JP6671867B2 - Balloon catheter - Google Patents
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Description
本発明はバルーンカテーテルに関する。 The present invention relates to balloon catheters.
血管内の狭窄した箇所を拡張する治療に使用されるバルーンカテーテルが知られている。特許文献1は、ディスタルシャフト、ハイポチューブ、及び、コアワイヤを有する、迅速交換式のバルーンカテーテルを開示する。ディスタルシャフトは、可撓性を有する。ディスタルシャフトは、先端部にバルーンを有し、内腔にガイドワイヤセグメントを有する。ハイポチューブは、剛性を有する。ハイポチューブは、ディスタルシャフトの基端部に接続される。コアワイヤは、ディスタルシャフトとハイポチューブとの間に亘って配置される。コアワイヤは、ディスタルシャフトとハイポチューブとの間の急激な剛性変化を緩和する。
BACKGROUND ART A balloon catheter used for a treatment for expanding a stenotic part in a blood vessel is known.
上記のバルーンカテーテルの場合、ディスタルシャフトに対してコアワイヤが固定されていないので、血管内にハイポチューブが押し込まれるときの力を、ディスタルシャフトの先端部に効率的に伝達させることができない可能性がある。このため、血管内をバルーンが移動した場合に、移動方向と反対方向の力がバルーンに作用することによってディスタルシャフトが歪んでしまう場合がある。この場合、血管内の狭窄した位置までバルーンを移動させることができない場合があるという問題点がある。 In the case of the above balloon catheter, since the core wire is not fixed to the distal shaft, there is a possibility that the force when the hypotube is pushed into the blood vessel cannot be efficiently transmitted to the distal end of the distal shaft. is there. Therefore, when the balloon moves in the blood vessel, the distal shaft may be distorted due to the force acting on the balloon in the direction opposite to the moving direction. In this case, there is a problem that the balloon may not be able to be moved to a stenotic position in the blood vessel.
本発明の目的は、所望する位置までバルーンを移動させることが可能な、迅速交換式のバルーンカテーテルを提供することである。 An object of the present invention is to provide a quick-exchange balloon catheter that can move the balloon to a desired position.
本発明のバルーンカテーテルは、バルーンと、一方側の端部である第1基端部と、他方側の端部である第1先端部とを含み、前記第1先端部に前記バルーンが接続された第1シャフトと、前記第1シャフトの周壁に形成された周壁穴から、前記第1シャフトの内腔を通って前記第1先端部に向けて延び、ガイドワイヤが挿通されるチューブと、一方側の端部である第2基端部と、他方側の端部である第2先端部とを含み、前記第2先端部が前記第1シャフトの前記第1基端部から前記内腔に進入し、前記第2先端部が、前記周壁穴よりも前記第1先端部側に配置される第2シャフトとを備え、前記第1シャフトの内面のうち前記第1先端部に、前記第2シャフトの外面のうち前記第2先端部が接合し、前記第2シャフトの剛性が、前記第1シャフトの前記第1基端部と同じ位置から前記第2先端部に向かうに従って小さくなることを特徴とする。 The balloon catheter of the present invention includes a balloon, a first base end that is one end, and a first tip that is the other end, and the balloon is connected to the first tip. A first shaft, a tube extending from a peripheral wall hole formed in a peripheral wall of the first shaft through the lumen of the first shaft toward the first distal end, and a guide wire being inserted therethrough; A second base end that is a side end and a second end that is the other end, wherein the second front end extends from the first base end of the first shaft to the lumen. entry, and the second tip portion than the peripheral wall hole and a second shaft disposed in the first front end portion, the first distal portion of the inner surface of the first shaft, the second the second tip joined, the rigidity of the second shaft of the outer surface of the shaft, the first sheet Wherein the decreases as at the same location as the first base end portion of the shift toward the second tip.
上記のバルーンカテーテルの場合、第1シャフトの内面のうち周壁穴よりも第1先端部側に、第2シャフトが接合される。このため、バルーンカテーテルは、第2シャフトが血管内に押し込まれたときの力を、第1シャフトの第1先端部側の部分に適切に伝達させることができる。このため、バルーンが血管内を移動する場合において、移動方向と反対方向の力がバルーンに作用した場合でも、第1シャフトの第1先端部側の部分に移動方向の力を作用させることによって、第1シャフトが歪むことを抑制できる。従って、バルーンカテーテルは、血管内の狭窄した位置までバルーンを適切に移動させることが可能となる。又、バルーンカテーテルは、延伸方向の急激な剛性変化を軽減できる。 In the case of the above balloon catheter, the second shaft is joined to the inner surface of the first shaft closer to the first distal end than the peripheral wall hole. For this reason, the balloon catheter can appropriately transmit the force when the second shaft is pushed into the blood vessel to the portion on the first distal end side of the first shaft. For this reason, when the balloon moves in the blood vessel, even if a force in the direction opposite to the movement direction acts on the balloon, the force in the movement direction is applied to the portion of the first shaft on the first distal end side. The distortion of the first shaft can be suppressed. Therefore, the balloon catheter can appropriately move the balloon to a stenotic position in the blood vessel. Further, the balloon catheter can reduce a sudden change in rigidity in the stretching direction.
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、バルーンカテーテル1は、所謂、迅速交換型(RX(Rapid eXchange)型)のカテーテルである。バルーンカテーテル1は、第1シャフト2、第2シャフト3、チューブ4、及び、バルーン5を有する。なお、第1シャフト2は、ディスタルシャフト等と呼ばれる場合がある。第2シャフト3は、プロキシマルシャフト等と呼ばれる場合がある。チューブ4の内腔は、(ガイドワイヤ用)ルーメン等と呼ばれる場合がある。以下、それぞれの詳細について説明する。なお、本発明の各部位は、上記の通称(ディスタルシャフト、プロキシマルシャフト、ルーメン)によって一般的に規定される部位に限定されない。以下、バルーンカテーテル1に沿って延びる方向を、「延伸方向」という。バルーンカテーテル1の延伸方向の両側のうち、バルーン5が設けられる側を、「先端側」といい、先端側と反対側を、「基端側」という。図1の左側が先端側に対応し、右側が基端側に対応する。延伸方向と直交する方向において、バルーンカテーテル1の断面中心に近接する側を「内側」といい、バルーンカテーテル1の断面中心から離隔する側を「外側」という。
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, the
<第1シャフト2>
図1に示すように、第1シャフト2は、管状の部材である。第1シャフト2は可撓性を有する。第1シャフト2は、ポリアミド系樹脂により形成される。第1シャフト2は、延伸方向に延びる。第1シャフト2の内径は、延伸方向の全域に亘って略同一である。第1シャフト2は、周壁の内側の面である内面21Aで囲まれた空間を有する。以下、内面21Aで囲まれた空間を、「内腔211」という。第1シャフト2の延伸方向の両端部のうち、基端側の開口端部を、「第1基端部2A」といい、先端側の開口端部を、「第1先端部2B」という。
<
As shown in FIG. 1, the
上記において、第1シャフト2の材料は、ポリアミド系樹脂に限定されず、可撓性を有する他の材料に変更可能である。例えば、第1シャフト2の材料として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂などの合成樹脂材料が用いられてもよい。合成樹脂材料に添加剤が混合されてもよい。
In the above, the material of the
<バルーン5>
バルーン5は、第1シャフト2の第1先端部2Bに設けられる。バルーン5は、内側の面である内面51Aで囲まれた空間を有する。以下、内面51Aで囲まれた空間を、「内腔511」という。バルーン5の基端側の端部は、第1シャフト2の第1先端部2Bに接続する。バルーン5は、内側に収縮した状態と、外側に膨張した状態とに変形可能である。バルーン5は、後述するハブから圧縮流体が供給された状態で膨張し、圧縮流体が供給されない状態で収縮する。図1では、膨張した状態のバルーン5が示されている。バルーン5は、ポリアミド系樹脂により形成される。以下、バルーン5の基端側の端部を、「バルーン基端部5A」といい、先端側の端部を、「バルーン先端部5B」という。
<Balloon 5>
The balloon 5 is provided at the
上記において、バルーン5は、第1シャフト2の第1先端部2Bに、第1シャフト2と一体となって設けられていてもよい。即ち、バルーンは、第1シャフト2の先端側の端部の一部として形成されてもよい。バルーン5の材料は、ポリアミド系樹脂に限定されず、可撓性を有する他の材料に変更可能である。例えば、バルーン5の材料として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコンゴム、天然ゴムなどが用いられてもよい。
In the above, the balloon 5 may be provided integrally with the
<チューブ4>
図1、図2に示すように、チューブ4は、管状の部材である。チューブ4は可撓性を有する。チューブ4の材料は、第1シャフト2の材料と同一である。チューブ4は延伸方向に延びる。チューブ4の内径は、延伸方向の全域に亘って略同一である。チューブ4の外径は、第1シャフト2の内径よりも小さい。チューブ4の基端側の端部は、第1シャフト2の周壁に連通する。第1シャフト2の周壁のうち、チューブ4の基端側の端部が連通する部分に、周壁穴41が形成される。以下、チューブ4の基端側の端部を、「チューブ基端部4A」という。なお、チューブ4の材料は第1シャフト2の材料と異なっていてもよい。また、チューブ4は複数の層を含んでもよい。
<
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図1に示すように、チューブ4は、周壁穴41から、第1シャフト2の内腔211を通って、第1シャフト2の第1先端部2B側に向けて延びる。チューブ4は、第1先端部2Bから先端側に向けて更に延びる。チューブ4は、バルーン5の内腔511を通って、バルーン先端部5Bに向けて延びる。チューブ4は、バルーン先端部5Bから先端側に向けて更に延びる。チューブ4の先端側の端部は、バルーン先端部5Bよりも先端側に配置される。以下、チューブ4の先端側の端部を、「チューブ先端部4B」という。チューブ4の外側の面である外面42Bのうち、チューブ先端部4Bよりも僅かに基端側の部分に、バルーン先端部5Bが接続する。
As shown in FIG. 1, the
上記において、チューブ4とバルーン5とは別の態様で接合してもよい。例えば、チューブ4のチューブ先端部4Bがバルーン5の先端側の周壁に挿通してもよい。
In the above, the
<第2シャフト3>
第2シャフト3は、可撓性を有する管状の部材である。第2シャフト3の材料は、ステンレス鋼である。第2シャフト3の剛性は、第1シャフト2の剛性よりも大きい。第2シャフト3は、延伸方向に延びる。第2シャフト3の外径は、第1シャフト2の内径よりも僅かに小さい。図2に示すように、第2シャフト3の内径は、チューブ4の内径よりも大きい。図1に示すように、第2シャフト3は、周壁の内側の面である内面31Aで囲まれた空間を有する。以下、内面31Aで囲まれた空間を、「内腔311」という。第2シャフト3の延伸方向の両端部のうち、基端側の開口端部を、「第2基端部3A」といい、先端側の開口端部を、「第2開口先端部3B」という。
<Second shaft 3>
The second shaft 3 is a flexible tubular member. The material of the second shaft 3 is stainless steel. The rigidity of the second shaft 3 is larger than the rigidity of the
第2基端部3Aには、図示しないハブが接続される。ハブは、第2シャフト3及び第1シャフト2を介して、バルーン5に圧縮流体を供給することができる。
A hub (not shown) is connected to the
第2開口先端部3Bは、延伸方向と直交する仮想的な平面(以下、「第1仮想平面S1」という。)に対して傾斜する別の仮想的な平面(以下、「第2仮想平面S2」という。)に沿って配置される。第1仮想平面S1と第2仮想平面S2とのなす角度の鋭角θ1は、好ましくは、85度以上90度未満の範囲内の値である。第2開口先端部3Bは、筒状の部材を第2仮想平面S2で切断した形状を有している。このため、第2開口先端部3Bのうち最も基端側の部分31よりも基端側(矢印D2側)の部分の剛性よりも、先端側(矢印D1側)の部分の剛性の方が小さい。又、第2シャフト3の部分31よりも先端側の部分の剛性は、部分31から部分32に近づくに従って小さくなる。以下、第2開口先端部3Bのうち、最も先端側の部分32を、「第2先端部32」ともいう。
The
上記において、第2シャフト3の材料は、ステンレス鋼に限定されず、他の材料に変更可能である。例えば、第2シャフト3の材料として、SUS等の金属材料が用いられてもよい。 In the above, the material of the second shaft 3 is not limited to stainless steel, but can be changed to another material. For example, a metal material such as SUS may be used as the material of the second shaft 3.
図1、図2に示すように、第2シャフト3の第2開口先端部3Bは、第1シャフト2の第1基端部2Aから内腔211内に進入する。第2開口先端部3Bは、全域に亘って、第1シャフト2の第1基端部2Aよりも先端側且つ第1先端部2Bよりも基端側、即ち、内腔211内に配置される。第2開口先端部3Bのうち最も基端側の部分31の位置P11は、第1シャフト2の周壁穴41の第1基端部2A側の端部(以下、「端部41A」という。)の位置P12よりも、第1基端部2A側に配置される。第2開口先端部3Bの第2先端部32の位置P13は、第1シャフト2の周壁穴41の第1先端部2B側の端部(以下、「端部41B」という。)の位置P14よりも、第1先端部2B側に配置される。
As shown in FIGS. 1 and 2, the second opening
<第1シャフト2と第2シャフト3との接合>
図3に示すように、第2シャフト3の周壁の外側の面である外面31Bのうち、第2先端部32よりも僅かに基端側の部分は、第1シャフト2の内面21Aに接着剤22によって接合される。なお、上記のように、第2先端部32の位置P13は、周壁穴41の端部41Bの位置P14よりも第1先端部2B(図1参照)側に配置される。接着剤22が付着する部分、言い換えれば、第2先端部32よりも僅かに基端側の部分も、位置P14よりも第1先端部2B側に配置される。従って、第1シャフト2と第2シャフト3とは、位置P14よりも第1先端部2B側で接着剤22によって接合される。
<Joining the
As shown in FIG. 3, of the
接着剤22による接合方法の具体例は、次の通りである。第1シャフト2のうち、第2シャフト3の第2先端部32近傍が接合される部分に対応する位置に、小さな穴が設けられる。設けられた穴を介して、第1シャフト2の内腔211に接着剤22が外部から注入される。注入された接着剤22は、第1シャフト2の内面21Aと、第2シャフト3の第2先端部32よりも僅かに基端側の部分とを接合する。
A specific example of the joining method using the adhesive 22 is as follows. A small hole is provided in the
図1に示すように、第1シャフト2の第1基端部2Aは、第2シャフト3の外面31Bに接続される。即ち、第1シャフト2と第2シャフト3とは、第2シャフト3の第2先端部32近傍と、第1シャフト2の第1基端部2Aとの2箇所で接合される。
As shown in FIG. 1, the
なお、第1シャフト2の内面21Aと、第2シャフト3の第2先端部32近傍とを接着剤22によって接合する方法は、上記の例に限定されず、別の方法で接合されてもよい。例えば、第1シャフト2の周壁の外側の面のうち、第2シャフト3の第2先端部32近傍が接合される部分に、外部からレーザ光が照射されてもよい。第1シャフト2の内面21Aのうち、レーザ光が照射された位置に対応する部分が溶融してもよい。そして、第1シャフト2の内面21Aのうち溶融した部分が、第2シャフト3の第2先端部32近傍と溶着することによって、双方が接合してもよい。
The method of joining the
<バルーンカテーテル1の使用態様>
バルーンカテーテル1の使用態様の概要は、次の通りである。血管内に配置されたガイドワイヤに、バルーンカテーテル1のチューブ4がチューブ先端部4Bから通される。第2シャフト3が血管内に向けて押し込まれる。第2シャフト3が押し込まれることに応じた力が、第1シャフト2を介してバルーン5に作用する。バルーン5は、ガイドワイヤに沿って血管内を移動し、血管の狭窄した箇所に配置される。第2シャフト3の第2基端部3Aに接続されたハブ(図示外)から、内腔311に圧縮流体が供給される。なお、第1シャフト2の第1基端部2Aは、第2シャフト3の外面31Bに接続されているので、圧縮流体は、第1シャフト2及び第2シャフト3の外部に流出しない。
<Usage of
The outline of the usage mode of the
供給された圧縮流体は、第2シャフト3から、第2開口先端部3Bを介して第1シャフト2の内腔211に流入する。圧縮流体は、更に、第1シャフト2から、第1先端部2Bを介してバルーン5の内腔511に流入する。バルーン5に流入した圧縮流体は、バルーン5を膨張させる。これによって、血管の狭窄した箇所が拡張される。
The supplied compressed fluid flows into the
<本実施形態の主たる作用、効果>
以上説明したように、バルーンカテーテル1において、第1シャフト2の内面21Aのうち、周壁穴41よりも第1先端部2B側に、第2シャフト3が接合される。このため、バルーンカテーテル1は、ガイドワイヤに沿ってバルーン5を血管の狭窄した部分に配置させるために第2シャフト3が血管内に押し込まれたときの力を、第1シャフト2の第1先端部2B側の部分に適切に伝達させることができる。このため、バルーン5が血管内を移動する場合において、移動方向と反対方向の力がバルーン5に作用した場合でも、第1シャフト2の第1先端部2B側の部分に移動方向の力を作用させることによって、第1シャフト2が歪むことを抑制できる。従って、バルーンカテーテル1は、血管内の狭窄した位置までバルーン5を適切に移動させることが可能となる。
<Main actions and effects of the present embodiment>
As described above, in the
バルーンカテーテル1において、第2シャフト3のうち第2先端部32よりも僅かに基端側の部分は、第1シャフト2の内面21Aのうち、周壁穴41の第1先端部2B側の端部41Bよりも第1先端部2B側に、接着剤22によって接合される。このため、バルーンカテーテル1は、第1シャフト2のうちバルーン5により近い位置に、第2シャフト3が血管内に押し込まれたときの力を伝達させることができる。従って、バルーンカテーテル1は、血管内をバルーン5が移動した場合に第1シャフト2が歪むことを、更に適切に抑制できる。又、バルーンカテーテル1において、第2シャフト3の第2先端部32の近傍の位置が、第1シャフト2の内面21Aに接着剤22によって接合される。この場合、バルーンカテーテル1は、第2シャフト3のうちよりバルーン5に近い部分を介して、第2シャフト3が血管内に押し込まれたときの力を第1シャフト2に伝達できる。
In the
バルーンカテーテル1において、第2シャフト3における周壁穴41よりも第1先端部2B側の部分のうち、第2先端部32よりも僅かに基端側の部分のみが、接着剤22によって第1シャフト2の内面21Aと接合する。この場合、第1シャフト2と第2シャフト3との接合領域を最小限に抑制できるので、バルーンカテーテル1を容易に作製できる。
In the
第2シャフト3は第1シャフト2に比べて剛性が大きいので、バルーンカテーテル1の延伸方向の剛性の変化は、第1シャフト2と第2シャフト3との境界部分で大きくなる。なお、剛性の変化が大きい部分は、第2シャフト3が血管内に押し込まれたときに歪みやすい。これに対し、第2シャフト3の延伸方向の剛性は、第2開口先端部3Bのうち最も基端側の部分31よりも第2先端部32側の部分で、第2先端部32に近づくに従って小さくなる。これによって、バルーンカテーテル1の延伸方向の急激な剛性変化を軽減できる。従って、バルーンカテーテル1は、バルーン5が血管内を移動する場合において、移動方向と反対方向の力がバルーン5に作用した場合に、延伸方向の剛性の変化部分で歪むことを抑制できる。
Since the second shaft 3 has a higher rigidity than the
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態において、第2シャフト3の外面31Bのうち、第2先端部32よりも僅かに基端側の部分が、第1シャフト2の内面21Aに接着剤22によって接合された。これに対し、第2シャフト3の外面31Bのうち、第2先端部32を含む部分が、第1シャフト2の内面21Aに接着剤22によって接合されてもよい。言い換えれば、第2シャフト3の第2先端部32が、第1シャフト2の内面21Aに接合されてもよい。
<Modification>
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications are possible. In the above embodiment, a portion of the
バルーンカテーテル1の第2シャフト3の第2開口先端部3Bが配置される第2仮想平面S2と第1仮想平面S1とのなす角度の鋭角θ1は、85度以上90度未満の範囲内に限定されず、他の角度であってもよい。例えば、第2仮想平面S2と第1仮想平面S1とのなす角度の鋭角θ1は0度であってもよい。即ち、第2シャフト3の第2開口先端部3Bは、筒状の部材を第1仮想平面S1で切断した形状を有してもよい。又、このような形状である場合において、第2シャフト3の第2開口先端部3Bから基端側に向けて延びる少なくとも1つの溝が、第2シャフト3の周壁に設けられてもよい。また、この溝の幅は、先端側から基端側に向けて徐々に大きくなってもよい。この場合の第2シャフト3の剛性は、上記実施形態と同様、第2先端部32に向かうに従って小さくなる。
The acute angle θ1 between the second virtual plane S2 where the
図4、図5を参照し、変形例におけるバルーンカテーテル1A(図4参照)、1B(図5参照)について説明する。バルーンカテーテル1A、1Bは、第1シャフト2の内面21Aと、第2シャフト3の外面31Bとの接合領域が、バルーンカテーテル1と異なる。図4に示すように、第1変形例におけるバルーンカテーテル1Aにおいて、第1シャフト2と第2シャフト3とは、接着剤22Aによって接合される。接着剤22Aの付着する領域は、図3において接着剤22が付着する領域と比べて、基端側に長い。この場合、バルーンカテーテル1Aは、バルーンカテーテル1と比べて、第1シャフト2と第2シャフト3とを強固に接合できる。
The
なお、バルーンカテーテル1Aにおいて、接着剤22Aの付着する領域は、図4の場合よりも更に基端側に長くてもよい。例えば、接着剤22Aは、第2シャフト3の外面31Bのうち、周壁穴41の端部41Bの位置P14よりも基端側まで付着してもよい。更に、例えば、接着剤22Aは、第2シャフト3の外面31Bのうち、周壁穴41の端部41Aの位置P12よりも基端側まで付着してもよい。更に、例えば、接着剤22Aは、第2シャフト3の外面31Bのうち、第1シャフト2の第1基端部2Aまで付着してもよい。即ち、第1シャフト2と第2シャフト3とは、延伸方向に重なる部分の全域に亘って接合してもよい。
In the
又、バルーンカテーテル1Aにおいて、接着剤22Aの付着する領域は、図4の場合よりも先端側に長くてもよい。例えば、接着剤22Aは、第2シャフト3の外面31Bのうち、第2先端部32まで付着してもよい。
Further, in the
図5に示すように、第2変形例におけるバルーンカテーテル1Bにおいて、第1シャフト2と第2シャフト3とは、接着剤22B、22Cによって接合される。接着剤22Bの付着する領域は、図3において接着剤22が付着する領域よりも先端側である。具体的には、接着剤22Bの付着する領域は、第2先端部32を含む領域である。一方、接着剤22Cは、接着剤22Bに対して基端側に所定距離離隔した領域に付着される。つまり、第1シャフト2と第2シャフト3とは、周壁穴41よりも第1基端部2A(図1参照)側の部分において、2箇所で接合されることになる。この場合、バルーンカテーテル1Bは、バルーンカテーテル1(図1参照)と比べて、第1シャフト2と第2シャフト3とを強固に接合できる。又、バルーンカテーテル1A(図4参照)と比べて、接着剤によって接着される領域を抑制できるので、バルーンカテーテル1Bを容易に作製できる。
As shown in FIG. 5, in a balloon catheter 1B according to a second modification, the
なお、バルーンカテーテル1Bにおいて、接着剤22Cの付着する領域は、図5の場合よりも更に基端側であってもよい。例えば、接着剤22Cは、第2シャフト3の外面31Bのうち、周壁穴41の端部41Bの位置P14よりも基端側に付着してもよい。更に、例えば、接着剤22Cは、第2シャフト3の外面31Bのうち、周壁穴41の端部41Aの位置P12よりも基端側に付着してもよい。又、バルーンカテーテル1Bにおいて、接着剤22Bの付着する領域は、図5の場合よりも基端側であってもよい。例えば、接着剤22Bは、図3において接着剤22が付着する領域と同一の位置でもよい。
In the balloon catheter 1B, the area to which the adhesive 22C adheres may be closer to the base end than in the case of FIG. For example, the adhesive 22C may be attached to the
又、図5において、周壁穴41よりも第1先端部2B(図1参照)側の部分における、第1シャフト2と第2シャフト3との接合箇所は、2箇所に限定されず、3箇所以上であってもよい。又、第1シャフト2と第2シャフト3とが、接着剤22Cのみによって接合してもよい。つまり、第2シャフト3は、第2先端部32を除く部分で第1シャフト2と接合してもよい。
In FIG. 5, the joint between the
図6を参照し、第3変形例におけるバルーンカテーテル1Cについて説明する。バルーンカテーテル1Cは、第2シャフト3の第2開口先端部3Bの形状が、バルーンカテーテル1、1A、1Bと異なる。図6に示すように、第2開口先端部3Bのうち、最も基端側の部分31の位置P21の延伸方向の位置は、第1シャフト2の第1基端部2Aと略同一である。第2開口先端部3Bの第2先端部32の位置P23は、第1シャフト2の第1先端部2Bの僅かに基端側に配置される。このため、第2開口先端部3Bが配置される仮想的な平面を、第3仮想平面S3と定義した場合、第1仮想平面S1と第3仮想平面S3とのなす角度の鋭角θ2は、第1仮想平面S1と第2仮想平面S2とのなす角度の鋭角θ1(図1参照)よりも大きくなる。第2シャフト3の延伸方向の剛性は、部分31から第2先端部32に近づくに従って小さくなる。第2シャフト3の外面31Bのうち、第2先端部32よりも僅かに基端側の部分は、バルーンカテーテル1(図1参照)、1A(図4参照)、1B(図5参照)と同様、第1シャフト2の内面21Aに接着剤によって接合される。なお、バルーンカテーテル1Cにおいて、接着剤22の付着する領域は、図6の場合よりも先端側であってもよい。例えば、第1シャフト2内面21Aのうち第1先端部2Bを含む部分と、第2シャフト3の外面31Bのうち第2先端部32を含む部分とが接合してもよい。
With reference to FIG. 6, a balloon catheter 1C in a third modification will be described. The balloon catheter 1C differs from the
上記のバルーンカテーテル1Cでは、バルーンカテーテル1、1A、1Bと比べて、第1シャフト2のうちよりバルーン5に近い位置で、第1シャフト2と第2シャフト3とが接合する。このため、バルーン5が血管内を移動する場合に第1シャフト2が歪むことを更に適切に抑制できる。又、バルーンカテーテル1Cでは、バルーンカテーテル1、1A、1Bと比べて、延伸方向の急激な剛性変化を更に軽減できる。従って、バルーンカテーテル1Cは、バルーン5が血管内を移動する場合において、剛性の変化部分で歪むことを更に適切に抑制できる。
In the balloon catheter 1C, the
1、1A、1B、1C :バルーンカテーテル
2 :第1シャフト
2A :第1基端部
2B :第1先端部
3 :第2シャフト
3A :第2基端部
3B :第2開口先端部
4 :チューブ
4A :チューブ基端部
4B :チューブ先端部
5 :バルーン
32 :第2先端部
41 :周壁穴
41A、41B :端部
1, 1A, 1B, 1C: balloon catheter 2:
Claims (1)
一方側の端部である第1基端部と、他方側の端部である第1先端部とを含み、前記第1先端部に前記バルーンが接続された第1シャフトと、
前記第1シャフトの周壁に形成された周壁穴から、前記第1シャフトの内腔を通って前記第1先端部に向けて延び、ガイドワイヤが挿通されるチューブと、
一方側の端部である第2基端部と、他方側の端部である第2先端部とを含み、前記第2先端部が前記第1シャフトの前記第1基端部から前記内腔に進入し、前記第2先端部が、前記周壁穴よりも前記第1先端部側に配置される第2シャフトと
を備え、
前記第1シャフトの内面のうち前記第1先端部に、前記第2シャフトの外面のうち前記第2先端部が接合し、
前記第2シャフトの剛性が、前記第1シャフトの前記第1基端部と同じ位置から前記第2先端部に向かうに従って小さくなることを特徴とするバルーンカテーテル。 A balloon,
A first shaft including a first proximal end that is one end and a first distal end that is the other end, wherein the balloon is connected to the first distal end;
A tube extending from a peripheral wall hole formed in a peripheral wall of the first shaft, through a lumen of the first shaft, toward the first distal end, and through which a guide wire is inserted;
A second distal end, which is an end on one side; and a second distal end, which is an end on the other side, wherein the second distal end extends from the first proximal end of the first shaft to the lumen. , The second end portion includes a second shaft disposed closer to the first end portion than the peripheral wall hole,
The second end portion of the outer surface of the second shaft is joined to the first end portion of the inner surface of the first shaft,
A balloon catheter, wherein the rigidity of the second shaft decreases from the same position as the first proximal end of the first shaft toward the second distal end.
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