒドロキシル基、又はアミン基を表し、
ただし以下の化合物を除く:
Figure 0006606577
「ハロゲン原子」は、F、Cl、Br、及びIを含む群を意味し、好ましくは該ハロゲン原子は塩素原子である。
「不飽和の」は、その基が少なくとも1つの二重結合を有することを意味する。
実施例において開示された全ての化合物が、本発明の範囲内にある。
好ましくは、X2が窒素原子を表す場合、X1はCR8基を表し、及び
X1が窒素原子を表す場合、X2はCR8基を表す。
好ましくは、該環Aが位置aにある場合、X3及びX4の少なくとも1つが窒素原子である。
好ましくは、X3及びX4は異なり、さらにより好ましくは、X2が窒素原子を表す場合、X3がCR8基を表し、及び、X1が窒素原子を表す場合、X4はCR8基を表す。
好ましくは、R1は、水素原子又はメトキシ基を表す。
好ましくは、R2、R3、R4、及びR5は、独立に、水素原子又はハロゲン原子、又は、置換されていてもよいアルキル又はベンジルを表す。
好ましくは、R4は、水素原子を表す。
好ましくは、R2は、水素原子又はC1〜C4アルキル基、好ましくはメチルを表す。
好ましくは、R3、R5、及びR6は、独立に、水素原子を表す。
好ましくは、R7は、水素原子又はハロゲン原子、より好ましくは水素原子又は塩素原子を表す。
好ましくは、環Aは、式Iの化合物の位置a又はbで、環A中の1及び2の番号付けされた炭素を介して取り付けられている。
好ましくは、環Aがaにある場合、R4は、環Aの2の番号付けされた炭素原子であり、より好ましくはR4は、環Aの2の番号付けされた炭素原子であり且つR10が1の番号付けされた炭素である。
好ましくは、環Aは位置bにある場合、X4は環Aの1の番号付された炭素原子であり、より好ましくは、X4は、環Aの1の番号付された炭素原子であり且つR10は2の番号付された炭素である。
好ましくは、上記で記載された化合物は、以下の化合物を含まない:
Figure 0006606577
5,8-ジメチル-6-(ピリジン-2-イルアミノ)-2H-イソキノリン-1-オン

Figure 0006606577
5, 8-ジメチル -6-(3 メトキシ-ピリジン-2-イルアミノ)-イソキノリン-1-オン
Figure 0006606577
5,8-ジメチル-6-(ピリジン-2-イルアミノ)-2H-イソキノリン-1-オン
有利には、式Iの化合物は、
Figure 0006606577
ピリジン-4-イル-キノリン-3-イル-アミン;表Iの化合物(121)
Figure 0006606577
(8-クロロ-キノリン-2-イル)-(4-メチル-ピリジン-2-イル)-アミン;表Iの化合物(6)
Figure 0006606577
(3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン;表Iの化合物(10)、及び
Figure 0006606577
イソキノリン-5-イル-(3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-アミン
を含む群のうちから選ばれる。
特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、-NO2基、-NR1R2基、及び (C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-NO2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-NR1R2基のうちから選ばれる基であり、
R1及びR2は水素原子又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ib)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-NR1R2基、(C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、フェノキシ基、及び (C1-C4)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
R’’は上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び好ましくは1又は2であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び好ましくは1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基及び(C1-C4)アルコキシ基のうちから選ばれる基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ic)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、独立に、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、(C1-C3)フルオロアルキル基、-NR1R2基、-COOR1基、-NO2基、及び (C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Id)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、独立に、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、(C1-C3)フルオロアルキル基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ie)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは、水素原子を表し、
R’’は、上記で定義された通りであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(If)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ig)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子又はハロゲン原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ih)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ii)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又は、(C1-C3)フルオロアルコキシ基及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ij)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又は、(C1-C3)フルオロアルコキシ基及び(C1-C3)アルキル基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ik)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Il)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Im)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Io)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又はハロゲン原子又は、-NO2基、-CN基、及び(C1-C3)アルキル基のうちから選ばれる基を表し、該アルキルはヒドロキシル基により一置換されていてもよく、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1-C3)フルオロアルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ip)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Iq)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子、(C1-C3)アルコキシ基、又は(C1-C3)フルオロアルコキシ基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子又は、-NR1R2基、N-メチルピペラジニル基、(C1-C3)アルコキシ基、及びモルホリノ基のうちから選ばれる基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ir)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩の一つであり、ここで
Rは独立に、水素原子又は (C1-C3)アルキル基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
R’は、水素原子又は、-NR1R2基、モルホリノ基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明の追加の主題は、
AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Iee)
Figure 0006606577
の化合物又はその医薬的に許容できる塩であり、ここで
Rは独立に、水素原子又は (C1-C3)アルキル基又は(C1-C3)フルオロアルキル基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及び有利には1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、及び有利には2であり、
R’は、水素原子又は (C1-C3)アルキル基である。
式(Ia)〜(Iee)の化合物の上記定義されたファミリーのうち、いくつかが、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としてのそれらの使用にとってより特に好ましい。これらの好ましい化合物は特には、上記で定義されたとおりの式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Ie)、及び(Io)又はその医薬的に許容できる塩の一つに属する。
従って、本発明はさらに、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Ie)、及び(Io)の化合物に関する。
すなわち、より特定の実施態様に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、(C1-C3)フルオロアルキル基、ヒドロキシル基、-CN基、-COOH基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及びより好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、及びより好ましくは1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、-NO2基、又は(C1-C4)アルキル基である。
さらにこのより特定の実施態様に従い、本発明は、より好ましくは、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ia’)の化合物
Figure 0006606577
又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、-CN基、(C1-C3)アルキル基、(C1-C3)フルオロアルキル基、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基を表し、
R’は、式(Ia)において定義されたとおりであり、好ましくはハロゲン、(C1-C3)アルキル基、又はNO2基であり、
R’’は、水素原子であり、
nは、1又は2である。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、特には、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、(C1-C4)アルキル基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び(C1-C3)フルオロアルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、及びより好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1-C3)アルキル基である。
さらに、このより特定の実施態様に従い、本発明は、より好ましくは、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ib’)の化合物
Figure 0006606577
又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルコキシ基、(C1-C3)フルオロアルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは1である。
他のより特定の実施態様に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは、独立に、水素原子、又は、(C1-C3)フルオロアルキル基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R1及びR2は、独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は水素原子である。
他のより特定の実施態様に従い、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Ie)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に特に焦点を当て、
ここで、
Rは水素原子を表し、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは1であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子又はハロゲン原子である。
他のより特定の実施態様に従い、本発明は特に、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の式(Io)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
ここで、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基及び-NO2基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、上記で定義されたとおりであり、より好ましくは水素原子であり、
nは、1、2、又は3であり、
n’は、上記で定義されたとおりであり、
R’は、水素原子又は(C1-C3)フルオロアルキル基である。
特定の実施態様において、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、上記で定義されたとおりの式(Ia)、(Ic)、又は(Io)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に関する。
本発明の好ましい実施態様に従い、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の該化合物は、
-(1) (8-クロロ-キノリン-2-イル)-ピリジン-2-イル-アミン
-(2) 2-(キノリン-2-イルアミノ)-イソニコチン酸
-(3) (4-メチル-ピリジン-2-イル)-キノリン-2-イル-アミン
-(4) ピリジン-2-イル-キノリン-2-イル-アミン
-(5) 2-(8-クロロ-キノリン-2-イルアミノ)-イソニコチン酸
-(6) (8-クロロ-キノリン-2-イル)-(4-メチル-ピリジン-2-イル)-アミン
-(7) 6-(キノリン-2-イルアミノ)-ニコチノニトリル
-(8) キノリン-2-イル-(4-トリフルオロメトキシ-フェニル)-アミン
-(9) ピリジン-2-イル-キノリン-3-イル-アミン
-(10) (3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン
-(11) キノリン-3-イル-(5-トリフルオロメチル-ピリジン-2-イル)-アミン
-(12) (5-ニトロ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン
-(13) (5-メチル-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン
-(14) 2-(キノリン-3-イルアミノ)-イソニコチン酸
-(15) キノリン-6-イル-(5-トリフルオロメチル-ピリジン-2-イル)-アミン
-(16) (6-メチル-ピリジン-2-イル)-キノリン-6-イル-アミン
-(17) N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(18) 8-クロロ-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(19) 4-メチル-N-(ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(20) 4-メチル-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(21) 3-メチル-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(22) 3-メチル-N-(ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(23) 6-((4-メチルキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(24) 6-((3-メチルキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(25) 6-クロロ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(26) 6-クロロ-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(27) 4-メチル-N-(5-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(28) N-(3-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(29) 8-クロロ-N-(3-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(30) 2-((4-メチルキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(31) N-(3-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(32) N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(33) 2-(キノリン-2-イルアミノ)イソニコチノニトリル
-(34) N-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(35) 8-クロロ-N-(3-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(36) 8-クロロ-N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(37) 8-クロロ-N-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(38) N-(3-メトキシピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(39) N-(5-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(40) 6-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
-(41) N-(5-フルオロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(42) N-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(43) 8-クロロ-N-(5-フルオロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(44) 2-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)ニコチン酸
-(45) 4-メチル-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(46) 3-メチル-N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(47) 5-シアノ-2-(キノリン-2-イルアミノ)ピリジン-1-イウム クロリド
-(48) 2-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)-4-メチルピリジン-1-イウム クロリド
-(49) 8-クロロ-N-(4-エチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(50) 8-クロロ-N-(6-エチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(51) 8-クロロ-N-(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(52) 6-((8-クロロキノリン-2-イル)アミノ)-2-メチルニコチノニトリル
-(53) 8-クロロ-N-(4-クロロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(54) 8-メチル-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(55) N-(5-ブロモ-4-メチルピリジン-2-イル)-8-クロロキノリン-2-アミン
-(56) 8-クロロ-N-(3-エチル-6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(57) 8-フルオロ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(58) 8-ブロモ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(59) メチル 6-(キノリン-2-イルアミノ)ニコチネート
-(60) メチル 6-[(8-クロロキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(61) メチル 6-[(3-メチルキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(62) メチル 2-[(8-クロロキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(63) 8-メトキシ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(64) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-ニトロキノリン-2-アミン
-(65) 2-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2,8-ジアミン
-(66) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-5-アミノキノリン-2-アミン
-(67) メチル 6-[(4-メチルキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-カルボキシレート
-(68) 8-クロロ-N-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(69) 2-[(8-クロロキノリン-2-イル)アミノ]ピリジン-3-オール
-(70) 8-クロロ-N-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(71) 6-クロロ-N-(5-フルオロピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(72) N-(6-エチルピリジン-2-イル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(73) N-(5-フルオロピリジン-2-イル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(74) 3-メチル-N-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(75) 4-N-(8-クロロキノリン-2-イル)-1-N,1-N-ジメチルベンゼン-1,4-ジアミン
-(76) N-(4-メトキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(77) 8-クロロ-N-(4-メトキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(78) 4-メチル-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(79) N-(4-メトキシフェニル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(80) 3-メチル-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(81) 1-N,1-N-ジメチル-4-N-(3-メチルキノリン-2-イル)ベンゼン-1,4-ジアミン
-(82) N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(83) N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(84) N-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(85) N-(4-ニトロフェニル)キノリン-2-アミン
-(86) N-(3-フルオロフェニル)キノリン-2-アミン
-(87) 8-クロロ-N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(88) 8-クロロ-N-(3-フルオロフェニル)キノリン-2-アミン
-(89) 2-{[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}キノリン-1-イウム クロリド
-(90) 8-クロロ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(91) 3-メチル-N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(92) 3-メチル-N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(93) 3-メチル-N-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(94) 8-クロロ-N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(95) 3-メチル-2-{[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}キノリン-1-イウム クロリド
-(96) 6-クロロ-N-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)キノリン-2-アミン
-(97) 4-メチル-2-{[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}キノリン-1-イウム クロリド
-(98) 8-ブロモ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(99) 8-フルオロ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(100) 8-メチル-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(101) N-(4-ブトキシフェニル)-8-クロロキノリン-2-アミン
-(102) N-(4-フェノキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(103) 8-メトキシ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(104) 8-クロロ-N-[3-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-2-アミン
-(105) N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(106) N-(3-ニトロピリジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(107) N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-6-アミン
-(108) N-(3-メトキシピリジン-2-イル)キノリン-6-アミン
-(109) 6-クロロ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(110) 8-ブロモ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(111) 8-メチル-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(112) 8-クロロ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(113) N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(114) 4-メチル-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(115) 3-メチル-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(116) 8-フルオロ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(117) 8-メトキシ-N-(ピラジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(118) N-(ピリジン-3-イル)キノリン-3-アミン
-(119) 8-クロロ-N-(ピリジン-4-イル)キノリン-2-アミン
-(120) N-(ピリジン-4-イル)キノリン-2-アミン
-(121) N-(ピリジン-4-イル)キノリン-3-アミン
-(122) N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-3-アミン
-(123) N-(4-メトキシフェニル)キノリン-3-アミン
-(124) N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(125) N-[2-メチル-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(126) N-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(127) N-[2-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノキサリン-2-アミン
-(128) N-(ピリミジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(129) 8-クロロ-N-(ピリミジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(130) 4-メチル-N-(ピリミジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(131) N-(ピラジン-2-イル)キノリン-6-アミン
-(132) N-(ピラジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(133) 6-メチル-N-(ナフタレン-2-イル)ピリジン-2-アミン
-(134) N-(ナフタレン-2-イル)ピリジン-2-アミン
-(135) N-(ピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(136) N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(137) 6-(キノキサリン-2-イルアミノ)ピリジン-3-カルボニトリル
-(138) N-(6-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(139) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)キノキサリン-2-アミン
-(140) N-(3,5-ジクロロ-4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(141) N-(4-メチル-3-ニトロピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(142) N-(ピリミジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(143) 4-N,4-N-ジメチル-7-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-4,7-ジアミン
-(144) 4-(モルホリン-4-イル)-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-7-アミン
-(145) 4-メトキシ-N-(ピリジン-2-イル)キノリン-7-アミン
-(146) 4-メトキシ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-7-アミン
-(147) 4-N,4-N-ジメチル-7-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノリン-4,7-ジアミン
-(148) 5,8-ジメチル-N-(5-メチルピリジン-2-イル)イソキノリン-6-アミン
-(149) 5,8-ジメチル-N-(5-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)イソキノリン-6-アミン
-(150) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-8-ニトロキノリン-2-アミン
-(151) 6-クロロ-N-(6-エチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(152) 6-クロロ-N-(5-メチルピリジン-2-イル)キノリン-2-アミン
-(153) 6-クロロ-N-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]キノリン-2-アミン
-(154) N2-(8-クロロキノリン-2-イル)-4-メチルピリジン-2,3-ジアミン
-(155) N-(4-ブトキシフェニル)-3-メチルキノリン-2-アミン
-(156) 4-N-(6-クロロキノリン-2-イル)-1-N,1-N-ジメチルベンゼン-1,4-ジアミン
-(157) 8-クロロ-N-(3-クロロ-4-メトキシフェニル)キノリン-2-アミン
-(158) N1-(8-クロロキノリン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン-1,2-ジアミン
-(159) N-(3-アミノピリジン-2-イル)キノリン-3-アミン
-(160) 6-クロロ-N-(4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(161) N-(4-エチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(162) N-(5-ブロモ-4-メチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(163) N-(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(164) [2-(キノキサリン-2-イルアミノ)ピリジン-4-イル]メタノール
-(165) N-(4-メチル-5-ニトロピリジン-2-イル)キノキサリン-2-アミン
-(166) N-(4-メトキシフェニル)-4-(4-メチルピペラジン-1-イル)キノリン-7-アミン
-(167) 4-メトキシ-N-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]キノリン-7-アミン
-(168) N-(4-メチルピリジン-2-イル)-4-(モルホリン-4-イル)キノリン-7-アミン
-及びそれらの医薬的に許容できる塩
から選ばれる。
該化合物のうち、化合物(1)、(6)、(33)、(34)、(35)、(36)、(37)、(38)、(42)、(43)、(44)、(45)、(46)、(48)、(50)、(64)、(68)、(69)、(70)、(71)、(72)、(73)、(74)、(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(106)、(109)、(112)、(136)、(139)、(140)、及び(141)が、特に関心のあるものである。
それ故に、本発明は、AIDSを予防し、抑制し、又は治療する剤としての使用の為の、化合物(1)、(6)、(33)、(34)、(35)、(36)、(37)、(38)、(42)、(43)、(44)、(45)、(46)、(48)、(50)、(64)、(68)、(69)、(70)、(71)、(72)、(73)、(74)、(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(106)、(109)、(112)、(136)、(139)、(140)、及び(141)、又はその医薬的に許容できる塩に及ぶ。
前記化合物のいくつかは、新規であり、且つ、本発明の一部を成す:(1)、(6)、(33)、(34)、(35)、(36)、(37)、(38)、(42)、(43)、(44)、(46)、(48)、(50)、(64)、(68)、(69)、(70)、(71)、(72)、(73)、(74)、(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(106)、(109)、(112)、(136)、(139)、(140)、(141)、及びそれらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩。
式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(Im)、(Io)、(Ip)、(Iq)、(Ir)、及び(Iee)の化合物は、1又はそれより多くの不斉炭素原子を含みうる。すなわち、それらは、エナンチオマー又はジアステレオイソマーの形で存在しうる。これらのエナンチオマー、ジアステレオイソマー、及びそれらの混合物(ラセミ混合物を包含する)は、本発明の範囲内に包含される。
式(I)の化合物のうち、それらのいくつかは新規であり、及び、本発明の一部を成し、並びに、それらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロアセテート、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩など、も同様である。
特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ig)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、 (C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
ただし、R及びR’は同時には水素原子でなく、且つ、n及びn’が1であり及びRが水素原子である場合、そのときはR’は-COOH基でない。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(If)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、 (C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ih)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、 (C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基である。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Il)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、 (C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
ただし、R及びR’は同時には水素原子でない。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Im)の化合物又はその医薬的に許容できる塩を包含し、
ここで
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、 (C1-C3)フロオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
nは、1又は2であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
ただし、n及びn’が1であり且つRが水素原子である場合、R’は塩素原子でない。
簡素化の為に、以下の化合物及びそれらの対応する定義が、「新規化合物」と呼ばれる。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ia)の化合物それ自体又はその医薬的に許容できる塩を包含し、ここで
R’’及びnは、式(Ia)において定義されたとおりであり、
n’は1であり、
Rは、独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、-NO2基、(C1-C3)フロオロアルコキシ基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R’は、水素原子又はハロゲン原子又は、(C1-C3)アルキル基、-COOR1基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
ただし、R及びR’が、同時には水素原子でない場合、
nが1である場合、RはZに関してオルト位又はパラ位にあるメチル基でなく、ZはNであり、
R’が水素原子である場合、Rは、臭素原子又は塩素原子でなく、
Rが水素原子である場合、R’はメチル基若しくはエチル基、-COOH基、COOC2H5基、又は臭素原子でなく、該臭素原子はNR’’に連結された結合のオルト位にある。
さらにこの特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Ia)の化合物に又はその医薬的に許容できる塩それ自体に焦点をあて、ここで、
Rは独立に、水素原子、(C1-C3)フルオロアルキル基、ハロゲン原子、-CN基、又は(C1-C3)アルキル基を表し、
R’’は、式(Ia)において定義されたとおりであり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は-NO2基であり、
n’は1であり、
nは1であり、
ただし、
nが1である場合、RはZに関するオルト位又はパラ位にあるメチル基でなく、ZはNであり、
R’が水素原子である場合、Rは、臭素原子又は塩素原子でない。
さらにこの特定の実施態様に従い、本発明はより好ましくは、式(Ia’)の化合物
Figure 0006606577
又はその医薬的に許容できる塩それ自体に焦点を当て、
ここで、
Rは、独立に、水素原子、(C1-C3)アルキル基、(C1-C3)フルオロアルキル基、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基を表し、
R’’は、式(Ia)において定義されたとおりであり、
nは1又は2であり、好ましくは1である。
本発明はさらに、上記で定義されたとおりの式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容できる塩そのものに関し、
Figure 0006606577
ここで、
R’及びR’’は、式(Ib)において定義されたとおりであり、
nは、1であり、且つ
Rは、水素原子又は(C1-C3)フルオロアルコキシ基である。
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明は、より特には、式(Ib)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、ここで
Rは、水素原子又は(C1-C3)フルオロアルコキシ基であり、
R’は、水素原子、ハロゲン原子、又は(C1-C4)アルキル基であり、
R’’は、式(Ib)において定義されたとおりであり、
n’は、1又は2であり、好ましくは1であり、
nは、1又は2であり、好ましくは1である。
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Ib’)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
Figure 0006606577
ここで
R、R’’、及びnは、式(Ib)において定義されたとおりであり、
R’は、式(Ib)において定義されたとおりであり、
ただし、R’は、キノリンの4位においてメチル基と異なる。
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ib’’)の化合物又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
Figure 0006606577
ここで
R、R’’、及びnは、式(Ib)において定義されたとおりであり、
ただし、nが1である場合、Rは、水素原子、NR’’と連結された結合のパラ位にあるメチル基、NR’’と連結された結合のパラ位にあるエトキシ基、又はNR’’と連結された結合のパラ位にあるフッ素原子でない。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容できる塩そのものを包含し、
ここで:
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R1及びR2は、独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
nは、1又は2であり、有利には1であり、
n’は、1又は2であり、
R’’は、式(Ic)において定義されたとおりであり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基であり、
ただし、
R及びR’は同時には水素原子でなく、
Rは、R’が水素原子である場合、臭素原子でない。
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Ic)の化合物又はその医薬的に許容できる塩の一つそのものに焦点を当て、ここで
Rは、水素原子又は-NO2基であり、
nは、1であり、
R’、R’’、及びn’は、式(Ic)において定義されたとおりであり、及び
R’は、好ましくは、(C1-C3)アルキル基又は水素原子である。
本発明はさらに、上記で定義されたとおりの式(Ie)の化合物そのもの又はその医薬的に許容できる塩に関し、
Figure 0006606577
ここで
R、R’、R’’、n、及びn’は式(I)において定義されたとおりであり、
ただし
Rが水素原子である場合、R’は臭素原子でない。
他の特定の実施態様に従い、本発明は、式(Io)の化合物そのもの又はその医薬的に許容できる塩に関し、
ここで
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、(C1-C3)フルオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、
R1及びR2は独立に、水素原子又は(C1-C3)アルキル基であり、
nは、1、2、又は3であり、
n’は、1又は2であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基のうちから選ばれる基であり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基であり、
ただし、
Rが水素原子であり及びn’が1である場合、R’はヒドロキシル基でない。
さらに、この特定の実施態様に従い、本発明はより特には、式(Io’)の化合物そのもの又はその医薬的に許容できる塩に焦点を当て、
Figure 0006606577

ここで
nは、1、2、又は3であり、
n’は、1又は2であり、
Rは独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、(C1-C3)アルキル基、-CN基、ヒドロキシル基、-COOR1基、(C1-C3)フルオロアルキル基、(C1-C3)フルオロアルコキシ基、-NO2基、-NR1R2基、及び(C1-C3)アルコキシ基のうちから選ばれる基を表し、好ましくは-NO2基、水素原子、又はハロゲン原子であり、
R’は、水素原子又は、(C1-C3)アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、-COOR1基、-NO2基、-NR1R2基、(C1-C3)アルコキシ基、及び-CN基、(C1-C3)フルオロアルキル基のうちから選ばれる基であり、好ましくは水素原子又は(C1-C3)フルオロアルキル基であり、
R1及びR2は、式(Io)において定義されたとおりであり、
R’’は、水素原子又は(C1-C4)アルキル基である。
該化合物群それ自体のうち、化合物(1)、(2)、(5)-(8)、(10)-(16)、(18)、(21)-(44)、(46)-(75)、(77)-(84)、(86)-(119)、(121)、(124)-(130)、(132)、(135)-(141)、(143)-(147)、(149)-(168)、及びそれらの医薬的に許容できる塩が、特に関心があるものである。
それ故に、本発明は、化合物(1)、(2)、(5)-(8)、(10)-(16)、(18)、(21)-(44)、(46)-(75)、(77)-(84)、(86)-(119)、(121)、(124)-(130)、(132)、(135)-(141)、(143)-(147)、(149)-(168)、及びそれらの医薬的に許容できる塩それ自体に及ぶ。
より好ましくは、化合物(8)、(75)、(77)-(84)、(86)-(104)、(109)-(117)、(155)-(158)、及びそれらの医薬的に許容できる塩が、特に関心があるものである。
それ故に、本発明は、より好ましくは、化合物(8)、(75)、(77)-(84)、(86)-(104)、(109)-(117)、(155)-(158)、及びそれらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩など、に及ぶ。
さらにより好ましくは、本発明は、化合物(75)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)、(82)、(86)、(87)、(88)、(90)、(92)、(96)、(104)、(109)、(112)、及びそれらの医薬的に許容できる塩、例えば臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩など、に及ぶ。
本発明の新規化合物、すなわち式(Ia)、(Ic)、(Io)、(Ib)、(Ib’)、(Ib’’)、及び(Ie)の化合物並びに上記で記載された特定の化合物、はAIDSを抑制し、予防し、又は治療する剤として有用であるだけでなく、早期老化を抑制し、予防し、又は治療する為に有用でもあり並びにガンを抑制し、予防し、又は治療する為に有用でもあり、より特には、結腸直腸ガン、膵臓ガン、肺ガン(非小細胞肺ガンを包含する)、乳ガン、膀胱ガン、胆嚢ガン、肝臓ガン、甲状腺ガン、メラノーマ、子宮/子宮頸部ガン、食道ガン、腎臓ガン、子宮ガン、前立腺ガン、頭頸部ガン、及び胃ガンなどを抑制し、予防し、又は治療する為に有用でもありうる。
本発明の局面に従い、該化合物は、早期老化を伴う疾患及び核ラミンA遺伝子の異常スプライシングに関連付けられうる疾患を抑制し、予防し、及び/又は治療するために有用でありうる。すべてのうちで、該疾患は、ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(HGPS)、早老症(プロジェリア)、HIV感染に関連した早期老化、筋ジストロフィー、シャルコー・マリー・トゥース病、ウェルナー症候群を包含しうるが、アテローム性動脈硬化、インスリン抵抗性II型糖尿病、白内障、骨粗しょう症、及び、皮膚の老化、例えば拘束性皮膚障害(restrictive dermopathy)など、も包含しうる。
本発明の化合物は、当技術分野の当業者により実践される有機合成の慣用の方法により調製されうる。以下に説明された一般的な反応シーケンスは、本発明の化合物を調製する為に有用な一般的方法を表し、そして、範囲又は有用性において限定することは意味されない。
一般式(I)の化合物は、以下のスキーム1に従い調製されうる。

Figure 0006606577
該スキームにおいて現れるとおり、2つの経路が、本発明に従う式(I)の化合物を回収する為に利用可能である。
合成は、二者択一的に、式(III)のハロゲノ二環(ここでX、Y、W、T、U、n’、R’、及びR’’は、上記で定義されたとおりであり、且つ、X’は、塩素原子又は臭素原子である)又は式(V)のクロロ単環(ここでZ、V、n、及びRは上記で定義されたとおりであり、且つ、X’は、塩素原子又は臭素原子である)から出発するカップリング反応に基づく。
経路(A)に従い、式(III)の化合物は、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(IV)の化合物が次に、式(III)の化合物に関して1〜1.5のモル比で、1〜2のモル比にある無機塩基、例えばCs2CO3又はK2CO3など、の存在下において、式(III)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量のジホスフィン、例えばキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)又はX-Phos (2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル)など、の存在下において、且つ、式(III)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量の触媒、例えばPd(OAc)2又はPd2dba3など、の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、不活性ガス、例えばアルゴン下で、80〜120℃の温度で、例えば90℃で加熱され、及び、15〜25時間、例えば20時間撹拌される。反応混合物は、減圧下で濃厚にされうる。
経路(B)に従い、式(V)の化合物は、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(VI)の化合物が次に、式(V)の化合物に関して1〜1.5のモル比で、1〜2のモル比にある無機塩基、例えばCs2CO3又はK2CO3など、の存在下において、式(V)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量のジホスフィン、例えばキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)又はX-Phos (2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル)など、の存在下において、且つ、式(V)の化合物の全量に対して2mol%〜10mol%の量の触媒、例えばPd(OAc)2又はPd2dba3など、の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、不活性ガス、例えばアルゴン下で、80〜120℃の温度で、例えば90℃で、加熱され、及び、15〜25時間、例えば20時間、撹拌される。反応混合物は、減圧下で濃厚にされうる。
式(III)、(IV)、(V)、及び(VI)の出発化合物は、市販入手可能であり、又は、当技術分野の当業者に既知の方法に従い調製されうる。
本発明の式(I)のいくつかの化合物の化学構造及び分光分析データが、以下の表I及び表IIにそれぞれ記載される。
Figure 0006606577
Figure 0006606577
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Figure 0006606577

Figure 0006606577

Figure 0006606577

以下の実施例は、説明として提供され、及び、この発明の範囲を決して限定しない。
以下の実施例が、本発明に従ういくつかの化合物の調製を詳細に説明する。得られた産物の構造がNMRスペクトルにより確認された。
実施例
経路(A)に従い、式(III)の化合物が、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(IV)の化合物が次に、式(III)の化合物に関して1.1のモル比で、2.8モル比にある、Cs2CO3の存在下において、式(III)の化合物の全量に対して2mol%量のキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)の存在下において、且つ、式(III)の化合物の全量に対して2mol%量のPd(OAc)2の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、アルゴン下で、90℃で加熱され、及び、20時間、撹拌される。反応混合物は減圧下で濃厚にされ、そして、得られた残留物が、酢酸エチルにより希釈される。有機相が次に、水で2回洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、ろ過され、そして、減圧下で濃厚にされる。次に、該残留物が、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィにより精製され得て、純粋な化合物(6)、(43)、(77)、(80)、(90)、(112)、及び(136)を産出した。
経路(B)に従い、式(V)の化合物が、プロトン性溶媒、例えばtert-ブタノールなど、中に置かれる。式(VI)の化合物が次に、式(V)の化合物に関して1.1のモル比で、2.8モル比にあるCs2CO3の存在下において、式(V)の化合物の全量に対して2mol%量のキサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン)の存在下において、且つ、式(V)の化合物の全量に対して2mol%の量のPd(OAc)2の存在下において、添加される。次に、反応混合物が、アルゴン下で、90℃で加熱され、及び、20時間撹拌される。反応混合物は、減圧下で濃厚にされ、そして、得られた残留物が酢酸エチルにより希釈される。次に、有機相が水で2回洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、ろ過され、そして減圧下で濃厚にされる。次に、残留物が、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィ−により精製され得て、純粋な化合物(106)を得た。
表1の化合物(6)
経路(A)に従い、30mLのt-BuOH中の 2,8-ジクロロキノリン(1.5g)及び2-アミノ-4メチルピリジン(904mg)の混合物、Pd(OAc)2 (34mg)、キサントホス(88mg)及びCs2CO3 (7.0g)が、化合物(6)(1.3g)を与えた。
Figure 0006606577
表1の化合物(43)
経路(A)に従い、8mLのt-BuOH中の2,8-ジクロロキノリン(394mg)と2-アミノ-5フルオロピリジン(246mg)との混合物、Pd(OAc)2(9mg)、キサントホス(23mg)、及びCs2CO3(1.8g)が、化合物(43) (320mg)を与えた。
Figure 0006606577
表1の化合物(77)
経路(A)に従い、20mLのt-BuOH中の、2,8-ジクロロキノリン(985mg)及びp-アニシジン(677mg)の混合物、Pd(OAc)2 (22mg)、キサントホス(58mg)、及びCs2CO3 (4.6g)が、化合物(77) (629mg)を与えた。
Figure 0006606577
表1の化合物(80)
経路(A)に従い、20mLのt-BuOH中の、2-クロロ-3メチルキノリン (885mg)及び4-(トリフルオロメトキシ)アニリン(743μL)の混合物、Pd(OAc)2 (22mg)、キサントホス (58mg)、及び Cs2CO3 (4.6g)が、化合物(80) (1.3g)を与えた。
Figure 0006606577
表1の化合物(90)
経路(A)に従い、20mLのt-BuOH中の、2,8-ジクロロキノリン(984mg)及び4-(トリフルオロメトキシ)アニリン(743μL)の混合物、Pd(OAc)2 (22mg)、キサントホス (58mg)、及びCs2CO3(4.6g)が、化合物(90) (1.1g)を与えた。
Figure 0006606577
表1の化合物(106)
経路(B)に従い、20mLのt-BuOH中の、3-アミノキノリン(316mg)及び2-クロロ-3ニトロピリジン (315mg)の混合物、Pd(OAc)2(22mg)、キサントホス (58mg)、及びCs2CO3(4.6g)が、化合物(106) (374.1mg)を与えた。
Figure 0006606577
表1の化合物(112)
経路(A)に従い、20mLのt-BuOH中の、2,8-ジクロロキノリン (958mg)及びアミノピラジン (522mg)の混合物、Pd(OAc)2 (22mg)、キサントホス (58mg)、及びCs2CO3 (4.6g)が、化合物(112)(728mg)を与えた。
Figure 0006606577
[実施例7]
表1の化合物(136)
経路(A)に従い、2mLのt-BuOH中の、2-クロロキノキサリン(82.0mg)及び2-アミノ-4メチルピリジン(59.4mg)の混合物、Pd(OAc)2 (2.2mg)、キサントホス (5.8mg)、及びCs2CO3(456mg)の混合物が、化合物(136) (35.4mg)を与えた。
Figure 0006606577
本発明の化合物を合成する方法
Pdにより触媒されたアミノ化の為の典型的な手順
tert-ブタノール (2mL)中のハロゲノ化合物(0.5mmol、1当量)の溶液に、アミノ部分(0.55mmol、1.1当量)、Cs2CO3 (456mg、1.4mmol、2.8当量)、キサントホス(4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン) (5.8mg、0.01mmol、2mol%)、Pd(OAc)2 (2.2mg、0.01mmol、2mol%)が、添加された。反応混合物が、アルゴン下で、90℃で加熱され、及び20時間撹拌された。反応混合物が、減圧下で濃厚にされた。残留物が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィにより精製されて、純粋な化合物を産出した。
Figure 0006606577
例えば、この手順は、以下の化合物を合成することを許した:
イソキノリン-5-イル-(3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-アミン
Figure 0006606577
(8-クロロ-キノリン-2-イル)-(4-メチル-ピリジン-2-イル)-アミン: 表1の(6)
Figure 0006606577
(3-メトキシ-ピリジン-2-イル)-キノリン-3-イル-アミン :表1の (10)
Figure 0006606577
薬理学的データ
本発明の化合物が、薬理学的試験の対象であり、これは治療における活性物質として、特にはAIDSを予防し、抑制し、又は治療する為の活性物質としてのそれらの妥当性を実証した。
本発明者らは、化合物IDC16(BAKKOUR et al., 上記で引用された、2007)が、SF2/ASFと機能的に相互作用すること、そしてすなわち、HIV複製の間のオルタナティブスプライシングをブロックすることに寄与し、Tatタンパク質産生の停止をもたらすことを示した。
従って、多環式インドールのファミリー(これに化合物IDC16は属する)が、DNAインターカレーティング剤を示すと知られる。そのような化合物は、すなわち、望ましくない副作用の点でリスクを提示する。
すなわち、本発明者らは、HIVスプライシングを阻害する活性の点において、IDC16に匹敵する活性を示すが、一方でDNAインターカレーティング剤の特徴を示さない新規分子を開発することを試みた。
彼らの当初の仮説において、本発明者らは、化合物IDC16の2つの末端での2つの極性ヘテロ環がその活性に関連付けられていること及びその2つの中央の環はより重要でないものであることを考えた。
この仮説に基づき、本発明者らは、
−IDC16のインドリンの窒素及びD環の窒素が、水素結合の受容体として作用しうる;
−N−メチル化4−ピリジノンモチーフが、アナログにおいて保存されうる;
−平らな四環構造は最適でなく、そして、B環及びC環を他のモチーフにより置き換えてDNAインターカレーティング特性を制限することが賢明でありうる
と考えた。
感染した末梢血単核細胞(PBMC)におけるHIV産生の阻害
材料及び方法
第一の決定は、細胞生存率及び細胞周期の進行の点で、最も小さい副作用を示す化合物の濃度の決定である。
この枠組み内において、健康なドナーの末梢血単核細胞(PBMC)が、FICOLL勾配での遠心により分離される。該細胞は、次に、1%不活化ヒトAB血清を補われたRPMI培地で2.5×106細胞/mlの密度へ培養され、次に、追加の1時間37℃、5% CO2でインキュベートされる。次に、末梢血単核細胞が回収され、そして、10%ウシ胎仔血清を補われたRPMI培地で2日間培養される。
陽性対照及び陰性対照を含む30の分子を三重に試験する為に、96プレートを用いた標準的な実験が以下のとおりに実施された:
50 106のFicoll精製されたPBMC (10% DMSO 90% FCS)が、RPMI 10% FCSにより洗浄され、そして、25 mlのRPMI 10% FCSに再懸濁される、1000 U/mlのIL2及び5 μg/mlのPHAを含有するglutamax。次に、細胞が、3日間、37℃でインキュベートされ、そして50 mlのPBS次に50 mlのRPMI 10% FCSにより洗浄される。細胞が、100 U/mlのIL2を含有する100μlのRPMI 10% FCS中に再懸濁され、そして、96ウェルにまかれる(1.5×105細胞/ウェル)。ウィルス感染が、1ngのAdaM/ウェルで実施される。10μMの濃度での100μlの試験される分子が、それぞれのウェルに添加される。ウィルス産生が、p24抗原免疫吸着アッセイにより、感染の3日後及び6日後に決定される(Kit Innogenetics)。典型的には、PBMCが、いくつかの健康なドナーから調製される(約11の種々のドナー)。次に、用量応答曲線が、選択された化合物により作られて、IC50を決定した。
細胞毒性についてのプロトコル:
種々の化合物の細胞毒性を評価する為に、我々は、上記と同じプロトコルを用いて、HOS-CD4+-CCR5+細胞又はPBMCを、100μlの最終体積で、ウィルスを添加することなく、まいた。48時間の37℃でのインキュベーション後、培地が除去され、そして、細胞が、20μlのCellTiter96 AqueousOne溶液によりインキュベートされて、増殖及び細胞毒性アッセイにおいて生存細胞の数を決定した(Promega)。CellTiter96 AqueousOneは、比色分析アッセイ溶液であり、これは、MTTアッセイと比べて多くの利点を有し、我々に満足いく結果を与える。
また、我々は、CD4及びCD8の増殖に対する選択された分子の効果を、分裂追跡染料カルボキシフルオセイン二酢酸サクシニミジルエステル(CFSE)(In vitrogen)を用いて、評価した。
Figure 0006606577
Figure 0006606577
感染したマクロファージにおけるHIV−1産生の抑制
本発明の分子のHIV−1複製効果を他の細胞タイプへと一般化する為に、我々は、種々の薬剤により5μMの濃度で処理され及び1ラウンド感染に付された細胞におけるウィルスサイクルの種々のステップを検査した。
そのような実験の為に、マクロファージが、Ada-M R5 HIV株により感染され、そして、本発明の化合物の種々の濃度で18時間処理されうる。培養培地が、次に、除去され、そして、細胞が、多量のPBSにより洗浄される。次に、細胞が、正常条件下で培養される。培養培地及び細胞が、次に、4日、7日、及び14日で回収される。最後に、ウィルス複製が、培養上清及び細胞溶解物の両方におけるp24抗原のレベルをELISA方法により決定することによって、間接的に測定される。並行して、本発明の化合物の存在下におけるマクロファージの生存能力が、前記のとおりの測定される。
この目的の為に、我々は、HOS-CD4+-CCR5+細胞を、293T細胞をAD8株のR5エンベロープをコードするプラスミド及び、envelope遺伝子において変異した完全HIV−1ゲノムを有し且つnefに結合されたluciferaseマーカー遺伝子を有する他のプラスミドによりコトランスフェクトすることによって得られた欠陥ウィルス粒子にさらした(Connor RI, Chen BK, Choe S, Landau NR. (1995) Vpr is required for efficient replication of human immunodeficiency virus type-1 in mononuclear phagocytes. Virology 206: 935-944.)。これらのウィルス粒子により感染した細胞におけるルシフェラーゼ活性の量は、統合されたプロウィルスの数及びnef/lucをコードする複数にスプライスされた種(multiply spliced species)の発現の両方を反映する。感染後2日で、HOS-CD4+-CCR5+により感染した細胞におけるルシフェラーゼ活性が測定された。
結果が以下に示される:
Figure 0006606577
Figure 0006606577
結果は、本発明の化合物がルシフェラーゼ阻害効果を示すことを実証し、すなわち、これらの化合物がウィルスのRNAスプライシングを阻害することを示した。
本発明のさらなる対象は、式(Ib)若しくは(Ie)の化合物又は化合物(8)、(75)、(77)-(84)、(86)-(104)、(109)-(117)、(155)-(158)のいずれか、及び、それらの医薬的に許容できる塩、例えば、臭化水素酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩、及び、任意的に医薬的に許容できる支持体を含む医薬組成物からなる。
医薬的に許容できる支持体の例として、該組成物は、エマルジョン、ミクロエマルジョン、水中油型エマルジョン、無水脂質、及び油中水型エマルジョン、又は他のタイプのエマルジョンを含みうる。
本発明の組成物は、さらに、1又はそれより多い添加物、例えば希釈剤、賦形剤、安定剤、及び保存料など、を含みうる。そのような添加物は、当技術分野の当業者によく知られており、そして、特には、“Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 6th Ed.” (various editors, 1989-1998, MarcelDekker)及び“Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems” (ANSEL et al., 1994, WILLIAMS & WILKINS)において記載されている。
前記賦形剤は、投与形及び所望の投与様式に従い選択される。
この文脈において、それらは、適切な添加物と一緒に、経口の又は非経口の投与に適した任意の医薬形態で存在してよく、例えばプレーンな又はコーティングされたタブレット、ハードゼラチン、ソフトシェルカプセル及び他のカプセル、坐剤、又は飲用可能物、例えば懸濁物、シロップ、又は注入可能溶液又は懸濁物などであり、0.1〜1000mgの活性物質の一日当たり投与を可能とする用量にありうる。
さらに、さらなる対象が、少なくとも1つのスプライシング異常からもたらされる疾患を対象において治療する剤を調製することにおいて、本発明に従う、上記で定義されたとおりの式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(Im)、(Io)、(Ip)、(Iq)、(Ir)、又は(Iee)の少なくとも一つ、及び、上記で定義されたとおりの化合物(1)〜(168)の少なくとも1つ、又はその医薬的に許容できる塩の一つを使用する方法からなる。
それ故に、本発明は、少なくとも1つのスプライシング異常からもたらされる疾患を対象において治療する薬剤を調製する為の、本発明に従う、上記で定義されたとおりの式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(Im)、(Io)、(Ip)、(Iq)、(Ir)、又は(Iee)、及び、上記で定義されたとおりの化合物(1)〜(168)、又はその医薬的に許容できる塩に関する。
本出願において用いられるときに、語「対象」は、哺乳類、例えばげっ歯類、ネコ、イヌ、霊長類、又はヒトをいい、好ましくは該対象はヒトである。
好ましくは、本発明の化合物は、プレメッセンジャーRNAスプライシングプロセスを阻害する能力を有し、該プロセスは、構成的であり又は、より特には、ESE(エキソンスプライシングエンハンサー)、ISE (イントロンスプライシングエンハンサー)、ESS (エキソンスプライシングサイレンサー)、及びISS (イントロンスプライシングサイレンサー)として知られている制御配列に依存する。
特に好ましい様式において、スプライシングプロセスは、構成的であり及び/又はESE制御配列に依存する。
好ましくは、本発明は、対象において、AIDSを処置する薬剤を調製する為に、本発明に従う、上記で定義されたとおりの式(I)、(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(Im)、(Io)、(Ip)、(Iq)、(Ir)、又は(Iee)の少なくとも1つの化合物又はその医薬的に許容できる塩、より特には、上記されたとおりの式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Ie)、及び(Io)の少なくとも1つの化合物を使用する方法に関する。
それ故に、本発明は、AIDSを処置する為の、該化合物の一つに、より特には化合物(1)〜(168)又はその許容できる塩の一つに関する。
本発明の他の対象は、上記で定義されたとおりの式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)、(Im)、(Io)、(Ip)、(Iq)、(Ir)、又は(Iee)の化合物、より特には上記で定義されたとおりの式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Ie)、及び(Io)の化合物、さらにより特には化合物(1)〜(168)の少なくとも1つ、又はその医薬的に許容できる塩の一つの治療的に有効な量の投与を含む、スプライシング異常からもたらされる遺伝子疾患を有する対象を処置する治療的方法に関する。
好ましくは、該スプライシング異常からもたらされる遺伝子疾患は、AIDSである。
「治療的に有効な量」は、関心のあるプレmRNAのスプライシングの阻害を誘発する量を意味する。当業者は、彼らの一般的な知識及び実施例において記載された方法に基づき、該治療的に有効な量を決定できるであろう。
該化合物は、任意の投与様式により、例えば筋肉内経路、静脈内経路、又は経口経路などにより、投与されうる。
本発明に従う一つの実施態様において、該組成物は、さらに、該組成物が調製されるべき固形又は液状の形態において用意されそして静脈内経路により投与されるように、本発明の化合物を処方することを可能にする添加物を含む。
本発明の化合物は、好ましくは、80-100 mg/m2の濃度で、静脈内経路により投与されるであろう。濃度は、処置されるべき器官又は組織、疾患の進行の状態、及び用いられるターゲティング様式に従い当業者により選ばれるであろう。

Claims (2)

  1. (86) N-(3-フルオロフェニル)キノリン-2-アミン
    (102) N-(4-フェノキシフェニル)キノリン-2-アミン
    (156) 4-N-(6-クロロキノリン-2-イル)-1-N,1-N-ジメチルベンゼン-1,4-ジアミン
    のうちから選ばれる化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  2. 前記医薬的に許容できる塩は、臭化水素酸塩、クエン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アスコルビン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、トリフレート、マレイン酸塩、メシル酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びフマル酸塩のうちから選ばれる、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩
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