JP6692134B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
たとえば、特許文献1では、室内機に送風障害物を検知する障害物センサと、人体を検出する人体検出手段とを備え、天井からの障害物と、人のいる方向とを検知して、障害物を避け、人のいる方向に向けて送風することが行われている。
そこで、本発明は、障害物のある室内を空調する際にも快適な温度環境を提供することができる空気調和機を提供することを目的とする。
前面パネル17は、その下端部を中心にして上端側が揺動するように構成されている。そして、前面パネル17は、空気調和機Sの運転停止時には前側の吸込口h1を閉止し、運転時には前側の吸込口h1を開くように制御される。これにより、室内機100の美観を損なうことなく、吸込口h1の開口面積を広め、室内空気の吸込抵抗を低減している。
送風口h2は、室内機本体100aの下面部分に、送風路SAの送風方向に対して斜めに横切るように開口し、送風口h2を通じて、空調空気が室内に送風される。
室内熱交換器11は、断面略U字形状を有し、U字の底部が前側上方に、U字の開口部分が後側下方にそれぞれ位置するように、室内機本体100a内に幅方向に沿って設置されている。
露受部品10は、V字溝形状を有し、室内熱交換器11の下方に設置されている。露受部品10は、冷房運転時や除湿運転時に、室内熱交換器11で結露した凝縮水をV字溝内に集め、室外へ排出する。また、露受部品10は、その外周面10aと、室内機本体100a内に設置される筐体ベース15とで、室内ファン12を出た空調空気を送風口h2へ導く送風路SAを形成している。
さらに、露受部品10の前面には、室内を臨むように、後述するリモコン送受信部13、撮像手段14、環境検出手段41、および発光手段61が設置されている。そして、これら各機器の動作を制御する制御手段3が、室内機本体100aに設置されている。
光学レンズ14aは、撮像手段14の撮像範囲(画角)やピントを調整するためのレンズである。
撮像素子体14bは、光学レンズ14aを介して入射する光を光電変換することによって、撮像画像情報を生成する受光素子の集合体である。なお、撮像素子体14bとして、CCDセンサ(Charge Coupled Device)やCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いることができる。また、撮像素子体14bは、可視光線の波長帯域と、近赤外線の波長帯域の一部の波長帯域(例えば、380nm〜1000nm)の光をセンシングするように設定されている。
デジタル信号処理部14dは、A/D変換器14cから入力される画像情報に関して、画像の輝度や色調を補正する機能を有している。
カメラマイコン31は、記憶手段311と、画像処理手段312と、駆動制御手段313と、を備えている。
記憶手段311は、画像処理手段312や駆動制御手段313の制御プログラムが格納されるROM(Read Only Memory)と、制御プログラムが展開されるRAM(Random Access Memory)と、を含んで構成される。
画像処理手段312は、障害物検出手段312aと、間取り検出手段312bと、人体検出手段312cと、を備えている。
障害物検出手段312aは、撮像手段14から入力される撮像画像情報に基づいて、空調室A1の障害物を検出する(つまり、天井からの障害物の大きさと障害物までの距離を測定する)機能を有している。
間取り検出手段312bは、空調室A1の間取りを検出する機能を有している。
障害物検出手段312a、間取り検出手段312b、及び人体検出手段312cの処理結果は、メインマイコン32に出力される。
なお、障害物検出手段312a、間取り検出手段312bによって、室内機と障害物の位置関係を導き出し、人体検出手段312cの処理結果から、室内機と人の位置関係を導き出すことで、後述の図6に示すように、障害物検出手段と人の位置関係を導き出すことができる。
熱画像取得部41aは、空調室A1の温度分布を示す熱画像の情報を取得するものであり、筐体ベース15に設置されている。熱画像取得部41aは、空調室A1の壁面・窓等から放射される遠赤外線を光電変換する撮像素子(図示せず)を複数備えている。
照度検出部41bは、空調室A1の照度を検出するセンサであり、筐体ベース15に設置されている。熱画像取得部41a及び照度検出部41bの検出値は、それぞれ、メインマイコン32に出力される。
図6は室内機が設置される空調室A1における、天井からの障害物と人の位置関係を示す説明図で、(a)は人が天井からの障害物よりも室内機に近い場合を表し、(b)は人が天井からの障害物よりも室内機から遠い場合を表している。図7は撮像手段が撮影した室内画像を模した説明図である。図8は室内機の送風方向を示す説明図で、(a)は人が天井からの障害物よりも室内機に近い場合を表し、(b)は人が天井からの障害物よりも室内機から遠い場合を表している。
図9は、空調室A1の間取りの検出に関するフローチャートである。
ステップS101において、制御手段3は、駆動制御手段313(図3参照)によって、フィルタ移動用モータ21を駆動して、可視光カットフィルタ20を移動させ、撮像手段14を露出させる。
例えば、制御手段3は、図7に示す画像上で、各壁Wや、床Fの輝度の違いを元に、壁Wと壁W、壁Wと床F、壁Wと天井Tの境界線G1,G2,G3、および下がり壁WDの下縁Gを検出する。太陽光の射込み方や照明の光の当たり方は、壁毎に異なるとともに、反射の仕方も異なるため、撮像した画像には、壁Wや床Fが異なった輝度で撮像される。これにより、境界線G、G1〜G3を検出することができる。また、制御手段3は、境界線G、G1〜G3を検出する際に、境界線G、G1〜G3が交差する交点Hも特定する。
図10は、天井からの障害物の検出に関するフローチャートである。なお、図10の「START」時には、空調室の間取りの検出結果が記憶手段311(図3参照)に格納されているものとする。
それぞれの撮像素子14bで発生した光電流は、A/D変換器14c(図3参照)においてデジタル信号に変換され、このデジタル信号がデジタル信号処理部14d(図3参照)を介して障害物検出手段312aに出力される。
なお、ステップS202とステップS203の撮像画像取得に撮像手段のパラメータによって輝度が変わらないようにするため、フレームレートや露光時間を同一にすることが望ましい。
位置フィルタは、天井からの障害物の特徴である、天井面に近いことを利用し、画像内の天井に近い領域に限定して検出処理を行う。
形状フィルタは、天井面からつながっている形状であることと、天井面、および床面に対して、略平行な形状であることに限定し、天井からの障害物であることを特定する。
図11は、空調室A1内に在室する人の検出に関するフローチャートである。
例えば、頭部や肩部の形状から、人であるか否かを判定する。
例えば、室内機100から所定の距離に位置する平均化された頭部の大きさよりも画像情報内の頭部の方が大きければ、所定の距離よりも近くに人がいると判断するとともに、大きさの違いから距離を割り出す。
図12は、空調室内に在室する人と天井からの障害物のどちらが室内機に近いかの判定に関するフローチャートである。
図6(a)に示すように、人M1が下がり壁WDよりも室内機100側に位置する場合には、ステップS504において、運転モード毎に設定された方向へ送風する。
例えば、冷房運転中の場合には、上下風向板21の下流側端部が、水平方向を向くように、上下風向板19の向きを調整し、図8(a)に示すように、冷風が人M1に直接当たらないように、空調風を下がり壁WDに向けて、水平方向(正面)に送風する。また、暖房運転中の場合には、上下風向板21の下流側端部が、人よりも室内機100側の床面を向くように、上下風向板19の向きを調整し、温風を人の足下に向けて送風する。
図6(b)に示すように、人M2が下がり壁WDよりも室内機100から離れた場所に位置する場合には、ステップS505において、運転モード毎に設定された方向へ送風する。
例えば、冷房運転中の場合には、上下風向板21の下流側端部が、下がり壁WDの下端部より下方を向くように、上下風向板19の向きを調整し、図8(b)に示すように、離れた場所まで冷風が届くように、空調風を下がり壁WDの下に向けて、斜め下方向に送風する。また、暖房運転中の場合も同様に、空調風を下がり壁WDの下に向けて、斜め下方向に送風する。
図13は室内機が設置される空調室A2における、天井からの障害物と人の位置関係を示す説明図である。図14は撮像手段14を右側に回転させて、室内を撮像した画像を模した立体的な説明図である。
本空調室A2の間取りでは、室内機100が設置される下がり壁WAと直交し、L字形状を形成する右壁WSの壁面上に、天井からの下がり壁WDaが、壁面に沿って、天井から吊り下げられている。
なお、間取りを検出した際に、取得した境界線の情報と組合わせても良い。組合わせることで、角度Xが明確になるため、室内機100から下がり壁WDaまでの距離の精度を高めることができる。
100a 室内機本体
3 制御手段
14 撮像手段
19 上下風向変更手段
61 発光手段
62 発光ダイオード
312a 障害物検出手段
312c 人体検出手段
A1,A2 空調室
WD、WDa 障害物(下がり壁)
M1〜M4 人
Claims (8)
- 室内機本体に設置され、人の位置を検出する人体検出手段と、
該室内機本体に設置され、天井から吊り下げられた下がり壁からなる障害物の位置を検出する障害物検出手段と、
送風方向を変更する上下風向変更手段と、
冷房運転中において、該人が該障害物よりも該室内機本体に近い場所に位置する場合には、該上下風向変更手段によって空調風を該障害物に向けて送風し、一方、該人が該障害物よりも該室内機本体から遠い場所に位置する場合には、空調風を該障害物の下端よりも下方に送風するように該上下風向変更手段の向きを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする空気調和機。 - 前記障害物検出手段は、水平方向よりも上方を含む範囲を検出することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記障害物検出手段は、
前記室内機本体が設置される空調室内を撮像可能に、該室内機本体に設置される撮像手段と、
該室内に向けて発光可能に、該撮像手段の近傍に設置される発光手段と、
を備え、
該発光手段を発光させずに、該撮像手段が撮像した第1画像と、
該発光手段を発光させつつ、該撮像手段が撮像した第2画像とを比較することで、前記障害物を検出する
ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の空気調和機。 - 前記撮像手段は、少なくとも赤外線帯域の感度を有する受光素子を有し、
前記発光手段は、赤外線帯域の光を発する発光ダイオードからなる
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。 - 前記障害物検出手段は、
前記第1画像と前記第2画像を比較し、反射光の光量によって障害物までの距離を算出する
ことを特徴とした請求項3、または請求項4に記載の空気調和機。 - 前記制御手段は、
撮像された画像内における前記障害物の端縁と水平線とが成す角度から、前記室内機本体と該障害物の間の距離を算出する
ことを特徴とした請求項3、または請求項4に記載の空気調和機。 - 前記発光手段は、
1つの光軸に対して、複数の前記発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項4に
記載の空気調和機。 - 室内機本体に設置され、人の位置を検出する人体検出手段と
該室内機本体に設置され、障害物の位置を検出する障害物検出手段と、
送風方向を変更する上下風向変更手段と、
該人が該障害物よりも該室内機本体に近い場所に位置する場合の該上下風向変更手段の向きと、該人が該障害物よりも該室内機本体から遠い場所に位置する場合の該上下風向変更手段の向きとが異なるように制御する制御手段とを備え、
前記障害物検出手段は、
前記室内機本体が設置される空調室内を撮像可能に、該室内機本体に設置される撮像手段と、
該室内に向けて発光可能に、該撮像手段の近傍に設置される発光手段と、
を備え、
該発光手段を発光させずに、該撮像手段が撮像した第1画像と、
該発光手段を発光させつつ、該撮像手段が撮像した第2画像とを比較することで、前記障害物を検出し、
前記制御手段は、
撮像された画像内における前記障害物の端縁と水平線とが成す角度から、前記室内機本体と該障害物の間の距離を算出する
ことを特徴とした空気調和機。
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