ある特定の数の無線リソースを浪費し、オンデマンドハンドオーバーを実装することが不可能であるという従来技術の問題を解決するために、本発明の複数の実施形態は、デバイス制御方法及び装置を提供する。その技術的解決方法は、以下のようになる。
第1の態様によれば、制御プレーン(英文正式名称: Control Plane, 略称:CP)ネットワーク要素において使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
UEのセッション属性を決定するステップと、
前記UEがアクセスする第1のANに前記セッション属性を送信するステップと、を含み、前記セッション属性は、前記第1のANが前記UEを制御するのに使用される。
CPは、そのUEがアクセスする第1のANにそのUEのセッション属性を送信し、それによって、その第1のANは、そのセッション属性に基づいてそのUEを制御することが可能である。その第1のANは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
選択的に、第1の態様の第1の可能な実装において、前記UEとデータネットワーク(英文正式名称: Data
Network, 略称: DN)との間で少なくとも2つのセッションが存在する場合に、UEのセッション属性を決定する前記ステップは、
前記少なくとも2つのセッションのうちの各セッションのセッション属性と前記UEの各ベアラとの間の対応関係を決定するステップを含み、少なくとも1つのベアラは、セッションに対応し、
それに対応して、前記UEがアクセスする第1のANに前記セッション属性を送信する前記ステップは、
前記対応関係に基づいて、前記第1のANに前記セッション属性を送信するステップを含んでもよい。
選択的に、第1の態様の第1の可能な実装に関して、第2の可能な実装において、前記ベアラは、単一のサービスフローであるか、又は、少なくとも2つのサービスフローの集合体である。
選択的に、第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装、又は第1の態様の第2の可能な実装に関して、第3の可能な実装において、UEのセッション属性を決定する前記ステップは、以下の4つの可能な実装を含んでもよい。
第1の手法においては、第1のANを介してUEが送信する制御要求を受信し、そして、その制御要求の中で搬送されるサービス要件情報に基づいて、そのUEのセッション属性を決定し、制御要求は、アクセス要求、接続確立要求、又はサービス要求であり、
アクセス要求は、ネットワーク登録手順の中でUEが送信する要求であり、例えば、アクセス要求は、そのUEの電源がオンにされる際に、第1のANを介するそのUEからの要求であってもよく、接続確立要求は、ネットワーク接続を確立することをそのUEによって要求する要求であり、例えば、接続確立要求は、DNへのDN接続を確立することを要求する確立要求であってもよく、サービス要求は、無線アクセスネットワークの各々のインターフェイスのためのシグナリング接続を確立する要求であり、アイドル状態から接続状態にUEを切り替えるのを可能とするのに使用される。
第2の手法においては、UEのあらかじめ構成されたセッション属性を取得する。
第3の手法においては、加入サーバに取得要求を送信し、その加入サーバが返送したセッション属性を受信する。
第4の手法においては、ポリシー決定ネットワーク要素が送信するセッション属性を受信するか、又は、そのポリシー決定ネットワーク要素が送信するインデックスを受信し、そして、そのインデックスに対応するセッション属性を決定する。
選択的に、第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装、第1の態様の第2の可能な実装、又は第1の態様の第3の可能な実装に関して、第4の可能な実装において、第1のANに前記セッション属性を送信する前記ステップは、
前記セッション属性を搬送するコンテキスト確立要求を前記第1のANに送信するステップ、又は、
前記セッション属性を搬送するコンテキスト修正要求を第1のANに送信するステップ、を含んでもよい。
選択的に、第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装、第1の態様の第2の可能な実装、第1の態様の第3の可能な実装、又は第1の態様の第4の可能な実装に関して、第5の可能な実装において、前記セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及び/又はセッションに対応する帯域幅制約条件、のうちの1つ又は複数を含む。
セッションに対応するサービスエリアは、UEの移動の間のベアラの解放制限を示す。例えば、DN接続属性が、サービスフロー1に対応する属性であり、そのサービスフロー1がUEのハンドオーバーの間に解放される場合に、そのサービスフロー1に対応するDN接続属性は、そのUEのハンドオーバーの間に解放される。セッションに対応する帯域幅制約条件は、帯域幅速度又は遅延等を含んでいてもよい。例えば、帯域幅制約条件は、ある帯域幅が100[kb/s]であるということを含む。
第2の態様によれば、第1のANにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
CPが送信するUEのセッション属性を受信するステップと、
前記セッション属性に基づいて前記UEを制御するステップと、を含む。
CPが送信するUEのセッション属性を受信し、そして、そのセッション属性に基づいてそのUEを制御する。その第1のANは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
選択的に、第2の態様の第1の可能な実装において、前記UEと前記DNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合に、CPが送信するUEのセッション属性を受信する前記ステップは、
対応関係に基づいて、前記CPが送信する前記UEの前記セッション属性を受信するステップを含んでもよく、前記対応関係は、前記少なくとも2つのセッションのうちの各セッションのセッション属性と前記UEの各ベアラとの間の対応関係を含み、
それに対応して、前記セッション属性に基づいて前記UEを制御する前記ステップは、
前記対応関係に基づいて前記UEを制御するステップを含む。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装に関して、第2の可能な実装において、前記セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及びセッションに対応する帯域幅制約条件のうちの1つ又は複数を含み、前記セッション属性は、第1の態様において説明された前記セッション属性と同様である。
第2の態様の第3の可能な実装において、前記UEとDNとの間に第1のセッションが存在し、前記セッション属性が、前記第1のセッションに対応するサービスエリアを含む場合に、前記セッション属性に基づいて前記UEを制御する前記ステップは、
前記UEが前記第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、前記セッション属性を搬送するハンドオーバー要求メッセージを前記第1のANによって前記第2のANに送信するステップであって、前記ハンドオーバー要求メッセージは、前記第2のANが、前記セッション属性に基づいて、前記第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する際に、前記CPをトリガして前記第1のセッションを解放させるように前記第2のANに指示するのに使用される、ステップ、又は、
前記UEが前記第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、前記第1のANが、前記セッション属性に基づいて、前記第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合に、前記第1のANによって前記第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信するステップであって、前記ハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要がない前記第1のセッションのセッション識別情報を搬送し、前記ハンドオーバー要求メッセージは、前記CPをトリガして前記第1のセッションを解放させるように前記第2のANに指示するのに使用される、ステップ、又は、
前記UEが前記第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、前記第1のANが、前記セッション属性に基づいて、前記第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合に、前記第1のANによって前記CPに指示情報を送信するステップであって、前記指示情報は、前記第1のセッションを解放するように前記CPに指示するのに使用される、ステップ、を含んでもよい。
第2の態様の第1の可能な実装に関して、第4の可能な実装において、前記UEと前記データネットワークDNとの間に前記少なくとも2つのセッションが存在し、前記セッション属性が、前記少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応するサービスエリアを含む場合に、前記セッション属性に基づいて前記UEを制御する前記ステップは、
前記UEが前記第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、前記セッション属性を搬送するハンドオーバー要求メッセージを前記第1のANによって前記第2のANに送信するステップであって、前記ハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッション及びハンドオーバーする必要がないセッションを決定し、ハンドオーバーする必要がある前記セッションに対応する無線リソースを確立し、そして、前記CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がない前記セッションを解放させる、ように前記第2のANに指示するのに使用される、ステップ、又は、
前記UEが前記第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、前記第1のANによって、前記セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定し、そして、前記第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信するステップであって、前記ハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がない前記セッションのセッション識別情報を搬送し、前記ハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要がある前記セッションに対応する無線リソースを確立し、そして、前記CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がない前記セッションを解放させる、ように前記第2のANに指示するのに使用される、ステップ、又は、
前記UEが前記第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、前記第1のANが、前記セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定する場合に、前記第1のANによって前記CPに指示情報を送信するステップであって、それによって、前記CPは、前記少なくとも2つのセッションのうちでハンドオーバーする必要がない前記セッションのベアラを解放する、ステップ、を含む。
ANが、セッション属性に基づいてそのUEについてモビリティ管理を実行する際に、そのANは、いかなるモビリティ管理も必要としないセッションに対応する無線リソースを最初に削除してもよく、それにより、そのUEのハンドオーバー手順の中で必要となる無線リソースを低減する。
第2の態様の第5の可能な実装において、前記UEとデータネットワークDNとの間に第2のセッションが存在し、前記セッション属性が、前記第2のセッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、前記セッション属性に基づいて前記UEを制御する前記ステップは、
前記第1のANによって、前記セッション属性のうちで前記第2のセッションに対応する前記帯域幅制約条件に基づいて、前記UEが受信するユーザパケットに対して帯域幅制約を実行するステップを含む。
第2の態様の第1の可能な実装に関して、第6の可能な実装において、前記UEと前記データネットワークDNとの間に前記少なくとも2つのセッションが存在するとともに、前記セッション属性が、前記少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、前記セッション属性に基づいて前記UEを制御する前記ステップは、
前記少なくとも2つのセッションのベアラのうちで前記UEが受信したユーザパケットに対応するベアラを決定するステップと、
前記対応関係に基づいて、前記決定したベアラに対応するセッション属性を取得するステップと、
前記取得したセッション属性のうちでセッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、前記ユーザパケットについて帯域幅制約を実行するステップと、を含む。
第1のANは、セッション属性に基づいてそのUEに対してQoS制御を実行し、それによって、各々のセッションを制御することが可能であるとともに、制御の柔軟性及び精度をさらに改善する。
第2の態様の第1の可能な実装に関して、第7の可能な実装において、前記UEと前記データネットワークDNとの間に前記少なくとも2つのセッションが存在するとともに、前記セッション属性が、前記少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、前記セッション属性に基づいて前記UEを制御する前記ステップは、
各セッションに対応する前記帯域幅制約条件に基づいて、前記UEの前記セッションに対応する帯域幅制約条件の総和を算出するステップと、
前記CPから前記ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件を取得するステップと、
帯域幅制約条件の前記総和が、前記ユーザパケットの前記認可された帯域幅制約条件よりも大きい場合に、前記ユーザパケットの前記認可された帯域幅制約条件に基づいて、前記UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行するか、或いは、帯域幅制約条件の前記総和が、前記ユーザパケットの前記認可された帯域幅制約条件と等しいか又はより小さい場合に、帯域幅制約条件の前記総和に基づいて、前記UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行する、ステップと、を含む。
選択的に、第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装、第2の態様の第2の可能な実装、第2の態様の第3の可能な実装、第2の態様の第4の可能な実装、第2の態様の第5の可能な実装、第2の態様の第6の可能な実装、又は第2の態様の第7の可能な実装に関して、第8の可能な実装において、制御プレーンCPネットワーク要素が送信するユーザ機器UEのセッション属性を受信する前記ステップは、
前記セッション属性を搬送するとともに前記CPが送信するコンテキスト確立要求を受信するステップ、又は、
前記セッション属性を搬送するとともに前記CPが送信するコンテキスト修正要求を受信するステップ、を含む。
第3の態様によれば、CPにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
前記CPによって、ユーザ機器UEがアクセスする第1のアクセスネットワークANに第1の対応関係を送信するステップであって、前記第1の対応関係は、ネットワーク識別子とサービスエリアとの間の対応関係を含む、ステップと、
前記第1のANに第2の対応関係を送信するステップと、を含む。
CPは、第1のANに第1の対応関係及び第2の対応関係を送信し、それによって、その第1のANは、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、その第1のANにアクセスするUEのセッション属性を決定することが可能であり、さらに、そのUEのセッション属性に基づいてそのUEを制御することが可能である。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
第1の可能な実装において、CPによって、ユーザ機器UEがアクセスする第1のアクセスネットワークANに第1の対応関係を送信する前記ステップは、前記CPが前記第1のANからデバイス接続確立要求を受信した後に、前記第1のANに、前記第1の対応関係を搬送する接続確立応答を送信するステップを含む。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装に関して、第2の可能な実装において、前記CPによって前記第1のANに第2の対応関係を送信する前記ステップは、前記第2の対応関係を搬送するコンテキスト確立要求を前記CPによって前記第1のANに送信するステップを含む。
第4の態様によれば、第1のANにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
CPが送信する第1の対応関係及び第2の対応関係を前記第1のアクセスネットワークANによって受信するステップであって、前記第1の対応関係は、ネットワーク識別子とサービスエリアとの間の対応関係を含み、前記第2の対応関係は、前記第1のANにアクセスするユーザ機器UEのセッションのセッション識別情報とネットワーク識別子との間の対応関係を含む、ステップと、
前記第1の対応関係及び前記第2の対応関係に基づいて、前記第1のANによって前記UEのセッション属性を決定するステップと、
前記セッション属性に基づいて、前記第1のANによって前記UEを制御するステップと、を含む。
第5の態様によれば、第2のANにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
セッション属性を搬送するとともに第1のANが送信するハンドオーバー要求メッセージを前記第2のアクセスネットワークANによって受信するステップであって、前記セッション属性は、前記第1のANにアクセスするUEのセッションのセッション属性である、ステップと、
前記第2のANによって、前記セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッション及びハンドオーバーする必要がないセッションを決定するステップと、
前記第2のANによって、ハンドオーバーする必要がある前記セッションに対応する無線リソースを確立し、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がない前記セッションを解放させる、ステップと、を含む。
第6の態様によれば、第2のANにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
第1のANが送信するハンドオーバー要求メッセージを前記第2のアクセスネットワークANによって受信するステップであって、前記ハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する、ステップと、
前記第2のANによって、ハンドオーバーする必要がある前記セッションに対応する無線リソースを確立し、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がない前記セッションを解放させる、ステップと、を含む。
第7の態様によれば、CPにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
前記CPによってユーザ機器UEのセッション属性を決定するステップと、
前記UEがアクセスする第1のアクセスネットワークANから第2のANの位置情報を前記CPによって受信するステップと、
前記CPによって、前記セッション属性及び前記位置情報に基づいて、前記UEのセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを検出するステップと、
前記セッションをハンドオーバーする必要がない場合に、前記CPによって、前記UEの前記セッションを解放するステップと、を含む。
CPは、UEのセッション属性を決定し、そのUEがアクセスする第1のANが送信する第2のANの位置情報を受信し、そして、そのセッション属性及びその位置情報に基づいて、そのUEのセッションのうちでハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
第1の可能な実装において、当該方法は、
前記CPによって前記第1のANに認可要求を送信するステップをさらに含み、前記認可要求は、前記第1のANから前記第2のANへと前記UEをハンドオーバーする前に、前記CPに前記第2のANの前記位置情報を送信するように前記第1のANに指示するのに使用される。
第8の態様によれば、第1のANにおいて使用されるデバイス制御方法が提供され、当該デバイス制御方法は、
制御プレーンCPネットワーク要素が送信する認可要求を前記第1のアクセスネットワークANによって受信するステップと、
ユーザ機器UEを第2のANへとハンドオーバーすることを決定する際に、前記第1のANによって、前記認可要求に基づいて、前記CPに前記第2のANの位置情報を送信するステップと、を含み、前記位置情報は、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定するのに使用される。
第9の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される送信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第1の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第10の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される受信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第2の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第11の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される送信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第3の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第12の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される受信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第4の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第13の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第2のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される送信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第5の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第14の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第2のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される受信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第6の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第15の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される受信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第7の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第16の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、プロセッサと前記プロセッサに接続される受信機とを含み、前記プロセッサは、命令を実行するように構成され、前記プロセッサは、前記命令を実行することによって第8の態様にしたがったデバイス制御方法を実装する。
第17の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第1の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第18の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第2の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第19の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第3の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第20の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第4の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第21の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第5の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第22の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第6の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第23の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、CPにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第7の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
第24の態様によれば、デバイス制御装置が提供され、当該デバイス制御装置は、第1のANにおいて使用され、当該デバイス制御装置は、少なくとも1つのユニットを含み、前記少なくとも1つのユニットは、第8の態様にしたがって提供されるデバイス制御方法を実装するように構成される。
上記の複数の態様において、セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及び/又はセッションに対応する帯域幅制約条件のうちの1つ又は複数を含む。
本発明の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、複数の添付の図面を参照して、本発明の複数の実装をさらに詳細に説明する。
進化型パケットシステム(英文正式名称: Evolved Packet System, 略称: EPS)は、AN及びコアネットワークの2つの部分を含む。ANは、進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(英文正式名称: Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network, 略称: E-UTRAN)であり、UEに無線アクセス機能を提供するのに使用される。進化型パケットコア(英文正式名称: Evolved Packet Core, 略称: EPC)は、主に、モビリティ管理エンティティ(英文正式名称: Mobility Management Entity, 略称: MME)、サービングゲートウェイ(英文正式名称: Serving Gateway, 略称: SGW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(英文正式名称: Packet Data Network Gateway, 略称: PGW)、ホーム加入者サーバ(英文正式名称: Home Subscriber Server, 略称: HSS)、及び、ポリシー及び課金ルール機能(英文正式名称: Policy and charging rule function, 略称: PCRF)等の複数の重要な論理的ネットワーク要素を含む。MMEは、主に、ユーザ認証、ハンドオーバー、アイドル状態にあるUEのモビリティ管理、又はユーザコンテキスト及びベアラの管理等のシグナリングプレーン機能の処理を実現する。SGWは、UEが複数のローカルeNodeBの間でハンドオーバーされる際に、モビリティアンカーとなり、パケットデータをルーティングするとともに転送し、そして、合法的な傍受に関連付けられた機能を提供する、ように構成される。PGWは、外部データネットワーク、及び第3世代パートナーシッププロジェクト(英文正式名称: 3rd Generation Partnership Project, 略称: 3GPP)アクセスネットワークと非3GPPアクセスネットワークとの間のユーザプレーンアンカーに接続されるとともに、ユーザアドレス割り当て、ポリシー制御及び課金ルールの実行、及び合法的な傍受の役割を担うゲートウェイである。HSSは、ユーザの認可情報を格納するように構成される。論理的ネットワーク機能、すなわち、SGW及びPGWは、個別に存在してもよく、或いは、一体化されてもよい。PCRFは、ポリシー及び課金ルールを提供する。
選択的に、UEは、PGWに接続することによって外部データネットワークにアクセスして、データネットワーク(英文正式名称: Data Network, 略称: DN)接続を生成してもよい。例えば、UEは、外部パケットデータネットワークにアクセスするために、PGWに接続されて、パケットデータネットワーク(英文正式名称: Packet Data Network, 略称: PDN)接続を生成する。PDNは、Internet、仮想私設ネットワーク(英文正式名称: Virtual Private Network, 略称: VPN)、インターネットプロトコルマルチメディアサービス(英文正式名称: Internet Protocol Multi-media Service, 略称: IMS)ネットワーク、又はオペレータによって提供される無線アプリケーションプロトコル(英文正式名称: Wireless Application Protocol, 略称: WAP)ネットワーク等であってもよい。選択的に、UEは、少なくとも2つのDN接続を生成してもよい。それらの少なくとも2つのDN接続は、同じアンカーPGWへの接続であってもよく、或いは、複数の異なるアンカーへの接続であってもよく、それらの少なくとも2つのDN接続は、同じPDNへの接続である。このことは、上記の実施形態においては限定されない。
図1Aを参照すると、図1Aは、本発明の複数の実施形態にしたがったデバイス制御方法の実装環境の概略図である。図1Aに示されているように、その実装環境は、UE110、第1のAN120、制御プレーン(英文正式名称: Control Plane, 略称: CP)ネットワーク要素130、ユーザプレーン(英文正式名称: User Plane, 略称: UP)ネットワーク要素140、及びDN150を含む。
UE110は、ネットワーク端末デバイスであり、モバイル電話、ネットワークアクセス端末デバイス、又はモノのインターネットデバイス等のデバイスであってもよい。
第1のAN120は、UE110に無線アクセスを提供するように構成される。第1のAN120は、進化型NodeB(eNodeB)、無線フィディリティアクセスポイント(英文正式名称: Wireless Fidelity Access Point, 略称: WiFi AP)、又はマイクロ波アクセスのための世界的相互運用性基地局(英文正式名称: Worldwide Interoperability for Microwave Access Base station, 略称: WiMAX BS)等のデバイスであってもよい。
CP130は、モビリティ管理又は転送経路管理を提供するネットワーク要素である。例えば、CP130は、MME、SGWの制御プレーン機能、PGWの制御プレーン機能、或いは、上記の複数のネットワーク要素を組み合わせることによって形成されるモバイルゲートウェイコントローラの機能のうちのすべて又はいくつかであってもよい。
UP140は、ユーザにサービスパケット転送を提供するネットワーク要素である。そのネットワーク要素は、SGWの転送プレーン機能、PGWの転送プレーン機能、或いは、ルータ、スイッチ、又はソフトウェア定義ネットワーク(英文正式名称: Software Defined Network, 略称: SDN)スイッチ等の物理的デバイスを仮想化した後に得られる転送デバイスであってもよい。代替的に、UP140は、転送プレーンネットワーク要素であってもよい。
DN150は、Internet、VPN、IMS、又はオペレータによって提供されるWAPネットワーク等のPDNであってもよい。
図1Aにおいて、UEが1つのUPにアクセスする(すなわち、同じアンカーにアクセスする)ということが、説明のための1つの例として使用されるということに留意すべきである。選択的に、UEは、少なくとも2つのUPにアクセスしてもよく、それらの少なくとも2つのUPを使用することによって、同じPDNにアクセスしてもよい。例えば、図1Bを参照すると、図1Bは、本発明にしたがった他の可能な実装環境の概略図である。
さらに、上記のCP及びUPについて、制御及び転送を分離してもよいということに留意すべきである。言い換えると、UPは、制御機能を有していない。代替的に、上記のCP及びUPについて、制御及び転送を分離しなくてもよい。言い換えると、UPは、依然として、制御機能を有している。上記のCP及びUPの具体的な実装は、上記の実施形態においては限定されない。
さらに、選択的に、アクセスされている第1のAN120から他のANへとUE110をハンドオーバーする必要がある場合があるということに留意すべきである。図1Cに示されているように、上記の実装環境は、第2のAN160をさらに含んでもよい。第2のAN160は、第1のAN120と同様である。本明細書においては、詳細は、再度、説明されない。
図2を参照して、図2は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御方法の方法フローチャートである。図2に示されているように、そのデバイス制御方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ201: CPは、UEのセッション属性を決定する。
具体的には、そのUEとDNとの間に1つのセッションが存在する場合には、CPは、そのUEのセッションのセッション属性を直接的に決定する。そのUEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合には、CPは、それらの少なくとも2つのセッションのうちの各セッションのセッション属性とそのUEの各ベアラとの間の対応関係を決定してもよい。あるセッションは、少なくとも1つのベアラに対応し、この実施形態におけるベアラは、1つのサービスフローであるか、又は、少なくとも2つのサービスフローの集合体である。言い換えると、この実施形態においては、ベアラ、セッション、及びUEの間の粒度の関係は、ベアラ<セッション<UEとなる。
セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及びセッションに対応する帯域幅制約条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。そのセッションに対応するサービスエリアは、そのUEの移動の間のベアラの解放制限を示し、TA、LA、及びセルリストのうちの少なくとも1つを含む。そのセッションに対応するサービスエリアは、そのセッションがセッション連続性を必要とするエリアである。すなわち、そのセッションに対応するサービスエリアの中では、そのセッションは、セッション連続性を必要とするが、一方で、そのセッションに対応するサービスエリアの外側では、そのセッションは、セッション連続性を必要としない。例えば、1つの例として、ベアラが1つのサービスフローであるということを使用する。そのUEのサービスフロー1は、セッション連続性を必要としない。そのサービスフローに対応するDN接続属性がセルリストである場合には、そのUEが、移動し、そして、そのセルリストから取り除かれるときに、第1のANは、そのサービスフローに対応する無線リソースを解放する。帯域幅制約条件は、帯域幅速度又は遅延等を含んでもよい。例えば、帯域幅制約条件は、あるセッション属性に適合するベアラのすべての最大帯域幅が100[kb/s]であるということを含む。
選択的に、CPが、ベアラとセッション属性との間の対応関係を決定する際に、そのベアラが1つのサービスフローである場合には、例えば、そのサービスフローのインターネットプロトコル(英文正式名称: Internet Protocol, 略称: IP)5タプルを使用することによってそのベアラを示すといったように、そのサービスフローのサービスフロー識別子を使用することによってそのベアラを示してもよく、そのベアラが少なくとも2つのサービスフローの集合体である場合には、例えば、bearer IDを使用することによってそのベアラを示すといったように、ベアラ識別子を使用することによってそのベアラを示してもよい。
ステップ202: CPは、UEがアクセスする第1のANにセッション属性を送信し、そのセッション属性は、第1のANがUEを制御するのに使用される。
ステップ203: 第1のANは、CPが送信したUEのセッション属性を受信する。
ステップ204: 第1のANは、セッション属性に基づいてUEを制御する。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御方法によれば、CPは、そのUEがアクセスする第1のANにそのUEのセッション属性を送信し、それによって、その第1のANは、そのセッション属性に基づいてそのUEを制御することが可能である。その第1のANは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
CPによってセッション属性を決定するステップは、以下の4つの可能な取得手法を含んでもよいということに留意すべきである。
第1の手法においては、第1のANを介してUEが送信する制御要求を受信し、そして、その制御要求の中で搬送されるサービス要件情報に基づいて、そのUEのセッション属性を決定し、
制御要求は、アクセス要求、接続確立要求、又はサービス要求であってもよく、アクセス要求は、ネットワーク登録手順の中でUEが送信する要求であり、例えば、アクセス要求は、そのUEの電源がオンにされる際に、第1のANを介してそのUEが送信する要求であってもよく、接続確立要求は、ネットワーク接続を確立することをそのUEによって要求する要求であり、例えば、接続確立要求は、DNへのDN接続を確立することを要求する確立要求であってもよく、サービス要求は、無線アクセスネットワークの各々のインターフェイスのためのシグナリング接続を確立する要求であり、アイドル状態から接続状態にUEを切り替えるのを可能とするのに使用される。
第2の手法においては、UEのあらかじめ構成されたセッション属性を取得する。
第3の手法においては、加入サーバに取得要求を送信し、その加入サーバが返送したセッション属性を受信する。
第4の手法においては、ポリシー決定ネットワーク要素が送信するセッション属性を受信するか、又は、そのポリシー決定ネットワーク要素が送信するインデックスを受信し、そして、そのインデックスに対応するセッション属性を決定する。
以下の記載は、上記の4つの可能な実装を個別に説明する。加えて、以下の実施形態において、CPが上記の第1の取得手法を使用することによってセッション属性を取得するとともに、制御要求がアクセス要求であるということを、主に、説明のための1つの例として使用する。
図3を参照すると、図3は、本発明の他の実施形態にしたがったデバイス制御方法の方法フローチャートである。この実施形態において、CPが制御要求を受信することによってセッション属性を取得するとともに、その制御要求がアクセス要求又は接続確立要求であるということを、説明のための1つの例として使用する。加えて、この実施形態において、CP及びUPについて制御及び転送を分離しないということを1つの例として使用する。図3に示されているように、そのデバイス制御方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ301: UEは、第1のANを介してCPにアクセス要求を送信する。
そのUEの電源がオンにされるか、又は追加的なDN接続を確立する必要があるときに、そのUEは、第1のANを介してCPにアクセス要求を送信してもよい。そのアクセス要求は、サービス要件情報を搬送していてもよい。
ステップ302: CPは、第1のANを介して、UEが送信したアクセス要求を受信する。
アクセス要求を受信した後に、CPは、そのアクセス要求の中で搬送されるUEのサービス要件情報を取得し、そして、そのサービス要件情報に基づいて、UEのセッション属性を決定する。具体的には、UEとDNとの間に1つのセッションが存在する場合には、CPは、サービス要件情報に基づいて、そのセッションのセッション属性を決定してもよい。UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合には、CPは、サービス要件情報に基づいて、それらの少なくとも2つのセッションのセッション属性を決定してもよい。選択的に、CPは、それらの少なくとも2つのセッション属性とUEの各ベアラとの間の対応関係を決定してもよい。セッションは、少なくとも1つのベアラに対応し、この実施形態において説明されるベアラは、1つのサービスフローであってもよく、或いは、少なくとも2つのサービスフローの集合体であってもよい。このことは、この実施形態においては限定されない。
上記のセッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及びセッションに対応する帯域幅制約条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。そのセッションに対応するサービスエリアは、そのUEの移動の間のベアラの解放制限を示し、TA、LA、及びセルリストのうちの少なくとも1つを含む。帯域幅制約条件は、帯域幅速度又は遅延等を含んでもよい。
選択的に、CPが、サービス要件情報に基づいて、ベアラとセッション属性との間の対応関係を決定する際に、そのベアラが1つのサービスフローである場合には、例えば、そのサービスフローのIP-5タプルを使用することによってそのベアラを示すといったように、そのサービスフローのサービスフロー識別子を使用することによってそのベアラを示してもよく、そのベアラが少なくとも2つのサービスフローの集合体である場合には、例えば、bearer IDを使用することによってそのベアラを示すといったように、ベアラ識別子を使用することによってそのベアラを示してもよい。
ステップ303: CPは、受信したアクセス要求に基づいて、UPにセッション生成要求を送信する。
ステップ304: UPは、CPにセッション生成応答を送信する。
選択的に、セッション生成応答は、UPのトンネルエンドポイントを示すのに使用される識別子情報及びUP IPアドレスを搬送する。その識別子情報は、トンネルエンドポイント識別子(英文正式名称: tunnel ending point identity, 略称: TEID)であってもよい。
ステップ305: CPは、第1のANにコンテキスト確立要求を送信し、そのコンテキスト確立要求は、セッション属性を搬送する。
UEとDNとの間に1つのみのセッションが存在する場合には、コンテキスト確立要求は、そのセッションのセッション属性のみを含んでもよい。UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合には、コンテキスト確立要求は、各ベアラとセッション属性との間の対応関係を含んでもよい。
選択的に、コンテキスト確立要求は、他の内容を含んでもよい。例えば、コンテキスト確立要求は、UP IP、UP TEID、及び制御受け入れメッセージを含んでもよい。その制御受け入れメッセージは、UEのIPアドレスを含む。この実施形態に関連する内容のみが、この実施形態において説明され、実際に含まれる内容は、制限されない。
ステップ306: 第1のANは、CPが送信したコンテキスト確立要求を受信する。
ステップ307: 第1のANは、セッション属性に基づいてUEを制御する。
第1のANがコンテキスト確立要求を受信した後に、第1のANは、そのコンテキスト確立要求の中で搬送されるセッション属性を取得する。その後、第1のANは、そのセッション属性に基づいてUEを制御してもよい。選択的に、コンテキスト確立要求がベアラとセッション属性との間の対応関係を搬送する場合には、第1のANは、そのコンテキスト確立要求からその対応関係を取得し、そして、その対応関係に基づいてUEを制御してもよい。
第1のANによって、セッション属性に基づいてUEを制御するステップは、そのセッション属性に基づいて、UEについてモビリティ管理制御を実行するステップ、又は、そのセッション属性に基づいて、UEについてサービス品質(英文正式名称: Quality of Service, 略称:QoS)制御を実行するステップ、又は、UEについてモビリティ管理制御及びQoS制御を同時に実行するステップ、を含んでもよい。
選択的に、第1のANによって、セッション属性に基づいて、UEについてモビリティ管理制御を実行するステップは、以下のステップを含んでもよい。
第1に、第1のANは、UEに測定制御メッセージを送信する。
測定制御メッセージは、UE測定制御パラメータを含む。例えば、測定制御メッセージは、信号強度、測定する必要があるセルリスト、及び測定報告によって回答する回答方法を含んでもよい。
第2に、第1のANは、UEが返送した測定報告を受信する。
第3に、測定報告に基づいて、第2のANへとそのUEをハンドオーバーする必要があるということを決定する際に、第1のANは、セッション属性に基づいてそのUEを制御する。
セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及びセッションに対応する帯域幅制約条件のうちの1つ又は複数を含んでもよい。したがって、異なるセッション属性の内容に基づいて、このステップは、以下の2つの状況を含んでもよい。
第1の状況は、以下のようになる。セッション属性がセッションに対応するサービスエリアを含む場合に、UEとDNとの間に1つのセッション又は少なくとも2つのセッションが存在してもよい。したがって、以下の記載は、複数の異なる状況を個別に説明する。
UEとDNとの間に第1のセッションが存在し(第1のセッションのみが含まれ)、セッション属性が、その第1のセッションに対応するサービスエリアを含む場合に、このステップは、図4及び図6にしたがった2つの可能な実装を含んでもよい。
図4にしたがった1つの例において:
ステップ401: 第1のANは、セッション属性を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信し、そのハンドオーバー要求メッセージは、第2のANが、セッション属性に基づいて、第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合に、CPをトリガして第1のセッションを解放させるように第2のANに指示するのに使用される。
選択的に、ハンドオーバー要求メッセージは、UEのセッションのコンテキスト情報をさらに含んでもよい、すなわち、第1のセッションのコンテキスト情報をさらに含んでもよい。第1のセッションのコンテキスト情報は、第1のセッションのセッション識別情報及び第1のセッションの無線ベアラに対応するQoSパラメータ等を含む。このことは、本明細書においては限定されない。
ステップ402: 第2のANは、第1のANが送信したハンドオーバー要求メッセージを受信する。
ステップ403: 第2のANは、ハンドオーバー要求メッセージの中のセッション属性に基づいて、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを決定する。
選択的に、第2のANによって、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを決定するステップは、第1のセッションのセッション属性に基づいて、第2のANが第1のセッションのサービスエリアの中に存在しているか否かを検出するステップを含む。第2のANが第1のセッションのサービスエリアの中に存在している場合には、セッション属性は、第1のセッションがセッション連続性要件を満たしているということを示し、第2のANは、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるということを決定する。第2のANが第1のセッションのサービスエリアの中に存在していない場合には、セッション属性は、第1のセッションがセッション連続性要件を満たしていないということを示し、第2のANは、第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する。
ステップ404: 第2のANが、第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合には、第2のANは、CPをトリガして、第1のセッションを解放させる。
第2のANが、第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合には、第2のANは、CPをトリガして、第1のセッションを解放させる。選択的に、第2のANは、CPに経路切り替え要求メッセージを送信してもよい。その経路切り替え要求メッセージは、ハンドオーバーする必要がない第1のセッションのセッション識別情報を搬送する。
選択的に、第2のANが、第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合には、第2のANは、第1のセッションに対応する無線リソースを確立しなくてもよい。本明細書においては、詳細は説明されない。
第2のANが、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるということを決定する場合には、第2のANは、第1のセッションに対応する無線リソースを確立し、CPをトリガして、第1のセッションの経路を修正させる。本明細書においては、詳細は説明されない。
ステップ405: CPは、第2のANによってトリガされた後に、第1のセッションを解放する。
選択的に、CPは、第2のANが送信した経路切り替え要求メッセージを受信してもよく、ハンドオーバーする必要がない第1のセッションのセッション識別情報であって、経路切り替え要求メッセージの中で搬送されるセッション識別情報を構文解析によって取得した後に、CPは、解放手順を開始し、さらに、第1のセッションを解放してもよい。CPによって第1のセッションを解放するこの実施形態において説明されるステップは、CPが、第1のANの中の第1のセッションのリソース及びUPの中の第1のセッションのリソースを解放するということである。この実施形態においては、詳細は説明されない。
選択的に、UEを制御するステップは、複数の他のステップをさらに含んでもよい。例えば、図5A及び図5Bを参照すると、UEを制御するプロセスは、以下のステップを含む。
501. 第1のANは、第1のセッションのコンテキスト情報及び第1のセッションのセッション属性を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信する。
502. 第2のANは、第1のANが送信したハンドオーバー要求メッセージを受信し、そして、そのハンドオーバー要求メッセージの中のセッション属性に基づいて、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを決定する。
503. 第2のANは、第1のANにハンドオーバー肯定応答メッセージを送信し、そのハンドオーバー肯定応答メッセージは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
504. 第1のANは、UEに無線リソース再構成メッセージを送信して、無線リソース再構成手順を開始する。
505. 第1のANから第2のANへとUEをハンドオーバーする。
506. 第2のANは、CPに経路切り替え要求メッセージを送信し、その経路切り替え要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
507. CPは、経路切り替え要求メッセージを受信し、CPは、ハンドオーバーする必要があるセッションについてUPに対するユーザプレーン経路修正手順を開始し、そして、CPは、ハンドオーバーする必要がないセッションについてセッション解放手順を開始する。
508. CPは、第2のANに経路切り替え要求肯定応答メッセージを送信し、その経路切り替え要求肯定応答メッセージは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
509. 第2のANは、第1のANにリソース解放メッセージを送信する。
510. 第1のANは、リソース解放メッセージを受信し、そして、第1のANとUEとの間の無線リソース、及び制御プレーンに関連付けられている第1のANのリソースを解放する。
図6の1つの例において:
ステップ601: 第1のANは、第1のセッションのセッション属性に基づいて、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを決定する。
このステップは、ステップ403と同様である。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
ステップ602: 第1のANが、第1のセッションをハンドオーバーする必要がないということを決定する場合には、第1のANは、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信し、そのハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要がない第1のセッションのセッション識別情報を搬送する。
ハンドオーバー要求メッセージは、第1のセッションの解放をトリガするように第2のANに指示するのに使用される。
選択的に、ハンドオーバー要求メッセージは、さらに、例えば、第1のセッションの無線ベアラに対応するQoSパラメータを搬送するといったように、第1のセッションのコンテキスト情報を搬送してもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
第1のANが、第1のセッションをハンドオーバーする必要があるということを決定する場合には、第1のANは、ハンドオーバーする必要がある第1のセッションのコンテキスト情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよく、第2のANは、第1のセッションに対応する無線ベアラを確立し、そして、CPをトリガして、第1のセッションの経路を修正させる。本明細書においては、詳細は説明されない。
ステップ603: 第2のANは、第1のANが送信したハンドオーバー要求メッセージを受信する。
ハンドオーバー要求メッセージを受信した後に、第2のANは、第1のセッションに対応する無線リソースを確立しなくてもよい。
ステップ604: 第2のANは、CPをトリガして、第1のセッションを解放させる。
第2のANがハンドオーバー要求メッセージを受信した後に、第2のANは、ハンドオーバーする必要がない第1のセッションのセッション識別情報であって、ハンドオーバー要求メッセージの中で搬送されるセッション識別情報に基づいて、CPをトリガして、第1のセッションを解放させてもよい。選択的に、第2のANは、ハンドオーバーする必要がない第1のセッションに対応する無線リソースを確立しなくてもよい。
ステップ605: CPは、第2のANによってトリガされた後に、第1のセッションを解放する。
選択的に、CPは、第1のANの中の第1のセッションのリソース及びUPの中の第1のセッションのリソースを解放してもよい。本明細書においては、詳細は説明されない。
選択的に、複数の他のステップをさらに含んでもよい。例えば、図7A及び図7Bを参照すると、UEを制御するステップは、以下のステップを含んでもよい。
701. 第1のANは、セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッション及びハンドオーバーする必要がないセッションを決定する。
702. 第1のANは、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信し、そのハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を搬送する。
703. 第2のANは、ハンドオーバー要求メッセージを受信し、そのハンドオーバー要求メッセージに基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定する。
704. 第2のANは、第1のANにハンドオーバー肯定応答メッセージを送信し、そのハンドオーバー肯定応答メッセージは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
705. 第1のANは、UEに無線リソース再構成メッセージを送信して、無線リソース再構成手順を開始する。
706. 第1のANから第2のANへとUEをハンドオーバーする。
707. 第2のANは、CPに経路切り替え要求メッセージを送信し、その経路切り替え要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
708. CPは、経路切り替え要求メッセージを受信し、CPは、ハンドオーバーする必要があるセッションについて、UPに対してユーザプレーン経路修正手順を開始し、そして、CPは、ハンドオーバーする必要がないセッションについて、セッション解放手順を開始する。
709. CPは、第2のANに経路切り替え要求肯定応答メッセージを送信し、その経路切り替え要求肯定応答メッセージは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
710. 第2のANは、第1のANにリソース解放メッセージを送信する。
711. 第1のANは、リソース解放メッセージを受信し、そして、第1のANとUEとの間の無線リソース、及び制御プレーンに関連付けられている第1のANのリソースを解放する。
UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在し、セッション属性が、それらの少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応するサービスエリアを含む場合には、UEを制御するステップは、図8及び図10にしたがった2つの可能な実装を含んでもよい。
図8にしたがった1つの例において、このステップは、以下のステップを含んでもよい。
ステップ801: 第1のANは、セッション属性を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信する。
例えば、UEとDNとの間に、セッション1、セッション2、及びセッション3である3つのセッションが存在する場合に、第1のANは、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信してもよく、そのハンドオーバー要求メッセージは、それらの3つのセッションのセッション属性を搬送する。
ステップ802: 第2のANは、第1のANが送信したハンドオーバー要求メッセージを受信する。
ステップ803: 第2のANは、セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッション及びハンドオーバーする必要がないセッションを決定する。
第2のANは、各セッションのセッション属性に基づいて、第2のANが、そのセッションに対応するサービスエリアの中に位置しているか否かを検出してもよい。第2のANが、そのセッションに対応するサービスエリアの中に存在する場合には、第2のANは、そのセッションをハンドオーバーする必要があるということを決定し、第2のANが、そのセッションに対応するサービスエリアの中に存在していない場合には、そのセッションをハンドオーバーする必要がない。
1つの例として、UEとDNとの間に上記の3つのセッションが存在するということをさらに使用する。第2のANは、セッション1及びセッション2をハンドオーバーする必要があるということを決定するとともに、セッション3をハンドオーバーする必要がないということを決定してもよい。
選択的に、セッションは、少なくとも1つのベアラに対応してもよく、あるセッションをハンドオーバーする必要がある場合に、そのセッションに対応する複数のベアラのうちのいくつかのベアラをハンドオーバーする必要があってもよく、一方で、いくつかのベアラをハンドオーバーする必要がなくてもよい。したがって、この実施形態においては、選択的に、第2のANは、さらに、セッション属性と各ベアラとの間の対応関係に基づいて、ハンドオーバーする必要があるベアラ(すなわち、セッション連続性を必要とするベアラ)及びハンドオーバーする必要がないベアラ(すなわち、セッション連続性を必要としないベアラ)を決定してもよい。
ステップ804: 第2のANは、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立し、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させる。
ハンドオーバーする必要がある決定されたセッションについては、第2のANは、ハンドオーバーする必要があるそのセッションに対応する無線リソースを確立する。例えば、第2のANは、セッション1及びセッション2に対応する無線リソースを確立してもよい。ハンドオーバーする必要がない決定されたセッションについては、第2のANは、ハンドオーバーする必要がないそのセッションに対応する無線リソースを確立せず、第2のANは、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないそのセッションを解放させてもよい。
選択的に、第2のANは、ハンドオーバーする必要があるベアラに対応する無線リソースを確立してもよく、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないベアラを解放させてもよい。
ステップ805: CPは、第2のANによってトリガされた後に、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。
例えば、図9を参照して、第1のANから第2のANへとハンドオーバーされる前に、UEは、UP1へのDN接続1及びUP2へのDN接続2を含む。第1のANが、第2のANへとUEをハンドオーバーする必要があるということを決定する場合に、第1のANは、DN接続1及びDN接続2のセッション属性を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよい。(例えば、1つの例として、あるベアラが1つのサービスフローを含むということを使用する。図9を参照して、DN接続1に対応するサービスフローは、サービスフロー1a及びサービスフロー1b等を含み、DN接続2に対応するサービスフローは、サービスフロー2a及びサービスフロー2b等を含む。ハンドオーバー要求メッセージは、表1に示されているように、サービスフロー1a、サービスフロー1b、サービスフロー2a、及びサービスフロー2b等を含むリストを含んでもよい。) 第2のANが、DN接続1をハンドオーバーする必要がないということを決定するとともに、DN接続2をハンドオーバーする必要があるということを決定する場合に、第2のANは、DN接続2に対応する無線リソースを確立し、DN接続1に対応する無線リソースを確立せず、CPをトリガして、DN接続1に対応する無線リソースを解放させる。
この実施形態においては、2つのDN接続がDNへの複数の異なるUPの接続であるということは、1つの例として使用されているに過ぎない。選択的に、それらの2つのDN接続は、同じUPへの複数の接続であってもよく、接続手法は、この実施形態においては限定されない。加えて、選択的に、UEは、さらに、より多くのDN接続を使用することによってDNにアクセスしてもよく、このことも、また、この実施形態においては限定されない。
選択的に、ステップ804の前に、第2のANは、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションについて受付制御を実行してもよい。言い換えると、第2のANは、第2のANが、ハンドオーバーする必要があるそのセッションのハンドオーバーを許容する否かを検出する。第2のANが、ハンドオーバーする必要があるセッションのアクセスを許容しない場合には、第2のANは、さらに、そのセッションに対応する無線リソースを確立しないが、CPをトリガして、そのセッションを解放させる。このことは、この実施形態においては限定されない。
選択的に、UEを制御するステップは、複数の他のステップをさらに含んでもよい。例えば、詳細なプロセスは、図5A及び図5Bに示されてもよい。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
図10にしたがった1つの例において、このステップは、以下のステップを含んでもよい。
ステップ1001: 第1のANは、セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定する。
セッション属性に基づいて第1のANによって、セッションをハンドオーバーする必要があるか否かを決定する決定方法は、ステップ403において説明されている。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
ステップ1002: 第1のANは、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信し、そのハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
選択的に、このステップは、以下の2つの可能な実装を含んでもよい。
第1の手法においては、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定した後に、第1のANは、ハンドオーバーする必要がないセッションのリスト及びハンドオーバーする必要があるセッションのリストを生成し、ハンドオーバーする必要がないセッションのリスト及びハンドオーバーする必要があるセッションのリストを搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信する。ハンドオーバーする必要がないセッションのリストは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を含み、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報は、そのセッションに対応する無線リソースを確立しないように第2のANに指示するのに使用される。ハンドオーバーする必要があるセッションのリストは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を含む。そのコンテキスト情報は、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要があるそのセッションの無線ベアラに対応するQoSパラメータ等を含み、そのコンテキスト情報は、そのセッションに対応する無線リソースを確立するように第2のANに指示するのに使用される。
第2の手法においては、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定した後に、第1のANは、UEの複数のセッションのコンテキスト情報及び第2の指示情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信する。第2の指示情報は、ハンドオーバーする必要がないセッションを示すのに使用される。例えば、UEとDNとの間に存在する複数のセッションは、セッション1、セッション2、及びセッション3を含む。第1のANが、それらの複数のセッションの複数のセッション属性に基づいて、セッション2がハンドオーバーする必要がないセッションであるということを決定する際に、第1のANは、セッション1のコンテキスト情報、セッション2のコンテキスト情報、セッション3のコンテキスト情報、及び、セッション2をハンドオーバーする必要がないということを示すのに使用される第2の指示情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよい。選択的に、第2の指示情報は、フラグビットであってもよく、そのフラグビットは、対応するセッションのコンテキスト情報と関連していてもよい。例えば、1つの例として、ハンドオーバーする必要がないセッションを示すのに"0"を使用するということが使用される。上記の例では、第1のANは、セッション1のコンテキスト情報、セッション2のコンテキスト情報、セッション3のコンテキスト情報、及びセッション2のコンテキスト情報と関連する"0"を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよい。
選択的に、第1のANは、さらに、他の手法にしたがって、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信してもよい。このことは、この実施形態においては限定されない。
ステップ1003: 第2のANは、第1のANが送信したハンドオーバー要求メッセージを受信する。
ステップ1004: 第2のANは、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立し、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させる。
第2のANは、ハンドオーバー要求メッセージを構文解析し、構文解析によって取得したハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立してもよく、そして、構文解析によって取得したハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報に基づいて、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させてもよい。
選択的に、ハンドオーバー要求メッセージの中で搬送される異なる内容に基づいて、このステップは、以下の2つの可能な実装を含む。
第1の手法において、ハンドオーバー要求メッセージが、ハンドオーバーする必要がないセッションのリスト及びハンドオーバーする必要があるセッションのリストを含む場合には、第2のANは、ハンドオーバーする必要がないセッションのリストに基づいて、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないそのセッションを解放させ、ハンドオーバーする必要があるセッションのリストに基づいて、ハンドオーバーする必要があるそのセッションに対応する無線リソースを確立し、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要があるセッションの経路を修正させる。第2のANによって、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させるステップは、第2のANによって、CPをトリガして、第1のセッションを解放させる上記の実施形態におけるステップ404と同様である。この実施形態においては、詳細は再度説明されない。
第2の手法においては、ハンドオーバー要求メッセージが、セッションのコンテキスト情報及び第2の指示情報を含み、第2の指示情報が、ハンドオーバーする必要がないセッションを示すのに使用される場合には、第2のANは、第2の指示情報に基づいて、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させ、第2の指示情報に基づいて、セッションのコンテキスト情報から、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を決定し、そして、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションの決定されたコンテキスト情報に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立する。セッションのコンテキスト情報は、セッションのセッション識別情報及びセッションの無線ベアラに対応するQoS情報を含む。したがって、第2のANによって、第2の指示情報に基づいて、セッションのコンテキスト情報から、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を決定するステップは、複数のセッションのコンテキスト情報から、第2の指示情報が示していないセッションのコンテキスト情報を選択するステップを含んでもよい。選択されたコンテキスト情報は、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報である。
選択的に、ステップ1004の前に、第2のANは、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションについて受付制御を実行してもよい。言い換えると、第2のANは、第2のANが、ハンドオーバーする必要があるそのセッションのハンドオーバーを許容する否かを検出する。第2のANが、ハンドオーバーする必要があるセッションのアクセスを許容しない場合には、第2のANは、さらに、そのセッションに対応する無線リソースを確立しないが、CPをトリガして、そのセッションを解放させる。このことは、この実施形態においては限定されない。
ステップ1005: CPは、第2のANによってトリガされた後に、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。
このステップは、上記の実施形態におけるステップ405と同様である。本明細書においては、詳細は、再度説明されない。
選択的に、UEを制御するステップは、複数の他のステップをさらに含んでもよい。例えば、詳細なプロセスは、図7A及び図7Bに示されていてもよい。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
上記の説明は、第1のANが、第2のANを使用することによってセッション又はベアラを解放する例を使用しているにすぎない。選択的に、このステップをさらに以下のように実装してもよい。第1のANは、さらに、セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定してもよく、その後、CPに指示情報を送信してもよく、そして、CPは、ハンドオーバーする必要がないセッション又はベアラを解放する。UEとDNとの間にセッションが1つのみ存在するときであって、そのただ1つの第1のセッションをハンドオーバーする必要がない場合には、第1のANは、CPに指示情報を送信し、そして、CPは、その第1のセッションを解放する。UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合には、第1のANは、セッション属性とベアラとの間の対応関係に基づいて、ハンドオーバーする必要がないベアラを決定してもよく、CPに指示情報を送信し、そして、CPは、ハンドオーバーする必要がないそのベアラを解放する。具体的には、ベアラのリソースを解放するということを1つの例として使用する。指示情報を受信した後に、CPは、第1のANにベアラ削除要求を送信する。ベアラ削除要求を受信した後に、第1のANは、無線リソース再構成手順を開始し、CPにベアラ削除応答を返送する。第1のANの無線リソース再構成手順においては、第1のANは、そのベアラに対応する無線リソースを削除してもよい。指示情報は、セッション連続性管理を実行する必要があるベアラのコンテキスト情報を含むか、又は、セッション連続性管理を実行する必要がないベアラのコンテキスト情報を含む。このことは、この実施形態においては限定されない。加えて、本明細書においては、CPがベアラを解放するということは、1つの例として使用されているにすぎない。CPをトリガしてセッションを解放させる解放手順は、上記の手順と同様である。この実施形態においては、詳細は再度説明されない。
第2の状況は、以下のようになる。セッション属性が、セッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、上記の説明と同様に、UEとDNとの間に1つのセッション又は少なくとも2つのセッションが存在してもよい。したがって、このステップは、以下のステップを含んでもよい。
UEとDNとの間に(例えば、第2のセッション等の)1つのセッションが存在する場合に、第1のANは、セッション属性の中の第2のセッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行してもよい。例えば、第2のセッションに対応する帯域幅制約条件が、最大帯域幅が100[kb/s]であるということである場合に、第1のANは、帯域幅制約条件に基づいて、第2のセッションに対応するユーザパケットの帯域幅を100[kb/s]よりも大きくない値に制限する。
UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合に、このステップは、2つの可能な実装を含んでもよい。第1の可能な実装において、第1のANは、最初に、それらの少なくとも2つのセッションのベアラのうちでUEが受信するユーザパケットに対応するベアラを決定してもよく、ベアラとセッション属性との間の対応関係に基づいて、そのベアラに対応するセッション属性を決定し、そして、さらに、その決定されたセッション属性の中の帯域幅制約条件に基づいて、ユーザパケットについて帯域幅制約を実行してもよい。例えば、UEとDNとの間にセッション1及びセッション2が存在し、セッション1に対応する帯域幅制約条件は、最大帯域幅が100[kb/s]であるということであり、セッション2に対応する帯域幅制約条件は、最大帯域幅が50[kb/s]であるということであり、そして、UEが受信するユーザパケットに対応するベアラは、セッション1に対応するベアラである。この場合に、第1のANは、ユーザパケットの帯域幅を100[kb/s]よりも大きくない値に制限してもよい。第2の可能な実装において、第1のANは、各セッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、UEのユーザパケットの帯域幅制約条件を算出してもよく、さらに、UEのユーザパケットについて帯域幅制約を実行してもよい。具体的には、第1のANは、UEの複数のセッションに対応する複数の帯域幅制約条件の総和を算出し、CPからユーザパケットの認可された帯域幅制約条件を取得し、複数の帯域幅制約条件の総和が、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件よりも大きい場合に、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行するか、或いは、複数の帯域幅制約条件の総和が、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件と等しいか又はより小さい場合に、複数の帯域幅制約条件の総和に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行する。例えば、セッション1に対応する帯域幅制約条件が、最大帯域幅が100[kb/s]であるということであり、セッション2に対応する帯域幅制約条件が、最大帯域幅が50[kb/s]であるということであり、そして、UEのユーザパケットの認可された帯域幅制約条件は、120[kb/s]である場合に、UEのユーザパケットの帯域幅を120[kb/s]よりも大きくない値に制限する。一方で、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件が170[kb/s]である場合に、UEのユーザパケットの帯域幅を150[kb/s]よりも大きくない値に制限する。CPは、加入データベースから、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件を取得し、セッション確立手順において、第1のANに送信する。第1のANが、CPが送信したコンテキスト確立要求を受信した後に、第1のANは、さらに、第1のANとUEとの間の無線リソース構成を完了させてもよく、第1のANは、CPにコンテキスト確立応答を送信するということに留意すべきである。UEのための無線リソースの構成に成功した後に、そのUEは、さらに、第1のANに直接的な転送メッセージを送信してもよく、第1のANは、CPに制御完了メッセージを送信する。このことは、この実施形態においては限定されない。加えて、選択的に、CPは、さらに、UPにベアラ更新要求を送信してもよく、そのベアラ更新要求は、AN IPアドレス及びAN TEIDを搬送し、ベアラ更新要求を受信した後に、UPは、CPにベアラ更新応答メッセージを送信する。加えて、CPが第1のANにコンテキスト確立要求を送信した後に、そのCPは、コンテキスト修正手順を開始してもよい。この場合には、CPによって第1のANにセッション属性を送信するステップは、第1のANにコンテキスト修正要求を送信するステップを含んでもよく、そのコンテキスト修正要求は、修正されたコンテキスト情報及び対応するセッション属性を搬送する。対応して、第1のANは、CPが送信したコンテキスト修正要求を受信する。その後、第1のANは、コンテキスト修正要求の中で搬送される修正されたコンテキスト情報及び対応するセッション属性に基づいて、UEを制御してもよい。制御方法は、ステップ307と同様である。この実施形態においては、詳細は再度説明されない。加えて、コンテキスト修正要求を受信した後に、第1のANは、修正されたコンテキスト情報及び対応するセッション属性に基づいて、第1のANとUEとの間の無線リソースを構成してもよく、そして、CPにコンテキスト修正応答を返送してもよい。CPへのコンテキスト修正応答の返送の後に、UPは、第1のANにダウンリンクデータを送信してもよく、そして、第1のANは、UEにそのダウンリンクデータを転送する。選択的に、UEのための無線リソースの構成に成功した後に、そのUEは、第1のANに直接的な転送メッセージを送信してもよく、第1のANは、CPに制御完了メッセージを送信する。その後、UEは、第1のANにアップリンクデータを送信してもよく、第1のANは、UPにそのアップリンクデータを転送する。
さらに、この実施形態においては、UP及びCPについて制御及び転送を分離するということは、1つの例として使用されているにすぎないということに留意すべきである。選択的に、UP及びCPについて制御及び転送を分離しなくてもよい。この場合には、デバイス制御方法は、適応的に調整される。例えば、ステップ303において、CPがアクセス要求を受信した後に、CPは、UEにパケット転送ルールを送信してもよく、そして、ステップ304は、直接的に省略される。このことは、この実施形態においては限定されない。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御方法によれば、CPは、そのUEがアクセスする第1のANにそのUEのセッション属性を送信し、それによって、その第1のANは、そのセッション属性に基づいてそのUEを制御することが可能である。その第1のANは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
第1のANが、セッション属性に基づいてUEについてモビリティ管理を実行する際に、その第1のANは、最初に、いかなるモビリティ管理も必要としないセッション/ベアラに対応する無線リソースを解放し、それにより、そのUEのハンドオーバー手順において必要となる無線リソースを低減する。
加えて、第1のANは、セッション属性に基づいて、そのUEについてQoS制御を実行し、それによって、各セッションを制御することが可能であるとともに、制御の柔軟性及び精度をさらに改善する。
上記の実施形態において、制御要求がアクセス要求であるということは、説明のための1つの例として使用されているにすぎない。選択的に、制御要求が接続確立要求又はサービス要求である場合には、実行プロセスは同様である。この実施形態においては、詳細は再度説明されない。加えて、制御要求がサービス要求である場合には、デバイス制御方法の中のステップ305は、制御受け入れメッセージを含まなくてもよく、他のステップは同様である。この実施形態においては、詳細は再度説明されない。
上記の実施形態において、CPが、制御要求を受信することによってセッション属性を取得するということは、1つの例として使用されているにすぎない。選択的に、制御要求は、セッション属性を決定するのに使用されるサービス要件情報を含まなくてもよく、この場合には、CPは、さらに、以下の取得手法にしたがってセッション属性を取得してもよい。具体的には、第1の可能な実装において、CPは、UEのあらかじめ構成されたセッション属性を局所的に取得する。例えば、ネットワーク管理者は、CPにおいて、UEのセッション属性をあらかじめ構成する。CPがセッション属性を取得する必要がある場合には、そのCPは、そのセッション属性を局所的かつ直接的に読み出してもよい。第2の可能な実装においては、UEのセッション属性は、加入データとして使用されるとともに、加入サーバに格納される。この場合には、CPは、加入サーバに取得要求を送信してもよく、さらに、加入サーバが返送したセッション属性を受信してもよい。ネットワーク管理者は、ポリシー決定ネットワーク要素を使用することによって、CPにセッション属性を動的に送信してもよく、或いは、ポリシー決定ネットワーク要素は、CPにインデックスを動的に送信し、そして、CPは、そのインデックスに基づいて、そのインデックスに対応するセッション属性の検索要求を行う。もちろん、選択的に、CPは、さらに、他の取得手法にしたがって、セッション属性を取得してもよい。このことは、この実施形態においては限定されない。加えて、UEが少なくとも2つのセッションを含む場合には、上記のセッション属性は、ベアラとセッション属性との間の対応関係であってもよい。
CPが、セッション属性を決定した後に、第1のANにその決定したセッション属性を送信するということは、上記の実施形態において、1つの例として使用されているにすぎない。選択的に、CPは、さらに、以下の手法にしたがってセッション属性を第1のANに通知してもよい。この場合には、図11を参照して、デバイス制御方法は、以下のステップを含む。
ステップ1101: CPは、UEがアクセスする第1のANに第1の対応関係を送信し、その第1の対応関係は、ネットワーク識別子とサービスエリアとの間の対応関係を含む。
例えば、CPは、あらかじめ構成された第1の対応関係を取得し、そして、第1のANがCPへのデバイス接続を確立する過程で、その第1のANにその第1の対応関係を送信する。選択的に、第1のANがそのCPへのデバイス接続を確立する必要がある場合に、図12を参照して、第1のANは、そのCPにデバイス接続確立要求を送信してもよく、そして、そのCPは、その第1の対応関係を搬送する接続確立応答を第1のANに送信する。
ネットワーク識別子は、データネットワークの名称(英文正式名称: Data Network Name, 略称: DNN)、IPアドレス、IPアドレスプレフィックス、又はIPルーティング情報であってもよい。ネットワーク識別子は、あるネットワークを一意に識別するのに使用される。ネットワーク識別子の具体的な実装は、この実施形態においては限定されない。
ステップ1102: CPは、第1のANに第2の対応関係を送信し、その第2の対応関係は、UEのセッションのセッション識別情報とネットワーク識別子との間の対応関係を含む。
例えば、CPは、UEが開始するセッション確立手順において、あるセッションのセッション識別情報とネットワーク識別子との間の対応関係を取得してもよく、その後、CPは、第1のANに第2の対応関係を送信してもよい。選択的に、CPは、そのセッションに対応するコンテキスト確立要求の中で、第1のANに各セッションのセッション識別情報とネットワーク識別子との間の対応関係を送信してもよい。言い換えると、CPは、各セッションの第2の対応関係を搬送するコンテキスト確立要求を第1のANに送信してもよい。
選択的に、UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合に、CPは、そのセッションのコンテキスト確立要求の中で、第1のANに各セッションの第2の対応関係を送信してもよい。言い換えると、このステップを複数回実行してもよい。この実施形態においては、詳細は説明されない。
セッションの上記のセッション識別情報は、セッション確立手順において、UEが送信するセッション確立要求からCPによって取得される。
ステップ1103: 第1のANは、CPが送信する第1の対応関係及び第2の対応関係を受信する。
対応して、第1のANは、CPが送信するとともに第1の対応関係を搬送する接続確立応答及びそのセッションの第2の対応関係を搬送するコンテキスト確立要求を受信してもよい。
ステップ1104: 第1のANは、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、UEのセッション属性を決定する。
第1のANは、ネットワーク識別子とサービスエリアとの間の第1の対応関係及びネットワーク識別子とセッション識別情報との間の第2の対応関係に基づいて、セッションのセッション識別情報とサービスエリアとの間の対応関係を決定してもよい。言い換えると、第1のANは、そのセッションのセッション属性を決定してもよい。
選択的に、第1のANが、セッション確立手順において、各セッションの第2の対応関係を受信した後に、その第1のANは、そのセッションの第2の対応関係及び先に受信した第1の対応関係に基づいて、セッション確立手順において、そのセッションのセッション属性を決定してもよい。
ステップ1105: 第1のANは、セッション属性に基づいてUEを制御する。
このステップは、上記の実施形態におけるステップ307と同様である。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
ステップ1104において、図13を参照すると、図13は、可能なセッション確立手順を示している。図13に示されているように、そのセッション確立手順は、以下のステップを含む。
1301. UEは、第1のANを介してCPにセッション確立要求を送信する。
セッション確立要求は、セッション識別情報を搬送する。選択的に、さらに、ネットワーク識別子を搬送する。
1302. CPは、受信したセッション確立要求に基づいて、UEにパケット転送サービスを提供するUPを選択し、そして、そのUPにユーザプレーン経路確立要求を送信する。
CPがセッション確立要求を受信した後に、そのCPは、UEにIPアドレス又はIPアドレスプレフィックスを割り当ててもよい。
1303. UPは、CPにユーザプレーン経路確立応答を送信し、そのユーザプレーン経路確立応答は、UPトンネル情報を搬送する。
UPトンネル情報は、そのUPのトンネルエンドポイントを示すのに使用される識別子情報及びそのUPのIPアドレスを含んでもよい。識別子情報は、TEIDであってもよい。
1304. CPは、第1のANにコンテキスト確立要求を送信し、そのコンテキスト確立要求は、確立されたセッションのセッション識別情報及びネットワーク識別子を搬送する。
コンテキスト確立要求の中で搬送されるセッション識別情報は、CPがセッション確立要求によって受信した識別情報であってもよい。コンテキスト確立要求の中で搬送されるネットワーク識別子は、CPがセッション確立要求によって受信した識別子であってもよく、或いは、CPが加入サーバから取得した識別子であってもよい。この実施形態においては、このことは限定されない。加入サーバは、そのUEの認可されたネットワーク識別子を格納する。
選択的に、コンテキスト確立要求は、IPトンネル情報をさらに含んでもよい。
1305. 第1のANは、CPが送信したコンテキスト確立要求を受信し、そして、UEのセッション属性を決定する。
1306. 第1のANは、UEとの間の無線リソース構成を完了する。
1307. 第1のANは、CPにコンテキスト確立応答を送信する。
コンテキスト確立応答は、第1のANのトンネル情報を搬送してもよい。その第1のANのトンネル情報は、第1のANのIPアドレス及び第1のANのTEIDを含む。
1308. UEは、第1のANを介して直接的な転送メッセージを送信し、その直接的な転送メッセージは、制御完了メッセージを搬送する。
1309. 第1のANは、CPにセッション確立完了メッセージを送信する。
1310. CPは、UPにユーザプレーン経路更新要求を送信し、そのユーザプレーン経路更新要求は、第1のANのトンネル情報を搬送する。
1311. UPは、CPにユーザプレーン経路更新応答メッセージを返送する。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御方法によれば、CPは、第1のANに第1の対応関係及び第2の対応関係を送信し、それによって、その第1のANは、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、その第1のANにアクセスするUEのセッション属性を決定し、そして、さらに、そのUEのセッション属性に基づいて、そのUEを制御することが可能である。そのCPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
図14を参照すると、図14は、本発明のさらに別の実施形態にしたがったデバイス制御方法の方法フローチャートである。図14に示されているように、そのデバイス制御方法は、以下のステップを含む。
ステップ1401: CPは、第1のANに認可要求を送信する。
CPが、第1のANへのデバイス接続を確立する際に、そのCPは、その第1のANに認可要求を送信してもよい。その認可要求は、UEのハンドオーバーイベントを認可することを要求するのに使用される。言い換えると、第1のANが、他のANへとUEをハンドオーバーすることを決定する場合には、その第1のANは、CPにイベント通知をフィードバックする必要がある。
選択的に、CPは、UEの登録手順において、第1のANに認可要求を送信してもよい。すなわち、CPは、UEが第1のANを介してネットワークに対して開始する登録手順において、第1のANに認可要求を送信する。選択的に、CPは、CPと第1のANとの間のN2メッセージを使用することによって、第1のANに認可要求を送信してもよい。本明細書においては、このことは限定されない。
CPは、さらに、セッション確立手順において、第1のANに認可要求を送信してもよい。すなわち、CPは、UEが第1のANを介してDNへのセッション接続を確立する過程で、第1のANに認可要求を送信する。選択的に、CPは、CPと第1のANとの間のN2メッセージを使用することによって、第1のANに認可要求を送信してもよい。
ステップ1402: 第1のANは、CPが送信した認可要求を受信する。
ステップ1403: CPは、UEのセッション属性を決定する。
このステップは、上記の実施形態における実装と同様である。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
ステップ1404: 第2のANへとUEをハンドオーバーすることを決定する場合に、第1のANは、認可要求に基づいて、CPに第2のANの位置情報を送信し、その位置情報は、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定するのに使用される。
選択的に、第1のANは、UEに測定制御メッセージを送信し、そのUEが返送した測定報告を受信し、そして、その受信した測定報告に基づいて、そのUEをハンドオーバーする必要があるか否かを決定してもよい。第1のANが、UEをハンドオーバーする必要があるということを決定する場合には、第1のANは、CPに第2のANの位置情報を送信してもよい。
ステップ1405: CPは、UEがアクセスする第1のANから第2のANの位置情報を受信する。
ステップ1406: CPは、セッション属性及び位置情報に基づいて、UEのセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを検出する。
CPによって、セッションをハンドオーバーする必要があるか否かを検出するステップは、上記の実施形態におけるステップ403と同様である。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
選択的に、UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合には、CPは、各セッションのセッション属性及び第2のANの位置情報に基づいて、そのセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを検出してもよい。
ステップ1407: UEのセッションをハンドオーバーする必要がない場合には、CPは、そのセッションを解放する。
UEとDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合には、CPは、そのUEのセッションのうちのいくつかをハンドオーバーする必要がある一方で、それらのセッションのうちのいくつかをハンドオーバーする必要がないということを決定してもよい。この場合には、CPは、ハンドオーバーする必要がないその決定されたセッションを解放してもよい。
選択的に、このステップは、以下の2つの可能な実装を含んでもよい。
第1の可能な実装において、このステップは、以下のステップを含んでもよい。
(1) CPは、ステップ1406での検出結果に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッションリスト及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッションリストのうちの少なくとも1つを決定してもよい。
CPは、第1のANにイベント通知を送信する。そのイベント通知は、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッションリスト及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッションリストのうちの少なくとも1つを搬送する。
そのイベント通知を受信した後に、第1のANは、そのイベント通知に基づいて、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信する。
ハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
選択的に、イベント通知が、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッションリストを含む場合には、第1のANは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を直接的に取得し、UEのセッションのうちのすべてのセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要があるセッションのセッションリストに基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を決定し、そして、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよい。選択的に、第1のANは、セッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がないセッションを示すのに使用される第2の指示情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよい。このステップは、上記の実施形態におけるステップ1002と同様である。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
選択的に、イベント通知が、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッションリストを含む場合には、第1のANは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッションリスト及びUEのセッションに基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッション以外のセッションを決定する、すなわち、ハンドオーバーする必要があるセッションを決定し、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を取得し、そして、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信する。代替的に、第1のANは、さらに、UEのセッションのうちのすべてのセッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がないセッションを示すのに使用される第2の指示情報を搬送するハンドオーバー要求メッセージを第2のANに送信してもよい。
(4) 第2のANは、ハンドオーバー要求メッセージを受信し、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立し、そして、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させる。
このステップは、上記の実施形態と同様である。本明細書においては、詳細は再度説明されない。加えて、上記の実施形態と同様に、第2のANが、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立する前に、第2のANは、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションについて受付制御を実行してもよい。言い換えると、第2のANは、第2のANが、ハンドオーバーする必要があるそのセッションのハンドオーバーを許容する否かを検出する。第2のANが、ハンドオーバーする必要があるセッションのアクセスを許容しない場合には、第2のANは、さらに、そのセッションに対応する無線リソースを確立しないが、CPをトリガして、そのセッションを解放させる。このことは、この実施形態においては限定されない。
選択的に、デバイス制御方法は、他のステップを含んでもよい。図15A及び図15Bに示されているように、デバイス制御方法は、以下のステップを含む。
1501. CPは、第1のANに認可要求を送信する。
1502. CPは、UEのセッション属性を決定する。
1503. 第1のANは、UEに測定制御メッセージを送信する。
1504. UEは、第1のANに測定報告を返送する。
1505. 第1のANが、測定報告に基づいて、第2のANへとUEをハンドオーバーする必要があるということを決定する場合には、第1のANは、第2のANの位置情報を搬送するイベント通知をCPに送信する。
1506. CPは、セッション属性及び位置情報に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッションリスト及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッションリストのうちの少なくとも1つを決定する。
1507. CPは、第1のANにイベント通知ACKを送信し、そのイベント通知ACKは、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッションリスト及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッションリストのうちの少なくとも1つを搬送する。
1508. 第1のANは、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信する。
1509. 第2のANは、第1のANにハンドオーバー要求肯定応答を送信する。
1510. 第1のANは、UEに無線リソース再構成メッセージを送信して、無線リソース再構成手順を開始する。
1511. 第1のANから第2のANへとUEをハンドオーバーする。
1512. 第2のANは、CPに経路切り替え要求メッセージを送信し、その経路切り替え要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッション識別情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
選択的に、経路切り替え要求メッセージを送信する前に、第2のANは、受付制御を実行してもよい。第2のANが、ハンドオーバーする必要があるセッションのアクセスを許容しない場合には、第2のANは、さらに、そのセッションの解放をトリガする必要がある。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
1513. CPは、経路切り替え要求メッセージを受信し、CPは、ハンドオーバーする必要があるセッションについて、UPに対するユーザプレーン経路修正手順を開始し、そして、ハンドオーバーする必要がないセッションについて、セッション解放手順を開始する。
1514. CPは、第2のANに経路切り替え要求肯定応答メッセージを送信し、その経路切り替え要求肯定応答メッセージは、ハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送する。
1515. 第2のANは、第1のANにリソース解放メッセージを送信する。
1516. 第1のANは、リソース解放メッセージを受信し、そして、第1のANとUEとの間の無線リソース及び制御プレーンに関連付けられている第1のANのリソースを解放する。
第2の可能な実装において、このステップは、以下のステップを含んでもよい。
(1) CPは、ステップ1406での検出結果に基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定してもよい。
選択的に、CPは、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションを決定してもよい。
(2) CPは、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放し、そして、第1のANにイベント通知を送信し、そのイベント通知は、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を搬送し、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報は、セッション識別情報を含む。
ハンドオーバーする必要がないセッションを決定した後に、CPは、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。選択的に、CPは、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を決定し、そして、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を搬送するイベント通知を第1のANに送信してもよい。
(3) イベント通知を受信した後に、第1のANは、そのイベント通知に基づいて、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信し、そのハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を搬送する。
(4) 第2のANは、第1のANが送信したハンドオーバー要求メッセージを受信し、そして、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立する。
選択的に、デバイス制御方法は、複数の他のステップをさらに含んでもよい。図15A及び図15Bを参照すると、この実装と図15A及び図15Bにしたがった実装との間の差異は、以下の点にある。6番目のステップを以下のステップで置き換えてもよい。すなわち、CPは、セッション属性及び位置情報に基づいて、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定し、そして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。7番目のステップを以下のステップで置き換えてもよい。すなわち、CPは、第1のANにイベント通知ACKを送信し、そのイベント通知ACKは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報を搬送する。12番目のステップを以下のステップで置き換えてもよい。すなわち、第2のANは、CPに経路切り替え要求メッセージを送信し、その経路切り替え要求肯定応答メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのセッション識別情報を搬送する。13番目のステップを以下のステップで置き換えてもよい。すなわち、CPは、経路切り替え要求メッセージを受信し、そして、CPは、ハンドオーバーする必要があるセッションについて、UPに対してユーザプレーン経路修正手順を開始する。本明細書においては、詳細は再度説明されない。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御方法によれば、CPは、UEのセッション属性を決定し、そのUEがアクセスする第1のANが送信した第2のANの位置情報を受信し、そして、セッション属性及び位置情報に基づいて、そのUEのセッションのうちでハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記の方法は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
上記の複数の実施形態において、CP側に関連付けられたステップを、CP側でのデバイス制御方法として独立に実装することが可能であり、第1のAN側に関連付けられたステップを、第1のAN側でのデバイス制御方法として独立して実装することが可能であり、第2のAN側に関連付けられたステップを、第2のAN側でのデバイス制御方法として独立して実装することが可能である。
図16を参照すると、図16は、本発明の1つの例示的な実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。第1のANのすべて又は一部としてそのデバイス制御装置を実装してもよい。その第1のANは、プロセッサ1620、そのプロセッサ1620に接続される送信機1640、及びそのプロセッサ1620に接続される受信機1660を含む。当業者は、図16に示されている第1のANの構成が、その第1のANに対するいかなる限定も構成せず、図面に示されている構成要素よりもより多くの構成要素又はより少ない構成要素を含んでもよく、或いは、いくつかの構成要素を組み合わせてもよく、或いは、異なる構成要素の配列を有していてもよいということを理解することが可能である。例えば、第1のANは、メモリ1680及び電源等をさらに含む。
プロセッサ1620は、第1のANの制御中枢であり、さまざまなインターフェイス及び線路を使用することによって第1のAN全体のすべての部分に接続され、メモリ1680に格納されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを起動又は実行するとともにメモリ1680に格納されているデータを呼び出すことによって、第1のANのさまざまな機能を実行するとともにデータを処理して、第1のANにおける全体的な制御を実行する。選択的に、プロセッサ1620は、1つ又は複数のプロセッサコアを含んでもよい。選択的に、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサを一体化して、プロセッサ1620としてもよい。アプリケーションプロセッサは、主に、オペレーティングシステム、ユーザインターフェイス、及びアプリケーションプログラム等を処理する。モデムプロセッサは、主に、無線通信を処理する。上記のモデムプロセッサは、プロセッサ1620に一体化されなくてもよく、チップとして上記のモデムプロセッサを独立に実装することが可能であるということを理解することが可能である。
メモリ1680は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するように構成されてもよい。プロセッサ1620は、メモリ1680に格納されているソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、さまざまな機能的なアプリケーションを実行し、そして、データを処理する。メモリ1680は、主に、プログラム格納領域及びデータ格納領域を含んでもよい。プログラム格納領域は、オペレーティングシステム1681、受信モジュール1682、制御モジュール1683、及び他の機能によって要求される少なくとも1つのアプリケーションプログラム1684等を格納するのに使用されてもよい。プロセッサ1620は、メモリ1680に格納されている複数のモジュールを呼び出して、上記の複数の実施形態にしたがった第1のAN側に関連付けられているデバイス制御方法を実行する。データ格納領域は、第1のANの使用にしたがって作成される(例えば、音声データ及び電話帳等の)データ等を格納するのに使用されてもよい。さらに、揮発性メモリデバイス又は不揮発性メモリデバイス、或いはそれらの組み合わせのいずれかのタイプによって、メモリ1680を実装してもよい。
送信機1640は、例えば、アンテナ等の無線周波数伝送構成要素を含んでもよい。送信機1640は、無線信号の中で搬送されるデータ又は情報を送信するように構成されてもよい。無線信号は、モバイル通信システムにおける時間周波数リソースであってもよい。
受信機1660は、例えば、アンテナ等の無線周波数受信構成要素を含んでもよい。受信機1660は、無線信号の中で搬送されるデータ又は情報を受信するように構成されてもよい。無線信号は、モバイル通信システムにおける時間周波数リソースであってもよい。
上記の実施形態において、第1のANのすべて又は一部としてデバイス制御装置を実装するということは、1つの例として使用されているに過ぎない。選択的に、CP又は第2のANのすべて又は一部として上記の装置を実装してもよい。加えて、CP又は第2のANのすべて又は一部として上記の装置を実装する場合に、メモリ1680のプログラム格納領域の中に格納される受信モジュール1682及び制御モジュール1683を他のモジュールで置き換えてもよい。この場合には、プロセッサ1620は、メモリ1680の中に格納されているモジュールを読み出して、上記の複数の実施形態にしたがったCP側又は第2のAN側に関連付けられたデバイス制御方法を実装する。
図17を参照すると、図17は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。そのデバイス制御装置は、CPにおいて使用される。図17に示されているように、デバイス制御装置は、決定ユニット1710及び送信ユニット1720を含んでもよい。
決定ユニット1710は、ユーザ機器UEのセッション属性を決定するように構成される。
送信ユニット1720は、UEがアクセスする第1のアクセスネットワークANにセッション属性を送信するように構成され、セッション属性は、第1のANがUEを制御するのに使用される。
選択的に、UEとデータネットワークDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合に、決定ユニット1710は、さらに、少なくとも2つのセッションのうちの各セッションのセッション属性とUEの各ベアラとの間の対応関係を決定するように構成され、少なくとも1つのベアラは、セッションに対応し、
送信ユニット1720は、さらに、対応関係に基づいて、第1のANにセッション属性を送信するように構成される。
選択的に、ベアラは、単一のサービスフローであるか、又は、少なくとも2つのサービスフローの集合体である。
選択的に、決定ユニット1710は、さらに、
第1のANを介してUEが送信する制御要求を受信し、そして、その制御要求の中で搬送されるサービス要件情報に基づいて、そのUEのセッション属性を決定するか、又は、
UEのあらかじめ構成されたセッション属性を取得するか、又は、
加入サーバに取得要求を送信し、その加入サーバが返送したセッション属性を受信するか、又は、
ポリシー決定ネットワーク要素が送信するセッション属性を受信するか、又は、そのポリシー決定ネットワーク要素が送信するインデックスを受信し、そして、そのインデックスに対応するセッション属性を決定する、ように構成される。
選択的に、制御要求は、アクセス要求、接続確立要求、又はサービス要求である。
選択的に、送信ユニット1720は、さらに、
セッション属性を搬送するコンテキスト確立要求を第1のANに送信するか、又は、
セッション属性を搬送するコンテキスト修正要求を第1のANに送信する、をように構成される。
選択的に、セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及びセッションに対応する帯域幅制約条件、のうちの1つ又は複数を含む。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置は、そのUEがアクセスする第1のANにそのUEのセッション属性を送信し、それによって、その第1のANは、そのセッション属性に基づいてそのUEを制御することが可能である。その第1のANは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記のデバイス制御装置は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
第1のANが、セッション属性に基づいてそのUEについてモビリティ管理を実行する際に、その第1のANは、いかなるモビリティ管理も必要としないセッション/ベアラに対応する無線リソースを最初に削除してもよく、それにより、そのUEのハンドオーバー手順の中で必要となる無線リソースを低減する。
加えて、第1のANは、セッション属性に基づいて、そのUEについてQoS制御を実行し、それによって、各セッションを制御することが可能であるとともに、制御の柔軟性及び精度をさらに改善する。
図18を参照すると、図18は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。そのデバイス制御装置は、第1のANの中で使用されてもよい。図18に示されているように、そのデバイス制御装置は、受信ユニット1810及び制御ユニット1820を含んでもよい。
受信ユニット1810は、制御プレーンCPネットワーク要素が送信するユーザ機器UEのセッション属性を受信するように構成される。
制御ユニット1820は、セッション属性に基づいてUEを制御するように構成される。
選択的に、UEとデータネットワークDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在する場合に、受信ユニット1810は、さらに、対応関係に基づいて、CPが送信するUEのセッション属性を受信するように構成され、対応関係は、少なくとも2つのセッションのうちの各セッションのセッション属性とUEの各ベアラとの間の対応関係を含み、少なくとも1つのベアラは、セッションに対応し、
制御ユニット1820は、さらに、対応関係に基づいてUEを制御するように構成される。
選択的に、セッション属性は、セッションに対応するサービスエリア及びセッションに対応する帯域幅制約条件のうちの1つ又は複数を含む。
選択的に、UEとデータネットワークDNとの間に第1のセッションが存在し、セッション属性が、第1のセッションに対応するサービスエリアを含む場合に、制御ユニット1820は、さらに、
UEが第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、第2のANが、第1のセッションに対応するサービスエリアの中に存在しない場合に、ハンドオーバーする必要がない第1のセッションの第1のリソースを解放し、そして、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信する、ように構成され、ハンドオーバー要求メッセージは、CPをトリガするように第2のANに指示するのに使用され、それによって、CPは、ユーザプレーンUPネットワーク要素における第1のセッションの第2のリソースを解放するか、又は、
UEが第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、第2のANが、第1のセッションに対応するサービスエリアの中に存在しない場合に、CPに指示情報を送信するように構成され、それによって、CPは、第1のANにおける第1のセッションの第1のリソース及びUPにおける第1のセッションの第2のリソースの解放を開始する。
選択的に、UEとデータネットワークDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在し、セッション属性が、少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応するサービスエリアを含む場合に、制御ユニット1820は、さらに、
UEが第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、第2のANが、少なくとも2つのセッションのうちのいずれかのセッションに対応するサービスエリアの中に存在しない場合に、対応関係に基づいて、ハンドオーバーする必要がない少なくとも2つのセッションのベアラの第3のリソースを解放し、そして、対応関係に基づいて、第2のANにハンドオーバー要求メッセージを送信する、ように構成され、ハンドオーバー要求メッセージは、CPをトリガするように第2のANに指示するのに使用され、それによって、CPは、ハンドオーバーする必要がないベアラのユーザプレーンUPネットワーク要素における第4のリソースを解放するか、又は、
UEが第1のANから第2のANにハンドオーバーされる前に、第2のANが、少なくとも2つのセッションのうちのいずれかのセッションに対応するサービスエリアの中に存在しない場合に、CPに指示情報を送信するように構成され、それによって、CPは、ハンドオーバーする必要がない少なくとも2つのセッションのベアラの第1のANにおける第3のリソースの解放及びUPにおけるベアラの第4のリソースの解放を開始する。
選択的に、UEとデータネットワークDNとの間に第2のセッションが存在し、セッション属性が、第2のセッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、制御ユニット1820は、さらに、第2のセッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、UEが受信するユーザパケットに対して帯域幅制約を実行するように構成される。
選択的に、UEとデータネットワークDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在するとともに、セッション属性が、少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、制御ユニット1820は、さらに、
少なくとも2つのセッションのベアラのうちでUEが受信したユーザパケットに対応するベアラを決定し、
対応関係に基づいて、決定したベアラに対応するセッション属性を取得し、そして、
取得したセッション属性のうちでセッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、ユーザパケットについて帯域幅制約を実行する、ように構成される。
選択的に、UEと前記データネットワークDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在するとともに、セッション属性が、少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、制御ユニット1820は、さらに、
各セッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、UEのセッションに対応する帯域幅制約条件の総和を算出し、
CPからユーザパケットの認可された帯域幅制約条件を取得し、そして、
帯域幅制約条件の総和が、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件よりも大きい場合に、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行するか、或いは、帯域幅制約条件の総和が、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件と等しいか又はより小さい場合に、帯域幅制約条件の総和に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行する、ように構成される。
UEと前記データネットワークDNとの間に少なくとも2つのセッションが存在するとともに、セッション属性が、少なくとも2つのセッションのうちの各セッションに対応する帯域幅制約条件を含む場合に、選択的に、制御ユニット1820は、さらに、
各セッションに対応する帯域幅制約条件に基づいて、UEのセッションに対応する帯域幅制約条件の総和を算出し、
CPからユーザパケットの認可された帯域幅制約条件を取得し、そして、
帯域幅制約条件の総和が、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件よりも大きい場合に、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行するか、或いは、帯域幅制約条件の総和が、ユーザパケットの認可された帯域幅制約条件と等しいか又はより小さい場合に、帯域幅制約条件の総和に基づいて、UEが受信するユーザパケットについて帯域幅制約を実行する、ように構成される。
選択的に、受信ユニット1810は、さらに、
セッション属性を搬送するとともにCPが送信するコンテキスト確立要求を受信するか、又は、
セッション属性を搬送するとともにCPが送信するコンテキスト修正要求を受信する、ように構成される。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置は、CPが送信するUEのセッション属性を受信し、そして、そのセッション属性の基づいてそのUEを制御する。セッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記のデバイス制御装置は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
セッション属性に基づいてそのUEについてモビリティ管理を実行する際に、いかなるモビリティ管理も必要としないセッション/ベアラに対応する無線リソースを最初に削除してもよく、それにより、そのUEのハンドオーバー手順の中で必要となる無線リソースを低減する。
加えて、セッション属性に基づいて、そのUEについてQoS制御を実行し、それによって、各セッションを制御することが可能であるとともに、制御の柔軟性及び精度をさらに改善する。
本発明の1つの実施形態は、デバイス制御装置の概略的な構成図を提供する。そのデバイス制御装置は、CPの中で使用されてもよい。そのデバイス制御装置は、送信ユニットを含んでもよい。
送信ユニットは、ユーザ機器UEがアクセスする第1のアクセスネットワークANに第1の対応関係を送信するように構成される。第1の対応関係は、ネットワーク識別子とサービスエリアとの間の対応関係を含む。
送信ユニットは、さらに、第1のANに第2の対応関係を送信するように構成される。第2の対応関係は、UEのセッションのセッション識別情報とネットワーク識別子との間の対応関係を含み、第1の対応関係及び第2の対応関係は、そのUEのセッション属性を決定するのに使用され、そのセッション属性は、そのUEを制御するのに使用される。
選択的に、送信ユニットは、さらに、
CPが第1のANからデバイス接続確立要求を受信した後に、第1のANに、第1の対応関係を搬送する接続確立応答を送信するように構成される。
選択的に、送信ユニットは、さらに、
第2の対応関係を搬送するコンテキスト確立要求をCPによって第1のANに送信するように構成される。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置によれば、CPは、第1のANに第1の対応関係及び第2の対応関係を送信し、それによって、その第1のANは、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、その第1のANにアクセスするUEのセッション属性を決定することが可能であり、さらに、そのUEのセッション属性に基づいてそのUEを制御することが可能である。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記のデバイス制御装置は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
図19を参照すると、図19は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。そのデバイス制御装置は、第1のANの中で使用されてもよい。図19に示されているように、そのデバイス制御装置は、受信ユニット1910、検出ユニット1920、及び制御ユニット1930を含んでもよい。
受信ユニット1910は、制御プレーンCPネットワーク要素が送信する第1の対応関係及び第2の対応関係を受信するように構成される。第1の対応関係は、ネットワーク識別子とサービスエリアとの間の対応関係を含み、第2の対応関係は、第1のANにアクセスするユーザ機器UEのセッションのセッション識別情報とネットワーク識別子との間の対応関係を含む。
検出ユニット1920は、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、UEのセッション属性を決定するように構成される。
制御ユニット1930は、セッション属性に基づいてUEを制御するように構成される。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置は、CPが送信する第1の対応関係及び第2の対応関係を受信し、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、第1のANにアクセスするUEのセッション属性を決定し、そして、さらに、そのUEのセッション属性に基づいてそのUEを制御する。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記のデバイス制御装置は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
図20を参照して、図20は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。そのデバイス制御装置は、第2のANの中で使用されてもよい。図20に示されているように、そのデバイス制御装置は、受信ユニット2010及び処理ユニット2020を含んでもよい。
1つの可能な実装において、受信ユニット2010は、セッション属性を搬送するとともに第1のANが送信するハンドオーバー要求メッセージを受信するように構成され、セッション属性は、第1のANにアクセスするUEのセッションのセッション属性であり、
処理ユニット2020は、セッション属性に基づいて、ハンドオーバーする必要があるセッション及びハンドオーバーする必要がないセッションを決定するように構成され、
処理ユニット2020は、さらに、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立し、そして、制御プレーンCPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させる、ように構成される。
選択的に、他の可能な実装において、受信ユニット2010は、第1のANが送信するハンドオーバー要求メッセージを受信するように構成され、そのハンドオーバー要求メッセージは、ハンドオーバーする必要があるセッションのコンテキスト情報及びハンドオーバーする必要がないセッションのセッション識別情報を搬送し、
処理ユニット2020は、ハンドオーバーする必要があるセッションに対応する無線リソースを確立し、そして、制御プレーンCPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させる、ように構成される。
結論として、ハンドオーバー要求メッセージを受信した後に、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置は、そのハンドオーバー要求メッセージに基づいて、CPをトリガして、ハンドオーバーする必要がないセッションを解放させる。このことは、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
図21を参照すると、図21は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。そのデバイス制御装置は、CPの中で使用されてもよい。図21に示されているように、そのデバイス制御装置は、決定ユニット2110、受信ユニット2120、検出ユニット2130、及び処理ユニット2140を含んでもよい。
決定ユニット2110は、ユーザ機器UEのセッション属性を決定するように構成される。
受信ユニット2120は、UEがアクセスする第1のアクセスネットワークANから第2のANの位置情報を受信するように構成される。
検出ユニット2130は、セッション属性及び位置情報に基づいて、UEのセッションをハンドオーバーする必要があるか否かを検出するように構成される。
処理ユニット2140は、セッションをハンドオーバーする必要がない場合に、CPによって、UEのセッションを解放するように構成される。
選択的に、当該装置は、
第1のANに認可要求を送信するように構成される送信ユニットをさらに含み、認可要求は、第1のANから第2のANへとUEをハンドオーバーする前に、CPに第2のANの位置情報を送信するように第1のANに指示するのに使用される。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置によれば、CPは、UEのセッション属性を決定し、そのUEがアクセスする第1のANが送信する第2のANの位置情報を受信し、そして、そのセッション属性及びその位置情報に基づいて、そのUEのセッションのうちでハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記のデバイス制御装置は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
図22を参照すると、図22は、本発明の1つの実施形態にしたがったデバイス制御装置の概略的な構成図である。そのデバイス制御装置は、CPの中で使用されてもよい。図22に示されているように、そのデバイス制御装置は、受信ユニット2210及び処理ユニット2220を含んでもよい。
受信ユニット2210は、制御プレーンCPネットワーク要素が送信する認可要求を受信するように構成される。
処理ユニット2220は、ユーザ機器UEを第2のANへとハンドオーバーすることを決定する際に、認可要求に基づいて、CPに第2のANの位置情報を送信するように構成される。その位置情報は、ハンドオーバーする必要がないセッションを決定するのに使用される。
結論として、この実施形態にしたがって提供されるデバイス制御装置によれば、CPは、UEのセッション属性を決定し、そのUEがアクセスする第1のANが送信する第2のANの位置情報を受信し、そして、そのセッション属性及びその位置情報に基づいて、そのUEのセッションのうちでハンドオーバーする必要がないセッションを解放する。CPは、そのセッション属性に基づくセッション粒度でそのUEを制御することが可能である。この手法により、上記のデバイス制御装置は、UEにおいてはUE粒度の制御のみを実行することが可能であるため、そのUEについてモビリティ管理を実行する際に、ある特定の数の無線リソースを浪費するとともに、オンデマンドモビリティ管理を実行することが不可能であるという従来技術の問題を解決し、それにより、より小さな粒度、すなわち、セッション粒度でそのUEを制御し、そのUEの制御の精度及び柔軟性を改善し、そして、制御プロセスにおいて必要となる無線リソースを低減する。
文脈において除外が明確に裏付けられていない場合には、この明細書において使用される単数形"ある1つの"("a", "an", 又は"the")は、また、複数形も含むということを理解すべきである。さらに、この明細書において使用される"及び/又は"は、1つ又は複数の関連する列挙された項目を含むいずれかの可能な組み合わせ又はすべての可能な組み合わせであるということを理解すべきである。
本発明の上記の複数の実施形態の連続番号は、例示を目的としているにすぎず、それらの複数の実施形態の特性を示すことを意図してはいない。
当業者は、ハードウェア又は関連するハードウェアに命令するプログラムによって、上記の複数の実施形態の複数のステップうちのすべて又はいくつかを実装することが可能であるということを理解することが可能である。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、又は光ディスク等を含んでもよい。
上記の説明は、本発明の例示的な実施形態に過ぎず、本発明を限定することを意図してはいない。本発明の趣旨及び原理から離れることなく行われるいずれかの修正、等価な置換、及び改良は、本発明の保護範囲に属するものとする。