JP6690300B2 - スタッカクレーン - Google Patents
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Description
ラックは、上下・左右に多数の荷物収納棚を有する。スタッカクレーンは、走行台車と、それに設けられたマストに昇降自在となされた昇降台と、それに設けられた荷物移載装置(例えば、前後方向に摺動自在に設けられたスライドフォーク)とを有している。
上記のスタッカクレーン2では、検出センサ18によって、高い荷物でもアッパーフレームと衝突することが防止されている。
しかし、検出センサ18は、荷物の高さ自体を検出していない。したがって、荷物を棚に移載する際に、当該荷物が棚に収納できない高さを有している場合には、荷物の上部が棚の上側フレームに衝突するという問題を回避できない。
マストは、走行車に設けられている。
移載部は、マストに沿って昇降可能であり、ステーション及び棚との間で荷物の移載を行う。
センサは、マストに設けられ、移載部に置かれた荷物を検知する。
コントローラは、移載部の停止位置とセンサの検出結果に基づいて、荷物を移載部から棚に移載可能であるか否かを判断する。
このスタッカクレーンでは、マストにセンサを設けており、コントローラが、移載部の停止位置とセンサの検出結果に基づいて、荷物を移載部から棚に移載可能であるか否かを判断する。したがって、移載不能な荷物を棚に移載しようとすることが、防止される。
このスタッカクレーンでは、移載部が棚に荷物を移載する停止位置にあるときに、センサによって棚に移載不能な荷物を検出できる。したがって、記憶部を用いる必要がない。また、マニュアル操作時にでも、移載不能な荷物が棚に移載されようとすることが防止される。
コントローラは、記憶部に保存された検出結果に基づいて、荷物を棚に移載可能であるか否かを判断してもよい。
このスタッカクレーンでは、センサの検出結果を記憶できることにより、検出結果に基づいて荷物の移載を決定できる。
このスタッカクレーンでは、マストの所定の位置に設けられたセンサによって、荷物の高さを検出できる。したがって、ラックの棚に荷物を移載するときに、荷物の高さを検出する必要がなくなる。
このスタッカクレーンでは、ステーションから移載部に荷物を移載するときに、移載不能な荷物を検知できる。したがって、ラックの棚に荷物を移載するときに荷物の高さを検出する必要がなくなる。
コントローラは、センサの検出結果により荷物が保管不可能な荷物であるか否かを判断してもよい。
センサによって、棚に保管不可な荷物を検知できる。したがって、保管不能な荷物を棚に移載しようとすることが防止される。
(1)自動倉庫全体
図1及び図2を用いて、本発明に係る一実施形態としての自動倉庫1を説明する。自動倉庫1は、荷物の保管、入庫及び出庫が可能な施設である。図1は、本発明の一実施形態としての自動倉庫1の部分平面図である。図2は、自動倉庫1の部分側面図である。
なお、この実施形態において、図1の上下方向が自動倉庫1の前後方向であり、図1及び図2の左右方向が自動倉庫1の左右方向である。
また、以下の説明では、荷物を表現するのに「荷物W」、「低荷物L」、「高荷物H」、「保管不能荷物O」の用語を実施形態に即して用いるが、一般的な動作を説明する場合には「荷物」と称する。
図1〜図3を用いて、一対のラック2と一台のスタッカクレーン3を説明する。図3は自動倉庫1の正面図である。
スタッカクレーン通路5に沿って、上下一対のガイドレール21が設けられており、これらガイドレール21にスタッカクレーン3が左右に移動可能に案内されている。スタッカクレーン3は、走行台車23(走行車の一例)と、走行台車23に設けられた左右一対のマスト25に昇降自在に装着された昇降台27と、昇降台27に進退機構(図示せず)によって前後方向に摺動自在に設けられたスライドフォーク29とを有している。なお、昇降台27とスライドフォーク29によって、荷物の移載を行う移載部30が構成されている。
なお、図4及び図5は模式図であって簡略化されている。
最初に、図5を用いて、ラック2の棚13を説明する。図5に示すように、ラック2の棚13は、下から上方に順番に、第1低荷物用棚13a、第2低荷物用棚13b,第3低荷物用棚13c、高荷物用棚13dを有している。ここでの低荷物用棚とは、低荷物Lが載置される棚であり、高さが低く設定されている。また、高荷物用棚とは、高荷物Hが載置される棚であり、高さが高く設定されている。以上より、高荷物用棚には低荷物L及び高荷物Hが載置可能であるが、低荷物用棚には低荷物Lのみが載置可能である。
図5に示すように、第1センサ31aは、第1低荷物用棚13aの上部位置に対応してマスト25に設けられている。第2センサ31bは、第2低荷物用棚13bの上部位置に対応してマスト25に設けられている。第3センサ31cは、第3低荷物用棚13cの上部位置に対応してマスト25に設けられている。第4センサ31dは、高荷物用棚13dの上部位置に対応してマスト25に設けられている。
コントローラ51には、センサ31a〜31dが接続されている。コントローラ51は、後述するように、センサ31a〜31dの検出結果にしたがって、荷物の高さを判定する。
また、コントローラ51には、各種スイッチ及びセンサが接続されており、それらからの検出結果に基づいて各種制御を実行する。
図1に示すように、前側のラック2の左側方に入庫ステーション17が配され、後側のラック2の左側方に出庫ステーション19が配されている。
図7を用いて、入庫制御動作を説明する。図7は、第1の入庫制御動作を示すフローチャートである。なお、以下の制御動作は、コントローラ51によって実行される。
ステップS1では、スタッカクレーン3は、入庫指令を受信すると、入庫ステーション17に移動し、荷物Wを積み込む。
ステップS3では、コントローラ51は、当該棚13の上部に対応する位置に設けられたセンサ31からの検出信号を受信する。例えば、図4及び図5に示すように、第3センサ31cからの検出信号がコントローラ51に送信される。
移載できると判断すれば、プロセスはステップS5に移行し、移載装置57が荷物を棚13に移載する。
移載できないと判断すれば、プロセスはステップS6に移行し、異常処理を行う。異常処理は、例えば、荷物の移載の中止である。移載できない場合の一例として、図4及び図5では、高荷物Hが第3低荷物用棚13cに移載されようとするときに、第3センサ31cにおいて投光器と受光器が高荷物Hによって遮断される。これにより、コントローラ51は、高荷物Hを第3低荷物用棚13cに移載できないことが分かる。
より具体的には、センサ31a〜31dは、移載装置57が荷物を棚13に移載しようとするときに、移載装置57に置かれた荷物を検知できる位置に設けられている。したがって、移載装置57が棚13に荷物を移載する停止位置にあるときに、センサ31a〜31dによって棚に移載不能な荷物を検出できる。したがって、記憶部を用いる必要がない。また、マニュアル操作時でも、棚13に移載不能な荷物が移載されようとすることが防止される。
第1実施形態では、移載部33が棚13に荷物を移載する停止位置にあるときに、センサ31a〜31dによって棚に移載不能な荷物を検出していた。しかし、移載部30の停止位置とセンサの検出結果に基づいて、荷物を移載部30から棚に移載可能であるか否かを判断できればよいので、本発明は第1実施形態に限定されない。
なお、第2実施形態の構成は第1実施形態の構成と基本的に同じである。以下、第2実施形態の特徴的な点を中心に説明する。
コントローラ51は、図8に示すように、センサ31a〜31dの検出結果を保存する記憶部51aを有している。また、記憶部51aは、後述する第5センサ31eの検出結果も保存する。
ステップS11では、スタッカクレーン3は、入庫指令を受信すると、入庫ステーション17に移動し、荷物を積み込む。
ステップS12では、コントローラ51は、積み込んだ荷物を移載部30の直近のセンサからの検出信号を受信する。図10の例では、第5センサ31eからの検出信号がコントローラ51に送信される。このように、前述のセンサは、移載部30が入庫ステーション17から荷物を積み込む移載動作を行うときに、荷物の高さを検知できる位置に設けられている。この結果、コントローラ51が、センサの検出結果により荷物が保管不可能な荷物であるか否かを判断する。したがって、保管不能な荷物が棚に移載されることが防止される。また、第1実施形態とは異なり、ラックの棚13に荷物を移載するときに荷物の高さを検出する必要がなくなる。なお、「荷物の高さを検知できる位置」とは、一例として、低荷物Lと高荷物Hを判別する設定値が定められており、マスト上にステーション高さから設定値分高い位置である。
また、この実施形態では、センサの数は単数でも複数でもよい。
なお、所定のセンサは、第3センサ31cには限定されない。
また、この実施形態でも、センサの数は単数でも複数でもよい。
ステップS14では、コントローラ51は、荷物の高さ情報を記憶部51aに保存する。
ステップS16では、コントローラ51は、荷物を当該棚13に移載できるか否かを判断する。このとき、コントローラ51は、記憶部51aに保存された検出結果に基づいて、荷物を棚に移載可能であるか否かを判断する。
移載できないと判断すれば、プロセスはステップS18に移行し、異常処理を行う。異常処理は、例えば、荷物の移載の中止である。移載できない場合の一例として、低荷物用棚に高荷物Hが移載されようとする場合である。
図12及び図13を用いて、センサが、荷物を棚に移載しようとするときに保管不可能な荷物を検知できる位置に設けられている実施形態の変形例を説明する。図12及び図13は、二種類のセンサの配置位置を示す模式図である。
図12に示す変形例では、マストに設けられたセンサと昇降台に設けられセンサとの組み合わせによって、荷物の高さ判定が可能である。具体的には、昇降台27に設けられたセンサ61によって、低荷物Lとそれ以外の荷物を区別ができ、センサ31Aによって、高荷物Hと保管不能荷物Oとを区別できる。
前記実施形態は下記のように表現できる。
スタッカクレーン3は、入庫ステーション17(ステーションの一例)と、複数の棚13(棚の一例)を有するラック2(ラックの一例)とを有する自動倉庫1(自動倉庫の一例)に用いられる。スタッカクレーン3は、走行台車23(走行車の一例)と、マスト25(マストの一例)と、移載部30(移載部の一例)と、センサ31a〜31e(センサの一例)と、コントローラ51(コントローラの一例)とを有する。
移載部30は、マスト25に沿って昇降可能であり、入庫ステーション17及び棚13との間で荷物の移載を行う。
センサ31a〜31eは、マストに設けられ、移載部30に置かれた荷物を検知する。
コントローラ51は、移載部30の停止位置とセンサ31a〜31eの検出結果に基づいて、荷物を移載部30から棚13に移載可能であるか否かを判断する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態ではスタッカクレーンのマストの本数は2本であったが、マストは1本でもよい。
また、他の種類のセンサが用いられてもよい。
前述したように昇降台にも荷物を検出するセンサが設けられていてもよい。ただし、上記の実施形態では、昇降台に荷物を検出するセンサを設けなくてもよい。
2 :ラック
3 :スタッカクレーン
5 :スタッカクレーン通路
7 :前側支柱
9 :後側支柱
11 :荷物支承部材
13 :棚
13a :第1低荷物用棚
13b :第2低荷物用棚
13c :第3低荷物用棚
13d :高荷物用棚
15 :フォーク通過間隙
17 :入庫ステーション
19 :出庫ステーション
21 :ガイドレール
23 :走行台車
25 :マスト
27 :昇降台
29 :スライドフォーク
30 :移載部
31 :荷物高さ判定用センサ
31a :第1センサ
31b :第2センサ
31c :第3センサ
31d :第4センサ
31e :第5センサ
51 :コントローラ
53 :走行装置
55 :昇降装置
57 :移載装置
Claims (6)
- ステーションと、高さ区分が複数ある複数の棚を有するラックとを有する倉庫に用いられ、高さ区分が複数ある荷物を搬送するスタッカクレーンであって、
走行車と、
前記走行車に設けられたマストと、
前記マストに沿って昇降可能であり、前記ステーション及び前記棚との間で荷物の移載を行う移載部と、
前記マストに設けられ、前記移載部に置かれた荷物を検知するためのセンサと、
前記移載部の停止位置と前記センサの検出結果に基づいて前記荷物の高さ区分を判定し、当該荷物の高さ区分と当該棚の高さ区分を考慮することで、前記荷物を前記移載部から前記棚に移載可能であるか否かを判断するコントローラと、
を備えたスタッカクレーン。 - 前記センサは、前記移載部が前記荷物を前記棚に移載しようとするときに、前記移載部に置かれた荷物を検知できる位置に設けられている、請求項1に記載のスタッカクレーン。
- 前記コントローラは、前記センサの検出結果を保存する記憶部を有し、
前記コントローラは、前記記憶部に保存された検出結果に基づいて、前記荷物を前記棚に移載可能であるか否かを判断する、請求項1に記載のスタッカクレーン。 - 前記コントローラは、前記移載部の位置を制御することで、前記センサにより前記荷物の高さを検知する、請求項3に記載のスタッカクレーン。
- 前記センサは、前記移載部が前記ステーションから前記荷物を積み込む移載動作を行うときに、前記荷物の高さを検知できる位置に設けられている、請求項4に記載のスタッカクレーン。
- 前記センサは、前記荷物を前記棚に移載しようとするときに保管不可能な荷物を検知できる位置に設けられており、
前記コントローラは、前記センサの検出結果により前記荷物が保管不可能な荷物であるか否かを判断する、請求項1〜5のいずれかに記載のスタッカクレーン。
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